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2010年6月

2010/06/28

吉田都さんとスティーヴン・マックレーのロミオとジュリエット

吉田都さんのジュリエット、とっても可愛かったです。前日のアリーナ・コジョカルの愛らしさとはまた違った、初々しく瞳をキラキラさせていて純情なジュリエット。都さんのジュリエットらしいな、と思ったのは純粋さの中にもどこか奥ゆかしさがあること。ぶれがなくてどこまでも滑らかだけど抑制が効いていて。とてもロイヤル・バレエでの引退公演であるとは思えないくらいで、すべてが完璧でした。登場シーンの時のキュートさはもう犯罪的なくらいで、ちょっとお茶目な表現だったのがご愛嬌。まだもう一回公演があるのでちょっとネタばれかもしれませんが、ラストシーンでは微笑を浮かべながら死んでいったように見えて、ジュリエットが天に召されてそこでロミオと永遠に結ばれるということでは幸せな結末だったのかしら、と感じられました。

スティーヴン・マックレーは、背は高くないけれども均整の取れたすらりとしたスタイルの持ち主。若くて甘さもあり、ロミオにぴったりの雰囲気でした。甘え顔が似合っていてちょっとだけワンコを思わせます。踊りがもう~素晴らしくて、キレがあるし回転系の凄さと言ったらもう。2幕での連続ソ・ド・バスクの鮮やかさや、乳母から手紙を取ろうとする時のシェネのスピード感が、疾走する恋を象徴するかのよう。そして都さんとの息もよく合っていて、バルコニーのパ・ド・ドゥでのスムーズで美しいリフトの数々には息を飲むばかりでした。1幕のソードファイトでちょっとしたアクシデントがあり、額から血が流れていたのでどきっとしましたが、それだけ荒々しいファイトだったということです。おそらくは大事には至っていないはず!

マキューシオにブライアン・マロニー、ベンヴォーリオにセルゲイ・ポルーニン。二人とも良かったのですが、中でもポルーニンの跳躍の大きさと美しさは目を惹きました。きっと次にロイヤル・バレエで「ロミオとジュリエット」が上演される時は彼がロミオを踊ることになるのでしょうね。荒々しく悪人振りがさまになっていたティボルトのトーマス・ホワイトヘッド、激しさを秘めていたキャピュレット夫人のジェネシア・ロサート。のびのびと大きく踊っていた、3人の娼婦の一人ラウラ・モレーラと脇に至るまで見ごたえたっぷりでした。

さて、あと2日間、東京文化会館の舞台の上ではどんなドラマが展開されるのでしょうか。耐久戦になってきましたががんばります。

2010/06/27

アリーナ・コジョカルのジュリエットとルパート・ペネファーザーのロミオ

木曜日の「うたかたの恋」の感想もまだ書けていないですし、簡単に「ロミオとジュリエット」初日の第一報だけ。(エドワード・ワトソンのルドルフ、とても神経質そうでひ弱な感じで素晴らしかったです)

アリーナ・コジョカルはあの愛らしい容姿からしてもジュリエットにぴったりなのは予測はついていました。が、その予想を軽く上回る、ここまで心を深く打つ演技を見せてくれるとは。台詞が聞こえてきそうな、彼女の繊細で豊かな表現の数々。急遽パートナーがヨハン・コボーからルパート・ペネファーザーに変更になったのに、バルコニーのパ・ド・ドゥでは恐れを知らない少女のように、果敢にロミオの元へと飛び込んでいく。その一途な疾走感。ロミオとの愛に生きるという意志の誇り高い強さの輝き。ジュリエットがパリスとの結婚を拒んでから、決意を胸に刻み晴れやかな表情へ変化していくさま。ロレンス神父に渡された薬を手にしてからしばし恐怖に震え、その恐怖に打ち勝とうと祈りを全身で捧げ、薬を飲み込んでから倒れるまでの表現。そして眠りから覚め斃れているロミオを見つけたとき、最初に見せた喜びから一転して彼がこの世にいないことに気づいた時の、心からの叫び。

アリーナの一つ一つの動き、それどころか一つ一つの呼吸さえも意味があるように見えて、確かにジュリエットという一人の少女が舞台の上で息づいていたということを感じさせられました。同じマクミラン版のロミオとジュリエットのジュリエット役を演じていても、14歳の女の子が数日間で急に大人になってまるで母のようになっていくように演じる人もいます。でも、アリーナのジュリエットは最初から最後まで、14歳の少女のままで存在していました。素晴らしいジュリエットは今までに何人も観てきたけど、ここまで表現がこまやかで自然で膨らみがあるジュリエットを観るのは初めてだと思います。薬を飲む決意をしたところから、もう泣けてきて仕方ありませんでした。

降板したヨハン・コボーの代役として急遽出演したルパート・ペネファーザーは、小柄なアリーナのパートナーとしては長身でしたが、ごく普通の若者が恋に落ちた様子を自然に演じていたのが良かったです。ルパートは背が高くてスタイル良く、しかも金髪でハンサムだというのに、ロマンティックでもなければ王子様でもない、そこら辺のあんちゃんという感じのロミオでした。
そんな普通の青年であった彼が、キャピュレット家の宴でジュリエットを目が合ってしまったのが運のつき。ジュリエットの疾走する恋につい引き上げられて、バルコニーのパ・ド・ドゥを踊ることになってしまうのです。だけど、ここでアリーナの恋の魔法が見事に効いて、ルパートのロミオも甘く情熱的に変身していました。サポートのうちの一つで、肩の位置にいるアリーナをルパートが持ち上げることができなくて、彼女を肩に乗せたままのところがあったけれども、それは全体の流れには何の影響ももたらさず、問題なかったと思われます。ルパートが長い脚で見せるアラベスクやアティチュードを決めた時の形がすごく美しい。

マキューシオがティボルトとの決闘の末に斃れたとき、ロミオは最初は事態をつかみかねていて、マキューシオのところに駆け寄ってようやく彼の死を実感し、そしてティボルトへと猛然と襲い掛かります。これだけ勢い良く激しくティボルトを攻めていくロミオもいないのでは、というほど。クールに見えて、実は血の気の多い男の子なのです。彼が追放されることが決まった別れの朝、離れがたい感情をぶつけ合っているところから二人は本当に愛し合っているのだと伝わってきました。

ロミオが仮死状態で斃れているジュリエットのだらりとした身体と踊り、持ち上げ、引きずっていくところは、ネクロフィリア的で衝撃的なパ・ド・ドヴ。マクミランは伝記によれば、このシーンは若い二人が醜く惨めな死を迎えることを想定して演出したとのこと。だけどジュリエット役の高度な身体能力などもあり、死姦というよりは、それほどロミオがジュリエットのことを愛していて、彼女を生き返らせるためにはどんなことでもするという彼の決意の現われのシーンでもあると思うのです。

ルパートは強い個性を持ったダンサーではないけれど、その普通さ、どこにでもいる若い青年という持ち味がロミオ役では案外役に立ったんではないかと思いました。その普通さの中に、実は強い感情が眠っていて、さまざまな事件を通して、眠れる感情が目を覚まし、ジュリエットを愛する心、マキューシオの死に復習しようという心が生まれて着ているのです。時には、自分がこんなことまでやってしまったのかと恐れ戦くこともあったけど、それでも果敢に彼は運命に対して挑んでいく、それがルパートのロミオ像なのだと感じました。

2010/06/25

「Bunkamura」が来年7月から全面改装のため休館

仕事の調べものをしていたら、こんなニュースが引っかかってきました。

渋谷の「Bunkamura」が全館休館へ 来年7月から
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100625/bsd1006251331011-n1.htm

東急文化村は25日、東京・渋谷の複合文化施設「Bunkamura」を2011年7月から全館休館するとを発表した。休館は同年12月までの予定で、「昨年、20周年を迎えたのを機に、設備などの機能向上をおもな目的とする施設改修を行うために決定した」(広報担当者)という。

こちらの記事も
http://www.shibukei.com/headline/6991/

改修明けには「新たな公演・企画・サービスの展開に努める」と担当者。具体的な改修内容やリニューアルオープンの時期などは順次発表するという。

Bunkamuraといえば、独自公演の企画は素晴らしいものの、バレエファンにはとっても評判の悪いオーチャードホール。今回の改装で、座席をもう少し見やすくしてくれると良いのですが・・・。舞台の位置が高すぎで前方席だと足先が見えない、その前方席がとってもフラットで前の人の頭が視界に入る、音響の悪さなどなど。。。ぜひその辺り、改善をお願いしたいです。


