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2009/11/21

11/20 シュツットガルト・バレエ「オネーギン」 Onegin Stuttgart Ballet

せっかく感想をブログに書いたのに、ココログが落ちてパーになってショックです・・・。本当はもう少し気合が入った文章だったのですが、それはまた改めて書く直すということで速報。

Staatstheater Stuttgart
Stuttgarter Ballett

Onegin by John Cranko

Onegin Jiri Jelinek
Tatjana Sue Jin Kang
Lenski Marijn Rademaker
Olga Anna Osdachenko
Gremin Nikolay Goudnov

念願だった、シュツットガルト州立劇場で観る「オネーギン」しかも、世界一のオネーギン、イリ・イェリネクと、世界一のタチヤーナ、スージン・カンのペア!さらにマイ王子のマリイン(マライン)・ラドメーカーのレンスキーという最強キャスト。苦労して見に行った甲斐がありました。本当に素晴らしいパフォーマンスで、心が震えました。

イリ・イェリネクのオネーギンはやっぱり凄い!凄すぎる!さすが世界ナンバーワン・オネーギンだけのことはある。オネーギンそのものが降臨してきたという感じで、彼のオネーギンは如才なく表面的には紳士的なのだけど、時々高すぎるプライドが顔を出して邪魔をするという感じ。でも本当に魅力的なのよね。鏡のシーンではまさに悪魔的なまでの、少々強引ながらも大人っぽくて魅惑的で、タチアーナならずともメロメロになるだろうなって思う。だけど、2幕ではついに堪忍袋の緒が切れて、ついには愛想良い大人の男性の仮面の下から、虚勢を張っている本性が顔を出してしまう。手紙を返そうとしても絶対にタチヤーナが受け取らないものだから、仕方ないなあ、とビリビリと手紙を破ってしまう。

レンスキーを殺してしまった後の静かだけど激しい慟哭、何でこのようなことにはなってしまったのか、やってはならないことをやってしまったという心からの後悔には、胸がつぶれる思いがした。姉妹たちよりも彼のほうに感情移入してしまった。

3幕での彼も、少々くたびれてはいるものの、今もなお魅力的で、タチアーナがあの優しい夫を一瞬捨ててもいいかも、とぐらりと来るのもわかる気がする。必死に懇願してはいるけれども哀れさはなくて、情熱がほとばしる感じ。やっぱり、3幕のオネーギンがあまりに老け込んでいて情けない姿になっているのって観たくない。

そしてイリのリフトって本当に凄い。3幕のあそこであんなに複雑なリフト(普通のオネーギン手紙のPDDよりも複雑なことをやっていた)ができる人ってたぶんほかにはいないんじゃないかなあ。

スージンのタチアナも素晴らしかった。繊細で少女っぽくて、控えめで晩生な感じが良く出ていたし、華やかな貴婦人への変身振りも見事。華奢な彼女は、ちゃんと若い娘に見えるのですよね。2幕で手紙を破り捨てられたときの身を震わせて泣く姿がかわいそうでかわいそうで。でも、最初は一瞬、唖然として固まっているところが凄くリアルで。この二人は本当に物語を語ることの達人で、スルスルとストーリーが中に入ってくるの。とてもわかりやすくて、説得力があって、その役を生きているって感じが良くわかった。

そしてもちろん、マイ王子さま、マライン♪今日もキラキラと美しかったです~。1幕でオルガ役のオサチェンコに顔を蹴られて、唇が腫れあがっていました・・。白い炎が立ち上るかのような激しい怒りが凄くて、オネーギンに決闘を申し込むときの顔をたたくところも激しく火花が炸裂していました。月光のソロも死に行く前の最後の輝きという感じで美しかったです~。理想主義者であんなに美しいのに、ちょっと純朴な感じなのがまたいいのですよね。撃たれて倒れるところまで繊細で綺麗だった。

シュツットガルトのオネーギンを観ちゃうと、もうほかでは見られないっていうのは良くわかります。

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バレエ公演感想2009」カテゴリの記事

コメント

naomi 様

羨ましい!羨ましすぎる…
イリとスージン、それにマリインのレンスキーですか。
最強キャストっていってもいいですね。

イリがまるでオネーギンそのもの、っていうのは
すごくよくわかる気がします。まるで、彼のために
書かれた役のようですものね。チューズリーも近いな、
っていう感じはするのですが。
イリのオネーギン、映像に残せないんでしょうかね(泣)

