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2011年1月

2011/01/30

1/29 ベルリン国立バレエ「チャイコフスキー」@兵庫県立芸術文化センター

マラーホフが踊る「チャイコフスキー」がもう一度観たくて、結局日帰りで兵庫まで遠征してしまいました。国内遠征は久しぶり。往復の交通費が2万5千円かかってしまったけど、それをかけても観に行く価値はありました。兵庫県立芸術文化センターは杮落としの2005年「春の祭典」公演以来。今回の舞台は1階席後方で観たのですが、非常に観やすくて良かったです。また、大阪センチュリー交響楽団の演奏も素晴らしかったです。指揮者ヴェロ・ペーンの緩急自在のバトンの功績も大だと思われます。

東京では、ゲネプロ、本番ともファーストキャストでしか観なかったので、セカンドキャストで観られたのも良かった。ただ王子は当初のマリアン・ヴァルターではなくディヌ・タマズラカルでした。

マラーホフの引き裂かれた自我の痛ましさ、そんなチャイコフスキーの生み出した音楽の美しさの中にはかくも深い苦悶と内なる戦いがあったのかと慄然とさせられる舞台であると改めて実感しました。とともに、妻アントニーナ・ミュリコワをあのような怪物としか見ることができなかった彼の人間としての欠陥、妻のあまりの不幸にも思いを馳せずにはいられませんでした。

難しいテクニックやパートナーリングが必要な「チャイコフスキー」のタイトルロールをいつまでマラーホフが踊ることができるのかはわかりません。が、今現在の彼が、表現者だけでなく踊り手としても未だ高い地点にいるということを認識させられました。踊れる限りは、この役を踊り続けてほしい、このような役に出会うことができたマラーホフ、そして私たち観客は幸福だったと言えましょう。

また、ぜひともエイフマン・バレエの来日公演も実現させてほしいものです。

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<キャスト>
チャイコフスキー:ウラジーミル・マラーホフ
分身/ドロッセルマイヤー:イブラヒム・ウェーナル
フォン・メック夫人:エリサ・カリッロ・カブレラ
チャイコフスキーの妻:ナディア・サイダコワ
王子(若者/ジョーカー):ディヌ・タマズラカル
少女:セブネム・ギュルゼッカー
指揮 ヴェロ・ペーン
演奏 大阪センチュリー交響楽団


1/23の東京公演の感想もまだ完結していないので、続きをがんばって書きます!

2011/01/25

シュツットガルト・バレエ エヴァン・マッキーのYouTubeチャンネル Evan McKie's YouTube Channel

シュツットガルト・バレエのプリンシパル、エヴァン・マッキーがYouTubeにチャンネルを開いたと、お知らせを頂きました。

http://www.youtube.com/user/EVANMcKIE

今アップされているのは3本だけですが、好評だったらもっと載せてくれるとのことですので、よければコメントもしてください。彼が今まで踊ってきたさまざまな役をサンプリングしたダイジェスト映像がアップされているのですが、素晴らしいです。「白鳥の湖」「眠れる森の美女」といった古典から、「テーマとヴァリエーション」、そして「ハムレット」、マクミランの「レクイエム」などの現代作品、そしてなんといっても「オネーギン」!「オネーギン」のタイトルロールとレンスキー役の両方が入っているところがポイントです。去年1月の彼のオネーギン役デビューは本当に素晴らしかったので、また遠くない将来に観られることを祈っています。

エヴァンのオフィシャルサイトもぜひご覧ください。
http://www.evanmckie.com/

ロベルト・ボッレが東京バレエ団「白鳥の湖」(2011年6月)に出演 Roberto Bolle guests in Tokyo Ballet's Swan Lake

今年の6月の東京バレエ団「白鳥の湖」公演の詳細が発表されました。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-299.html

なんとロベルト・ボッレがゲスト出演するとのことです!アレッサンドラ・フェリのさよなら公演以来の日本での出演、東京バレエ団への出演は7年ぶりだそうで。もう日本では観られない数少ないスターとなってしまったのかと思っていたので、とても嬉しいです。

東京バレエ団「白鳥の湖」

■公演日程・予定キャスト
6月17日(金) 6:30p.m. 
オデット/オディール:上野水香、ジークフリート王子:ロベルト・ボッレ
6月18日(土) 6:00p.m. 
オデット/オディール:小出領子、ジークフリート王子:後藤晴雄
6月19日(日) 3:00p.m. 
オデット/オディール:上野水香、ジークフリート王子:ロベルト・ボッレ

■会場:ゆうぽうとホール
■指揮:井田勝大
■演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
■入場料(税込)
[6/17, 6/19]
S=¥11,000 A=¥9,000 B=¥7,000 C=¥5,000 D=¥4,000
学生券=¥2,000 
[6/18]      
S=¥9,000 A=¥7,000 B=¥5,000 C=¥4,000 D=¥3,000
学生券=¥1,000 

■前売開始日: 2月26日(土)10:00a.m.より 
■NBS WEBチケット先行抽選予約:2/9(水)10:00〜2/17(木)18:00
■お問い合わせ・お申し込み:
財団法人日本舞台芸術振興会 NBSチケットセンター 
TEL:03-3791-8888 (平日10:00〜18:00、土曜10:00〜13:00、日祝休)

しかし、ロベルトのパートナーとなるオデット/オディール役は上野水香さんですか・・・うむむ。前回の遠藤千春さんでの失敗の繰り返しとならなければ良いですけどね。ポリーナと踊ってほしかったわ。

小出領子さんのオデット/オディールデビューがついに実現したのは、嬉しいことです。

1/23 ベルリン国立バレエ「チャイコフスキー」Berlin State Ballet Boris Eifman's"Tchaikovsky"

ベルリン国立バレエ「チャイコフスキー」全2幕
2011年1月23日(日)15時~ 東京文化会館

http://www.nbs.or.jp/stages/1101_berlin/tchaikovsky.html


台本・振付・演出: ボリス・エイフマン
音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
装置・衣裳: ヴァチェスラフ・オクネフ

--------------------------------------------

チャイコフスキー: ウラジーミル・マラーホフ
分身/ドロッセルマイヤー: ヴィスラウ・デュデク
フォン・メック夫人: ベアトリス・クノップ
チャイコフスキーの妻: ナディア・サイダコワ
王子(若者/ジョーカー): ディヌ・タマズラカル
少女: ヤーナ・サレンコ

ヤーナ・バローヴァ、アニッサ・ブリュレ、エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、
マリア・ジャンボナ、ステファニー・グリーンワルド、針山愛美、ヨアンナ・ヤブロンスカ、
エリナー・ヤゴドニク、菅野茉里奈、アナスタシア・クルコワ、ワレリア・マナコワ、ニコレッタ・マンニ、
サラ・メストロヴィック、ナターリア・ミュノス、クラジィーナ・パヴロワ、クリスティアーネ・ペガド、
巣山 葵、寺井七海、ヴェレーナ・サーム

マルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、ミハエル・ファトゥラ、アルシャク・ガルミヤン、
ドミニク・ホダル、アレクサンドル・コルン、クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、
アルトゥール・リル、ウラジスラフ・マリノフ、エイメリック・モッセルマンズ、アレクセイ・オルレンコ、
ハビエ・ペーニャ・バスケス、ケヴィン・プゾー、スフェン・ザイデルマン、アレクサンドル・シュパク、
デイヴィッド・シミック、フェデリコ・スパリッタ、マルチン・シィマンスキー、ウリアン・タポル、
メフメト・ユマク


指揮: ヴェロ・ペーン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


新国立劇場バレエ団での「アンナ・カレーニナ」もとても面白かったし、昨年マラーホフが韓国国立バレエで客演してそれを観た人の感想も聞いていて、とっても楽しみにしていたエイフマン振付の「チャイコフスキー」。先週水曜日にはゲネプロを観ることもできて、リハーサルだというのに舞台の上に走るただならぬ緊迫感と熱情、そして渦巻く情念と苦悶をフルに感じて、その日はぐったりとして誰とも話をしたくなくなるほどだった。ゲネプロでは、オーケストラとのテンポが合わなかったり、白鳥の群舞のタイミングが違っていたりなどでやり直しが多く、休憩込みで3時間という長丁場だった。

****

作曲家チャイコフスキーの生涯をテーマにしたこの作品。使用される楽曲は、第一幕では主に交響曲第5番、第二幕では弦楽セレナードから始まって、イタリア奇想曲、そして交響曲第6番「悲愴」。バレエ曲は一曲も使われていない。これらのチャイコフスキーの圧倒的な楽曲に振付がぴたりと合っているところにまずはゾクゾクさせられた。今でも、交響曲5番と6番の音楽が頭の中をエンドレスにぐるぐると流れているほど取り憑かれてしまった。

ボリス・エイフマンの振付は、エイフマン独特の部分と、他の振付家の作品に似ているところという両方の面があるところが面白い。複数のダンサーによって高々とリフトが行われたり、大きく背中を反らせながら跳躍したりといったアクロバティックで高難度のテクニックがちりばめられている。また、コール・ドの使い方がユニークで、チャイコフスキーのバレエ作品をモチーフにしながら、物語そのものを群舞に饒舌に語らせている。次々と展開される群舞はどれもドラマティックでスリリングだ。黒鳥=オディールを象徴させているらしい、長髪で胸をはだけたちょっと悪趣味な姿の男性たちの踊りはマッチョでパワフル。一方、美しい白鳥たちのクラシックなコール・ドは、その真っ白で優雅にパドブレする姿が純粋な美を象徴しながらも時には禍々しさも感じさせる。(この白鳥たちのチュチュの繊細で美しいことといったら!)さらに最終シーン「スペードの女王」をモチーフにした場面では、服を一人筒脱ぎ捨てトランプの柄に切り抜いて肌を露出させた妖しい衣装に着替えた男性たちが登場する。どのシーンもクライマックスの連続で、集中力を強いられて息苦しくなるほどだった。