Bunkamuraル・シネマのサイトでは、「小さな村の小さなダンサー」(Mao's Last Dancer)の作品情報がアップされていました。

http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/index.html

それから、Bunkamuraサイトでは「エトワール・ガラ」のマチュー・ガニオをフィーチャーしたWebマガジン「B-Style」(ビースタイル)が創刊とのことで、密着取材の様子が載っています。

https://flets-members.jp/pub/pages/contents/list/bunkamura/stage-100624.html
残念ながら、ファンイベントと独占インタビューの様子はフレッツ光会員限定です。

バレエ・アステラス☆2010 出演者が新国立のサイトで発表

先日ご紹介した「バレエ・アステラス☆2010」ですが、新国立劇場のサイトに出演者がアップされており、クラブ・ジ・アトレの会報に乗っていたメンバーより増えていました。(日々これ口実ebijiさんありがとうございます)

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/20000396_2_ballet.html#cast

2010年8月1日(日) 2:00開演/6:00開演

海外で活躍する日本人バレエダンサー   (50音順)
 佐久間奈緒 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団) - 厚地康雄 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)
 加治屋百合子 (アメリカン・バレエ・シアター) - ジャレッド・マシューズ (アメリカン・バレエ・シアター)
 菅野茉里奈 (ベルリンベルリン国立バレエ団) - ライナー・クレンシュテッター (ベルリン国立バレエ団)
 倉永美沙 (ボストン・バレエ団) - ジェイムズ・ホワイトサイド (ボストン・バレエ団)
 玉井るい (ウィーン国立歌劇場バレエ団) - エフゲニー・ラグノフ (ウクライナ国立キエフ・バレエ団)
 戸川有香 (ドレスデン国立歌劇場バレエ団) - オレグ・クリミュク (ドレスデン国立歌劇場バレエ団)
 富村京子 (香港バレエ団) - 藤野暢央 (香港バレエ団)
 藤井美帆 (パリ・オペラ座バレエ団) - ヤニック・ビッタンクール (パリ・オペラ座バレエ団)
 山口真有美 (スウェーデン王立バレエ団) - レミ・ヴォルトマイヤー (オランダ国立バレエ団)

新国立劇場バレエ研修所修了生
 さいとう美帆 (新国立劇場バレエ団、第1期修了生) - 芳賀望 (新国立劇場バレエ団)
 小野絢子 (新国立劇場バレエ団、第3期修了生)

新国立劇場バレエ研修所研修生

※昼公演と夜公演で、出演者と演目が一部異なります。
※名前が太字のダンサーが「アステラス・ダンサー」(公募による在外ダンサーおよび研修所修了生)です。


ということで、ふたを開けてみたら、かなり豪華な感じの出演者になっていました。バーミンガム・ロイヤルの看板プリマの佐久間奈緒さんが加わったり、ベルリンではマラーホフのお気に入りだったライナー・クレンシュテッター、それに藤井美帆さんのパートナーはパリ・オペラ座の若手美形のヤニック君。

エトワールガラとはしごをしてみるか(笑)

なお、出演作品も発表されています。
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/20000396_3_ballet.html


【オープニング】  新国立劇場バレエ研修所研修生

【パ・ド・ドゥ集】(上演順未定)
海外で活躍する日本人バレエダンサー
佐久間奈緒 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団) - 厚地康雄 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)
『海賊』パ・ド・ドゥ

加治屋百合子 (アメリカン・バレエ・シアター) - ジャレッド・マシューズ (アメリカン・バレエ・シアター)
『ロメオとジュリエット』バルコニーのパ・ド・ドゥ

菅野茉里奈 (ベルリンベルリン国立バレエ団) - ライナー・クレンシュテッター (ベルリン国立バレエ団)
『ジゼル』第2幕のパ・ド・ドゥ 

倉永美沙 (ボストン・バレエ団) - ジェイムズ・ホワイトサイド (ボストン・バレエ団)
『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 

玉井るい (ウィーン国立歌劇場バレエ団) - エフゲニー・ラグノフ (ウクライナ国立キエフ・バレエ団)
『眠れる森の美女』第3幕のパ・ド・ドゥ 

富村京子 (香港バレエ団) - 藤野暢央 (香港バレエ団)
『ルビーズ』パ・ド・ドゥ 

山口真有美 (スウェーデン王立バレエ団) - レミ・ヴォルトマイヤー (オランダ国立バレエ団)
『グラン・パ・クラシック』 

新国立劇場バレエ研修所修了生
さいとう美帆 (新国立劇場バレエ団、第1期修了生) - 芳賀望 (新国立劇場バレエ団)
『シンデレラ』第2幕のパ・ド・ドゥ

小野絢子 (新国立劇場バレエ団、第3期修了生) - (パートナーは当日発表)
『(当日発表)』 

【フィナーレ】  出演者全員


夜公演 6:00開演

【オープニング】  新国立劇場バレエ研修所研修生

【パ・ド・ドゥ集】(上演順未定)
海外で活躍する日本人バレエダンサー
佐久間奈緒 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団) - 厚地康雄 (バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)
『海賊』パ・ド・ドゥ

加治屋百合子 (アメリカン・バレエ・シアター) - ジャレッド・マシューズ (アメリカン・バレエ・シアター)
『ドン・キホーテ』パ・ド・ドゥ

菅野茉里奈 (ベルリンベルリン国立バレエ団) - ライナー・クレンシュテッター (ベルリン国立バレエ団)
『ジゼル』第2幕のパ・ド・ドゥ

倉永美沙 (ボストン・バレエ団) - ジェイムズ・ホワイトサイド (ボストン・バレエ団)
『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』

戸川有香 (ドレスデン国立歌劇場バレエ団) - オレグ・クリミュク (ドレスデン国立歌劇場バレエ団)
『オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト』(振付:D.ドウソン、音楽:M.リヒター) 

富村京子 (香港バレエ団) - 藤野暢央 (香港バレエ団)
『くるみ割り人形』パ・ド・ドゥ ※ジェフリーズ版

藤井美帆 (パリ・オペラ座バレエ団) - ヤニック・ビッタンクール (パリ・オペラ座バレエ団)
『パスティチオ・ロマンティコ』パ・ド・ドゥ(振付:J=G・バール、音楽:オーベール)

新国立劇場バレエ研修所修了生
さいとう美帆 (新国立劇場バレエ団、第1期修了生) - 芳賀望 (新国立劇場バレエ団)
『シンデレラ』第2幕のパ・ド・ドゥ

小野絢子 (新国立劇場バレエ団、第3期修了生) - (パートナーは当日発表)
『(当日発表)』

【フィナーレ】  出演者全員

2010/06/24

ロイヤル・バレエ「うたかたの恋」初日、二日目

ちゃんと感想を書く余裕がないのでちょっこっとだけ。平日に6時半に上野に到着しなくちゃ行けなくて、9時半過ぎに終演で帰宅したら11時、その上濃厚な舞台を見せられてぐったりです。

初日(アコスタ/ロホ/ガレアッツィ)
タマラのマリーの変幻自在振りと、天然のファム・ファタルっぷりが凄かった。死の甘美さに魅入られた、死の天使そのもの。色白でぷにゅぷにゅ柔らかそうで、熱演しているようには見えないけど、実に雄弁な肢体。アコスタは情けないルドルフ役を演じるには存在感が少々立派過ぎる感がある。踊りは実に素晴らしいしサポート技術も見事で、演技は大熱演しているんだけど、踊れすぎるのかもしれない。だけどタマラの何かが取り憑いているかのようなマリーに触発されて、2幕でのパ・ド・ドゥ以降は別人のように弱さを秘めたルドルフに変貌していた。ステファニー役のイオーナ・ルーツが可憐だけどすごい!


