最近のコメント

BlogPeople


2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« 吉田都さん、スターダンサーズバレエ団「シンデレラ」(3/31)に出演 | トップページ | バーミンガム・ロイヤル・バレエ 兵庫公演のキャスト/鎌倉公演 »

2010/12/30

12/25 小林紀子バレエ・シアター第98回公演「くるみ割り人形」Noriko Kobayashi Ballet Theatre's Nutcracker

小林紀子バレエ・シアター第98回公演「くるみ割り人形」

演出・再振付:小林紀子
原振付:ヴァシリー・ワイノーネン
作曲: ピョートル・チャイコフスキー

金平糖の精     :島添亮子
くるみ割り人形の王子:セルゲイ・ポルニン Sergei Polunin
クララ         :菅さくら
ドロッセルマイヤー :中尾充宏
雪の女王       :萱嶋みゆき
雪の王        :冨川直樹
ピエロ人形  :福田圭吾
ピエレッタ人形:真野琴絵
ムーア人形  :志村美江子
くるみ割り人形:佐々木淳史
ねずみの王様 :ヒゴ・マサヒロ
スペイン :大和雅美/アンダーシュ・ハンマル
アラブ  :萱嶋みゆき
      宮崎由衣子/廣田有紀/小堀由貴/高橋由貴乃
中国   :志村美江子/福田圭吾
トレパック:宮澤芽実/藤田奏子/冨川直樹
マラトンズ:真野琴絵/荒木恵理/喜入依里

小林紀子バレエシアターの「くるみ割り人形」は、アカデミーで学んでいる友人のお嬢さんが出演していて、もともと見ようと思っていた。さらにロイヤルの最年少プリンシパル、まだ20歳の新星セルゲイ・ポルニンがゲスト出演するとのことで、とても楽しみだった。

ここの「くるみ」の演出はごくごくオーソドックスなものだけど、「くるみ割り人形」というバレエは、オーストラリア・バレエの「くるみ割り人形」やマシュー・ボーン版くらい思い切った改変をしない限り、中途半端な改訂では面白くないものになってしまう。年末の風物詩としては、やっぱりこれくらいのベーシックなものの方が暖かく愉しい気持ちになって良いなあとしみじみ思った。小林紀子バレエ・シアターの普段の公演のマクミランやヴァロワなど英国作品とは違って、アカデミーの子役も多数出演してほのぼのとした雰囲気が漂っていた。ねずみたちなど、子供たちが踊るとグロテスクにならなくて愛らしくていい。

島添さんの金平糖の精は、安定感が抜群で音楽性が豊かで、繊細で控えめな中にもキラキラ感が同居していてとても素敵だった。島添さんはいつ観ても、この人に調子が悪い時があるんだろうかと思えるほど、期待通りの踊りを見せてくれるバレリーナだ。演劇的な作品からネオクラシック、古典まで幅広くこなす彼女はカンパニーの宝だ。

セルゲイ・ポルーニン(今回のパンフレットではポルニンと表記)は、日本で全幕に主演するのは初めてとのこと。「くるみ割り人形」の王子は1幕ではほんのちょっと、2幕ではグラン・パ・ド・ドゥと出番が少ないのは少々もったいないけれど、その短い時間でも若さ溢れる彼の踊りが観られたことはとても幸せなことだと言える。王子の気品を持ちながらも、跳躍はとても高くて力強くてダイナミック。プリエは深く柔らかい。3幕のヴァリエーションではドゥーブル・アッサンブレのマネージュを見せてくれたのだけど、高く跳んでいるのに着地がびしっときれいに5番に入っていて気持ちよい。ルドルフ・ヌレエフの伝記「The Life」のあとがきを読んでいたら、最後にルドルフ・ヌレエフ財団の活動について触れてあり、ポルーニンの奨学金はヌレエフ財団から支出されたものであると書いてあった。なるほど、ウクライナ出身のポルーニンの踊りは、ロイヤルバレエスクール出身とはいえロシアの香りが漂い、若きヌレエフを髣髴させるものがある。

今回の「くるみ割り人形」は、新国立劇場の公演と時期が重なっていないため、新国立劇場バレエ団からもダンサーが数人出演。スペインの大和雅美さん、バシッと踊りが決まっていてすごくかっこ良くて素敵だった。惚れ惚れ~。中国では福田圭吾さんが愛嬌を漂わせながらも大きなジャンプを重ねて喝采を呼んでいた。シアターの団員では、冨川直樹さんが雪の王にトレパックと大活躍。トレパックでは若い福田さんに負けまいと跳び回って場内を沸かせた。(冨川さんのブログでは、ポルーニンとのツーショット写真も!)雪の女王の萱嶋みゆきさんもとても素敵だったし、クララ役のアカデミー生菅さくらさん、可愛いらしさとともに、とてもきちんとした踊りをみせてくれていた。

クリスマスの夜を飾るにふさわしい、楽しい中にもバレエの美しさで心震える瞬間を与えてくれた良い舞台だった。小林紀子バレエ・シアターは毎回とてもゲスト選びのセンスが良くて、デヴィッド・ホールバーグ、ロバート・テューズリー、ヨハン・コボー、そして今回のポルーニンと充実している。夏の「眠れる森の美女」に客演したロマン・ラツィクは今年の10月、ウィーン国立バレエの「オネーギン」でタイトルロールを踊った後、マニュエル・ルグリによってプリンシパルに任命された。来年の夏の「マノン」、きっとタイトルロールは島添さんが演じるものと思われ、彼女のマノンもとても楽しみだけど、デ・グリュー役、そしてレスコー役を誰が踊るのか、今からとても楽しみだ。


« 吉田都さん、スターダンサーズバレエ団「シンデレラ」(3/31)に出演 | トップページ | バーミンガム・ロイヤル・バレエ 兵庫公演のキャスト/鎌倉公演 »

バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

お会い出来て嬉しかったです
今回のゲスト王子様は 近年で1番元気があり ダイナミックでした
彼はヌレエフの奨学金を受けていたんですね
素晴らしい才能です
まだ日本では知名度が低いこの時期だから、来てくれたんでしょうね

久しぶりに新国立ゲストも多数で 見応えがありました

くみさん、あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。シアターのくるみ、とてもよい公演でしたよね。そしてポルーニンくんは、今後のロイヤル、そしてバレエ界を背負って足ってくれる貴重な才能だと改めて思いました。そんな彼をこの時期に見ることができて幸せでした。大和さん、島添さんはじめ、ほかのキャストも充実していて見ごたえがありました。春のトリプルビル、夏のマノンもとても楽しみです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 吉田都さん、スターダンサーズバレエ団「シンデレラ」(3/31)に出演 | トップページ | バーミンガム・ロイヤル・バレエ 兵庫公演のキャスト/鎌倉公演 »