イーサン・スティーフェルがロイヤル・ニュージーランド・バレエの芸術監督に就任/追記あり
ABTのプリンシパルであるイーサン・スティーフェルがロイヤル・ニュージーランド・バレエの芸術監督に就任するという大ニュースが飛び込んできました。
Ballet.coのフォーラムより、プレスリリース(イーサン自身のコメント入り)
Ethan Stiefel appointed Director of Royal New Zealand Ballet"
http://www.ballet.co.uk/dcforum/news/4842.html
現地紙のニュース記事
NZ Ballet secures 'rock star' pair
http://www.stuff.co.nz/entertainment/arts/4288734/NZ-Ballet-secures-rock-star-pair
イーサンは2011年9月にロイヤル・ニュージーランド・バレエの芸術監督に就任するとのことです。また、彼のパートナーであるジリアン・マーフィも同バレエ団と関わりを持つことになるそうです。具体的には、ジリアンはABTのプリンシパルとしての活動と平行して、ロイヤル・ニュージーランド・バレエにも継続的に出演するとのこと。
気になるのはイーサンのダンサーとしての今後の活動、特にABTとの契約はどうなるかということです。2011年METシーズンでは、イーサンは多くの作品に出演する予定となっています。また、ボリショイ・マリインスキー合同ガラで配られたABTの2011年7月の来日公演にも、イーサンが出演予定となっています。まだこの点については公式の発表はないので何とも言えません。ABTからの公式発表を待ちたいと思います。9月からの芸術監督就任なので、来日公演には来てくれることを祈りたいですね。
なお、イーサンの祖母はニュージーランド出身ということであるとのことです。
また、イーサン・スティーフェルとジリアン・マーフィは、米人気ドラマ「ゴシップガール」の11月8日放映のエピソードに出演するとのことです。こちらはABTのオフィシャルサイトにリリースが掲載されています。
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=326
追記:ロイヤル・ニュージーランド・バレエのサイトにもリリースが載りました。
http://www.nzballet.org.nz/node/703
追記その2
ロサンゼルスタイムズの記事です。
http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2010/10/ethan-stiefel-named-artistic-director-of-royal-new-zealand-ballet.html
この記事によれば、イーサンは引き続きABTのプリンシパルとして活動を続けるとありますので、少し安心しました。
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Ballet.coの記事だけを読んで、イーサンはともかく(年齢的にも)、今が盛りのマーフィもABTを離れるの?!と気になっていたのですが、2番目の記事を読むと、彼女の方は、ABTの活動も続けるのですね。
イーサンは、記事のニュアンスからすると、ニュージーランドのお仕事に専念するのでしょうか。
投稿: YUIOTO | 2010/10/30 17:23
YUIOTOさん、こんばんは。
ニュージーランドとニューヨークってすごく遠いらしくて、カンタス航空を使って26時間もかかるそうですよ。ABTと兼務するジリアンは大変でしょうね。シーズンがうまい具合に重ならなければ良いんでしょうけど。彼女のことはABTも手放したくないでしょうし。
イーサンは、芸術監督とABTの兼務はなかなか難しそうですがどうするんでしょうか。彼は今37歳ということなので、年齢的にはまだまだ踊れるはずだし、まだわかりませんが。しかしホセ・カレーニョの引退といい、ABTが世代交代の時期に来ているのは間違いないでしょう。(ABTのスターダンサーが出ているDVD「素顔のスターダンサーたち」は、マラーホフ、カレーニョ、スティーフェル、コレーラなので、まさに今世代交代している感があります)
投稿: naomi | 2010/10/30 22:43