2日目(コボー/ベンジャミン/モレーラ)
コボー先生は最初から狂っていて、実に楽しそうに狂人を演じていた。ステファニーとのパ・ド・ドゥでの髑髏を愛でる様子なんか、もーうっとりって感じで。2幕での愛人とお楽しみ中の母エリザベートを見るメラメラした目とか、3幕での髪を振り乱し顔を真っ赤にした憔悴振りとか、常軌を逸していて凄惨だった。リャーンのマリーは、とても積極的にルドルフをリードしいていて、彼女とルドルフがあまりにもぴったりなタイミングで出会ってしまって地獄へまっさかさまというのがよく判った。さすが、今は貴重なマクミラン直伝のマリー。彼女はタマラとはまた別のアプローチだけど、同じく身体で語る人である。

3日目も無事開演に間に合いますように!

2010/06/22

「バレエ・アステラス☆2010」の出演ダンサー

新国立劇場の会報誌「ジ・アトレ」が届いていましたが、昨年も開催された、海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えての「バレエ・アステラス」のキャストが載っていました。まだ新国立劇場のサイトにはダンサー名は出ていません。

バレエ・アステラス☆2010
~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて~

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/20000396_2_ballet.html

厚地康雄 (バーミンガムロイヤルバレエ)
加治屋百合子 (アメリカン・バレエ・シアター)
菅野茉里奈 (ベルリン国立バレエ)
倉永美沙 (ボストン・バレエ)
玉井るい (ウィーン国立歌劇場バレエ)
戸川有香 (ドレスデン国立歌劇場バレエ)
富村京子 (香港バレエ団)
藤井美帆 (パリオペラ座バレエ)
藤野暢央 (香港バレエ団)
山口真有美 (スウェーデン国立バレエ)
ほか

新国立劇場バレエ団
さいとう美帆
小野絢子
バレエ研修所研修生

と、な豪華で魅力的なな顔ぶれです。オーストラリアバレエにいた藤野さんがまた観られるのも嬉しいことです。
しかし、

公演日時: 2010年8月1日(日)14:00 および 18:00 開演
会  場: 新国立劇場 中劇場

ということで、「エトワール・ガラ」、スターダンサーズ・バレエ団 チャリティ公演 、服部有吉さんが新作を振付けるK-Ballet公演、「空白に落ちた男」に見事にかぶっています。日程の調整ってもう少し事前にできないものなんでしょうかね。それぞれの公演は魅力的なのに、全然観にいけません。

それにしても、会報誌「ジ・アトレ」って無駄に豪華というか、オペラをあまり観ない私には有り難味が全然ない会報誌です。ここまで豪華なものを作って送ることに意味があるんでしょうか。。。「ジ・アトレ」会員の内容も変更となるようで、今までの三菱UFJニコスカードからVISAにカードが変更となり、しかもその変更手続きを自分でやらなくてはならないそうで、とっても面倒です。

2010/06/20

6/19ソワレ 英国ロイヤル・バレエ団「リーズの結婚」Royal Ballet"La Fille Mal Gardee"

英国ロイヤル・バレエ団
「リーズの結婚」

振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナンド・エロール
編曲:ジョン・ランチベリー
美術/衣裳:オスパード・ランカスター

シモーヌ(裕福な農家の未亡人):アラステア・マリオット Alastair Marriott
リーズ(その娘):マリアネラ・ヌニェス Marianela Nuñez
コーラス(若い農夫、リーズの恋人):ティアゴ・ソアレス Thiago Soares
トーマス(金持ちのぶどう園主):クリストファー・サウンダースChristopher Saunders
アラン(その息子):ジョナサン・ハウエルズ Jonathan Howells

おんどり:ポール・ケイ Paul Kay
めんどり:ベサニー・キーティング、イオーナ・ルーツ、エマ=ジェーン・マグワイア、ロマニー・パジャク
リーズの友人:タラ=ブリギット・バフナニ、フランチェスカ・フィルピ、ナタリー・ハリソン、
ローラ・マッカロク、クリスティアン・マクナリー、ピエトラ・メロ=ピットマン、
サマンサ・レイン、ララ・ターク

村の公証人:ギャリー・エイヴィス Gary Avis
公証人の書記:ポール・ケイ Paul Kay

その他、村人達、穫り入れをする人たち、馬丁たち:英国ロイヤル・バレエ団

指揮:ダニエル・キャップス

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

「ラ・フィユ・マル・ガルデ」またの名を「リーズの結婚」は、ものすごいドラマがあるとか、メッセージがあるというわけではなく、罪も屈託もない作品。でも、舞台を生で観るとこんなに楽しくて、ほんわか幸せな気持ちにさせられるバレエもないのではないかと思った。バレエって楽しいね!って思わず頬も緩み、ひと時日常の些事や悩み事も忘れてしまうほど。

この日と同じマリアネラ・ヌニェス主演のDVDは観ているし、以前に牧阿佐美バレエ団での上演も観ているんだけど、やっぱりおんどりやめんどりたちの着ぐるみが登場するだけで、楽しくあったかい気持ちにさせられる。着ぐるみで顔は見えないのに、表情豊かに舞台を盛り上げてくれる。おんどり役のポール・ケイの軽やかで鮮やかな足先!このあたりはさすがアシュトンと着ぐるみバレエの本場ロイヤルならでは。

母シモーヌ役のアラステア・マリオットの演技は、台詞のある舞台以上に雄弁でとーっても可笑しかった!一つ一つの身振りが見事におばちゃんしている。特に2幕でリーズを部屋に閉じ込めた後、糸巻きをしながら眠りこけ、リーズに思わず糸で首を絞められそうになる時のリアクションは少々大袈裟なくらいだけど表情豊かでとっても笑えた。娘リーズを金持ちのアランに嫁がせようと必死になりながらも、でも彼女のことをとっても大切に思っているところも感じられて、クライマックスではじーんとする。もちろん、シモーヌの1幕最大の見せ場である木靴の踊りも、小気味良く見事なもの。

なんといっても素晴らしいのがリーズ役のマリアネラ。吉田都さん指導の「スーパーバレエレッスン」でも取り上げられていたけど、この作品のアシュトンによる振付は細かい脚捌きや上半身のひねりがあったりしてとっても難しい。だけど彼女がいとも簡単に軽々と楽しげに踊る様子を観ていると、高度な技術がてんこもりのものだとは気がつかないくらい。8本のリボンを持ってのプロムナードなど、バランスは鉄壁で微動だにしないし、ポアントは床に突き刺さって切れ味鮮やか、跳躍はびっくりするほど高い。何よりもすべての踊りが軽やかで、喜びに満ち溢れていて、幸せ感をいっぱい放ってくれているのが素敵だった。演技もとっても達者で、特にコーラスと結婚して、子供が3人生まれてその子たちが大きく育っていってっと想像し、お腹が大きくなる様子をジェスチャーで表現しているところのユーモラスで楽しげな様子が可愛い。その姿を、藁の中に隠れていたコーラスに見られていたことに気がついて恥ずかしがるところもキュートだ。マリアネラの幸せオーラの輝きはバレエ界でも当代一と言ってもいいほどで、今この時点での彼女を観られたことはなんて幸運なことだろうって思った。

圧倒的なマリアネラのリーズの陰に隠れがちではあるけれども、コーラス役のティアゴもいい仕事をしていると思った。彼の長い手脚で動きの早いアシュトンを踊るのは大変かもしれないけれど、やっぱりプロポーションに恵まれている上でしっかりと踊れるのはいい。コーラスのちょっと間抜けでパッカパカお馬さんの真似までしちゃうノリの良さと人柄の良さが、踊りから伝わってくる。なんといってもマリアネラとの息の合い方とラブラブさが満ち溢れているし、彼女の素晴らしさをさらに見事に引き出している。

DVDでもアラン役を踊っているジョナサン・ハウエルズはとっても可愛いアラン。結婚のために一同が集まっている部屋で扉を開けるとラブラブのリーズとコーラスが登場のところでがっくりと肩を落としている様子には心から同情しちゃった。だけど、ラストシーンで彼がお気に入りの傘を取りに来て嬉しそうに去っていくところにこの作品の善良さ、愛される所以がある。ここで、アランにとっても幸せな結末が待っているような気にさせてくれるし、あの本当に幸せそうな様子に思わず良かったね~と一緒に喜んでしまうのだ。

キャスト表では細かいところまで出ていなかったけど、村人たちの踊りの中で笛を吹きながら踊る男性ダンサーの足先がとても綺麗で目を惹いた。群舞の中には、ひときわ背が高くてかっこいい平野亮介さんの姿もあった。そうだ、1幕ではマイケル・オーウェンって名前の本物のポニーが登場するんだけど、おとなしくて可愛くて良い子だった!

