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2010年2月

2010/02/28

エトワール・ガラ2010関連情報いろいろ

27日は「エトワール・ガラ2010」のBunkamuraチケットメイト会員の先行発売日だったのですが、チケットメイトでは未だかつてないほど電話がぜんぜんかからなくて、3時間以上かけ続けてようやくつながりました。そんなわけで、この時点では良席はかなり売れてしまっていましたが、オーチャードホール自体良席がどこかというのは難しい劇場なのですよね。好みとしては2階バルコニー2列目以降なのですが。。とにかく、人気公演であることは間違いありません。

フジテレビのART-NETでは、出演者一人一人のイメージ写真が載っています。
http://wwwz.fujitv.co.jp/events/art-net/clsc_05dance/218.html

さて、オペレーターの方とやり取りをしているうちで、収録用のテレビカメラがセンターブロックの真ん中あたりに入りますので、ご了承くださいと言われました、ということは、ひょっとして収録された映像の放映があるってことなんでしょうか?主催がフジテレビだし。

そのフジテレビからも、先行の葉書が来たのですが、宣伝用ビジュアルの、出演者が勢ぞろいした写真がとても素敵でした。新しいチラシはこれを使うのでしょうね。

なお、Bunkamuraでは、5月1日から、新しくオンラインチケットサービスを開始するとのことです。
http://www.bunkamura.co.jp/service/onlineticket/index.html

オンラインチケットと、有料のオンラインチケットプレミアム(2010年3月17日より登録受付開始)があり、パソコンでチケットが変えるようになるとのこと。今回の先行発売みたいに、何時間も電話をかけ続ける煩わしさから開放されるということで、便利になりますよね。しかし、現在のチケットメイト会員はそのまま存在し続けるようです。今回みたいに電話に賭けるのはリスキーなので、移行しようかと思案中です。

レディ・ガガとボリショイ・バレエのコラボレーション映像

以前に当ブログでお知らせをしたのですが、昨年11月に、ロサンゼルスの美術館、MOCA(ロサンゼルス現代美術館)の30周年記念イベントにてレディー・ガガが新曲「Speechless」を披露し、ボリショイ・バレエのダンサーが踊りました。アンジェリーナ・ジョリーやブラッド・ピットなどのセレブレティが客席にいたようです。

これは、11月14日にMOCAにて開催された30周年記念イベント〈MOCA NEW 30th Anniversary Gala〉で行われたものです。このガラの様子を映像化したものが現在YouTubeで公開され、イギリスの新聞Independent紙にて紹介されていました。

http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/news/lady-gaga-and-the-bolshoi-ballet-featured-in-faux-trailer-1912263.html

"Ballets Russes Italian Style (The Shortest Musical You Will Never See Again),"という題名のこの映像、ものすごくカッコ良いです。ボリショイのダンサーは誰が踊っているのがわからないんですが、衣装はプラダによるものです。

http://www.youtube.com/watch?v=fwFsqQDpZ7k

2010/02/27

2/26 東京バレエ団「シルヴィア」短評 Tokyo Ballet "Sylvia" Semionova, Gomes

大好きなマルセロ・ゴメスとポリーナ・セミオノワがゲストの公演、楽しみにしていた。

http://www.nbs.or.jp/stages/1002_sylvia/index.html

ポリーナのシルヴィアはとってもハマリ役。すごく綺麗なんだけど、シャープで凛々しくてちょっと美少年っぽいポリーナは、1幕の勇ましいニンフがよく似合う。くっきりとした輪郭の踊りで、テクニック的にも文句のつけようがない。小さな顔と伸びやかで長い手脚は、弓を片手に駆け回る姿がぴったりというか、これ以上似合う人を見つけるのは難しいのではないかと思うほど。清潔感があって鮮やかなシルヴィアを見せてくれた。

2幕でシルヴィアがオリオンのことを受け入れたふりをしているときの小悪魔的な色っぽさが可愛くて素敵だった。オリオンは鼻の下を伸ばした単なるエロおやじみたいだったけど・・・。3幕の踊りも素晴らしかったのだけど、贅沢を言えばもう少しキラキラ感と女らしさがあったら更に良かったかも。でも、ポリーナは素材の完璧さに加え、今の若さでこれだけの完成度を誇っていて本当にすごいなって思う。これから先もまだまだ成長していっそう花開いていくんだろうな。踊りっぱなしの「シルヴィア」でも、まったく疲れたそぶりもなく、最後まで美しかった!

マルセロのアミンタはもう最高。長身なのにまったく足音がしなくて軽やかで美しい着地、高いルルベ、隅々まで注意が行き届いていて、エレガントで優しいアミンタだった。何よりもパートナーリングが素晴らしくて。つい先日までKings of the Danceに出ていて、ポリーナと合わせる時間なんてほとんどなかったと思われるのに、二人の息はピッタリ合っていた。3幕のパ・ド・ドゥで後方へとダイブしたポリーナをしっかりと受け止めていた彼は、とても頼もしくて素敵だった。ポリーナへと向ける愛情たっぷりの甘い微笑みには、観ているこちらも幸せな気持ちにさせられた。もともとマルセロは「シルヴィア」では、オリオン役のほうを先に踊っていたはずなので、そっちも観たかったわ。
1幕の登場のところのソロなど、アラベスクで長いバランスをぴたっと保ったり、すごく難易度の高い振付なのだけど、その難しさをぜんぜん感じさせなかった。2幕に出番がほとんどないのが残念だけど、3幕はその恨みを晴らすように、たくさん魅せてくれた。5番は綺麗に入るし、伸びやかで美しいアラベスク、3幕のアダージオでの高々としたサポート。男性ダンサーかくあるべしという姿だった。


オリオン役とエロス役については、悪口しか出てこないので、感想は省略。エロス役ってテクニックのあるダンサーの持ち役じゃなかったのかしら?ABTではダニール・シムキンが踊っているんだけど・・・。

山羊役の松下さんと河合さんはすごく良かった。ふたりともよく跳んでいて、動物っぽいところがとてもよく出ていた感じ。それから、2幕の奴隷役の高橋竜太さんは、いつもながらにさりげなく凄くって、音への合わせ方がピッタリ。

全体的に、アシュトンのとても難しいパを、特に女性陣はよく踊っていたと思う。ポリーナと一緒に踊ると、あまりのプロポーションの差に一瞬驚くけど、群舞も動き出すと良い感じ。特に3幕は圧巻で、とても迫力があった。装置はベルリン国立バレエのものを使用しているとのことだけど、繊細かつ美しいデザインで神話の世界へと連れて行ってくれた。また、指揮者が良かったということもあったと思うけど、ニューシティの演奏も良かった。ドリーブの「シルヴィア」の音楽はとても素晴らしいので、良い演奏で聴けると幸せが倍増する。

日曜日も観るので、また楽しみだし、もう一回観られるのがうれしい。


東京バレエ団創立45周年記念公演X
東京バレエ団初演
「シルヴィア」(全3幕)

振付:フレデリック・アシュトン
復元:クリストファー・ニュートン
音楽:レオ・ドリーブ
振付指導:クリストファー・ニュートン、アンナ・デリシア・トレヴィエン


◆主な配役◆

シルヴィア(ディアナのニンフ):ポリーナ・セミオノワ
アミンタ(羊飼い):マルセロ・ゴメス
オリオン(邪悪な狩人):高岸直樹
エロス(愛の神):後藤晴雄 
ディアナ(狩り、純潔の女神):高木綾


【第1幕】

シルヴィアのお付き:
乾友子、高木綾、奈良春夏、吉川留衣、矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子、加茂雅子

【第2幕】

オリオンの女官:吉川留衣、河谷まりあ
奴隷:高橋竜太、岡崎隼也

【第3幕】

山羊:河合眞里-松下裕次
シルヴィアのお付き:
乾友子、奈良春夏、矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子、加茂雅子、小川ふみ、二階堂由依
ケレスとイアセイオン:吉川留衣-梅澤紘貴
ペルセフォネとプルート:佐伯知香-平野玲
テレプシコールとアポロ:小出領子-長瀬直義

指揮: ベンジャミン・ポープ
演奏: 東京ニューシティ管弦楽団

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2010/02/26

東京バレエ団 ベジャールガラ(ニコラ・ル=リッシュのボレロ)とドン・キホーテ(ダニール・シムキン) Tokyo Ballet Bejart Gala (Nicolas Le Riche in Bolero) & Don Quixote (Daniil Simkin)

NBS最新情報より

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-198.html

今年8月、ニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」~東京バレエ団<ベジャール・ガラ>~、および東京バレエ団「ドン・キホーテ」の上演が決定しました。

パリ・オペラ座バレエ団の人気エトワール、ニコラ・ル・リッシュのパワーが炸裂する「ボレロ」が、ついに日本初上陸!

また、「ドン・キホーテ」には、昨年の第12回世界バレエフェスティバルに初参加し、旋風を巻き起こした、アメリカン・バレエ・シアターのダニール・シムキンが、再びバジル役で登場!

NBSが真夏にお贈りする、エキサイティングなバレエ公演にご期待ください!


▽詳細は各公演情報ページをご覧ください。

●ニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」~東京バレエ団<ベジャール・ガラ>
http://www.nbs.or.jp/stages/1008_BejartGala/index.html

「ボレロ」「ギリシャの踊り」「ドン・ジョヴァンニ」

8/13(金)19時、14日(土)15時、15日(日)15時 ゆうぽうとホール

S=¥11,000 A=¥9,000 B=¥7,000 C=¥5,000 D=¥4,000
一斉発売 4月17日

●東京バレエ団「ドン・キホーテ」
http://www.nbs.or.jp/stages/1008_donquixote/cast.html

8/20(金)18時半、21日(土)、22(日)15時、 ゆうぽうとホール
20日、 22日 ダニール・シムキン&小出領子
21日 上野水香&高岸直樹

[8/20、8/22]
S=¥11,000 A=¥9,000 B=¥7,000 C=¥5,000 D=¥4,000

[8/21]
S=¥10,000 A=¥8,000 B=¥6,000 C=¥4,000 D=¥3,000


今日の東京バレエ団「シルヴィア」の会場で早くもチラシ配布&会場で先行申し込みをしていました。
「ドン・キホーテ」、ダニール・シムキンが出る日は1000円高いだけなのね。

2010/02/25

マリインスキー・フェスティバルの日程と一部の演目 X International Ballet Festival MARIINSKY

毎年恒例のマリインスキー・フェスティバルの日程が発表になっていました。(ダンソマニ経由) 4月15日から25日までです。

http://www.mariinsky.ru/en/playbill/festivale/fest_2009_2010/ballet_fest_x/

15 avril  4月15日
Anna Karénine - Première 新作「アンナ・カレーニナ」

Chorégraphie : Alexeï Ratmansky 振付:アレクセイ・ラトマンスキー
Décors : Mikael Melbye
Lumières : Jørn Melin
Vidéos : Wendall Harrington
Music by Rodion Shchedrin
Production de l'Opéra National de Pologne (Théâtre Wielki) ポーランド国立バレエのプロダクション
Direction musicale : Valéry Gergiev 音楽監督:ワレリー・ゲルギエフ

16 avril  4月16日
Anna Karénine - Première 「アンナ・カレーニナ」

17 avril  4月17日
Roméo et Juliette 「ロミオとジュリエット」

18 avril  4月18日
La Bayadère 「ラ・バヤデール」
Centenaire de la naissance de Vakhtang Chabukiani チャプキアーニ生誕100周年

19 avril  4月19日
Carmen Suite - Etudes - Apollon 「カルメン組曲/エチュード/アポロ」

20 avril  4月20日
Giselle 「ジゼル」
Centenaire de la naissance de Tatiana Vecheslova

21 avril 4月21日
Le Lac des cygnes 「白鳥の湖」

22 avril
Giselle (Mats Ek) 「ジゼル」 マッツ・エック振付
Ballet de l'Opéra de Lyon リヨン・オペラ座バレエ

23 avril  4月23日
Soirée "Jeunes Chorégraphes" 若い振付家の夕べ

24 avril  4月24日
La Belle au bois dormant 「眠れる森の美女」

25 avril 4月25日
Gala-concert ガラコンサート


以前のダンソマニ内の投稿によれば、「アンナ・カレーニナ」の主演はディアナ・ヴィシニョーワが予定されているとのことで、もともとはデンマーク・ロイヤル・バレエにラトマンスキーが振付けた作品をベースにしているようです。

パリ・オペラ座来日公演、イザベル・シアラヴォラ降板情報

イザベル・シアラヴォラが怪我をしてしまったという件がダンソマニに出ており、当初では、彼女が「シンデレラ」の意地悪姉妹役のみ降板で「ジゼル」は出演するとのことでした。が、改めてダンソマニの方に、イザベル降板情報が載っていました。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4268&start=15

今年のブノワ賞にもこの役でノミネートされ、評判の高いイザベル・シアラヴォラだっただけに、残念です。私も彼女の出演日のチケットを買って楽しみにしていました。早く良くなって今年の夏のエトワール・ガラでは元気な姿を見られますように。

なお、ダンソマニ情報では、3月20日公演の代役はデルフィーヌ・ムッサンが務めるとのことです。きっとムッサンのジゼルも良いでしょうね。まだNBSのサイトには情報は載っていませんので、正式な情報はそちらに掲載されると思いますがしばらく待ったほうが良いでしょうね。

***

そのNBSのパリ・オペラ座来日公演ブログでは、今回「ジゼル」のペザント・パ・ド・ドゥを踊るリュドミラ・パリエロのインタビューが載っていました。昨年11月の昇進試験でプルミエールに昇進した彼女ですが、公演中に怪我をしたミルタ役のローラ・エケに代わり、ドゥ・ウィリからそのまま急遽ミルタの役を踊ったとのことです。オペラ座では初役だったそうで、すごいですね。
http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/02/post-29.html

一昨年末のバスティーユでのベジャール・プロ「これが死か」で、死役に抜擢されたリュドミラを観ました。とてもプロポーションに恵まれていて、印象的なダンサーでした。オペラ座学校出身ではなく、マリシア・ハイデが芸術監督を務めているチリのサンチアゴ・バレエから入団試験を受けて移籍したという異色の経歴の持ち主でもあります。

2010/02/24

Different Drummer The Life of Kenneth MacMillan その2

さて、この本を読んだ後、以前シアターテレビジョンで放映されたマクミランのドキュメンタリー「Out of Line」を見た。これは、「パゴダの王子」のDVDの映像特典につけられたもので、もともとはテレビ放映用に作られたようだ。(「三人姉妹」の海外盤にも、映像特典としてついている)。

晩年のマクミランおよび妻デボラへのインタビューをはじめ、ニネット・ド・ヴァロワ、リン・シーモア、アレッサンドラ・フェリ、さらにはファイナンシャルタイムズの評論家で彼の友人でもあったクレメント・クリスプ、そして彼の最大の敵の一人でもあったNew York Times、のちにNew York Postの評論家クライブ・バーンズのインタビューがある。

また、「パゴダの王子」の振り付け指導に臨む若き日の熊川哲也(道化役を踊る予定が、実際には怪我のために出演できず)、ダーシー・バッセルらの姿を見ることができるし、「隠れ家」(アレッサンドラ・フェリ出演)、「ロミオとジュリエット」(フェリ、ウェイン・イーグリング)、「マノン」(ジェニファー・ペニー、アンソニー・ダウエル)、「マイヤリング」(リン・シーモア)、「Invitation」(リン・シーモア)、「パゴダの王子」(ダーシー・バッセル)「グロリア」「イザドラ」などの映像を見ることができる。中でも、「Invitation」や「隠れ家」「イザドラ」の映像は多分ほかでは見られなくて貴重なものだと思う。

この映像は1時間以上もあるもので、マクミランの足跡をわかりやすく伝えている。評論家たちとの間の問題、ロイヤル・バレエの理事会との衝突などについてもマクミラン自身が語っているし、ダンスを習っているときに学校で感じた疎外感、極貧の少年時代、ベルリン時代の疎外感からアルコール中毒になったこと、フレデリック・アシュトンとの確執などについても彼は話している。彼自身の体験が作品の中に現れているのではないか、という質問を今まで彼は散々されてきていて、そのことについては相当うんざりしていたと、この映像の中で彼は語っている。もちろん自身の経験が作品に影響を与えているものではあるけれど、それだけではないと。といいつつ、どれだけ自分が今までイギリスの階級社会の中で疎外感を感じてきたかという話を彼自身も強調しているわけであるが。

