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2010年12月

2010/12/30

バーミンガム・ロイヤル・バレエ 兵庫公演のキャスト/鎌倉公演

バーミンガム・ロイヤル・バレエの来日公演、兵庫県立芸術文化センターでの公演のキャストが会場のサイトに出ていました。

http://www1.gcenter-hyogo.jp/sysfile/asp/01_calendar.aspx

日時 2011年5月25日(水)
開演 18:30  (開 場 17:45)
会場 芸術文化センター KOBELCO 大ホール
料金 A \15,000/B \13,000/C \10,000
D \8,000/E \5,000
発売日 先行 2011年1月14日(金)
一般 2011年1月15日(土)
1/14(金)10:00AMよりネット先行予約も開始
最前列はA列です。

■出演者
出演 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
(予定キャスト)
「ダフニスとクロエ」
クロエ:エリシャ・ウィリス、ダフニス:イアン・マッケイ
「真夏の夜の夢」
タイターニア:佐久間奈緒、オベロン:ツァオ・チー
管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
※出演者、配役は2010年12月28日現在の予定です。
正式な配役は公演当日に発表いたします。

吉田都さんは出演しませんが、とても魅力的なキャストですよね。中でも「小さな村の小さなダンサー」に主演したツァオ・チーは必見!


それからコメントで教えていただいたのですが、鎌倉芸術館での公演も予定されているそうです。
5月14日(土)「眠れる森の美女」
キャスト、時間、料金等は未定。2月中旬に発表されるとのことです。

なお、NBSの公演サイトもアップされていました。
http://www.nbs.or.jp/stages/1105_birmingham/index.html


このブログの今年の更新はこれが最後になると思います。12月28日のレニングラード国立バレエ「ジゼル」(ルジマトフ、シェスタコワ)を観ていて、とても素晴らしい公演だったのですが、感想を書くのは年明けになります。ブログの更新は1月4日以降を予定しています。今年も、このブログを通して多くの皆さんと出会うことができて、本当にそれらの出会いはかけがえのないものであると感じました。好き勝手なことを書き散らしていますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします!良いお年を。

12/25 小林紀子バレエ・シアター第98回公演「くるみ割り人形」Noriko Kobayashi Ballet Theatre's Nutcracker

小林紀子バレエ・シアター第98回公演「くるみ割り人形」

演出・再振付:小林紀子
原振付:ヴァシリー・ワイノーネン
作曲: ピョートル・チャイコフスキー

金平糖の精     :島添亮子
くるみ割り人形の王子:セルゲイ・ポルニン Sergei Polunin
クララ         :菅さくら
ドロッセルマイヤー :中尾充宏
雪の女王       :萱嶋みゆき
雪の王        :冨川直樹
ピエロ人形  :福田圭吾
ピエレッタ人形:真野琴絵
ムーア人形  :志村美江子
くるみ割り人形:佐々木淳史
ねずみの王様 :ヒゴ・マサヒロ
スペイン :大和雅美/アンダーシュ・ハンマル
アラブ  :萱嶋みゆき
      宮崎由衣子/廣田有紀/小堀由貴/高橋由貴乃
中国   :志村美江子/福田圭吾
トレパック:宮澤芽実/藤田奏子/冨川直樹
マラトンズ:真野琴絵/荒木恵理/喜入依里

小林紀子バレエシアターの「くるみ割り人形」は、アカデミーで学んでいる友人のお嬢さんが出演していて、もともと見ようと思っていた。さらにロイヤルの最年少プリンシパル、まだ20歳の新星セルゲイ・ポルニンがゲスト出演するとのことで、とても楽しみだった。

ここの「くるみ」の演出はごくごくオーソドックスなものだけど、「くるみ割り人形」というバレエは、オーストラリア・バレエの「くるみ割り人形」やマシュー・ボーン版くらい思い切った改変をしない限り、中途半端な改訂では面白くないものになってしまう。年末の風物詩としては、やっぱりこれくらいのベーシックなものの方が暖かく愉しい気持ちになって良いなあとしみじみ思った。小林紀子バレエ・シアターの普段の公演のマクミランやヴァロワなど英国作品とは違って、アカデミーの子役も多数出演してほのぼのとした雰囲気が漂っていた。ねずみたちなど、子供たちが踊るとグロテスクにならなくて愛らしくていい。

島添さんの金平糖の精は、安定感が抜群で音楽性が豊かで、繊細で控えめな中にもキラキラ感が同居していてとても素敵だった。島添さんはいつ観ても、この人に調子が悪い時があるんだろうかと思えるほど、期待通りの踊りを見せてくれるバレリーナだ。演劇的な作品からネオクラシック、古典まで幅広くこなす彼女はカンパニーの宝だ。

セルゲイ・ポルーニン(今回のパンフレットではポルニンと表記)は、日本で全幕に主演するのは初めてとのこと。「くるみ割り人形」の王子は1幕ではほんのちょっと、2幕ではグラン・パ・ド・ドゥと出番が少ないのは少々もったいないけれど、その短い時間でも若さ溢れる彼の踊りが観られたことはとても幸せなことだと言える。王子の気品を持ちながらも、跳躍はとても高くて力強くてダイナミック。プリエは深く柔らかい。3幕のヴァリエーションではドゥーブル・アッサンブレのマネージュを見せてくれたのだけど、高く跳んでいるのに着地がびしっときれいに5番に入っていて気持ちよい。ルドルフ・ヌレエフの伝記「The Life」のあとがきを読んでいたら、最後にルドルフ・ヌレエフ財団の活動について触れてあり、ポルーニンの奨学金はヌレエフ財団から支出されたものであると書いてあった。なるほど、ウクライナ出身のポルーニンの踊りは、ロイヤルバレエスクール出身とはいえロシアの香りが漂い、若きヌレエフを髣髴させるものがある。

今回の「くるみ割り人形」は、新国立劇場の公演と時期が重なっていないため、新国立劇場バレエ団からもダンサーが数人出演。スペインの大和雅美さん、バシッと踊りが決まっていてすごくかっこ良くて素敵だった。惚れ惚れ~。中国では福田圭吾さんが愛嬌を漂わせながらも大きなジャンプを重ねて喝采を呼んでいた。シアターの団員では、冨川直樹さんが雪の王にトレパックと大活躍。トレパックでは若い福田さんに負けまいと跳び回って場内を沸かせた。(冨川さんのブログでは、ポルーニンとのツーショット写真も!)雪の女王の萱嶋みゆきさんもとても素敵だったし、クララ役のアカデミー生菅さくらさん、可愛いらしさとともに、とてもきちんとした踊りをみせてくれていた。

クリスマスの夜を飾るにふさわしい、楽しい中にもバレエの美しさで心震える瞬間を与えてくれた良い舞台だった。小林紀子バレエ・シアターは毎回とてもゲスト選びのセンスが良くて、デヴィッド・ホールバーグ、ロバート・テューズリー、ヨハン・コボー、そして今回のポルーニンと充実している。夏の「眠れる森の美女」に客演したロマン・ラツィクは今年の10月、ウィーン国立バレエの「オネーギン」でタイトルロールを踊った後、マニュエル・ルグリによってプリンシパルに任命された。来年の夏の「マノン」、きっとタイトルロールは島添さんが演じるものと思われ、彼女のマノンもとても楽しみだけど、デ・グリュー役、そしてレスコー役を誰が踊るのか、今からとても楽しみだ。


2010/12/29

吉田都さん、スターダンサーズバレエ団「シンデレラ」(3/31)に出演

いつも大変お世話になっている「ちょこっと劇場に行ってきます」のmiyaさんに教えていただきました。

吉田都さんが、3月31日(木)のスターダンサーズ・バレエ団の「シンデレラ」に主演されるとのことです。

吉田 都から子どもたちへ贈る夢のステージ『シンデレラ』

日時:2011年3月31日(木)
開場-17:00 開演-18:00 終演(予定)-20:00
会場 テアトロ ジーリオ ショウワ(小田急線・新百合ヶ丘)
主催 NHKプロモーション
共催 財団法人スターダンサーズ・バレエ団
協力 昭和音楽大学

出演:吉田都、ヴァレリー・ヒリストフ(ロイヤル・バレエ ファースト・ソリスト)、スターダンサーズ・バレエ団

入場料
全席指定・消費税込み
S席・一般 8,000円 こども 5,500円(4才~中学生)
A席・一般 6,000円 こども 4,000円(4才~中学生)

前売開始
2011年1月14日(金)10:00~
前売り所
■チケットぴあ (Pコード:409-755)

NHKプロモーションのサイト
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20110331_164947.html

平日で場所が新百合ヶ丘で開演時間が早いので、観に行ける方は限られているかもしれませんが、吉田都さんの全幕主演が観られる貴重な機会ですね。ヴァレリー・ヒリストフは、今年10月のロイヤルの「オネーギン」でレンスキー役を踊ったのを観ましたが、派手さはありませんがとても良いダンサーでした。

2010/12/28

「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン、バンジャマン・ミルピエと婚約&おめでた

ダーレン・アロノフスキー監督のバレエ界を舞台としたスリラー映画「ブラック・スワン」に主演し、アカデミー賞主演女優賞の有力候補との下馬評も高いナタリー・ポートマン。映画自体も小規模な公開からスタートしたにも関わらず、かなりヒットしているようです。

この映画のバレエシーンの振付を行ったNYCBのプリンシパルで振付家のバンジャマン・ミルピエと彼女の間でロマンスが生まれ、このたびポートマンは婚約と妊娠を発表しました。

http://us.mobile.reuters.com/article/idUSTRE6BQ2RZ20101227?feedType=RSS&ca=rdt

「レオン」の天才子役ナタリーも、はや29歳。大スターの彼女をバレエダンサーが射止めたのは凄いことですね。まだ映画は観ていませんが、長期にわたる厳しい訓練の成果があり、ナタリーの踊り、特に白鳥の腕の使い方などはプロのバレリーナから見ても相当なものだったようです。

バンジャマン・ミルピエはフランス生まれ。最近は振付家としての活躍が目立ち、NYCBの他ABTやパリ・オペラ座などにも新作を振付けていて注目されています。

「ブラック・スワン」の日本公開は、来年のゴールデンウイークごろだそうで、劇場はTOHOシャンテ他の予定とのこと。

追記:ミルピエの名前表記ですが、今まで英語読みのベンジャミンと書いていたのですが、各メディアの報道でフランス語読みのバンジャマンと表記しているようなので、バンジャマン・ミルピエと表記を修正します。

