BlogPeople


2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月

2009/10/31

レディーガガとボリショイ・バレエの共演 Lady Gaga Meets the Bolshoi Ballet

New York Timesにびっくりのニュースが載っていました。

http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2009/10/29/lady-gaga-meets-the-bolshoi-ballet/

あのポップスター、レディーガガが、ロサンゼルス・コンテンポラリー・アートミュージアムで開催されるガラにおいて上演される新作で、ボリショイ・バレエのダンサーと共演するのだそうです。

イタリアのアーティストFrancesco Vezzoliが振付けるそうで、”Ballets Russes Italian Style (The Shortest Musical You Will Never See Again)”という題名。11月14日に上演されるそうで、レディーガガの新曲“Speechless.”もここで披露されるそうです。

http://www.style.com/stylefile/2009/10/blasblog-vezzoli-on-gaga-at-moca/

http://gagadaily.com/2009/10/lady-gaga-to-take-part-in-museum-exhibit/

上記レディーガガのファンサイトによると、この作品は、バレエ・リュスでバランシンが振り付け、ジョルジュ・デ・キリコが美術を担当した「ラ・バル(舞踏会)」という1935年の作品をベースにしているそうです。そして、今回のコラボレーションはこの一回きりということなので、どんなパフォーマンスになっているか、興味深いですね。

2009/10/30

北京観光-紫禁城編

到着初日ですっかり疲れきってしまい、朝9時くらいまで寝て朝食。泊まったホテルの朝食ビュッフェはなかなか充実していて、パンやフルーツの種類も多く、月餅などまであったし、お味のほうも美味しかった。ただ、終わり間際に行ってしまったので、食べている横で片付けに入られちゃったのが、落ち着かない感じだったけど。

P1040512s


歩行者天国になっている王府井大通りを下っていき、途中、マーケットのようになっている小路を歩く。さまざまなものが売っていて、興味を惹かれたものの、ついているお値段が高く、どうやらこういうところでは値切る必要があるようなのだけど、中国語が一切わからないのでそれもできなくて何も買わなかった。パンダのマトリョーシカ、可愛かったし欲しかったんだけど。

P1040514s

高級ホテルが立ち並ぶ大通りを歩いていくと、天安門前に到着。まーとにかくものすごい人、人。国旗を振って歩いている人がたくさんいるのが、ちょっと将軍様の国っぽくてコワイ。

P1040520s

紫禁城というか故宮を見学。チケット売り場の近くで、頭に腫瘍ができた子供に物乞いさせているのに、ちょっと引いてしまう。こういうのを見るのって、自分が子供のときにタイで見て以来だ。切符を買うのだけでも相当並ぶし、かなり混雑している。外国人の観光客もかなり多い。

P1040675s

これが、「ラストエンペラー」に出てきた紫禁城だと思っても、観光客がやたら多いし、あまりぴんと来ない。いくつもの大きくて立派で華麗な建物があるし、敷地内もものすごく広いんだけど。保存のためだと思うのだけど、建物内部に入れてくれなくて、外から中を覗くしかないのがちょっとつまらない。でも、敷地内にある像などは、意匠を凝らしたものが多くてそれらは面白かった。首がドラゴンになっている亀とか、鳳凰とか。

P1040691s

P1040713a

紫禁城も途中からは、男性は皇帝と宦官しか入れなくて、後宮となっていたとのこと。かの西太后が住んでいたという居室も観ることができた。側室の部屋もずらっと並んでいて、皇帝の寵愛を受ければ受けるほど、皇帝の部屋の近くの部屋を与えられ、寵愛の薄い側室の部屋は粗末でちょっと遠いと、ヒエラルキーを明確に現している。

P1040687s

それから、ラストエンペラー、溥儀が住んでた部屋なども見学することができた。彼が使っていた日用品なども展示してあった。溥儀の部屋は、そこだけが西洋風で、インテリアや照明器具もとてもしゃれていた。

故宮の中は非常に広くて、全部を見ようと思うと相当時間がかかるようだ。時間もなかったので、急ぎ足で見てしまった。北側の門の外のお濠で、花嫁さんの記念撮影をやっていたけど、それがとても美しい光景だった。

P1040535s

そんな感じで、紫禁城は確かに凄いところではあるのだけど、前日からのテンションの低さもあって、ふーんって感じで見終わってしまった。あまりわくわくするようなところではなかったのよね。早めにホテルに戻って、部屋で一休みしてから夜の公演に向かった。朝食をたくさん食べたので、公演終了後まで何も食べなかった。

2009/10/29

Bunkamuraマガジンの表紙にマチュー・ガニオ

いつも仕事帰りに行っている某駅の東急ストアで、食料品をエコバッグに詰めていたら、目の前に麗しい男性の写真が。Bunkamuraの情報誌Bunkamuraマガジンの表紙を、マチュー・ガニオが飾っていたのです。

大ヒット上映中の映画「パリ・オペラ座のすべて」の宣伝のために、インタビューも1ページ載っていました。世界バレエフェスティバルの時のインタビューだったようで、「今度は僕が母を連れてきてあげたんだよ」と語っています。

マチュー自身、映画が大好きで、最近では「スラムドッグ・ミリオネア」に興奮したそうです。「シンデレラ」の王子を踊るにあたり、「参考にしたスターはアラン・ドロン!」とのこと。「なぜか僕らのカンパニーは映画と関係がある。僕?僕自身は今のところバレエに専念するつもりだよ(笑)ただ、そういう懐の深さ、自由さもパリ・オペラ座バレエの魅力といえるだろうな」

エトワールとなった当時はいっぱいいっぱいで、先輩の大エトワールたちと自分の力量の差がわかっていたため、悩んだりしたこともあったそう。それでも手を抜かずに稽古を続けたら、成長のスピードが速くなったように感じ始めたそうで。今やオペラ座でも人気エトワールとなった彼、無事来年の来日公演でも観られますように。

新国立劇場バレエ団「ボリス・エイフマンの『アンナ・カレーニナ』」キャスト決定

キャストが未発表だった新国立劇場バレエ団「ボリス・エイフマンの『アンナ・カレーニナ』」の出演者が、決定しました。

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000881.html

先般、「アンナ・カレーニナ」(2010年3月公演)の振付家ボリス・エイフマン氏が来日、オーディションの結果下記の通り主役等が決定しましたのでお知らせします。 またエイフマン氏の提言を受けて、当公演の新国立劇場バレエ団主役ダンサーらが2月初旬ロシアに渡り、エイフマン氏のバレエ団(正式名称=ボリス・エイフマン サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バ レエ劇場)とともリハーサルを行うことも決定しましたので、併せてお知らせします。


■2010年3/21、26、27(夜)        

アンナ役:ニーナ・ズミエヴェッツ   
カレーニン役:セルゲイ・ヴォロブーエフ 
ヴロンスキー役:オレグ・ガブィシェフ  
キティ役:堀口 純

■3/22、27(昼)、28    

アンナ役:  厚木三杏       
カレーニン役: 山本隆之     
ヴロンスキー役:貝川鐡夫         
キティ役:  新国立劇場バレエ団ダンサー


ゲストダンサーは、すべてエイフマン・バレエ所属のダンサーです。先日、マラーホフが韓国国立バレエの「チャイコフスキー」に客演した際にも、エイフマン・バレエのダンサーが3人客演して、実力を見せたようなので、今回も彼らを観ることができるのが楽しみです。
今回の日本人キャスト日のキャストにはまったく惹かれないので、ゲスト日しか観ないと思いますが。

2009/10/28

10/10 シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」 北京国家大劇院 Stuttgarter Ballett Der Widerspenstigen Zähmung in Beijing

