BlogPeople


2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ABTとシュツットガルト・バレエ、ハンブルク・バレエの中国公演のスライドショー | トップページ | ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」最終日 »

2010/03/14

パリ・オペラ座バレエ「シンデレラ」3回/映画「パリ・オペラ座のすべて」のDVD La danse - Le ballet de l'Opéra de Paris

金曜日(ルテステュ、マルティネス)と土曜日のマチネ(ジロ、パケット)、ソワレ(ムッサン、ガニオ)、パリ・オペラ座の「シンデレラ」を観て来ました。

さすがに2日間で3回見ると感想を書くのが追いつかないです。しかも「シンデレラ」は登場人物がすごく多くて(NBSのブログによると延べ150人以上!)、エトワールも1公演につき4人か5人出演しているし、一体どこを見ていいのかわからないほど、同時に演技が行われているもので。金曜日はとにかく疲れました。3階席でオペラグラスを使いながら観たのでますます疲れたのですが、1回目で全体を把握できたのは良かったです。

追々感想は書いておきましたが、3回観て一番多幸感を感じたのは3回目のムッサン/ガニオ組でした。それぞれのペアのよさがあるんですが、古き良きクラシックなハリウッドらしさを感じさせたのはこのペアでしたね。デルフィーヌ・ムッサンは灰かぶりのシンデレラのときは地味で、派手な義理の姉たちの陰にすっかり隠れていましたが、変身した後はとても美しく気品があって華もあり、素敵でした。彼女の踊り自体、とてもたおやかで正統派でラインも美しく、素敵なんですよね。ショートボブのウィッグがとてもよく似合っていました。マチューはお髭を蓄えていて(ケイリー・グラントを意識したものだとのこと)、昔の映画スターっぽい感じが出ていました。踊りのほうもしっかりしていて、昨年の怪我に由来した不調から復活したようで、鮮やかな跳躍が美しかったです。何より、彼はスターオーラがあってキラキラしていましたね。ラストシーンは、風が上手く送れなくてヴェールがうまくたなびかなかったのが残念でしたが、この二人の作り上げる雰囲気が華麗でありながらとても心温まるもので、思わずうるっと来ました。

アニエスのシンデレラは、すらりとしているのがどこか幸薄い感じに結びついて、シンデレラ役に意外とマッチしていました。芯は強いけど真面目で控えめで心優しい女の子がその生き方を貫いた結果幸せになれて本当に良かったね~と思わせてくれました。マリ=アニエス・ジロはアニエスと比べるとどうしても体格がたくましいのですが、役作りとしてはとても女の子らしく健気でいじらしく、映画スターに最後見初められることになったときの幸せそうな感じに思わずジーンとしました。ジョゼの映画スターは、踊りが素晴らしくて、これがもう来シーズン末にエトワール引退なのが信じられないというか、とにかく軽やかで伸びやかで踊りが美しかったです。包容力があって優しそうな映画スターでした。カール・パケットは踊りが重くて伸びが足りず不調そうでしたが、サポートは上手。それに彼は性格のよさが踊りにとても出ているんですよね。それに彼はやっぱりハンサム。ただ金髪ブルーアイの美形で長身のわりに、押し出しが弱くて地味なのが惜しいです。

義理の母のステファン・ファヴォランとジョゼ・マルティネスは二人ともポアント使いが上手で芸達者でした。ジョゼの女装姿はとても美人で優雅なマダムのようで、でも3幕でシンデレラの靴を無理やり履こうとするときの大仰な演技が面白かったです。彼のタイツはしっかり土踏まずのところに穴が開いているタイプでした。ステファンは演技がとても細かくてユーモラスであだっぽく、笑いを取るタイミングが絶妙で、とっても笑わせてくれました。彼は長身、顔が小さく首が長いので、ロシアの民族衣装を着て踊ってるときには一瞬女性に見えてしまうほど綺麗なのです。(でもひげの剃り跡が青いから男だとわかる)
二人とも足が大きいから、シンデレラの靴のためし履きの時にどかっと王子のひざに足を置くとすごいインパクト。ジョゼは足の甲を綺麗に伸ばしていて一瞬見とれてしまいました。フレックスにするとやっぱり「足、でかっ」ですが。

そして義理の姉たち!ドロテ・ジルベールはあんなに美人なのに、まるで顔がゴムでできているかのようにゆがめてみたり、目を剥いたり変な表情をいろいろ見えて凄かったです。彼女の相棒?のエミリー・コゼットも弾けていて、3幕では壁にぶつかって見せたりしていました。ステファニー・ロンベールはDVDでも踊っているように、この役には手馴れた感じの安定感で面白かったし、そう考えるとメラニー・ユレルはちょっと地味だったかしら。この役は、わざと変な踊りをしてみたりしながらも、何気に超絶技巧は盛り込むし、片足ポアントで片足裸足で踊ったり、相当ちゃんとしたテクニックがないと難しそうです。でも、今回この役に配役された4人はそのへんはしっかりしていました。降板したイザベル・シアラヴォラはどんな風に演じたのか、観てみたかったです。