2011年7月「バレエの神髄」はルジマトフ、フィリピエワ、コールプの「カルメン」

今日(12月27日)のレニングラード国立バレエ「ジゼル」を観に行った方に教えていただきました。

ダンスマガジンの最新号の公演予定にも出ていた「バレエの神髄」の速報チラシが配布されていたとのことです。

それによると、開催日時は7月9日(土)、10日(日)新宿文化センター、11日(火)文京シビックホールで、予定演目として、第一部がガラ形式(演目未定)、第二部にはアルベルト・アロンソ版の「カルメン」が予定されているとのこと。

そして出演者が豪華です。ファルフ・ルジマトフがドン・ホセ、エレーナ・フィリピエワがカルメン、そして闘牛士役にはイーゴリ・コールプ!これは必見ですね。

まだ主催の光藍社さんのサイトには情報はアップされていませんが、近々掲載されることでしょう。楽しみですね。

2010/12/27

K-Ballet 秋元康臣さんソリストに昇進/K-Ballet 2011年5-6月「ロミオとジュリエット」

K-Balletのサイトで、二つのお知らせが載っていました。

まず、秋元康臣さんと中村春奈さんがソリストに昇進したというお知らせ
http://www.k-ballet.co.jp/topics/performance.html#101227

NBAバレエ団から移籍したばかりの秋元さん、「くるみ割り人形」では雪の王を踊るなど活躍していたようで、早速の昇進ですね。今後の彼の活躍が楽しみです。


それから、来年5~6月の「ロミオとジュリエット」のツアー公演とキャストのお知らせ
(2011年5月7日(土)~6月5日(日))
http://www.k-ballet.co.jp/topics/performance.html#101227

「ロミオとジュリエット」は大きなツアーになるようで、地方公演もたくさんあります。今回もロイヤル・バレエからロベルタ・マルケスが客演して、地方を含む10公演も踊るんですね。マルケスのパートナーは熊川さん。今回も熊川さんが主演する日が多いのですが、宮尾さん、橋本さん、遅沢さんが1回ずつロミオを踊ります。また、秋元さんが早速マキューシオとベンヴォーリオ役で出演予定となっています。「くるみ割り人形」では体調不良のために降板してしまった浅田さんの名前がないところが気になります。

2010/12/25

パリ・オペラ座「白鳥の湖」ロパートキナ出演の舞台写真

現在、パリ・オペラ座のバスティーユ劇場でヌレエフ版「白鳥の湖」が上演されていますが、12月18日には、ウリヤーナ・ロパートキナがゲストでオデット/オディール役を踊りました。

その時の舞台写真が、写真家Anne Deniauさんのサイトで公開されています。モノクロの静謐で美しい写真の数々。ジークフリート王子はジョゼ・マルティネス、ロットバルトはステファン・ビュリヨンです。

http://annedeniau-atoutesprofondeurs.over-blog.com/article-s-like-swan-lake-63573746.html

こちらはアニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネスの「白鳥の湖」

http://www.annedeniau-fromztoa.com/article-ack-62163048.html

エミリー・コゼットとカール・パケットの「白鳥の湖」も。
http://www.annedeniau-fromztoa.com/article-s-like-swan-in-white-black-62088164.html

Anne Deniauさんは、ニコラ・ル・リッシュの写真集を撮影している他、オペラ座のポスターやプログラムの写真などを多く手がけています。


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Anne Deniau

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かなりマニアックというか、このブログらしいランキングだと思います。ランク外ですが、洋書などもかなり売れており、バレエに対して探究心が高い方にいらしていただいているんだなと感じました。

残念ながら、Stuttgarter Ballett. Ballettstudio 2011はもうアマゾンでは取り扱われていないようです。

ダンスマガジン2011年2月号より/小林紀子バレエシアター「マノン」上演/「マラーホフのプレミアムレッスン 眠れる森の美女」DVD

ダンスマガジン2011年2月号が今日届きました。年末なので届くのが遅くなるかも、と前の号で予告されていたわりには早く届いてちょっとびっくりです。

巻頭スペシャルとしてベジャール・バレエということで、公演の写真やインタビュー、さらにはエリザベット・ロスと三浦雅士氏の対談などベジャールファンにとっては必見の特集です。

それから、年鑑「バレエ2011」として、2010年の総括と読者の人気投票、批評家31人によるベスト・ステージ&ピープル。批評家が挙げられたダンサーの名前で目立ったのは、エドワード・ワトソン、ウラジーミル・シクリャーロフ、イワン・ワシーリエフ、マチアス・エイマン、小野絢子、浅田良和、ニコラ・ル=リッシュなどでしょうか。

人気投票の順位ですが、
女性ダンサーは吉田都、アリーナ・コジョカル、シルヴィ・ギエム、スヴェトラーナ・ザハロワ、ニーナ・アナニアシヴィリ、オーレリ・デュポン、ウリヤーナ・ロパートキナ、上野水香、ポリーナ・セミオノワ、ディアナ・ヴィシニョーワ。
男性ダンサーはウラジーミル・マラーホフ、マニュエル・ルグリ、熊川哲也、マチュー・ガニオ、ダニール・シムキン、アンドレイ・ウヴァーロフ、フリーデマン・フォーゲル、レオニード・サラファーノフという顔ぶれです。

「2011年バレエ&ダンス公演徹底ガイド」は、来日公演はすでに情報が出回っているものばかりで、特に目新しいものはありませんでしたが、7月に「バレエの神髄」、7~8月にきえふ・ばれえによる「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」があります。年末には、2011年1月よりナチョ・ドゥアトが芸術監督として就任するレニングラード国立バレエ(ミハイロフスキーバレエ)のツアーもあります。

そして国内公演のところで驚いたのが、小林紀子バレエ・シアターが、8月27日、28日にケネス・マクミランの「マノン」全幕を予定しているということです。「マノン」は過去に新国立劇場が上演したことがありますが、国内上演が途絶えてしまっていました。マクミラン作品を数多く上演してきた小林紀子バレエ・シアターはマクミラン財団の信望も厚く、ついに「マノン」を上演できることになったのですね。きっと島添亮子さんがマノン役を踊るのでしょうね。

小林紀子バレエシアターは、「マノン」の上演前に、もう一つ公演があります。
「バレエの情景」「ザ・レイクス・プログレス」「Raymonda ActⅢ」
4月22日~24日/新国立劇場中劇場

東京バレエ団の「ラ・バヤデール」のプロモーションでフリーデマン・フォーゲルのインタビューが載っていましたが、彼は来年はベジャールの「ボレロ」のメロディを踊るとのことです。

それから、「マラーホフのプレミアムレッスン3 眠れる森の美女」(ヤナ・サレンコ、マリアン・ヴァルター出演)DVD発売の広告が載っていました。来春発売予定ということで具体的な日にちは載っていません。オーロラのヴァリエーション(ローズ・アダージオ)、幻影のパ・ド・ドゥ、グラン・パ・ド・ドゥよりアダージオ、第3幕のオーロラのヴァリエーションが取り上げられているとのことです。


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マラーホフの話題が出たところで、ベルリン国立バレエのブログにユニークなクリスマスカードがアップされていたのでご紹介。
http://staatsballettberlin.wordpress.com/2010/12/24/merry-christmas-and-a-happy-new-year/

2010/12/24

ワールドクラシック@シネマ2011で上映、1/23ボリショイ・バレエ「ジゼル」のキャスト

以前にもご紹介したソニーLivespire提供の映画館で観るバレエとオペラ「ワールドクラシック@シネマ2011」。2011年の上映についての公式サイトもできております。

http://www.livespire.jp/movie/world-classics_2011.html

バレエの上映作品は、『ロメオとジュリエット (ロイヤル・バレエ)』、『白鳥の湖 (ボリショイ・バレエ)』、『クラスコンサート/ジゼル (ボリショイ・バレエ)』、『コッペリア (パリ・オペラ座 バレエ)』です。

そして、上映スケジュールのサイトもできていますが、現在のところ、上映日時が決まっているのは第一弾のミラノ・スカラ座オペラの「カルメン」だけです。バレエ関係の上映日程が決まりましたら、またここでお知らせしますね。

http://www.livespire.jp/schedule/world-classics_2011.html

まだ上映日時は未定ですが、この上映ラインアップの中のボリショイ・バレエ「ジゼル」と「クラス・コンサート」2本立ては、1月23日の公演を収録したものとなるとのことです。そして、ダンソマニ経由で知ったのですが、ボリショイ・バレエのオフィシャルサイトで、1月23日「ジゼル」の予定キャストが発表されていました。(「クラス・コンサート」の出演者は未定)

http://www.bolshoi.ru/en/season/ballet/repertoire/detail.php?&id26=41&act26=info&dynact26=afisha&dynid26=2475#dyn

ジゼル: スヴェトラーナ・ルンキナ Svetlana Lunkina
アルブレヒト: ドミトリ・グダーノフ Dmitry Gudanov
ハンス: ヴィタリ・ビクティミロフ Vitaly Biktimirov
ミルタ: マリア・アラーシュ Maria Allash
ペザントのパ・ド・ドゥ: チナーラ・アリザーデ、アンドレイ・ボロティン Chinara Alizade, Andrei Bolotin
ドゥ・ウィリ: オルガ・キシニョーワ、ヴィクトリア・オーシポワ Olga Kishnyova, Victoria Osipova

ルンキナのジゼル、グダーノフのアルブレヒトが見られるのは楽しみですね。


なお、「ワールドクラシック@シネマ2011」の前売り券はすでに発売中だそうです。上映予定映画館、プレイガイドのほか、チケットが買えるコンビニエンスストアでも買えるそうです。全国共通前売鑑賞券(1回券)が3000円(税込)、全国共通 4枚綴り前売鑑賞券が10,000円(税込)。「ワールドクラシック@シネマ2011」で上映される8作品の、どれでも1作品をご鑑賞いただけるとのことで、4枚綴りのは友達とシェアしてもいいようです(ダンソマニ日本版様より)。

http://livespire.jp/ticket/index.html#world-classics_2011

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2011年日本公演 公演概要決定 Birmingham Royal Ballet Japan Tour/追記

クリスマス・イヴイヴの今日は映画「バーレスク」(最高に楽しかった!)を観て、家でスパークリングワインを飲んでいたら寝落ちしちゃって、起きたらバーミンガム・ロイヤル・バレエの来日予定が発表になっていました。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2011-4.html

「眠れる森の美女」
5月21日(土)1:30p.m.
オーロラ:タマラ・ロホ/王子:イアン・マッケイ
5月21日(土)6:30p.m.
オーロラ:佐久間奈緒/王子:ツァオ・チー
5月22日(日)1:30p.m.
オーロラ:タマラ・ロホ/王子:イアン・マッケイ