伝記本を読んだ上でこの映像を見ると(順番は逆のほうがわかりやすいかもしれない)、よりマクミランの人となりや彼の作品について理解できると思う。

<隠された少年時代>

この伝記の特徴についていうと、マクミランが亡くなってから取材が行われたものであるため、彼自身の言葉というか考えについては、当時のインタビュー記事や、彼の周囲の人々の証言、そして彼の書き残した日記がベースになっていることである。ところが、彼の日記というのは、それほど詳細なものではなく、淡々と事実を書き綴っていたもののようで、すべての真実を明らかにしたものではないようだし、当時彼が感じていたこともそれほど細かくは書かれていないに思われる。そういった制約の中で、筆者はよくこれだけの大長編を書き上げることができたものだと思う。もちろん、かなり長い時間をかけて取材し、書き進めたようであるが。

ドキュメンタリーの中であまり触れられていなくて、本で詳細に書かれているのは、彼の家族のこと、特に少年時代、極貧の中で4人のきょうだいの中でどのように育ち、父からどのように抑圧を受けてきたかという話である。

映像の中で、マクミランは、両親は自分が小さいころに亡くなったと語っているが、それは嘘である。母は確かに彼が12歳のときに亡くなったが、父親は彼が振付家として名を上げてから亡くなっている。彼は、過去に書いた自伝の中でも、少年時代の家族の記憶について、事実と異なることを書いており、極力、その時代については思い出したくないようであった。比較的親しかった二人の姉たちは彼が振り付けを行った舞台に招かれているが、父および兄はまったく招待を受けたことがなく、彼の舞台を一度も観ないで亡くなっている。それだけ、子供のころの家族との経験は彼に大きな傷を残したということだろう。

また、住んでいた海辺の小さな町がドイツ軍の爆撃を受け、命がけで逃げ回る羽目になり多くの死体を見るなどの戦争体験も、彼には大きな影を落とした。本では、かなり生々しくその辺りのことが書いてある

<マクミランとミューズたち>

また、もうひとつドキュメンタリーの中で抜けているのは、若いころに彼に芸術上の霊感を与えた女性たちの話である。マクミランを語る上で欠かせない話といえば、ミューズたちのことである。長年にわたって彼のミューズであったリン・シーモア、そしてアレッサンドラ・フェリ、ダーシー・バッセル。彼女たちは、若いころ、無名時代にコール・ドやバレエ学校に在籍していたときにマクミランに見出され、スターへと育った。この伝記で興味深いのは、そのようにバレリーナの才能を見抜く力を、彼がどこから得たのかという一連のエピソードだ。

ケネス・マクミランは、少年時代から、彼の才能を見抜いた女性たちによって育てられてきたといっても過言ではない。彼の兄や姉たちまでもが生活のために働かななくてはならなかったという貧しさの中で、母親は彼のダンスの才能を伸ばそうとした。バレエ学校の女性教師は彼の才能を発見して、無料でレッスンをして育てた。ニネット・ド・ヴァロワは、彼をサドラーズ・ウェルズ・バレエ学校に入学させてスカラシップを与え、カンパニーに採用した。そして23歳の時に交際した同僚バレリーナのマーガレット・ヒル、彼よりも早くからランベール・バレエでプロとして踊ってきた彼女が最初のミューズである。振付家として活動するようになり、ABTへも振付のために訪れた1957年には、かの女優バレリーナで、振付家アンソニー・チューダーのミューズだった10歳近く年上のノラ・ケイと同棲する。二人が別れた後も彼女が死ぬまで友情は続き、彼女が結婚した映画監督ハーバート・ロス(「愛と喝采の日々」「ダンサー」)の監督作「ニジンスキー」で、マクミランは「春の祭典」を振付け、(現ロイヤル・バレエ芸術監督の)モニカ・メイソンが選ばれし乙女の役を踊っている。彼女たちと関係することによって、マクミランは多くの霊感を与えられたのであった。

ところが、ノラ・ケイとの関係以降、40歳を過ぎてデボラと結婚するまで、マクミランが誰と交際していたのかということについての記述がまったくない。もちろん、ロイヤルからベルリンにまで連れて行ったリン・シーモアをはじめ、彼が見出して育てたバレリーナたちとの関係は噂されていた。が、リン・シーモアはきっぱりと「アウト・オブ・ライン」の中で一笑に付している。彼自身、日記にそういったことについて一切書き残していない。

ダンサー時代のマクミランは、サドラーズ・ウェルズ・バレエ時代の同僚たち、その大部分はジョン・クランコをはじめ同性愛者であったが、親しく交流して芸術家として触発しあった。そのころ、周囲からは彼の恋人だと思われていた若いバレリーナがいたが、結局何もないまま終わったようである。子供のころ、父親にダンスを習うのは男らしくないと言われ、反対され続けてきたという抑圧。それが、彼が同性愛に結びつくようなモチーフを注意深く避けてきつつも、時にはそれが透けて見えてきてしまうという作品性に反映されているのではないか、と感じられる。ベルリン時代に若く美しい男性ダンサーに憑りつかれてストーカーに近い行為をしたということもあった。

一方で、思春期となった彼の娘シャーロットが、彼が「パゴダの王子」で抜擢した若きバレリーナのダーシー・バッセルに嫉妬して反抗期に突入するというエピソードもあるのが興味深い。

(つづく)

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2010/02/23

「バレエの神髄」公演 吉田都さんの「ライモンダ」はテューズリーと

光藍社さんの今年7月の「バレエの神髄」公演ですが、いつのまにか出演者が追加されていたんですね。ロバート・テューズリー、エレーナ・フィリピエワの名前がありました。

http://www.koransha.com/ballet/shinzui2010/index.html

「ロシア・バレエの帝王」ルジマトフ、 「ロイヤルの女王」吉田都、 「ボリショイの魂」岩田守弘、 「キエフの名花」フィリピエワ、 「イギリスの貴公子」テューズリーほか出演の豪華ガラ公演

この光藍社さんならではのキャッチコピーが素敵です。

<出演予定>

ファルフ・ルジマトフ
吉田都
岩田守弘(ボリショイ・バレエ)
ロバート・テューズリー
エレーナ・フィリピエワ(キエフ・バレエ ソリスト)
ナタリヤ・ドムラチョワ(キエフ・バレエ ソリスト)
セルギイ・シドルスキー(キエフ・バレエ ソリスト)
ヴィクトル・イシュク(キエフ・バレエ ソリスト)
キエフ・バレエ

<予定プログラム>

「シェヘラザード」全幕(ルジマトフ出演)
「ライモンダ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
  (吉田都&テューズリー出演)
「ディアナとアクティオン」(岩田守弘出演)  ほか

<東京公演日程>

公演日 開演 ホール 一般発売日
2010年7月8日(木) 18:30 文京シビックホール
2010年7月10日(土) 15:00 文京シビックホール
2010年7月11日(日) 15:00 文京シビックホール

チケット・・・Web先行発売 2/25(木)10:00~

これは本当に絶対に見逃せない公演になってきました。ルジマトフの「シェヘラザード」のパートナーは、フィリピエワだったりしたら、さらに素敵ですね。

2010/02/21

アルバータ・バレエがエルトン・ジョンのバレエを上演へ Elton John goes to the dance with Alberta Ballet

バンクーバー・オリンピックの開会式で踊ったことで注目を集めているカナダのアルバータ・バレエですが、またまた話題を呼ぶこと必至のプロジェクトが発表されました。

http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2010/02/elton-john-ballet.html

さらに詳しい記事
http://www.latimes.com/la-ca-alberta-ballet21-2010feb21,0,4933392.story

今年の5月に上演される“Love Lies Bleeding,”という題名の作品で、振付は、同バレエ団の芸術監督、ジャン・グラン=メートルです。グラン=メートルは、上記バンクーバー・オリンピック開会式の振付も行なっていますが、エルトン・ジョンが彼に注目したのは、アルバータ・バレエで上演しDVDにもなっている、ジョニ・ミッチェルの音楽をバレエ化した"The Fiddle and the Drum," がきっかけでした。エルトンとジョニ・ミッチェルは友人関係にあり、この作品が批評的にも成功したため、エルトンは映像を取り寄せ、グラン=メートルに電話をかけて彼と6人のダンサーたちをカルガリーにて訪ねたとのこと。

今回の新作は、エルトンと、彼と共作しているソングライターのバーニー・トーピンによる15曲を使い、エルトンの自伝的な内容の物語バレエとなるとのことです。 ホモセクシャリティ、エイズ、そしてドラッグのイメージも使われています。ボブ・フォッシーにインスパイアされたジャズダンス、ポアントを使ったクラシックバレエ、さらにはヒップホップ、ドラッグクイーン、シルク・ド・ソレイユ的なアクロバットまで幅広いダンスのスタイルが使われており、100万ドルの制作費をかけているそうです。

来週、アルバータ・バレエはロサンゼルスにて"The Fiddle and the Drum,"の公演を行ないます。そして、“Love Lies Bleeding,”は5月6日のカルガリー公演が初演で、エルトン・ジョン自身も初日の舞台に駆けつける予定です。さらに、世界ツアーも予定されているそうで。

バンクーバー・オリンピックでアルバータ・バレエの知名度も上昇し、服部有吉さんも所属しているし、さらにはエルトン・ジョンの歌を使っているということで、この作品、日本に来るなんてこともある得るかもしれませんね。

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Kings of the Dance ロサンゼルス公演の写真と記事/追記NY公演の写真と記事

現代最高の男性ダンサーたちをそろえた「Kings of the Dance」は現在ニューヨーク公演が行なわれていますが、その前のロサンゼルス公演の評と写真が、ロサンゼルス・タイムズに載っていました。

http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2010/02/dance-review-kings-of-the-dance-at-the-ahmson-theatre.html

この記事では、デヴィッド・ホールバーグとホアキン・デ・ルースが絶賛されていますね。ナチョ・ドゥアトの「レマンゾ」を、デヴィッドと、マルセロ・ゴメス、ギョーム・コテが踊ったそうで、なんという素敵な組み合わせなんでしょう。というわけで、この記事のスライドショーには、「レマンゾ」の写真も掲載されています。また、ギョーム・コテとマルセロ・ゴメスの「プルースト」も!このスライドショーは本当に素晴らしいです。

他に、41歳にして肉体美を誇るデズモンド・リチャードソン、ニコライ・ツィスカリーゼ、ホセ・カレーニョ、そしてデニス・マトヴィエンコが出演していました。そのうちNY公演の記事も出てくることでしょう。


****
追記:NY公演の記事がNew York Timesに出ていました。アレイスター・マッコリー氏はかなり辛口の評を書いています。ダンサー自体はよかったけれど、振り付けに疑問符を出していますが、バランシン好きで知られる氏のことなので、そのあたりは割り引いて読み取ったほうが良いかと。

http://www.nytimes.com/2010/02/22/arts/dance/22kings.html

写真はデヴィッド・ホールバーグ、マルセロ・ゴメス、そしてデズモンド・リチャードソンとNYの新聞らしく地元で活躍するダンサーを載せています。3人とも、とても美しいですが。

Different Drummer The Life of Kenneth MacMillan その1

昨年秋に出版された、ケネス・マクミランの伝記「Different Drummer The Life of Kenneth MacMillan」をようやく読み終えた。まだ邦訳が出ていないのだけど、700ページ以上の大作ではあるものの、とても面白い内容だった。何回かに分けて、ここでざっとした内容を紹介していきたい。なお、本国イギリスでのこの本の売れ行きが良いため、ペーパーバック化が予定されているとのこと。

この伝記を著したジャン・パリーはObserver紙の舞踊批評家であり、またBBCのプロデューサーでもあった。ケネスの最後の作品「ジューダス・ツリー」に好意的な評を書いたことで彼に認知される。ケネスの未亡人であるデボラ・マクミランに彼女は資料を提供され、協力を得ている。またリン・シーモア、ジョージナ・パーキンソンらダンサー、ケネスの娘シャーロットに取材した。そしてケネスと親交のあったファイナンシャル・タイムズのダンス批評家クレメント・クリスプらがこの本のドラフトに目を通し、当時の批評を引用することに同意している。「Differenet Drummer」は、彼の振付作品のタイトルでもあるが、集団に溶け込もうとしても拒絶され、疎外感を味わっていた彼の人生を表現する言葉でもある。

この本のごく一部が、ケネス・マクミラン財団のサイトで読める。また、このサイトでは、彼の全作品の紹介、貴重なリハーサル映像などたくさんの資料を見たり読んだりすることができる。

http://www.kennethmacmillan.com/

*****

1992年10月29日、ロイヤル・オペラハウスで「マイヤリング(うたかたの恋)」の6年ぶりの再演が行なわれた初日、イレク・ムハメドフがルドルフ皇太子、ヴィヴィアナ・デュランテがマリー・ヴェツェラを初めて舞台で演じていている最中のこと。気分が悪いと言って客席から立ち去っていたケネス・マクミランの姿が見つからなくなっていて、芸術監督のアンソニー・ダウエルはじめスタッフが捜索を始めた。やがて舞台裏の暗い廊下で倒れ冷たくなっているマクミランが警備員に発見され、駆けつけた救急隊により死亡が確認されたのだった。カーテンコールにおいて彼の死はロイヤル・オペラハウスの観客に伝えられ、満場の観客が突然の彼の死を悼んだのだった。

マクミランの人生は、苦悩に満ちたものだった。それは、彼が幼い時から少年時代に負った心の傷によりもたらされたものだった。大恐慌の1929年にスコットランドの貧しい家に生まれたケネス。彼の父は第一次世界大戦に従軍し、ドイツ軍の毒ガス攻撃により肺を病み火傷を負うなど、大きな傷を負った。上の姉は出生時の医療ミスにより耳が不自由だった。母の深い愛情を受けて育った4人兄弟の末っ子のケネスは、ダンスの才能を認められ家を離れてバレエ学校に通っていた12歳の時に、心臓発作で母が亡くなったとの知らせを受ける。母の死に目に会えなかったことを悔やんでいた彼に、父親は冷たくなっている母にキスをすることを強いて、泣いてはいけないと厳しく伝えた。踊るのは男らしくないと息子がダンスを学ぶことに反対していた父は、姉たちにも厳しく当たり、ケネスと仲良しの上の姉は兵士たちとダンスホールで遊んでいたことで家から追放された。少年時代にケネスが受けた性的な抑圧と母親の急死のトラウマは、彼の作品に色濃く反映されている。

ケネスの作品の中には、これらのトラウマに基づいた暗い情念、裏切り、抑圧、愛と死、疎外感、そして妄執が満ちている。また、父の戦争に由来した苦しみは、ナチスから隠れるユダヤ人家族をモチーフにした「隠れ家The Burrough」や、「グロリア」など後年の作品に表れている。また、「ロミオとジュリエット」の仮死状態のジュリエットとロミオが踊るパ・ド・ドゥには、母の遺体にキスを強いられた経験が色濃く反映されている。

ニネット・ド・ヴァロワに才能を認められ、1945年にサドラーズ・ウェルズ・バレエスクールに入学したケネスは卒業後サドラーズ・ウェルズ・バレエ(現ロイヤル・バレエ)に入団。長身でエレガントな彼は、将来のスターと期待される。だが、キャリアの初期から絶えず不安に苛まれていたケネスは、主役級の役にも抜擢されながらも、舞台恐怖症から舞台上で踊ることができなくなり、その一方で振付家としての頭角を現す。当時サドラーズ・ウェルズに在籍していたジョン・クランコと親しくなったことや、舞台恐怖症の恐怖から逃れるために映画館に通って多くの映画を観たことが、彼に大きな影響を与えた。また、当時からのの盟友としてはピーター・ライトの名前も挙げられる。1952年に初めての作品を振付けてから、彼の振付家としての才能は傑出していた。55年に振付家に完全に転向した彼のダンサーとしての映像は、フレデリック・アシュトンと共にアグリー・シスターズを演じた「シンデレラ」のDVDで観ることができるが、アシュトンは常にマクミランをライバル視していた。1965年の「ロミオとジュリエット」が大成功を収めてまもなくのこと。アシュトンは、ロイヤル・バレエの芸術監督を退任する際には、次期芸術監督にマクミランを推す声が強かったにもかかわらずそれを却下して彼をカンパニーから追い出す。「ロミオとジュリエット」を振り付けようとしたもののうまくいかなかったアシュトンの嫉妬が根底になったと思われている。

