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2010/02/19

ナチョ・ドゥアトとスペイン国立ダンスカンパニーの危機 Nacho Duato Compania Nacional de Danza's Crisis

振付家のナチョ・ドゥアトは1990年以来、20年にわたりスペイン国立ダンスカンパニーCompania Nacional de Danzaの芸術監督を務めてきました。彼の作品は、カンパニーのメーンレパートリーを占めているだけでなく、パリ・オペラ座、ABT、新国立劇場バレエ団など世界中のカンパニーで上演されており、現代最高の振付家としての地位も確立しています。
Compania Nacional de Danza
http://cndanza.mcu.es/

ところで、ドゥアトがカンパニーを率いてきた20年間の間、スペインでは9人の大統領が統治し、また2度の政権交代を経てきましたが、突然終止符が打たれようとしています。スペインの国立舞台芸術・音楽機関(National Institute of Performing Arts and Music (INAEM))は、ドゥアトに、カンパニーのレパートリーを古典とネオクラシック中心のものへと変更し、教育についても古典バレエ中心のものへと変更することを要求し、さもなければ退任をと迫っています。このことは、スペインの複数の新聞が報じています。

http://www.elpais.com/articulo/cultura/Cultura/ensena/puerta/Duato/elpepucul/20100205elpepicul_3/Tes

INAEMのディレクターであるFelix Palomeroは、ドゥアトに対してレパートリーの変更を強制したことは否定しています。しかし、この問題は、スペインの文化省大臣がドゥアトを呼び出して意向を伺うという事態へと発展しました。

パロメロが要求したのは、カンパニーがアカデミズムの要素が強く、古典、ネオクラシックそしてコンテンポラリーのすべてに対応できるようになるべきだということです。彼は、ダンス界のさまざまな人々に意見を伺い、その中にはスペイン出身の国際的なスターが含まれていたようです。その中には、タマラ・ロホ、そしてジョゼ・マルティネスもいたとのこと。

当初の予定では、マドリッド州に古典のバレエ団を設立する予定で、ヴィクトル・ウリャテが芸術監督を務める予定でしたが、その計画は立ち消えになりました。代わりに、既存のカンパニーをクラシック・バレエのカンパニーへと転換する計画となったそうです。ドゥアトが芸術監督になる前は、スペイン国立ダンスカンパニーは古典のカンパニーでした。その電灯を取り戻したいというのが、文化省の意向だそうです。

まだ最終的な結論は出ておりません。また、ドゥアトからの声明は今のところ何も出ていません。が、ドゥアトがスペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督を退任する可能性は高いとのことです。現在、スペイン国立ダンスカンパニーは、マドリッドのテアトロ・レアルにて、「チェーホフへのオマージュ」と題した公演を上演中で、作品は絶賛されているようです。

***
なお、もう一人スペイン出身のスターダンサーといえばアンヘル・コレーラがおり、彼が設立したコレーラ・バレエは3月にニューヨークのシティセンターにて初の米国公演を行うところです。
http://www.nycitycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=4828

コレーラ自身がスペインでの古典バレエを上演するカンパニーを設立することに情熱を傾け、ABTでの輝かしいキャリアを多少犠牲にしても、カンパニーの立ち上げとスペインでのツアーを熱心に行ってきました。ですが、なぜか彼のところには声がかからないのですよね・・・。いろいろと政治が絡んでややこしい話のようです。

追記:業務連絡になりますが、メーンで使っているPCがクラッシュしてしまったため、サブのネットブックとiPhoneでアクセスしています。メールへのお返事等、遅くなっていることをお詫びします・・・。データは直前に移し変えているのでほぼ大丈夫でした。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、もう8か月前の記事ですが、改めて、ナチョ・ドゥアトがミハイロフスキーへ移ることになるまでの動きなどここで読ませて頂きました。
改めて、詳しい記録に感謝!です。
いつもどうもありがとうございます。

YUIOTOさん、こんばんは。

あの騒動からもう8ヶ月も経ってしまったんですね。時間が流れるのは早いものです。いろいろと情報が錯綜してしまっているところもあると思いますが、バレエ界も動いているんだなって思います!

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