「真夏の夜の夢」&「ダフニスとクロエ」

5月27日(金)6:30p.m.
「真夏の夜の夢」 タイターニア:吉田都、オベロン:セザール・モラレス
「ダフニスとクロエ」 クロエ:ナターシャ・オートレッド、ダフニス:ジェイミー・ボンド
5月28日(土)3:00p.m.
「真夏の夜の夢」 タイターニア:佐久間奈緒、オベロン:ツァオ・チー 
「ダフニスとクロエ」 クロエ:エリシャ・ウィリス、ダフニス:イアン・マッケイ
5月29日(日)3:00p.m.
「真夏の夜の夢」 タイターニア:吉田都、オベロン:セザール・モラレス
「ダフニスとクロエ」 クロエ:ナターシャ・オートレッド、ダフニス:ジェイミー・ボンド


■入場料(税込)
S=¥18,000  A=¥16,000  B=¥14,000  C=¥10,000  D=¥8,000  E=¥5,000
エコノミー券=¥ 4,000 
(4月22日(金)よりイープラスのみで受付。お一人様2枚まで)
学生券=¥ 2,500 
(4月22日(金)よりNBS WEBチケット(学生会員)のみで発売。25歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)

■前売開始日: 2月5日(土)10:00a.m.より 


関西公演は、兵庫県立芸術文化センターで行われます。(もしかしたらびわ湖での公演もあるのかな?)
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1052582
「ダフニスとクロエ/真夏の夜の夢」
2011/5/25(水)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール (兵庫県)
A席:15,000円 B席:13,000円 C席:10,000円 D席:8,000円 E席:5,000円
2011/1/15(土) 10:00より発売

愛知公演もあります。
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1053208
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』 【名古屋】
5月19日(木)18:30
会場:愛知県芸術劇場大ホール
S席:17,000円 A席15,000円 B席:12,000円 C席:9,000円 D席:6,000円
一般発売:12月17日(土)

追記:コメント欄でpeluさんに情報をいただきました。

5月14日(土)、バーミンガム・ロイヤル・バレエの「眠れる森の美女」の鎌倉芸術館での上演が決定したとのことです。
キャスト、時間、料金等は未定。2月中旬に発表されるとのことです。

2010/12/23

ヴィム・ヴェンダーズ監督作品「Pina」ピナ・バウシュの3D映画

昨年6月に亡くなったピナ・バウシュの作品世界を、「ベルリン・天使の歌」「ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ」などで知られるヴィム・ヴェンダーズ監督が3D映画「Pina」として撮影していましたが、この作品は来年2月10日からのベルリン国際映画祭コンペティションでプレミア上映される他、来年2月24日にドイツで劇場公開されることとなりました。

映画のオフィシャルサイト
http://www.pina-film.de/

ヴィム・ヴェンダーズのオフィシャルサイトも、「Pina」がトップに掲載されています。
http://www.wim-wenders.com/

映画「pina」は、昨年5月に製作発表されましたが、その直後の6月にピナ・バウシュが急逝したため中断を余儀なくされていました。ヴェンダース監督は製作発表時のインタビューで、「2次元では到底ピナ・バウシュの作品世界を、その情緒や美学も含めてとらえることはできない。3Dなら、観客をそのままステージ上まで連れていくことができるだろう。25年前に初めて彼女の踊りを見たときの衝撃と感動をスクリーンに再現してみたい」と語っていました。そして、ピナ亡き後も製作は続行され、映画が完成したようです。

製作会社のYouTubeチャンネルには予告編もアップされています。「春の祭典」「フルムーン」の舞台映像もあり、ピナ独特の美しく不思議な世界が繰り広げられており、これを3Dで観られたら本当に素敵だろうなって思います。

2010/12/20

ABT来日公演の詳細(追記あり) ABT Japan Tour details

12/21追記:ジャパンアーツのオフィシャルサイトができていたので、この記事のトップに追記します。主役の他、ソリストまで発表されていました。また、関西公演の日程も出ていましたので、一番下に追記します。

http://www.japanarts.co.jp/html/2011/ballet/ABT/index.htm

チケット概要
http://www.japanarts.co.jp/html/2011/ballet/ABT/ticket.htm

出演者
http://www.japanarts.co.jp/html/2011/ballet/ABT/cast.htm
(今回、イリーナ・ドヴォロヴェンコとマキシム・ベロツェルコフスキーは来日しないようですね。そして期待していたデヴィッド・ホールバーグとマルセロ・ゴメスのエスパーダがないのが残念・・・・)

<追記ここまで>

shushuさんの「バレエと積読と漫画の日々」のエントリから情報をいただきました(感謝!)

東京文化会館の会員情報誌に、ABT来日公演の予定キャストが載っていたとのことで、そのまま引用させていただきます。

最近ABTへの出演が少なかったアンヘル・コレーラが「ドン・キホーテ」に出演、ニュージーランド・ロイヤル・バレエの芸術監督に就任するイーサン・スティーフェルも出演、そしてホセ・カレーニョのフェアウェル公演、さらに幕ごとに主演が変わる「スペシャル! ドン・キホーテ」と話題は豊富です。加治屋百合子さんがダニール・シムキンと踊るんですね!

また、「ロミオとジュリエット」には、ボリショイからのゲスト、ナタリア・オシポワが出演(個人的には、ABTオンリーにしてほしかったですけど・・・)。マルセロ・ゴメスのパートナーは、パロマ・ヘレーラが良かったな。

それから、イリーナ・ドヴォロヴェンコとマキシム・ベロツェルコフスキー夫妻の名前がないのが気になるところです。


「オールスター・ガラ」

オープニング・ガラ」 2011年7月21日(木)18:30開演《上演時間:約2時間30分》

◆主な出演予定
ジリアン・マーフィー,パロマ・ヘレーラ,ミシェル・ワイルズ,シオマラ・レイエス,ジュリー・ケント
イーサン・スティーフェル,ホセ・カレーニョ,コリー・スターンズ,エルマン・コルネホ
デイヴィッド・ホールバーグ,ダニール・シムキン,アンヘル・コレーラ,など

◆予定演目
《アレグロ・ブリランテ》《ディアナとアクテオン》 《グラン・パ・クラシック》
《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》《「マノン」 パ・ド・ドゥ》 《コート》《クリストファー・ウィールドンの新作》


クロージング・ガラ」 2011年7月29日(金)18:30開演《上演時間:約2時間30分》

◆主な出演予定
ジリアン・マーフィー,パロマ・ヘレーラ,シオマラ・レイエス,ジュリー・ケント,サラ・レイン
マルセロ・ゴメス,エルマン・コルネホ,アンヘル・コレーラ,コリー・スターンズ, ダニール・シムキン,ブレイン・ホーヴェン,など

◆予定演目
《アレグロ・ブリランテ》 《パリの炎》 《「椿姫」 第2幕のパ・ド・ドゥ》《ディアナとアクテオン》 《コート》《「Known By Heart」 パ・ド・ドゥ》 《Company B》

S席22,000円
A席19,000円
B席16,000円
C席13,000円
D席10,000円
E席 7,000円



一夜限りの特別公演 幕ごとに違う3組のキトリ&バジルが、魅せる!魅せる!魅せまくる!
スペシャル! ドン・キホーテ」 ミンクス作曲<プロローグ,3幕とエピローグ>
2011年7月22日(金)18:30開演 《上演時間:約2時間30分》

【第1幕】 パロマ・ヘレーラ,アンヘル・コレーラ
【第2幕】 シオマラ・レイエス,エルマン・コルネホ
【第3幕】 加治屋百合子,ダニール・シムキン

(追記:各幕とも、メルセデス:ヴェロニカ・パールト、エスパーダ:コリー・スターンズ)


2005年に大フィーヴァーを巻き起こした、ABTの看板作品。
ドン・キホーテ」 ミンクス作曲 <プロローグ,3幕とエピローグ>《上演時間:約2時間30分》

2011年7月23日(土)13:00開演 ジリアン・マーフィー,イーサン・スティーフェル ほか
(追記:メルセデス:ステラ・アブレラ、エスパーダ:サーシャ・ラデツキー)

7月23日(土)18:00開演 加治屋百合子,ダニール・シムキン ほか
(追記:メルセデス:クリスティ・ブーン、エスパーダ:ゲンナジー・サヴェリエフ)

7月24日(日)13:00開演 シオマラ・レイエス,アンヘル・コレーラ ほか
(追記:メルセデス:マリア・リチェット、エスパーダ:ジャレッド・マシューズ)

7月24日(日)18:00開演 パロマ・ヘレーラ,ホセ・カレーニョ ほか
(追記:メルセデス:ヴェロニカ・パールト、エスパーダ:コリー・スターンズ)



初恋のときめき、そして・・・ バレエで紡ぐ運命の物語
「ロミオとジュリエット」 プロコフィエフ作曲 <全3幕>《上演時間:約3時間》

2011年7月26日(火)18:30開演 ジュリー・ケント,マルセロ・ゴメス ほか
(追記:マキューシオ:クレイグ・サルステイン、ベンヴォーリオ:ダニール・シムキン、ティボルト:ゲンナジー・サヴェリエフ)

7月27日(水)18:30開演 シオマラ・レイエス,エルマン・コルネホ ほか
(追記:マキューシオ:アーロン・スコット、ベンヴォーリオ:ダニール・シムキン、ティボルト:サーシャ・ラデツキー)

7月28日(木)18:30開演 ナターリヤ・オーシポワ,デイヴィッド・ホールバーグ ほか
(追記:マキューシオ:ジャレッド・マシューズ、ベンヴォーリオ:ブレイン・ホーヴェン、ティボルト:アイザック・スタッパス)

S席20,000円
A席17,000円
B席14,000円
C席11,000円
D席 8,000円
E席 5,000円

チケットの発売予定がジャパンアーツのサイトに載っています。
1月23日 (日) 一般発売
▼夢倶楽部会員ネット1/15(土)・夢倶楽部会員TEL 1/16(日)・ぴあネット会員1/17(月)
アメリカン・バレエ・シアター<7/21(木)~7/29(金) 東京文化会館>
http://www.japanarts.co.jp/hatsubai.htm


<関西公演>
7月30日(土) 「ドン・キホーテ」
兵庫県立芸術文化センターKOBELKO大ホール <問合> 芸術文化センター チケットオフィス (0798)68-0255

7月31日(日) 「ロミオとジュリエット」
びわ湖ホール <問合> びわ湖ホール (077)523-7136

マライン・ラドメイカー、オランダ国立バレエゲスト・プリンシパルに、「眠れる森の美女」出演

シュツットガルト・バレエのマライン・ラドメイカーが、2011年1月1日のオランダ国立バレエ「眠れる森の美女」に客演するとともに、2011/2012シーズンからは、シュツットガルト・バレエと平行して、同バレエ団のゲスト・プリンシパルにもなると発表されました。
http://www.het-ballet.nl/index.php?m=news&sm=&lang=uk&show_news=18998&year=

