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« シュツットガルト・バレエ マクミラン・プロ またまたキャスト変更/「オネーギン」出演情報 | トップページ | マリインスキー・バレエのオールスター・ガラキャスト変更 »

2009/12/04

12/3 マリインスキー・バレエ「眠れる森の美女」ヴィシニョーワ&コルプ 短評

マリインスキー・マラソン、今日は「眠れる森の美女」初日でした。さすがにもう資金も体力もないので、「眠り」は1回きりしか行きません。来週は「イワンと仔馬」の2日目とガラ2日間の予定です。「イワン~」のゲルギエフ指揮の日をパスする代わりに?日曜日に所沢ミューズでのゲルギエフ指揮マリインスキー管に行ってきます。

でも、改めて調べると所沢(というか航空公園)って今住んでいるところからめちゃめちゃ遠くて、片道2時間もかかることに気がついて相当後悔中・・・私実家が武蔵野市で、一度だけ実家にいる時に所沢ミューズに行ったことがあるので、その時の感覚でそんなに遠くないと思っていたら大間違いでした。基本的に中央線沿線より北にはできれば行きたくないんです。

そんなことはどうでもいいことなのですが、今日のマリインスキーの「眠れる森の美女」、これぞグローリアスというか、マリインカの伝統と栄光の力を見せ付けられた思いがしました。ヴィシニョーワの輝きの眩しいこと。「白鳥の湖」では、ヴィシニョーワは自分に似合わないとされている役を、強引に自分の解釈で一つのオリジナルな物語に仕立てていく力技を見せてくれて、そのものすごい根性と情熱を見た思いがしました。「眠れる森の美女」は、そこまで力を入れなくても似合っているわけで。

ヴィシニョーワって、「生命力」のバレリーナだと思います。「白鳥の湖」ではそれが裏返しになって「死」に転化していたわけですが。1幕の登場シーンのヴァリエーションでは、ピチピチ跳ねるようで元気いっぱい、好奇心旺盛でびっくりするほど可愛いお姫様だけど、初々しさ溢れる圧倒的なまばゆい輝きで、舞台を光で満たしていました。2幕の幻影のシーンでは、これが一転また妖気を漂わせていて、美しいんだけどちょっと怖いというべきか、怖いほど美しいというべきか、幻影ならではの幽玄さ。王子のキスで目覚めた後が、とても一幕の16歳の姫と同じと思えないほどの生命力とエロスに満ちていて、それなのに目覚めたら王子の下へ、ではなくママとパパのところへいくところがまた憎いというか焦らしているなって感じさせました。

3幕の登場はチュチュではなくローブデコルテに縦ロールヘアで登場して、ゴージャスで貫禄のあるお姫様。でも、グラン・パ・ド・ドゥでは輝きはそのままに、また初々しい(だけど確実に大人への階段を上っている)満開の薔薇の花のような姫に戻っていました。サポートつきピルエットで8回も回っていたのにはびっくり。

改めて言うまでもないことなのですが、ヴィシニョーワはその柔軟で強靭な肉体もさることながら、音楽性に非常にすぐれたバレリーナです。特に3幕グラン・パ・ド・ドゥでの、自分自身が楽器となって音楽を伝えていく様子が、オーロラ姫の満開に咲き誇った輝きをより一層際立たせていました。ともすれば濃厚になりがちな彼女の持ち味を、音の絶妙な取り方により軽やかに変えていっているところが凄いと思いました。

コールプのちょっと怪しいけど基本ノーブルで優雅、ちょっとシャイな王子ぶりもとても良かったです。いつも片頬でにやりと笑うのがたまりません。ヴィシニョーワとの並びはやっぱりすごく濃くて、一人ずつ踊っている時には普通なのに、合わせ技になると何倍にも濃さが増幅されます。絶世の美女でありかつ気品溢れるリラのコンダウーロワや愛らしいオブラスツォーワも、そして「白鳥の湖」からフル回転で大活躍のヤナ・セーリナ、群舞で常に重要な位置にいるオクサーナ・スコリク・・・コール・ドのダンサーの一人一人の美しいこと!魅力的なダンサーはいくらでもあげられるのですが、明日も仕事で朝から会議なので、また改めて書きます。コメントもまだつけられなくてすみません。

そうだ、イスロム・バイムラードフのカラボスは最高でした!王子にやっつけられるところがあまりはっきりしない演出がもったいないのですが、杖をつきつつもエポールマンがきれいで色っぽく妖しいカラボスは、アポテオーズとカーテンコールでかなり美味しいところを持っていきました。あのキメキメのスペインを踊っていた同一人物とは思えませんわ。


2009年12月3日(木) 18:30~22:10
眠 れ る 森 の 美 女
プロローグとアポテオーズ付き全3幕
※本日キャスト変更がございます。
<サファイアの精>ヤナ・セーリナ→マリーヤ・シリンキナ
<白い猫>クセーニャ・オストレイコーフスカヤ→ ヤナ・セーリナ

