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2010/01/10

1/8 レニングラード国立バレエ「ラ・バヤデール(バヤデルカ)」簡単な感想ほか

今年初バレエはレニングラード国立バレエ「バヤデルカ(ラ・バヤデール)」でした。年末から色々とバタバタしていて、久しぶりの舞台だったのですが、すごく良かったです。良い公演だったので感想を書きたいと思いつつ、時間が無くて書けなくて。

とにかくニキヤのペレン、ガムザッティのシェスタコワが良くて、やっぱり「ラ・バヤデール」はニキヤとガムザッティが同じくらいの実力と美貌の持ち主じゃないと面白くないなって実感しました。特にニキヤとガムザッティの女の戦いのシーンは見ごたえ十分で素晴らしかったです。氷姫と異名を取っていてクールな印象の強かったペレンが、意外なほど感情豊かに、恋する女を演じてくれました。影の王国での踊りも素晴らしく、持ち前の輝く美貌にテクニックと表現力が追いついて、カンパニーの顔としての矜持を感じました。
シェスタコワの「殺す」のマイムには重みがあり、育ちの良いお嬢様で大人しそうだった彼女が、こみ上げてくる燃え滾る憎しみに顔を上げる姿が凄絶でした。生まれて初めて思い通りにならないことがあって、それがニキヤとソロルのことだったため、精神的に大きな打撃を受け、追い込まれるように殺意が芽生えていくのがよくわかりました。シェスタコワは、踊りは絶好調ではなかったものの、2幕ヴァリエーションのイタリアン・フェッテは突き刺さるがごとくで、華やかで煌びやか、美しかったです。

これが最後のソロルとなるルジマトフ、ヴァリエーションを省略していたり、演技も非常に抑え目だったのですが、立ち姿やたたずまいの美しさは流石でした。そして3幕は、彼らしいフォルムの美しさを堪能させてくれて、テクニックの衰えはあるものの、それを見せないように気を遣ったエレガントかつアクセントの効いた踊りで、いい引き際を見せてくれたと思います。

2幕のニキヤが毒蛇に噛まれた時、大僧正は「ほら!」と必死に解毒剤を差し出しているのに、ソロルがずっと目をそむけていて、大僧正の一途な想いと対照的に、ずいぶんと臆病者だなと思いました。ニキヤが死ぬ時になって、ようやく彼女のところに駆け寄るのだもの。もう遅いって!

大僧正のニキータ・ドルグーシンの深みがあって情熱的な演技で、舞台がとても引き締まりました。彼は本当にニキヤを愛していたんだな、というのが伝わってきていました。産休から復帰したステパノワの影のヴァリエーションが美しくて音の取り方も良くて、非常に嬉しく思いました。コシェレワがお疲れなのか、不調だったのが残念でした。お疲れだったのでしょうか?影の王国のコール・ドは、坂を降りてからはちょっとツアーの疲れを感じさせぐらつくダンサーもいましたが、全体的には美しく、足音もしなくて見事なものでした。ここのコール・ドはみんな驚くばかりに細い人ばかりなのですね。

太鼓の踊りがいかにもロシア~で血湧き肉踊り、「ラ・バヤデール」はやっぱりキャラクターダンスがないとね、って改めて思いました。いろいろとありますが、ここの「バヤデルカ」は本当に見ごたえたっぷりで良いです。毎年観たい舞台の一つです。

ニキヤ(バヤデルカ) :イリーナ・ペレン
ソロル(戦士) :ファルフ・ルジマトフ
ガムザッティ(藩主の娘): オクサーナ・シェスタコワ
大僧正:ニキータ・ドルグーシン
ドゥグマンタ(インドの藩主):アレクセイ・マラーホフ

マグダウィア(苦行僧):アレクセイ・クズネツォフ
アイヤ(召使):ナタリア・グリゴルーツァ
隊長:リシャート・ユルバリソフ
奴隷:ミハイル・ヴェンシコフ

ジャンペー:ダリア・エリマコワ、ヴィクトリア・ザリポワ
黄金の偶像:アンドレイ・ラプシャーノフ
マヌー(壷の踊り):ナタリア・クズメンコ
インドの踊り:オリガ・セミョーノワ、アレクサンドル・オマール
太鼓の踊り:デニス・トルマチョフ
グラン・パ:
 ダリア・エリマコワ、ユリア・カミロワ、エカテリーナ・クラシューク、アナスタシア・ルキヤノワ
 アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、エカテリーナ・ホメンコ、マリーナ・ニコラエワ
 アンドレイ・マスロボエフ、デニス・モロゾフ

