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2011/01/18

ベルリン国立バレエの来日公演ブログ

現在来日中のベルリン国立バレエ。15日、16日と「シンデレラ」の公演が行われ、私は15日の夜公演、マラーホフもポリーナも出演しない回を観に行きました。

主演のヤーナ・サレンコとマリアン・ヴァルターの踊りはとても素敵でした。特にちゃんと観るのは初めて(前回の来日公演のブロンズ・アイドルは観たけど)のヴァルターが、とても軽やかで柔らかくて鮮やかな踊りで素晴らしかったし、さすが夫婦だけあって息もぴったり。小柄なヤーナちゃんがとても可愛らしく、いじめられていると小さいだけあって余計かわいそうな感じに見えて役柄にも合っていると思いました。彼女の踊りはとっても正確で、はきはきしていて好感度が高かったです。

それから、甘いモノ好きのバレリーナのライナー・クレンシュテッターとアル中のバレリーナのフェデリコ・スパリッタもポワント使いがすごく達者でハイヒールもものともせずに弾けていて、演技もすごく面白かったです。が、全体的なプロダクションとしては、踊りの見せ場も少ないし、群舞の使い方も単調だし、舞台装置もスカスカな感じで正直言ってあまり良くできているとは思えませんでした。「シンデレラ」といえば、去年のパリ・オペラ座の来日公演でのゴージャスなヌレエフ版、そして新国立劇場でのキラキラのアシュトン版が記憶に新しいので、今回のマラーホフ版はそれと比較してしまうと、ちょっと残念な作品でした。メーンキャストが好演していただけに、もったいない感じでした。ラストシーン、たった一人でシンデレラがレベランスするシーンは感動的で、ぐっときましたけどね。

またマラーホフが甘いモノ好きのバレリーナ役を演じていた回を観ていたら、きっとそこから目が離せなくてもっと楽しんだんじゃないかなって思います。

辛口なことを書いてしまいましたが、ベルリン国立バレエのブログ(本国のほう)に、今回の日本ツアーの舞台裏がいろいろと紹介されていて、写真もたくさん載っていてこちらはとっても楽しいです。こんなノリノリのマラーホフの甘いモノ好きのバレリーナ、観たかったです。

http://staatsballettberlin.wordpress.com/2011/01/17/reisetagebuch-japan-cinderella-travel-diary-japan-cinderella/

また、NBSのサイトの方でも、マラーホフとってもキュートなヤーナ・サレンコの動画メッセージをはじめ、こちらも舞台裏が紹介されていて楽しませてくれています。

公演レポートもとてもいい感じ。ヤーナ・サレンコとマリアン・ヴァルター親子がもう、めちゃめちゃ可愛いです。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-286.html

私は次は「チャイコフスキー」のゲネプロと、23日の「チャイコフスキー」を観に行きます。今度の来日公演は、このエイフマン振付「チャイコフスキー」がとても楽しみなのです。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
マラーホフ版シンデレラの感想を楽しく読ませていただきました。
男性が女装、世界バレエフェスティバルガラを思い出しました。
バレエフェスティバル終演後、ヤーナ・サレンコが乳母車をひいてJRの改札口を通るのを
見たことあります。その時は普通のお母さんと言う感じでした。

シンデレラの感想、同感です。セットのお粗末様さには唖然としました。特にあの電飾階段は宝塚みたいで大笑い。
私は16日のセミオノワを観たのですが、主役とコールドの実力の差がありすぎるのも作品をつまらなくしてた一因かなと思いました。東バや新国がゲストダンサーを迎える時にも同じことを思うのですが…。
マリインスキーみたいにコールドまで容姿&実力を揃えるっていうのは難しいんでしょうねー。

naomiさん、

ベルリンのシンデレラを辛口といえどもスピーディに取り上げてくださって嬉しいです。
セットや衣装などなど、マラーホフ版はいつもいろいろ言われるので慣れています(笑)。

でも、ダンサーたちはおっしゃるとおり好演していたと思います。チャイコフスキーを楽しみにしてくださって
ありがとうございます。

キララさん、こんばんは。

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。今日は「チャイコフスキー」のゲネプロに行って来ましたが、マラーホフも他のダンサーも気迫が凄かったです。
確かに、甘いもの好きのバレリーナとアル中のバレリーナのポワント芸は、そのまんま世界バレエフェスティバルのファニーガラって感じでしたね。
ヤーナ・サレンコが乳母車を引いているところをご覧になったのですね!きっと可愛い親子だったことでしょう。

ポチさん、こんばんは。お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

たしかに舞台装置はあまりにもしょぼいというか、東京文化会館のような大きな劇場には似合いませんでしたよね。電飾階段もちょっと安っぽいというか、いかにもお金がかかっていない感じがしたし。
今回、あまり意識していなかったのですがポリーナを見逃してしまいました・・・他で観る機会が多いからいいやと思っちゃったのかな、自分。彼女は本当に凄いというか、このカンパニーにいるのがもったいないと言うか釣り合うパートナーがいなさそうですよね。ヤーナ・サレンコもとっても上手で素敵なバレリーナですが、小柄なだけにまだこの役に似合っていたのかもしれません。

ショコラさん、こんばんは。

ショコラさんは今週はずっとベルリン三昧でお忙しいのでは?今日は「チャイコフスキー」のゲネプロを観て来ましたが期待以上に素晴らしく、マラーホフはもちろんのこと、共演のダンサーたちにも気迫がみなぎっていてとても見応えがありましたね。日曜日に本公演を見るので、それもとても楽しみです。今のベルリン国立バレエには、この「チャイコフスキー」のような作品こそがふさわしいのではないかと思いました。(本国では最近「シンデレラ」をあまり上演していなかったみたいで、なんで今回来日で?とちょっと思いました)

ご丁寧にお返事をありがとうございます。
様々な記事をお書きにながら、コメントへのお返事も書くなんて、なんて大変なんでしょう!
でも、私のような一バレエファンとしては、naomiさんの発信してくださる情報は貴重で、毎回楽しく読ませていただいてます。
私はバレエに関してはストライクゾーンが狭いので、本当に素晴らしいと思える公演は1年に1~2回しか巡りあわないのですが、それを求めて観劇を続けてます。また色んな情報を教えてくださいませ。
楽しみにしています。

ポチさん、こんばんは。

お心遣い、ありがとうございます!誰にやれと言われているわけでもなく、好きでやっていることなので大丈夫ですよ~!
人の好みは本当に人それぞれだし、私もけっこう好き嫌いはあるほうなのですが、本当に素晴らしいと思える公演を求めて観劇を続ける、というのは素敵なことですよね。私も同じです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪

こんにちは

昨日行ってまいりましたが
「チャイコフスキー」すごく良かったです。
もしできることなら
交響曲第5を予習していくことをお勧めいたします。

私はすごく好きな曲なので、これ使っているんだ、という程度だったんですが、
帰り道「話を事前に知らないと、何が何だか分からない」という声を耳にしました。すごくわかりやすかったのに。。。
たぶん
第5と第6の区別もあまり使ない人なんだろうと、その時に思いました。
第5は第三楽章、シンフォニーに珍しくワルツ。ここがかなりキーポイントです。

zuikouさん、こんにちは。

ゲネプロに行ったので、大体の流れは分かりましたが(でも、途中で止めたり、同じところを繰り返しやったりしていたんです)チャイコフスキーの5番、6番はばっちり予習していきましたよ。カラヤンので。

話については、大枠さえ把握すればいいのだと思います。それから、「スペードの女王」とかについてちょっと知識があれば。(プティの「スペードの女王」を見ていたので、なるほど~と思って見ました)

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