オランダ国立バレエの「眠れる森の美女」はピーター・ライト版で、マラインのパートナーは、マイヤ・マッカテリです。マイヤ・マッカテリは2006年の世界バレエフェスティバルで、兄のデヴィッド・マッカテリと共演したことを覚えている方も多いと思いますが、当時在籍していたコロラド・バレエからバーミンガム・ロイヤル・バレエを経てオランダ国立バレエに移籍。今年10月にはプリンシパルに昇格していたんですね。
http://www.het-ballet.nl/index.php?sm=hnb_dancers

「眠れる森の美女」特設サイト
http://extra.het-ballet.nl/sleepingbeauty/index.php

オランダ国立バレエのYouTubeチャンネルには、プロモーション動画があるんですがとても素敵です。

このプロダクションはDVD化もされています。オーロラを踊るのは、「スーパーピルエット」で有名なソフィアン・シルヴ(現在サンフランシスコ・バレエのプリンシパル)

眠れる森の美女(プロローグ付全3幕 ピーター・ライト版) [DVD]眠れる森の美女(プロローグ付全3幕 ピーター・ライト版) [DVD]
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2010/12/19

「ダンス・バイブル コンテンポラリー・ダンス誕生の秘密を探る」 乗越 たかお

コンテンポラリー・ダンスの伝道師といえばこの人、ヤサぐれ舞踊評論家の乗越たかお氏。彼の「コンテンポラリーダンス徹底ガイド」「どうせダンスなんか観ないんだろ!?」の2冊を読んで、あまりの語り口の面白さと熱さに、あまりコンテンポラリーダンスを観ない私も、余裕があるときにはイソイソと、たまにだけど観に行くようになった。

その乗越たかお氏の最新刊がこの「ダンス・バイブル コンテンポラリー・ダンス誕生の秘密を探る」。「コンテンポラリーダンス誕生の秘密を探る」という副題がついているけれど、これは現在までのおよそ100年間の、ダンスを中心にしたポップカルチャーの歴史を恐るべき速さと密度で語り下ろした、刺激的で楽しい一冊だ。極端に言えば、ダンスに興味を持っていなかった人にでも楽しめる本となっている。

それにしても、バレエの歴史を扱った本は今まで何冊も出ているのに、広い意味でのダンスの歴史を扱った本が殆ど出ていなかったのが不思議だ。そもそも「コンテンポラリーダンス」って何?って話に行き着くのだけど、本書を読むと「今踊られているダンス」ということで、何でもありということがよくわかる。そのコンテンポラリーダンスとやらがどうやって生まれたのか、そのあっと驚くような魅惑的な秘密がここで解き明かされる。


この本は、何しろ語り口がユニークだ。第一章では、まずはわずか10分間でダンス100年間の歴史を語り、次に100分間で100年間の歴史を語っている。1年は1分という猛スピードぶりなのだが、大まかなダンスの発展の流れが分かるとともに、時代の徒花とも言える奇抜で楽しいダンスムーヴメントが次から次へと、豊富で雄弁な図版を交えて多面的に紹介されていく。仏像ダンス、ボディビル、ストリップ、造形バレエ、ドイツ表現主義的ダンス。そして中でも今でも面白いな~と思えるのがショウダンスで、バレエを脱構築したハイキックやトウダンス、アクロバティックを紹介する写真の数々がキテレツながらも楽しい。ダンスって本当に楽しい~ってニコニコしながらページを繰ってしまうことだろう。

モダンダンス、中でも名前だけはよく聞くものの何が凄いのかよく分からなかったマーサ・グレアムとマース・カニンガムがどういう風に画期的で凄かったのかがわかりやすく解説されているのが良い。特にマース・カニンガムが徹底的に意味を排除して、病的なまでに偶然性にこだわって新しいダンスを創造したというエピソードがすごく興味深かった。


第二章「ニッポンの身体、ニッポンのダンス」では日本のダンスの歴史100年を語っている。日本のダンスの歴史なんて、バレエに関連するところと、「コンテンポラリーダンス徹底ガイド」に書かれている過去20年のことしか知らなかったので、この本に書かれていることの何もかもが新鮮な驚きに満ちていた。1866年にアメリカのリズリー・サーカス一座が日本の曲芸に惚れ込んで「帝国日本芸人一座」を組織、アメリカでも大成功を収めたというのは凄い事実。戦前のお金持ちはダンサーを引き連れてパリに修業に行かせていていたりと、実は戦前にもかなりの数の日本人が海外に渡ってダンスを学んでは持って帰ったという話にはワクワクした。中でも、放蕩児としても知られていた伊藤道郎の鮮烈な活躍ぶりが面白くて、彼についてはもっと知りたいと思った。「河合ダンス」「モダン芸者」「サムライ呉服店」といった固有名詞のキャッチーなこと!それを生み出した戦前~戦後の日本人たちのバイタリティには圧倒された。

この章の結びは、日本人にとっての身体性の考察。日本舞踊という「芸術の不具」とまで言われた独特の動きから始まった日本人のダンスが、舞踏やヒップホップ、果てはパラパラに至るまでどのように進化しつつもオリジナリティを持ち続けたのか、その秘密が見えてきた気がする。


そして第三章「新しくダンスが生まれいずるために」では、現在日本のダンスを取り巻く状況と危機について語られ、観客である私たちには何ができるのかを、乗越さん独特の熱く鼓舞するような語り口で一気に語り下ろしている。思わず読む側も手に力が入って、いつまでもパソコンの前にいたり、家の中にこもっていないで劇場へと出かけなくちゃならない、今を生きなくてはって気持ちになる。

オレはいま生きているリアル、生きるほかはないリアルを真摯に見つめ、踊ろうというダンサーを、全力で支えていきたい。なぜならそういうダンスによってオレが生かされているからである」。ダンスに魅せられている私たちの思いをこれほどまでに的確に表現した言葉もないだろう。

すべてのダンスファンに、そしてコンテンポラリーダンスなんて小難しくてよく分からないけどパフォーミングアーツに関心があるというすべての人に、手にとってほしい一冊である。新鮮な驚きと発見に満ちていることは保証しよう。ダンスを愛する人にとっての文字通りバイブルとなる本だ。

そして、これを読んでコンテンポラリーダンスに興味を持った人は、この本を読んだ後に「コンテンポラリーダンス徹底ガイド」を読めばさらに楽しめるはず。正直コンテンポラリーダンスはスカをつかんでしまうこともあるけれども、当たりを引いたときの喜びの大きさは、生きる喜びにも匹敵するものなのだ。


今、英米で話題となり、 New York Timesの今年の10冊のうちの一冊として選ばれた本に、「Apollo's Angels」という、元バレリーナのJennifer Homansがバレエの歴史について書いた作品がある。バランシンの下でバレエを学んだ彼女は、バレエの歴史を語リ終えた後で「バレエは今や死なんとしている」と結び、その一節が大論争を引き起こした。だが、観客としてさまざまなダンスを体験し、バレエの中でも、ウェイン・マクレガー、クリストファー・ウィールダン、アレクセイ・ラトマンスキーなどの若い才能を見ている私たちは、「バレエも、ダンスも今を生きている」って自信を持って言い切れる。ただ、乗越さんが行っているように「ダンスを育て、作り続けられる環境」への道筋をつけていかないと、素晴らしいものでも埋もれてしまう危険性があることを、私たちは自覚しなければならない。

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2010/12/18

ジョゼ・マルティネス、スペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督に就任

そろそろ寝ようと思っていたら大きなニュースが飛び込んできました。Facebookでニュース記事を送ってくださった方がいて。スペインの新聞記事です。

Jose Carlos Martinez, nuevo director de la Compania Nacional de Danza
http://www.elpais.com/articulo/cultura/Jose/Carlos/Martinez/nuevo/director/Compania/Nacional/Danza/elpepucul/20101217elpepucul_3/Tes

今年の夏にナチョ・ドゥアト(現ミハイロフスキー・バレエ芸術監督)が芸術監督を退任して実質的に空席となっていたスペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督に、ジョゼ・マルティネスが就任するとのことです。

上記記事では、細かいことは書いてありませんが、12月17日付でスペイン文化庁の長官に、ジョゼは同カンパニーの芸術監督として任命されたとあります。ナチョ・ドゥアトがカンパニーを古典中心のバレエ団へと路線変更するようにというスペイン文化庁の決定を不服として、来年まであった任期途中で退任して以来、次期芸術監督の人選が行われていました。
(ナチョ・ドゥアト退任のいきさつについての当ブログの記事

友達にもうひとつ記事を教えてもらいました。こちらも、ジョゼが同カンパニーの芸術監督に就任するということと、彼の経歴について述べられているだけで詳しいことはまだ書いてありません。
http://www.abc.es/20101217/cultura/sustituto-nacho-duato-201012171157.html

ジョゼ・マルティネスは現在、パリ・オペラ座の「白鳥の湖」のジークフリート王子役で出演中です。本国ダンソマニで彼の引退について噂が飛び交っていたのですが、まだこちらについてはどうなるかは現時点ではわかりません。今のパリ・オペラ座では貴重な頼れる正統派王子なので、まだ引退してほしくないと思うのですが。続報がありましたらまたお知らせします。

もうひとつ記事(教えてくださった方に感謝!)
http://noticias.terra.es/2010/genteycultura/1217/actualidad/jose-c-martinez-bailarin-estrella-de-la-opera-de-paris-dirigira-la-cnd.aspx

この記事によれば、ジョゼはパリ・オペラ座の定年である42歳で引退し、来年夏にスペイン国立ダンスカンパニーに就任するとのことです。


スペイン国立ダンスカンパニーのブログには、現芸術監督であるHervé Palito(元ベジャールのカンパニー所属)のインタビュー記事がたくさん紹介されているのですが、当面カンパニーはナチョ・ドゥアトの作品を引き続き踊ったりしていたのですよね。
http://prensacnd.blogspot.com/

2010/12/15

「ブラック・スワン」ゴールデングローブ賞主要4部門ノミネート

ナタリー・ポートマンが主演した、バレエ界を舞台にした映画「ブラック・スワン」(ダーレン・アロノフスキー監督作品)が全米で12月3日より公開されています。限定公開であるにもかかわらず、2週目の先週末は全米6位と興行成績も好調のようです。スリラーであるこの作品の評価は賛否両論に分かれているものの、非常に興味をそそられるものです。

この映画を観たABTのジリアン・マーフィとデヴィッド・ホールバーグの感想も興味深いものでした。
Professional dancers weigh in on 'Black Swan'
http://articles.latimes.com/2010/dec/07/entertainment/la-et-black-swan-ballet-20101207

さて、12月14日に映画賞レースの中でも重要な賞のひとつであるゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表されました。
http://www.goldenglobes.org/blog/2010/12/the-68th-annual-golden-globe-awards-nominations/

