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« ロイヤル・バレエ"The Royal Ballet Portraits"展@Paul Smith | トップページ | 「バレエ・アステラス☆2010」の出演ダンサー »

2010/06/20

6/19ソワレ 英国ロイヤル・バレエ団「リーズの結婚」Royal Ballet"La Fille Mal Gardee"

英国ロイヤル・バレエ団
「リーズの結婚」

振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナンド・エロール
編曲:ジョン・ランチベリー
美術/衣裳:オスパード・ランカスター

シモーヌ(裕福な農家の未亡人):アラステア・マリオット Alastair Marriott
リーズ(その娘):マリアネラ・ヌニェス Marianela Nuñez
コーラス(若い農夫、リーズの恋人):ティアゴ・ソアレス Thiago Soares
トーマス(金持ちのぶどう園主):クリストファー・サウンダースChristopher Saunders
アラン(その息子):ジョナサン・ハウエルズ Jonathan Howells

おんどり:ポール・ケイ Paul Kay
めんどり:ベサニー・キーティング、イオーナ・ルーツ、エマ=ジェーン・マグワイア、ロマニー・パジャク
リーズの友人:タラ=ブリギット・バフナニ、フランチェスカ・フィルピ、ナタリー・ハリソン、
ローラ・マッカロク、クリスティアン・マクナリー、ピエトラ・メロ=ピットマン、
サマンサ・レイン、ララ・ターク

村の公証人:ギャリー・エイヴィス Gary Avis
公証人の書記:ポール・ケイ Paul Kay

その他、村人達、穫り入れをする人たち、馬丁たち:英国ロイヤル・バレエ団

指揮:ダニエル・キャップス

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

「ラ・フィユ・マル・ガルデ」またの名を「リーズの結婚」は、ものすごいドラマがあるとか、メッセージがあるというわけではなく、罪も屈託もない作品。でも、舞台を生で観るとこんなに楽しくて、ほんわか幸せな気持ちにさせられるバレエもないのではないかと思った。バレエって楽しいね!って思わず頬も緩み、ひと時日常の些事や悩み事も忘れてしまうほど。

この日と同じマリアネラ・ヌニェス主演のDVDは観ているし、以前に牧阿佐美バレエ団での上演も観ているんだけど、やっぱりおんどりやめんどりたちの着ぐるみが登場するだけで、楽しくあったかい気持ちにさせられる。着ぐるみで顔は見えないのに、表情豊かに舞台を盛り上げてくれる。おんどり役のポール・ケイの軽やかで鮮やかな足先!このあたりはさすがアシュトンと着ぐるみバレエの本場ロイヤルならでは。

母シモーヌ役のアラステア・マリオットの演技は、台詞のある舞台以上に雄弁でとーっても可笑しかった!一つ一つの身振りが見事におばちゃんしている。特に2幕でリーズを部屋に閉じ込めた後、糸巻きをしながら眠りこけ、リーズに思わず糸で首を絞められそうになる時のリアクションは少々大袈裟なくらいだけど表情豊かでとっても笑えた。娘リーズを金持ちのアランに嫁がせようと必死になりながらも、でも彼女のことをとっても大切に思っているところも感じられて、クライマックスではじーんとする。もちろん、シモーヌの1幕最大の見せ場である木靴の踊りも、小気味良く見事なもの。

なんといっても素晴らしいのがリーズ役のマリアネラ。吉田都さん指導の「スーパーバレエレッスン」でも取り上げられていたけど、この作品のアシュトンによる振付は細かい脚捌きや上半身のひねりがあったりしてとっても難しい。だけど彼女がいとも簡単に軽々と楽しげに踊る様子を観ていると、高度な技術がてんこもりのものだとは気がつかないくらい。8本のリボンを持ってのプロムナードなど、バランスは鉄壁で微動だにしないし、ポアントは床に突き刺さって切れ味鮮やか、跳躍はびっくりするほど高い。何よりもすべての踊りが軽やかで、喜びに満ち溢れていて、幸せ感をいっぱい放ってくれているのが素敵だった。演技もとっても達者で、特にコーラスと結婚して、子供が3人生まれてその子たちが大きく育っていってっと想像し、お腹が大きくなる様子をジェスチャーで表現しているところのユーモラスで楽しげな様子が可愛い。その姿を、藁の中に隠れていたコーラスに見られていたことに気がついて恥ずかしがるところもキュートだ。マリアネラの幸せオーラの輝きはバレエ界でも当代一と言ってもいいほどで、今この時点での彼女を観られたことはなんて幸運なことだろうって思った。

圧倒的なマリアネラのリーズの陰に隠れがちではあるけれども、コーラス役のティアゴもいい仕事をしていると思った。彼の長い手脚で動きの早いアシュトンを踊るのは大変かもしれないけれど、やっぱりプロポーションに恵まれている上でしっかりと踊れるのはいい。コーラスのちょっと間抜けでパッカパカお馬さんの真似までしちゃうノリの良さと人柄の良さが、踊りから伝わってくる。なんといってもマリアネラとの息の合い方とラブラブさが満ち溢れているし、彼女の素晴らしさをさらに見事に引き出している。

DVDでもアラン役を踊っているジョナサン・ハウエルズはとっても可愛いアラン。結婚のために一同が集まっている部屋で扉を開けるとラブラブのリーズとコーラスが登場のところでがっくりと肩を落としている様子には心から同情しちゃった。だけど、ラストシーンで彼がお気に入りの傘を取りに来て嬉しそうに去っていくところにこの作品の善良さ、愛される所以がある。ここで、アランにとっても幸せな結末が待っているような気にさせてくれるし、あの本当に幸せそうな様子に思わず良かったね~と一緒に喜んでしまうのだ。

キャスト表では細かいところまで出ていなかったけど、村人たちの踊りの中で笛を吹きながら踊る男性ダンサーの足先がとても綺麗で目を惹いた。群舞の中には、ひときわ背が高くてかっこいい平野亮介さんの姿もあった。そうだ、1幕ではマイケル・オーウェンって名前の本物のポニーが登場するんだけど、おとなしくて可愛くて良い子だった!

