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2009/12/18

バーミンガム・ロイヤル・バレエのクリスマスメッセージ/「毛沢東のバレエダンサー」ツァオ・チーのインタビュー

バーミンガム・ロイヤル・バレエのサイトで、芸術監督のデヴィッド・ビントレーはじめ、ダンサーたちからの素敵なクリスマスメッセージ動画が載っています。山本康介さんや、プリンシパルのツァオ・チーからのメッセージも。

http://www.brb.org.uk/christmas2009.html

Merry Christmas from David Bintley and dancers of Birmingham Royal Ballet from Rob Lindsay on Vimeo.

さて、そのバーミンガム・ロイヤル・バレエのツァオ・チーですが、ヒューストン・バレエの「くるみ割り人形」にゲスト出演します。12月18日、20日、22日、23日の4回に出演予定です。

ツァオ・チーは、いうまでもなく映画「毛沢東のバレエダンサー」で主人公リー・ツンシン役を演じており、そしてリー・ツンシンはかつてヒューストン・バレエのプリンシパルだったという縁があります。

http://houstonballet.wordpress.com/2009/12/16/chi-cao-of-maos-last-dancer-guest-starring-as-nutcracker-prince/

上記ヒューストン・バレエのブログによれば、来年「毛沢東のバレエダンサー」は全米でも公開されるとのことです。

映画はヒューストンが主要な舞台となっていますが、実際にはオーストラリアで撮影されました。ほとんどの振付はグレアム・マーフィによるものですが、ヒューストン・バレエの元芸術監督ベン・スティーブンソンのThree Preludesという作品も登場しています。

そしてこちらの記事では、ツァオ・チーのインタビューが掲載されています。
http://www.chron.com/disp/story.mpl/ent/6765231.html

現在31歳のツァオ・チーは1994年以来英国に住んでおり、現在は英国市民。11年前に彼のために振付を行った現芸術監督のスタントン・ウェルチは、彼が素晴らしいダンサーであり、特にカブリオールや跳躍が美しいと絶賛しています。

ツァオ・チーの父がリー・ツンシンをバレエ学校で教えた教師の一人で、また彼の母も音楽家でツンシンの素晴らしいピルエットをよく覚えているということもあり、ツンシンのことをよく知っていると、インタビューで語っています。

そして、映画を撮影することについての話が進んでいる時に、ツンシンの方からツァオに声がかかったそうです。同じ北京舞踊学校出身で、ツァオがヴァルナ国際コンクールで金賞を受賞したことも知っていました。イギリスまでツンシンはクラスレッスンを観に来て、そしてツァオに、演劇のレッスンを受けるようにと言ったのです。そして9ヵ月後、この映画の監督が彼の舞台を観に来ました。そしてスクリーンテストを受けたところ、役を得ることになったそうです。

「ツンシンは中国から亡命した最初のダンサーでしたが、彼が亡命して3年後には、もっと自由に西側に行き来できるようになりました。いつか中国の外に出ることになるだろう、そうすることが本当の挑戦でありチャンスであるということだから、と思っていました。中国でバレエダンサーをしていれば、他の国よりも良い待遇は受けられるかもしれません。しかし、中国でのレパートリーは古くなっています。私の父はヌレエフに招かれてパリ・オペラ座で一年間学んだため、西側のビデオ映像を観ることができました。他の中国の子供たちが「紅色娘子軍」を踊っていた時に、私はウィリアム・フォーサイスに夢中でした」

「好きな役は、「ジゼル」のアルブレヒトと、「ロミオとジュリエット」のロミオです。物語性がある古典が好きです」
「ツンシンと私は、同じような経験をしています。日記を書いてそれを燃やしてしまう人もいるけど、代わりに私は映画に出演しました。今までの過去をすべて映画の中で出し切って、新しい人生を始めることができたと思います。世界中の劇場で踊ってきて、行き止まりを感じてしまい、目標を失っていましたが、映画に出演したことで新しい自信を得ることができました。そしてダンサーとしての頂点が映画に残ったことを幸せに思いました。ダンサーとしての人生はそれほど長くないかもしれないので、今は一つ一つのパフォーマンスを楽しんでいます。そして、全てが始まったヒューストンで踊ることはとても楽しみです」

ということで、「毛沢東のバレエダンサー」の映画、ぜひ日本でも観たいものですね!

毛沢東のバレエダンサー毛沢東のバレエダンサー
井上実

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