幻影の場 ヴァリエーション:
 ダリア・エリマコワ、イリーナ・コシェレワ、オリガ・ステパノワ

指揮:ミハイル・パブージン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団


****
明日の夜から、シュツットガルトで「オルフェウスとエウリディーチェ」「オネーギン」を観て来ます。1月12日はエヴァン・マッキーのオネーギンデビューです。本当は12月25日がデビューの予定でしたが、パートナー、ミリアム・サイモンの怪我による降板を知らされて出発前日にキャンセルし、やっと観られることになります。一昨日キャスト表が更新され、聞いてはいたのですが1月14日もエヴァンがオネーギン(当初はレンスキーの予定)、マライン・ラデメーカーがレンスキー役を踊ります。タチヤーナは、これまた役デビューのミリアム・サイモン。ミリアムの怪我も順調に回復しているようです。

なお、マライン・ラデメーカーは、4月9日~11日、韓国のソウルアーツセンターで、スージン・カンのガラに出演します。スージンのほか、ジェイソン・レイリー、イヴァン・カヴァラリが出演するとのことです。

http://www.sac.or.kr/eng/Program/view.jsp?prog_id=15223

ソウルアーツセンターのスケジュールを見ていて気がついたのですが、また韓国国立バレエがエイフマンの「チャイコフスキー」を上演するのですね。まだ誰が出るのかはわかりませんが。
http://www.sac.or.kr/eng/Program/view.jsp?prog_id=14607
2010 / 2 / 4 (Thu.) - 2010 / 2 / 7 (Sun.)

そんなわけで、いろいろなことがやりっ放しですみません!土曜日の朝に帰ってきます。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

Naomiさん
いよいよ出発ですねnote
昨年から大変な思いをして出発まで漕ぎ着けたシュツットガルト行きですから、楽しんで来て下さいhappy01

8日はあまりたくさんお話しすることが出来ませんでしたが、帰国したらシュツットガルトの様子とか聞かせて下さいねsign03
楽しい旅行になりますようにheart04

Shigeさん、こんにちは!

バヤデルカ良かったですよね!ガラには行けないのが残念です。

今回本当に大変だったから、楽しんできます。かえってきたらまたゆっくりお話ししましょうね!

naomiさま
バヤデルカ、私は6日でしたが、盛りだくさんで楽しかったですね。
イリーナ・ペレンはお顔もプロポーションも美しいバレリーナですね。
バレエ少女達が憧れるのももっともと頷けました。
シェスタコワの演技は細やかでいて迫力があって見事でしたわ〜。
ラストもシンプルでかえって印象的でした。
シュトゥットゥガルトは「オネーギン」を頻繁に上演するのですか?羨ましいですね。
存分に楽しんで来てくださいね、レポートを楽しみに読ませて頂きます。
遅ればせながら今年もよろしくお願い致します。

naomi様 こんばんわ!
私も無事公演を見る事が出来ました。naomi様にアドバイスを頂けたおかげもあり、座席に不満も無く堪能できました。本当に有難う御座いました。
今回のバヤデルカ本当に素晴らしかったですね!ルジマトフのソロルは本当に美しいと言う言葉がピッタリですね!でも一番驚いたのは、ペレンの演技の素晴らしい事といったら!あの能面をかぶったみたいな表情に演技だったのが、嘘のように感情豊かな演技に上達していて本当にビックリしました。
ペレンは苦手だったのに・・思わず見惚れてしまうプリマの貫禄!気付くとペレンに夢中になってました。

私は、10日のガラも堪能して来ました。
そして、今日のシェスタコワは好調でしたよ!ルジマトフとの息もピッタリで素晴らしかったです。
他のメンバーも総出演のパキータは本当にマールイファンには嬉しい演目でした。シヴァコフが居ないのが、残念でしたが・・

naomi様はシュツットガルトですか!気を付けて下さいませ。
それでは、無事にお帰りになるのをお待ちしております。

naomi様
無事にシュツットガルトでバレエを楽しまれていることと思います。実は去年のカイロで見るはずだったバレエは電車の衝突事故の影響で見られなかったのですよ。朝にはカイロに着くはずだった寝台列車が途中で止まってしまい、結局、夜の11時近くになってしまったのです。牛との衝突事故なんてそうそう起きるものではないと思いますが。