Der Widerspenstigen Zähmung / The Taming of the Shrew
10/10(北京国家大劇院) Stuttgarter Ballett

Choreography and Staging by John Cranko
Music Kurt-Heinz Stolze after Domenico Scarlatti
Conductor James Tuggle
Orchestra: The National Ballet of China Symphony Orchestra
初演:1969年3月16日

P1040505s
(写真は「じゃじゃ馬ならし」ではないけど、ジェイソン・レイリーが出ているということでお許しを)

Katharina Maria Eichwald
Bianca Anna Osadcenko
Petrucchio Jason Reilly
Gremio Tomas Danhel
Lucentio Nikolay Godunov
Hortensio Laurent Guilbaud
Two Ladies of the Street Oihane Herrero, Renee Wright
Servants Mikhail Soloviev, Arman Zazyan, Brent Parolin, Yaosheng Weng
Pas de six Miriam Kacerova, Alessandra Tognoloni, Rachel Buriassi, Alexander Jones, William Moore, Roland Havlica

間がすっかり空いてしまってすみません。

この日の主演は、ジェイソン・レイリーとマリア・アイシュヴァルト。主役が変われば、作品の雰囲気もずいぶんと変わる。

ジェイソンは、ワイルド&セクシーなペトルーチオ。茶目っ気があって、いたずら小僧のようで、色気がある。フィリップ・バランキエヴィッチのペトルーチオは、男っぷりのいい豪快な伊達男で、すごくマスキュリンでカッコいいのだけど若干色っぽさが足りないところがあった。そこがまたフィリップの良さでもあると思うのだけど。ジェイソンはフィリップのように長身で鋭さがない分、憎めないセクシーさがある。クラシック・バレエ的な精緻さも、ジェイソンが一番優れていると思った。つま先は綺麗だし、何よりも身体がものすごく柔軟でしなやかだ。1幕終盤のヴァリエーションでの、グラン・バットマンしながら進むところでは、驚くほど高く上がった脚と、突き刺すようにぴんとしたつま先の美しさに目が吸い寄せられた。着地も柔らかく、まるで猫のよう。
ストーリーだけ考えれば、ペトルーチオってとんでもない男なのだから、ダンサーの魅力がなければ単なるドメスティック・バイオレンスな奴になってしまう。今回の3人のペトルーチオ役は、それぞれ違った魅力を発揮していて、素敵だった!

マリア・アイシュヴァルトのキャタリーナは個人的にはちょっといまいちだった。踊りのテクニックについてはまったく文句はない。「じゃじゃ馬ならし」の2幕の後半では、非常に複雑で難しいリフトが登場する。「マノン」の沼地のパ・ド・ドゥに登場するような、女性を空中で回転させるリフトなどもあり、ずっと男性が空中でサポートをしていなければならない。この回もサポートはとてもスムーズできれいだったけど、サポートされている時の空中姿勢の美しさは、スージン・カンのほうが綺麗だったと思う。キャタリーナというキャラクターは、ガサツで乱暴な中にも、可愛らしさや女らしさがないといけないと思うのだけど、アイシュヴァルトはその表現が足りないように感じられたのだ。それとジェイソンとアイシュヴァルトの組み合わせが、意外としっくりこなかったようにも思えた。

39475701_182047081
(劇場のホワイエを2階から携帯で撮影)

ルーセンティオのニコライ・ゴドノフは、長身で比較的男らしい容姿なので、この役のイメージとは違っていた。テクニック自体は昨日のマリインより安定していて、非常にきっちりと決めていて上手いと思った。ビアンカのアンナ・オサチェンコは脚が非常にきれいなダンサー、キャラクターもぴったり合っていたと思う。二人の街の女は前日と同じキャストだけど、オイハネ・ヘレーロとレネ・ライトはとても芸達者で笑わせてくれた。パ・ド・シスの中に、注目の若手超美形ダンサー、アレクサンダー・ジョーンズがいた。ほっそりとしていて顔が小さく、ちょっとキアヌ・リーヴスに似ていて美しい~。この日のパ・ド・シスの男性三人は実力者をそろえていたけど、アレクサンダーはとびきり綺麗だった。

観客のマナーはこの日が一番ましだったと思う。アンサンブルも、二日目ということで慣れて来た感じで、ますます呼吸が合っていて、楽しい舞台になった。

2010年ローザンヌ・バレエ・コンクールの予選通過者

第38回のローザンヌ・バレエ・コンクールの予選通過者の名前が、発表されています。

http://prixdelausanne.org/v4/index.php?option=com_content&view=article&id=125&Itemid=67&lang=en

女子38名、男子43名、+ソウル国際コンクールから2名、アルゼンチンのDanzamericaコンクールから1名です。今年は男子が多いんですね。もちろん日本からもたくさんのダンサーが通過しているのですが、ミラノ・スカラ座学校在籍中のアクリ瑠嘉さんや、ハンブルク・バレエ学校在籍中の中ノ目知章さんなどもその中にいますね。

それから、Spotlightのコーナーでは、毎月過去のスカラシップ受賞者を紹介しているのですが、今月はフリーデマン・フォーゲルFriedemann Vogelです。
http://prixdelausanne.org/v4/index.php?option=com_content&view=article&id=121&Itemid=105&lang=en

彼は1997年にスカラシップを受賞しています。

It is not about winning. It is about the work before and during the competition which makes you improve. Enjoy every moment on stage and let your feelings and emotions move.
「賞を取ることではなく、コンクール前とコンクールの間の練習によって成長できるんだ。舞台上の全ての瞬間を楽しみ、気持ちや感情を動かそう」
とメッセージを寄せています。そして、ローザンヌに出場したことは、彼にとっては絶対に忘れられない経験だったとのこと。

2009/10/27

「バレエ・リュス その魅力のすべて」芳賀直子

バレエ・リュス研究家である芳賀直子さんによる力作。本文409ページに加えて膨大な参考文献のリストがあり、加えて豊富な図版も。これ一冊で、バレエ・リュスの全貌がつかめるようになっている。何しろ、ディアギレフ時代のバレエ・リュスの映像というのはほとんど残っていないのだから、私たちは、写真やデザイン画、そして文字の記録によって、バレエ・リュスのことを知るしかないのであり、このような本が出版されたことはまことにありがたい。

第一章 バレエ・リュス 奇跡のバレエ団
第二章 天才を集める天才 セルジュ・ディアギレフ
第三章 スターたち・振付家たち
第四章 全作品紹介
第五章 美術家たち・音楽家たち
第六章 ディアギレフ死後 アフター・バレエ・リュス

実のところ、恥ずかしながら私もバレエ・リュスについては、いくつかの展覧会に行ったり、芳賀さんの「ICON 伝説のバレエ・ダンサー、ニジンスキー妖像」と ニジンスキーの伝記を読んだくらいでそれほど詳しいわけではない。だから、ディアギレフがバレエ・リュスを作るまでのエピソードの中には、初めて知るものもあってとても面白かった。彼の芸術を支えたパトロネスたち、中でも当時の社交界の華ミシアのエピソードは興味深い。ミシアを通じて、ディアギレフはココ・シャネルと知り合い、彼の死を看取った4人のうちの二人が、ミシアとシャネルだったという。そして、ディアギレフはヴェニスにて亡くなったのだった。(ノイマイヤーの「ヴェニスに死す」のアッシェンバッハが振付家だったのは、なるほど、ディアギレフを投影しているわけだ)