「バレエって素晴らしい!楽しい!」ってハッピーな気持ちにさせてくれるロイヤルの「リーズの結婚」、もう一度くらいチケットを買って置けば良かったと思った。機会があればまたぜひ観たい!とりあえずは手元のDVDをまた観返してみよう。

NBSのロイヤル・オペラハウスブログでこの日の様子がちょっと紹介されている。
http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/06/2010-4.html

英国ロイヤル・バレエ団「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」(全2幕) [DVD]英国ロイヤル・バレエ団「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」(全2幕) [DVD]

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2010/06/19

ロイヤル・バレエ"The Royal Ballet Portraits"展@Paul Smith

いよいよ明日(もう今日ですが)からロイヤル・バレエの来日公演が始まりますが、Paul Smith SPACE GALLERYで18日から開催されている"The Royal Ballet Portraits"展の初日に行って来ました。

Paul Smith SPACE GALLERYは、バレエショップFAIRYのもう少し先まで歩いたところにあります。3階まで階段を上ったスペースがギャラリーになっていて、ポール・スミス自身が撮影したダンサーたちの写真が展示されていました。

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(入り口には、チャコットのポアントをたくさん使ったディスプレイが)

展示は全部で18点で、ロイヤルの主要プリンシパル18人のモノクローム写真がキャンバスのような紙にプリントされていて、一つ一つにポール・スミスのサインが入っていました。さすがファッションデザイナーが撮影した写真だな、と思ったのは一人一人のダンサーのファッションがとてもお洒落なこと。レッスンウェアを着ている人もいれば、私服のままバレエのポーズを取ってダンサーもいて。ルパート・ペネファーザーの、瞳の中の強い光を湛えた写真がすごく素敵でした。すごく若々しくて妖精のような吉田都さんも魅力的です。これらの写真を見ていると、写真の中に果たす光の役割の大きさを感じます。

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会場ではポール・スミス特製のミニバッグに、展示されている写真18枚のポストカードが収められたセットが3360円で販売されていました。ということでひとつお買い上げ。

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さて、この展覧会の開幕レセプションの様子が、NBSのブログとフィガロ・ジャポンのサイトで紹介されていますね!

http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/06/the-royal-ballet-portraits.html

http://news.madamefigaro.jp/culture/post-429.html

吉田都さんやタマラ・ロホはじめ、ダンサーたちの素顔がちょっと覗ける感じの素敵なオフショットですね。

The Royal Ballet Portraits

●日時: 2010年6月18日(金) - 7月6日(火)
●場所: Paul Smith SPACE GALLERY
     東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F 11:00-20:00(水曜定休)
http://www.paulsmith.co.jp/space/index.html

ロイヤル・バレエ「リーズの結婚」キャスト変更 Cast Changes of La Fille Mal Gardee 6/20

NBSのロイヤル・オペラハウスのブログに、6月20日のロイヤル・バレエの「リーズの結婚」キャスト変更のお知らせが載っていました。

http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/06/post-30.html

●「リーズの結婚」6月20日(日)15:00
 
 リーズ:ラウラ・モレーラ (サラ・ラムより変更)
 コーラス:リカルド・セルヴェラ (イヴァン・プトロフより変更)

この変更に関して、英国ロイヤル・バレエ団芸術監督のモニカ・メイソンのコメントが掲載されています。

イヴァン・プトロフは、自分のキャリアのさらなる新天地を求めて、さきごろ英国ロイヤル・バレエ団を退団いたしました。私たち全員、彼の今後の活躍を願っています。

サラ・ラムは、先日足を怪我したため、この時期に、激しいテクニックを要求されるリーズ役を演じることができません。

2人に代わり、ロンドンのロイヤル・オペラハウスで、4月にリーズとコーラスを演じ、大喝采を受けたラウラ・モレーラならびにリカルド・セルヴェラがこの作品を演じられることを嬉しく思います。

サラ・ラムは「うたかたの恋」ラリュシュ伯爵夫人役は当初の予定通り踊るとのことですが、怪我が悪くなりませんように。そして、イヴァン・プトロフの退団に伴う降板は本当に残念ですね・・・。彼を楽しみにしていた方も多いと思います。

プトロフの代わりにコーラスを演じるリカルド・セルヴェラは本当に素晴らしいダンサーで、ぜひ観たいなって思うのですが、「ロミオとジュリエット」のチケットを4回分も買ってしまったので観に行けなくて、残念です。観たかったわ・・。

2010/06/17

マチュー・ガニオが「徹子の部屋」7月1日放送分に出演

「エトワール・ガラ」のプロモーションで先月来日していたパリ・オペラ座のマチュー・ガニオ。その際に「徹子の部屋」で黒柳徹子さんと対談した様子が、7月1日に放送されるとのことです。Bunkamuraのサイトにお知らせが載っていました。これは楽しみですね!

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org65_10_etoiles_20s.html

TVで30分ものトーク番組に出演するのは初めてというマチュー・ガニオは、 終始緊張しながらも、とても楽しく撮影を終えました。

こどもの頃のコンクールの様子など貴重な映像も満載!

放送は7月1日(木)13:20~13:55です。
お見逃しなく!!

徹子さんはかなりバレエ好きのはずで、以前はこの番組に吉田都さんや熊川哲也さんなども出演していますが、海外のバレエダンサーが出演するのは異例のことかもしれませんね。本当に楽しみです。


併せて、エトワール・ガラの一部の演目変更のお知らせもありました。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org65_10_eoiles_19s.html

2010/06/16

The Ballet Bagの東京バレエ団リハーサルレポート The Tokyo Ballet In Rehearsal

英国発のバレエサイトThe Ballet Bagのリンダさんが現在来日中なのですが、ヨーロッパツアーに出発する直前の東京バレエ団を取材して、素晴らしいフォトレポートをアップしています。

The Tokyo Ballet In Rehearsal
ttp://www.theballetbag.com/2010/06/15/the-tokyo-ballet-in-rehearsal/

日本のバレエ団のリハーサルの様子が、海外の目から見てどう映ったかがわかって、とっても興味深いです。しかも「ドン・ジョバンニ」と「春の祭典」のモノクロで撮影されたリハーサルフォトが本当に素敵です。見慣れた東京バレエ団のオフィシャルブログでの稽古場便りとはまた一味違っているんですよね。特に「春の祭典」のクライマックスの写真は凄い迫力です。生贄役は吉岡美佳さんと長瀬直義さん。

そして東京バレエ団の今までの歴史と実績についても英語で紹介されているので、これから彼らを知る世界の人々にも発信できているのが嬉しいところですよね。

The Ballet Bagでは、最近では、英国ロイヤル・バレエの来日公演、6月19日13時の「リーズの結婚」と西宮での「ロミオとジュリエット」に主演するロベルタ・マルケス&スティーヴン・マックレーのインタビューも掲載しています。
http://www.theballetbag.com/2010/05/21/roberta-marquez-steven-mcrae-dancing-cheek-to-cheek/
こちらも、二人の写真がとーっても魅力的に撮影されていて、思わずチケットを買いたくなってしまいます。本当にロベルタ・マルケスは愛らしいですね。

引き続き、リンダさんによる日本発のバレエレポートがThe Ballet Bagには追加される予定とのことで、本当に楽しみです!