ダンス教師はバンジャマン・ペッシュとマチアス・エイマン。バンジャマンはクネクネしていて妖しくて演技も面白かったし、踊りも冴えていたのに土曜日マチネはひざの痛みで降板だったのが残念。「ジゼル」で観る予定なので、こちらは出てくれますよう。マチアスはとにかくテクニックが素晴らしい。高い高い跳躍、音感の良さ、カール・パケットの映画スターと出るとマチアスのほうがずっと上手いのがわかっちゃって。マチアスは顔が濃いので、口ひげがすごく良く似合っていました。

四季の踊り、映画スターの友人たち、時の踊り、スペイン・中国・ロシアの踊りとダンスがふんだんに盛り込まれている上、さすがにオペラ座は層がとても厚く全体的な粒が揃っていて見ごたえがありました。映画スターの友人たちには若手の素敵な男性ダンサーがたくさん出ていて踊りまくり、とっても目の保養になるし。全体的に踊りがこれでもかと詰め込まれているので、おなかいっぱいにはなりますが、満足度は高いです。かぼちゃからスーパーカーへの変形、巨大キングコングなど舞台装置のギミックも面白いし、まだ明日1回舞台があるので、まだの方も観ておいて損はないと思います!

ほかにもいろいろと書きたいことはあるのですが、明日はニーナのロミオとジュリエットなので、この辺にしておきます。(この時点でかなり長いですね)

パリ・オペラ座バレエ「シンデレラ」(全3幕) [DVD]パリ・オペラ座バレエ「シンデレラ」(全3幕) [DVD]

コロムビアミュージックエンタテインメント 2010-02-24
売り上げランキング : 552

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
*****

会場で、フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー映画「パリ・オペラ座のすべて」のDVDが先行発売されていました。実際の発売は5月だそうです。(というわけで、買ってしまいました)お値段は7140円。B5変形版という大き目のブック型ボックスの中に、11枚の大判フォトカード(けっこう分厚い)、そしてブックレット(内容は劇場用パンフレットと殆ど同じ)が封入されていました。映像特典はフランス版と日本版の予告編、データベース(出演者と監督の情報)で5分、本編が160分です。

La danse - Le ballet de l'Opéra de Paris

Resize0206

右上がボックスです。

会場購入特典として、エコバッグがついていました。支払いは現金のみで、後日自宅への配送の申し込みも受け付けていたようです。開演前や休憩時間に飛ぶように売れていたようで、ソワレの途中の休憩では一旦在庫切れを起こしていたようですが、多分明日にはまた補充されていることでしょう。

3/24追記:アマゾンで予約ができるようになりました。5月28日発売予定で、予約すれば20%引きで買えるようです。

パリ・オペラ座のすべて [完全限定生産デラックス版] [DVD]パリ・オペラ座のすべて [完全限定生産デラックス版] [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント 2010-05-28
売り上げランキング : 630

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


« ABTとシュツットガルト・バレエ、ハンブルク・バレエの中国公演のスライドショー | トップページ | ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」最終日 »

バレエのDVD発売情報」カテゴリの記事

パリ・オペラ座バレエ」カテゴリの記事

コメント

これから見に行きます!
想像以上に豪華な舞台なようでで楽しみになって来ました!

はじめまして、パンプキン夫人と申します。
ちょくちょくブログを拝見させて頂いたのですが、初めてコメントさせて頂きます。よろしくお願いします。

私も昨日(3/13)の昼のシンデレラを見てきました。おなかいっぱいの演出でしたね☆ 素敵な時間が過ごせました。

カール・パゲットのコメントは同感しました。
>それに彼はやっぱりハンサム。ただ金髪ブルーアイの美形で長身の>わりに、押し出しが弱くて地味なのが惜しいです。

そうそう、イケメンなのに、もう少し華やかさ、つややかさがあったら、もっと素敵になのになぁと思いました。

また遊びに来ます♪

同じ3回の公演を見ました。やはり土曜の夜の二人が一番シンデレラっぽかったような気がします。マチューはすっかり良くなったみたいですね。登場シーンからほんとうに輝いて見えました。楽しみにしていたカール君は演技面では達者なのだけれど、ジョゼやマチューに較べるとスター性に欠けるような印象を受けました。
金曜の夜はカメラマンの人数も少なくて、進行上でも一部落ち着かないところがありましたが、収穫はやはりベンジャマンのダンス教師かなと。もう一度見られると楽しみにしていたのに!

「パリ・オペラ座のすべて」のDVD、やっぱり買おうと思ったら、売り切れでした。水曜には入荷するのでジゼルの公演でまた販売する予定とのことでした。通常の販売は5月末とのことだったので、商売が下手なのか上手いのか、どうなんでしょう。

のむゆかさん、こんばんは。

ご覧になっていかがでしたか?楽しかったでしょう?