この本が何よりも凄いのが、第四章の「全作品紹介」で、バレエ・リュス作品のうちでも、数回しか上演されなくて忘れ去られてしまった作品群の紹介もある。「レ・オリエンタル」という1910年の作品の、「シャムの踊り」のニジンスキーの写真を見ると、これがまさに先日の「アルミードの館」のティアゴ・ボアディンそっくりなのだ。この作品、ロシアの初演の際には、男性プリンシパルが女性パートナーを伴わずに出演したのは初めてのことだと新聞に書いてあったとのこと。作品紹介の中には、失われてしまった作品もたくさんあるのだが、写真や当時の記録を読むだけで想像力を掻き立てられ、わくわくする。

大勢の主要な振付家・ダンサーだけでなく、デザイナーや作曲家がどのようにバレエ・リュスに関わったのかということについて詳しく説明してあるのも面白い。ピカソ、ミロ、マティス、ルオー、ローランサン、サティ、ストラヴィンスキー、シャネル・・今なら絶対ありえない、考えられないくらいの著名な芸術家たちが、バレエ・リュスに関わり、花開いていったことがわかる。

ディアギレフが亡くなった後の、分裂してしまったバレエ・リュス(映画「バレエ・リュス」にも登場したバレエ・リュス・ド・モンテカルロなど)については、それほど詳しいわけではない。が、バレエ・リュスが米国、英国、オーストラリア、そして日本のバレエ界と世界中に与えた影響についても書いてあったのが興味深かった。

どれほど筆者がバレエ・リュスを愛しているのかということも真摯に伝わってくる一冊。現代のバレエを知る上でも決して欠かせないバレエ史の知識を得るためにも、お勧めできる。

バレエ・リュス その魅力のすべてバレエ・リュス その魅力のすべて

国書刊行会 2009-09-25
売り上げランキング : 46127
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

シュツットガルト・バレエの「ジゼル」と「オネーギン」キャスト Casting of Stuttgarter Ballet Giselle & Onegin

シュツットガルト・バレエの「ジゼル」と「オネーギン」11月までのキャストが出ました。
ウィリアム・ムーアがアルブレヒト・デビューするんですね。
 
 
31 | Sat
OCT
Giselle
Fantastic ballet in two acts
Cast:
Giselle Alicia Amatriain
Duke Albrecht Filip Barankiewicz
Wilfried Sebastien Galtier
Hilarion Damiano Pettenella
Myrtha Myriam Simon
First Wili Laura O Malley
Second Wili Hyo-Jung Kang
19.00-21.15
 
 
04 | Wed
NOV
Giselle
Fantastic ballet in two acts
Cast:
Giselle Anna Osadcenko
Duke Albrecht William Moore
Wilfried David Moore
Hilarion Nikolay Godunov
Myrtha Rachele Buriassi
First Wili Alessandra Tognoloni
Couple Wili Miriam Kacerova
19.00-21.15
Opera House
 
 
06 | Fri
NOV
Giselle
Fantastic ballet in two acts
Cast:
Giselle Maria Eichwald
Duke Albrecht Friedemann Vogel
Wilfried David Moore
Hilarion Nikolay Godunov
Myrtha Rachele Buriassi
First Wili Laura O Malley
Second Wili Hyo-Jung Kang
19.00-21.15
 
07 | Sat
NOV
 Giselle
Fantastic ballet in two acts
Cast:
Giselle Anna Osadcenko
Duke Albrecht William Moore
Wilfried David Moore
Hilarion Nikolay Godunov
Myrtha Rachele Buriassi
First Wili Alessandra Tognoloni
Second Wili Miriam Kacerova
19.00-21.15
 
 
13 | Fri
NOV
Resumption
Onegin
Ballet in three acts after Alexander Pushkin
Cast:
Onegin Jiri Jelinek
Lenski Friedemann Vogel
Tatjana Sue Jin Kang
Olga Elizabeth Mason
19.00-21.30
Opera House
 
 
20 | Fri
NOV
Onegin
Ballet in three acts after Alexander Pushkin
Cast:
Onegin Filip Barankiewicz
Lenski Marijn Rademaker
Tatjana Maria Eichwald
Olga Anna Osadcenko
19.00-21.30
 
22 | So
NOV
Onegin
Ballet in three acts after Alexander Pushkin
Cast:
Onegin Jiri Jelinek
Lenski Marijn Rademaker
Tatjana Sue Jin Kang
Olga Anna Osadcenko
18.00-20.30
 
サイトのトップも「オネーギン」になっています。 

2009/10/26

タマラ・ロホが語る、芸術と国家の関係性Tamara Rojo talks about funding for the arts in times of economic crisis

ガーディアン紙で、タマラ・ロホが芸術と国家の関わり方について、興味深いことを語っています。

Britain offers great art a true sanctuary Tamara Rojo
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/oct/25/tamara-rojo-arts-funding

タマラは、故国スペインに有力な古典バレエ団がない理由をよく聞かれるそうです。「世界の多くのバレエ団には、素晴らしいスペイン人のダンサーがいて、スペインでバレエを学んできたのに故国には仕事がなく、キャリアを追求するために移民しなければならないのです。スペインには古典バレエの伝統がないとよく言われますが、それは間違いで、19世紀から20世紀前半までは、コール・ド・バレエが存在していました。これは、文化的、歴史的というより政治的な問題があるのです」

ロイヤル・バレエのプリンシパルとして、タマラは世界中で踊るチャンスに恵まれています。昨年は、ロイヤル・バレエで30公演に出演しただけでなく、ロシア、中国、日本、キューバ、イタリア、スペイン、米国で踊りました。

タマラによれば、「どんなに状況の悪い国でも芸術家は生き延びることができるし、芸術の勢いは止まることはないと思われているけれども、それは皮肉です。実際には、国によって、芸術がどれほど栄えているか大きな違いがあります」とのこと。

「米国や日本では、芸術は最低限しか国家からの援助を得ることができず、代わりに裕福なパトロン、個人や企業が税制上の優遇を得て寄付することによって、運営がまかなわれています。国庫の負担は少ないけれども、当然スポンサーは口を出します。劇場の名前や絨毯の色程度のこともあるけれど、最悪の場合、芸術的なポリシーの変更や、レパートリーへの影響が出ることがあります」

「また、現在の経済情勢によって、さまざまな問題が噴出しています。昨年、北米の多くのカンパニーは生き残るために人員整理を行いました。日本では、ほとんどのダンサーは給料を受け取ることができず、公演ごとにギャラが支払われ、生活するために他の仕事をしなければなりません」

「東京で初めてゲスト出演した時のこと。初日のガラ・ディナーで、テーブルで給仕をしている人々は、さっきまで一緒に舞台に立っていたダンサーであることに気がつきました。私は公演後はいつもとてもお腹がすいているのに、その晩は食欲を失ってしまいました」

「フランスのモデル、それはイタリアやスペインでも大同小異のところがありますが、文化庁を通して政府が介入しています。管弦楽団やオペラ、バレエカンパニーは公的なものです。政府は経費をまかない、芸術は医療や教育のように、官公庁として運営されています。ヨーロッパ・カウンシルは「文化的な君主制」とこれを呼んでいます。スペインにおいても同様です。政府が芸術を運営することは、アーティストが政治家や貴族に頼りきることにつながります」

「政治状況が移り変わりやすい時には、それはひどい結果をもたらすことになります。過去5年間私はミラノ・スカラ座に客演しましたが、その間3人の芸術監督が代わりました。スカラ座に出演するのはとても楽しかったけれども、多くのダンサーたちが、不安定さと芸術的なフラストレーションを感じているのがわかりました」

「また、政治的な庇護が、反対の結果をもたらすことがあります。スペインの国立コンテンポラリーダンスカンパニーであるスペイン国立ダンスカンパニーは、20年もの間同じ芸術監督(ナチョ・ドゥアト)によって率いられており、「芸術的な君主制」の例となっています」