音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付 : マリウス・プティパ (1890年)
改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
台本 : イワン・フセヴォロジスキー
マリウス・プティパ
装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
指揮 : ボリス・グルージン
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出演≫
オーロラ姫 : ディアナ・ヴィシニョーワ
国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王妃 : エレーナ・バジェーノワ
デジレ王子 : イーゴリ・コールプ
求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
        : マクシム・ジュージン
        : アレクセイ・チモフェーエフ
        : デニス・フィルソーフ
リラの精 : エカテリーナ・コンダウーロワ
優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
勇気の精 : ヤナ・セーリナ
のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
ダイヤモンドの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
サファイアの精 : マリーヤ・シリンキナ
金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
悪の精カラボス : イスロム・バイムラードフ
カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
家来 : アナトーリー・マルチェンコ
フロリナ王女 : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
白い猫 : ヤナ・セーリナ
長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
狼 : アナトーリー・マルチェンコ
子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

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バレエ公演感想2009」カテゴリの記事

コメント

naomiさん
私も昨日見てました3階のLサイドで。コールプは初心な王子という印象では無くて、何もかも判った大人の雰囲気の優しさが感じられました。それと、カラボスの怪しさが魅力的?本人も役を楽しんでましたね。リラの精のコンダウーロワも美しかったです。でも空席が目立って出演者の方達に申し訳ない気がしてしまいました。来週の火曜日からは4連荘です。何処かでお会いできるかな?

こんにちは。naomiさんの選択、よく理解できます。私もどうしてこのキャスティングなんだろう、ゲルギエフの日に!と迷いながらも、やっぱりゲルギエフ指揮マリインスキー管弦楽団演奏のマリインスキーバレエをみてみたくて、こちらを選択してしまいました。音楽はわからないから単なるミーハーですが(笑)

ところで、本当に眠りはきれいな舞台でしたね。コンダウーロワもオブラスツオーワもちゃんと踊ってくれたし。カラボスもよかったし。白鳥のときにピンとこなかったチモフェーエフが素晴らしくて。

連日鑑賞でお疲れかと思いますが、またレポートをお願いいたします。

とても魅力的な舞台でしたね!やっぱり眠りが一番好きです。印象的だったのは、オーロラ姫が登場してからの母親とのやりとり。16才で大人の仲間入りをする喜びと共に、4人の求婚者に対する不安、王女としての立場等、よく表されていたと思います。そして目覚めてからまず両親にかけよるところも育ちの良さを表しているなあと思いました。リラの精も美しく気品に満ちていたし、穏やかで控えめながらも包容力のあるコールブの王子もすてきでした。それにしてもカラボスがあの赤のスペイン君だとは気づきませんでした!
ところで「眠れる森の美女」を見ながら思うのですが、妖精達からの贈り物はいつ贈られているのでしょうか。カラボスがくるまでリラの精だけが贈り物をまだしていないというのが、どうもよくわからなくて。王子はカラボスを倒さなければならないのか、それともオーロラ姫にキスだけすればよいのかというのも。あとリラの精だけが花の名前で、結婚式に招かれるというのも不思議な感じ。残りの妖精達がカラボスみたいに怒って登場するみたいな後日談は期待していませんが。

隣のハミーさん、こんばんは。

ハミーさんも昨日いらしていたんですね~。とてもよい公演だったし出演者も豪華だったのに、最近では見たことがないくらいガラガラで、1階も後ろ7~8列はほとんど人がいないという感じで出演者に申し訳ない感じでしたよね。コールプはたしかに世慣れた感じの王子なのが良いですよね。あの怪しい風貌なのにノーブルなのがまた良いし。

私は、来週水曜日から3日連続です。またまた体力的にきつそうですが頑張ります!来週はお会いできますように。

naomiさん

ヴィシニョーワの艶やかな舞台が目に浮かぶようなレポート、ありがとうございます。近年非常にエロティックになり、表現力の成長なのか本人がそうなったのか不思議に思っていますが、生命力とはひざポンキーワードです。今、踊るたびにエロスが濃厚に漂うバレエダンサーは数少ないのではないでしょうか。濃いですけど、はまると観客を別世界に連れて行きますね。マリインスキーって本当に面白いバレエ団ですね。振幅の大きい多様な個性が当たり前のように共存しているんですね。ジェーニャもオクサナも、作り物と見紛う美人のコンダウーロワも、眠りでの活躍何よりです。ゲルギエフのオケの演奏も楽しんでらしてくださいね。

ショコラさん、こんばんは。

私も音楽は詳しくないです。イワンと仔馬のシチェドリンの曲がどんなものかも知らないし・・・テリョーシキナの方が観たいなと思ったのと、ゲルギエフ指揮の日は高いので。前にNHK音楽祭でゲルギエフが指揮するバレエ音楽集を聴きに行ったのですが、演奏の走ること走ること!