一方、ここはこの振付家によるこの作品のモチーフを使っているのでは、と思うところもたくさんあった。チャイコフスキーの影、ある時にはドロッセルマイヤーやロットバルト、そしてある時にはダークサイドを象徴させる分身が登場するのは、ノイマイヤーの「幻想~白鳥の湖のように」を思わせる。逆に、エイフマンの「チャイコフスキー」の方が先に創られた作品なのだが、同じくノイマイヤーの「ニジンスキー」ではニジンスキーが踊ってきたキャラクターが彼の心象風景を表すものとして登場している。この「チャイコフスキー」で、チャイコフスキーの理想の姿そして恋愛対象として「くるみ割り人形」の王子が出てきたり、パトロンであるフォン・メック夫人が彼を脅かすカラボスや、「スペードの女王」の伯爵夫人の姿をして出てきたりするところが似ている。ローラン・プティの振付けた「スペードの女王」、そして円卓の上の踊りは一瞬ベジャールの「ボレロ」を髣髴させたりして、20世紀のバレエのさまざまなモチーフが引用されているように感じられたのが面白かった。一歩間違えればバッドテイスト寸前で、通俗性を併せ持った、ゴシックな美しさがありながらもわかりやすい芸術性が持ち味のエイフマンは、現代作品の振付家としては難解ではなく、大衆性のある作風の持ち主である。

マラーホフのチャイコフスキー役は、一世一代のパフォーマンスだったといえる。彼のバレエ人生を代表する一作と言ってもいいだろう。この役に対して並々ならぬ思い入れがあるのが感じられ、入魂の演技ではあったと思うが、過剰さやナルシズムはそこにはなかった。存在していたのは、マラーホフではなく一人のダンサー、不要なものをすべてそぎ落とした、魂を丸裸にした一人の男だった。チャイコフスキー役は、さまざまな思いに引き裂かれ、現実と折り合いがつけられずに自我が崩壊していく役で苦悩が始終彼を支配している。ともすれば一本調子になってしまうところを、エイフマンが作り上げたチャイコフスキーというキャラクターが憑依したような、自らの芸術という魔に取り憑かれたようなマラーホフの演技が、緩急をつけて表現されていて観る者の魂を揺さぶった。加えて、踊りの方も、こんなに大変な役を連日踊ってよく消耗しないものだと思うほどで、柔らかい着地、限りなく美しい軌跡を描く跳躍、綺麗に伸びた手脚、クラシックの基本を守りながらそこから時には逸脱しようかという大胆さも覗かせていた。その痛ましい思いにいつしか観客も同化し、同じように憔悴しきって魂を奪い取られてしまうほどだった。特に1幕終わりでの結婚式でのシーンの、ヴェールに縛られてまるで抜け殻のようになって視線が虚空をさまようチャイコフスキーの姿には戦慄を覚えた。白いヴェールで顔を覆った花嫁にも、勝ち誇ったように男たちにリフトされる彼女の姿も実に不吉で、心底恐怖を覚えたシーンである。最後に、傾けたテーブルの上に逆さ磔のようになって、自らの芸術に殉死したかのようなマラーホフの姿も忘れがたい。

分身(ドロッセルマイヤー、ロットバルト)を演じたヴィスラウ・デュデクは、長身で澄んだ青い瞳、ちょっと俳優のショーン・ビーンに似ている容姿の美しいダンサーだ。マラーホフという稀代のパフォーマーの分身を演じるのは本当に難しいことだと思うし、さすがに彼を圧倒するような支配力はなかったものの、チャイコフスキーの理想化された姿を体現するような輝かしさと、そしてそれとは裏腹の真っ暗な闇を抱えて苦悶する姿が実に絵になっていた。

チャイコフスキーの妻アントニーナ・ミュリコワを演じたナディア・サイダコワは大熱演。マラーホフとのアクロバティックなパ・ド・ドゥ、さらには複数の男性との戯れなども、スムーズで流れるような動きを見せてくれた。マラーホフと同じテンションの演技でバランスがよく取れていた。結婚式のシーンでのヴェールで顔を覆った姿、純白の美しい花嫁姿が美しくも恐ろしく、破滅への序曲を奏でていた。繊細で儚げだったミュリコワが欲望をむき出しにしながら壊れていき、チャイコフスキーを踏みにじり、しまいには髪も抜け落ちたぼろきれのような不気味な姿になり果ててしまう。愛されたいと思う気持ちがエスカレートし、狂気を宿した瞳で迫り来る凄惨さには慄くとともに、悪女だと思われがちな彼女もまた、芸術の犠牲者であったことが伝わってくる。チャイコフスキーが生み出した限りなく美しくドラマティックな音楽は、かくも多くの人々の屍の上に咲いた花であったのだ。複数の愛人を作り子供まで作ったというミュリコワだが、少女の面影も残したサイダコワが演じると、淫蕩さのかけらもなく、ひそやかな花がむしりとられ腐ってしまったかのような悲しさが感じられる。

一方、チャイコフスキーのパトロンであったフォン・メック夫人は、彼に金銭的な援助を行い、文通は続けるものの、一度も彼と会うことはなかったという。彼の庇護者であったにもかかわらず、冒頭では怪物的な仮面をつけて腰を曲げたカラボスの姿で登場し、2幕では紙幣をばら撒いて彼に屈辱を与える。チャイコフスキーを助けようとする彼女の思いが、逆に彼には重荷として、そして支配欲として感じられてしまい、ますます苦悩を深めてしまうということが皮肉である。同性愛者であったチャイコフスキーにとっては、女たちの赤裸々な欲望を差し向けられることは、破滅への階段を上ることに他ならなかったが、同時にその苦悶が、美しくも凄烈な音楽を生み出す原動力ともなったのだ。「スペードの女王」の伯爵夫人の姿で登場するベアトリス・クノップも、サイレント時代の女優のようなクラシックな美しさとは裏腹に、黒後家蜘蛛のように脚をカジノの台に広げ、最終的に彼を死へと導く禍の女神のような強烈な存在感を放っていた。

女たちが欲望を剥き出しにした禍々しい存在である一方で、くるみ割り人形の王子は、理想的で穢れなき美しい青年として描かれる。つま先を綺麗に伸ばして横たわって眠る王子に目覚めのくちづけをするチャイコフスキー。柔らかく空気をはらんだような動きでバーレッスンをするディヌ・タマズラカルの優雅さ。だが、ヤーナ・サレンコ演じる愛らしい少女が現れると、王子は彼女とどこかへ消えてしまう。追い求めてもするりと手をすり抜けてしまう若さと美しさ。そして、王子は後半では賭博台の上でジョーカーとして登場して、鮮やかな跳躍で再びチャイコフスキーを惑わす悪魔となる。

チャイコフスキーを苛むかくも多くの苦しみと引き裂かれた想い、内なる魔物と煩悩。それらのディーモンと戦いながら、彼は痛切なまでの美しい旋律を生み出し、そして自らの芸術に殉じた。その死は殉教者のようではあったが、身を焼けつくすような苦悶からやっと解放された彼にとっては、死は一つの救済であったのかもしれないとも感じさせた。

繊細で柔らかくしなやかでありながらも、凄惨なまでの激しさを秘め、赤裸々なまでに魂を表出させ、すべてを出し切って憔悴しきったマラーホフの姿は、芸術と美に身を捧げた(エイフマンが考えたところの)チャイコフスキーの痛ましい生き様に見事に重なった。この役が、彼のダンサーとして、表現者としての生涯の一つの到達点であることを私たちの記憶に刻み付けた。

2011/01/24

ロベルト・ボッレのDVDブック「La Mia Danza」

ロベルト・ボッレのDVDつき書籍「La Mia Danza」が去年の11月に発売されていたことは、オフィシャルサイトからのお知らせとファンサイトで知っていたのですが、年が明けてからようやく注文して先日届きました。なんとロベルト本人の直筆サイン入りです。

http://www.robertobolle.com/shop-eng.php?categoria=libri

値段ですが、本体25ユーロで、アジアへの送料が18ユーロと送料と本体はあまり変わりません。

この本ですが、写真集のようなものかな、と思っていたら基本的には全部イタリア語で書かれていた文字の多い本で、巻末に10枚くらい美しいロベルトの写真が載っている程度でした。イタリア語が全然分からないので本自体はそれほど楽しめるものではないのですが。

しかし、この書籍についているDVDの内容が素晴らしいのです。2009年7月にフィレンツェで行われたガラ公演
「ロベルト・ボッレ・アンド・フレンズ」とその舞台裏の映像を収録しているのですが、その豪華なこと!