「ブラック・スワン」はドラマ部門作品賞、監督賞(ダーレン・アロノフスキー)、ドラマ部門主演女優賞(ナタリー・ポートマン)、助演女優賞(ミラ・クニス)の主要4部門にノミネートされています。

以下主要部門のノミネートを貼り付けておきますね。

■BEST MOTION PICTURE – DRAMA

a.BLACK SWAN
b.THE FIGHTER
c.INCEPTION
d.THE KING’S SPEECH
e.THE SOCIAL NETWORK

■BEST PERFORMANCE BY AN ACTRESS IN A MOTION PICTURE – DRAMA

a.HALLE BERRY / FRANKIE AND ALICE
b.NICOLE KIDMAN / RABBIT HOLE
c.JENNIFER LAWRENCE / WINTER’S BONE
d.NATALIE PORTMAN / BLACK SWAN
e.MICHELLE WILLIAMS / BLUE VALENTINE


■BEST PERFORMANCE BY AN ACTOR IN A MOTION PICTURE – DRAMA

a.JESSE EISENBERG / THE SOCIAL NETWORK
b.COLIN FIRTH / THE KING’S SPEECH
c.JAMES FRANCO / 127 HOURS
d.RYAN GOSLING/ BLUE VALENTINE
e.MARK WAHLBERG / THE FIGHTER

■BEST MOTION PICTURE – COMEDY OR MUSICAL

a.ALICE IN WONDERLAND
b.BURLESQUE
c.THE KIDS ARE ALL RIGHT
d.RED
e.THE TOURIST

■BEST PERFORMANCE BY AN ACTRESS IN A MOTION PICTURE – COMEDY OR MUSICAL

a.ANNETTE BENING/ THE KIDS ARE ALL RIGHT
b.ANNE HATHAWAY/ LOVE AND OTHER DRUGS
c.ANGELINA JOLIE/ THE TOURIST
d.JULIANNE MOORE/ THE KIDS ARE ALL RIGHT
e.EMMA STONE/ EASY A

■BEST PERFORMANCE BY AN ACTOR IN A MOTION PICTURE – COMEDY OR MUSICAL

a.JOHNNY DEPP/ ALICE IN WONDERLAND
b.JOHNNY DEPP / THE TOURIST
c.PAUL GIAMATTI/ BARNEY’S VERSION
d.JAKE GYLLENHAAL/ LOVE AND OTHER DRUGS
e.KEVIN SPACEY/ CASINO JACK

■BEST ANIMATED FEATURE FILM
a.  DESPICABLE ME
b. HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
c. THE ILLUSIONIST
d. TANGLED
e. TOY STORY 3

■BEST FOREIGN LANGUAGE FILM
a.BIUTIFUL (MEXICO/SPAIN)
b.THE CONCERT (FRANCE)
c.THE EDGE (RUSSIA)
d.I AM LOVE (ITALY)
e.IN A BETTER WORLD (DENMARK)

■BEST PERFORMANCE BY AN ACTRESS IN A SUPPORTING ROLE IN A MOTION PICTURE

a.AMY ADAMS/ THE FIGHTER
b.HELENA BONHAM CARTER/ THE KING’S SPEECH
c. MILA KUNIS/ BLACK SWAN
d. MELISSA LEO / THE FIGHTER
e. JACKI WEAVER / ANIMAL KINGDOM

■BEST PERFORMANCE BY AN ACTOR IN A SUPPORTING ROLE IN A MOTION PICTURE

a.CHRISTIAN BALE/ THE FIGHTER
b.MICHAEL DOUGLAS / WALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS
c.ANDREW GARFIELD/ THE SOCIAL NETWORK
d.JEREMY RENNER / THE TOWN
e.GEOFFREY RUSH / THE KING’S SPEECH

■BEST DIRECTOR – MOTION PICTURE

a. DARREN ARONOFSKY BLACK SWAN
b. DAVID FINCHER THE SOCIAL NETWORK
c. TOM HOOPER THE KING’S SPEECH
d. CHRISTOPHER NOLAN INCEPTION
e. DAVID O. RUSSELL THE FIGHTER

■BEST SCREENPLAY – MOTION PICTURE

a. DANNY BOYLE,SIMON BEAUFOY/127 HOURS 
b. LISA CHOLODENKO, STUART BLUMBERG/THE KIDS ARE ALL RIGHT
c. CHRISTOPHER NOLAN / INCEPTION
d. DAVID SEIDLER/ THE KING’S SPEECH
e. AARON SORKIN/ THE SOCIAL NETWORK

賞レースで最も有力視されているのは、Facebookの創立者を描いた「ソーシャルネットワーク」(デヴィッド・フィンチャー監督作品)。

なお、全米放送映画批評家賞においては、「ブラック・スワン」は主要12部門にノミネートされているとのことです。
http://news.yahoo.com/s/ap/20101213/ap_en_ot/us_film_critics__choice_awards

また、米インディペンデント・スピリット賞でも4部門にノミネートされています。

2010/12/14

小林紀子バレエ・シアター「くるみ割り人形」のゲストにセルゲイ・ポルーニン Sergei Polunin of Royal Ballet guests in Noriko Kobayashi Ballet Theatre's Nutcracker

小林紀子バレエ・シアター「くるみ割り人形」のゲストにロイヤル・バレエのセルゲイ・ポルーニンが出演することは聞いていたんですが、なかなかバレエ団のサイトやぴあ等のプレイガイドに出ないので、情報を掲載しそびれていました。

ようやくチケットぴあの発売情報にセルゲイ・ポルーニンの名前が載ったので、ご紹介します。
http://artists.pia.jp/tns/artists.do?artistsCd=11023650

2010/12/25(土)【開演】18:30、2010/12/26(日) 【開演】17:00
小林紀子バレエ・シアター
「くるみ割り人形」全幕
会場:メルパルクTOKYO
問合せ先:小林紀子バレエ・シアター:03-3987-3648

出演
金平糖の精:島添亮子(25日)高橋怜子(26日)
王子:セルゲイ・ポルーニン(両日)
ドロッセルマイヤー:中尾充宏(両日)
大和雅美/萱嶋みゆき/真野琴絵/冨川直樹/他

まだバレエ団のサイトには載っていないんですよね・・・。
http://www.nkbt-tokyo.com/schedule.html

いつも大変お世話になっている「大和雅美さんを応援しよう!masamiFCブログ」で、もう少し詳しい情報とチラシの画像が掲載されています。
http://blog.livedoor.jp/masamifc/archives/1489530.html

それによると、大和雅美さんはスペインで両日出演とのことですね。

今年は「くるみ割り人形」を一度も観に行く予定がなかったのですが、せっかくなのでここのを観に行こうかと思案中です。まだ感想を書いていないのですが、10月にロイヤル・バレエの「オネーギン」を観た時(10月5日)にセルゲイ・ポルーニンがレンスキー役を踊り、それが美しく悲劇的でとても素晴らしかったのです。

2010/12/13

ウィーン・フィルニューイヤーコンサート2011 放送予定

NHKクラシックのサイトに、ウィーン・フィルニューイヤーコンサート2011の放送予定がアップされていました。

http://www.nhk.or.jp/classic-blog/100/67463.html

お正月恒例のウィーン・フィルニューイヤーコンサート 2011年も、ウィーン楽友協会からの生中継を中心にお届けします。

指揮:フランツ・ウェルザー・メスト
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

《放送日時》

【FM・生放送】
 1月1日(土) 午後7:15~午後9:45
※生中継のため、終了時間は変更になる場合がございます。

【教育テレビ・生放送】
 1月1日(土) 午後7:05~午後9:45
※生中継のため、終了時間は変更になる場合がございます。

【デジタルハイビジョン】
 1月3日(月) 午前11:00~午後1:40

【総合テレビ】
 1月8日(土) 午後3:05~(終了時間未定) ※第2部のみ

【BS2】
 1月10(月)午前9:00~午前11:40

詳しい曲目リストは、上記サイトをご覧ください。
「バレエ音楽「イベリアの真珠」から ロマの踊り(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー)」というのがあるんですが、これが踊りがあるものなんでしょうかね。

12/21NHKBS放映「跳べ!世界へ ~リオの“リトル・ダンサー”」Only When I Dance

ちょこっと劇場へ行ってきます」のmiyaさんに教えていただきましたが、NHKBS1「世界のドキュメンタリー」で映画「跳べ!世界へ ~リオの“リトル・ダンサー”」が放映されます。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101221.html

世界のドキュメンタリー <シリーズ ブラジル> 跳べ!世界へ ~リオの“リトル・ダンサー”~

2010年12月21日(火)23:00~23:50 NHKBS1
リオ・デジャネイロの貧困地区「ファベーラ」に暮らす2人の若者が、貧しい暮らしに耐えながら、ダンサーとしての成功を夢見て挑戦する姿を追う。
 白人の裕福層にしかチャンスが与えられてこなかったバレエの世界。そんな中、元ダンサーのマリザ・エストレッラは自ら設立したダンス・スクールでファベーラに住む褐色の肌の子どもたちにもバレエを教え、才能を見いだし、世界の舞台に挑戦するチャンスを与えようと取り組んできた。
 ファベーラの中でも特に危険な地域に住むイルランは12歳の時にマリザに見いだされた。マリザは奨学金を与えて情熱を注ぎ、イルラン自身もダンサーとして成功するという夢を信じて一心に踊りに打ち込んできた。2005年にはブラジルとニューヨークのコンクールで最優秀に輝き、満を持して、若手バレエダンサーの世界への登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールに挑戦することに。
 一方、10歳でバレエを習い始めたイザベラは、バレエ学校で唯一の黒人女子生徒だ。彼女が住むリオ郊外の貧困地区では、バレエダンサーになるなんて夢のまた夢で周囲の目は冷たい。バレエ学校でも、「黒人女性はプリマにはなれない」と陰口を言われる環境の中、イザベラは歯を食いしばって頑張っている。マリザもそんなイザベラに期待し、偏見は覆すことができると励まし続ける。

原題: Only When I Dance
制作: Tigerlily Films/Jinga Pictures (イギリス 2010年)

このドキュメンタリーの原題「Only When I Dance」を見て小躍りしました。劇場でも公開されて英米で話題になっていた作品です。2008年のローザンヌ・コンクールやYAGPの決勝の様子などもたっぷり登場しているそうで、二人のダンサーのうち、イルラン・シルヴァは現在ABTIIに所属しています(プロフィール

映画のオフィシャルサイトもあります。
http://www.onlywhenidance.com/

またDVDがAmazon.com(リージョン1)とAmazon.uk(リージョン2のPAL)で発売になっています。この作品を日本語字幕つきで放映してくださるNHKに大感謝ですね。