ボリショイ・バレエがガリーナ・ウラノワ主演でロンドン公演にてラヴロフスキー版「ロミオとジュリエット」を上演して、熱狂的な反応を引き起こした。当初ロイヤル・バレエはこのラヴロフスキー版を上演したいと思ったものの、権利を獲得することができずに、マクミランが振付を行なうことになる。1960年の衝撃的な作品「Invitation」で主役の少女に抜擢されたリン・シーモアがジュリエット役として初演するはずであったが、ロイヤル・バレエは、注目される新作の初日にはスターの力が不可欠だったとして、土壇場でマーゴ・フォンテーンとルドルフ・ヌレエフの主演へと変えてしまった。子供をあきらめてまでジュリエット役に取り組んでいた、当時新婚だったシーモアの結婚生活はこのことがきっかけでやがて破綻。ケネスのミューズであったシーモアとの関係には大きな影が落ち、二人の愛憎を思わせる関係が悪化する。また、ケネスを育て上げたニネット・ド・ヴァロワにも後年「眠れる森の美女」上演をめぐって裏切られるという出来事もあり、彼の人生は裏切りに満ちたものでもあった。

1964年にケネスは「大地の歌」をロイヤル・バレエに振り付けようとするものの、マーラーの宗教音楽はバレエにするには相応しくないというカンパニーの上層部により計画は却下される。同じ頃、クランコがフォンテーンとヌレエフのために「オネーギン」を振付けるという申し出も却下された。「大地の歌」も「オネーギン」も、シュツットガルト・バレエでマリシア・ハイデ主演で初演され、マクミランとクランコの傑作は後にロイヤル・バレエのレパートリー入りするのであった。

アシュトンにより実質的にロイヤルを追い出されたケネスは、1967年から70年まで、ベルリン・ドイツオペラの芸術監督に就任する。が、ここでも彼はさらに苦悩を深め、アルコール中毒になり心臓発作を起こす。ドイツ語を話せない彼は、ドイツ人のスタッフやダンサーたちとうまくコミュニケーションが取れずに孤独に苛まれる。さらに、シュツットガルト・バレエの芸術監督となって成功を収めた盟友ジョン・クランコを訪ねようとする際に、東ドイツを通過するためのビサを持っていなかったために銃を持った兵士に取り囲まれ死の恐怖を味わうという経験もする。また、若く美しい金髪の男性ダンサー、フランク・フレイの魅力に取り付かれ、彼を重用したことで、カンパニーの反発を買い、一方で同バレエ団に招いたリン・シーモアに対して、ケネス自身の抑圧的な父親と同じような束縛的な態度を取ってしまう。内外3年間の辛いベルリンでの生活を終え、1970年にケネス・マクミランはロイヤル・バレエの芸術監督に就任する。

(続く)

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2010/02/20

ロイヤル・バレエ関連の記事色々と

NBSのサイトを中心に、英国ロイヤル・バレエの関連記事がアップされていました。

(それにしても、パリ・オペラ座のキャスト変更のお知らせといい、「シルヴィア」のマルセロ・ゴメスのインタビューといい、さらにTwitterでも情報をアップしていたりして、NBSのWeb担当者は本当によく働きますね。えらいです)

まずは、読売新聞の記事

英国バレエ 上演目白押し
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/theater/20100219-OYT8T00940.htm

Googleニュース経由Webで先に記事を見ちゃったので気がつかなかったのですが、19日の夕刊紙面にも載っていたようですね。ロイヤル・バレエの来日公演情報だけでなく、東京バレエ団、新国立劇場や小林紀子バレエシアターの公演情報、そしてピーター・ライトのインタビューと、盛りだくさんの記事です。中でも、ピーター・ライトのインタビューは、ド・ヴァロワ、アシュトン、クランコ、マクミランと続く英国のバレエの系譜を体系的に知るのに助けとなる、良いインタビュー記事だと思います。

■主な英国バレエ公演
★東京バレエ団 「シルヴィア」2月26~28日・東京文化会館。03・3791・8888
★小林紀子バレエ・シアター 「眠れる森の美女」6月4~6日・新国立劇場。「コンチェルト」(マクミラン)「チェックメイト」など8月28、29日・五反田ゆうぽうと。03・3987・3648
★英国ロイヤル・バレエ団 「リーズの結婚」6月19、20日、「うたかたの恋」22~24日、「ロミオとジュリエット」26~29日・東京文化会館。03・3791・8888
★新国立劇場バレエ団 「カルミナ・ブラーナ」5月1~5日、「ペンギン・カフェ」10月27~11月3日、「シンデレラ」(アシュトン)11月27~12月5日・新国立劇場。03・5352・9999

NBSのロイヤル・オペラハウスのブログには、エドワード・ワトソンのインタビューが載っています。特に「うたかたの恋(マイヤリング)」については熱く語っていますね。
http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/02/post-6.html
これを読むと、来日公演で彼が主演する「うたかたの恋」をぜひとも見なくては、と痛感しますよね。

また、ぴあの「映画生活」では、Livespireで映画館で上映される「オンディーヌ」についても、ワトソンが語っています。
http://pia-eigaseikatsu.jp/news/153330/39192/

マクミランと言えば、ようやくマクミランの伝記「Different Drummer :The Life of Kenneth MacMillan」を読み終えました。700ページ超で本そのものがものすごく大きく、内容が盛りだくさんだったのですが、非常に面白い本だったので、邦訳を出して欲しいと思います。時間があるときに感想を書きますね。

*******
ダンソマニでは、ロイヤル・バレエのチェ・ユフィ(崔由姫)さんのインタビューが、フランス語と英語で掲載されています。日本語の訳も日本語版に載せてくれるんではないかと期待。
http://www.forum-dansomanie.net/pagesdanso/int0030_interview_yuhui_choe_en.html

今は主にレスリー・コリアに教わっているそうですね。「うたかたの恋」ではステファニー役を与えられたものの、実際に舞台で踊る機会がなく、「ロミオとジュリエット」では、ジュリエットの代役に入っているそうです。

****
ロイヤル・バレエの来日公演のセット券販売状況(2月17日現在)がアップされていましたが、すでに吉田都さんとアリーナ・コジョカル主演の「ロミオとジュリエット」はS席とA席が終了、都さんの日はB席まで終了しているそうです。また、「うたかたの恋」のタマラ・ロホとカルロス・アコスタの日は、S席が終了。NBS WEBチケットの先行抽選予約では、これらの席種に関しては申し込めないそうです。一般発売に回る分はあると思いますが、入手するのはなかなか大変そうです。

「うたかたの恋(マイヤリング)」のDVD (アマゾンUK) 3月1日発売予定、ワトソン、ガレアッツィ主演

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2010/02/19

パリ•オペラ座来日公演 ミリアム•ウルド=ブラム、ヤン•ブリダール降板

NBSサイトにパリ•オペラ座来日キャスト変更のお知らせが載ってしまいました。

http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/02/post-28.html

パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演に出演を予定しておりました、ヤン・ブリダール(プルミエ・ダンスール)とミリアム・ウルド=ブラーム(プルミエール・ダンスーズ)は、怪我のため来日することができなくなりました。 これにより、「シンデレラ」と「ジゼル」のキャストが下記のとおり変更となりましたので、お知らせいたします。

というコトで詳しいキャスト変更内容は上記サイトまで。

「シンデレラ」
2010年 3/12(金)6:30p.m.

シンデレラ:アニエス・ルテステュ
映画スター:ジョゼ・マルティネス
継母:ステファン・ファヴォラン
プロデューサー:ヴァンサン・シャイエ
二人の義姉:イザベル・シアラヴォラ、エミリー・コゼット
ダンス教師:バンジャマン・ペッシュ


3/13(土)1:30p.m.

シンデレラ:マリ=アニエス・ジロー
映画スター:カール・パケット
継母:ジョゼ・マルティネス
プロデューサー:ヴァンサン・シャイエ
二人の義姉:ドロテ・ジルベール、ステファニー・ロンベール
ダンス教師:バンジャマン・ペッシュ


3/13(土)6:30p.m.

シンデレラ:デルフィーヌ・ムッサン
映画スター:マチュー・ガニオ
継母:ステファン・ファヴォラン
プロデューサー:アレッシオ・カルボネ
二人の義姉:イザベル・シアラヴォラ、エミリー・コゼット
ダンス教師:マチアス・エイマン


3/14(日)1:30p.m.

シンデレラ:マリ=アニエス・ジロー
映画スター:カール・パケット
継母:ジョゼ・マルティネス
プロデューサー:ヴァンサン・シャイエ
二人の義姉:ドロテ・ジルベール、ステファニー・ロンベール
ダンス教師:バンジャマン・ペッシュ


3/15(月)6:30p.m.

シンデレラ:デルフィーヌ・ムッサン
映画スター:マチュー・ガニオ
継母:ステファン・ファヴォラン
プロデューサー:アレッシオ・カルボネ
二人の義姉:イザベル・シアラヴォラ、エミリー・コゼット
ダンス教師:マチアス・エイマン


「ジゼル」

2010年3/18(木)7:00p.m.

ジゼル:アニエス・ルテステュ
アルブレヒト:ジョゼ・マルティネス
ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト
パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー


3/19(金)7:00p.m.

ジゼル:ドロテ・ジルベール
アルブレヒト:マチアス・エイマン
ミルタ:エミリー・コゼット
ヒラリオン:ニコラ・ポール
パ・ド・ドゥ:リュドミラ・パリエロ、アレッシオ・カルボネ


3/20(土)1:30p.m.

ジゼル:アニエス・ルテステュ
アルブレヒト:ジョゼ・マルティネス
ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト
パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー


3/20(土)6:30p.m.

ジゼル:イザベル・シアラヴォラ
アルブレヒト:バンジャマン・ペッシュ
ミルタ:エミリー・コゼット
ヒラリオン:ニコラ・ポール
パ・ド・ドゥ:リュドミラ・パリエロ、アレッシオ・カルボネ


3/21(日・祝)1:30p.m.

ジゼル:オレリー・デュポン
アルブレヒト:ニコラ・ル・リッシュ
ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト
パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー


ヤン•ブリダールも降板なのは、楽しみにしていただけに残念です。

ブリダールのシンデレラでの代役は、ヴァンサン•シャイエ、ジゼルのヒラリオン役はジョシュア•オファルトとニコラ•ポールです。

ナチョ・ドゥアトとスペイン国立ダンスカンパニーの危機 Nacho Duato Compania Nacional de Danza's Crisis

振付家のナチョ・ドゥアトは1990年以来、20年にわたりスペイン国立ダンスカンパニーCompania Nacional de Danzaの芸術監督を務めてきました。彼の作品は、カンパニーのメーンレパートリーを占めているだけでなく、パリ・オペラ座、ABT、新国立劇場バレエ団など世界中のカンパニーで上演されており、現代最高の振付家としての地位も確立しています。
Compania Nacional de Danza
http://cndanza.mcu.es/

ところで、ドゥアトがカンパニーを率いてきた20年間の間、スペインでは9人の大統領が統治し、また2度の政権交代を経てきましたが、突然終止符が打たれようとしています。スペインの国立舞台芸術・音楽機関(National Institute of Performing Arts and Music (INAEM))は、ドゥアトに、カンパニーのレパートリーを古典とネオクラシック中心のものへと変更し、教育についても古典バレエ中心のものへと変更することを要求し、さもなければ退任をと迫っています。このことは、スペインの複数の新聞が報じています。

http://www.elpais.com/articulo/cultura/Cultura/ensena/puerta/Duato/elpepucul/20100205elpepicul_3/Tes

INAEMのディレクターであるFelix Palomeroは、ドゥアトに対してレパートリーの変更を強制したことは否定しています。しかし、この問題は、スペインの文化省大臣がドゥアトを呼び出して意向を伺うという事態へと発展しました。

パロメロが要求したのは、カンパニーがアカデミズムの要素が強く、古典、ネオクラシックそしてコンテンポラリーのすべてに対応できるようになるべきだということです。彼は、ダンス界のさまざまな人々に意見を伺い、その中にはスペイン出身の国際的なスターが含まれていたようです。その中には、タマラ・ロホ、そしてジョゼ・マルティネスもいたとのこと。

当初の予定では、マドリッド州に古典のバレエ団を設立する予定で、ヴィクトル・ウリャテが芸術監督を務める予定でしたが、その計画は立ち消えになりました。代わりに、既存のカンパニーをクラシック・バレエのカンパニーへと転換する計画となったそうです。ドゥアトが芸術監督になる前は、スペイン国立ダンスカンパニーは古典のカンパニーでした。その電灯を取り戻したいというのが、文化省の意向だそうです。

まだ最終的な結論は出ておりません。また、ドゥアトからの声明は今のところ何も出ていません。が、ドゥアトがスペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督を退任する可能性は高いとのことです。現在、スペイン国立ダンスカンパニーは、マドリッドのテアトロ・レアルにて、「チェーホフへのオマージュ」と題した公演を上演中で、作品は絶賛されているようです。

***
なお、もう一人スペイン出身のスターダンサーといえばアンヘル・コレーラがおり、彼が設立したコレーラ・バレエは3月にニューヨークのシティセンターにて初の米国公演を行うところです。
http://www.nycitycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=4828

コレーラ自身がスペインでの古典バレエを上演するカンパニーを設立することに情熱を傾け、ABTでの輝かしいキャリアを多少犠牲にしても、カンパニーの立ち上げとスペインでのツアーを熱心に行ってきました。ですが、なぜか彼のところには声がかからないのですよね・・・。いろいろと政治が絡んでややこしい話のようです。

追記:業務連絡になりますが、メーンで使っているPCがクラッシュしてしまったため、サブのネットブックとiPhoneでアクセスしています。メールへのお返事等、遅くなっていることをお詫びします・・・。データは直前に移し変えているのでほぼ大丈夫でした。

2010/02/18

オランダ国立バレエのラトマンスキー振付「ドン・キホーテ」Het Nationale Ballet Don Quixote by Ratmansky

オランダ国立バレエは、2月13日より、アレクセイ・ラトマンスキーが振付を行なった新プロダクションの「ドン・キホーテ」を上演中です。

この新プロダクションの宣伝に力が入っているようで、特設サイトを設けています。
http://extra.het-ballet.nl/donquichot/
素晴らしいことに、ラトマンスキーのインタビューの英文テキストまで載せてくれているんですよね。

キャストを見ると、2月18日と20日、27日の公演は、オランダ国立バレエに移籍したものの、ABTに去年復帰したサシャ・ラデツキーがゲスト出演でバジル役を踊ることになっているんですね。サシャはABTではエスパーダは踊っているけど、バジルは踊ったことが無いはずです。しかも、キトリ役はラリッサ・レジュニナです。

また、オランダ国立バレエのYouTubeのオフィシャルチャンネルでメイキングやリハーサル映像、ラトマンスキーのインタビューなどをアップしています。

最新の映像では、舞台の実演の様子が紹介されています。ラトマンスキーの振付といっても、基本的には古典の「ドン・キホーテ」とそれほど変わらないようですが、衣装などのセンスがとても素敵です。ラトマンスキーのインタビューによれば、プティパのオリジナルに基づいてはいるものの、まったく新しいシーンなども加えられているようですね。

http://www.youtube.com/watch?v=TYSwy-X17po


オランダ国立バレエといえば、「ジゼル」のDVDも発売されますね。こちらも見るのが楽しみです。Side B-alletさまのエントリによれば、北米版はリージョン1、欧州盤はリージョンALLとのこと。(amazon.ukにリンクを張っておきます)

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そしてこのバレエ団は、YouTubeをはじめ、FacebookやTwitterでの情報提供も積極的にやっていますね。私たちはおかげで、家にいながら、世界中のバレエ団の動向や新しい作品について知ることができるというわけです。

2010/02/16

ルドルフ・ヌエレフへのオマージュガラ HOMAGE TO NUREYEV AT THE LONDON COLISEUM

ルドルフ・ヌレエフ財団からのメールで、「ルドルフ・ヌエレフへのオマージュガラ」の案内が送られてきました。

http://www.nureyev.org/rudolf-nureyev-news-informations/homage-to-nureyev-london-coliseum

3月21日、ロンドンのコロセウムにて開催されます。
出演者が凄いです。現代のトップダンサーが集結したという感じですね!