東京バレエ団は本日(6月15日)ヨーロッパツアーに出発しましたが、入れ替わるように、昨日ロイヤル・バレエが公演のために来日したとNBSのロイヤル・オペラハウスブログで報告がありました。いよいよ今週末からの公演ということで、わくわくしてきました。

2010/06/14

6/12 ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団『私と踊って』 Pina Bausch Tanztheater Wupperthal "Komm tanz mit mir

ピナ・バウシュの作品にライヴで初めて接したのは、2006年の来日公演「カフェ・ミュラー/春の祭典」から。ピナが亡き人となってしまった今となっては、あまりにも遅すぎた出会いを悔やむばかり。カンパニーは今後も彼女の作品を世に送り出し続けてくれるというので、それに希望をつなぎたい。ピナ・バウシュの作品は、言葉とか理屈を超えて魂に切実に訴えて来る。

演出・振付:ピナ・バウシュ
舞台美術:ロルフ・ボルツィク
リュート演奏アンドリアス・リンベルク
音楽:古いドイツ歌謡より、リュート伴奏
1977年作品
出演:ジョセフィン=アン・エンディコット、ウルス・カウフマン

開演前から、舞台はもう始まっている。舞台前方にはデッキチェアに腰掛けた男。舞台上の壁に扉の開口部があり、その奥に手をつないで歌いながら輪になってまわる女性たちの姿がチラチラ見える。その壁が取り払われると、舞台奥には、客席に向けてスキー場のような白い急斜面があり、男たちがその急斜面を駆け下りてくる。床に転がるのは白樺の枝。舞台美術のスケールの大きさとシンプルさの中の超現実的な美にまずは打たれる。根っこと土のついた大きな枝が斜面の上から客席に向けて滑り降りたりするから、一瞬たりとも気は抜けない。

一人の男と、一人の女が踊る。女は白いキャミソールの上にドレスを重ね着し、この舞台の中で何度も着替えては違うドレスをまとう。帽子が舞台の脇からいくつもいくつも飛んで来て、男は帽子をキャッチしては女にかぶせる。斜面の上には、先に帽子のついた釣り糸を垂れた別の男。女は、「私と踊って!」と何回も、何回も。時には叫ぶように、時には甘えるように。ドイツ語の台詞と歌。女は男に懸命に訴えかけるが、その気持ちはすれ違うばかり。リュートの演奏に合わせて、哀感のあるメロディを女性ダンサーが一人ずつ歌う。美しい歌声は、まるで夢の中のである。女たちは一直線に並んで手をつないで、まるで連帯しているかのように声を出し合う。男たちからは容赦のない暴力が振るわれる。女たちはコートで叩かれて地面に倒れ、そして木の枝でばしばし叩かれて斜面の上まで追い立てられては滑り落ちる。だけど男の方から寄ってこられると、今度はするりと逃げる女。それでも、物悲しい歌声で彼女たちは歌い続ける。「私と踊って!」という台詞は、それでも心を通わせたい、つながりたいというあまりにも切実な思いの現われ。この世界の残酷さを生き抜くことの苛烈さと、厳かな美しさが描かれている。

一人の男性が斜面を駆け下りて、観客席に向かって「私と踊って!」と叫ぶ。すると他のダンサーたちも舞台前方に駆け寄って「私と踊って!」と呼びかける。この鮮やかな幕切れに、胸が震え、そして満たされる。自分たちも立ち上がって、舞台に向かって「私と踊って!」と答えたくなった。難しいものは何一つない。誰もがこの舞台から、ポジティブなメッセージを受け取ることができるはず。「私と踊って」は、この世界の現実に立ち向かい、苦悩を乗り越えてコミュニケーションし、つながりを求めようとし、そしてこの世界の美しさを表現し続けたピナからの贈り物。ピナ亡き後も、彼女が残したメッセージは普遍的で、不滅で、これからもずっと生き続けるんだと思った。

NHKのカメラが何台も入っていたので、放送される可能性がありそう。楽しみに待つとしよう。

2010/06/13

シュツットガルト・バレエ2011年カレンダー "Stuttgarter Ballett 2011"

少し前にAmazon.co.jpからシュツットガルト・バレエの来年のカレンダーが届きました。これを買うのは3度目。今年のは、現地で買って大変な思いをして荷物に入れて持って帰ったのですが、来年のは今ならアマゾンで在庫がありますね。

参考までに、内容のご紹介をします。

表紙 Theme and Variations Katja Wunsche, Fillip Barankiewicz
1月 Poeme de L'Extase Sue Jin Kang, Evan McKie
2月 Giselle Maria Eichwald
3月 Slice to Sharp Alicia Amatriain, Alexander Jones
4月 Legende Sue Jin Kang, Jason Reilly
5月 Giselle Maria Eichwald, Friedemann Vogel
6月 Orphee et Euridice Alexis Oliviera
7月 Hamlet Bridget Briener, Jiri Jelinek
8月 Bravo Charlie Magdalena Dzeigielewska, Thomas Danhel
9月 Die Widerspenstiegen Zahmung Elizabeth Mason, Nikolay Godunov, Dimitri Magitov, Alexander Zeitsev
10月 Mobile Elizabeth Mason, Anna Osadchenko, Nikolay Godunov
11月 Lifecasting Emil Faski, Alessandra Tognoloni , Alicia Amatriain, Laurent Guilbaud
12月 Poeme de L'Extase Marijn Rademaker

サムネイルの写真はこちらで見ることができます。(「徒然日記」のyunyuさまありがとう)
http://www.buecher.de/shop/deutschland/stuttgart/stuttgarter-ballett-2011/products_products/detail/prod_id/28510376/


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2010/06/12

6/9 ニューアドベンチャーズ「マシュー・ボーンの白鳥の湖」 Matthew Bourne's Swan Lake

2010年6月9日(水) 19時公演 

ザ・スワン:ジョナサン・オリヴィエ
王子:ドミニク・ノース
女王:ニーナ・ゴールドマン
執事:スティーヴ・カーカム
ガールフレンド:マドレーヌ・ブレナン
幼年の王子:フィル・ジャック・ガードナー

マシュー・ボーン版「白鳥の湖」の日本公演は2005年以来5年ぶり。その間に、この作品に魅せられるあまり、パリ、オーストラリアのパース、ソウルと追いかけて行ったのだけど、2007年の夏に観たのが最後だった。3年の間隔が開いてからこの作品を観て、何回観ても新しい発見があって面白い作品だと思うとともに、この作品と共に過ごした日々がとても懐かしく感じられたのだった。

このボーン版を観てからの何年かの間に、古典の「白鳥の湖」の全幕も数え切れないくらい観ていて音楽や振付の細かい点まで記憶するようになっていた。そして改めてこの版を観てみると、音楽のテンポを変化させることによって作品にまったく新しい生命が吹き込んだボーンの手腕には唸らされる。2幕の群舞や王子とザ・スワンのパ・ド・ドゥでは、ボーンがプティパ/イワーノフの原振付をよく理解し、敬意を払った上で換胎奪骨しているのが判って微笑ましい限り。娯楽性、ブラックユーモア、音楽へのこだわり、そして王子の痛ましいまでの魂の彷徨と、さまざまな要素が巧みに重ねあわされて本当によくできた作品だ。

初日のザ・スワン/ザ・ストレンジャー役はジョナサン・オリヴィエ。元ノーザン・バレエ&アルバータ・バレエのプリンシパル。マリインスキーのダニーラ・コルスンツェフや、リチャード・ギアによく似た面差しで、野生動物としてのザ・スワンのワイルドさやセクシーさはあまりない。だが長身ですらりとして均整の取れたプロポーションの持ち主で、何よりも白鳥を踊るにふさわしい腕の使い方が美しい。けれども、あくまでも男らしい美しさなのである。足の甲やつま先がよく伸びているし、音楽性にも優れているし、何よりも跳躍が大きくて力強い。いいダンサーを見つけてきたね、マシューって嬉しくなってしまった。ザ・スワンの役柄というのは、今回は特に”あまり感情表現を表さず、王子から見て理想的な存在"として演じられているとのことだが、その解釈に非常に説得力があった。

ザ・ストレンジャー(古典で言えばオディール)を演じている時のジョナサンは、ちょい悪おやじという風情。今までのザ・ストレンジャーは登場した後に女王の腕を嘗め回す演技をしていたのだけど、今回はそれはなし。あからさまな色気や悪の魅力というのは出さなくてストイックで寡黙、男らしいストレンジャー。革パンツに包まれた脚がすらりとしているし、ルースカヤの音楽に乗せたソロの動きが敏捷でカッコいい。黒鳥のグランパの王子のヴァリエーションの曲で女王とデュエットを踊った後に大きなトゥール・アンレールを跳んで座り込むように着地するのだけど、このときの跳躍がもうびっくりするくらい高かった。ジョナサンはコーダでのミュージカルのような群舞を率いてのスピーティなダンスでは、見事な音楽性を発揮していて、本当に踊りの上手い人なんだなって感じた。