「英国民は、身の丈に合ったあり方を誇りに思うべきです。政府と芸術家たちをアーツカウンシルがつないでいます。このアーツカウンシルのやり方は、スカンジナビアの国の多く、シンガポール、そして韓国においても受け継がれています。この方法は、ナチスの試練の後、芸術に政治が介入することを阻止するために始まったものです」

「バレエカンパニーのような大きな芸術団体は、国家からの支援を必要としていますが、同時に創造の自由を得ていなければなりません。意思決定に透明性と客観性が必要となりますが、これが現在の英国モデルの本質的な価値に他なりません。私の故国スペインに同じようなシステムが導入されない限り、個人がバレエカンパニーを持とうとして、それがどんなにすぐれた理想を持っていたとしても、現在の政府の気まぐれに振り回されることを運命付けられ、失敗するという悲しい結末が待っているのです」


※アーツカウンシル・イングランド:イングランド芸術協会、英国の文化庁のようなところで、政府からは距離を置いて存在している。ACE(アーツ・カウンシル・オブ・イングランド)、SAC(スコティッシュ・アーツ・カウンシル)、ACW(アーツ・カウンシル・オブ・ウェールズ)、ACNI(アーツ・カウンシル・オブ・北アイルランド)の4つの団体がある。

アーツカウンシルについて詳しくは、文部科学省のサイトを参照ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad200001/hpad200001_2_109.html


ダンスマガジンの編集長対談でも、タマラ・ロホはバレエ芸術について、その未来についてさまざまな考えを語っていました。彼女が日本のバレエの現状についてもよく知っていることに驚かされます。別のインタビューで彼女は語っていましたが、2006年の世界バレエフェスティバルのときに、日本のファンから10年日記をプレゼントされたとのこと。2016年に彼女は41歳となるので、その頃にダンサーを引退することを考え、将来芸術監督となるための準備を進めるために、その日記を活用しているとのことだそうです。


追記:個人がスペインにバレエカンパニーを持とうとしても、というくだりですが、アンヘル・コレーラが設立したコレーラ・バレエのことを指しているのかもしれません。二人とも素晴らしいアーティストだし個人的にも好きなので、もしそうだったとしたら残念に思います。アンヘルもスペインに古典のカンパニーを根付かせようと必死に努力しているところですから。

上野水香&フリーデマン・フォーゲル 東京バレエ団「ジゼル」全幕(DVD)発売 Giselle by Mizuka Ueno & Friedemann Vogel

フェアリーのサイトに、以下のDVDの発売の予告が掲載されていました。

上野水香&フリーデマン・フォーゲル 東京バレエ団「ジゼル」全幕(DVD)

http://fairynet.co.jp/SHOP/4560219321953.html

人気沸騰中の正統派プリンスフリーデマン・フォーゲルと、飛躍しつづけるトッププリマ上野水香が描き出す、切なくも美しい、悲劇の物語! 東京バレエ団の創立45周年記念公演として行われた『ジゼル』全幕。ゲストにフリーデマン・フォーゲルを迎え、ジゼルを踊るのはプリンシパルの上野水香。ロマンティック・バレエの粋を、息の合った演技と美しいコール・ド・バレエで贈ります。『ジゼル』について語る主役2人のインタビューも必見!(12/上旬発売ご予約受付中)

★出演

ジゼル:上野水香
アルブレヒト:フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)
ヒラリオン:後藤晴雄
ほか 東京バレエ団

2009年6月、ゆうぽうとホールにて収録

今年の公演が早速DVD化されるんですね。ちょっとびっくりしました。

今日届いたダンスマガジンにも広告が載っていました。

10/25 翻案劇 「サロメ」 東京グローブ座

原作:オスカー・ワイルド
上演台本・演出:鈴木勝秀
詞章:橋本治
音楽:池上眞吾

Leaflet


【出演】
姫   :篠井英介
修験者:森山開次
妃   :江波杏子
王   :上條恒彦

【演奏】
筝・三絃・胡弓:池上眞吾
筝・三絃    :利根英法
十七絃     :吉澤延隆
尺八      :小林 幹
打楽器・鳴り物:佐藤秀嗣

森山開次さんのオフィシャルサイトの先行で良席を確保して臨んだ公演。4人の出演者の強烈な個性が屹立し、鮮やかな深紅で舞台を染めた美術が鮮烈だった。

舞台奥に大きくぽっかりと浮かんだ禍々しい満月。その前の踊り場には二つの玉座。玉座を取り巻く幕を作り上げるように太い蔓が絡みついているが、そのうちの一本が深紅の色。前方中央には大きな井戸があり、修験者=ヨカナーンが閉じ込められている。下手には、和楽器の奏者たちが配置されている。時代や国などは明確な設定はないが、戦国時代を思わせるようであり、シェイクスピア劇のようでもある。透かし彫りのような繊細でゴージャスな王と妃の銀色のマント。クライマックスでぽとりぽとりと、やがては滝のように降って来る椿の不吉な紅色。姫の真っ赤な着物のようなドレス。墨色と深紅、シンプルながらも耽美的で一つの小宇宙を作り上げている美術が見事だ。

4人の出演者は、それぞれが怪物的な存在である。兄である前王から妃と王位を奪ったヘロデ王は、妃の連れ子である姫に邪な思いを抱いている。妃は、井戸の中から繰り返される修験者による非難の言葉によれば、敵将とも寝る売女である。無垢で清らかなはずの姫は、修験者に恋焦がれるあまり、狂おしいまでに彼の首を欲する。神と対話していると滔々と語る修験者は、井戸の中から指先だけが覗いている時ですら、圧倒的な魔力を感じさせる。だが、4人の怪物は、怪物でありながらもそれぞれ弱さを抱えている。ぽとりと落ちてくる椿の花や、床に落ちている血といった凶兆に怯える王。修験者の首を欲する姫に対し、彼を殺したらどんな禍がやってくるかと恐れ戦き、ありとあらゆる富と権力を与えて必死に彼女を懐柔しようとする。。

修験者の非難に激しく逆上し、マクベス夫人さながらに彼を殺せと言い張りながらも、娘や夫に頼ってしまう妃。どんなに美しい言葉を並び立てて彼を讃えようとも、修験者に一瞥もされてもらえず、一方的な想いに苦悩する姫。そして姫に愛されたがゆえに理不尽にも命を落とさなければならない修験者・・

王の上條恒彦さん、妃の江波杏子さんは、その場にいるだけでものすごい威厳があって、後ずさりしてしまうほど。それぞれの役割に相応しい迫力、重みのある台詞回し、別世界へと連れて行ってくれるようなパワーがある。柔と剛を自在に使い分け、それぞれのキャラクターの強さの中にある弱さ、人間くささが滲み出ている。

篠井英介さんの姫は、女方ではあるものの、様式美の世界に逃げず、作りこみすぎず、篠井さんの持つ素の魅力をそのまま「姫=サロメ」に転換していた。鮮烈なまでの艶やかさで視線の使い方にも思わずぞくぞくしてしまう篠井さん、きちんと姫に見えるところが凄い。繰り返しや反語を使って、滔々と修験者の美しさを讃える姫の情熱は疾走し、やがては暴走する。修験者の肌、髪、唇、瞳を讃える比喩の数々、その豊かな語彙には酔い痴れてしまう。「私は彼の首が欲しいの」と幾多の王からの贈り物の申し出をはねつけ、父に対して甘えるように彼の首を欲するときの凶暴なまでの愛らしさ。女性の役者では、ここまでの甘い毒と倒錯感を表現することは不可能だろう。