L’Arlésienne「アルルの女」
Coreografia: Roland Petit
Musica: Georges Bizet
Interpreti: Sabrina Brazzo – Roberto Bolle

Aroma
Coreografia: David Karapetyan
Musica: Antonio Vivaldi
Interpreti: Arman Grigoryan – Vahe Martirosyan

Les Indomptés
Coreografia: Claude Brumachon
Musica: Wim Mertens
Interpreti : Jiři Bubeníček – Otto Bubeníček

Apollon Musagète「アポロ」
Coreografia: George Balanchine
Musica: Igor’Fëdorvič Stravinskij
Interpreti: Shoko Nakamura – Roberto Bolle

Mono Lisa「モノ・リサ」
Coreografia: Itzik Galili
Musica: Thomas Höfs
Interpreti: Alicia Amatriain – Jason Reilly

Nocturnes
Coreografia: Heinz Spoerli
Musica: Frédéric Chopin
Interpreti: Yen Han – Vahe Martirosyan

Le Grand Pas de Deux「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
Coreografia: Christian Spuck
Musica : Gioachino Rossini
Interpreti : Alicia Amatriain – Roberto Bolle

Kazimir’s Colours「カジミールの色」
Coreografia: Mauro Bigonzetti
Musica: Dmitri Shostakovich
Interpreti: Yen Han – Arman Grigoryan

Le Souffle de l’Esprit (Canon in D Major)「カノン」
Coreografia: Jiři Bubeník
Musica: Johann Pachelbel e Otto Bubeníček
Interpreti: Roberto Bolle - Jiři Bubeníček – Otto Bubeníček

101
Coreografia: Eric Gauthier
Musica: Eric Gauthier
Interprete: Jason Reilly

Swan Lake「白鳥の湖より黒鳥のパ・ド・ドゥ」
Pas de deux – Atto III
Coreografia : Marius Petipa
Musica : Petr ‘IC Cajkovskij
Interpreti: Shoko Nakamura – Roberto Bolle

ロベルト・ボッレの他、イリ・ブベニチェクとオットー・ブベニチェク兄弟、シュツットガルト・バレエのアリシア・アマトリアンとジェイソン・レイリー、ベルリン国立バレエの中村祥子(SHOKO)、チューリッヒ・バレエのイェン・ハン、アルマン・グリゴリャン、ヴァエ・マルティロシアン、ミラノ・スカラ座のサブリナ・ブラッツォが出演しています。(本当はこのガラ公演、他にベジャール・バレエ・ローザンヌのカタリーナ・シャルキナとジュリアン・ファヴローも出演していたのですが、どういうわけかこの二人の演目は収録されていなくてそれだけが残念です)

内容としては、この公演をご覧になった「ロベルト・ボッレのバレエな日々」のamicaさんによる詳しいレポートがあるので、そちらをご覧いただければと思います。
http://robertobolle.at.webry.info/200908/article_3.html

詳しい感想を書く余裕がないので、ざっとしたことだけを書くと、とにかくブベニチェク兄弟とロベルト・ボッレの3人で踊る「カノン」だけでもこのDVDブックを買う価値があります。双子の二人とロベルトがシンクロした姿の美しいことといったら!この素晴らしい作品の映像が残ったことに感謝です。また、お笑い演目「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」ではじけ切れないけど一生懸命笑わせようとしているロベルトがとても可愛いです。さらに、去年の「マラーホフの贈り物」ではマリア・アイシュヴァルトとマライン・ラドマーカーが踊った「モノ・リサ」を、ここではオリジナル・キャストのアリシア・アマトリアンとジェイソン・レイリーが踊っており、やっぱりオリジナルの二人が踊った方がずっとカッコいいです。ジェイソンは「101」という、とってもユニークなソロ作品も収録されていますが、これも必見。中村祥子さんは、ちょっと残念な出来で特に黒鳥のグラン・フェッテで最後ポワントが下りてしまっています。

このガラ公演は、フィレンツェのボボリ庭園という屋外のステージで行われたものなので、野外ならではの雰囲気もあってそれがまた素敵です。

さらに、特典映像として、ロベルトのコメントをはじめ(これが全部イタリア語字幕なしなので、何を言っているのかはわかりません)、アリシアとジェイソン、イリとオットー(彼らは英語で話しています)のインタビュー、そしてリハーサルシーンも少々映っています。リハーサル映像の方には少し、カテリーナ・シャルキナとジュリアン・ファヴローの姿も納められています。

一般のネット通販サイトではなく、ロベルトのオフィシャルサイトの限定発売という特殊な販売形態ですが、ロベルトのファンのみならず、出演ダンサーのファンの方は購入して決して損はないと思います。


なお、ロベルト・ボッレですが、ミラノ・スカラ座の「マノン」に2011年 2月6日、2月8日、2月11日に3日間出演する他、2月12日、13日に行われるシュツットガルト・バレエ50周年ガラにも出演するとのことです。

(追記:amicaさんにコメントして頂いたとおり、ロベルトのシュツットガルト・バレエのガラへの出演は中止となったようです。怪我などではないとのことで「マノン」は予定通り出演するそうです)

追記:このDVDは日本のアマゾンでも扱っています。ただし現在は一時的に品切れなのと、サインは入っていません。

La mia danza. Con DVDLa mia danza. Con DVD
Roberto Bolle

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2011/01/23

ABTのびわ湖公演キャスト

ABT(アメリカン・バレエ・シアター)のびわ湖公演について、びわ湖ホールからのDMが到着し、詳細が判明したとのことです。(Kitri's funny days様ありがとうございます)

1月23日現在では、まだびわ湖ホールのオフィシャルサイトには掲載されていません。

それによると、キャストは以下の通りです。

ジュリエット:ナターリヤ・オーシポワ 
ロミオ: デイヴィッド・ホールバーグ
マキューシオ:ジャレッド・マシューズ
ベンヴォーリオ:ダニール・シムキン
ティボルト:アイザック・スタッパス

7月31日(日)15:00開演
ABT ロミオとジュリエット びわ湖ホール 
2/25会員発売 2/27一般発売
S席15000円、A席12000円、B席9000円、C席7000円 D席5000円、E席3000円

実はびわ湖のキャスト次第では、遠征もしてみようかなと思っていたのですが、このキャストだったら交通費をかけてまで行かなくてもいいや(東京で見られるし)と思ってしまいました。デヴィッド・ホールバーグのロミオは魅力的なんですけど、なんでゲストダンサーのオーシポワがびわ湖の公演まで出るのかしら、ABTのカンパニーのダンサーを何で出さないのかしら、と思います。

7月30日の兵庫県立芸術文化センターでの「ドン・キホーテ」の方はまだキャストが発表になっていないようですね。

2011/01/21

1/18 新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」New National Ballet Theatre "La Bayadere"

「ラ・バヤデール」
 振付:マリウス・プティパ
 改訂振付・演出:牧阿佐美
 作曲:レオン・ミンクス
 編曲:ジョン・ランチベリー

 舞台美術・衣裳・照明:アリステア・リヴィングストン
 照明  :磯野睦
 舞台監督:森岡肇

 指揮:アレクセイ・バクラン
 演奏:東京交響楽団
    (コンサートマスター:グレブ・ニキティン)

ニキヤ:小林ひかる(英国ロイヤル・バレエ)
ソロル:デニス・マトヴィエンコ (マリインスキー劇場)
ガムザッティ:厚木三杏
ハイ・ブラーミン(大僧正):森田健太郎
マグダヴェヤ:吉本泰久
黄金の神像 :八幡顕光
トロラグヴァ:貝川鐵夫
ラジャー(王候):逸見智彦
ジャンペの踊り:井倉真未 大和雅美
          伊東真央/細田千晶/今村美由起/川口藍/加藤朋子/益田裕子
つぼの踊り  :寺田亜沙子
ブルー・チュチュ:西川貴子/寺島まゆみ/丸尾孝子/本島美和
ピンク・チュチュ:さいとう美帆/高橋有里/西山裕子/米沢唯
アダジオ    :マイレン・トレウバエフ/菅野英男
第1ヴァリエーション:長田佳世
第2ヴァリエーション:西山裕子
第3ヴァリエーション:米沢唯

会員予約期間に、ザハロワのニキヤが観たいと思ってチケットを入手していたのに(前回「ラ・バヤデール」が新国立劇場で上演された時に、ザハロワの日のチケットを取っていたのに会社の飲み会を入れられてしまって泣く泣く手放したのだ)、今回はザハロワがおめでたのためにキャンセル。ベルリン国立バレエの来日公演と重ならないように気をつけてチケットを取ったつもりだったのに、思いっきりガラの日と重なった日を取ってしまっていたし。ザハロワ降板の知らせとともに、別の日を取り直そうかとも思ったのだけど、面倒になってしまってそのままにしてしまった。

新国立劇場バレエ団に前芸術監督の牧阿佐美氏が振付けた何本かの作品のうち、唯一の成功例がこの「ラ・バヤデール」だと思う。基本的にはオーソドックスな流れなのだが、寺院崩壊まで描かれており、そして最後にソロルはニキヤに許されないで息絶えるという結末も説得力を持った演出となっている。

なんといっても素晴らしいのが、このバレエ団のコール・ド。影の王国のスロープは3段になっており、8人X4列のバヤデールたちが整然と並び、一斉にエカルテそしてアラベスクをするところは息をすることも忘れ、思わず震えが来るほどの幽玄な美しさだった。アラベスクをキープするところでぐらつく人が皆無ではなかったものの、乱れは最小限に抑えられており、3階正面という群舞を堪能するには最高の席で観られて本当に良かった。

