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« シュツットガルトから「オルフェとエウリディーチェ」Orphee et Euridice Stuttgart Ballet | トップページ | シュツットガルトより帰国しました/韓国でのスージン・カンのガラ »

2010/01/13

1/12 シュツットガルト・バレエ「オネーギン」速報 Stuttgart Ballet Onegin (Evan McKie's role debut)

12 | Tue JAN
Onegin
Ballet in three acts after Alexander Pushkin

Cast
Onegin Evan McKie
Lenski William Moore
Tatjana Myriam Simon
Olga Hyo-Jung Kang
Gremin Damiano Petenella

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本当に短い速報だけ。

本当に素晴らしかったです!見に行ってよかった。

というか、デビューにしてこの完成度はいったい何、って思っちゃいました。
エヴァンはずっと怪我していて、タイミングも合わなくてなかなか舞台で観られなかったんだけど、やっぱりものすごくいいダンサーでした。非常に長身でものすごく手足が長くて動きがエレガント。素晴らしいアンドゥオール。ふわりとした、着地音のしないジュッテ。ポールドブラが柔らかくすんごく綺麗(そして脚が細い!顔小さい!)彼のオネーギンは貴族的でソフトな雰囲気があって、人当たりもよく優しいんだけど、鏡のシーンでは悪魔的な魅力があってとても誘惑的でセクシー。

2幕でタチアーナを拒絶するところは、何とかして彼女を傷つけないように、親切に手紙を返そうとしているのに、どうしても受け取ってくれないから仕方なくという感じ。すごく如才ないというか、感じのよい人なのに、タチヤーナの幼い純情にやがて苛立ち、そのうち、ここで悪魔が芽生えて、という感じでした。レンスキーを殺してしまったことに、なんてことをしてしまったのだろうと深く悔やみ苦悩する演技に、胸をふさがれる思いがしました。

3幕手紙のパ・ド・ドゥでは超情熱的で、びっくりしました。3幕のあそこで、あんなに熱いオネーギンを観たのは初めてかも。踊りも本当に綺麗でクラシックバレエの美しさの極致でした。老けメイクはしていたものの、まだまだ格好よくて、魅力的。なんとしてでも彼女を取り戻すという強い決意がみなぎっていました。ここの二人の演技の掛け合いが素晴らしくて、実際にミリアムとずっと踊ってきただけのパートナーシップのケミストリーが感じられました。オネーギンを演じているのではなく、役を生きるのはどういうことなのかということを身をもって示してくれたと思います。

ミリアム・サイモンは、すらりとした長身美人のタチアーナで内気な美少女という感じで、少し落ち着きがあるけど育ちがよいところが出ており、おっとりとしていました。身体のラインがすごくきれい。怪我から回復したところなので、踊りは若干不調なところもあったかもしれませんが、演技はとてもよかったです。2幕でオネーギンに気がついてもらおうと踊るソロでは、意外なほどの幼さと純粋さが現れ、彼女の切ない思いがよく伝わってきて、とても痛ましく思えました。3幕での見違えるように大人っぽい気品のある、香り立つような貴婦人の美しさがまた素敵でした。大きな瞳の彼女は、ちょっと顔が若いときのモニク・ルディエールに似ているかもしれませんが、ものすごく綺麗なんですよね。手紙のパ・ド・ドゥでの、オネーギンの情熱的な求愛に自分を抑えきれなくなって、どうしようもなくなっている気持ちも表現もとても胸を打ちました。

これがまだ2回目のレンスキーのウィリアム・ムーアは、もう少しがんばれ、でした。とても素朴で純情そう、不器用そうなレンスキーでしたが、フリーデマン・フォーゲル、アレクサンダー・ザイツェフ、マライン・ラデメーカーと素晴らしいレンスキーがそろっているこのカンパニーでは、まだちょっと演技が熟していない感じです。オルガのヒョジュン・カンは、オルガの軽薄さ、愛嬌がよく出ていて、踊りもとてもしなやかでよかったと思います。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

速報と言っても充実した内容ですね!
私も「シュツットガルトバレエ団」のオネーギンをみたいと
つくづく思います。たった一度見ただけですが、衝撃的でした。
それに紹介してくださっていた、あの美しいエヴァンも
いろいろと想像してしまいます。続報を楽しみにしていますね。

