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2009/10/01

10/1 黒田育世 「矢印と鎖」/NYCBベンジャミン・ミルピエのインタビュー/NYCBメッセージ動画

今日はダンス・トリエンナーレ東京黒田育世の「矢印と鎖」を観てきました。

黒田育世「矢印と鎖」
出演:大迫英明、烏山茜、菊沢将憲(空間再生事業GAIA)、西田弥生(BATIK)、黒田育世(BATIK)
会場:青山円形劇場

黒田育世初体験。奇天烈な発声の台詞、モノローグ映像、歌、ノイズ的な音楽とさまざまな手法を駆使し、ドキュメンタリー的なところもあり、またピナ・バウシュのタンツシアター的なところもあり、言葉にするのは難しいですがとにかく強烈。体脂肪のほとんどない身体の黒田さんが、黒いチュチュを着て、アームスの美しいクラシックバレエ的な踊りを見せながらも、時々チューニングが狂って壊れたバレリーナのアンドロイドのように舞台の上をぐるぐる旋回していて、かなり怖かったです(←褒めています)。5人のダンサーがゴミ箱から丸めた紙くずを投げ続けて舞台の上を紙屑だらけにしたり、服を脱いで積み上げ、黒い下着姿になって、ついでに顔に黒い袋をかぶせて、一人ずつ床の上を匍匐前進するように這いつくばり蠢いたり、子供時代の思い出話を延々と語ったり。「まだ続くのかー」と思うくらいこれでもか、といろいろ見せ付けられてお腹いっぱい、ものすごく疲れましたが、新しさと古さが入り混じった不思議さが面白かったです。

エル・オンラインで動画がちょっと見られます。
http://www.elle.co.jp/index.php/elletv/(chaine)/405370/(video)/405379

*****

The New York Observerに、NYCBのプリンシパル&振付家のベンジャミン・ミルピエのインタビューが載っていて、これが面白かったです。ミルピエは、パリ・オペラ座に「Amoveoアモヴェオ」を振付けたり、10月のABTの秋公演には新作「Everything Doesn’t Happen at Once」を振付けたりと、振付家としての活躍が目立っています。ABTに作品を振付けるのは今回が二度目です。
http://www.observer.com/2009/theater/everything-happening-millepied

現在全米をツアー中のミハイル・バリシニコフのためにも、ミルピエは新作を振付け、さらにミーシャを題材にした映像も撮っているそうです。映画と言えば、ダーレン・アロノフスキー監督の新作で、バレエ団を舞台にしたスリラー映画「Balck Swan」において、ミルピエは主演のナタリー・ポートマンにバレエ指導をしているとのことです。

現在32歳のミルピエは才能あるダンサーであり振付家であると共に、容姿にも大変恵まれています。ほっそりとしていて長身、大きな青い瞳でとてもハンサム。フランス出身、15歳でNYCBに入団し2001年から振付も行っています。さまざまなアーティストとのコラボレーションを実現し、「アモヴェオ」では彼の友人のマーク・ジェイコブスが衣装のデザインを行っており、音楽はフィリップ・グラスによるものです。

この記事では、元NYCBの同僚で振付家のクリストファー・ウィールダンのコメントも載っています。二人の振付の課題は、バランシンの技術的な正確さと古典性を保ちながらも、ジェローム・ロビンスから得られた、生の感情を伝えることです。

「ぼくとベンジャミンの共通点は、抽象的な作品の中に感情を込めようとしていることだよ」とウィールダン。ミルピエも、ウィールダンも、ジェローム・ロビンスに多大な影響を受けたと語っています。ロビンスは1998年に亡くなる直前までNYCBで振付活動を行い、ウィールダンやミルピエは彼と仕事をした最後の世代です。「他のダンサーと反応し、舞台の上で自分自身であり続け、自然に演じて、自分の個性を役の中に込めること」それがロビンスのバレエだとミルピエは語っています。

「Everything Doesn’t Happen at Once」を踊るABTのコリー・スターンズや他のダンサーたちは、ミルピエは現役のダンサーであるため、何を求めているのか実際に踊って見せてくれるのでやりやすいと言います。また、ミルピエがまだ32歳と若く、世代的にもあまり変わらないので、振付をたとえるのに共通する話題があります。「彼がゲーム「TEKKEN」をやっているかどうかは知らないけど、彼の振付はそれに似ているよ」とスターンズは語りました。

11月7日からはパリ・オペラ座にて「アモヴェオ」の再演も行われます。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2009_2010/Ballets/spectacle.php?lang=fr&selected_season=354663924&event_id=426&CNSACTION=SELECT_EVENT

******
ABTでの「Everything Doesn’t Happen at Once」の初演は10月7日なのですが、ミルピエはNYCBの日本公演に参加するのですよね。イープラスのサイトに、NYCBのプリンシパルたちからのメッセージビデオがアップされているのですが、その中にミルピエのコメントもあります。ミルピエは「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」(11日)と「ウェストサイドストーリー組曲」(10日)に出演します。きっと「Everything Doesn’t Happen at Once」の初演を見届けてから、来日するのでしょうね。
この映像には、他にアシュレイ・ボーダー、マリア・コウロスキー、ジェニファー・リンガー、チャールズ・アスケガード、ダー・シー・キースラーのメッセージがあります。

http://mv-theatrix.eplus2.jp/article/129267985.html

また、Bunkamuraのサイトには、クリストファー・ウィールダンからのメッセージが掲載されています。
http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org49_09_nycb_16s.html

今後の僕の目標は、若い観客をバレエに引きこむこと。そんなことムリだと鼻で笑う人たちは多いですが、僕は恥じらいもなく「呼んでみせる」と言いたい。たとえば3年前に、僕がウェイン・マクレガーと組んで行ったコヴェントガーデンでのトリプル・ビルは、僕がマイケル・ナイマン、彼がホワイトストライプスというミュージシャンと組んで創作にのぞんだこともあり若い世代にも好評でした

ウィールダンやミルピエのような若い振付家の尽力によって、より多くの若い人たちがバレエを観るようになれば素敵ですよね。

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