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2010/11/05

ABTの歴史的なキューバ公演

ABTは第22回ハヴァナ国際バレエフェスティバルに参加するためにキューバ訪れているところです。ABTが前回キューバで公演を行ったのは50年前のこと、まだフィデル・カステロが政権を掌握して1年しか経っていない時でした。90歳を迎える現在もキューバ国立バレエを率いているアリシア・アロンソが1940年代から50年代にABTで踊っていたという縁もあり、アロンソの招待によりABTの来訪が実現しました。また、NYCBからは8人のダンサーがハヴァナ国際バレエフェスティバルに参加しました。

バラク・オバマ政権になってから、米国とキューバの間の緊張は緩和しており、徐々に文化的な交流は行われつつあります。今年に入ってから、伝説的なジャズ・ミュージシャンのウィントン・マルサリスがキューバで公演を行いました。しかし今なお、キューバ系アメリカ人のキューバ訪問は許されているものの、一般の米国人は観光目的でキューバに入国することはできません。

ABTは11月3日と4日に公演を行い、5500席のカール・マルクス劇場のチケットはソールドアウトを記録したそうです。そして、多くのメディアでこの公演についてのレポートや写真が掲載されているので、ご紹介します。


ABTには、二人のキューバ人プリンシパル、ホセ・カレーニョとシオマラ・レイエスが所属しています。19歳のときにヨーロッパのカンパニーで踊るためにキューバを離れたシオマラ・レイエスにとっては、18年ぶりの帰郷となったとのことで、彼女のインタビューと、キューバでのスライドショーがWall Street Journalに掲載されています。キューバって本当に海が真っ青で太陽が眩しくて美しい場所なんですね。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703506904575592641769893782.html

New York Timesでは、NYCBのダンサーの公演写真とともに、現地の熱狂的な反応を伝えています。
http://www.nytimes.com/2010/11/03/arts/dance/03abt.html

New York Timesの続報では、ホセ・カレーニョの美しい「海賊」の舞台写真とともに、現地でバレエを学ぶ生徒の声を伝えています。
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2010/11/04/cuba-dance-notebook-a-thrill-for-young-fans/

AP通信の記事でも、NYCBの公演写真がたくさん掲載されています。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=131009392
この記事によれば、ABTは「Seven Sonatas」「テーマとヴァリエーション」「ファンシー・フリー」を踊ったとのことです。

ABCニュースのサイトでは、舞台映像を含む現地からのニュース映像を見ることができます。
http://abcnews.go.com/Entertainment/wireStory?id=12054820

こっちのほうが大きな映像で見られると思います(CMの後に)
http://abcnews.go.com/International/video/american-ballet-theater-dances-cuba-12055261

この公演は米国だけでなく、世界的にも注目されているようで、BBCでも報じられています。
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11694134

Guardianの記事によれば、
http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/04/us-ballet-troupe-cuba
チケットの価格は、観光客が25ペソ(外貨と交換可能な通貨=17英ポンド相当)なのに対して、キューバ人は20キューバペソ(=60英ペンス相当)という手ごろな値段だったとのことで、バレエがキューバでは人々の間に根付いていることが感じられます。

またGuardian紙では、美しいスライドショーも掲載
http://www.guardian.co.uk/stage/gallery/2010/nov/04/american-ballet-theatre-cuba-havana#/?picture=368362437&index=0

ABTの公演写真のスライドショーはInternational Herald Tribuneでも見ることができます。
http://tribune.com.pk/multimedia/slideshows/72376/

またABTの面白い試みとして、ABTオフィシャルサイト内で、コール・ド所属のダンサー、エリック・タムが現地からブログの投稿を行っています。
http://www.abt.org/insideabt/cuba.asp
このブログによれば、11月3日の公演当日、公演が行われるカール・マルクス劇場において3回もの停電が起きて、実際の公演時間に停電が起きるかどうか、関係者たちは気が気ではなかったとのこと。公演はテレビでも生中継されたとのことです。

これらの報道や記事を通して、バレエというものは国境や政治を越えるものなんだな、と改めてパフォーミングアーツの持つ力を感じました。

追記 Wall Street Journalでの続報です。実際にABTの舞台を目にした観客の反応を伝えています。キューバ出身のホセ・カレーニョの「海賊」パ・ド・ドゥが最も熱狂的な反響を得て、コミカルな「ファンシー・フリー」は意外とウケなかったとのことです。また、前日NYCBのミーガン・フェアチャイルドとアンドリュー・ヴェイエットによって踊られた「スターズ・アンド・ストライプス」も人気を呼んだというのが興味深いですね。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703805704575594742892331322.html

バレエ雑誌「Pointe」では、NYCBのアビー・スタッフォードがキューバ滞在記ブログを執筆しています。90歳を迎えようとしているアリシア・アロンソのつま先は今でもダンサーのように外を向いているとのことです。
http://pointemagazine.com/blogs/daily-dance/nycbs-abi-stafford-guest-blogs-cuba

追記11/8
さらに文化交流が行われ、ABTの芸術監督ケヴィン・マッケンジーがキューバ国立バレエ学校の生徒を対象にマスタークラスを開催しました。またABTのダンサーたちが、キューバ国立バレエのクラスに参加して、キューバ人ダンサーの素晴らしいテクニックの秘密を教わったとのことです。18年ぶりに故郷の地を踏んだシオマラ・レイエスは、バレエ学校の衣装担当や親戚との感動的な再会を実現したそうです。
http://www.nytimes.com/2010/11/08/arts/dance/08abt.html?src=twrhp
素晴らしいスライドショーも掲載されています。
http://www.nytimes.com/slideshow/2010/11/07/arts/dance/20101108-abt.html?ref=dance

追記11/9
CBSニュースでキューバ公演の様子の映像を見ることができます。「テーマとヴァリエーション」「ファンシー・フリー」などの舞台映像、ホセ・カレーニョやジュリー・ケントらのインタビューも。
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=7023664nABT

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ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
一般紙のart欄以外にも取り上げられるほどの、大きな出来事なのだな、というのが伝わってきますね。私は、国際政治に疎くて、レイエスが若くして祖国を出て以来、18年も帰郷していなかったとはそれまで知りませんでした。インタビューで彼女が、嬉しくもありnervousでもあり眠れないくらいだと語っているのが、日本にいる私たちが想像する以上なのだろうな、と思わされました。
ホセ・カレーニョのように、亡命せずに、キューバへも行き来しているダンサーもいる様子だったので、キューバ公演の意味合いについて、深く理解していなかったのですが、一方で亡命して国外に出たダンサー達もいるんですよね。
(なぜそのような違いが出てくるのか、いまいちよくわかってない私・・・。)

YUIOTOさん、こんばんは。

アメリカやイギリスの新聞はABTのキューバ公演に相当多くの報道をしていますよね。アメリカとキューバの複雑な関係があるからなのでしょうけど、ロイヤルのキューバ公演も結構大きく取り上げられていたようだし、やはりバレエの聖地というのはあるんでしょうね。シオマラ・レイエスが18年間もキューバに帰っていないとは私も知りませんでした。
キューバと海外を自由に行き来しているホセ・カレーニョやカルロス・アコスタのようなダンサーがいる一方で、危険を冒して亡命するダンサーもいるというのは、また複雑ですよね。(アコスタのように国民的な大スターになれば、国のお墨付きで、ということなんでしょうけど)

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