チモフェーエフはちょっといっぱいいっぱいなところがあったかな、と思いましたが、彼は本当に可愛いですよね。4人の王子の中でも、青い目が綺麗で本当に可愛いな~って思いました。プロポーションもいいし、将来の王子様候補ですよね。

24601さん、こんばんは。

そうそう、オーロラと両親、特に王妃とのやり取りが良かったですよね。バジェーノワさんは美女だし、ポノマリョフの王様も貫禄があって、演技が細かくて。マリインスキーはキャラクターダンサーも素晴らしい人ばかりですね。「眠れる森の美女」の原典が生まれたマリインスキーならではの風格が伝わってきます。

今回のセルゲイエフ版は、ちょっとマイムなどを端折っているところもあると思います。カラボスが王子にやっつけられる?ところもわからなかったですよね。なかったのかしら?そういう検証はどこかの文献できっとあるんでしょうね。

Keyさん、こんにちは。

ヴィシニョーワのタイプのバレリーナって、たしかに珍しいかもしれませんよね。妖艶なんだけど、同時にすごく強いというのは。バレリーナはもちろん強い方が多いと思うんですけど、その強靭さがエロスと知性をまとうと、彼女のような感じになるのかしら。ABTで来年ノイマイヤーの「椿姫」のマルグリットを踊る予定なのですが、どんな感じになるのか、ちょっと怖い気もしますが興味しんしんです(ABT来日も「椿姫」の予定だし)。彼女のコールプとのシェヘラザードは、去年NYで見たんですけど、意外とエロティックじゃなくて、ロパートキナのほうがよほど妖艶だったのが不思議でした。今回はどうなるのかしら。

コンダウーロワさんは、現実とは思えないくらいの美女ですよね。同じくNY公演では「パキータ」や「ラ・バヤデール」のヴァリエーションで見て、もちろん美しかったのですが、客席での私服姿の彼女の絶世の美女ぶりには驚きました。

naomiさん

ヴィシニョーワのシェヘラザード、意外に健全なのですか。それは意外ですねえ・・。 エキゾチックな妖艶さは、線が細くなよなよとしなやかなほうが出やすいのかしら。私はコルサコフのシェヘラザードの音楽が大好きです。それにしても公演をNYまで見にいらしたとは。素晴らしいですね!

Keyさん、こんばんは。

私も「シェヘラザード」は大好きで、それが観たくて、去年の4月にマリインスキーのNY公演に行きました。フォーキン・プロで、シェヘラザードはキャスト違いで3回。ヴィシニョーワはもちろんとても美しかったのですが、コールプが意外と従順な奴隷モードで、一方ヴィシニョーワは女王様オーラの輝きが凄かったので、危うさというより女主人の強さを感じてしまったんですよね。ロパートキナは、逆に官能にどこまでも溺れていきそうなところが意外で、すごく危険な感じで妖艶でした。たしかに彼女のように華奢なタイプの方が、色っぽく見えるのかもしれません。パートナーが、当時彼女がべた惚れだったイワン・コズロフだったというのもあると思います。(彼はいったいどこへ?)

吉田都さんについてのレス有難うございます。私もヴィシニョーワ&コールプの「眠り」を鑑賞し帰札したところです。今、主人の転勤で札幌に住んでまして、度々上京して東京の実家に泊り込んではバレエ鑑賞しています。へこたれそうになりますが、naomiさんが海外まで遠征してバレエ鑑賞なさっているのを読むにつけ励まされます。
「眠り」の素晴らしいレポートを拝読し改めて感動が蘇ってきます。でも東京文化会館の2階席最前列センター席で初めて鑑賞したのですが、あまりに舞台から距離があって驚きました。私は裸眼で視力1.5なのですが、舞台上の彼らの表情が全く見えず、終始オペラグラスが手放せませんでした。もう2度と2階席はゴメンです。
今週「イワンと仔馬」2日目とオールスターガラ2日目を鑑賞するためにまた上京します。「イワン」のチケットはジャパンアーツ夢倶楽部会員の抽選で当たったんですよね。チケットが売れていないからかしら?と心配になります。会場のどこかにnaomiさんがいらっしゃるんだ~と思うと楽しみです。長々とスミマセン。

ななぞうさん、こんにちは。

実は私の友達にも、旦那様の転勤で札幌に行かれてしまった人がいるんですよ。やはりたまに観劇のために上京はしているんですが。東京に比べて地方は最近特に公演が少なくなってしまったように思えますね。

私は東京文化の2階最前列センターは経験がないのですよね。2階のサイド中央寄りは何回か観たことがあるんですが、センターではないけど見切れなくて、それほど舞台から距離もなくて悪くないと思います。3階センターや4階センターはよく使うのですが、2階センターはS席なので、ちょっとコストパフォーマンスが悪いと思い。という私も、裸眼で視力が1.0です。

イワンと仔馬とオールスターガラ、来られるんですね!私もイワン2日目とガラ2日間に行きます。私はイワンは先に買ってしまったので、夢倶楽部のプレゼントはゲルギエフのショスタコーヴィッチ・プロにしました(そして結果的には家人にチケットを取られてしまいました)でも、テリョーシキナの素晴らしさが口コミで伝わってきているみたいなので、多分お客さんも入ると思いますよ!(去年のボリショイの「明るい小川」2日目がそうでした)

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