その欲望と、それがもたらす禍を象徴するように、椿の花が雨のように降り注ぎ舞台の上を真っ赤に染める。

だがこの舞台の成功の最大の功労者は、修験者を森山さんに演じさせたことだろう。白く輝く大理石のようなしなやかな肉体には一片の贅肉もなく、禁欲的で尋常ならざるものを感じさせる。修験者にふさわしいたてがみのような長い髪、そしてブラックホールのような深い瞳。森山さんのダンス作品で見るときの姿そのままなのに、ヨカナーン役にあまりにもぴったりとはまっている。その瞳が自分を見てくれないことに姫は傷つき、想いを焦がし、そして我が物にすべくその首を欲するのだった。

森山さんの空間を支配する力は恐ろしいほどだ。井戸の中から、手先だけが現れて蠢いているだけで魔力を感じさせる。修験者という存在は神と対話しているというのだが、本当に神と対話しているのかは疑わしい。預言者なのか、狂人なのか。彼は目に見えているもの、耳に聞こえるものは信じない。だからこそ、美しい姫がどれほど彼に甘い言葉を投げかけても、一顧だにしないのだ。自分と神との世界に引きこもって他には何も見えず、、狂気に憑依されたストイックな姿は、姫と預言者の愛が成就することの不可能を象徴するものである。

森山さんが台詞を話すのを聞いたのは初めてであった。低くて太くてよく通る声、堂々とした台詞回し。彼が音楽座ミュージカルの世界からダンスへと飛び込んだことを思い出した。台詞がなくとも修験者のこの世のものと思えない独特の存在感は出せると思ったが、森山さんらしい声の重みが、さらに凄惨さをこのキャラクターに加えていたと思う。

森山さんの切れ味鋭い動きによる踊りと、篠井さんのたおやかで気品の中に仄かに香り立つ色香が漂う日本舞踊がシンクロするダンスシーンも、異種格闘技戦なれど、めくるめく陶酔感をかんじさせてくれるものだった。

修験者の首をはねるところになり、井戸の縁の周りを森山さんの頭部がぐるりと周回して動くところは、まるで彼の生首がまだ生気があって動いているかのようだった。もちろん、姫に贈り物として捧げられた修験者の生首は人工物であるのだが森山さんにすごく似せてある。その首をいとおしそうにかき抱き、くちづける姫だが、あれほど彼女を魅了した彼の柘榴のような唇には生気がなく、苦い味がした。目は閉じられており、あれほど彼女は彼に見てもらうことを欲したのに、それもまた不可能に。どんなに欲したとて、決して手に入らない愛が、この世の中には存在しているのだ。

そんな愛の不条理、理不尽さ、欲望、禁欲と官能が交錯した舞台は、むせ返るような美と退廃に胸を満たした80分であった。

2009/10/25

SWAN MAGAZINE Vol.17 2009 秋号

SWAN MAGAZINE Vol.17 2009 秋号、ずいぶん前に入手していたのに紹介が遅くなってしまいました。

この号は、今年の夏に行われた有吉京子さんによるハンブルク・バレエのバレエ週間とニジンスキー・ガラの特集。ティアゴ・ボァディンの「アルミードの館」を始め、マチアス・エイマンとレティシア・プジョルの「薔薇の精」、ウラジーミル・マラーホフとシルヴィア・アッツォーニの「牧神の午後」(ロビンス版)、「春の祭典」など、美しい写真がたくさん載っています。小さい写真ですが、ジョナサン・コープが久しぶりに舞台に立って「火の鳥」をリアン・ベンジャミンと踊っているのも掲載されていました。また、バレエ学校やリハーサルの様子や、ニジンスキー展、終演後のパーティの様子なども。これだけたくさん、ハンブルク・バレエ週間とニジンスキー・ガラをたくさん取り上げた雑誌は、日本では他にないでしょうね。

有吉京子さんが取材の様子をコミックで綴っているとことも楽しく読めました。来号はシュツットガルト・バレエの取材だそうで、こちらも楽しみですね。

それから、マリインスキー・バレエのダンサー16人に取材したという特集が圧巻です。
ウリヤーナ・ロパートキナ、ディアナ・ヴィシニョーワ、ヴィクトリア・テリョーシキナ、アリーナ・ソーモワ、エフゲーニャ・オブラスツォーワ、エカテリーナ・コンダウローワ、レオニード・サラファーノフ、ウラジーミル・シクリャーロフ、ミハイル・ロブーヒン、ダニーラ・コルスンツェフと主役を踊るダンサーだけではありません。

「イワンと仔馬」で仔馬役の初演キャストに抜擢されたコール・ドのイリヤ・ペトロフを始め、「白鳥の湖」の道化でおなじみのアンドレイ・イワーノフ、フィリップ・スチョーヒン、アナスタシア・ニキーチナ、NHKで放映されたペルミ・バレエ学校のドキュメンタリーでおなじみのオクサーナ・スコーリック、マリア・シリンキナとこれからのホープのミニインタビューも。オクサーナ・スコーリックはコール・ドながら「ジゼル」のドゥ・ウィリや「ラ・バヤデール」の影のヴァリエーションに抜擢されていたりと期待されているのですね。


ハンブルク・バレエ週間35周年
バレエ・リュス結成100年を祝う「ニジンスキー・ガラ」

[観光案内]
文化薫る港町、ハンブルクへ行こう!

[プリンシパル・インタビュー]
シルヴィア・アッツォーニ

有吉京子先生と行く
ハンブルク・バレエ・ツアー

有吉京子のバレエ紀行
ハンブルク・バレエ週間 作品フォトアルバム

[インタビュー]
ベルリン国立バレエ団で活躍するダンサー
針山愛美/SHOKO 

[特別企画]
マリインスキー・バレエ来日記念
マリインスキー・ダンサー・インタビュー16

新作 イワンと仔馬を観に行こう!!

SWAN MAGAZINE Vol.17(2009秋号)SWAN MAGAZINE Vol.17(2009秋号)

平凡社 2009-10
売り上げランキング : 2087

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2009/10/23

北京行きの顛末いろいろ1日目 First day in Beijing

今までもタイ、バリ島、韓国、台湾、香港、シンガポールなどアジア方面などにも、あちこちと旅行へは行っていたつもりだったのだけど、本当に今回は大変でした・・・。

同じく北京でシュツットガルト・バレエを観に行く予定の方や、北京に住んでいた方、中国人の同僚などなどに色々と教えてもらったりアドバイスしてもらいつつ準備をしていたわけです。その方たちの助けがなければどんなことになっていただろうか、考えるだけで恐ろしいです。

そもそもは、ホテルの予約から前途多難でした。会場からの距離、観光地からの距離や利便性を考えて、某ホテルにおよそ2ヶ月前に予約を入れました。ところが、一ヶ月前になって、旅行会社から連絡が来て、中国政府がそのホテルを押さえてしまったのでキャンセルになりましたとのこと。政府のせいでキャンセルってどういうこと?と困りました(北京に行ってみて、理由がわかりました。どうやら、鳩山首相がそのホテルにまさにその時期に宿泊したようだったのです)。

代わりのホテルも、なかなか納得がいくところがなくて。ようやく取れたところは、米系で悪くはなかったし、王府井ではあったものの、王府井駅からはちょっと離れているし、会場までも歩けなくはないけどやや遠かったです。便利なところにあるホテルは、軒並みお値段が1泊3万円近くて、ちょっと高かったんですよね。

