フランス大使館「No Man's Land 創造と破壊」
創造と破壊@フランス大使館 - 最初で最後の一般公開
フランス大使館新庁舎オープンに伴い、旧庁舎では日仏のアーティスト70人が参加するアートイベント『No Man’s Land』が開催されています。一般公開は2009年11月26日から2010年2月18日まで。入場無料。解体前のフランス大使館旧庁舎を訪れる唯一のチャンスをお見逃しなく!
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article3719
フランス大使館の移転に伴い、空になった旧庁舎は「ノーマンズランド」としてヴィジュアル・アート、デザイン、モード、建築など様々なジャンルから、日本人とフランス人のアーティストが参加する大規模な文化プロジェクトの場となった。というわけで、大評判となったこの催し、当初より期間が延長されて2月18日までの開催となり、終了間際になって駆け込みで観てきた。
様々な種類のアートが、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさで混然と旧大使館の建物内に配置されている様子は、さながら文化祭のよう。1957年に建てられた旧庁舎は、ジョゼフ・ベルモンの作品で、モダンさがありながらも、古い校舎を髣髴とさせるところもあるので、ますます文化祭の手作り感が募っているのが面白い。
ポップアート、コラージュ、映像、インスタレーション、写真。しばらく前まで使われていた事務机や椅子、ロッカーやタイプライターや電話などまでアートに変えてしまっていたりするのににやりとする。
このアートプロジェクトのキモは、遊び心だと思う。あまりにも膨大な展示と、評判になっているがゆえ混雑していてゆっくり一つ一つの解説を見ている余裕が無かったのだけど、予備知識や面倒くさい解説などを吹き飛ばすような驚きやワクワク感、何でもあり感、想像力の刺激という体験型アートの原点を感じさせてくれたのが楽しかった。
中でもウケたのはやっぱりこれ。
クロード・レヴェック作。鼻血ときたもんだ。
紙屑で覆い尽くされた執務室とバスケットのゴール
ドコモダケとのコラボ。(松井えり菜)キモ可愛い。
建物は近々解体され、跡地は高級マンションとなるようだ。楽しいコトにはいつか終わりが来る、というところも文化祭的でちょっぴり切ない。
このプロジェクトに参加できるのは、あとは2月18日(木)の一日だけ!混雑するとは思われるけど、絶対に盛り上がるはず
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