また、新国立劇場バレエ団の舞台を観るたびに思うのは照明の美しさ。この位置から舞台を観ると、バレエという芸術の中でどれほど照明というものが舞台づくりの中で重要であるかということを再認識させられる。闇に浮かび上がる白いチュチュの群れの幻想性、岩肌の間に現れては消えるニキヤの姿。これぞバレエを観る喜びの一つである。

ザハロワの代役という大任を任されたのは、ロイヤルのファーストソリスト、小林ひかるさん。ひかるさんのニキヤは、1幕では儚げで繊細、幸薄そうな舞姫。華奢な姿は1幕の衣装が良く似合い、丁寧で柔らかい腕の使い方がとても雄弁で美しい。背中もとても柔軟でアラベスクも美しい。ソロルとの密会の時の、喜びに輝く姿は情感溢れて生き生きとしていた。大僧正に迫られるところ、ザハロワが演じるとニキヤの方が大僧正よりもエラそうに見えてしまうのだけど、ひかるさんの場合には奥ゆかしくも毅然と拒絶していて、ニキヤの秘められた芯の強さを感じさせた。2幕の花籠の踊りでは、愛する人に裏切られ、身を切られるような苦しみの中で切々と踊り、花籠を渡されてからは歓びと悲しみがない交ぜになりながら恍惚の中でクライマックスを迎える心境を情熱的に、見事に表現しきっていた。毒蛇に噛まれてから、「あなたが仕組んだのね」とガムザッティをはっきりと指差し、そして絶望して息絶えるまでに一連の演技も、愛に生きて死んだ一人の女性としての血の通った心情が伝わってきた。

1,2幕までのひかるさんの演技も踊りも素晴らしかっただけに、3幕で別人のように緊張していたのがとても残念だった。影の王国のニキヤ役というのが、いかに難しい役であるかということを改めて実感した。ソロル役のマトヴィエンコと息が合わないところもあり、ヴェールのパ・ド・ドゥでは二人の距離がすごく近かった。ヴェールを持って回るところはなんとかこなしたものの、ピルエットの着地が不安定になっていたりして、音楽が聴けないくらい観る方も緊張しながら観ることになってしまった。ヴァリエーションでは体力を使い果たしてしまったのか、アントルラッセの脚が上がらなくなってしまっていたし。ただコーダのシェネやピケでは気を吐いて高速できれいに回転していてホッとした。

3幕での失速があったものの、ひかるさんは1,2幕は本当に心を込めて、一生懸命に役作りをしてきたのが伝わってきて、とても好感が持てたニキヤであった。今回彼女はニキヤ役が初役だったとのことだ。(ロイヤルでガムザッティを踊ったことはある)しかも初めての劇場、初めてのパートナーで、本当に苦労とプレッシャーがあったものだと思われるし、その中で健闘したと思う。だが、多くの人が思ったことであろうことだけど、ゲストダンサーになぜ、その役を踊ったことがない人を新国立劇場は呼んだのだろうか?ゲストダンサーを招くというのは、その役に定評がある人を呼ぶから、他のバレエ団でその役を経験している人だから呼ぶ意味があるのではないだろうか。そもそも初役という人をこのカンパニーに呼ぶ意味は、残念ながら分からなかった。


一方のデニス・マトヴィエンコは、ソロル役には定評があるダンサー。ひかるさんとのパ・ド・ドゥでは、タイミングの合わないところもあったけれども、ソロでの踊りにはものすごい気迫が満ち溢れていた。もう笑ってしまうくらいピルエットはぐるぐるいつまでも回っているし、シェネも超高速回転だし、「影の王国」でのコーダでの8回連続?ドゥーブルアッサンブレによるマネージュはフィニッシュだけ着地が乱れたけど、そこまでこんなにパワフルでイケイケな踊りを見せてくれたから全然許せてしまう。やっぱりソロル役は、これくらい踊れる人が踊らないと話にならない、とも思うわけだが。踊りの方はそんなわけでとっても勇ましいのだけど、ソロルってやっぱりへたれな男。毒蛇に噛まれたニキヤを見てはおろおろしつつもガムザッティの顔色を伺い、ニキヤの死では彼女のところに駆け寄って顔を覆いへたり込んで号泣。とっても楽しませてもらった。

厚木さんのガムザッティはとにかく怖くて怖くて、ニキヤの前に2,3人は平気で殺しているでしょうっていうくらい残酷さと腹黒さが前面に出ていた。ソロルの肖像画を見て「素敵~」って思っているところの顔ですら、すごく怖い。よって、ニキヤとの対決のシーンではガムザッティの完全なる勝利だった。哀れなニキヤは、メドゥーサににらみつけられて石になってしまいそうなくらい。そういう意味で厚木さんのガムザッティは迫力満点だったのだけど、残念ながら彼女は踊りのテクニックがないので、チュチュ姿になると厳しいものがある。2幕の婚約式はガムザッティ・オン・ステージなのに腕をはじめ上半身はカクカクと堅いわ、脚は上がらないわ、ジャンプは跳べないわ、緊張で顔がこわばっているわで残念だった。ブルー・チュチュやピンク・チュチュのダンサーたちの方がよほど上手い(約1名を除く)のはどうかと思ってしまった。なぜ彼女がこんな大きな役を踊らせてもらえるのか、よく分からない出来だった。

ブロンズ・アイドルの八幡さんはとにかく軽やかでよく跳んでいるんだけど、彼はアティチュードでちょっと膝が下がっているのがいつも気になってしまう。つぼの踊りの寺田さんは、最後につぼが落ちないようにしてある仕掛けが見えてしまうように引き抜いていたのがわかっちゃって、ちょっと興ざめだった。森田さんの大僧正は、とてもふくよかで着ぐるみか肉襦袢を着ているのかと思ってしまったほど。童顔なのでこの役にはそぐわない気がした。別の日に演じる輪島さんの大僧正が観てみたかった。

影の王国の3人のソリストは、3人ともうっとりさせられるほど素晴らしい踊りを見せてくれた。テクニックも音楽性も本当に優れていて、これほどレベルの高い影のヴァリエーションはロシアに行かない限り見られないのでは、と思うほど。中でも第一ヴァリエーションの長田さんは、正しいクラシックバレエのお手本のようなクリアな踊りで、実に見事だった。彼女のガムザッティはきっと華やかで素晴らしいだろう。(長田さんがガムザッティを踊る日も観たかったのだが、観られなくて残念)

アレクセイ・バクラン指揮の東京交響楽団による演奏も、とても美しいもので、特に弦の響きが美しく、公演のレベルをより高いものに引き上げてくれた。3幕での小林ひかるさんの不調、厚木さんのクラシックでのテクニックの弱さというマイナスはあったものの、全体のパフォーマンスのレベルは高く、客の入りが良くなかったのがもったいない、良い公演だった。特に、この回の影のヴァリエーションを踊った3人の、今後の活躍が楽しみである。

2011/01/20

SWAN MAGAZINE Vol.22(2011冬号)

SWAN MAGAZINEの最新号、Vol.22が発売になっていて、入手していたのにご紹介が遅れました。

巻頭カラー連載「エトワールに夢中!」は、ニコラ・ル・リッシュが登場。扉での一枚目の写真、笑顔がとっても優しそうで素敵です。19歳で初めて「若者と死」を踊ったときのサロペットを見せてくれたり、楽屋でのリラックスした笑顔、愛用のギター、素足。ニコラはとても良い歳の重ね方をしているんだな、ってしみじみ思います。さまざまな振付家との出会い、ヌレエフの思い出、トップを走りながらも精神的なバランスを保つための秘訣。ニコラ・ル・リッシュというダンサーの魅力はどこから生まれてくるのか伝わってくる記事です。最近のローラン・プティ・プロや、お気に入りの役柄である「ラ・バヤデール」のソロルや「春の祭典」の生贄など、舞台写真もたくさん掲載されています。

特集はSHOKO(中村祥子さん)。彼女についてこれだけ多くのページを割いた記事は今までなかったと思うので、彼女のファンなら必見です。今月生まれてくる予定の子供のこと、パートナーのヴィスラウ・デュデックのことなど、今まで読んだことのない彼女の話がたくさん登場します。現在来日公演中のベルリン国立バレエでの写真が少ないのがちょっと残念ですが、子供の頃からの祥子さんのアルバムの写真や思い出の品々なども載っています。

連載「パリ・オペラ座学校の四季」では、オペラ座学校の生徒たちも群舞で出演した「パキータ」について。マチュー・ガニオとリュドミラ・パリエロの舞台写真がとても素敵です。リュドミラは一昨年末にプルミエに昇格し、エトワール候補の一人ですがとても美しいダンサーですね。

YAGPコンクールとガラのレポートも載っており、シニア部門の1位にはハナ・オニール(ローザンヌコンクールでもスカラシップを受賞したオニール八菜)さん(オーストラリア・バレエ学校)、プリ・コンペティティブ入賞の11歳の森川礼央さんはガラ公演にも出演したのですね。

そして「SWANモスクワ編」ですが、これから読む方のために内容については特に触れませんが、セルゲイエフ先生と真澄が踊る「春の祭典」のダンスシーンがたっぷりと描かれていることだけは書いておきます。真澄のダンサーとしての成長の過程が手に取るように伝わってくるので、SWANファンの方には必読ですが、次の号も待ち遠しいですね。