さて、今回はANA便で行って、到着当日に観劇する予定だったので、朝10時半の便を取ったので早起きして眠い目で乗り込んだのですが、一向に離陸する気配がなく、ようやく離陸した時点で1時間近く遅れていました。その遅延の原因が、アナウンスで流れたのですが、機内の照明器具が割れて、その破片でお客さんが怪我をしたというのです。そのお客さんの治療、それから遅延したことに対してクレームをつけたお客さんも大勢いたようで、いろいろトラブルになったそうです。日本の航空会社、しかもANAでこんなことがあるなんて、驚愕です。

新しくて広い北京国際空港に着いて、入国手続きを済ませると手配していたガイドのお兄さんが待ってくれていました。1時間近く待っていたんですよね。日本語が流暢でとても感じの良い方でしたが、宿泊先の変更が伝わっていなかったみたいです。でも一生懸命色々と動いてくれて助かりました。

車の中から見た北京は大都会でした。道幅が広く、清潔で近代的な建物がたくさん建っています。飛行機が遅れたため、大至急シャワーを浴びて着替えて劇場に向かいました。しかし、劇場の中に入るのが一苦労だったことは、以前書いた通りです。

P1040549s


そして公演終了後、日本から来た二人のファンの方と、王府井方面に出て食事でもしようかということになったのですが、夜遅いというのに、もう凄まじい人出です。車寄せなどはないし、駅に入るのも困難な状況。そして、タクシーが全然止まりません。やっと止まっても、まず英語が通じず、次に王府井方面って言うと乗車拒否されてしまいます。途方にくれてしまいましたが、結局地下鉄に乗って王府井へ。ところが、何しろ私たちは中国語ができないので、食べるところもどこに行けばいいのかわからない始末。結局、マクドナルドに行きましたが、そこでも字が読めないので、なんだかよくわからないけどセットメニューを指差して買いました。(マクドナルドは、言えば指差しできる英語のメニューを出してくれるらしいと後でわかりましたが・・)

帰るのも、食事するのも、そんな感じでもう本当に大変でした。私は普段マクドナルドには入らないし、コーラが飲めないのにセットのドリンクがコーラだったんですよね・・。しかもこれが、北京滞在中唯一の外食になるとは。

2009/10/22

10/17 新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」

10月17日(土) 14:00~ 新国立劇場 オペラパレス
新国立劇場バレエ 「ドン・キホーテ」

キトリ(ドゥルシネア姫):川村真樹
バジル:芳賀望

ドン・キホーテ:市川 透
サンチョ・パンサ:吉本泰久

ガマーシュ:澤田展生
街の踊り子:西川貴子
エスパーダ: マイレン・トレウバエフ

キトリの友達(ジュアニッタ):寺島まゆみ
キトリの友達(ピッキリア):西山裕子

メルセデス:湯川麻美子
ギターの踊り:楠元郁子

ジプシーの頭目:小口邦明
二人のジプシー:八幡顕光 福田圭吾

森の女王:厚木三杏
キューピッド:高橋有里
3人の妖精 西山裕子、丸尾孝子、小野絢子
4人の妖精 遠藤睦子 さいとう美帆 伊東真央 井倉真未

ボレロ:湯川麻美子 マイレン・トレウバエフ

第1ヴァリエーション:寺島まゆみ
第2ヴァリエーション:さいとう美帆


キャストは、主役二人以外は前日とほぼ同じ。したがって、主役を中心とした感想。この日の席は1階3列目。土曜日マチネ公演だったため、子供の観客も多く、また高校生の団体も入っていた。子供たちは比較的マナーよく観ていたと思うけど、キューピッドの子役たちの祖父母?や子供の母親など身内の方が上演中におしゃべりするのはやめて欲しい・・・。北京ほどではないけど、ちょっと観客の質に問題があるように思えた。劇場の方も、客席での前かがみなどについては啓蒙活動を一生懸命やっていると思うのだけど、おしゃべりについても注意喚起をお願いしたいと思う。

川村さんは、新国立劇場のサイトにアップされていた動画インタビューで、キトリはあまり自分のイメージではないようなことを言っていた。でも実際に観てみると、初役とは思えない堂々とした演技と踊りの彼女。すらりとして長身の川村さんは、メイクも映えて伸びやかなライン、舞台姿がとても美しい。ちょっと品が良い、大人っぽい感じだけどそれが清潔感に結びついている。しっかり者で綺麗なお姉さんという印象。彼女はラインが長くて美しいし、技術的にもまったく不安がない。そんなちょっと大人の美人さんが、ガマーシュから逃げ回ったり、プクーっとふくれたりするおきゃんなところを見せてくれるのがとても可愛い。

川村さんは音に対する反応もとてもいいと思うし、腕の使い方もきれいだし、最後のグランフェッテも余裕たっぷりで、抜群の安定感だった。なんで来年の「白鳥の湖」の主演がないんでしょう?もったいない。

対する芳賀さん。登場してきたとき、細い!と思ってしまった。前よりちょっと髪を短めに切っていた。やんちゃでちょっとヤンキー入っているバジル。踊りはとても好調のようで、軸のぶれないピルエットが見事だった。特に2幕のキトリが飛び込む前には、8回転のピルエットを見せてくれた。川村さんの飛び込みはかなり控えめではあったけど。片手リフトも見事に決まり、非常に長い時間、キトリをしっかりとリフトし続けていて大したもの。跳躍も軽やかだし、主役オーラもずいぶん出てきた。欲を言えば、時々つま先にもう少し配慮が欲しいと思うことがあるのと、パートナーを立てるというよりは自分が目立ちたいタイプなのかな、というところが感じられるので、その辺はもうちょっと意識して欲しい。でも、バジルのキャラクターはとてもよく合っているし、何しろ彼のピルエットは素晴らしいので、さらなる成長が期待できそう。

舞台に近い席だったので、2幕のエスパーダとメルセデスvsギターの踊りの濃厚対決をたっぷりと楽しめた。湯川さんの酸いも甘いも噛み分けた熟女の色香と、フェロモン出しまくりマイレンの絡みはエロかった~。新国立劇場の「ドン・キホーテ」の上演は全体的に淡白なので、こういうアクセントがないとね。

夢のシーンはまさに夢のように美しかった!クラシックチュチュのドルシネア姿の川村さんの綺麗なこと。自慢のコール・ドもよく揃っていた。高橋さんのキューピッドも職人的なうまさを感じた。

高橋さんのキューピッドもそうだけど、1幕のセギディーリャやジプシーの女たちでの大和雅美さん、ジプシーやファンダンゴでの千歳美香子さん。こういう要となるベテランが見事な職人芸を見せて周囲を引っ張っていくことで、舞台が見ごたえのあるものになるんだな、と改めて思った。バレエ団の宝である彼女たちを、新国立劇場はこれからも大事にして欲しいなと願う。

マリインスキーのエカテリーナ・コンダウローワがファースト・ソリストに昇進

マリインスキー・バレエのエカテリーナ・コンダウローワがファースト・ソリストに昇進しました。マリインスキーのオフィシャルのファースト・ソリストのところに名前が載っています。

昼休みにTwitterを見ていたら話題になっていました。

Mariinsky Ballet : Ekaterina Kondaurova been promoted to First Soloist.

http://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/first_soloists

2006年にはブノワ賞を受賞し、オデット/オディールのデビューも大好評。クールな美貌と長身、素晴らしい音楽性で特に欧米で人気の高い彼女が今だセカンド・ソリストだったのは何かの間違いだったんですよね。

来月の来日公演での「白鳥の湖」も楽しみです。おめでとうございます!