パンプキン夫人さん、はじめまして!ようこそいらっしゃいました。

同じ公演をご覧になったのですね。ホント、ものすごく贅沢で生の舞台ならではの魅力が詰まっていましたね。カールは本当にハンサムだし性格もよさそうで、技術もしっかりしているしサポートは上手だし、あと一皮剥けるとさらに素敵になるんじゃないかなって私も思います。エトワールになったばかりだから、きっとこれからまた華やかさは身につけていくのでしょうね。

今後ともよろしくお願いいたします!

24601さん、こんばんは。

マチューのキラキラオーラは半端じゃなかったですね!ひげをつけても王子様という感じではありましたが、友達の意見では、ひげがないとムッサンとのバランスが悪いんじゃないかということで。彼はやっぱりジョゼの後オペラ座のスターパワーを背負っていく人なんだろうなって思いました。私もカールの映画スターがすごく楽しみだったので、期待よりちょっと地味だと思ってしまったのですが、エトワールになってきっと華を開かせてくれることでしょう。
そうそう、実は私は密かにペッシュ好きなんで、金曜日の彼のダンス教師には大喜びでした。マチアスが2回観られたのは良かったけど、もう一回バンジャマンの怪しくてちょっとオネエなダンス教師が見たかった・・とにかく「ジゼル」は無事に出てくれますように!

naomiさん、こんばんは。

3キャスト観てまいりました。

マリ=アニエス・ジロ&カール・パケットは土曜のみの予定だったのですが、ハラハラドキドキしながら観るうちすっかり応援モードになり、「これは明日の公演も見届けねば!」と急遽日曜のチケットも購入してしまいました。
日曜日は少ーし緊張が解けたようにも見え、二人の間の愛情もより増していたように感じ、最後はとっても暖かい気持ちにさせてくれました。
3幕での二人の再会の場面で、映画スターがシンデレラをお姫様抱っこ(?)するシーンがありましたが、3キャストの中でこの2人が一番ここできゅんとさせてくれたように思います。
マリ=アニエス・ジロがぎゅっとしがみついている感じがかわいかった!

最終日(デルフィーヌ・ムッサン&マチュー・ガニオ)は、本当に素晴らしい公演でした。
ムッサンは一番感情移入がしやすいシンデレラだったんじゃないかなと思います。
それでいて変身した時のあの美しさですから、憧れてしまいます。
最後のPDDは本当に映画の一場面を見ているような美しさでした。
3幕でシンデレラが靴をおずおずと差し出す場面では、控えめでありながら自らの人生を切り拓くような芯の強さを感じさせてくれて、私にとっては感動的なシーンでした。

初日のダンス教師役のバンジャマン・ペッシュが素晴らしくてもう一度観たかったのですが降板になり残念でしたね。でもそんな気持ちをすっかり忘れさせてくれたマチアス・エイマンの若々しく勢いのある踊りも素晴らしかった!

また、妖しく色気のあるプロデューサー役を演じたアレッシオ・カルボネが素敵で印象に残りました。

cameliaさん、こんばんは。

詳細な感想、ありがとうございます。それだけ観ると、感想をまとめるのも大変ですよね~(私は今ふうふういっています)でも、幸せなことですよね!

そうそう、私も、映画スターにひしっとしがみついているマリ=アニエスがとても可愛いと思ってしまいました。デルフィーヌのある意味したたかさのあるシンデレラもそうですよね。そしてペッシュのダンス教師!初日の彼がとてもよかったので、降板は残念だったけど、マチアスが代役だったのでそれはちょっとラッキーでした。アレッシオのプロデューサー、貫禄と色気がありましたよね!

次はジゼルですね。引き続き楽しみです。使った金額を考えると本当に真っ青になってしまいますが。

はい!
ものすごく楽しい舞台でした。

マリ=アニエスは本当に美しくて、
キラキラオーラが出まくってました。
カールもこの日は結構傲慢なスター役を演じていて、
そんなに義姉たちをないがしろにしなくても…、と思うくらい(笑)
そして何気にステキだったのはジョゼ。
自分の娘のためにがんばるステージママの雰囲気が良く出ていました(笑)

はじめはハリウッド版と聞いてあんまり期待していなくて、
観に行くつもりがなかったんですが、
そんな私を「ばかばか!」と叱り付けたいくらい楽しい舞台でした。

nomuyukaさん、こんばんは。

期待以上に楽しい舞台でしたね~。本当にマリ=アニエスもカールも美しくって、目の保養になりましたね!ジョゼの義理の母役も、すごい美人であんなに背が高くなければ本当に美女と見間違えちゃうかも。すごく演技が派手なわけではないけれども、本当にあんな人がいるかも、と思っちゃうほどでした。

自分をばかばか!って叱り付けたくなるってわかります(笑)DVDで観たときにはこんなに楽しい舞台だと思いませんでした。(いや、DVDも面白いんですけど、やっぱり生の舞台は違いますよね)終わっちゃってもう観る機会がないかもと思うとさびしいですよね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ABTとシュツットガルト・バレエ、ハンブルク・バレエの中国公演のスライドショー | トップページ | ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」最終日 »