SWAN MAGAZINE 2011 冬号 Vol.22SWAN MAGAZINE 2011 冬号 Vol.22
有吉 京子

平凡社 2011-01-15
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追記:中村祥子さん(SHOKO)に1月12日に無事に男の子が生まれたとの報告がありました。
http://www.k-ballet.co.jp/blog/2011/01/post-247.html
おめでとうございます。

2011/01/19

シュツットガルト・バレエの「ボレロ」ほか50周年記念上演作品

シュツットガルト・バレエは今年で創立50周年を迎えるということで、2月には50周年記念ガラをはじめ、さまざまなイベントが予定されています。

去る1月14日が初日で、クランコ、ファン・マーネン、ベジャールプログラムとして、ジョン・クランコの「Initialen R.B.M.E」、ハンス・ファン・マーネンの「Frank Bridge Variations」、モーリス・ベジャールの「ボレロ」が上演されました。久々の上演となる「ボレロ」のメロディ役には、フリーデマン・フォーゲル、マライン・ラドマーカー、アリシア・アマトリアンがキャスティングされていますが、初日を踊ったのはフォーゲルでした。

ということで、この初日の模様がドイツのさまざまなメディアに掲載されています。一番上の記事の「ボレロ」の写真は迫力がありますね。
http://www.tanznetz.de/kritiken.phtml?page=showthread&aid=196&tid=19253

http://www.kultiversum.de/Tanz-Empfehlungen/Stuttgart-Cranko-van-Manen-B-jart.html

http://www.swp.de/ulm/nachrichten/kultur/Von-Initialen-und-Initiatoren;art4308,800582

シュツットガルト・バレエの各演目のサイトにも、初日の写真が掲載されています。(セカンドキャストでの上演後は、写真が入れ替わると思います)

1月21日初日を迎えるのは、マウロ・ビゴンゼッティ振付の「I fratelli - Die Brüder」。ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「若者のすべて」をベースにしたこの作品、4人兄弟の母親役を演じるのが偉大なマリシア・ハイデであるということも注目されます。4人の兄弟をマライン・ラドマーカー、ジェイソン・レイリー、エヴァン・マッキー、アルマン・ザジャンという豪華キャストが演じるんですね。

このシュツットガルト・バレエ50周年を取り上げた番組が放映され、テレビ局オフィシャルのYouTubeにアップされています。今シーズンの新作「レオンスとレーナ」の舞台映像の一部をはじめ、芸術監督のリード・アンダーソン、常任振付家のクリスチャン・シュプックとマルコ・ゲッケ、プリンシパル・ダンサーのアリシア・アマトリアンとエヴァン・マッキーのインタビューも。

2011/01/18

ベルリン国立バレエの来日公演ブログ

現在来日中のベルリン国立バレエ。15日、16日と「シンデレラ」の公演が行われ、私は15日の夜公演、マラーホフもポリーナも出演しない回を観に行きました。

主演のヤーナ・サレンコとマリアン・ヴァルターの踊りはとても素敵でした。特にちゃんと観るのは初めて(前回の来日公演のブロンズ・アイドルは観たけど)のヴァルターが、とても軽やかで柔らかくて鮮やかな踊りで素晴らしかったし、さすが夫婦だけあって息もぴったり。小柄なヤーナちゃんがとても可愛らしく、いじめられていると小さいだけあって余計かわいそうな感じに見えて役柄にも合っていると思いました。彼女の踊りはとっても正確で、はきはきしていて好感度が高かったです。

それから、甘いモノ好きのバレリーナのライナー・クレンシュテッターとアル中のバレリーナのフェデリコ・スパリッタもポワント使いがすごく達者でハイヒールもものともせずに弾けていて、演技もすごく面白かったです。が、全体的なプロダクションとしては、踊りの見せ場も少ないし、群舞の使い方も単調だし、舞台装置もスカスカな感じで正直言ってあまり良くできているとは思えませんでした。「シンデレラ」といえば、去年のパリ・オペラ座の来日公演でのゴージャスなヌレエフ版、そして新国立劇場でのキラキラのアシュトン版が記憶に新しいので、今回のマラーホフ版はそれと比較してしまうと、ちょっと残念な作品でした。メーンキャストが好演していただけに、もったいない感じでした。ラストシーン、たった一人でシンデレラがレベランスするシーンは感動的で、ぐっときましたけどね。

またマラーホフが甘いモノ好きのバレリーナ役を演じていた回を観ていたら、きっとそこから目が離せなくてもっと楽しんだんじゃないかなって思います。

辛口なことを書いてしまいましたが、ベルリン国立バレエのブログ(本国のほう)に、今回の日本ツアーの舞台裏がいろいろと紹介されていて、写真もたくさん載っていてこちらはとっても楽しいです。こんなノリノリのマラーホフの甘いモノ好きのバレリーナ、観たかったです。

http://staatsballettberlin.wordpress.com/2011/01/17/reisetagebuch-japan-cinderella-travel-diary-japan-cinderella/

また、NBSのサイトの方でも、マラーホフとってもキュートなヤーナ・サレンコの動画メッセージをはじめ、こちらも舞台裏が紹介されていて楽しませてくれています。

公演レポートもとてもいい感じ。ヤーナ・サレンコとマリアン・ヴァルター親子がもう、めちゃめちゃ可愛いです。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-286.html

私は次は「チャイコフスキー」のゲネプロと、23日の「チャイコフスキー」を観に行きます。今度の来日公演は、このエイフマン振付「チャイコフスキー」がとても楽しみなのです。

2011/01/17

ワールドクラシック@シネマ2011:ロメオとジュリエットの上映スケジュール/ボリショイ・バレエ「クラス・コンサート」のキャスト

映画館で世界のバレエやオペラの高画質デジタル映像を上映するLivespireの「ワールドクラシック@シネマ2011」ですが、配給元のソニーPCL様よりご連絡をいただきました。

ロイヤル・バレエの「ロメオとジュリエット」(吉田都・スティーヴン・マックレー主演)の上映スケジュールが決定したとのことです。(2011年1月17日現在)

新宿バルト9 2/19~2/25
109シネマズ川崎 2/19~
横浜ブルク13 2/19~2/25
シネマイクスピアリ 4/9~4/15
T・ジョイ新潟万代 4/9~4/15
T・ジョイ京都 4/16~4/22
梅田ブルク7 4/16~4/22
T・ジョイ出雲 4/9~4/15
広島バルト11 4/9~4/15
T・ジョイ博多 4/2~4/8
T・ジョイRW北九州 4/9~4/15
鹿児島ミッテ10 4/9~4/15

http://livespire.jp/schedule/world-classics_2011.html

まだ、これ以外の劇場で公開日未定のところがあるようです(上記ワールドクラシック@シネマ2011サイトリンク先をご覧ください)。上映時間については、それぞれの劇場のサイトで上映日の3日前くらいから発表されるとのことです。

吉田都さんの感動のロイヤル・バレエラストステージを大画面で体験できる貴重なチャンス、ぜひとも駆けつけたいですね!

****
なお、ボリショイ・バレエのサイトで、1月23日の「クラス・コンサート」のキャストが発表されています。同日の「ジゼル」と併せて収録され、「ワールドクラシック@シネマ2011」でも劇場公開される予定の公演です。

http://www.bolshoi.ru/en/

Class Concert
Maria Alexandrova, Maria Allash, Anna Antonicheva, Yelena Andrienko, Nina Kaptsova, Andrei Bolotin, Pavel Dmitrichenko, Vladislav Lantratov, Artem Ovcharenko, Yegor Khromushin

Giselle
Svetlana Lunkina and Dmitry Gudanov

この公演は、世界中の映画館で生中継される公演でもありますが、「クラス・コンサート」のキャストも大変豪華で、今から映像を観るのがとても楽しみですね。

イザベル・シアラヴォラのインタビューと来日予定

ベルリン国立バレエの「シンデレラ」の感想とか、他に書かなくちゃいけない記事もあるんですが、バタバタしていて追いつかなくて申し訳ありません。レビューを書くのに時間がかかってしまい、その時間が取れなくて。。。


Ballet Newsというサイトで、パリ・オペラ座のエトワール、イザベル・シアラヴォラのインタビューが載っていました(英語)。非常に興味深い内容なので、ご紹介しておきます。
http://balletnews.co.uk/2011/01/16/cupcakes-conversation-with-isabelle-ciaravola-etoile-opera-national-de-paris/

イザベルの明るく魅力的な人柄、息遣いが伝わってくる記事です。写真もとても素敵で、彼女の絶世の美女ぶりがよくわかります。この記事の中で、イザベルは、プティの「アルルの女」、リファールの「白の組曲」、プレルジョカージュの「ル・パルク」を、オペラ座のロシアツアーのためにリハーサル中とのこと。今後の出演予定として、初めてヌレエフ版の「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を踊る予定だそうです。(お気に入りのパートナーの一人はエルヴェ・モローで、今回彼がロミオ役を踊れなくて残念と語っています)6月、7月には、ジョゼ・マルティネスが彼女に振付けた「天井桟敷の人々」のガランス役を再演し、そして日本で(!)ガラに出演するとのこと。他にも、世界中のガラで出演する予定が目白押しのようです。

7月での日本のガラというと、「ルグリの新しき世界」のことでしょうか?今後の彼女の出演情報には注目したいですね。去年のオペラ座来日公演では、「ジゼル」の主演予定があったのに怪我でキャンセルとなってしまって残念でした。今年イザベルを観られたらとても嬉しいですね。