Igor Zelensky, Polina Semionova, Yevgenia Obraztsova, Svetlana Zakharova, Andrei Merkuriev, Dmitri Gudanov, Manuel Legris, Gil Roman, Olga Esina, Marianela Nunez, Thiago Soares, Alina Cojocaru, Johan Kobborg, David Makhateli, Roberta Marquez, Dmitri Gruzdyev, Farukh Ruzimatov, Mara Galeazzi, Ivan Putrov, Sarah Lamb, Inaki Urlezaga and others.


上演作品はこんな感じです。
La Bayadère, Romeo and Juliet, Manon, Swan Lake, Les Sylphides, Le Corsair, as well as the short ballets The Moor’s Pavane (choreography by C Limon), Afternoon of a Faun (choreography by Jerome Robbins) and the last movements from Pierrot Lunaire (Choreography by Glen Tetley).

チケットはロンドン・コロセウムのサイトで買えるはず
http://www.eno.org/see-whats-on/productions/production-page.php?&itemid=73

ボリショイの岩田守弘さん「時代を駆ける」連載/ボリショイ・イン・キューバ

わが家で購読している毎日新聞で、ボリショイ・バレエの岩田守弘さんの「時代を駆ける」が掲載されていました。この「時代を駆ける」は月~水曜日掲載とのことで、以前には吉田都さんも掲載されていました。

http://mainichi.jp/select/opinion/kakeru/news/20100215ddm004070031000c.html

岩田さんがロシアに渡ったのは旧ソ連時代の90年だったので、すでに20年もロシアで暮らしているんですね。

はっきり言ってバレエは西洋のものです。体形とか日本のものではない。ところがエンターテインメントとは違い、伝統芸能なのです。日本人が大切にしてきた師弟関係などは一緒です。バレエは芸術だけれども、肉体労働を通さないと表現できません。努力するということは日本人の気質に合っている。僕は日本人だから助かったわけではないですが、(日本人であることは)ずっとやってこられた一つの要因です。

とても説得力のある言葉ですね。身長166センチとボリショイでも一番小柄な岩田さんが、20年もロシアで第一線で頑張ってこられたのは、この気質ゆえなのでしょうね。そういえば、服部有吉さんも身長162cmと小さいわけですが、本当に凄い人はそのようなハンディを吹き飛ばせるんですね。

今後の連載が楽しみです!

そして岩田さんがゲスト出演するグルジア国立バレエの来日公演は、今月24日ともうすぐに迫っているんですね。ジャパンアーツのバレエ・舞踊ブログでは、リハーサルのために岩田さんとアンドレイ・ウヴァーロフがニーナ・アナニアシヴィリやバレエ団とのリハーサルのために、グルジア入りしたと報じています。

そして岩田さんのブログでは、リハーサルの模様が少しだけアップされています。
http://ibashika.exblog.jp/13713625/

******

さて、ボリショイ・バレエのダンサーの一部は、キューバで公演を行ないました。ボリショイのダンサーがキューバで踊るのは30年ぶりとのことです。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-13891520100215
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100214/amr1002142127003-n1.htm

ロイター通信ではニュース映像を見ることもできます。アリシア・アロンソは御年89歳ですが元気そうですね。
http://jp.reuters.com/news/video?videoId=42918956&videoChannel=1

New York Timesにも記事は載っていました。
http://www.nytimes.com/2010/02/15/arts/dance/15arts-RUSSIANBALLE_BRF.html
アンナ・アントニーチェワ、ルスラン・スクワルツォフ、ドミトリー・ベロゴロツェフら6人が出演したようです。

2010/02/15

フランス大使館「No Man's Land 創造と破壊」

創造と破壊@フランス大使館 - 最初で最後の一般公開

フランス大使館新庁舎オープンに伴い、旧庁舎では日仏のアーティスト70人が参加するアートイベント『No Man’s Land』が開催されています。一般公開は2009年11月26日から2010年2月18日まで。入場無料。解体前のフランス大使館旧庁舎を訪れる唯一のチャンスをお見逃しなく!

http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article3719

フランス大使館の移転に伴い、空になった旧庁舎は「ノーマンズランド」としてヴィジュアル・アート、デザイン、モード、建築など様々なジャンルから、日本人とフランス人のアーティストが参加する大規模な文化プロジェクトの場となった。というわけで、大評判となったこの催し、当初より期間が延長されて2月18日までの開催となり、終了間際になって駆け込みで観てきた。

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ゲート:ニコラ・ビュフ作

様々な種類のアートが、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさで混然と旧大使館の建物内に配置されている様子は、さながら文化祭のよう。1957年に建てられた旧庁舎は、ジョゼフ・ベルモンの作品で、モダンさがありながらも、古い校舎を髣髴とさせるところもあるので、ますます文化祭の手作り感が募っているのが面白い。

ポップアート、コラージュ、映像、インスタレーション、写真。しばらく前まで使われていた事務机や椅子、ロッカーやタイプライターや電話などまでアートに変えてしまっていたりするのににやりとする。

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このアートプロジェクトのキモは、遊び心だと思う。あまりにも膨大な展示と、評判になっているがゆえ混雑していてゆっくり一つ一つの解説を見ている余裕が無かったのだけど、予備知識や面倒くさい解説などを吹き飛ばすような驚きやワクワク感、何でもあり感、想像力の刺激という体験型アートの原点を感じさせてくれたのが楽しかった。


中でもウケたのはやっぱりこれ。

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クロード・レヴェック作。鼻血ときたもんだ。








そしてクマちゃんが激しく可愛い♪


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紙屑で覆い尽くされた執務室とバスケットのゴール

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ドコモダケとのコラボ。(松井えり菜)キモ可愛い。



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建物は近々解体され、跡地は高級マンションとなるようだ。楽しいコトにはいつか終わりが来る、というところも文化祭的でちょっぴり切ない。




このプロジェクトに参加できるのは、あとは2月18日(木)の一日だけ!混雑するとは思われるけど、絶対に盛り上がるはず

パリ・オペラ座来日公演 ミリアム・ウルド=ブラム降板?

お友達に教えていただいた&ダンソマニさん情報で、怪我で「椿姫」のオランピア役を降板していたミリアム・ウルド=ブラムが、来日公演の「ジゼル」のペザントも降板するとありました。

正統派クラシックダンサーでとても愛らしいミリアムが観られないのは本当に残念です・・・。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=2990&start=240&sid=4f93a72d4272fb49377a7d5979d14893

(まだNBSでは告知されていませんので、確定情報ではありません)

「ジゼル」ペザント・パ・ド・ドゥのキャスト

3月18日(木)ソワレ、20日(土)、21日(日)(マチネ)
代役:メラニー・ユレル×エマニュエル・ティボー

3月19日ソワレ、20日(土)ソワレ
代役:リュドミラ・パリエロ×アレッシオ・カルボネ

2010/02/14

「オペラ座ダンサーの案内するオーガニックなパリ」

パリ・オペラ座のマチュー・ガニオ、ドロテ・ジルベール、ミリアム・ウルド=ブラムをフィーチャーした本が出版されました。

「オペラ座ダンサーの案内するオーガニックなパリ」

パリ・オペラ座の若手人気ダンサーが、心身ともに美しく保つオーガニックライフを伝授。パリでトレンドのオーガニックな食生活、レシピ、レストラン、マルシェからハーブ、ナチュラルコスメを使ったボディケアなど美しくなれるパリガイド。マチュー・ガニオがオーガニックなパリ散歩コースを案内、ドロテ・ジルベールが美容法を伝授、ミリアム・ウルド=ブラムがレシピを紹介。オーバニック&ナチュラルなパリ・ショップガイド付き。

レキップ・ド・パリ編
単行本: 128ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2010/2/5)

オペラ座の人気ダンサーが登場しているといっても、バレエのネタは少なく、彼らが健康と美を維持するためにどのようなことをしているのか、どんなライフスタイルを行なっているか、そしてお勧めのお店などが載っているといった内容。3人の写真がふんだんに使われているのはファンにとって嬉しいし、ダンサーといってももの凄く食べ物に気を使っているというわけではなく、甘いものも食べたりしていることがわかるのは面白いです。

マチュー・ガニオは、サンジェルマン・デ・プレを中心に、オーガニックのスーパーやレストラン、カフェを案内してくれています。これからパリに旅行に行く人にはとっても参考になりますね。フランスはパンも野菜も美味しいんですよね~。インタビューの端々に、彼のとても真面目な性格がうかがえます。

ドロテ・ジルベールは主にビューティ系の記事で、オーガニックコスメを中心に、ハーブを使ったボディケアやエクササイズ、そしてスパやサロンなどを紹介しています。ヨーロッパに行くとどっさりとオーガニックコスメや石鹸などを買い込む私にはすごくお役立ちの内容。(ちなみに私はサンジェルマン・デプレにあるお買い得品をそろえたドラッグストアを愛用しています。ヴェレダ、コーダリー、サノフロールなどが安く買えます。コーダリーはドロテも使っているんですね)
それにしても、やっぱりドロテはとっても美人ですね~。

一方、ミリアム・ウルド=ブラムはよりナチュラル志向というか、自分で料理をして家でのんびり過ごすのが好きな様子。得意料理のトマトソースのピザやチョコレートケーキのレシピを紹介したり、キッチンでできるエクササイズを実演したり。

巻末に載っているデザートやジュースのレシピはとても目に美しく、おいしそうで作ってみたくなります。オーガニックのスーパーやパン屋さん、マルシェなどもまとめて紹介されています。本当にパンがおいしそうで。しばらくヨーロッパに行く予定は無いと思うのですが、おいしいパンを食べて、オーガニックコスメを買い込みにパリに行きたいな~ってしみじみ。

フランスやドイツなどヨーロッパは、ビオといってオーガニックなものが本当に盛んで、先日シュツットガルトに行った時も、オーガニック専門のスーパーがたくさんあったし、普通のドラッグストアにもオーガニックコスメが置いてあったして生活に根ざしているんですよね。フランスはエコサートというオーガニックの厳しい認証制度があったりして、きちんと管理をしているんです。食べ物についても、フランス農務省認定AB(Agriculture Biologique)マークという認証があるそうです。その辺を知る上でも、興味深い本ですね。

オペラ座ダンサーの案内するオーガニックなパリオペラ座ダンサーの案内するオーガニックなパリ

朝日新聞出版 2010-02-05
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NBSのブログでお知らせがありましたが、FRaUの最新号には、「エトワールたちの美の秘密」と題して、アニエス・ルテステュとマチュー・ガニオのインタビューが1ページずつ出ています。インタビューはごく短いのですが、二人の写真はすごーくゴージャスで美しいです。この二人は本当にメディアへの露出回数が多いですよね。フォトジェニックなので、ある意味当然なのかもしれませんが。

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フォトジェニックといえば、ダンソマニさんに教えていただきましたが、このオーレリー・デュポンのファッションフォトが、ドラマティックで美しいです。いつもの彼女のイメージとはまたがらりと違う感じです。

http://www.lexpress.fr/styles/diapo-photo/styles/mode-beaute/mode/aurelie-dupont-la-mode-au-firmament_848577.html

2010/02/13

バンクーバー・オリンピックの開会式に服部有吉さんが!Yukichi Hattori on Vancouver Olympics Opening Ceremony

今日はバンクーバーオリンピックの開会式の生中継をテレビで見ていたのですが、選手たちの入場が終わって、ブライアン・アダムズらの歌の後、巨大な白い電飾熊が登場し、地面の氷が割れたかと思ったらトーテムポールがニョキニョキ出現し、それが緑の林に。そして、サラ・マクラクランの歌に合わせて、アルバータ・バレエによるパフォーマンスがありました。

服部有吉さんは、ダンサーの仲でも小柄で、でも動きがやっぱり抜群に綺麗なので目立っていましたね。ほぼ中心の位置で踊っていたので、よく映っていたし、NHKの実況で、「ハンブルク・バレエの東洋人初のプリンシパル(本当はそりス路とだと思うんだけど)だった服部有吉さん」って解説が入っていました。彼のほかにも日本人の団員が数人おり、そのことについても触れられていましたね。なんか結婚式のケーキのように丸い舞台が真ん中にいくつか重なっている感じで、その一番中心で服部さんは踊っていました。こうやって彼が大舞台で躍っているのを観ることができて嬉しかったです。

他にも、k.dラングによる「ハレルヤ」があったり、先住民族にオマージュを捧げたパフォーマンスがあったり、合いリッシュな感じの踊りありと、なかなか見ごたえたっぷりの開会式でした。ブライアン・アダムズはまだ若々しいですね。開会式前の練習で、グルジアのリュージュの選手が事故で亡くなるという哀しいことがありましたので、半旗が掲げられていました。ご冥福をお祈りします。(グルジアのフィギュアスケート代表のエレーナ・ゲデヴァニシヴィリも悲しそうでした)

それから、ロシア代表はやはり青いチェブラーシュカを手にしていましたね。これは欲しい!(北京オリンピックの赤いチェブラーシュカは持っているんですが青の方が可愛いですよね) 日本選手団の旗手の岡崎朋美さん、今でもめちゃくちゃ綺麗というか可愛いですね。

開会式の録画は今夜NHKで放送されますので、見逃した方はぜひ!本日(13日)19時30分から22時30分です。
http://www9.nhk.or.jp/olympic2/olpg/olpg_date.html


なお、オリンピックの関連イベントの一環として、ナショナル・バレエ・オブ・カナダとロイヤル・ウィニペグ・バレエがバンクーバーで特別合同ガラ公演を行なうようです。
http://www.cbc.ca/arts/theatre/story/2010/02/12/winnipeg-national-ballet.html

追記:服部さんの開会式出演について、日本のスポーツ新聞にも記事が出ています。

開会式日本人ダンサーは服部良一氏の孫(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100214-595790.html

13歳の時、自らの意思で単身ドイツにダンス留学。そのままハンブルク州立バレエ団に入り、03年には同団で東洋人初のソリスト(準看板ダンサー)になった。06年、アルバータバレエ団に移籍。身長162センチと小柄だが、卓越した運動神経と猛努力で、同団のプリンシパル(トップダンサー)まで上りつめた。

 開会式出演の話がきたのは昨年10月ごろ。直近2週間はバンクーバーに滞在しリハーサルを繰り返した。今後について有吉は「世界中いろいろなところをバレエで回ってみたい。でもどうなるかは、神のみぞ知る。風の吹くままに生きたいですね」とカナダの森林のごとく、自然体で語った。


故服部良一さんの孫 ダンスで五輪開会式彩る(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/02/14/01.html

各国選手団の入場後に始まったアトラクション「夢の風景」は、カナダの雄大な大自然と先住民文化を表現した光と音のショー。ここで思わぬ日本人男性が華麗なバレエを披露した。

 12日午後7時半(日本時間13日午後0時半)すぎの「聖なる木立」編。グラミー賞歌手サラ・マクラクラン(42)による「ありふれた奇跡」の歌声に合わせて約10分間、舞台を躍動。カナダ人ら約50人の中に、日本人の男女2人ずつの姿もあり、バレエの輪の中心に服部がいた。ステージ中央で別のバレエダンサーに抱えられ天に向かって舞う見せ場は、世界各国にテレビ中継された。

さらに追記:
服部有吉さんご自身のブログにも、出演した感想が書いてありました。
http://blog.zaq.ne.jp/hattori/article/93/

国立モスクワ音楽劇場バレエ 全幕のキャスト発表

なかなかキャストが発表されなかった国立モスクワ音楽劇場バレエ(スタニスラフスキー&ネミロビッチ・ダンチェンコ劇場)の来日公演のキャスト(全幕「エスメラルダ」と「白鳥の湖」)が発表されていました。

http://mamt2010.jp/cast/index.html


ブルメイステル版 「エスメラルダ」(全3幕)
4月14日(水) 19時
エスメラルダ=ナターリヤ・レドフスカヤ
フェビュス=セミョーン・チュージン

4月15日(木) 14時
エスメラルダ=ナターリヤ・クラピーヴィナ
フェビュス=ゲオルギー・スミレフスキ

4月15日(木) 19時
エスメラルダ=ナターリヤ・レドフスカヤ
フェビュス=セミョーン・チュージン

ブルメイステル版「白鳥の湖」(全4幕)
4月17日(土) 12時
オデット・オディール=ナターリヤ・クラピーヴィナ
ジークフリート王子=ゲオルギー・スミレフスキ

4月17日(土) 17時30分
オデット・オディール=ナターリヤ・ソーモワ
ジークフリート王子=セミョーン・チュージン

4月18日(日) 12時
オデット・オディール=ナターリヤ・ソーモワ
ジークフリート王子=ゲオルギー・スミレフスキ


前回の来日公演で、ブルメイステル版「白鳥の湖」で王子を演じたスミレフスキ、「くるみ割り人形」のマーシャを演じたレドフスカヤがとても素晴らしかったんですよね。これでやっとチケットが買えます。クラピーヴィナはスミレフスキの奥様なので、きっと素敵なパートナーシップが見られるでしょうね。チェルノブロフキナが今回は全幕主演がなしなのが残念ですが・・。セミョーン・チュージンもとてもよいダンサーだそうです!

