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« バレエ音楽を集めたコンピレーションCD『EMIバレエ・エディション』 | トップページ | マライン・ラドマーカーのオランダ国立バレエでの「眠れる森の美女」Marijn Rademaker in Dutch National Ballet's Sleeping Beauty »

2011/02/22

2/12、13 シュツットガルト・バレエ50周年記念ガラ(その1)Stuttgart Ballet 50th Anniversary Gala Part1

夜の7時に始まって、カーテンコールが終わったのが深夜0時半という大変な長丁場。一度に感想を書くのは無理なので、少しずつ分けてご紹介します。

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初日の12日の方は、かつてシュツットガルト・バレエに在籍したことがあるOB/OGも招待されており、その数は300人もいたとか。カテゴリ1という一番良い席は全部それらの招待客で埋め尽くされていた。その他にも、他バレエ団の芸術監督としてマニュエル・ルグリ(ウィーン国立バレエ)、モニカ・メイソン(ロイヤル・バレエ)、デヴィッド・マッカリスター(オーストラリア・バレエ)が招待されており、OB/OGの代表として貴賓席にいたのは、マリシア・ハイデ、ビルギット・カイル、リチャード・クラガン、ジョン・ノイマイヤー、イリ・キリアン。さらに、マウロ・ビゴンゼッティやハンス・ファン=マーネンなどの振付家、バーミンガム・ロイヤル・バレエのイアン・マッケイ、ベルリン国立バレエのミカエル・カニスキン、エリサ・カブレラ・カリッリョ、ヴィスラウ・デュデクらを見かけた。OB/OGの中には年を召されて車椅子姿の人もいたけど、さすがみなさん元ダンサーだけあって、年をとっても美男美女が多くて華やかな雰囲気だった。1回目の休憩では、シャンパンが振舞われ、ホワイエでは一大同窓会が繰り広げられていた。


JUBILÄUMSGALA
Mit internationalen Gästen, Solisten des Stuttgarter Balletts und der John Cranko Schule

Opernhaus
Termine 12.02.2011 | 13.02.


Programm:

THIS IS THE MOMENT
Sänger Randy Diamond

ランディ・ダイヤモンドは元シュツットガルト・バレエのプリンシパルで、その後ミュージカルに転向し、現在はミュージカル界のスターとのこと。歌ったのは「ジキルとハイド」のテーマ曲らしい。(ミュージカルには疎いもので)なかなかの歌声を披露してくれた。

その後、バーデン・ヴュルテンベルク州の州知事らしき人のとっても長い挨拶。ドイツ語のみなので、何を言っているのかはよくわからなかった。その次に、芸術監督リード・アンダーソンのスピーチ。こちらはドイツ語と英語を交えて、今日はOB/OBが300人来ていて、その他に8列目に他のバレエ団の芸術監督が座っていて、貴賓席にはハイデ、ノイマイヤー、キリアンなどなどがいて、という紹介をしたり謝辞を述べていた。比較的手短なスピーチ。


ETÜDEN 「エチュード」
Ch: Pädagogen der John Cranko Schule
Schülerinnen und Schüler der John Cranko Schule ジョン・クランコ・スクールの生徒たち

練習着の上にジャージなどの上着を羽織ったジョン・クランコ・スクールの子供たちが舞台の上にたくさん登場して、それから一番ちっちゃな子が何かを言ったら、みんないっせいにジャージを脱ぎ捨てて真ん中の箱にしまい、レオタードや練習着姿に。音楽はチェルニーの「エチュード」だけど、振付はハラルド・ランダーではない。小さな子達はストレッチのような動きを見せて発表会みたいな感じなのだけど、少しずつ大きな子達の踊りになっていって、男女別の踊りに。女の子はミニスカートのついた黒いレオタード、男の子は白いシャツに黒いタイツ。女の子たちはジュッテをしながら舞台を斜めに横切り、年長の男の子たちは、一人ずつジュッテアントルラッセなどの大技も見せてくれて、将来有望そうな子供たちであった。


DEFILEE 「デフィレ」
Ch: Tamas Detrich
Muzik:Peter. I. Tschaikowskay, Polonaise aus der oper Eugen Onegin
Solisten und Corps de ballet des Stuttgarter Balletts 

オペラ「エフゲニー・オネーギン」のポロネーズの曲に乗って、コール・ド・バレエからの序列に並んで、ダンサーたちが登場する。女性は白いチュチュ、男性は白いシャツに白タイツ。そう、このガラでチュチュが着用されたのはこのシーンだけなのであった。Elevenというジュニアカンパニーに所属しているジュンタロー・コスト(パリ・オペラ座学校の来日公演に出ていた子)の姿も。なんという華麗なデフィレ。こうやってみると、このバレエ団の容姿のレベルは大変高いものであることがよくわかる。特に男性はみな長身で容姿端麗、白シャツと白タイツがよく似合う。単に行進するだけでなく、女性はパドブレして見せたりちょっとした踊りもある。そしてソリスト、プリンシパルと登場。プリンシパルだけは、男性は白シャツではなくて王子様のようなキラキラのついた白い衣装。残念ながらマリア・アイシュヴァルトとウィリアム・ムーアが体調不良で欠場。プリンシパルは、一組目がエヴァン・マッキー、エリザベス・メイソン、アレクサンドル・ザイツェフ、アンナ・オサチェンコ、ダグラス・リー、ブリジット・ブライナー。2組目が、フィリップ・バランキエヴィッチ、アリシア・アマトリアン、ジェイソン・レイリー、スージン・カン、マライン・ラドマーカー、カーチャ・ヴュンシュ、フリーデマン・フォーゲル。多分、カンパニー内の序列がこんな感じになっているんだと思う。長身美形のダグラス・リーなどは最近は振付家業中心で、こんな白タイツ姿を見る機会なんてまずないので貴重だ。どこを見ていいのかわからないくらい、舞台の上は美しいダンサーたちで埋め尽くされていた。