鏡のシーン、手紙のシーン、そして第三幕、駆け抜ける
ように舞台は終わってしまいますよね。でも堪能された
のでは、と想像するばかりです。

「オネーギン」って、なんでこんなに惹きつけられるん
でしょう?私も自分でも不思議なくらい大好きなバレエです。

イリ、カナダに移籍ですか…ううむ。
彼を見ることが出来る機会が減りそうですね…


大変な思いをして行った甲斐があって良かったね!
イリの最後の貴重な舞台を外さずに見られるなんて…流石です!
スージンも次の来日公演で見られるかわからないベテランだものね~最高のキャストで見たらもう他に見られないというのがわかるわ…
イリはハンブルクに行ってくれたら良かったのにな。カナダだと今度いつ見られるかわからないしね。

sandyさん、こんにちは。

一度書いた感想が消えてしまって、中途半端なものですみません。本当にイリの映像、残せないものなんでしょうかね。(一応YouTubeには、スージンとの3幕、ポリーナとのいくつかがアップされていますが)彼の演技はとても細かいのだけど、でも非常に自然で、オネーギンという人間が舞台の上で生きているという感じでした。

そう、けっこうあっというまにこの作品は終わってしまうんです。3幕などは特に短いと思うのですが、それだけに一気に押し寄せるものがあって、感動が大きいのですよね・・・。

jadeさん、こんにちは。

イリの最後のオネーギンは12月21日だそうです。たしかにスージンも、次の来日公演(あと2年後でしょうね)でまだ踊っているかはわからないし。。。。
ハンブルク・バレエだったらよかったんですよね。ノイマイヤー作品も今までいくつも踊ってきたし。カナダとシュツットガルトは何かと交流があるし、クランコ作品もやっているからだと思うけど。

naomiさん

…のおかげで素晴らしい「オネーギン」を観る事が出来て幸せでした。やっぱりイリ・イェリネクさんは凄かったです。ロベルトが「オネーギン」を踊るから予習しなきゃ、って思って行っただけなのに、すっかりイリさんの「オネーギン」に恋しちゃいました。イリさんは”オネーギン”そのものでしたね。二日目のキャスト、バランキエヴィッチ&アイシュヴァルトも良かったですが、やはり主役カップルの表現の深みという意味ではイリ&スージンが圧倒的に感動でした。

naomiさん推薦のマライン王子…う~ん、こちらもやられました(笑)。完璧な美貌、そして理想的な体型ということに加えて、レンスキーを演じるのに必要なテクニック、叙情性、そして情熱的な所まで、それから何より舞台でキラキラ感がある素晴らしい踊りでした。2回見られて特に2回目が凄く良かったです…

幕間のサイン会もあるし(王子様が汗かいてサインしてましたね~)、シュトゥットガルトって凄い土地ですね。客席数も少なめ、美しい劇場で観客もおっとりにこやか、素晴らしいバレエ鑑賞ができました。ありがとうございました~~!!!

amicaさん、こんばんは。

そういうわけで、無事日本に帰って来ました。今回ご一緒できて本当に楽しかったですね!この日の舞台は本当に素晴らしかった!!イルジさんのオネーギン、恋するってわかります~タチヤーナならずとも妄想少女になってしまいます(笑)こんな凄い舞台を観ることができて幸せでした(しかし、おそらくこの二人で見られるのは最後かと思うとそれは悲しい)

そしてマライン王子も気に入ってくださって嬉しいです♪彼はいつも舞台の上でキラキラしているし、美しいだけじゃなくて、演技も踊りも良いでしょう!

死んだばかりのレンスキーがサイン会をしているのは少しシュールな光景でしたが、でもファンサービスも欠かさなくて素晴らしいですよね~。観客も暖かく、素敵な劇場でしたよね。また一緒に行きましょう!

こんにちわ。             
私は中1でバレエを習っています。
昨年、シュツットガルトバレエの来日公演でバランキエヴィッチ&アイシュヴァルトの「オネーギン」を観てからすっかりオネーギンに夢中になり、毎日CDを聞いたり動画を見ています。

なので、現地で観られてとっても羨ましいです。
そして私もいつかタチアナを踊りたいです。
いつも情報をありがとうございます。

florinaさん、はじめまして。

中学一年生は、ここでは最年少かもしれません!(通っているバレエ教室には、同じくらいの子達もいますが)
ようこそいらっしゃいました!「オネーギン」にその若い年齢で出会えて幸せですね!
いつかきっと現地でご覧になってくださいね。本当に素晴らしい劇場ですから。そして、タチアーナをいつか踊れるように頑張ってくださいね!楽しみにしています。

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