2010/02/12

新国立劇場バレエ団5月公演「カルミナ・ブラーナ」公開リハーサルを初開催 Open Rehearsal of David Bintley's Carmina Burana New National Theatre

新国立劇場バレエ団5月公演「カルミナ・ブラーナ」の公開リハーサルが開催されます。

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000977.html

今まで、アトレ会員がポイントを使って応募できるゲネプロ見学会はあったのですが、今回は会員以外も応募できる上、足を運びやすい土曜日の開催、しかもリハーサル室での見学ということです。デヴィッド・ビントレー次期芸術監督によるリハーサルが見られるということで、すごく面白そうですね。公開リハーサルの後デヴィッド・ビントレーと新国立劇場バレエ団ダンサーによるトークイベントも予定しているとのことです。

日  時:2010年4月24日(土)      <午前の部>  午前11時30分から午後0時30分      <午後の部1> 午後1時30分から午後2時30分      <午後の部2> 午後3時から午後4時

場  所:新国立劇場リハーサル室

募集人数:各回30名、合計90名

料 金:1,000円(消費税込)

参加資格:「カルミナ・ブラーナ」の公演チケットをご購入済み、もしくは公開リハーサル当日までにご購入予定のお客様
*公開リハーサル当日、「カルミナ・ブラーナ」公演チケットをご持参ください。
*本イベント当日、報道関係者及び劇場広報取材に協力いただける方。
*4歳未満の方のご応募、ご入場はできません。

応募方法:ウェブサイト、携帯サイト又は往復ハガキにてお申込みください。(応募多数の場合、抽選となります。)

詳しくは上記サイトをご覧ください。


このほかにも「カルミナ・ブラーナ」の関連イベントがあります。

■D.ビントレーによるトークイベント
日時:3月20日(土)4:00pm~5:00pm入場無料 場所:Bunkamura Gallery 
お問合せ:
★Bunkamura Gallery 03-3477-9174
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/index.html
★新国立劇場営業部 03-5351-3011(代表)  


■ロバート・ハインデル展/3月15日(月)~23日(火)
場所:Bunkamura Gallery
営業時間10:00~19:30入場無料  
★お問合せ:Bunkamura Gallery 03-3477-9174  ・http://www.bunkamura.co.jp/gallery/index.html

****

新国立劇場バレエ団といえば、3月のボリス・エイフマン振付「アンナ・カレーニナ」のダイジェスト映像(ボリス・エイフマン劇場バレエ)もアップされています。チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」を使っているのですね。これを観ると、楽しみになってきます。

http://www.atre.jp/temporary/anna/movie_anna.html

また、「サンクトペテルブルグより 3月公演バレエ「アンナ・カレーニナ」通信」と題して、2月初旬から新国立劇場バレエ団ダンサー、山本隆之、厚木三杏、貝川鐵夫、堀口純がロシアに渡り、エイフマン氏のバレエ団に参加したときの報告が載っています。

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000972.html

2010/02/11

「マニュエル・ルグリの新しき世界」WOWOWでの放送予定

お友達に教えていただきました。「マニュエル・ルグリの新しき世界」Aプロにカメラが入っていたのは、この放映のためだったのですね。

4/10(土)午前8:10~
マニュエル・ルグリの新しき世界
世界初演・ルグリと東京バレエ団
スーパーコラボレーション(仮題)
http://www.wowow.co.jp/program/

公演を丸ごと見せてくれるのかしら?楽しみです!


ついでに直近の放送予定のおさらい

2月15日(月) 01:00-02:45 NHK BS2 クラシックロイヤルシート:日曜深夜です!
ロイヤル・バレエ『オンディーヌ』(吉田都/エドワード・ワトソン主演)


2月19日(金) 10:30pm~ NHK芸術劇場 (NHK教育)
「パリ・オペラ座バレエ『バレエ・リュス・プログラム』」
http://www.nhk.or.jp/art/current/music.html#music0219

****

追記:NBSのサイトにも告知されました。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/awowow.html


2月3日、4日に上演した、<マニュエル・ルグリの新しき世界>Aプロ 
"ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション" が、早くも4月にWOWOWで全編放送されます!

2日に行われたゲネプロも含め、3日間にわたり、10台のカメラにより撮影された迫力ある映像をお楽しみに!


☐放送局:WOWOW(BS 5ch/BSデジタル191~193ch)

☐放送日時:4月10日(土) 午前8:10~

☐放送内容:

<マニュエル・ルグリの新しき世界>Aプロ
 "ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション" 

「クリアチュア」「ザ・ピクチャー・オブ・・・」「ホワイト・シャドウ」

*全編ノーカット放送

というわけで、Aプロの3作品がノーカットで放映されるということなので、とっても楽しみですね~!「ホワイト・シャドウ」は美意識の高い素晴らしい作品だったと思うので、また観られるのが嬉しいです。

ハンブルク・バレエ、ミュンヘン・バレエ、シュツットガルト・バレエの情報色々

ドイツのバレエ団の情報をまとめて!


ハンブルク・バレエの5月頭までのキャスト予定がアップされていました。

http://www.hamburgballett.de/e/kalender.htm

北京公演を終えたばかりのハンブルク・バレエは、3月には「ラ・シルフィード」と「ヴェニスに死す」、「ダフニスとクロエ」、4月は「マタイ受難曲」、「ダフニスとクロエ」「牧神の午後」「春の祭典」のトリプル・ビル(すべてノイマイヤー版)、「ニジンスキー」が上演されます。また、4月23日から5月2日までは「幻想 白鳥の湖のように」が上演される予定です。

「幻想 白鳥の湖のように」は、ゲストが出演するのではという憶測もありましたが結局ゲストの出演はなしで、オットー・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ、そしてイヴァン・ウルバンが主演する予定です。この作品、映像でしか観ていませんがとても好きなので、いつか生で観られたらいいなって思うのですけどね。

北京公演の様子は、ハンブルク・バレエのブログでレポートがあります。
http://www.hamburgballett-blog.de/
マルグリット役デビューのエレーヌ・ブシェ、そしてアルマン役デビューのエドウィン・レヴァツォフの舞台写真なども掲載されています。
http://www.hamburgballett-blog.de/hamburg_ballett/2010/02/drei-marguerites-drei-ann%C3%A4herungen-an-die-liebe.html#more

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ミュンヘン・バレエでは、最近ルシア・ラカッラのパートナーを務めることの多かったマーロン・ディノがファースト・ソリスト(プリンシパル)に昇進しました。
http://www.bayerische.staatsoper.de/440-ZG9tPWRvbTI-~staatsballett~ensemble~ballett_erstesolisten.html

彼がルシア・ラカッラと踊った「オネーギン」の記事(写真あり、ドイツ語)
http://tanznetz.de/kritiken.phtml?page=showthread&aid=184&tid=16647

********
昨日まで「ルグリの新しき世界」に出演していたフリーデマン・フォーゲルが、ブノワ賞にノミネートされたことは以前お知らせしました。5月18日に、ボリショイ劇場にて授賞式があり、ノミネートされたダンサーたちが出演するガラ公演もあります。他にオペラ座のイザベル・シアラヴォラ、ステファン・ビュヨン、ABTのデヴィッド・ホールバーグらがノミネートされているとのこと。

地元紙に記事が載っていましたので、ご紹介します。
http://content.stuttgarter-nachrichten.de/stn/page/2381988_0_9223_-die-in-der-ersten-reihe-tanzen.html (ドイツ語)
フリーデマンは生粋のシュツットガルトっ子なのですよね。
2005年にも彼はノミネートされています。シュツットガルト・バレエのダンサーでは、2007年にカーチャ・ヴュンシュがノミネートされ、シュプック振付の「砂男」をブノワ賞ガラで踊りました。98年にウラジーミル・マラーホフが、99年にはスー・ジン・カンが受賞しています。

こちらは前回のノミネートに関連してのインタビュー記事
http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_08/aug08/interview_friedemann_vogel.htm

********
シュツットガルト・バレエでは現在、フォーサイス/キリアン/クランコ/ショルツのミックス・プロを上演中です。舞台写真が各演目のサイトにアップされているのでお知らせします。

John Cranko: Opus 1
http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/a_z.php?back=1&id=120

Jirí Kylián:Vergessenes Land
http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/a_z.php?id=121

William Forsythe:The Vertiginous Thrill of Exactitude
http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/a_z.php?id=141

Uwe Scholz: Siebte Sinfonie
http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/a_z.php?id=122

Vergessenes Land
Maria Eichwald, Jason Reilly
Alessandra Tognoloni, Alexander Jones
Rachele Buriassi, Brent Parolin
Magdalena Dziegielewska, Laurent Guilbaud
Anna Osadcenko, Evan McKie
Maria Alati, David Moore

Opus 1
Alicia Amatriain, Jason Reilly

The Vertiginous Thrill of Exactitude
Marijn Rademaker, Evan McKie
Elizabeth Mason, Anna Osadcenko, Hyo-Jung Kang

Siebte Sinfonie
Alicia Amatriain, Filip Barankiewicz

Myriam Simon, Alexander Jones
Miriam Kacerova, Nikolay Godunov

Laura O Malley, Marijn Rademaker
Magdalena Dziegielewska, William Moore

2010/02/10

Kings of the Dance ニューヨーク公演 2/19-21

コメントでもこの公演について書いたのですが、デヴィッド・ホールバーグとギョーム・コテが出演するこの公演に関心を持った方も多いと思うので。

「Kings of the Dance」は少しずつメンバーを入れ替えながらも、現在もニコライ・ツィスカリーゼを中心に、ホアキン・デ・ルース、マトヴィエンコ、イワン・ワシリエフ、マルセロ・ゴメス、ホセ・カレーニョなど豪華メンバーで公演していて、日本に持ってきてくれないものかってすごく思います。

2月19日から21日までNYのシティセンターでKings of the Dance公演があり、そちらではギョーム・コテとマルセロ・ゴメスが「プルースト」を踊るんですね。いいなあ。その前にロサンゼルス公演もあるようです。また20日はデニス・マトヴィエンコがサンルー、マルセロがモレルです。

ナチョ・ドゥアトの傑作「レマンゾ」も、日替わりで様々なダンサーが踊り、素敵な公演になっていると思われます。

シティセンターのサイト
http://www.nycitycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=4535#programs

こちらのサイトでは、このマルセロ・ゴメスとギョーム・コテの「プルースト」の動画をみることができます。デヴィッドとはまた全然違うんでしょうね。これを終えてマルセロは「シルヴィア」のゲストで来日するんでしょうね。

2/19 Fri 8:00pm 他日はキャストが変わります。
Kings of the Dance
SHOW INFO

David Hallberg (U.S.A.)
Desmond Richardson (U.S.A.)
Jose Manuel Carreno (Cuba)
Marcelo Gomes (Brazil)
Guillaume Cote (Canada)
Joaquin De Luz (Spain)
Denis Matvienko (Ukraine)
Nikolay Tsiskaridze (Russia)

Act One

FILM PRESENTATION

FOR 4
Music: Franz Schubert
Choreography: Christopher Wheeldon
Costumes: Jean-Marc Puissant
First performance: 2006, Kings of the Dance, Costa Mesa, California
Denis Matvienko, Guillaume Cote, Jose Manuel Carreno, Joaquin De Luz

Intermission

Act Two

SMALL STEPS
Music: Michael Nyman
Choreography: Adam Hougland
First performance: 2009, Kings of the Dance, St. Petersburg
Marcelo Gomes

VESTRIS
Music: Gennady Banshikov
Choreography: Leonid Jakobson
Costume: Elena Zaitseva
First performance: 1969, Mikhail Baryshnikov, Moscow
Denis Matvienko

DANCE OF THE BLESSED SPIRITS
Music: Christoph Gluck
Choreography: Sir Frederick Ashton
First performance: 1978, Sir Anthony Dowell, London
David Hallberg

FIVE VARIATIONS ON THEME
Music: J.S.Bach
Choreography: David Fernandez
First performance: 2008, Kings of the Dance, Novosibirsk
Joaquin De Luz

AVE MARIA
Music: Franz Schubert
Choreography: Igal Perry
First performance: 2001, Gen Hashimoto, New York
Jose Manuel Carreno

LAMENT
Choreography: Dwight Rhoden
Music: Charles Veal, Jr., Caroline Worthington
Desmond Richardson

FALLEN ANGEL
Music: Gia Kancheli, Samuel Barber
Choreography: Boris Eifman
First performance: 2009, Tour de Force, Costa Mesa
Nikolay Tsiskaridze

MOREL ET SAINT-LOUP FROM BALLET “PROUST OU LES INTERMITTANCES DU COEUR”
Music: Gabriel Faure
Choreography: Roland Petit
Staging: Luigi Bonino
First performance: 1974, National Ballet of Marseille
Variation: Guillaume Cote
Pas-de-Deux: Guillaume Cote as Saint Loup, Marcelo Gomes as Morel

Intermission

Act Three

REMANSO
Music: Enrique Granados
Choreographer: Nacho Duato
Set and Costumes: Nacho Duato
Lighting Design: Brad Fields
Staging: Tony Fabre
Organization and Production: Carlos Iturrioz – Media Producciones SL (Spain) © Nacho Duato. All Rights Reserved.
First performance: 1997, American Ballet Theater, New York
David Hallberg, Guillaume Cote, Marcelo Gomes (February 19)

THE GRAND FINALE

Program and Cast Subject to Change

マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのインタビューとチャリティ Thiago Soares and Marianela Nuñez Interview and Haiti Earthquake Appeal

英国のバレエファンの女性二人で運営されているブログで、とても充実して面白い内容のThe Ballet Bagがあります。
http://www.theballetbag.com/

バレエについて様々な知識を深めたり、問題提起をしたり、バレエ動画を紹介したり、ロイヤル・バレエを中心にレビューが投稿されていたりしてとても面白いブログですが、Twitterではさらにこまめに情報提供をしています。
http://twitter.com/theballetbag

サイトのほうでも、最近では独自のインタビューを掲載しています。

エドワード・ワトソン(ロイヤル・バレエ)
http://www.theballetbag.com/2009/10/26/edward-watson-the-way-into-macmillan/

ダニール・シムキン(ABT)
http://www.theballetbag.com/2009/11/09/an-interview-with-daniil-simkin/

マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス(ロイヤル・バレエ)
http://www.theballetbag.com/2010/02/02/marianela-nunez-thiago-soares-the-romeo-juliet-interview/


ダニール・シムキンのインタビューは、彼とYouTubeやTwitterなどソーシャルメディアとのかかわりについても書いてあって、多分他では読めない内容で面白いと思います。

マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス夫妻のインタビューは、とても素敵なリハーサル写真つき。バレンタインデー特集ということで、二人の出会いと「ロミオとジュリエット」を中心に語っています。初めて二人が出会ってマリアネラがティアゴをお茶に誘ったのは入団して3日目!だったそうですが実際に交際を始めたのは、それから一年後のこと。

二人がこの作品で主役デビューをしたのは2008年だったのですね。しかも、リハーサル期間が8日間しかなかったそうです。この二人は6月の来日公演の「ロミオとジュリエット」でも主演するので、観るのが楽しみです。また、Q&Aコーナーが面白くて、マリアネラが好きなティアゴの役は「マイヤリング」のルドルフ、ティアゴが好きなマリアネラの役は「ジゼル」とのことだそうです。この記事の写真を見ていると、本当にマリアネラは太陽のように明るくて幸せなオーラをまとっていて素敵ですね!