バヤデルカは6日の公演を見ました。ニキヤとガムサッティが充実していて良い公演でした。敵役の大僧正も良かったので、その分、ソロルが情けない弱虫君にしか見えなかったのが残念でした。影の王国はコール・ドだけでも32名なので、ほぼ全員参加だったのではないでしょうか。ツアーでの体調管理は大変だろうなあと思います。いっそのこと先にこの公演をして、他のバレエ団との上演が重なる「くるみ割り人形」を1月に持ってきても良かったような気がします。

クロードさん、こんにちは。
雪のシュツットガルトからです。

バヤデルカ、よかったですよね。ぺレンは今までは顔もスタイルも美しいしテクニックもあるけど、表現力に難があるといわれてきていましたが、ここにきて、感情豊かで深みが出てきましたね。
ラストの大僧正の演技も重厚で、ドラマティックな作品を観たなって思いました。

オネーギンはシュツットガルトの看板演目ですからね。多分毎シーズンやっているのではないかしら。イリがカナダに行ってしまったので、エヴァンがこれからオネーギンダンサーとして花開かなくてはなりません。

冬の星座さん、こんにちは。

オーチャードの席、うまく行って良かったです。難しい劇場ですからね。
バヤデルカはマールイの中でも、看板といっていいほどの作品ですよね。ルジマトフの代わりに今度は誰がソロルをやるのかが気になるところですが。シェスタコワがガラで素晴らしかったと聞いて嬉しいです。彼女も伝統を感じさせる素敵なプリマですよね。たしかにシヴァ粉ふがいないのは寂しいです。

24601さん、こんばんは。

カイロでバレエをごらんになれなくて残念でしたね。しかも牛との衝突事故とは・・・。カイロのオペラ座には、日本人のソリストがいるんですね。新しいスワンマガジンに出ていました。「アイーダ」って初演がカイロなんですね。

「バヤデルカ」は、ルジマトフの演技がかなり抑え目でしたよね。もう後進に譲ろうという気持ちが強くてああなったのかしら。もちろん、彼のフォルムの美しさは健在でしたけどね。意外と存在感が薄かった感じがします。
バヤデルカはコールド32人を使っていて大変な演目だから、確かに前半にしたほうがいいのかも。くるみはどうしても12月、って考えがちですが、国内バレエ団もくるみ一色ですものね。

naomiさま
お久しぶりです。シュツットガルトでオネーギン、本当にうらやましいです。
韓国国立バレエのチャイコフスキーですが、今回は全ての役を団員だけでやります。既にキャストは発表されています。
今年の韓国国立バレエは、なかなか興味深いスケジュールです。
1月にマイヨーのシンデレラ、2月にエイフマンのチャイコフスキー、7月にローラン・プティの3作品ーカルメン・若者と死・アルルの女ー、9月にライモンダーボリショイのダンサーが客演するんだそうですーなど、ぜひ見たい作品が並びます。とくに、プティの作品とライモンダは韓国初演ですので、期待しちゃいます!
昨日はガラを見てきたんですが、竹島由美子さんとラファエル・マルケカップルのコンテンポラリーがとても印象深かったです。それからABTのソ・ヒーとホセ・カレーニョのカップル。やっぱりカレーニョはすごいベテランですね。素敵でした。あとは、K-balletの康村和恵さんと遅沢佑介さんを見られたのもよかったですね。
それではまたシュツットガルトからの素敵なお便りお待ちしています。

HESSさん、こんにちは。お久しぶりです!

「チャイコフスキー」の情報、ありがとうございます。9月の公演を観にいった友達の話でも、韓国国立バレエのダンサーはとても良かったと聞いています。団員だけでできるってすごいですね!
そして今後の公演ラインアップも素晴らしいですね。マイヨーの「シンデレラ」は私も大好きな演目です。「ライモンダ」は韓国初演なんですね。ボリショイのダンサーがゲストで出るというのも楽しみですね。

スージン・カンのガラも内容が少し発表されたので、今年はまたソウルでHESSさんにお会いできるかもしれません。

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