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2010/11/03

11/2 新国立劇場バレエ団「ビントレーのペンギン・カフェ」「火の鳥」「シンフォニー・イン・C」 New National Ballet Tokyo "Bintley's 'Still Life' at the Penguin Cafe""Firebird""Symphony in C"

チケット発売時「火の鳥」のキャストしか発表されていなかったので、それを頼りにチケットを購入。28日と「シンフォニー・イン・C」もキャスト違いで観ることができたのは良かった。でも、やはりキャストについてはなるべく早く発表してほしいと思う。それぞれのダンサーのファンもいるわけなのだから。

11月2日(火)19時~

火の鳥
 火の鳥:川村真樹/イワン王子:福岡雄大
 王女ツァレヴナ:湯川麻美子/魔王カスチェイ:古川和則

川村さんの火の鳥は、火の鳥にしてはたおやかで、動物っぽさというのは希薄だったけど動きは美しい。せっかくの福岡さんだけど、イワン王子役はサポートのみ。しかし福岡さんは同時上演の「シンフォニー・インC」の第一楽章のプリンシパル、「ペンギンカフェ」のブラジルのウーリーモンキーとこの日は大忙しなのだ。古川さんの魔王カスチェイはちょっとセクシーで妖しい雰囲気を漂わせていた。バレエ・リュスの息吹を伝える凝った美術とともに、東京フィルハーモニー管弦楽団の厚みのある演奏で「火の鳥」を聴けるのがとても気持ち良かった。


シンフォニー・イン・C
 第1楽章:長田佳世/福岡雄大 コリフェ:西山裕子、大和雅美、福田圭吾、小柴富久修
 第2楽章:小野絢子/冨川祐樹 コリフェ:細田千晶、川口藍、澤田展生、田中俊太朗
 第3楽章:酒井はな/芳賀望 コリフェ:寺島まゆみ、寺田亜沙子、グレゴリー・バリノフ、野崎哲也
 第4楽章:本島美和/マイレン・トレウバエフ コリフェ:さいとう美帆、高橋有里、アンダーシュ・ハンマル、原健太

第一楽章の長田さんが音楽性も豊かで気持ちよい動き、華もあって素晴らしかった。長田さんが新国立劇場に入ってくれて本当に良かったと思う。今日は3演目に出演して大活躍の福岡さんは、ひときわ高いジャンプが美しい。第2楽章の小野さんもキラキラと輝いていて、異国的な情緒のあるアダージオの動きを美しく魅せてくれ、いつのまにかプリマの風格を身につけていて素敵だった。第4楽章のマイレンは、これぞクラシックダンサー、という美しいつま先、しなやかな動きと完璧なアンドゥオールで至福の時間を与えてくれた。28日のキャストのように明らかにレベルの落ちるプリンシパルがいなくて、平均点が高かった。またコリフェも第一楽章の西山さん、大和さん、第3楽章の寺島まゆみさんなど皆レベルが高く、コール・ドも安定しており安心して観ていられて素晴らしい上演だったと思う。第2楽章のコール・ドにいた大湊由美さんの長く美しい腕が目を惹いた。日本にもマリインスキーのバレリーナのような体型のダンサーがいたとはっとさせられた。

「シンフォニー・イン・C」はまさに目で観る音楽。音の一つ一つの粒が正確にパに変換されていて流麗でリズミカル、変幻自在のフォーメーションが目に快く、バレエを観ることの幸せを感じさせてくれる作品だ。これからもカンパニーの大切なレパートリーとして2,3年に一度は上演してほしい。

ペンギン・カフェ
 ペンギン:さいとう美帆
 ペンギンウエイター:西山裕子、大和雅美
 ユタのオオツノヒツジ:湯川麻美子、マイレン・トレウバエフ
 テキサスのカンガルーネズミ:八幡顕光
 ケープヤマシマウマ:芳賀望
 熱帯雨林の家族:貝川鐵夫、本島美和、田中雛羽
 ブラジルのウーリーモンキー:福岡雄大

28日にペンギンを演じていた井倉さんも健闘していたと思うけど、この日のさいとうさんの軽妙で愛嬌のある芸達者ぶりには貫禄があった。大きなかぶりものをかぶりつつもドレス姿でセクシーに魅了してくれた湯川さんと巧みにリードをしたマイレン。サンバのリズムに乗ってダイナミックに、周囲を巻き込んで場内を盛り上げた福岡さん。新国立劇場にはたくさんの才能があるって思った。ケープヤマシマウマのシーンで、冷たい表情でポーズを取る女性ダンサーたちの姿は強烈に印象に残った。「ペンギン・カフェ」は音楽が独特なので、それに合わせて踊るのもかなり大変だったと思うけれども、ダンサーたちはサウンドによく乗っていてグルーヴを作り上げていた。バレエ的な動きがあるパートは熱帯雨林の家族のエピソードだけという異色の作品には賛否もあると思う。だけど、現代を生きるバレエ・カンパニーとしては、バレエをベースにしながらも多様なスタイルのダンスを取り入れていくことが正しい方向性であると思う。ビントレーがどのように新しい新国立劇場バレエ団を作っていくか、期待を込めて見守りたい。

なお、今年からプログラムに全部の役名が載っていないのは非常に不親切である。会場で配布されているキャスト表の方が詳しく、それでもどの役を誰が踊っているかはわかりにくい。これは昨年のプログラムからの明らかな改悪であるので、次回「シンデレラ」では全部の役名掲載を復活させてほしいと思う。

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コメント

以前より愛読させていただいてますが、たぶん初めてコメントです。
ただのおもしろかったーという感想だけは私もメモったのですが、その感動の理由を明確にこちらのblogで再現してくださっているので、とても嬉しいです。

11/2、同じ日に見ておりました♪
とても楽しい大満足な公演で、メンバー入れ替わろうと、やっぱり新国立よね!と思ったのでした。3演目すべてが、良い上演でしたよね。
シンフォニーインCを踊りだけであれだけ興奮させてくれるなんてすごいことですし、火の鳥は音楽も美術素晴らしく(よくみるベジャールものだとテープですし)、ペンギンカフェの独特な音楽にあわせた振付も踊りこなしていて・・・・
今シーズンが楽しみになってきて、思わずチケット買い足してしまいました!
(プログラム改悪の件、同感です)

まゆさん、こんばんは。
感想を楽しんでいただいてとても嬉しいです!
この日の公演は本当に3演目ともレベルが高くて、楽しめましたよね!初日から日数が経っているからかもしれないけど、シンフォニー・イン・Cのコール・ドもよく揃っていたし、ペンギン・カフェの振付もダンサーたちはよくものにしていたと思います。私も「シンデレラ」のチケット、長田さんと福岡さんが主演する日の分を買い足しました!

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