マリアネラが今後踊りたいのは、「オネーギン」のタチヤーナ役。似合いそうですね!ティアゴはすでにオネーギンを踊っているそうなので、もし「オネーギン」がロイヤルでまた上演されることがあれば、きっとこの二人の主演が観られることでしょう。


****
さて、このサイトの企画で、ハイチで起きた大地震のチャリティのために、現在eBayでチャリティオークションが開催されています。
http://www.theballetbag.com/2010/02/05/thiago-soares-and-marianela-nunez-exclusive-print-2/

「ロミオとジュリエット」のリハーサル中のマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスを撮影した美しい12×18インチのオリジナルプリント写真に、二人のサインを添えたものが出品中です。オークションの売り上げの100%が、Oxfamに寄付されるとのことで、すでにかなりの入札があります。(40入札、現在価格は300英ポンド)
オックスファムは世界100カ国以上で、そこに住む人びとと共に活動する民間の支援団体で、日本にも支部があります。

http://cgi.ebay.co.uk/ws/eBayISAPI.dll?ViewItem&item=120526937371#ht_587wt_1083

ebayの入札は日本からも可能で、支払いもPayPalやクレジットカードで可能です。好評につき、他のダンサーで第2弾が行なわれる可能性も高そうです。

あまりにも甚大な被害があったハイチの大震災ですが、すでにすっかり報道が少なくなって忘れ去られようとしてしまっています。このような形で、被害を受けた人々への支援を表明できるのは素敵なことですよね!

なお、iTunes Music Storeからもハイチへの震災の義捐金を寄付することは可能です。(些少ですが寄付してみました)

アリーナ・コジョカルがABTの「眠れる森の美女」にゲスト出演

ロイヤル・バレエのトップスター、アリーナ・コジョカルがABTの「眠れる森の美女」にゲスト出演することが発表されました。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=293

メトロポリタンオペラ劇場での公演、6月19日(土)のマチネ公演に出演するとのことです。パートナーは未定。ABTへのゲスト出演は2回目で、2003年には「ラ・バヤデール」のニキヤ役で出演したそうで。

****
昨晩からエントリを四本上げていますので、よろしかったら下まで読んで戴けると幸いです。

追記:ABTのオフィシャルサイトに、3枚セット券「TRIOS」のパンフレットがアップされていますが、写真が素敵ですね!「椿姫」のロベルト・ボッレとジュリー・ケント、「ドン・キホーテ」エスパーダのサシャ・ラデツキー、そして表紙の「ドニピエルの岸辺で」のヴェロニカ・パルト、マルセロ・ゴメス、パロマ・ヘレーラ。
http://www.abt.org/performances/trios/trios.html

また、ABTのカレンダーによると、6月19日のアリーナ・コジョカルのパートナーは、ホセ・カレーニョが予定されているようです。
http://www.abt.org/performances/calendar_index1.asp

エトワール・ガラの新しいプロモーション用写真 new promotion pics from Etoile Gala Tokyo

Fuji-tv ART NET:Dance&Balletを観よう!で、エトワール・ガラの新しいプロモーション用写真がアップされています。

http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/clsc_05dance/218.html

出演:マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ、バンジャマン・ペッシュ、ドロテ・ジルベール、イザベル・シアラヴォラ、 マチアス・エイマン(以上 パリ・オペラ座バレエ団 エトワール) エレオノラ・アバニャート(パリ・オペラ座バレエ団 プルミエール・ダンスーズ)、ジョシュア・オファルト(パリ・オペラ座バレエ団 プルミエ・ダンスール) シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ(以上 ハンブルク・バレエ団 プリンシパル) イリ・ブベニチェク(ドレスデン・バレエ団 プリンシパル)

演目:Aプロ
「カルメン」から(ローラン・プティ) イザベル・シアラヴォラ マチュー・ガニオ
「人魚姫」から(ジョン・ノイマイヤー) アレクサンドル・リアブコ&シルヴィア・アッ ツォーニ 他
Bプロ
スターズ&ストライプス(ジョージ・バランシン) ドロテ・ジルベール&マチアス・エイマン
薔薇の精(ミハイル・フォーキン) イザベル・シアラヴォラ&マチアス・エイマン
牧神の午後よりプレリュード-世界初演(ダヴィッド・ボンバナ) エレオノラ・アバニャート&バンジャマン・ペッシュ 他

※表記の出演者、演目、プログラム組み合わせは2010年1月現在のものです。
出演者の怪我などのやむを得ない事情により変更になる場合があります。


公演インフォメーション
会  場 =Bunkamura オーチャードホール
会  期 =2010年7月28日(水)~8月1日(日)
料  金 =S席:15,000円、A席:11,000円、B席:8,000円、S席セット券28,000(Bunkamuraチケットセンターのみ取り扱い)
チケット発売日:3月13日(土)
お問い合わせ電話 =Bunkamura 03-3477-3244(10時~19時)

Bunkamuraのサイトはこちら
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/shosai_10_etoiles.html

ノヴォシビルスク・バレエのパリ・シャトレ座公演(追記あり) Ballet National de Novossibirsk in Paris

ダンソマニさま経由の情報です。

イーゴリ・ゼレンスキーが芸術監督を務めるノヴォシビルスク・バレエが今年の7月7日より24日まで、パリのシャトレ座にて公演を行ないます。

http://www.chatelet-theatre.com/2009-2010/danse/etes-de-la-danse-de-paris,424

Le Festival Les Etés de la Danse de Paris  2010年7月7日~24日

招聘カンパニー: ノヴォシビルスク・バレエ

- ガラ公演 2010年7月7日 20:00開演
ノヴォシビルスク・バレエのソリストのほか、NYCB、ベルリン国立バレエ、マリインスキー・バレエ、パリ・オペラ座バレエからのゲストが出演予定

- 「バランシンの夕べ」 2010年7月8日、9日 20:00開演、10日 15:00/20:30開演
「セレナーデ」/「アポロ」/「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」/「Who Cares?」

- 『白鳥の湖』 2010年7月13日(20:00)、14日(15:00/20:30)、15日(20:00)、16日(20:00)、17日(15:00/20:30)
音楽:チャイコフスキー
振付:プティパ/イワノフ
改訂:イーゴリ・ゼレンスキー
セット・衣装:ルイザ・スピナテッリ
(新プロダクション)

- 『ラ・バヤデール』 2010年7月20日、21日、22日、23日(20:00)、24日(15:00/20:30)
音楽:ミンクス
振付:プティパ (改訂:ポノマレフ/シャブキアーニ  コンスタンチン・セルゲイエフとニコライ・ズブコフスキーによる追加振付を含む)
セット: David Monavardisashvilli
衣装:アレクサンドル・ワシーリエフ

以上、まるっとダンソマニ日本版さまよりコピーさせていただきました!

7月7日のガラ公演というのが気になりますね。ゼレンスキーは、最近ではパリ・オペラ座の昇進試験の審査員を務めるなど、活躍が目立っています。マリインスキー劇場にも先日「シェヘラザード」で出演していました。


追記:この公演のサイトに、ノヴォシビルスク・バレエのプロモーション動画(ゼレンスキー出演の「アポロ」、「セレナーデ」など)がアップされています。
http://www.lesetesdeladanse.com/

2010/02/08

パリ・オペラ座の「椿姫」の映像と初日評 La Dame aux Camelias au POB

2月2日に初日を迎え、現在オペラ・ガルニエにて上演中の「椿姫」ですが、France3のサイトで、初日キャストのアニエス・ルテステュとステファン・ビュヨンの舞台映像、そしてバックステージとインタビューの様子の映像を観ることができます。

http://culturebox.france3.fr/all/19522/la-dame-aux-camelias-a-l_opera-garnier#/all/19522/la-dame-aux-camelias-a-l_opera-garnier/



Découvrez La Dame aux Camélias à l'Opéra Garnier sur Culturebox !


また、ジェラール・マノニ氏による初日の評がAltamusicaのサイトに載っていました。また翻訳されて日本のダンスマガジンに載るのかしら?

http://www.altamusica.com/danse/document.php?action=MoreDocument&DocRef=4287&DossierRef=3880

前回の上演の際には、怪我をしたエルヴェ・モローの代役で出演し、まだぎこちないところもあったステファン・ビュヨンが、とても素晴らしくなっているようです。アニエス・ルテステュをはじめ、マノンのイザベル・シアラヴォラ、デ・グリューのクリストフ・デュケンヌもとても良かったようで。

バンクーバーオリンピックの開会式はアルバータバレエ/カナダナショナルバレエのラインアップ発表会生中継 Vancouver Olympics & Alberta Ballet/National Ballet of Canada 2010/2011 Season Annoucement

本日、現地時間の昼11時より、ナショナル・バレエ・オブ・カナダの来シーズン発表会が行なわれ、バレエ団のオフィシャルサイトから生中継するそうです。

とともに、移籍してきたばかりのイリ・イェリネクと、Xiao Nan Yuが「白鳥の湖」からの抜粋を踊るそうです。移籍早々、大抜擢ですね!時差がすぐに出てこないのですが、(東京とは14時間でした) 時間が合えば観たいです。

Watch the 2010/11 Season Announcement Live 
Monday, February 8 at 11:00 am 

Please join us at national.ballet.ca on Monday, February 8 at 11:00 am as Artistic Director Karen Kain announces the 2010/11 season. 


2010/11 Season Announcement will stream live online this Monday, February 8 at 11 am featuring Principal Dancers Jiri Jelinek and Xiao Nan Yu performing excerpts from Swan Lake

http://national.ballet.ca/

******

一方、今週の金曜日からいよいよバンクーバー・オリンピックが始まりますが、金曜日の開会式の振付は、アルバータ・バレエの芸術監督Grand-Maitreが行なうそうです。開会式の内容は当日まで伏せられていますが、きっと華やかなものになることでしょう。

アルバータ・バレエ所属の服部有吉さんの登場もあるかしら?

http://www.edmontonjournal.com/entertainment/Ballet+artistic+director+helm+greatest+winter+show+Earth/2533379/story.html

As the artistic director of Alberta Ballet, Grand-Maitre is used to entertaining a few thousand people at a time. With an expected worldwide TV audience of two-billion-plus viewers for Friday's ceremonies, he knows the pressure is on to deliver an opening to remember -- filled with A-list singers, dancers, and flashy visuals replete with Canadian references.


追記:ナショナル・バレエ・オブ・カナダのシーズン発表会の動画を見ることができます。イリ・イェリネクの「白鳥の湖」2幕アダージオの実演あり(ピアノ演奏にあわせての演技でリハーサル着ですが、イリは白タイツ、Xiao Nan Yuはチュチュ着用)。ライブで観ていたのですが、実演の終盤で回線が落ちてしまいました。こちらの収録では全部見ることができます。

http://www.ustream.tv/recorded/4563128

ラインアップですが、クリストファー・ウィールダンの新作「不思議の国のアリス」をはじめ、アレクセイ・ラトマンスキーの「ロシアン・シーズン」(初演はNYCB)、ホワイト・ストライプスの音楽を使用した「Chroma」(初演はロイヤル・バレエ)と、現在のバレエ界ではトップ3の振付家の作品を上演するという意欲的なものです。

2/6夜 《マニュエル・ルグリの新しき世界》Bプロ New Universe of Manuel Legris

2010年2月6日(土)ソワレ
東京・五反田・ゆうぽうとホール

《マニュエル・ルグリの新しき世界》
Bプロ
ルグリと輝ける世界のスターたち

Manuel Legris
Sylvie Guillem
Agnes Letestu (Paris Opera Ballet)
Aurelie Dupont (Paris Opera Ballet)
Mizuka Ueno (Tokyo Ballet)
Naoki Takagishi (Tokyo Ballet)
Helena Martin
Heather Ogden (The National Ballet of Canada)
Patrick de Bana
Friedemann Vogel (Stuttgarter Ballett)
Guillaume Côté (The National Ballet of Canada)
David Hallberg (American Ballet Theatre)

第1部

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ Tchaikovsky Pas de Duex
振付:バランシン
音楽:チャイコフスキー
ヘザー・オグデン Heather Ogden
ギヨーム・コテ Guillaume Côté

ガラのトップバッターとして客席を暖めるのにしばしば使われる演目だけど、客席の暖まり方は、寒い気候を反映してかまだまだという感じ。二人ともちょっと重い感じ。しかし、ソロになるとギョーム・コテが素晴らしいダンサーであるのがわかった。そんなに背は高くないと思うのだけど、跳躍が高いしつま先が綺麗で正統派。ソロでは、トゥール・ザン・レールとア・ラ・スゴンドピルエットの繰り返しを3回連続でやって見せてくれた。コーダの女性が飛び込むところはちょっと失敗気味だったけど、なかなかなふたり。


モペイ Mopey
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:CPEバッハ
フリーデマン・フォーゲル Friedemann Vogel

スカピノ・バレエ・ロッテルダムの芸術監督マルコ・ゲッケの作品は、去年シュツットガルトで「Bravo Charlie」、映像で「くるみ割り人形」とマライン・ラドメイカーのソロ「Affi」を観ているけど、どの作品も同じ系譜というか、痙攣気味の動作、2番に大きく開いてプリエした状態での動き、観客に背中を見せて上半身中心の踊り、とすごく特徴的(というかややワンパターン)。この小品は、自分の身体を撫でて見せたり、小刻みに蟹のように横移動して袖に消えて行っては現れたり、最後はふっと合図すると照明が消えたりと、ユーモラスで楽しい作品。こういう作品を踊るフリーデマン・フォーゲルはとても魅力的に思えて、彼は古典より現代作品で観ていた方がずっと素敵だなあ、って思った。


スリンガーランド Slingerland
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽:ギャビン・ブライアーズ
アニエス・ルテステュ Agnes Letestu
パトリック・ド・バナ Patrick de Bana

去年の世界バレエフェスティバルで、アニエスとジョゼ・マルティネスが踊った作品。ごめんなさい、苦手というか今回も退屈でした。これはダンサーの問題ではなく純粋に作品の問題。特に今回のように体調が悪いときに観るとつらい。


アザー・ダンス Other Dances
振付:ジェローム・ロビンス
音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン Aurelie Dupount
デヴィッド・ホールバーグ David Hallberg

比べてはいけないのだろうけど、昨年のゴールデン・バレエ・コースターで同じ作品を踊ったアシュレー・ボーダー
があまりにも音楽性豊かで素晴らしかったので、オーレリーももちろん悪くないのだけど、やや味気なく思われてしまった。デヴィッドはソロは本当に美しく優雅で素敵なんだけど、フリーデマンの降板で急遽組んだペアだからということもありパ・ド・ドゥはあまり息があっていなかったような。この作品、ちょっとマズルカっぽい踊りとなる後半が可愛くて好きなんだけど、後半はとにかくピアノ演奏のあまりの下手糞さに腹が立ってしまって興をそがれてしまった。どんなに下手な演奏でもテープよりはマシと思っているのだけど、今回に関してはこれだけ酷い演奏を聴かせて集中力をそがせるんだったら、テープにして欲しい。何よりも音楽性が重要なのが「アザー・ダンス」なのだから。


優しい嘘 Doux Mensonges
振付:イリ・キリアン
音楽:モンテヴェルディほか
シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem
マニュエル・ルグリ Manuel Legris

ルグリの踊りはしなやかでよどみなくて音楽にふわっと乗っているようで、ピルエットもあまりにも滑らかなことに驚いてしまう。一方シルヴィは硬質で強靭で、あの長い脚がピッと突き刺すように上がるのを観ると、この人は人間じゃないんじゃないかと一瞬思うほど。どちらかといえばギエムの方が男性的というか強く見えるのが面白い。しかも、踊りのタイプがまるで違う二人なのに、一緒に踊るとアーティスティックさのレベルが同じ高さなので、不思議なケミストリーを生み出していて、それが面白い。この二人の共演というのは歴史的に観ても凄いことなんだな~ってしみじみ。