また、有望株として注目のコンスタンティン・ズヴェーレフ(DVD「グラン・ガラ〜ロシア・バレエの輝けるスターたち」に出演、マリインスキーの公演でもエスパーダなどを踊っている)がコリフェからセカンド・ソリストに昇格しました。彼は今年、ソウルのインターナショナル・バレエ・ダンサーズ・コンペティションで金賞を受賞しています。

シュツットガルト・バレエ「ジゼル」キャスト

20日に中国より帰国したシュツットガルト・バレエですが、10月25日のマチネとソワレの「ジゼル」キャストがやっと発表されました。今週末の公演だというのに・・・。

http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/

10月25日(日)マチネ
Giselle
Giselle Alicia Amatriain
Duke Albrecht Filip Barankiewicz
Wilfried Sébastien Galtier
Hilarion Damiano Pettenella
Myrtha Myriam Simon
First Wili Magdalena Dziegielewska
Second Wili Oihane Herrero
Peasant pas de deux NN NN Anaís Bueno Garces, Daniel Camargo

14.30-16.45
Opera House

10月25日(日) ソワレ
Giselle
Giselle Maria Eichwald
Duke Albrecht Friedemann Vogel
Wilfried Sébastien Galtier
Hilarion Jiri Jelinek
Myrtha Anna Osadcenko
First Wili Magdalena Dziegielewska
Second Wili Oihane Herrero
Peasant pas de deux Laura O Malley, Alexander Jones

19.00-21.15
Opera House


中国ツアーの前、9月末に行われた「ジゼル」公演とほぼ同じキャストですが、アリシア・アマトリアンのジゼルに対し、フィリップ・バランキエヴィッチがアルブレヒトです。イリ・イェリネクってヒラリオンを踊っているんですね。ぺザント役もまだ決まっていないとは! (←追記:10/22決まりました) チケットはすでに売り切れています。

パリ・オペラ座「バレエ・リュスの夕べ」のプレキャスト

パリ・オペラ座「バレエ・リュスの夕べ」ですが、昨日お知らせした「ペトルーシュカ」のキャストに続き、「三角帽子」「薔薇の精」「牧神の午後」のプレキャストもダンソマニさんに掲載されました。


オフィシャルはこちら

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2009_2010/Ballets/spectacle.php?lang=en&selected_season=354663924&event_id=430&CNSACTION=SELECT_EVENT

Le Tricorne 「三角帽子」

Le Meunier粉屋 : Martinez ou Phavorin, remp. Chaillet, Renaud
La Femme du Meunier 粉屋の女房 : Gillot ou Grinsztajn ou Romberg, remp. Renavand
Le Corregidor代官 : NN.
Le couple "dandy" :
Meyzindi ou Paul ou Saïz, remp. Bittencourt
Boulet ou Laffon ou Villagrassa, remp. Albisson, Gernez
Le couple "jota" :
Bezard ou Magnenet ou Renaud, remp. Révillon
Dayanova ou Mallem ou Lévy, remp. Robert, Colasante
Une femme de Majorque : Djiniadhis ou Raux, remp. Visocchi
Les Fous : Carniato + Labrot, remp. Raveau


Le Spectre de la rose 「薔薇の精」

Le Spectre 薔薇の精: Thibault ou Heymann, remp. Hoffalt, M. Moreau
La Jeune fille 少女: Ciaravola ou Moussin ou Osta, remp. Grinsztajn


L'Après-midi d'un faune 「牧神の午後」

Le Faune 牧神: Bélingard ou Le Riche ou Bridard ou Bullion
La Nymphe ニンフ: Cozette ou Romberg ou Grinsztajn, remp. Laffon, Albisson


「三角帽子」の粉屋のジョゼとのダブルキャストは、ファヴォランだったんですね。彼も本当に芸達者な人だから、「シンデレラ」の義理の母役も楽しみです。

「薔薇の精」はマチアス・エイマンは踊るだろうと思っていましたが、もう一人はエマニュエル・ティボー!彼も素敵でしょうね。代役はジョシュア・オファルトとマルク・モロー。まだコリフェのマルクですが、「ジゼル」のぺザントなど、最近抜擢が続いています。マチアスは「くるみ割り人形」と掛け持ちですね。「薔薇の精」の少女役がエヴ以外はトウが立っている方たちなのがちょっと面白いです。

「牧神の午後」の牧神は、ニコラとジェレミー・ベランガールの二人がペトルーシュカ役との掛け持ち、ヤン・ブリダールとステファン・ビュヨンがムーア人との掛け持ち。果たしてどんな組み合わせになるんでしょうか。


また、同じくダンソマニさんによると、12月22日の公演は、フランス、ベルギー、スイスの50の映画館で生中継されるそうです。ニコラ・ル・リッシュが「牧神の午後」、マチアス・エイマンとイザベル・シァラヴォラが「薔薇の精」、バンジャマン・ペッシュとクレールマリ・オスタで「ペトルーシュカ」、ジョゼ・マルティネスとマリ=アニエス・ジロで「三角帽子」だそうで。フランス3でも放映が予定されているとのこと。DVD化はあるんでしょうか?

そして、改めてオフィシャルを見たら、現時点では一枚もチケットが残っていないんですね・・・。(観に行く予定はありませんが)

2009/10/21

新国立劇場の中村誠さんがイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)加入

新国立劇場バレエ団のソリストだった中村誠さんが、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)に入団したことは、前に彼のブログでも紹介されていました。

バレエと食の徒然日記@ロンドン (いつの間にかタイトルも変更に!)
http://makotoballet.iza.ne.jp/blog/

そして、イングリッシュ・ナショナル・バレエの団員一覧にも名前が載りましたね。ファーストアーティストとしての加入です。
Makoto Nakamura
http://www.ballet.org.uk/first-artists/first-artists.html

中村さんのブログによれば、芸術監督ウェイン・イーグリングが振付けた新作で、男性ばかりの作品「Men Y Men」に早速キャスティングされているとか。

中村さんのしなやかで美しい踊りが新国立劇場で見られなくなってしまったのは非常に残念ですが、念願であった海外での活躍を実現されたということで、今後の飛躍が楽しみです!

そしてブログでは、ロンドンでの"食"の話を中心に書いてくださるということです。以前、東京ビッグサイトのホビーショーで、中村さんがクッキングトークショーに出演されたのを見たことがあるのですが、お料理も得意とのことなんで、こちらの話題も楽しみです。ロンドンは食事が不味いですからね~。

2009/10/20

パリ・オペラ座「ペトルーシュカ」のプレキャスト

ダンソマニさんからの情報です。

「バレエ・リュスの夕べ」 2009年12月12日~12月28日は、「ペトルーシュカ」のみプレキャストが出ました。

Pétrouchka

Pétrouchka ペトルーシュカ : Bélingard ou Le Riche ou Pech ou Legris, remp. Carbone

La Poupée バレリーナ: Moussin ou Osta ou Zusperreguy

Le Maure ムーア人: Bridard ou Bullion ou Paquette, remp. Bezard, Renaud

Le Charlatan シャルラタン : Phavorin ou Denard ou Novis

La Nourrice 乳母: Boulet ou Dayanova ou Laffon, remp. Colasante

Le Marchand fêtard 商人: Magnenet ou Meyzindi ou Saïz, remp. Chailloux

Le Diable 悪魔 : Hoffalt ou Meyzindi ou Saïz, remp. Chokroun

というわけで、マニュエル・ルグリはペトルーシュカ役で出演予定ですね。ルグリが出演予定のためか、このバレエ・リュスプロのチケットがものすごく売れているようです。

ABTの2010年 METシーズン発表

ABTの2010年 METシーズンが発表されました。
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=283

メトロポリタン・オペラにサブスクライバーのパッケージの案内が載っているのですが、とっても観づらいです。
http://www.metoperafamily.org/metopera/season/subscriptions/abt/packagetypes.aspx