一方、王子役はドミニク・ノース。2005年の公演では王子に止めを刺す9番スワンだったけど、その後オーストラリアなどで王子を踊ったのを観ている。2005年の時にはたしかまだ10代で非常に若い感じだったし、2007年の王子は演技がとても薄かった。今回、やや線は細いもののかなり大人に成長していて、しかも大変な美青年になっていたのに驚いた。ドミンクはもともと踊りは綺麗なダンサーだったわけだけど、今回もジョナサンとのパ・ド・ドゥでユニゾンで踊っていても同じ高さでジャンプしていたりして、素晴らしかった。彼が演じる王子は、他の王子役ダンサーが演じたような、愛情に飢えプレッシャーに押しつぶされそうになっている屈折した王子ではない。少々気は弱そうだけど、素直に育ったまっすぐな青年で、ザ・スワンとの出会いによって新しい世界を知って希望に満たされていく様子が伝わってきた。演技面での作りこみはあまり感じられないのに、4幕では豹変。
妄想と悪夢から目が覚めたと思ったら、そこには傷ついたザ・スワン。仲間の白鳥たちに襲われて血を流しているその姿に衝撃を受けて彼の意識はさらに乱れてしまう。王子はここで彼と一緒に行きたいと願うものの、ザ・スワンの死で心を千々に打ち砕かれて涙を流しながら崩れ落ちる。王子のわが身を切られているかのような苦しみを伴った慟哭には思わず引き込まれてしまい、こちらも涙せずにはいられない。

あと出演者で印象的だったのは1幕の劇中劇の蛾の乙女ときこり役の二人。蛾の乙女は友達によればアシュリー・ショー、きこりは幼年の王子役でもあるフィル・ジャック・ガードナー。蛾の乙女はこの作品で唯一ポアントを履いて踊る役。そしてきこりが素晴らしい高い跳躍と見事なピルエット、超コミカルでキュートな演技で笑えた。今までも数多くの芸達者なダンサーが踊ってきた役だけど今回の彼は本当に可笑しくて、何回もこのシーンを見ているのに思わずクスクス。ガールフレンド役のマドレーヌ・ブレナンもすごく芸達者で、飼い犬のコーギーに吠えられてキャーっと声を上げてみたり劇中劇でひどい観劇態度を見せていたと思うと、やがては王子に同情的に変化していくところをうまく見せていた。

だがやっぱりこの作品の凄さというのは、圧倒的な迫力の2幕と、恐ろしくも美しい第4幕の白鳥たちの群舞にあるのだと思う。ただ単純に男性のダンサーたちが白鳥の湖のコール・ドを踊っているというだけではない。2幕では彼らは王子に、生きること、自由であることの美しさとかけがえのなさを踊りを通して伝えているのが胸に迫ってきて、思わず熱いものがこみ上げてくる。4幕では、圧倒的に美しくドラマティックなチャイコフスキーの音楽に乗せて、野生動物としての厳然とした掟、生きていくことの苛烈さを伝えている。王子のベッドの上に白鳥たちが群がり、ザ・スワンとユニゾンの動きで対峙するところの身震いする感覚、時代が移っても、いつまでもこの作品は新鮮さを保ち続けているのは、王子を中心としてザ・スワン、ストレンジャーの人物造形のユニークさもさることながら、この2幕、4幕のワイルドな白鳥たちがうちのめされてしまうような世界観を魅せているからなのだと思う。
この身震いする感じを味わうために自分はせっせとこの舞台を観に通うんだなって実感する。とりあえずあと2回分のチケットは確保済み!

2010/06/11

セルゲイ・ポルーニンがロイヤル・バレエのプリンシパルに昇進 Sergei Polunin promoted Principal of Royal Ballet

ロイヤル・バレエで昇進の発表があり、セルゲイ・ポルーニンがプリンシパルに、ヨハネス・ステパネクがファースト・ソリストに、そしてメリッサ・ハミルトンがソリストに昇進するとのことです。

現在ポルーニンは、「シンフォニー・イン・C」に出演しているので、この作品での評価が決定的だったのでしょうね。

昇進者・入団者・退団者のリストがballet.coに出ていました。
http://www.ballet.co.uk/dcforum/news/4705.html#30

入団3年目でまだ20歳の彼。ローザンヌ・コンクールで1位、YAGPのグランプリを経ての入団がつい先日のようです。今度のロイヤル・バレエの来日公演ではどの役を踊るのでしょうか?(「うたかたの恋」のDVDではハンガリーの商工を踊っていましたね)いずれにしても、近いうちにこの若きプリンシパルの姿を観ることができるのは楽しみです。スワン・マガジンのインタビューでは「プリンシパルという肩書きを授けられた方が、踊れる演目や役柄の幅が広がってより自由に感じられるかもしれません」と語っています。

今日更新されたチャコットのダンスキューブでは、ポルーニンと崔由姫さんと共演した「シンデレラ」のレポートがアップされていますね。
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-london/london1006a.html

また、デンマーク・ロイヤル・バレエからはNehemiah Kishがプリンシパルとして移籍。退団情報も出ており、今シーズンで引退の吉田都さん、佐々木陽平さんの名前が退団者の中にあるのが寂しいところです。また、最近では振付家としての活躍が目立っていたヴャチェスラフ・・サモドゥーロフも退団するのですね…。

Promotions
Sergei Polunin is promoted to Principal
Johannes Stepanek is promoted to First Soloist
Melissa Hamilton is promoted to Soloist
Claire Calvert, Akane Takada, Fernando Montano, Erico Montes are promoted to First Artist

Joiners from August 2010
Nehemiah Kish as Principal (from Royal Danish Ballet)
Itziar Mendizabal as First Soloist (from Leipzig Ballet)
Yasmine Naghdi as Artist (from RBS)
Sander Blommaert as Artist (from RBS)
James Butcher as Artist (from RBS)
Valentino Zuchetti as Artist (from Norwegian Ballet, trained at RBS)
Camille Bracher as Artist ( from Johannesburg, SA)
Beatriz Stix-Brunell as Artist ( from School of American Ballet)

Leavers
Miyako Yoshida - Principal Guest Artist
Viacheslav Samodurov - Principal
Yohei Sasaki - First Soloist
Gemma Sykes - Soloist
Cindy Jourdain - First Artist
Ernst Meisner - First Artist
Richard Ramsey - First Artist

追記:ロイヤル・オペラハウスのブログから
http://blog.roh.org.uk/?p=742
20歳でプリンシパル昇進はロイヤル・バレエの歴史の中でも初めてのことだそうです。

6/6 小林紀子バレエシアター「眠れる森の美女」Noriko Kobayashi Ballet Theatre "Sleeping Beauty"

小林紀子バレエ・シアター第96回公演
ケネス・マクミラン版
《眠れる森の美女》

[振付]      ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
          (マリウス・プティパに基づく)
[ステイジド・バイ]ジュリー・リンコン Staged by Julie Lincon
[音楽]      ピョートル・チャイコフスキー Pytor Tchaikovsky 
[衣裳デザイン]  ニコラス・ジョージアディス Nikolas Georgiadis 
[装置デザイン]  ピーター・ファーマー Peter Farmer
[照明デザイン]  五十嵐正夫
[監修]      デボラ・マクミラン Supervised by Deborah MacMillan

[指揮]アラン・バーカー
[演奏]東京ニューフィルハーモニック管弦楽団

オーロラ姫:島添亮子 Akiko Shimazoe
デジレ王子:ロマン・ラツィック Roman Lazik (Wiener Staatsoper Ballet)
リラの精 :大森結城 Yuki Ohmori
カラボス :楠元郁子 Ikuko Kusumoto
国王フロレスタン24世:本多実男
王妃         :深沢祥子
式典長カタラビュット :井口裕之

クリスタル・ファウンテンの精:倉持志保里
エンシェンテド・ガーデンの精:小野絢子
ウッドランド・グレイドの精 :萱嶋みゆき
ソング・バードの精     :志村美江子
ゴールデン・ヴァインの精  :大和雅美

ゴールド   :土方一生
ダイヤモンド :大和雅美
シルバー   :荒木恵理
        秦 信世
        林 詠美
長靴を履いた猫:中尾充宏
白い猫    :萱嶋みゆき
青い鳥    :八幡顕光 Akimitsu Yahata
フロリナ皇女 :真野琴絵
赤ずきん   :宮沢芽美
狼      :冨川直樹