【第2部】

マリー・アントワネット Marie Antoinette
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:ヴィヴァルディ(スタバート・マテル:聖歌)
アニエス・ルテステュ Agnes Letestu
パトリック・ド・バナ Patrick de Bana

断頭台の露と消える直前のマリー・アントワネットの日々を描いたという作品。3つのパートに分かれていて、それぞれの時制が異なっている。最初のうちは、とても無邪気で少女のようなマリーが、バナ(彼のキャラクターはいったい何を象徴しているのだろうか?)と戯れている。それが少しずつ男女のような感じで大人っぽい関係に変化していくのが2番目のパート。3番目のパートではマリーは死の恐怖におびえ、赤い照明とギロチンの落ちる音で死が暗示される。白いシースルーの衣装がとてもクールかつ可愛くて(アニエスのデザインなのかしら?)、特にマリーの衣装のバロックとモダンが同居してガーリーな感じが印象的。上半身は装飾的なのに、衣装が上半身だけで下半身はショーツのほかにアニエスの長い脚を覆うものはないのが生っぽい。バナにも、この白いシースルー衣装がなぜか似合っている。バナの舞踊言語は独特だけど、彼がカンパニーに在籍していたナチョ・ドゥアトの影響が見受けられる。1部のフォーサイスよりはずっと楽しめた。


ハロ Halo
振付:ヘレナ・マーティン
音楽:アラ・マリキアン、ホセ・ルイス・モントン
ヘレナ・マーティン Helena Martin

今回異色のフラメンコ・ダンサーの出演。このように異なったジャンルのダンスを導入すると、ガラの流れにアクセントがついて良いことだと思う。ヘレナ・マーティンは、バナのナファス・ダンス・カンパニーのゲスト・アーティスト/振付家だったとのこと。大きなヴェールを使っての踊りは、従来のフラメンコのイメージとはちょっと違っている。ヴェール使いの巧みさは、「ドン・キホーテ」のエスパーダを髣髴させるし、シェネ(フラメンコではどんな言葉を使うのかな)の滑らかさはちょっとバレエっぽい。カッコよかった。


ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ Donisettei Pas de Deux
振付:マニュエル・ルグリ
音楽:ドニゼッティ
上野水香 Mizuka Ueno
高岸直樹 Naoki Takagishi

「失われた時を求めて」から"モレルとサン・ルー" Les Intermittences du Couer (Morel & Saint-Loup)
振付:ローラン・プティ
音楽:フォーレ
ギヨーム・コテ Guillaume Côté
デヴィッド・ホールバーグ David Hallberg

「優しい嘘」と並んで、この公演のハイライトだったと思う。サン=ルー役はギョーム・コテ。「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」の彼も素敵だったけど、純粋なバレエの美しさを持つ彼には、この役の痛ましさ、純粋さそして悲劇性がよく似合う。最初のソロがフォーレの音楽がすごくドラマティックで、その音楽を踊りに転化させていくコテのムーヴメントが美しくて。見とれていると、背後に美しき悪魔、モレル役のデヴィッドが現れて思わずドキっとする。金髪碧眼長身のデヴィッドは、怖すぎるほどの美形というか、美貌なのだけど目つきが怖いところがあるので、この役にはまり過ぎといってもいいほど。誘惑的で扇情的で背徳的で。悪魔が美しい青年に姿を変えてこの世に現れていたら、きっとこんな姿をしていただろう。存在感の強烈さではデヴィッドが圧倒的だし、彼の方が背も高いのだけど、しかしそれでも決して引き立て役にならないのが、さすがデヴィッドと共に「キングス・オブ・ダンス」に出演している国際スターのコテだ。モレルの誘惑に心揺らぎ、抵抗しようとしてもどうしようもなく惹き付けられてしまう心の葛藤を上手く表現している。ヴァンパイアのように噛み付きそうなデヴィッドのモレル。垂直に上げた彼の脚の長さと伸びやかなラインに陶酔してしまう。さほど長くない作品に、これほどの濃密なドラマに没入させられるとは。今回、本当にこれが観られて良かった!


三人姉妹 Winter Dreams
振付:マクミラン
音楽:チャイコフスキー
シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem
マニュエル・ルグリ Manuel Legris

さっきの「優しい嘘」では強靭さを見せてくれたシルヴィが、一転女らしくちょっと地味なところを見せてくれていた。一人になったマーシャが、ヴェルシーニンの残したコートに顔を埋め、身を震わせて泣いている姿が絵になっていた。ルグリがここでは意外とプレイボーイなヴェルシーニンを演じていたのが面白かった。さっとコートを脱ぎ捨てて去っていくところは、「ロミオとジュリエット」の別れの朝のシーンのようだった。一つだけ難を言うなら(友達が話していたことだけど)、ルグリにはヴェルシーニンの下士官の衣装は似合わないということ。
5回公演の2回目だったから、きっと最後の火曜日にはさらに切ない想いがこみ上げてくる幕切れとなるだろう。それがとても楽しみ。


体調が万全ではなかったので100%楽しめたわけではないけれども、ごく一部を除いて充実した公演だったと思う。古典が一つもないというのが、よく考えてみるとすごいことだけど、「ルグリの新しい世界」を象徴しているのかな、と思ってみる。

2010/02/07

2010年ブノワ賞のノミネート(一部だけ)

ダンソマニさんからの情報ですが、2010年のブノワ賞に、パリ・オペラ座のイザベル・シアラヴォラ(対象作品は「ジゼル」)、ステファン・ビュリヨン(対象作品は今のところ不明)がノミネートされたそうです。

さらに、現在「マニュエル・ルグリの新しき世界」で来日中のABTのデヴィッド・ホールバーグと、シュツットガルト・バレエのフリーデマン・フォーゲルもノミネートされたそうです。

ロシア系のダンサーも間違いなくたくさんノミネートされているかと思いますが、またわかり次第お知らせします。授賞式は5月18日にボリショイ劇場にて行なわれる予定とのことです。

イザベル・シアラヴォラの「ジゼル」は来月パリ・オペラ座の来日公演で観られますね(私ももちろん見に行く予定です)!来日中の二人といい、やっぱり東京にいると色々と素晴らしいダンサーを観ることができるんだなあって実感。

今日はなんと行ってもデヴィッド・ホールバーグの「プルースト」のモレルが凄かったです。まさに悪魔の美しさ、悪魔が本当に生きていたらこんな姿をしているのではないかと思うほどの耽美的な魔王でした。脚のラインの美しさに惚れ惚れ。サン=ルーのギョーム・コテの真摯で純粋、来るべき悲劇を予感させるイノセントな美しさも素敵でした。この「プルースト」が観られて本当に良かったです。(他の演目も一つを除いてそれぞれ良かったので、またそれは後ほど)

2010年7月「バレエの真髄」に吉田都さん出演

今日の「マニュエル・ルグリの新しき世界Bプロ」にてモノクロコピーの仮チラシが配られていましたが、その内容がすごかったです。

「バレエの真髄」
7月8日(木)18:30
10日(土)15:00
11日(日)15:00
文京シビックホール

主な出演者
ファルフ・ルジマトフ、吉田都、岩田守弘
ナタリヤ・ドムラチョワ、セルギイ・シドルスキー、ヴィクトル・イシュク、キエフ・バレエ(タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ)

ルジマトフは「シェヘラザード」全幕、吉田都さんは「ライモンダ」グラン・パ・ド・ドゥ、岩田守弘さんは「ディアナとアクティオン」を踊る予定とのことです。

ルジマトフが夏に「シェヘラザード」を踊るというのはマールイの公演で告知されていましたが、吉田都さんの出演、さらには岩田さん、キエフのドムラチョワ、シドルスキー、イシュクとはまた超・豪華な出演者で非常に魅力的ですね。吉田都さんが出演するということで、相当チケットが売れるのではないかと思います。

お問い合わせ:光藍社 03-3943-9999
チケット発売 3月19日(金)開始
S席14000円、A席11000円、B席8000円、C席5000円

うわ~これは必見です!
光藍社さんのおなじみの煽り文句もとてもいかしています。
「ロシア・バレエの帝王」ルジマトフ
「ロイヤルの女王」吉田都
「ボリショイの魂」岩田守弘
いいですね!

ちょっと今日は体調が悪いので、また公演の感想などは明日書きます。火曜日にももう一度行く予定です。

2010/02/06

ボリショイ・バレエのワシントン、オレンジカウンティ公演/ザハロワ降板

ボリショイ・バレエは2月16日~21日、ワシントンのケネディ・センターで「スパルタクス」、2月24日から28日までオレンジカウンティで「ドン・キホーテ」の公演を行ないます。

http://www.bolshoi.ru/ru/season/press-service/anounce/index.php?id26=1430
(ロシア語)

紹介記事
http://rbth.ru/articles/2010/02/03/030210_bolshoi.html

"Spartacus" A. Khachaturian
16, 17, 18, 19, 21 February, 19.30, 20 February, 13.30 and 19.30

Spartak - Ivan Vasiliev (16, 19, 21 February), Paul Dmitricheko (17 February, 20 February, 13.30), Ruben Muradian, soloist of the National Academic Theater of Opera and Ballet Theater. AA Spendiarova, I prize winner of the International Competition "Young Ballet of Peace", organized by Yuri Grigorovich in Sochi (18 February, 20 February, 19.30)

Phrygia - Nina Kaptsova (16, 19, 21 February), Anna Nikulina (17 February, 20 February, 13.30), Marianne Ryzhkina (18 February, 20 February, 19.30)

Crassus - Alexander Volchkov (16, 19, 21 February), Yuri Baranov (17 February, 20 February, 13.30), Andrey Merkur'ev (18 February, 20 February, 19.30)

Aegina - Maria Allash (16, 19, 21 February), Maria Alexandrova (17 February, 20 February, 13.30), Ekaterina Krysanova (18 February, 20 February, 19.30)

当初出演予定だったエギナ役のスヴェトラーナ・ザハロワの代わりにマリア・アラシュ、エカテリーナ・シプリナの代わりにエカテリーナ・クリサノワが出演します。また、スパルタクス役も、イゴール・フロムイシンの出演予定日が、Ruben Muradian(アルメニア国立バレエのソリストで、ソチでのコンクールで見出されてグリゴローヴィチの推薦により出演とのこと。2007年の時点で17歳だったとのことですから、若いダンサーですね)に交代しています。

なお、ワシントンのケネディセンターでは、2月8日から14日まで、マリインスキー・バレエの「眠れる森の美女」公演もあります。NYではグランド・バレエを上演できる劇場がメトロポリタン・オペラしかなく、普段はここはオペラ公演で埋まっているため、NYの代わりに海外のメジャーカンパニーはケネディセンターで公演を行なうんですよね。
http://www.kennedy-center.org/calendar/index.cfm?fuseaction=showEvent&event=BKBSE

******

カリフォルニア州オレンジカウンティのOCPACでのボリショイの「ドン・キホーテ」の公演をザハロワが降板するという記事がロサンゼルス・タイムズに載っていました。腰の怪我のため、米国ツアーには参加しないとのことです。

Bolshoi ballerina is injured and won't make trip here
http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2010/02/bolshoi-ballerina-is-injured-and-wont-make-trip-here.html


"Don Quixote" by Minkus
24, 25, 26, 28 February, 19.30, 27 February, 13.30 and 19.30

Kitri - (24 February), Natalia Osipova (25, 28 February, 27 February, 13.30), Maria Alexandrova (26 February, 27 February, 19.30)

Basile - Alexander Volchkov (24 February), Ivan Vasiliev (25, 28 February, 27 February, 13.30), Michael Lobukhin (26 February, 27 February, 19.30)

Don Quixote - Alexei Loparevich
Toreador - Andrey Merkuriev (24, 26, 28 February, 27 February, 19.30), Vitaly Biktimirov (25 February, 27 February, 13.30)

Street dancer - Anastasia Meskova (24, 26 February, 27 February, 19.30), Anna Leonova (25, 28 February, 27 February, 13.30)

Queen of the Dryads - Anna Nikulina

http://www.ocpac.org/home/Events/EventDetail.aspx?EventID=957&NavID=91

ロサンゼルス・タイムズの、キャスト変更についての記事
http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2010/02/bolshoi-ballet-announces-replacement-casting-for-don-quixote.html

マリインスキーからプリンシパルとして移籍したミハイル・ロブーヒンがアレクサンドロワのパートナーとしてバジルを踊りますね。そしてザハロワとヴォロチコフの出演予定日は、ナタリア・オシポワとイワン・ワシリエフが踊るようです。(ワシリエフはまだ21歳なのですね!)

新国立劇場の「白鳥の湖」の降板に続いて、米国ツアーも降板ということでファンにとっては気がかりです。特にザハロワは2005年のメトロポリタン・オペラでのボリショイの公演から久しぶりに米国で踊るということだったようなので、落胆している人も多いようです。早く良くなって、また元気な姿を見せてくれますように。

2010/02/05

ハンブルク・バレエの北京公演「椿姫」の写真と映像 Hamburg Ballet in Beijing

現在、北京の国家大劇院でハンブルク・バレエが「椿姫」を上演中です。

ゲネプロの写真が中国のサイトにアップされていましたが、素晴らしいですね~。アレクサンドル・リアブコとジョエル・ブーローニュです。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4dbd11b70100gq89.html

キャストも発表されているんですが、リアブコがデ・グリュー役も踊っていたり、エドウィン・レヴァツォフのアルマン・デビューがあったりと、なかなか魅力的です。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4dbd11b70100gfy3.html

ジョン・ノイマイヤー、ブーローニュ、リアブコの記者会見も全編動画がアップされています。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4dbd11b70100gpdz.html

国家大劇院のサイトでは、宣伝用にブーローニュとリアブコの「椿姫」の動画が短いものですがアップされています。
http://www.chncpa.org/n457779/n457834/n516566/2922402.html

写真などももう少しあります
http://www.chncpa.org/n457779/n457834/n516566/2922402.html

あとオフィシャルサイトのブログにも、北京からの報告が載っています。
http://www.hamburgballett-blog.de/hamburg_ballett/2010/02/ni-hao-from-beijing.html#more

今年は異常気象で普段雪がほとんど降らない北京で雪が降っていて大変なんじゃないかと思います。また、この超ゴージャスで最新鋭の国家大劇院ですが、なんと楽屋にシャワーを作り忘れたそうで・・・。ダンサーの皆さんは困っているそうです。ハンブルク・バレエのブログを読んでも、何かと大変そうだった感じが伺えます。

2010/02/04

ロイヤル・バレエ「うたかたの恋」(マイヤリング)DVD発売 DVD release of Kenneth MacMillan's Mayerling

Opus Arteのサイトに、英国ロイヤル・バレエの「マイヤリング」(うたかたの恋)の新収録のDVD発売情報が出ていました。
2010年3月1日発売予定です。

http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=332

ケネス・マクミラン振付「マイヤリング」Kenneth MacMillan Mayerling
2009.10 ロイヤル・オペラハウスにて収録 The Royal Ballet
リージョンフリー、NTSC/PAL対応
157分

Crown Prince Rudolf of Austria-Hungary: Edward Watson エドワード・ワトソン
Baroness Mary Vetsera: Mara Galeazzi マーラ・ガレアッツィ
Princess Stephanie: Iohna Loots イオーナ・ルーツ
Emperor Franz Josef of Austria-Hungary: William Tuckett ウィリアム・タケット
Empress Elisabeth: Cindy Jourdain シンディ・ジョーダン
Countess Marie Larisch: Sarah Lamb サラ・ラム
Baroness Helene Vetsera: Elizabeth McGorian エリザベス・マクゴリアン

Orchestra of the Royal Opera House
Conductor: Barry Wordsworth
Choreographer: Kenneth MacMillan

Recorded live at the Royal Opera House, Covent Garden, London, October 2009


今年六月の来日公演の予習に最適ですね。Amazonなどの発売情報が出たらお知らせします。
日本発売もあるかもしれませんね。


こちらはヴィヴィアナ・デュランテ、イレク・ムハメドフ、ダーシー・バッセル、レスリー・コリア出演の「マイヤリング」の映像です。1994年に収録されました。リージョンALLです

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追記:Amazon.co.ukで新譜も予約できるようになりました。3月1日発売です。

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《マニュエル・ルグリの新しき世界》Aプロ 超短評 New Universe of Manuel Legris Program A