イザベルの夢はマクミランの「マノン」のタイトルロールを踊ること。「椿姫」「オネーギン」「ラ・バヤデール」「天井桟敷の人々」など、ドラマティックな役柄が大好きな彼女は、マノンが踊ることができたら死んでもいいと語っています。もちろん死なれたら困りますが、彼女の夢が叶うことを祈りたいです。

2011/01/14

映画「ブラック・スワン」日本オフィシャルブログとサタデーナイトライブのパロディ

本ブログでも何回かご紹介しているナタリー・ポートマン主演の映画「ブラック・スワン」(ダーレン・アロノフスキー監督)。バレエ界を舞台にしたこの作品は、今年の映画賞レースでも多くノミネートされ、特にナタリー・ポートマンはアカデミー賞主演女優賞の呼び声も高くなっています。この作品で振付を手がけ出演もしているNYCBのプリンシパル、バンジャマン・ミルピエとナタリーのロマンスも生まれ、二人は現在婚約中ということでも大きな話題となっています。

この映画「ブラック・スワン」の日本版オフィシャル・ブログができていました。日本版予告編と、チラシのビジュアルも掲載されています。
http://blog.livedoor.jp/fox_blackswan/

ところで、このオフィシャルブログでも紹介されていますが、大人気のコメディ番組「サタデーナイトライブ」の1月8日の放送で、ジム・キャリーがこの「ブラック・スワン」のパロディ(チュチュを着てミラ・クニスの役に扮しています)を演じたのを見ました。これがも~大爆笑モノで、ラバーフェイス(ゴムのようにぐにゃぐにゃ曲がる顔)のジム・キャリーらしさが発揮された体当たりギャグには涙が出るほど笑いました。ブログによれば、3年ぶりという高視聴率を記録したとか!

新国立劇場バレエ2011/2012ラインアップ発表 New National Ballet Theatre Tokyo 2011/12 Season

新国立劇場バレエ団の来シーズンラインアップが発表されました。

http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list02.cgi#season1

ビントレー監督の新作(バーミンガム・ロイヤルバレエとの共同制作)「パゴダの王子」に始まり、不評の牧阿佐美版「くるみ割り人形」、ローラン・プティの「こうもり」、ボリス・エイフマンの「アンナ・カレーニナ」、またまた牧阿佐美版の「白鳥の湖」、そしてケネス・マクミランの「マノン」です。

2011年10/30(日)~11/6(日)「パゴダの王子」Bintley’s The Prince of the Pagodas
2011年12/17(土)~25日(日)「くるみ割り人形」The Nutcracker
2012年2/4(土)~12(日)「こうもり」Roland Petit’s La Chauve-souris
2012年3/16(金)~20(火・祝)「アンナ・カレーニナ」Eifman’s Anna Karenina
2012年5/5(土)~13(日)「白鳥の湖」Swan Lake
2012年6/23(土)~7/1(日)「マノン」MacMillan’s Manon

新制作は結局「パゴダの王子」だけでした。

大変評判の悪かった牧阿佐美版「くるみ割り人形」を再演する以外は、なかなかのラインアップだと思いますが、この最悪な「くるみ割り人形」がシーズンに入っている限りは、シーズンセット券を私が買うことはないでしょう。

キャストも一部発表されています。「パゴダの王子」の主役ローズ姫は小野絢子さんに加え、長田佳世さん、米沢唯さん。王子に福岡雄大さん、山本隆之さん、菅野英男さん。「パゴダの王子」には、能楽師の津村禮次郎さんが皇帝役で出演するのも注目。「マノン」タイトルロールに小野さん。そして「白鳥の湖」ではスヴェトラーナ・ザハロワとアンドレイ・ウヴァーロフが帰って来ます。

マイレンの主演がないこと、今シーズンあったミックス・プログラムやコンテンポラリー系の作品がないことなど、いろいろ思うところはありますが、良いシーズンを期待したいです。

また、オペラ、演劇、コンテンポラリーダンスのラインアップも発表されています。

コンテンポラリーダンス
http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list03.cgi#season1

注目は中村恩恵さんと首藤康之さんのコラボレーション「Shakespeare THE SONNETS」で、これは見逃せませんね。小野寺修二さんの「カラマーゾフの兄弟」も面白そう!

2011/01/13

新国立劇場バレエ団「ロミオとジュリエット」キャスト

新国立劇場バレエ団のサイトにお知らせが載っていました。

以下コピペです。

2011年6,7月公演「ロメオとジュリエット」主役決定のお知らせ|ニュース|新国立劇場:

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001321.html

2010/2011シーズン「ロメオとジュリエット」の主役ダンサーが下記の通り決定しましたのでお知らせします。

<ジュリエット>
小野絢子:6/25(土),6/29(水)
リアン・ベンジャミン Leanne Benjamin:6/26(日),7/1(金)
本島美和:7/2(土)
酒井はな:7/3(日)

<ロメオ>
デニス・マトヴィエンコ Denis Matvienko:6/25(土),6/29(水)
セザール・モラレス Cesar Morales:6/26(日),7/1(金)
福岡雄大:7/2(土)
山本隆之:7/3(日)

<マキューシオ>
吉本泰久:6/25(土),6/29(水)
八幡顕光:6/26(日),7/1(金)
福田圭吾:7/2(土),7/3(日)

<ゲストダンサー・プロフィール>

■リアン・ベンジャミン(英国ロイヤルバレエ・プリンシパル)
セザール・モラレス(英国バーミンガム・ロイヤルバレエ プリンシパル)
■デニス・マトヴィエンコ(マリインスキー・バレエ プリンシパル)
(詳細はリンク先にて)


小野絢子さんのジュリエットとリャーン・ベンジャミンのゲスト出演(福岡さんのロメオも良いでしょうけど)以外は正直がっかりなキャスティングでした。残念です。

リャーン・ベンジャミンのジュリエットは、去年6月のロイヤル・バレエの来日公演で観ましたが、とても少女らしく強さも秘めた素敵なジュリエットでした。もう一度観られるとは思わなかったので、嬉しいです。小野絢子さんは、ジュリエット役にぴったりのイメージなので、どんな風に演じてくれるか、楽しみですね。

追記:バーミンガム・ロイヤル・バレエから客演するセザール・モラレスCesar Moralesは、バーミンガム・ロイヤル・バレエの来日公演「真夏の夜の夢」で吉田都さんがタイターニアを踊る日にオベロン役を踊るダンサーでした。

韓国国立バレエ「ジゼル」にレティシア・プジョルとマチュー・ガニオ出演

韓国のReinaさんに教えて頂きましたが、
Wunderkammer

韓国国立バレエの「ジゼル」全幕公演にパリ・オペラ座のレティシア・プジョルとマチュー・ガニオが出演するそうです。
出演日は2月27日15時の回。
会場はソウル・アーツ・センターとのことです。

韓国国立バレエサイト

2011/01/10

1/7 レニングラード国立バレエ(ミハイロフスキー劇場)「ドン・キホーテ」 Mikhailovsky Ballet "Don Quixote"

12月28日のレニングラード国立バレエの「ジゼル」の感想を書こうと思っているうちに日々ばかりが過ぎてしまい、より記憶が鮮明な方の1月7日の「ドン・キホーテ」の方を先に書こうと思う。

「ジゼル」でのルジマトフは素晴らしかった。彼の演技には魂が感じられたし、上半身の動きやエカルテの絶妙な角度、アライメントの美しさは芸術品そのものだった。踊りのほうも(失礼なのは承知で)想像していたよりずっとたくさん踊ってくれて、2幕のヴァリエーションではしっかり跳躍していたしブリゼの足先も鼻血が出そうなくらい美しかった。ルジマトフ、まだまだ全然踊れるし彼の古典主役を観る機会はこれからもたくさんあるだろうなって思ったほどだった。

ところが、年明けの公演を観た方から、ルジマトフが怪我をした模様で「白鳥の湖」では3幕ヴァリエーションを別のダンサーが踊ったとの報告があった。さらに、前日(6日)の「ドン・キホーテ」でも、ルジマトフはルルヴェすらできず、ヴァリエーションはシヴァコフとプハチョフが代わりに踊ったという友達からの知らせがあった。

ルジマトフがこの日はあまり踊れないだろうという予備知識があったこと、キトリ役のヴィクトリア・テリョーシキナがめちゃめちゃ素晴らしかったこと、さらにカンパニーが一丸となって舞台を盛り立てていこうという気概が感じられたことから、結果的にこの日の「ドン・キホーテ」は大変楽しむことができた。

実はエフゲーニャ・オブラスツォーワが降板してテリョーシキナが代役としてキトリを踊ることになってから、私はこの日の公演のチケットを取ったのだった。オブラスツォーワも好きなバレリーナだし、彼女がルジマトフをパートナーにどのようなキトリを踊るか興味があって観たいと思っていたのだけど、テリョーシキナが代役として踊ると発表された時には、これは決して見逃してはならない公演だ、と思わずチケットを買ってしまった。


テリョーシキナのキトリは、期待以上、最高のパフォーマンスを見せてくれた。長い手脚から生み出されるワガノワ・ラインの美しさ。1幕のカスタネットのヴァリエーションは奔放で切れ味鋭くスピーディなのに優雅さも感じられる。気風の良さが持ち味の彼女はキトリ役にぴったりなのだが、ドゥルシネア役は気品に溢れて音楽に寄り添うようでこれまた素晴らしかった。その中でもコーダのジュッテで駆け抜けるところの、跳躍の高さと柔らかい背中が見せる爽快感。グラン・パ・ド・ドゥの最後を飾るグランフェッテでは、テリョーシキナはダブルで回る時に扇子を開閉し、しかも扇子を持った片腕はアンオーに上げてくるくるくと小気味良く回っていて余裕たっぷりなので、その女っぷりには惚れ惚れした。カーテンコールにおいてまでフェッテを披露してくれたヴィーカ姐さん、カッコいい!