JEUNEHOMME 「ジュノム」
Ch: Uwe Scholz
Muzik: W.A Mozart, Konzert fur Klavier und Orchester Nr.9 KV 271
Blythe Newmann, Admill Kuyler
(Badisches Staatstheater Karlsruhe) 

トップバッターは、バーデン州立劇場カールスルーエ・バレエのペアで、故ウヴェ・ショルツの振付作品。音楽は、モーツァルトの ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 KV 271「ジュノム」。音楽は美しいし、ネオクラシック系の踊りの中に込められた男女の感情はとても情感豊かなのだけど、この手のコンテンポラリー・バレエは一言で言えば「ありがち」であり、また華やかなガラの最初の作品にするにしては、振付もダンサーもあまりにも地味。


MY WAY 「マイ・ウェイ」
Ch: Stephan Thoss
Muzik: eingesungen von Frank Sinatra
Marijn Rademaker, Alexander Jones

DVD「プラハ・ガラ」に収められている、ダニール・シムキンが父ドミトリー・シムキンと踊ったパフォーマンスでおなじみの作品。2日目のキャスト表では、マライン・ラドマーカーではなくウィリアム・ムーアの名前があったので、当初はウィリアムとアレクサンダーが踊る予定だったのだろうか。インフルエンザで出演できなくなったウィリアムは、2日目には復帰できるかもしれなかったようだけど、結局は出演せず。
しっかりとした体つきで踊りも安定しているマラインに対して、長身だけど華奢なアレクサンダーが初々しく、爽やかながらも、しっとりとした余韻を残す佳品に仕上がっていた。まだ若いマラインから、さらにもっと若いアレクサンダーへと、バトンが引き渡されていくような感覚を感じた。


Pas de deux aus MOLTO VIVACE 「モルト・ヴィヴァーチェ」
Ch: Stephen Baynes
Muzik:Georg Friedrich Handel, Largo aus Oper Xerxes
Amber Scott, Adam Bull
(The Australian Ballet)

せっかくオーストラリア・バレエからの注目の美男美女の二人を呼んだのに、作品自体があまり面白くなくて残念。2003年にオーストラリア・バレエで初演された作品だそうで、振付家スティーヴン・ベインスはシュツットガルト・バレエに以前所属していたらしい。リフトを多用したコンテンポラリー寄りの作風。今回、ゲストダンサーがみんなこの手のネオクラシック系のパ・ド・ドゥを持ってきて、どれもこれも平凡な作品だった。


Pas de trois aus RÜCKKEHR INS FREMDE LAND 「RETURN TO THE STRANGE LAND」
Ch: Jiří Kylián
Muzik: Leos Janácek (Sonata 1st October 1905, Overgrown Path, In the Mist)
Alicia Amatriain, Nikolay Godunov, Evan McKie

1974年にシュツットガルト・バレエで初演されたキリアン初期の作品。ジョン・クランコの1973年の急死を受けて、キリアンが彼の思い出に捧げる作品として振付けたとのことである。死と再生、輪廻転生をテーマとしており、男女3人のパ・ド・トロワという構成。ニコライ・ゴドノフとエヴァン・マッキーという長身の男性二人に自在にリフトされるのは、アリシア・アマトリアン。生と死を行き来する魂を象徴するかのように、3人の肉体が複雑に絡み合うが、彼らの流れるように滑らかな動きと構築美に目を吸い寄せられる。イリ・キリアンという振付家の才能が傑出しているものであるということが良くわかる。アマトリアンのしなやかさと強靭さ、エヴァンのふわっとした跳躍。今までのパフォーマンスの中でも、これは別格と言えるだろう。ヤナーチェクのピアノソナタが美しく、心を打つ。


STÄNDCHEN
Ch: Christian Spuck
Roland Havlica, Damiano Pettenella, Alexander Zaitsev

とっても可笑しくて可愛い、コミカルな小品。初演は2009年4月1日、リード・アンダーソンの60歳祝いのガラにクリスチャン・シュプックが振付けたもの。小さな三角帽子をかぶり、AC/DCのアンガス・ヤングのような、スクールボーイのような半ズボンのスーツを着たアレクサンドル・ザイツェフ。彼がマイクスタンドを手に、スローモーションで一歩ずつ踏み出しては舞台を上手から下手へと横切る。と思ったら、今度は下手から上手へと同じようにゆっくりと歩いていき、すでにこの時点で客席からはくすくす笑い。一往復した後、再びサーシャが舞台を横切ろうとすると、次のダンサー、ダミアーノ・ペテネッラが同じ服装でマイクスタンドを持ち、同じようにゆっくりと彼の後をついていく。そして3人目も加わって今度は3人でゆっくりと横切る。3人が揃い、マイクスタンドを立てて歌いだそうとするけれども、げっぷをする人もいれば、咳き込む人もいたりして、なかなか歌が始まらない。そしてようやくダンスのシーンになるのだけど、さすがはサーシャ、切れ味鋭いステップをすばやく繰り出して目を楽しませてくれた。最後には、花吹雪をポケットから出して、3人で「ハッピー・バースデー、シュツットガルト・バレエ!」って叫ぶ。こういうお祝い事のガラならではの愛すべき作品だ。

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