昨年の初演が好評で、引き続き本年も上演されたケネス・マクミラン版の「眠れる森の美女」。イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)のプロダクションでの上演だが、何しろこの舞台美術と衣装がうっとりするほどの美しさである。衣装デザインはニコラス・ジョージアディス。マクミランの伝記{Different Drummer」の中でもしばしば名前が登場するジョージアディスは、「マノン」「ロミオとジュリエット」「マイヤリング」などの衣装デザインを行っている。シャンパンゴールドをベースにした抑え目の色合い、シックで気品を保ちながらも華麗な衣装の数々には思わずうっとりとしてしまう。特に宝石の精の衣装は、ピンク、ブルーなどのスモーキーカラーに、ブラウン・ゴールドや燻したようなベージュ・ゴールドをちりばめていて、アンティークのジュエリーといった風合い。ピーター・ファーマーによる、深い森の中に陽の光が差し込んでいるようなバックドロップ。シンプルだけど深みがあって涼しげで、少女趣味にならないファンタジー性を加えている。「眠れる森の美女」という、カンパニーの実力、総合力を試されるようなグランド・バレエでは、ダンサーのクオリティはもちろんだけど、舞台美術も同じくらい重要。100年におよぶ物語を自ら語っているような荘厳さを加えてくれるこのプロダクション・デザインは実に秀逸だ。

マクミランの演出は基本的にはオーソドックスではあるが、2幕の王子に秋波を送る貴婦人の描写、王子の愁いを帯びたソロ、そして何よりもカラボスに演劇性があって面白い。そしてカラボスを演じる楠元さんが非常にドラマティックで表情豊かで見ごたえがあった。エリザベス1世のような白塗りでややエキセントリックなメイクながらも、貴婦人的な雰囲気もある妖しいカラボスが高笑いする姿は実に絵になっていたし、オーロラに呪いをかけるところの憎憎しげなガラも実は楽しそうなところといい、カタラビュットの髪を毟り取るときの高笑いといい、リラとの戦いでの全身をしなやかに使った動きといい、楠元さんは名演だった。王子が眠るオーロラの元へたどり着こうとするのを何回も何回も阻止しようとしながら、ついにはやっつけられる時の口惜しそうな様子も素敵!

長い長いグランド・バレエの「眠れる森の美女」ではあるが、マクミラン版は巧みに省略するところはしてスピーディな演出に仕上げている。(あの美しい間奏曲は省略されてしまって、代わりに休憩時間にヴァイオリンソロが生演奏されていた)それが端折った感じになってはいなくて、古典らしい風格を保っているところが良い。ピーター・ファーマーによるセットも、一見豪華ながら場面転換に時間がかからないように考え抜かれているものであることに気づかされる。

オーロラは看板プリマの島添亮子さん。1幕でオーロラが登場する時、若さで弾けている闊達な16歳のオーロラとして踊られることが多いと思うけど、島添さんはあくまでも慎ましやかで、ちょっとはにかんだご様子。でも、踊りの方は抜群の安定感で、すばやい音楽にもピタピタっと合わせていて心地よい。ローズ・アダージオは、バランス時間を長く取っていたわけではないけれど、程よい初々しい緊張感を漂わせながらも、難なくまとめていた。

そして島添さんが素晴らしかったのが3幕グラン・パ・ド・ドゥ。押し出しは決して強いわけではないし楚々として基本的には控えめなのだけど、踊りは絶好調だった。ゲストのロマン・ラツィクの的確なサポートもあり、圧倒的な幸福感で場内を満たした。特にコーダの最後のサポートつきピルエットでは、終盤になるにつれてどんどん加速していってまっすぐな軸でクルクルクルクルと回り、見事なクライマックスを演じて高揚感をもたらしてくれた。

ウィーン国立劇場からゲスト出演のロマン・ラツィクはカンパニーの雰囲気に上手く溶け込んでいた。すらりとしていて、脚のラインが非常に美しく均整の取れたプロポーション。王子らしい鷹揚さと、人柄の好さが伝わってくる。ルルヴェがものすごく高くつま先もきれいで、派手さはないけれど優雅で素敵だった。長い脚から繰り出される跳躍も大きくて、新国立の中劇場の舞台からはみ出さんばかり。彼だったらきっとウィーン国立劇場の新芸術監督マニュエル・ルグリも気に入ることだろう。

5人の宝石の精はいずれも軽やかな音楽性があって目に快い踊り。その中でも一段と輝いていたのは、青い衣装の"エンチャンテッド・ガーデンの精"の小野絢子さんと、"ゴールデン・ヴァインの精(黄金の蔓草の精)"の大和雅美さん。小野さんは今回公演の別の日にはフロリナを踊っていたのが観られなくて残念。小柄なのに群舞の中でもひときわ目立つ上半身の美しさ、キラキラしている存在感はさすが。そして3幕のダイヤモンドでも思わず唸ってしまうクリスピーでクリアな踊りが鮮やかだったのが大和さん。音を一つ一つ的確に捉えながら、キラッキラっとダイヤモンドが乱反射して光を放つさま、光線のような輝かしいパがもう見事だし、ポーズの一つ一つの形が美しい。

もちろん忘れていけないのは、ブルーバードの八幡さん。小柄なハンディを補って余りある浮力を感じさせる跳躍、アントルシャ・シスの足先を打ち付ける動きがはっきりと見えるテクニック、これぞブルーバードだというところを見せてくれた。

小林紀子バレエシアターは、大きなカンパニーにはないおっとりとした感じの群舞で、きちきちに揃えています~という印象ではないものの、全体的によくまとまっていた。カンパニーとしての総合力が問われる「眠れる森の美女」という演目で、男性陣はほぼ全員ゲストという中でこれだけのレベルの上演ができたことは誇れると思う。1年前の上演よりずっとずっとクオリティが上がっており、次に上演される時には、よりこの「マクミラン振付の眠り」を血肉としてさらにレベルアップしているのではないかと期待を抱かせてくれた。

2010/06/07

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」NY公演

今週の水曜日、6月9日に日本公演の初日を迎えるマシュー・ボーンの「白鳥の湖」ですが、12年ぶりのNY公演が決定したんですね。10月~11月、シティセンターでの上演だそうです。

MATTHEW BOURNE'S SWAN LAKE
City Center
Oct 13 - Nov 7, 2010
http://www.nycitycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=5295

こちらはニューアドベンチャーズのサイトでのお知らせ
http://www.new-adventures.net/news.php?id=112

1998年にブロードウェイで上演された時には、3つのトニー賞に輝いたのですよね。ザ・スワン/ザ・ストレンジャーを演じるのは、日本公演と同じリチャード・ウィンザーとジョナサン・オリヴィエです。

水曜日からの日本公演がまずは楽しみです。観れば観るほどハマる作品ですからね!今回は青山劇場での上演なので、間違えてBunkamuraに行かないようにしなければ。


ところで、リチャード・ウィンザーは、英国で初の3Dで撮影された映画「Street Dance」の主要な役で出演しているんですよね。しかも、5月21日に封切られたばかりのこの映画は、英国での第一週での興行収入1位に輝いたそうで。シャーロット・ランプリングも出演している作品のようです。

http://www.streetdancethemovie.co.uk/

2010/06/04

ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ合同ガラ公演 演目発表 Bolshoi & Mariinsky Ballet Joint Gala Programme

ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ合同ガラ公演の演目がオフィシャルサイトで発表されていました。日曜日にチケットが一般発売されるんですね。

http://www.japanarts.co.jp/html/2010/ballet/bolshoi_mariinsky/index#program

なんといってもAプロの「パ・ド・カトル」、Bプロの「フローラの目覚め」での両バレエ団のプリマ共演が注目ですよね。

Aプロ『パ・ド・カトル』 振付:ドーリン  
 マリーヤ・アレクサンドロワ Maria Alexandraova
 スヴェトラーナ・ルンキナ Svetlana Lunkina
 エフゲーニャ・オブラスツォーワ Evgenia Obrastzova
 ウリヤーナ・ロパートキナ Uliana Lopatkina