速報ありがとうございます。
そして、エヴァン、初舞台大成功、おめでとうですね!
エヴァンは、レンスキーで見たかったけど、もうオネーギンを踊れるようになってしまったのですね。次の来日公演でも、是非、’オネーギン’をもってきて、彼に踊ってほしいです。’オネーギン’は、数々のバレエ団が上演していますが、やっぱり本家シュツトゥガルトが一番です。日本で待ってますとお伝えください。

無事にご覧になれて良かったですね!
そして素晴らしい舞台だったようで、読んでいてとても嬉しくなりました。エヴァンのオネーギンが日本でも実現するといいなあ。
とにかくnaomiさんがちゃんと観られて、よい舞台で、良かったわ~

ショコラさん、こんばんは。

なんだかまとまりのない文章で申し訳ないのですが、すぐに書かないと忘れてしまうもので。多分次の来日は来年待つではないかと思うけど、やっぱりまた「オネーギン」をやるんでしょうね。そのときには、きっとエヴァンのオネーギンも観られるのではないかと思います。カンパニーの第一オネーギンのイリが去ってしまいましたからね。エヴァンのオネーギン、ファンの贔屓目抜きにしても素晴らしかったです。さすがマラーホフと同じペストフ先生の教え子だけあって?とてもしなやかで美しい踊りで、感情表現もよく伝わってきました。3幕でも2枚目でかっこよかったです。

pourpasserletempsさん、こんばんは。

エヴァンはオネーギンも踊りつつレンスキーも踊り続けたいみたいです。でも、カンパニーは今オネーギン不足だから、きっと来日ではオネーギン役でしょうね。残念ながらロバートのオネーギンは私は見ていませんが、演劇性などについてはやはりロバートの影響が強いと思いました。日本でまた踊りたいと言っていましたよ。
コール・ドのテクニックなどは、やっぱりオペラ座のほうが全然上だと思うんですけど(特に女性コール・ドはちょっとシュツットガルト・バレエは弱い)、「オネーギン」という作品の魂の部分はやっぱりシュツットガルトですよね。

ほみさん、こんにちは。

実に5回目の正直でやっとエヴァンの舞台が観られましたよ~本当にここまで来るのに大変でしたが、それだけに、素晴らしい舞台を見せてくれて本当に嬉しかったです。幸い、彼のオネーギンは大変評判がよかったようで、本人もとても満足しているようでした。初めての舞台でここまでできるとは正直私も思っていなかったので、嬉しい驚きでした。

あとは日本ですよね~!ぜひ日本で彼のオネーギンを見せてほしいなって思います。

naomi様 

速報レポありがとうございます。
エヴァン君のオネーギンが気になっていて。
正直、レンスキーはピッタリだけどね~なんて思って
いたんですが、とても素晴らしかったとのこと。
何となく安心しました。

日本で彼を見る日も近そうですね。
日本で演じたルグリのオネーギンとルディエールの三幕
は忘れられませんでした。エヴァンとルディエール似という
ミリアムで見れたらいいな。

sandyさん、こんばんは。

お返事遅れてすみません。やっと帰ってきました。
私はエヴァンのレンスキーは見ていないんですよね。当初予定では、エヴァンは12日がオネーギン、14日がレンスキーだったのですが、14日もオネーギンになってしまいました。初日は彼の性格の良いところが出ているオネーギンだったのですが、2回目となると相当こなれてきたようでした。彼は非常に思慮深いというか頭のいい人なので、相当考えて作ったようですが、2回目はもっと即興的にできたようで。

なお、ルディエールがルグリのガラに出演した時は、一日だけシュツットガルトで振付指導を受けたそうですが、現役のダンサーではないとは思えないくらい動きも素晴らしかったようです。エヴァンの演技は、ルグリが若い時にオネーギンをやっていたらこんな感じだったかも、と思いました。エヴァンのほうがよりクラシカルでロシアンな感じの踊りなんですが。バレエが今よりも影響力が強かった過去の時代のダンサーの演技を意識したとのことです。

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