Only When I DanceOnly When I Dance

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2010/12/12

シュツットガルト・バレエのソウル・マカオ公演ほか情報

シュツットガルト・バレエは来年3月にソウル(「オネーギン」)とマカオ(「じゃじゃ馬ならし」)で公演が予定されていたのですが、オフィシャルサイトのツアーのところからいつの間にかソウルの予定が消えていて、マカオだけになっていました。
http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/english/spielplan/page.php?aktiv=tourneen

エヴァン・マッキーのTwitter上でソウル公演について韓国のファンから質問があったようで、どうやら正式にソウル公演はキャンセルになったようです。

一方、Twitterで教えていただいたのですが、マカオの方は会場のMacao Cultural Centreに予定として掲載されていました。3月17,18,19日に公演があるようです。
http://www.ccm.gov.mo/en/page/page_programs/programs_details.asp?event_id=1600

シュツットガルト・バレエは直前にならないとキャストを発表しないんですが、今月26日に本拠地で上演される「じゃじゃ馬ならし」はキャストが出ています。マカオ公演の参考になるかもしれません。(あくまでも、予想ですが)

12月26日 マチネ
Katharina Sue Jin Kang
Bianca Hyo-Jung Kang
Petrucchio Filip Barankiewicz
Gremio Tomas Danhel
Lucentio William Moore
Hortensio Dimitri Magitov

12月26日 ソワレ
Katharina Maria Eichwald
Bianca Anna Osadcenko
Petrucchio Jason Reilly
Gremio Arman Zazyan
Lucentio Evan McKie
Hortensio Roland Havlica

ちなみに、1月14日初日で「クランコ/ファン・マーネン/ベジャール」のトリプルビルがありますが、このうちベジャールは「ボレロ」が上演されます。「ボレロ」のメロディ役の一人として、マライン・ラドメイカーが決定しているようです。

10/3昼 シュツットガルト・バレエ「ロミオとジュリエット」Stuttgarter Ballett "Romeo und Julia”

Stuttgarter Ballett
Romeo und Julia
Ballet in drei Akten nach William Shakespeare
Choreograpie :John Cranko
Musik: Sergej Prokofiev
Buhnenbild und Kostume : Jurgen Rose
Premiere : 1962年12月2日 シュツットガルト・バレエ

DAS HAUS CAPULET
Grafin Capulet :Melinda Witham
Julia :Alicia Amatriain
Tybalt :Damiano Pettenella
Graf Paris :Alexander Jones

DAS HAUS MONTAGUE
Romeo :Friedemann Vogel
Mercutio: Arman Zazyan
Benvolio: William Moore

Pater Lorenzo: Sebastien Galtier
Zigeunerinnen :Magdalena Dziegielewska, Daniela Lanzetti Alessandra Tognoloni
Faschingstanz: Lee Fennell

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本来この回は、ロミオ役はフィリップ・バランキエヴィッチが踊る予定だった。私はフィリップのロミオを観たことがないので(マキューシオ役を踊っているのは観たことがあるんだけど)、ちょっと楽しみにしていたのだけど、当日になって会場に張り出されたキャスト表(そしてパンフレットに同封されている印刷されたキャスト表)では、フリーデマン・フォーゲルに変更になっていた。休憩時間に知っている関係者に聞いたところ、フィリップは背中を痛めたそうで、当日になっての変更とのこと。

フィリップの代役を務めたフリーデマンは、アリシアともよく組んで踊っているし、ロミオ役は得意中の得意なので、当日急遽の代役とは思えないほどスムーズなパートナーシップだった。前日、そしてこの日の夜公演でロミオを踊ったマラインと比較すると、フリーデマンはより甘くてロマンティックなんだけど、少しだけ大人で世慣れている。フリーデマンはとても柔軟な身体の持ち主で、特にバルコニーシーンのソロでのランベルセがものすごく柔らかくて美しい。長身の上脚が長いのでアラベスクのラインも綺麗だ。マラインより長身な分、フリーでマンは跳躍などはやや重いのだけど、しなやかで溜めがある動きは流麗で目の保養になる。動きの一つ一つが演劇的で雄弁なのもさすがだ。バルコニーのパ・ド・ドゥのラストの、懸垂キスは演じる人によっては「懸垂しています~」ってなってしまうのだが、フリーデマンはこの懸垂もごく自然で、ジュリエットと最後にキスをしたいから一生懸命になっているというのが伝わってきて、スウィートな余韻を残してくれる。

アリシアのジュリエットは少女らしさがあって、外見的にもフリーデマンとバランスが取れていてジュリエットらしい。どんどん変化を見せていったスージンに対して、最後まで少女のイノセンスを保っていたアリシアは、ラストの死んでいく時の穏やかで幸せそうな表情が印象的だった。彼女はふにゃ~っとした笑顔が可愛いのだけど、表情はやや一本調子かもしれない。だが、生き生きとした息遣いで、ジュリエットそのものにはなりきっているのが伝わってきた。彼女は本当に柔らかい肢体の持ち主で特にアンドゥオールが凄く、その一方でキープ力はとても強いので、パ・ド・ドゥではとてもよく映えて美しい。

マキューシオ役のアルマン・ザジャンはまだこの役を踊り始めて日が浅いとのことだが、テクニックは鮮やかで見事な踊りを見せてくれた。ベンヴォーリオ役は新プリンシパルのウィリアム・ムーアで、甘くてキュートなベンヴォーリオ。彼がロミオを踊る日も近いのではないだろうか。この3人による3バカトリオの踊りも良く揃っていて、このカンパニーの男性ダンサーの水準の高さを立証していた。パリス役のアレクサンダー・ジョーンズはすっきりといた顔立ちの美青年で、本当に育ちが良くてあまり何も考えていないお坊ちゃまという感じがすごくよく出ていた。

一日にクランコ版「ロミオとジュリエット」を2回も観るという贅沢を堪能した一日だった。


2010/12/10

ザハロワ、ワディム・レーピンと結婚!

ちょっと驚きのニュースだったので、ご紹介。スヴェトラーナ・ザハロワがおめでたのため、ミラノ・スカラ座や、新国立劇場への出演がキャンセルになったのは皆さんもご存じかと思います。

ロシアのインタビュー記事で、ザハロワは最近、世界的ヴァイオリニストのワディム・レーピンと結婚し、身重ながらも、国会議員としての活躍をされているということか明らかにされました。

あのレーピンとザハロワとは、ホントにスーパーカップルの誕生ですね。いつか二人の共演がみられるのでしょうか?

Балерина Светлана Захарова:
http://www.aif.ru/culture/article/39570

追記:ザハロワがミラノ・スカラ座の2011/2011シーズンを降板した時のお知らせを参考までにリンクしておきます。
http://www.teatroallascala.org/en/stagioni/2010_2011/opera-e-balletto/L_histoire_de_Manon.html

The etoile Svetlana Zakharova is in maternity leave and will not be able to take part in the productions in which she was due to appear in the 2010/2011 season. The Ballet Management has therefore extended the performances of some of the etoiles who are dancing in other ballets.

これ、名盤だと思うんですけど今はユーズド品しか売っていないんですね。レーピン若かりし頃の録音です。

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリショスタコーヴィチ:ヴァイオリ
レーピン(バディム)

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ロイヤル・バレエ2011年6月末~7月頭に台湾で公演

Focus Taiwanの記事によると、
http://focustaiwan.tw/ShowNews/WebNews_Detail.aspx?Type=aALL&ID=201012090034

英国ロイヤル・バレエは2011年6月30日~7月3日まで、台北の国家戯劇院にて公演を行うとのことです。上演作品は、「ジゼル」とトリプル・ビルとのこと。カンパニーメンバー92人とテクニカル・スタッフ約50人を引き連れての大きなツアーになると、カンパニー・ディレクターのケヴィン・オヘアが記者会見でコメントしたそうです。台湾の国家樹立100周年を祝う行事の一環だとか。また、2011年はちょうどロイヤル・バレエのカンパニー設立80周年になるとのことです。ロイヤル・バレエが台湾で公演を行うのは初めてだそうです。

台北は羽田からの便も増えたし、トリプル・ビルはなかなか日本で観ることができないので、日本から台北までひとっとびで観に行く方もいるでしょうね!


東京バレエ団「M」のリハーサル記事がThe Ballet Bagで紹介

12月18日、19日に東京バレエ団の「M」公演が行われます。今年は三島由紀夫没後40年という節目の年でもあって注目されている公演なのですが、またダンサーを引退して俳優活動をしている小林十市さんが、この公演のために2日間だけダンサーとして復帰して舞台に立つという大きなトピックもあります。

NBSのサイトでも、「M」のリハーサルの様子は紹介されていますが、この公演、海外でも注目されているようで、The Ballet Bagでは、やはりリハーサルの様子と作品の紹介の記事がありました。

http://www.theballetbag.com/2010/12/08/the-tokyo-ballet-in-rehersal-for-bejarts-m/

リハーサル写真は、NBSのサイトと同じ長谷川清徳さんの撮影(カットは別カットを使用)によるものですが、リハーサルのレポート記事はジャパンタイムズにも執筆しているKris Kosakaによるもので、またいつもと違った視点で作品について知ることができるものです。Kris KosakaによるJapan Timesでの公演紹介記事はこちらです。

私は今回は「M」は観ないのですが、数年前に上演された時には観に行って、三島由紀夫の世界観が見事に振付に反映されていて美しい作品だと思いました。(ベジャール作品は個人的にはあまり得意ではないんですが、その中で「M」はけっこう気に入っています)

なお、NBSのYouTubeチャンネルでは、小林十市さんのリハーサルの動画がアップされていますが、十市さん、久しぶりにバレエを踊るとは思えないほどつま先もきれいで、美しい踊りを見せてくれていますよね。今回観にいけなくて残念です。

なお、小林十市さんは、CS放送 日テレG+「どれどれトーク」に出演されるとのことで、「M」のリハーサル映像、「M」初演やBBL時代の貴重な映像も登場する予定だそうです。放送日時は以下のリンクで。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-csg.html

2010/12/09

レニングラード国立バレエ「ドン・キホーテ」他キャスト変更、オブラスツォーワ→テリョーシキナ

光藍社さんのサイトに、レニングラード国立バレエ「ドン・キホーテ」他キャスト変更のお知らせが掲載されていました。

http://www.leningrad-ballet.jp/information/index.html

「レニングラード国立バレエ2010-2011」公演の1月6日(木)、7日(金)「ドン・キホーテ」にルジマトフと共にゲスト出演予定だったエフゲーニャ・オブラスツォーワ(マリインスキー劇場バレエ)は、膝の故障のため、誠に残念ながら来日することができなくなりました。 オブラスツォーワに代わりまして、マリインスキー劇場バレエのプリンシパル・ダンサーのヴィクトリア・テリョーシキナがゲスト出演することに決定致しました。 お客様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解ご了承下さいますようお願い申し上げます。 ファルフ・ルジマトフは予定どおり同公演に出演致します。