遅くなってしまったので、短評を。

期待以上に面白かったです!パトリック・ド・バナの作品は「ザ・ピクチャー・オブ…」しか観たことが無くて、この作品はかなり好きだったのですが、今回の新作「ホワイト・シャドウ」、すごく良かったです。1時間くらいの上演時間で、まったく新しい作品を創造するのは難しい作業だったと思いますが、オリジナリティもあり、スケールも大きくてダイナミズムがあり、また東京バレエ団のダンサーの特質もよく考えて創られていた、美しい作品に仕上がっていました。

暗い中にダンサーが逆光気味に浮かび上がる照明、群舞の男性ダンサーが動かす舞台装置、ちょっとナチョ・ドゥアトの作品を思わせるバロック風味をベースに、近未来的、現代的なのに妖しい官能性が漂うスタイリッシュな衣装。プロダクションデザインが実に秀逸でした。音楽も、エキゾチックな民族音楽と、古楽、バロックを上手く組み合わせていて、ネオクラシックの中にも独特の艶がある振付にとてもマッチしていました。

(「ラ・シルフィード」の時に会場ロビーに飾られていた「ホワイト・シャドウ」の衣装です)
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マニュエル・ルグリがパトリック・ド=バナと出会うことによって、彼の持ち味であるエレガンスの中に野性的な色気が加わって、まさに「マニュエル・ルグリの新しい世界」とは言い得て妙。ルグリに存在感では負けていないド=バナも魅力的でした。吉岡美佳さんはほぼ出ずっぱりで、基本的にソロでの踊りというかポーズを取った姿で静止していることが中心だったのですが、独特の霊的なたたずまいは強烈。他のキャラクターを女神のように見守っているイメージ。ルグリとパ・ド・ドゥを踊った西村真由美さんの腕のラインの美しさや音楽への反応の良さ、目線、ニュアンスのつけ方がとても素敵でした。上野水香さんはド=バナとのパ・ド・ドゥを踊っていましたが、彼女は古典より現代作品の方がずっと魅力が生きると思いました。当初、ルグリ→太陽、吉岡→地球、上野→金星、西村→月、ド・バナ→火星というイメージだったそうですが、それはすごく納得できるというか、それぞれのダンサーの個性を考えた振付になっているのです。

5人の中心ダンサーの踊りだけでなく、群舞の使い方、特に男性ダンサーのコール・ドの振付に昂揚感が感じられていて、わくわくしました。小柄な男性ダンサーが多いというバレエ団の特徴を上手く使っている感じでした。やっぱり小笠原さんの動きが良かったです。群舞にしても、男女それぞれ2チームプラス3人の女性ソリスト(この3人の衣装がとても可愛い)という多重的な構成がたくみでした。

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ルグリとド=バナのパ・ド・ドゥはとてもスリリングで官能的で、かなりぞくぞくっと来ました。

初演とは思えないほどの完成度の高さで、東京バレエ団の踊りもとてもよくて、すごく満足できました。明日もう一回観たいと思うくらい。なので、これから観る方は楽しみにしていてください!


オーレリー・デュポンとフリーデマン・フォーゲルが出演した「クリアチュール」は、「ホワイト・シャドウ」ほどのスケール感はないのですが、オーレリーとフリーデマンの動きの美しさを実感。怪我でBプロの「アザー・ダンス」を降板したフリーデマンも、それほど重症ではないようで故障しているといわれなければわかりませんでした。音楽は、中東系のエキゾチックなものを使っていて、そのエキゾチズムが特にオーレリーにはよく合っていたと思います。

「ザ・ピクチャー・オブ…」は、ルグリの定番のソロになりつつありますが、何回観ても、ルグリの上半身の動きの滑らかさやしなやかさ、音楽性の素晴らしさに惹き付けられます。ここでも、ルグリがなんだかちょっと抑え目のセクシーさがあって、魅力的なのですよね。バーセルの音楽、ちょっとカウンターテナーっぽいアリアが耳に残ります。いったい誰が歌っているのでしょうか。

あと、WOWOWのカメラが入っていたのですが、公演を丸ごと放映するのか、ニュースなのかは確認していません。初演が映像に残れば素敵だと思います。


《マニュエル・ルグリの新しき世界》New Universe of Manuel Legirs Program A
Aプロ
ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション Legirs, De Bana & the Tokyo Ballet

振付:パトリック・ド・バナ Choreography Patrick de Bana

http://www.nbs.or.jp/stages/1026_legris/index.html

「クリアチュア」 (日本初演) Creatures (Japan Premiere)
音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽)、マジード・ハラジ、ダファー・ヨーゼフ

オレリー・デュポン、フリーデマン・フォーゲル Aurelie Dupont, Friedemann Vogel

奈良春夏、矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子、河谷まりあ
長瀬直義、井上良太、柄本弾、杉山優一、森川茉央


「ザ・ピクチャー・オブ・・・」 The Picture of..
音楽:ヘンリー・パーセル

マニュエル・ルグリ Manuel Legris

「ホワイト・シャドウ」 (世界初演) White Shadows (World Premiere)
音楽:アルマン・アマー Music: Armand Amar
照明:高沢立生
装置:野村真紀
衣裳:髙井秀樹(stödja) Costumes: Hideki Takai

マニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ Manuel Legris, Patrick de Bana

吉岡美佳、上野水香、西村真由美 Mika Yoshioka, Mizuka Ueno, Mayumi Nishimura

松下裕次、氷室友、小笠原亮、宮本祐宜、岡崎隼也
高木綾、奈良春夏、川島麻実子

梅澤紘貴、青木淳一、井上良太、杉山優一、中村祐司
吉川留衣、河合眞里、矢島まい、渡辺理恵、河谷まりあ

MSN産経新聞にマニュエル・ルグリのインタビュー記事が載っていました。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100203/tnr1002030811001-n1.htm

2010/02/02

「シャネル&ストラヴィンスキー」 Coco Chanel & Igor Stravinsky

原題「Coco & Igor」
http://chanel-movie.com/
http://www.chanelstravinsky.com/

監督:ヤン・クーネン
原作:クリス・グリーンハルジュ著『COCO&IGOR』
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:マッツ・ミケルセン アナ・ムグラリス エレーナ・モロゾヴァ

2009年/フランス/119分
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ

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ココ・シャネルとバレエ・リュスの関係はとても有名で、彼女は主宰者セルゲイ・ディアギレフのパトロンとして多額の資金を提供しただけでなく、「青列車」やストラヴィンスキー作曲の「アポロ」の衣装のデザインも行なった。ディアギレフがヴェネチアで客死したとき、その最後を看取った4人の一人がシャネルである。もう一人は、この映画にも登場する、やはり美しきパトロネスのミシアだった。ディアギレフの葬儀を出したのも、1920年の「春の祭典」の再演の資金を出したのも、シャネルであった。

本当のところ、ストラヴィンスキーとシャネルの間に恋愛関係があったかどうかはわからない。ただ、シャネルが、ロシア革命で財産を失った彼と彼の家族に、2年間物間パリ郊外の別荘を提供したことは事実とのこと。

この映画は、実際のシャネルとストラヴィンスキーの関係はどうだったのか、その真実を描くことを目的としたものではない。伝記映画ではないのだ。旧来のファッションに反旗を翻し、まったく新しいデザイン、新しい女の生き方をしたシャネルが、同じくバレエに革命を起こしたバレエ・リュス、そしてストラヴィンスキーの音楽に惚れ込み、愛し、旧来のモラルにとらわれずに強く生きた姿を描いたものだと思う。

だから、シャネルがどのようにストラヴィンスキーを愛したのか、二人はなぜ惹かれあったのかということが具体的に描かれていなくても何ら問題はないのだ。オープニングのタイトルバックのアラベスク模様から、徹底的な美意識で貫かれたアール・デコ形式のシャネルの別荘、左右対称を多用した画面構図まで、スタイリッシュな様式美で象徴的に切り取った画面ルックはぞくぞくするほど美しい。

冒頭、のちに事故死する恋人"ボーイ"と愛し合う時にコルセットの紐を鋏で切り取るシャネル。そのシーンを描くことで、彼女がコルセットから女性たちを解放したことを象徴させる。そしてドレスに着替えた彼女は、エスコートなしで一人でシャトレ座に馬車で乗り付け、伝説的なバレエ・リュス「春の祭典」の初演舞台を目撃する。新しいクリエイション、芸術とファッションの革新が起きたことを、一連のシークエンスで描いてしまう鮮やかな演出手腕。あの「ドーベルマン」を監督したヤン・クーネンの手によるものであるとはにわかには信じがたいほどだ。

シャネルがモードの新しい世界を切り開いていることを声高に主張している映画でもなければ、熱い恋愛を描いているわけでもない。シャネルはデザイナーであると共に、有能なビジネスウーマンであり、ブティックのマヌカンの身だしなみを細かくチェックしたり、賃上げ交渉を巧みにかわしたり、夜遅くまで売り上げの勘定を行なって一人で店に残ったりといった描写で、そのことを効果的に表現している。彼女の圧倒的な美意識は、眩暈がするほどシックでアーティスティックな別荘のインテリア、シャネルが実際に着用したというクチュール、そして香水に対するこだわりで表現している。何よりも、シャネルを演じているのが、シャネルのイメージモデルであるアンナ・ムラグリスであるということが効果的。ほっそりと長い首、優雅でモダンな美しさの彼女を中心にすえたことで、映画全体のルックが、シャネルのエレガンスそのものを体現できているのだ。

ココ・シャネルが新しい時代の強く自立した女として描かれているのに対し、ストラヴィンスキーの妻カーチャも実に強い女性として登場。シャネルの別荘に住まわせてもらっているけれど、明らかに夫とシャネルの間に男女の関係があるのに気がつき、そのことに耐えられなくなっている。肺を病んでベッドの中にいることが多いが、病床にあっても夫の楽譜を清書し、彼女なしではストラヴィンスキーは作曲もできない。夫を問い詰めて情事を白状させ、シャネルに面と向かってモラルのない女だと厳しく批判し、ついには子供たちを連れて出て行く。顔色が悪く病弱そうな中にも、鋼のような強い意志を秘めたエレーナ・モロゾヴァの大きな青い瞳が印象的である。

ココとカーチャという強烈な、ほとんどモンスターのような強烈な女たちの間に挟まれて、天才的で革新的な音楽家のストラヴィンスキーもたじたじとなってしまっていた。自分を支えてくれる幼馴染の妻がすぐそばにいるのに、シャネルの魅力の虜となって愛欲に溺れていく弱さが、人間味となって現れている。芸術家としてのエキセントリックさと繊細さを、「カジノ・ロワイヤル」のル・シフル役が印象的だったマッツ・ミケルセンが好演。能弁ではないが、雷鳴のような情熱のほとばしりを、彼がピアノで弾く「春の祭典」の激しいリズムで表現。ストラヴィンスキーがシャネルにピアノを教えるシーンは、その後に繰り広げられる淫蕩な、だけどスタイリッシュな情事よりもよほどエロティックである。だけど、「君は単なる洋服屋で、芸術家ではない」と切り捨てるところが、彼の限界でもあり、またアーティストとしての矜持でもあったのだろう。そんな男のもとを、誇り高いシャネルは走り去る。それでも、彼女は「春の祭典」の再演に際して匿名で寄付をするところがなんともカッコいい。新しい芸術は、芸術家だけでなく、彼女のようなパトロンの存在によって誕生したということがよくわかる。


***

さて、バレエファンとして嬉しいのは、冒頭、"ボーイ"のもとからシャネルが向かった先、シャンゼリゼ劇場での1913年の「春の祭典」の歴史的初演の様子が30分近くにわたって繰り広げられていることである。「春の虐殺」とも異名をとった、ブーイングとブラボーが飛び交い、観客が暴れだして警察まで出動した大騒動の一部始終。いよいよ舞台の幕が開く前の緊張したストラヴィンスキーの姿、衣装とメイクをつけて舞台へと向かうダンサーたち、本人そっくりのディアギレフ、怒号の中舞台袖で必死にカウントを取るニジンスキー。ニジンスキーが振付けた、バレエの歴史を塗り替えた作品「春の祭典」は、振付家ドミニク・ブランがニジンスキーの原振付を元に再現していて、音楽が聞こえなくなるほどの大騒動の中、死に至るまで跳び続ける選ばれし乙女の踊りなど、ダンスシーンもふんだんに登場している。(ハーバート・ロス監督の映画「ニジンスキー」と比較して観るのも興味深いかと)

シャネルの別荘での食事の場面では、本人によく似た俳優を起用してレオニード・マシーンも登場している。一番笑ったのは、ディアギレフが秘書の面接と称して、応募者にズボンを脱がせているシーンがちらりと出てくることだけど・・。シャネルの別荘でストラヴィンスキーの子供たちに用意された部屋の一つが中国(シノワ)風、もう一つがムーア風とエキゾチックなインテリアになっていることも、バレエ・リュスの影響を感じさせて面白い。

シャネルがモードの世界を一変させ、現代の女性のための服を発明したことと、ディアギレフのバレエ・リュスが踊りと同様に音楽や美術、衣装を重視しそれらを統合させて、総合芸術へと昇華しバレエの革命をもたらしたことが同列に語られている。この部分もまた、この映画の重要なポイントでもある。したがって、ぜひともバレエファンにはこの映画を観て欲しいと思った次第。

映画はBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他で公開中

※こちらのDVDは、映画にも登場する「春の祭典」のニジンスキー復元版を、マリインスキー・バレエが踊ったもの。同時収録は「火の鳥」(フォーキン振付)

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2010/02/01

ローザンヌ国際コンクールの入賞者

ダンソマニさんの速報から、ローザンヌコンクールの入賞者速報です。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4273&start=75

433
Amuchastegui Cristian Emanuel, Argentine クリスチアン・エマヌエル・アムチャステギ (アルゼンチン)
ヒューストン・バレエ・ベン・スティーヴンソン・アカデミー
1er Prix, et Prix du public. 1位、観客賞


402
Mungamba Reina Francisco, Espagne フランシスコ・ムンガンバ・レイナ (スペイン)
サンフランシスコ・バレエ・スクール
2ème Prix 2位


101
Sasaki Mariko, Japon 佐々木万璃子
(川口ゆり子バレエスクール)
3ème prix 3位


423
Turner Lewis, Grande Bretagne ルイス・ターナー (イギリス)
バーミンガム・ロイヤル・バレエ エルムハースト・スクール
Prix d'interprétation contemporaine et Prix fondation Pro Scientia コンテンポラリー賞 


312
Stawaruk Caitlin, Australie  ケイトリン・スタヴァルック (オーストラリア)
オーストラリア・バレエ・スクール
Prix fondation Julius Bär


414
Sharratt Aaron, USA  アーロン・シャラット (アメリカ)
ヒューストン・バレエ・ベン・スティーヴンソン・アカデミー
Prix fondation Oak


201
Evans Christopher, USA  クリストファー・エヴァンス (アメリカ)
バレエ・メット・コロンバス・アカデミー
Prix fondation Coromontel


103
Valavanis Alexandra, Suisse アレクサンドラ・ヴァラヴァニ (スイス)
チューリッヒ歌劇場バレエスクール
Prix du meilleur Suisse ベスト・スイス賞

http://lausanne.streamakaci.com/Prizewinners_2010.pdf


ファイナリスト20名についてはこちら

http://lausanne.streamakaci.com/Prix_de_Lausanne_2010_Finalists_list.PDF


ダンソマニ日本版から、Swissinfoに掲載された日本人ファイナリスト(木ノ内周さん、アクリ瑠嘉さん、佐々木万璃子さん)のインタビュー

ローザンヌ国際バレエコンクール 準決勝で日本人3人 
http://www.swissinfo.ch/jpn/index.html?cid=8200192


回線が重くて生中継はほとんど見られなかったので、明日以降にオフィシャルYoutubeを見ようと思います。おやすみなさい。


追記:2人の入賞者を出したヒューストン・バレエ・ベン・スティーヴンソン・アカデミーの記事
http://www.chron.com/disp/story.mpl/ent/arts/dance/6844973.html

チャコットのダンスキューブの速報記事
http://www.chacott-jp.com/magazine/news/concours/lausanne2010.html

Swissinfoの速報記事
http://www.swissinfo.ch/jpn/index.html?cid=8200276

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