テリョーシキナとルジマトフは演技の息がすごくよく合っていた。特に最高だったのは狂言自殺のシーンで、クールなイメージの強かったテリョーシキナのくるくると変わる表情がとっても可愛らしくて、テリョーシキナってこんなに可愛かったんだ、って思ったほど。ルジマトフのここでの演技もすごく面白くって、大袈裟にチュっと音を立ててキスしたり、周りをきょろきょろ見回したり、目を真ん丸く見開いておどけてみたり、こんなに楽しそうに笑っているルジマトフを見るのは初めてだった。怪我をして思い通りに踊れていなくても、テリョーシキナという素晴らしいパートナーを得て、そして彼を愛してくれる観客を前にして、心からの笑顔を見せてくれているんだな、と胸が熱くなった。

さて、ルジマトフである。全幕通しで踊れないコンディションのダンサーが降板せず、ヴァリエーションを他のダンサーに任せるということに対しては色々と意見があるだろう。両膝から下にぐるぐるとテーピングされている姿は見るからに痛々しいし、怪我をしている状態で治療に務めないでほぼ全幕を踊ってしまって大丈夫なの?と心配にもなった。だが、代役を立てるという選択肢もあった中で敢えて出演して、跳躍なしではあるが彼なりの素敵なバジルを見せてくれたルジマトフの、ファンを大切に思う心意気には拍手を送りたい。

ルジマトフは1幕でこそ、ほとんどルルヴェすることなく地面から足が離れることが少なかったけど、幕が進むにつれて少しずつドゥミ・ポワントでの踊りも見せてくれるようになった。つま先はすっきりと美しいし、腰のひねり具合やポール・ド・ブラのラインは絶妙だし、何より決めポーズでの悩殺されるような溜めと見得の切り方が色っぽ過ぎる。ピルエットの軸もしっかりしていて正確で、1幕のキトリの友達とのパ・ド・トロワもきちっとキメ、3幕のコーダでは美しいピルエット・ア・ラ・スゴンドも見せて、今の彼にできることは全部出し切ってくれているんだなと感じた。バジルという役はこうあるべきだというルジマトフのヴィジョンは全幕を通してしっかりと体現されていたと思うし、私としては満足できる素晴らしい舞台だった。

また拍手を送りたいのは、3幕のヴァリエーションとコーダの一部を踊ってくれたミハイル・シヴァコフとアルチョム・プハチョフ。ヴァリエーションの前半がシヴァコフで、後半がプハチョフという踊り分けだった。中でもプハチョフの美しいラインにはうっとりさせられた。また彼の主演が観たいって思った。(キャスト表に二人の名前が載っていなかったのはとても残念)

それから特筆すべきは、エスパーダのミハイル・ヴェンシコフの粋なイケメンぶり。マールイはルックスの良い男性ダンサー不足だと思っていたけど、ヴェンシコフは唸るほどのいい男。(でも、このカンパニーは男性ダンサーのメイクが下手なので、ハンサムかどうかが分かりづらいことが多いのよね)エスパーダかくあるべし、というスマートさとすかしっぷりが良かった。大道の踊り子と3幕のヴァリエーションと大活躍のオルガ・ステパノワも相変わらずのかっこよさとダイナミックで美しい踊り。テリョーシキナと一緒に踊ってしまうと少々分が悪いものの、イタリアンフェッテを美しく決めたタチアナ・ミリツェワも正統派で素敵だったし、キトリの友達のサイーナ・ヤパーロワはすごくキュート。闘牛士の片方のニキータ・クリギンは父アンドレイ・クリギン譲りの個性的な演技とアイドル系の容姿で今後がとても楽しみ。主役以外にも舞台上には楽しみがたっぷりあった。

何より、ルジマトフが主演する「ドン・キホーテ」をカンパニー一丸で盛り立ててやるぞ!って気合が満ち満ちていて、とっても気持ちの良い、暖かい気持ちにさせてくれる舞台だった。このバレエ団が長きに渡って日本で愛され続けている秘密が伝わってきた素敵な一夜だった。


キトリ:ヴィクトリア・テリョーシキナ Viktoria Tereshkina
バジル:ファルフ・ルジマトフ Farukh Ruzimatov

ドン・キホーテ:マラト・シェミウノフ
サンチョ・パンサ:デニス・トルマチョフ
ロレンツォ(キトリの父):パーヴェル・マスレンニコフ
ガマーシュ:アレクセイ・マラーホフ
エスパーダ:ミハイル・ヴェンシコフ
大道の踊り子:オリガ・ステパノワ
メルセデス:オリガ・セミョーノワ
森の女王:タチアナ・ミリツェワ
キューピット:ナタリア・クズメンコ
キトリの友達:サビーナ・ヤパーロワ、ユリア・チーカ

ファンダンゴ:アンナ・ノヴォショーロワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ジプシー:ニーナ・オスマノワ、ニコライ・アルジャエフ
ヴァリエーション:オリガ・ステパノワ、ヴィクトリア・クテポワ
二人の闘牛士:アンドレイ・マスロボエフ、ニキータ・クリギン
酒場の主人:パーヴェル・シャルシャコフ
バジルの友人:アルチョム・プハチョフ、ミハイル・シヴァコフ


指揮:ヴァレンティン・ボグダーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団

2011/01/08

新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」のキャスト

1月15日が初日の新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」のキャストが発表されていました。主演以外は初日の一週間前に発表って、ちょっと遅い気がしますといつもの文句。

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001317.html

≪2011年1月7日現在≫

【ニキヤ】
小林ひかる〈英国ロイヤルバレエ〉(15日・18日)
川村真樹(16日)
小野絢子(22日)
寺田亜沙子(23日)
*15日、18日につきましては、出演を予定しておりましたスヴェトラーナ・ザハロワに代わり、小林ひかるが出演いたします。キャスト変更のニュースはこちら

【ソロル】
デニス・マトヴィエンコ〈マリインスキー劇場バレエ〉(15日・18日)
芳賀 望(16日)
福岡雄大(22日)
山本隆之(23日)

【ガムザッティ】
厚木三杏(15日・18日)
堀口 純(16日)
本島美和(22日)
長田佳世(23日)

【ハイ・ブラーミン(大僧正)】
森田健太郎(15日,16日,18日)
輪島拓也(22日,23日)

【マグダヴェヤ】
吉本泰久(15日,18日,23日)
八幡顕光(16日,22日)

【黄金の神像】
福岡雄大(15日)
福田圭吾(16日,22日)
八幡顕光(18日,23日)

【ラジャー(王候)】
逸見智彦

一番驚いたのは、輪島拓也さんの大僧正です。意外な役を演じられるんですが、観てみたいです。今のところ、私は18日に観に行く予定です。ベルリン国立バレエの来日公演と、この「ラ・バヤデール」の公演がまるっとかぶっており、間違えて?ベルリンのガラの日の公演を買ってしまったので、ガラをパスすることにしました。

2011/01/07

1/1 オランダ国立バレエ「眠れる森の美女」Dutch National Ballet "Sleeping Beauty"

オランダ国立バレエの本拠地は、アムステルダムのミュージックシアターという、市庁舎に隣接した運河沿いの近代的なオペラハウスにある。開放感のあるホワイエはとても気持ちよい。

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元旦の昼の「眠れる森の美女」の上演ということで、客席にはお子様もとても多かった。場内には、3幕の宝石のパ・ド・カトルの衣装も飾ってあったりして。

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http://extra.het-ballet.nl/sleepingbeauty/

Choreography: Sir Peter Wright after Marius Petipa
muzikale begeleiding: Holland Symfonia
dirigent: Ermanno Florio
decor- en kostuumontwerp: Philip Prowse
première productie Sir Peter Wright bij Het Nationale Ballet: 2 juli 1981, Stadsschouwburg, Amsterdam

Princess Aurora : Maia Makhateli
Prince Florimund : Marijn Rademaker
Seringenfee : Natasja Lucassen
fee Carabosse : Rosi Soto
Pas de Quatre : Megan Zimny Gray, Maria Chugai, Jared Wright, James Stout
Princess Florine : Erica Horwood
Bluebird : Koen Havenith

ピーター・ライト版の「眠れる森の美女」はゴールドを基調にした華麗で豪華なプロダクション。プロローグの妖精たちの衣装の色、そして3幕のパ・ド・カトルの(通常宝石のヴァリエーションとなるところ)衣装も同じなので、見分けはつきにくいのだけど、新年の上演にふさわしいゴージャスさがある。特徴的なのは、リラの精がロングドレスで踊らない役であることで、白いロングドレスのリラと黒いロングドレスのカラボスはまさに「善」と「悪」で対を成している。