「バレエって素晴らしい!楽しい!」ってハッピーな気持ちにさせてくれるロイヤルの「リーズの結婚」、もう一度くらいチケットを買って置けば良かったと思った。機会があればまたぜひ観たい!とりあえずは手元のDVDをまた観返してみよう。

NBSのロイヤル・オペラハウスブログでこの日の様子がちょっと紹介されている。
http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/06/2010-4.html

英国ロイヤル・バレエ団「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」(全2幕) [DVD]英国ロイヤル・バレエ団「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」(全2幕) [DVD]

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

今回は見送った「リーズの結婚」ですが、ほんとにアシュトンのこのバレエは幸せな気分にさせてくれますよね~。最後のみんなが歌いながら去っていくところとアランの場面が一番好きです!
下のエントリの写真展も行ってみようと思います!

ティアゴってものすごくよい人柄じゃないですかね。
世界バレエフェスでロホさんの白鳥やったとき、彼とマリアネラと席が近かったんですが、ティアゴの笑顔がくったくなくていいんですよね。ファンにもやさしい笑顔で挨拶してくれて・・
その笑顔を見たときこの人は実に好人物だなあと感じました。
彼って絶対いい人と確信します。

R&Jはこのペアで観る予定なので、とても楽しみです。

私は19日のマチネに行きました。
ロベルタが目当てだったんですけど、
と~ってもかわいらしいリーズでした。
本人の雰囲気そのまま。
そして英国バレエらしく、踊りだけじゃなくて演技でも魅せてくれるところがうれしいですよね。
私もマチネを観て、そのままソワレのチケットを買ってしまいそうになるくらい楽しくてステキな作品でした。

私は22日のうたかたの恋に行きまーす。

先日はありがとうございました。ドキドキしましたが(^^ゞお会いできて嬉しかったです。

なんだかあっという間にリーズも終わってしまいましたね。楽しくて面白いバレエなはずなのに、感激と嬉しさなのかなんだかよく分からないのですが、見てる間何度か涙が出てきました。
マリアネラは2年前の来日公演の時からもとても評判がいいダンサーのようですね。私はまだ見たことないですが、ロミジュリで見られるのを楽しみにしています!

おロシア人さん、こんにちは。

「リーズの結婚」、舞台を観るのは久しぶりだったのですがこんなに幸せな気持ちで観終わることができたのは久しぶりという感じでした~。そう、あのみんなで歌いながら出てくるところがまた本当にいいんですよね。

写真展、規模は大きくないのですが1フロアが丸ごと写真展になっていて、無料で見られるし特別な空気に包まれる感じで良いですよ!プトロフの写真もありました。

naomiさん、私も19日のソワレ行きました。もうシモーヌとアランがおかしくておかしくて、幸せいっぱいな気分になりました!マリアネラ、とっても可愛かったですね。そして本当に、最後にアランが赤い傘をつかんで「あーよかった!」って顔をするところが、何とも言えずハッピーな気分にしてくれますよね。リーズの結婚を観るのは初めてでしたが、こういうバレエもあったんだ、ってすっかり楽しい気持ちになりました。また観たいです。

buminekoさん、こんばんは。

ティアゴさんって若干コワモテですが、笑うと目尻が下がってめっちゃ人が良さそうな雰囲気になりますよね~。やっぱりファンに対する対応もいいんですね。去年のバレエフェスで共演したダンサーたちの間の評判もとても良いそうですよね。
この二人でもロミジュリが観られないのが残念なのですが、リーズでは役柄の上でのキスシーンでも心なしかキスしている時間が長かったし、カーテンコールではひしっと抱き合っていてものすごく愛情たっぷりな感じで、幸せを分けてもらいました。

nomuyukaさん、こんにちは。

ロベルタ・マルケスってめちゃめちゃ可愛くて美人ですよね!マックレーくんとのペアはきっととっても愛らしくて素敵だろうな、やっぱり観たかったなって思いました。ホント、そう考えるといくらお金があっても足りないわけですが。シモーヌママにお尻をペンペンされたり、部屋の鍵を盗み出そうとしたり、ママに問い詰められて一生懸命ごまかそうとしたり、演技の面でも見せ場がいっぱいありますものね。

私も22日のうたかたに行きます。一応うたかたは3回とも行く予定(笑)

プリマローズさん、こんにちは。

先日はお会いできて私も嬉しかったです!また日曜日にお会いしましょう!
リーズは上演時間の短さだけが不満ですね。楽しいな~と思っているうちに終わってしまいました。観ている間に涙が出てくるってわかります!リーズとコーラスが本当に仲良さそうで幸せいっぱいで泣けてくるんですよね。私もスティーヴンのコーラス、観たかったです。

ロミジュリの感想も楽しみにしていますね。

ぶうたさん、こんばんは。

シモーヌ役のマリオットさんも、アラン役のハウエルズも本当に芸達者で表情豊かで名人芸でしたね。最後の傘のシーンのアランの表情も素敵でした。途中はちょっとかわいそうになっちゃいますが。
「リーズの結婚」はパリ・オペラ座やシュツットガルト・バレエなどでもレパートリーになっているし、また観たいなって思いますがやっぱり演技面ではロイヤルが一番でしょうね!

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