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2010/03/08

3/5 グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」(続き)

2幕は街の喧騒から始まる。街の人々の踊りのときに急に演奏のスピードが遅くなってちょっと戸惑ってしまう。マンドリンダンスは、道化の服装をしたダンサーが踊るんだけど、まるで日本人かと思うような東洋的な容姿のダンサーがなかなかテクニックがあって上手だった。そのダンサーは、後で着替えて別の場面(マキューシオとティボルトの決闘の少し前)で、女性ダンサーと一番前で踊っていた。街の人々の中に一組、ほかよりも小柄でかわいいジプシーのペアがいて、ちょっと異色な感じで目に付いた。

ロミオとジュリエットの秘密の結婚式は、ロシア的なイコン(聖像)が飾られたシンプルな教会で。1幕では少し落ち着いて成熟した感じのニーナだったのに、ここではとても純粋でまっすぐで幼い情熱を隠せない感じで、本当に可愛らしかった。ウヴァーロフの愛情表現も、今までの彼の中では見たことがないような真摯なもので、心からの愛でジュリエットを包み込んでいるようだった。最近、日本ではウヴァーロフといえばバジルかジークフリートしか見てこなかったから、ロミオ役の彼の姿を見られて本当に良かった。離れ難い二人の気持ちがまっすぐに伝わってくる。

街の喧騒が頂点に達したころ、ついにティボルトとマキューシオが剣を交える。ティボルト役のワシル・アフメテリイラクリ・バフターゼ(修正しました)は前回の来日公演でも活躍していて、長身でハンサムなんだけどもう少し憎憎しく演じた方が盛り上がったかもしれない。でも岩田さんとのフェンシングはなかなか白熱していた。また、岩田さんの事切れるまでの演技も痛ましくて良かった。何よりも、ここでのウヴァーロフ!ロミオが不幸にも結婚式の後にその場に居合わせ、友の死を目撃してしまい、一瞬何がおきたのかわからずに呆然として逡巡。しばらくしてから意を決して剣を取り、猛然とティボルトに立ち向かうウヴァーロフの気迫が凄かった。ティボルトが斃れたところを、舞台の隅のほうでジュリエットが目撃してしまうというのが、この版の特徴のひとつ。そしてキャピュレット夫人の激しい嘆き。このキャピュレット夫人を演じていたバレリーナが、とても色っぽくて若くきれいな人だったので、キャピュレット夫人とティボルトが愛人関係にあったということを知らないと、誰だろうこの人って思ってキャビュレット夫人だとはわからなかったもしれない。

(続く)

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

すみません、ちょっとした書き間違いだろうと思われますが、ティボルトを演じたのは、イラクリ・バフターゼではないでしょうか。彼は「白鳥」のロットバルト/芸術監督、「ジゼル」のハンスもやっています。ワシル・アフメテリはパリス役で、グルジアではマキューシオを演じているようですが、「ジゼル」のパ・ド・シスでも目立っていました。彼のマキューシオも見てみたい気がしました。

仁菜さん、こんにちは。訂正ありがとうございました!
そうだ、そうでしたね。前回印象に残った人でした。一幕でパリスとティボルトの見分けがなかなかつかなくて。

修正しておきますね。最終日もいくのでまた確認します。ありがとうございました!

naomiさん
ニーナが相手役のウヴァーロフの演技とサポートは本当に素晴らしいかったですね。マキューシオが殺されたと分った時の怒りの表情も凄みがありました。今回はニーナのジュリエットは勿論ですがウヴァーロフのロミオが見れて嬉しかったです。

こんにちは。naomiさんのコメントを待ちわびていました。今回も札幌から遠征しての観劇でした。マクミラン版しか知らなかったので今回はあらゆる意味で新鮮でした。ウヴァーロフは、ザハーロワとのコンビの時に見せる印象とはまた違って見え、ニーナとの信頼関係が厚いこともよくわかりました。バルコニーシーンでは私も思わず二人の世界に引き込まれ涙が流れました。カーテンコールでの二人の姿も目に焼きついています。
ティボルトは単にキャピュレット婦人の甥だと思っていたのですが、愛人関係でもあったのですか?ティボルトの亡き骸を乗せ、男たちが担ぎ上げた板の上に夫人まで一緒に乗り、死を悼む様はとても迫力がありました。そしてやっぱりオケがひどかったですね~。