2幕では、王子が目覚めのキスをした後、あの究極に美しいヴァイオリンソロに合わせてオーロラと王子がロマンティックなパ・ド・ドゥを踊る。キスをされてすぐにオーロラが目覚めて一瞬で恋に落ちるのではなく、少しずつ時間をかけて心が通い合うような演出になっていて、とても心に残る場面だ。5月のバーミンガム・ロイヤル・バレエもピーター・ライト版なので、この素敵なパ・ド・ドゥがまた観られるのが楽しみ。

オーロラ役のマイヤ・マッカテリは2006年の世界バレエフェスティバルで兄デヴィッド・マッカテリと共演したのを観て以来(オランダ国立バレエの「ジゼル」DVDのドゥ・ウィリは観ているけど)。4年間の間にずいぶん成長したと嬉しい驚き。去年の10月にプリンシパルに昇進したばかりとのことだが、可憐さはそのままに、その地位にふさわしい貫禄と安定感を身に着けていた。

1幕の誕生日のシーンでは、オーロラは元気いっぱいに飛び出して、明るい中にも初々しさがあり、16歳の少女らしいフレッシュな薔薇のよう。ローズ・アダージオではあまり緊張感は感じさせず、4人目の王子のところでは余裕たっぷりに長いバランスを取っていた。オーロラは生き生きと好奇心にあふれていて、老女に変装したカラボスが差し出す糸つむぎに引き付けられて指を刺してしまう物語の流れにとても説得力があった。2幕の幻想の中のオーロラは一転してリリカルで儚さを感じさせ、マイヤ・マッカテリの多面的な魅力の一端をうかがわせた。そして3幕のグラン・パ・ド・ドゥではキラキラと華やかに輝いていた。大きな黒い瞳が魅力的なマイヤ・マッカテリは、同じグルジア出身のニーナ・アナニアシヴィリを思わせる面差しがあり、鷹揚さの中に明るくチャーミングな個性があるのも、ちょっとニーナに通じるものがある。

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(このポスターに写っているのは、ラリッサ・レジュニナ)

シュツットガルト・バレエから客演のマライン・ラドマーカーの王子は、2幕では軍服のような紺色の上着を着用。マイム一つとっても、とろけるようなポール・ド・ブラがとても優雅で王子らしく、台詞が聞こえてきそう。眠りの王子はそんなに踊るところは多くないのだけど、最初のソロでの深く柔らかいプリエのアッサンブレ、5番にきれいに収まってとても美しい。ふわっと浮かび上がるようなマネージュも、カブリオールの足先も端正だ。マラインというダンサーが面白いのは、エレガントな王子のたたずまいの中にも、ものすごい速さで舞台を駆け抜けるパッションが同居していること。この情熱が感じられるから、その場にいるだけで光を放っているような彼が、ますます際立ったきらめきを放つことができるんだろうなって思う。

マイヤとマラインは息もとてもよく合っていたし、3幕の3連続フィッシュダイブをはじめ、サポートもばっちり決まっていた。何より、2幕の目覚めのパ・ド・ドゥでの音楽に寄り添い香り立つような美しさには思わず心が震え、涙が出そうになってしまった。ともにビジュアル的に最高に美しいので、最後に舞台に舞い降りる金箔のキラキラがとても似合っていて、眩しいふたり。

オランダ国立バレエは、プロローグの妖精の踊りを見てカンパニーのレベルの高さを実感させられた。7人の妖精のうちの最後を踊ったバレリーナが素晴らしいと思って休憩時間にキャスト表を見たら、サーシャ・ムハメドフという名前。そう、あのイレク・ムハメドフの娘さんが、このカンパニーにコリフェとして所属しているのだ。2008年のYAGPのファイナリストでもあった彼女は将来が楽しみなダンサーである。

ライト版の「眠れる森の美女」は3幕の宝石の曲が男女2人ずつのパ・ド・カトルとして踊られるのだけど、ここで踊った2人の男性ダンサーのレベルもなかなか高かった。フロリナも良かったんだけど青い鳥はちょっと跳躍が低くて惜しい感じ。前日の公演のフロリナ役は去年入団したばかりの奥村彩さんが踊ったとのことで、観られなくて残念。この日は彼女は2幕の幻影のシーンでのニンフの一人を踊っていた。

そんなわけで、一年の始まりを飾るにふさわしい、ゴージャスで洗練された素敵な舞台だった。観客の反応もとても熱くて、1階席は総スタンディングオベーション、オーケストラも足を踏み鳴らしていた。(劇場付のオーケストラHolland Symphoniaによる演奏もとても素晴らしかった)オランダ出身のマラインが故国での主演デビューをこんなにも大きな成功で飾れたこともとても嬉しかった。

2011/01/06

ABTのコリー・スターンズがプリンシパルに昇進 CORY STEARNS PROMOTED TO PRINCIPAL DANCER WITH AMERICAN BALLET THEATRE

ABTの若手ソリスト、コリー・スターンズがプリンシパルに昇進したとオフィシャルサイトで発表されました。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=334

長身でハンサムなコリーは、「海賊」のコンラッド役で初主演をしたのをはじめ、「椿姫」のアルマン、「ラ・バヤデール」のソロル、「ドン・キホーテ」のバジル、「ロミオとジュリエット」のロミオなどここ2,3年主役に抜擢されることが多く、昇進は時間の問題だと期待されていました。ABT生え抜きのダンサーの昇進は嬉しいニュースです。

ローザンヌ国際バレエコンクールのiPhoneアプリ

最近ではパリ・オペラ座バレエもiPhoneアプリを公開していますが、このたびローザンヌ国際バレエコンクールもiPhone/iPod touch向けアプリを公開しました。もちろん無料です。

http://itunes.apple.com/fr/app/prix-de-lausanne/id410718122/

早速ダウンロードしてみたのですが、過去のコンクールの動画やビデオブログの動画が閲覧できる他、写真、最新情報、ニュースレター、過去の受賞者の情報 (現在の所属カンパニーなどの情報まで!)など豊富なコンテンツで素晴らしい限りです。

今年のローザンヌ国際コンクールは2月1日~6日に開催されます。

http://www.prixdelausanne.org/v4/

2011/01/05

ポリーナ・セミオノワがABTのMETシーズンにゲストとして出演 POLINA SEMIONOVA TO APPEAR AS GUEST ARTIST WITH AMERICAN BALLET THEATRE FOR 2011 SPRING SEASON

ABTのオフィシャルにお知らせが載っていました。

POLINA SEMIONOVA TO APPEAR AS GUEST ARTIST
WITH AMERICAN BALLET THEATRE
FOR 2011 SPRING SEASON
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=333

5月21日の「ドン・キホーテ」でデヴィッド・ホールバーグと共演
7月2日の「白鳥の湖」で同じくデヴィッド・ホールバーグと共演

ますます活躍の幅が広がるポリーナから目が離せませんね。来週のベルリン国立バレエの来日公演「シンデレラ」「マラーホフ・ガラ」でも彼女を観ることができますね。


なお、ポリーナ・セミオノワは、1月20日~23日はカリフォルニアのSegestrom Halで、1月27日~30日まではボリショイ劇場で行われる公演「Reflections」に出演します。
http://www.ardani.com/projects-reflection.php

http://www.bolshoi.ru/en/season/press-office/pconf/news_en/index.php?id26=1535

この公演は、ポリーナのほか、マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ)、エカテリーナ・クリサノワ(ボリショイ・バレエ)、オルガ・マリノフスカヤ(エストニア国立バレエ)、ナタリヤ・オシポワ、エカテリーナ・シプリナ(ボリショイ・バレエ)という6人のモスクワ舞踊アカデミー出身のバレリーナをフィーチャーしたものです。他に、イワン・ワシーリエフ、アレクサンドル・ヴォロチコフ、ヴャスチェスラフ・ロパーチン、デニス・サーヴィン(ボリショイ・バレエ)が出演します。マウロ・ビゴンゼッティ、ウェイン・マクレガー、キャロル・アルミテージ、ルシンダ・チャイルズ、ユーリ・ポソホフという最先端の振付家によってこの公演のために創作された作品が上演されます。また、ナチョ・ドゥアト振付の「レマンゾ」も上演される予定です。

このインタビューで、ポリーナはお気に入りの振付家として、ビゴンゼッティのほか、ドゥアト、イリ・キリアンの名前を挙げていますね。

2011/01/01

あけましておめでとうございます/オランダ国立バレエ「眠れる森の美女」のプロモ映像

みなさま、あけましておめでとうとざいます。本年も拙ブログをよろしくお願いいたします!

1月4日までお休みを頂くと言っていましたが、ちょうどパソコンがあるもので・・・。今アムステルダムに家人と来ています。今日はアムステルダム国立美術館でレンブラントとフェルメールを堪能し、コンセルトヘボウ劇場で謎の大晦日コンサートを見て来て(どうやらオランダのテレビで生中継されていたっぽい)、大切なお友達とお茶したのちに、ホテルの屋上で寒い中カウントダウンの花火を見て来ました。花火の美しさはもちろん日本にはかないませんが、数で勝負って感じで(笑)華やかな年明けを堪能しました。

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明日というか、もう今日ですが、元旦はオランダ国立バレエの「眠れる森の美女」を観てきます。楽しみです~。オランダ国立バレエのYouTubeチャンネルにアップされているマライン・ラドマーカーのプロモーション動画もとても素敵ですよね。

シュツットガルト・バレエが1月から上演するべジャールの「ボレロ」は、マライン・ラドマーカー、フリーデマン・フォーゲルそしてアリシア・アマトリアンがメロディ役を踊るそうです。

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