プリセツカヤのガラを怪我で降板したオブラスツォーワですが、ちょっと長引いているようで心配です。早く良くなりますように。代役がテリョーシキナというのは、ずいぶんと豪華ですよね。まだテリョーシキナがプリンシパルになる前に、2005年夏の「華麗なるクラシックバレエ・ハイライトそして「ルジマトフのすべて」ガラでルジマトフがパートナーとして彼女を連れてきており、きっと彼は目をかけていたのでしょうね。

上記サイトには、オブラスツォーワからのメッセージと診断書も掲載されています。

(ちなみに、マリインスキー劇場のプレイビルを見ると、12月12日の「ロミオとジュリエット」12月16日の「シンデレラ」には、まだオブラスツォーワの名前が残っています)

また、12/25(土)、1/4(火)12:00公演の出演者変更もあります。

12月25日(土)12:30開演「くるみ割り人形」 アナスタシア・ロマチェンコワ → タチアナ・ミリツェワ 出演が予定されていましたロマチェンコワは妊娠のため来日出来ません。代わりましてミリツェワが出演致します。

1月4日(火)12:00開演「白鳥の湖」 エカテリーナ・ボルチェンコ → オクサーナ・シェスタコワ
出演が予定されていましたボルチェンコは劇場の都合により来日致しません。代わりましてシェスタコワが出演致します。

2010/12/08

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの追加情報

以前にこのブログで、2011年のウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの振付はジョゼ・マルティネスだとお伝えしたのですが、パリ・オペラ座の元エトワール、ジャン=ギョーム・バールの振付に変更になったようです。

友達に教えていただきましたが、オーストリアのニュースサイトでリハーサルの模様が紹介されていました。ジャン=ギョームも登場しています。衣装もとても素敵ですね。
http://wien.orf.at/stories/485893

今度のニューイヤーコンサートでのバレエは、Schloss Laudonというお城で初めて踊られるとのこと。指揮はFranz Welser-Möstで、ニューイヤーコンサートの指揮は初めての方だそうです。

2010/12/06

12/5 新国立劇場バレエ団「シンデレラ」New National Theatre Ballet "Ashton's Cinderella"

2010/2011 Season Ballet
Ashton’s Cinderella

http://www.atre.jp/10cinderella/

シンデレラ:長田佳世
王子   :福岡雄大
仙女   :湯川麻美子
義理の姉:マイレン・トレウバエフ
義理の妹:堀登
春の精:丸尾孝子
夏の精:本島美和
秋の精:米沢唯
冬の精:寺田亜沙子
道化:グリゴリー・バリノフ
父親:石井四郎
ダンス教師:吉本泰久
洋服屋  :厚木三杏/西川貴子
ナポレオン:八幡顕光/ウェリントン:小笠原一真
王子の友人:芳賀望/江本拓/菅野英男/輪島拓也

12月1日にも「シンデレラ」は観に行っているのだけど、先にこの日の感想を。

「シンフォニー・インC」で素晴らしい踊りを見せてくれた長田さん&福岡さんの主演ペア、さらにはマイレンの義理の姉を観たくてこの日のチケットを追加購入。日曜日昼間の公演だというのに団体がいくつも入っていたようで大変な盛況。サンタ衣装のスタッフが手品を披露していたり、ちびっ子向けのメイクコーナーがあったり、クリスマスツリーとシンデレラの衣装と記念撮影ができたり、華やかな雰囲気でホワイエは盛り上がっていた。

長田さんのシンデレラはおっとりとしていて心優しいのだけど、踊りは溌剌としていてとても正確で、実はシンデレラは芯が強いってところを感じさせてくれた。完璧なアンドゥオールとよく伸びた甲は美しく、見ていて気持ちよい。そして長田さんは音楽性が豊かでアシュトンの難しいパもきっちりとこなしていた。箒を持っての踊りもとてもスムーズだし、小道具の扱い方や手の表情も素敵だ。とにかく人柄の良さがにじみ出るようなシンデレラで、義理の姉たちに意地悪をされても全然へこたれなくて、笑顔で優しく接しているのが健気でいい。実は義理姉妹とシンデレラは仲が良いんじゃないかと思ってしまうほど。長田さんはとても笑顔が素敵なバレリーナで、変身した姿で舞踏会に来て一歩ずつポアントで階段を下りてくるシーンでも、本当にキラキラした笑顔が可愛らしかった。

福岡さんはすらりとして王子らしい容姿と気品の持ち主。跳躍は高くつま先もきれいで素敵だった。ちょっと残念だったのはサポートがぎこちないところがあり、長田さんのサポートつきピルエットで軸の修正ができていなかったりしたこと。これから主役を踊る機会は多いと思うので、きっと今後解決されていくことと期待する。ペアとして見た感じもとても良いし、二人ともしっかりとしたテクニックの持ち主なので、これからもこの二人の舞台が観たいって思った。

マイレンの義理の姉は面白くって目が離せなかった。演技の派手さは1日に同じ役を踊ったアクリさんのほうが大袈裟でコミカルだったけれども、一つ一つの動作や表情がとても細かいところまで考え抜かれていて、他の出演者へのリアクションもリアリティがあって笑えた。特に巨大扇子の中から顔を突き出したり、首の周りでネックレスをブルンブルン振り回すところは本当に可笑しくて声を出して笑ってしまった。メイクはちょっとエキセントリックではあるけど意外と美人で色っぽい。それからさすが王子も踊っている人だけあって、踊りがいちいちキレキレだし、指先の動きなどもものすごく綺麗。アシュトン版「シンデレラ」の義理の姉妹の演技は、自由自在に演じているように見えて、実は決まりごとがすごく多くて振付は不動にあるとのこと。(参考:他日に義理の妹を演じていた井口裕之さんのブログ)その枠内で、まるで台詞が聞こえてくるような、見応えのあるコメディ演技を見せてくれたマイレンはさすがだ。堀さん演じる義理の妹との息もよく合っていた。今後、マイレンがこのようなキャラクターロールを演じることが増えるのだろうか。芸達者な彼の演技は本当に楽しいのだけど、クラシックでは新国立最強である彼の主役もまだまだ観たい。

湯川さんの仙女は川村さんより強さがあるけれども、シンデレラを優しく見守る頼れるお姉さんという感じで好感度が高かった。四季の精は、秋の米沢さんがやっぱり飛びぬけてしっかりとしたテクニックを持っているって感じた。4人揃って踊るところがあるので、実力の差がよく分かってしまうのが残酷な役柄ではある。

道化は1日に続きバリノフくん。八幡さんのような軽やかさはないけれども、着地がとても柔らかくてゴムマリのように弾んでいたし、表情が豊かで道化の茶目っ気があるところがよく出ていた。テクニックのある八幡さんがこの日はナポレオン役なのは少々もったいなかったけど、ポーカーフェイスと見せかけてカツラをむしりとられた時のリアクションがすっごく可笑しいし、小柄な彼が義理の妹をリフトするところもすごいって思った。

王子の友人4人は実に豪華なメンバー。この日は元K-Balletの長田さんがタイトルロールで、友人4人のうち芳賀さんと輪島さんも元K-Balletという布陣。この4人の踊りを見るにつけ、新国立劇場の男性ダンサーも非常に充実してきたことだと感慨深い。

今日は少し高い位置から舞台を観ていたのだが、星の精たちの踊りもよく揃っていて星のきらめきをリズミカルに表現していたし、群舞の相変わらずのクオリティの高さを堪能した。また、この作品の光と影を巧みに用いた照明の美しさを実感し、照明が舞台芸術に果たす役割の大きさを感じた。ラストシーンの星降るしみじみとしたエンディングが素敵な余韻を残してくれて、ほんわかと幸せな気分にさせてくれる。(去年初演された牧版「くるみ割り人形」が最悪なのは、終わった後に幸せな気分にはなれないことである)
残念なのは、どうやらこのアシュトン版「シンデレラ」は今回で上演権が切れてしまうこと。せっかく新国立劇場のレパートリーとして定着し、観客にもダンサーにも愛されている作品だというのに。現在芸術監督を務めているデヴィッド・ビントレーの振付による新作の「シンデレラ」がバーミンガム・ロイヤル・バレエで上演されているので、もしかしたら2年後にはビントレー版の「シンデレラ」が新国立劇場でも上演されるのかもしれない。

2010/12/04

2011年夏のマリインスキー・バレエロンドン公演 Mariinsky Ballet at the ROH, Summer 2011

Ballet.coのフォーラムに、2011年夏に行われるマリインスキー・バレエのロンドン公演についてのプレスリリースが載っていました。

http://www.ballet.co.uk/dcforum/DCForumID18/270.html

それによると、公演は、7月25日から8月13日までの3週間で、ロイヤル・オペラハウスで行われるとのこと。

そして、演目がとても魅力的です。

ラトマンスキー振付の「アンナ・カレーニナ」とアロンソ振付の「カルメン組曲」
バランシン振付の「スコッチ・シンフォニー」「バレエ・インペリアル」とロビンス振付の「イン・ザ・ナイト」
フォーキン振付の「ショピニアーナ」「シェヘラザード」「火の鳥」
全幕「ロミオとジュリエット」(ラヴロフスキー振付)
全幕「白鳥の湖」
全幕「ラ・バヤデール」

また出演者ですが、220名の団員が参加
Ekaterina Kondaurova, Uliana Lopatkina, Olesia Novikova, Alina Somova, Viktoria Tereshkina, Diana Vishneva and Evgeny Ivanchenko, Igor Kolb, Daniil Korsuntsev, Denis Matvienko, Vladimir Shklyarov, Igor Zelensky
また、ゲストとしてABTのデヴィッド・ホールバーグが出演するとのことです。ロパートキナ、ヴィシニョーワ、テリョーシキナ、ゼレンスキー、コルスンツェフ、コールプ、マトヴィエンコ他と大変豪華な出演陣が予定されていますね。

まだサイトはオープンしていませんが、ロイヤル・オペラハウスのサイト
http://www.roh.org.uk/mariinsky
に詳細が載る予定だそうです。チケットは2011年4月に発売される予定。

2010/12/03

10/2、3夜 シュツットガルト・バレエ「ロミオとジュリエット」Stuttgarter Ballett "Romeo und Julia”

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Stuttgarter Ballett
Romeo und Julia
Ballet in drei Akten nach William Shakespeare
Choreograpie :John Cranko
Musik: Sergej Prokofiev
Buhnenbild und Kostume : Jurgen Rose
Premiere : 1962年12月2日 シュツットガルト・バレエ