シェイクスピアの原作ではティボルトは明らかにキャピュレット夫人の血縁の甥です。でも20代後半のキャピュレット夫人にとっては年齢も近く、とてもお気に入りの甥っ子なのです。あの嘆き様はあまりにもという感じもしますが、台詞のないバレエということで大げさな表現にしたのではないでしょうか。ノイマイヤー版の明らかに愛人という設定はこのラブロフスキー版からきているのですね。あとバレエならではなのかなと思うのが、本来は他の相手に恋煩いのロミオを気晴らしにキャピュレット家の舞踏会へと連れ出すというのがよくわからないことでしょうか。ロミオが惚れっぽい若者であるというと省いた方がすっきりと悲劇になるのでしょうけど。
三階席から見たのですが本当にニーナは可愛らしかったですね。最後は思わずうるうるしてしまいました。相手役のウヴァーロフは背が高すぎるのと衣装がジークフリード王子みたいで初めのうち落ち着かなかったのだけれど、二人で踊るのを見ているとやはりいいなあと。ウヴァーロフ目当てだったのだけれど、こちらの作品はゲストなしでの上演でも良かったのではないかと思いました。プログラムの写真でニーナの相手をしているワシル君で見たかったかも。
イタリアの中世風のセットも効果的でした。それなのにマリア様の頭をぶつけちゃ駄目ですよね。でも一番駄目だったのは明らかに酷すぎるオーケストラ。もう少しまともな演奏はできないのでしょうか。

隣のハミーさん、こんばんは。

本当にウヴァーロフには驚かされたと言うか、観ていて彼はニーナが大好きなんだなって思いました!素晴らしいパートナーシップで思わず泣かされましたよね。これから彼を観る機会が減るような気がして心配なのですが、バジルとジークフリート以外の彼がもっと観たいです。

ななぞうさん、こんばんは。

この日のロミオとジュリエットは、遠征して観た甲斐があったというものですよね!あのカーテンコールにも本当にジーンとしましたよね。ニーナのウヴァーロフへの、そしてカンパニーのみんなへの感謝の気持ちが凄く伝わってきたし、本当に信頼関係で結ばれているんだなって思いました。
オーケストラは本当にひどかったですよね・・・難しい曲だとは思うのだけど、思わず現実に帰らされてしまうほどの演奏は、何とかしてほしかったです。

24601さん、こんばんは。

キャピュレット夫人は、ティボルトの叔母でありながら同時に愛人でもあるという風に解釈していました。(シェイクスピアの原作にはそういう設定はなかったと思いますが)ノイマイヤーのは、明らかに愛人だという描き方だし、マクミランもそうですよね。マクミラン版では、ロミオとジュリエットという家に逆らいながらも清らかなカップルに対比して、"家”という枠組みの中で不義を働くキャピュレット夫人とティボルトの関係が汚い大人たちの象徴として描いていたということなのだと思います。

ラヴロフスキー版にはロザラインが登場しませんよね。ノイマイヤー版を観てちょっと笑ったのが、ロザラインに渡されたハンカチを、ロミオがマキューシオ経由でやっぱりいらない、って返してしまうことでした。一度は好きだった相手に対してそういう仕打ちはないでしょ、って(笑)

ワシル・アフメエリはかっこいいし、プログラムの写真を見てもなかなか素敵だったので、彼がニーナのパートナーを踊っているのも観てみたいと思いましたが、ウヴァーロフもこれから先のキャリアが多分短くて、今後どれくらい観られるかわからない、下手したら最後かもしれないので、今回観られて良かったって思います。

マリア様の頭、ぶつかっていましたね~

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