Bプロ『フローラの目覚め』パ・ド・カトル 振付:プティパ/レガート(ブルラーカ復刻版) 
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ Evgenia Obrastzova
  アリーナ・ソーモワ Alina Somova
  ナターリヤ・オーシポワ Natalia Oshipova
  スヴェトラーナ・ルンキナ Svetlana Lunkina

豪華ですね~。あと、ザハロワがナチョ・ドゥアトの作品を踊るのが個人的にはとっても魅力的です。ロパートキナとコールプが「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」なのは、またか、というかこの作品そろそろ食傷気味なので正直なところロパートキナなら違うものが観たいと思うのですが。フォーキンの『シェヘラザード』をオシポワとイワンチェンコが踊るのは不思議な感じですが、怖いもの見たさで楽しみです。

全部載せるととっても長いのですが、やっぱり注目の公演なので全部プログラムを載せてしまいましょう。

<Aプログラム>
10月23日(土)14:00 / 10月26日(火)18:30

『パ・ド・カトル』 Pas de Quatre 振付:ドーリン  
 マリーヤ・アレクサンドロワ Maria Alexandrova
 スヴェトラーナ・ルンキナ Svetlana Lunkina
 エフゲーニャ・オブラスツォーワ Evgenia Obrastzova
 ウリヤーナ・ロパートキナ Uliana Lopatkina

『眠れる森の美女』より Sleeping Beauty 第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:プティパ 
 アリーナ・ソーモワ レオニード・サラファーノフ Alina Somova Leonid Sarafanov

『海賊』 Le Coisaire 振付:プティパ/チェクルィギン 
 ナタリーヤ・オーシポワ イワン・ワシーリエフ Natalia Osipova Ivan Vasiliev

『愛の伝説』より モノローグとアダージョ Legend of Love 振付:グリゴローヴィチ 
  ヴィクトリア・テリョーシキナ イーゴリ・コールプ Viktoria Tereshukina Igor Kolb

『演目未定』 
  スヴェトラーナ・ザハーロワ アンドレイ・メルクーリエフ Svetlana Zakharova、Anderei Merkuriev

『ラ・シルフィード』 La Sylphide 振付:タリオーニ/プティパ 
  スヴェトラーナ・ルンキナ アレクサンドル・ヴォルチコフ Svetlana Lunkina Alexander Volochikov

『別れ』 Parting 振付:スメカロフ
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ マクシム・ジュージン Evgenia Obrastzova Maxim Zyuzin

『パ・ド・ドゥ』 Pas de Deux 振付:ヤコブソン 
 ナターリヤ・オーシポワ イワン・ワシーリエフ Natalia Osipova Ivan Vasiliev

『レクイエム フォー ナルシス』 Requiem for Narcisse 振付:スメカロフ
 ウラジーミル・シクリャローフ Vladimir Shklyarov

『タリスマン』 Talisman 振付:プティパ 
  マリーヤ・アレクサンドロワ ミハイル・ロブーヒン Maria Alexandrova Mikhail Lobuhin

『タランテラ』 Tarantella 振付:バランシン
  ヴィクトリア・テリョーシキナ レオニード・サラファーノフ Viktoria Tereshkina Leonid Sarafanov

『シンデレラ』 Cinderella 振付:ラトマンスキー
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ マクシム・ジュージン Evgenia Obrastzova Maxim Zyuzin

『幻想舞踏会』より デュエット Symphonie Fantastique  振付:ブリャンツェフ 
  スヴェトラーナ・ルンキナ アレクサンドル・ヴォルチコフ Svetlana Lunkina Alexander Volochikov

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 Tchaikovsky Pas de Deux 振付:バランシン 
  アリーナ・ソーモワ ウラジーミル・シクリャローフ Alina Somova Vladimir Shklyarov

『ザハーロワ スーパーゲーム』 Zakharova Supergame 振付:ヴェンティリア 
  スヴェトラーナ・ザハーロワ アンドレイ・メルクーリエフ Svetlana Zakharova、Anderei Merkuriev

『ジュエルズ』より“ダイヤモンド” Diamonds from Jewels 振付:バランシン 
  ウリヤーナ・ロパートキナ イーゴリ・コールプ Uliana Lopatkina Igor Kolb

『ドン・キホーテ』 Don Quixote 振付:プティパ/ゴールスキー 
  マリーヤ・アレクサンドロワ ミハイル・ロブーヒン Maria Akexandrova Mikhail Lobuhin

<Bプログラム> 
10月24日(日)14:00 / 10月27日(水)18:30

『フローラの目覚め』パ・ド・カトル The Awakening of Flora 振付:プティパ/レガート(ブルラーカ復刻版) 
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ Evgenia Obrastzova 
  アリーナ・ソーモワ Alina Somova
  ナターリヤ・オーシポワ Natalia Osipova
  スヴェトラーナ・ルンキナ Svetlana Lunkina 

『ライモンダ』 Raymonda 振付:プティパ/グリゴローヴィチ
  マリーヤ・アレクサンドロワ ミハイル・ロブーヒン Maria Alexandrova Mikhail Lobuhin

『タンゴ』 Tango 振付:ミロシニチェンコ
 ヴィクトリア・テリョーシキナ マクシム・ジュージン Viktoria Tereskina Maxim Zyuzin

『Cor Perdut』  振付:デュアト 
  スヴェトラーナ・ザハーロワ アンドレイ・メルクーリエフ Svetlana Zakharova、Anderei Merkuriev

『ロミオとジュリエット』 Romeo and Juliet 振付:ラヴロフスキー 
  アリーナ・ソーモワ ウラジーミル・シクリャローフ Alina Somova Vladimir Shklyarov

『ゼンツァーノの花祭り』 The Flower Festival in Genzano 振付:ブルノンヴィル 
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ レオニード・サラファーノフ Evgenia Obrastzova Leonid Sarafanov

『アルレキナーダ』 Harlequinade 振付:ロプホーフ
  ナターリヤ・オーシポワ イワン・ワシーリエフ Natalia Osipova Ivan Vasiliev

『パピヨン』 Papillon 振付:タリオーニ/ラコット 
  アリーナ・ソーモワ ウラジーミル・シクリャローフ Alina Somova Vladimir Shklyarov

『グラン・パ・クラシック』 Grand Pas Classique 振付:グゾフスキー 
  スヴェトラーナ・ルンキナ アレクサンドル・ヴォルチコフ Svetlana Lunkina Alexander Volochikov

『ロシアの踊り』 Russian Dances 振付:ゴレイゾフスキー  
  ウリヤーナ・ロパートキナ Uliana Lopatkina

『演目未定』
マリーヤ・アレクサンドロワ ミハイル・ロブーヒン Maria Alexandraova Mikhail Lobuhin 

『シェエラザード』 Scheherazade 振付:フォーキン
  ナターリヤ・オーシポワ イワン・ワシーリエフ Natalia Osipova Ivan Vasiliev

『ジゼル』 Giselle 振付:ペロー/プティパ 
  エフゲーニャ・オブラスツォーワ マクシム・ジュージン Evgenia Obrastzova Maxim Zyuzin

『プルースト』 Proust 振付:プティ
  スヴェトラーナ・ルンキナ アレクサンドル・ヴォルチコフ Svetlana Lunkina Alexander Volochikov

『ザ・グラン・パ・ド・ドゥ』 The Grand Pas de Deux 振付:シュプック
  ウリヤーナ・ロパートキナ イーゴリ・コールプ Uliana Lopatkina Igor Kolb

『演目未定』
  スヴェトラーナ・ザハーロワ アンドレイ・メルクーリエフ Svetlana Zakharova、Anderi Merkuriev

『白鳥の湖』より 黒鳥のパ・ド・ドゥ Black Swan from Swan Lake 振付:プティパ 
  ヴィクトリア・テリョーシキナ レオニード・サラファーノ Viktoria Tereskina Leonid Sarafanov

2010/06/03

ステファン・ビュリヨン、エトワールに昇進 Stéphane Bullion Etoile!

ダンソマニによると、「ラ・バヤデール」でステファン・ビュリヨンがエトワールに任命されたそうです。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4740

王子からキャラクターまで演じ分けられ、独特の男らしい色気が魅力的なステファン、おめでとうございます!

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追記:パリ・オペラ座のオフィシャルにもお知らせが載っていました。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/actualites/index.php?lang=fr#news2344

「ラ・バヤデール」のソロルの写真、素敵ですね!

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