DAS HAUS CAPULET
Grafin Capulet :Melinda Witham
Julia :Sue Jin Kang
Tybalt :Nikolay Godunov
Graf Paris :Evan McKie

DAS HAUS MONTAGUE
Romeo :Marijn Rademaker
Mercutio: Alexander Zaitsev
Benvolio: Roland Havlica

Pater Lorenzo: Tomas Danhel
Zigeunerinnen :Katarzyna Kozielska, Myriam Simon Oihane Herrero
Faschingstanz: Brent Parolin

ABTの99年の来日公演に始まり、METでのアレッサンドラ・フェリのフェアウェル公演、ロイヤル・バレエの来日公演や、ケネス・マクミランの伝記を読んだことなどで、私の中で「ロミオとジュリエット」はマクミラン版の印象が強かったし、大好きな版でもある。クランコ版とマクミラン版は「似ている」と言われることが多い作品で、実際マクミラン版を観たクランコが、自分の版とそっくりだと腹を立てたという逸話があるくらいだ。だが、久しぶりに改めて全幕で観てみると、クランコ版とマクミラン版の違いというのは明確だ。

まず美術をとってみると、マクミラン版はニコラス・ジョージディアスによる重厚で華麗な世界が展開するのに対し、クランコ版ではユルゲン・ローゼが原色を多用し、素朴さの中にカラフルで祝祭感を盛り上げる色使いを行っている。彼が舞台装置で多用する回廊も、遠景の役割を果たしたり、恋人たちを隔てるバルコニーとなったり、巧みに活用されていて、舞台に立体感をもたらしている。特に回廊の上のジュリエットの葬列から、彼女の棺が地下の墓所へと下ろされていくドラマティックな効果には息を呑んだ。キャピュレット家の人々が威圧感のある黒を着用していたり、バルコニーシーンでのロミオのマントが真紅、さらにジュリエットのベッドにかかる天幕が海の底のような深い青だったりと色使いも実に印象的だ。

演出で言えば、マクミラン版はロミオとジュリエットの恋愛よりも、息が詰まりそうな封建的な社会に戦いを挑み敗れるジュリエットの姿を中心に据え、若く純粋な恋人たちが無残に死ななければならない社会の閉塞感を描くことを主眼にしている。そのため、一幕の最初から死と暴力が強く感じられる作品となっているのだ。

クランコ版とマクミラン版は作品全体の流れは似ているものの、まるでカーニヴァルのような街の喧騒、ジプシーのような3人の娼婦、キャピュレット家とモンタギュー家の争いのシーンでは野菜やフルーツが飛び交ったりするなど、クランコ版には独特の活気がある。脇役一人にいたるまで血気盛んで生き生きとしており、"生"が強調されることにより、2幕のティボルトとマキューシオの決闘から始まる死の連鎖がより際立っていく。"生”と"死"があざなえる縄のごとく絡み合いながらも、くっきりと鮮やかにコントラストを作ってドラマを盛り立てている。

ジュリエットを演じるのはスージン・カン。タチヤーナ役を演じるのは観たことがあるけれど、大人の雰囲気が強い彼女がどんな風にジュリエットを演じるのか、とても興味があった。華奢で小柄なスージンは、登場シーンでは無邪気で幼い少女そのままでお転婆さも見せて可愛らしかった。そして何よりも、その柳のようにしなやかな肢体が雄弁に語る演技には心を揺さぶられた。ジュリエットの初恋のときめきや高まる胸の鼓動、燃え上がる情熱、引き裂かれる悲しみ、そして愛の昇華としての死まで一瞬で駆け抜けていく少女の姿を生き生きと、ジュリエットそのものとして存在し生きていた。東洋系らしい奥ゆかしさで、表情ではなく身体が音楽そしてパートナーに反応してヴィヴィッドにストーリーをつむいで行くスージンは、バレエ界の至宝であることを再確認した。

お互いを最高のパートナーと語っているスージン・カンとマライン・ラドメーカーのパートナーシップは、物語の世界の中にすっかり没入させられるほど見事で、特にバルコニーのシーンでの二人の息のぴったりと合っていることといったら。台詞、囁きが音楽となって聞こえてくるようだ。ロミオとのキスの目眩く陶酔感に思わずクラっと後ろへと倒れていくジュリエットを、猛ダッシュして地上ぎりぎりのところで抱きとめるロミオ、その絶妙なタイミング。ロミオの肩の上、そして逆さにリフトされた時のスージンの空中姿勢の美しさ、それを支えるマラインの完璧なサポートぶり。クランコ版独特の、バルコニーの上のジュリエットをロミオが抱き抱えて一段ずつ下ろしていくところで、二人の間に交わされる視線が暖かく、始まったばかりの恋のときめきに胸の鼓動が高鳴って共鳴していくのが伝わってくる。

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マラインのロミオは、痛々しいほどまっすぐで、真っ白で熱情的で、周囲が見えなくなってしまっているほど一途で向こう見ずな若者。どこか不器用で、脇目も振らずに猛スピードで疾走する姿が痛ましくも美しい。1幕でマキューシオとベンヴォーリオの通称”3馬鹿トリオ"が一緒に踊る場面では、人一倍ピチピチと弾けていて無邪気で。そんなロミオが、親友マキューシオの仇討ちとはいえ、ティボルトの血で手を汚してしまってイノセンスを喪失してしまうとはなんという悲劇だろう。「ロミオとジュリエット」というバレエ作品の中で、ジュリエットは短い間に大人へと変貌していくけれども、ロミオはあまりにも生き急いでいて、成長する間もなく死を迎えてしまうのだから。ラストシーン、死んでいくジュリエットの腕に抱きかかえられ息絶えているロミオの死に顔があまりにも少年そのものなのだ。

マラインの踊りは、緩急のメリハリがくっきりついていて、風を切るようなスピード感にあふれている。溜めがあって、アクセントが効いていて、でも音楽にぴったりと寄り添っていて、表現の一つ一つがとても雄弁だ。腕がとても長くて上半身の動きがダイナミックさと優美さを併せ持っている。その美点が最大限に生かされているのがバルコニーシーンでの鋭いトゥールザンレールや上半身を大きく前に倒す動作を入れてのマネージュで、彼の身体能力の高さが発揮されていて、若さがほとばしるようだ。

クランコ版の「ロミオとジュリエット」は、あまたの「ロミオとジュリエット」の演出の中でも、あっという間に燃え上がり燃え尽きた恋人たちの、ほんの一瞬だったけどそれが永遠であるかのようにいつまでも輝き続けるきらめきを刻み付けるような作品だ。バレエという芸術が形のない美しさの芸術であり、その瞬間は記憶の中にしか残らないものであることと、「ロミオとジュリエット」が瞬間の恋愛、その一瞬一瞬に全てを賭けた運命の恋人たちStar-crossed Loversの姿を描いていること、その2つの儚さと輝きを見事にひとつの作品としてクランコは昇華させている。

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ロミオとして素晴らしいダンサーは他にもいると思うし(フリーデマン・フォーゲルやロベルト・ボッレ、アンヘル・コレーラなど)、ジュリエット役ではアレッサンドラ・フェリというジュリエットそのもののバレリーナがいたしアリーナ・コジョカルも素晴らしい。フェリとフリオ・ボッカの「ロミオとジュリエット」は今でも私の中ではナンバーワンだ。だけど、ファンとしての贔屓目もあるけれども、今現在踊っているペアの中で、スージンとマラインのペアほど、この「ロミオとジュリエット」の世界観を体現してくれるパートナーシップはないのかもしれない、そう思わせてくれるものが、この舞台の中にはあった。主役の二人がダンスを通して物語を紡ぎ上げていく姿がこの上なく美しい記憶として残された、稀有な舞台であった。しかも、2晩続けてその奇跡が起きたのだ。

忘れてはならないのがマキューシオ役のアレクサンドル・ザイツェフ。私はサーシャのマキューシオが、今まで観たマキューシオの中でも一番好きだ。切れ味のある軽やかな踊り、鮮やかなテクニックが素晴らしい。それだけでなく、愛嬌があって、ひょうきんで、誰もが愛さずにはいられない人気者。だからこそ、彼のマキューシオは切なく人間の生のはかなさ、哀しさを感じさせてくれる。クランコ版の「ロミオとジュリエット」では、マクミラン版のようにティボルトに刺された後にマキューシオは大立ち回りを演じない。ロミオとベンヴォーリオに両側から肩を組まれて支えられ、二人に微笑を見せながら死んでいく。何気ない演技の中にも彼の無念さが伝わってくるようで、胸が痛んだ。こんなふうにマキューシオに死なれてしまったら、いかにロミオが純真無垢だったとしても、激しい怒りにかられて剣を取ってしまうだろう。

パリス役はエヴァン・マッキー。この日はプリンシパルが4人も出演するゴージャスな舞台だったのだ。エヴァンのパリスはとても気品があって、もったいないというか無駄といってもいいほど美しい足先、長くて綺麗なアラベスクを見せてくれた。パリスってこんなに踊りの見せ場あるんだっけ?こんなに演技するんだっけ?って思ったほど。しかし、ここでのパリスは単なる貴公子ではなく、かなり気取っていて嫌な奴として演じられていたのが興味深い。ジュリエットに拒絶するとあからさまに気分を害しているのが見えた。クランコ版「ロミオとジュリエット」でもパリスが踊るところはほとんどなくてサポート中心なのだが、ラストのジュリエットの墓所では、無抵抗にロミオに殺されるのではなく、ロミオが向かってくるのに早く気がついて、パリスの方が先にナイフを取り出して、二人が格闘した末にパリスが死ぬことになっている。ロミオがパリスを殺してしまうことの正当な理由付けがされているわけだ。

とても印象に残ったのがキャピュレット夫人を演じたメリンダ・ウィザムの演技。メリンダ・ウィザムは1970年代に「じゃじゃ馬ならし」でシュツットガルト・バレエが来日した時にも来日メンバーに入っていたという大ベテランなのだが、ティボルトがロミオによって倒された後の嘆きの演技が強烈だった。この時のキャピュレット夫人の演技って、大げさに転げまわったり泣き叫んでいるだけってことが多いのだけど、彼女の場合、愛する人の死によって魂が抜けてしまい、髪を解き服をはだけ、呆然と立ちすくんで、それからロミオに彼を返してと強く要求する。貴婦人としての威厳がありながらも、狂気にも似た強い情念と慟哭が伝わってきた。彼女はじめ、キャラクテールの演技が素晴らしいことが、この舞台全体のクオリティを高めていた。

クランコ版独特の祝祭感、生き生きとした生命の躍動感が伝わってくるアンサンブルの踊りそして演技も本当に見応えたっぷりで、この作品が生まれた劇場で「ロミオとジュリエット」を観る幸せを堪能した。

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