キャストは取り急ぎわかる範囲で書いています。原則として初日キャスト。

全幕作品は、カンパニー初演となるノイマイヤーの「椿姫」を始め、「ラ・バヤデール」「眠れる森の美女」「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット」が上演されます。

「椿姫」は初日5月25日、27日、6月5日にロベルト・ボッレとジュリー・ケントが踊ります。他のキャストは、マルセロ・ゴメスとディアナ・ヴィシニョーワ、イリーナ・ドヴォロヴェンコとコリー・スターンズです。

また、ナタリア・オシポワが再びゲストとして、「眠れる森の美女」と「ロミオとジュリエット」に出演します。パートナーはデヴィッド・ホールバーグ。残念ながら、ダニール・シムキンのバジルデビューはないようです。(その代わり、「真夏の夜の夢」のパックと「ファンシー・フリー」がありますね。)

AMERICAN BALLET THEATRE CELEBRATES
70TH ANNIVERSARY SEASON,
MAY 17-JULY10, 2010 AT METROPOLITAN OPERA HOUSE

SEASON TO FEATURE COMPANY PREMIERE OF JOHN NEUMEIER’S
LADY OF THE CAMELLIAS AND REPERTORY FESTIVAL INCLUDING
ALL-ASHTON AND ALL-AMERICAN PROGRAMS

Special Tribute to Alicia Alonso’s 90th Birthday Planned

American Ballet Theatre’s 2010 Spring Season at the Metropolitan Opera House, May 17-July 10, will celebrate the Company’s 70th Anniversary and pay tribute to legendary ballerina, Alicia Alonso.

The Company Premiere of John Neumeier’s Lady of the Camellias and a repertory festival will highlight the season.

All-American Repertory Program
June 9, June 12, and July 3
The Brahms-Haydn Variations, Company B, and Fancy Free,

All-Ashton Repertory Program June 8-12
Birthday Offering, Thais pas de deux, Awakening pas de deux, and The Dream,

ABT Premieres Repertory Program
June 9, June 11, June 28, and July 1
The Brahms-Haydn Variations, Fancy Free, and On the Dnieper

All-Classic Masters Program
June 29, June 30 matinee and July 2
George Balanchine’s Allegro Brillante, pas de deux from Sir Kenneth MacMillan’s Manon and Antony Tudor’s Romeo and Juliet,

Lady of the Camellias 「椿姫」
(May 25-27, June 4-7)
Julie Kent with Roberto Bolle May 25, May 27, and June 5
Vishneva/Gomes
Dvorovenko/Stearns.

La Bayadère 「ラ・バヤデール」
May 18 ~
Diana Vishneva (Nikiya), Marcelo Gomes (Solor), and Gillian Murphy (Gamzatti) May 18

Don Quixote 「ドン・キホーテ」
May 28~
Paloma Herrera and Angel Corella May 28

The Sleeping Beauty「眠れる森の美女」
June 14 through June19
Gillian Murphy and Jose Manuel CarreñoJune 14
Natalia Osipova and David Hallberg June 19th

Swan Lake 「白鳥の湖」
June 21~
Veronika Part and Roberto Bolle June 21

Romeo and Juliet 「ロミオとジュリエット」
July 5~ July 10th
Julie Kent and Marcelo Gomes July 5
Natalia Osipova and David Hallberg July 10th

追記:ABTサイトのダンサーブロフィールを見ると、誰がいつ出演するかがわかります。

ロベルト・ボッレのところは以下の通り

Lady of the Camellias 5/25/2010, 5/27/2010, 6/5/2010
Swan Lake 6/21/2010
La Bayadere 5/19/2010, 5/22/2010
Romeo and Juliet 7/8/2010

追記:コメントで教えていただきましたが、カレンダーのほうにもキャストが反映されました。
http://www.abt.org/performances/calendar_content3.asp?monthselect=5&chosenmonth=5

2009/10/19

10/16 新国立劇場バレエ団 「ドン・キホーテ」 New National Theatre Ballet Don Quixote

10月16日(金) 19:00~ 新国立劇場 オペラパレス
新国立劇場バレエ 「ドン・キホーテ」

キトリ(ドゥルシネア姫):スヴェトラーナ・ザハロワ Svetlana Zhakharova
バジル:アンドレイ・ウヴァーロフ Andrei Uvarov

ドン・キホーテ:市川 透
サンチョ・パンサ:吉本泰久

ガマーシュ:澤田展生
街の踊り子:西川貴子
エスパーダ: マイレン・トレウバエフ

キトリの友達(ジュアニッタ):寺島まゆみ
キトリの友達(ピッキリア):西山裕子

メルセデス:湯川麻美子
ギターの踊り:楠元郁子

ジプシーの頭目:小口邦明
二人のジプシー:八幡顕光 福田圭吾

森の女王:厚木三杏
キューピッド:高橋有里
3人の妖精 西山裕子、丸尾孝子、小野絢子
4人の妖精 遠藤睦子 さいとう美帆 伊東真央 井倉真未

ボレロ:湯川麻美子 マイレン・トレウバエフ

第1ヴァリエーション:寺島まゆみ
第2ヴァリエーション:さいとう美帆


もうザハロワのキトリは何回も観たし、と思っていたけどマイレンがエスパーダを踊ると聞いてチケットを取った。すでにS席は完売で、端っこドアサイドの席しか買えなかった。すると、公演2週間前にキャンセルが発生し良席が放出されたけど、すでに持っているチケットを売る余裕がなく。座ってみると、自分の前に座っている人が野球のボールくらいの大きさのお団子を頭のてっぺんにつけていて、これが邪魔なこと!観劇の時はそういう髪型はやめて欲しいんだけど。

去年のボリショイ公演「ドン・キホーテ」では当日降板したザハロワ&ウヴァーロフだったので、「ドン・キホーテ」全幕で観るのは前回の新国立劇場公演以来。もともとザハロワって姫役に定評があるので、キトリが似合っているかどうかと言われてきた。だけど、今回の彼女は、圧倒的な美しさはそのままに、コケティッシュで明るく華やか、キトリらしいキトリに進化していた。踊りの方も、やや不調気味だったバレエフェスのときよりずっと調子良さそう。ザハロワには珍しく、長いバランスを見せてくれたりした。あの長く細い柳のような手脚でアティチュードやアラベスクでバランスを見事に決めてくれるのだから、造形美の極致。片手リフトで持ち上げられた時に、片脚をパッセの位置へと動かし、背中をきれいに反らせながらもタンバリンを元気良く鳴らして、とってもノリが良くてお客さんとコミュニケーションを積極的に取っている。彼女はまだまだこれから進化し続けるんだろうな。舞台の上にいることの幸せが、彼女とウヴァーロフからは伝わってきた。姫オーラ全開の夢のシーンでは、見事なイタリアン・フェッテを見せてくれた。ドルシネアのヴァリエーションにイタリアン・フェッテを入れるのは初めて観たかもしれない。12日、14日は3幕ヴァリエーションで扇子を持っていなかったとのことだけど、この日は扇子を持って踊ってくれた。こっちの方が可愛くて好きなのだ。

そしてウヴァーロフ!ひところの不調はどこへやら、今回は絶好調だった。2003年に世界バレエフェスティバルの全幕プロでステパネンコと踊った「ドン・キホーテ」が実に楽しかった。それから年齢を重ね、大怪我で1年以上舞台に立てなかったこともあった彼だけど、なんだか若返ったように元気いっぱい、ノリノリで陽気なバジルを踊ってくれた。それから、狂言自殺のところの細かい演技が実に面白くって、この観づらい安い席からでも、くるくると表情を変えて笑いを目いっぱい取ってくれているのがよくわかった。勢い良く飛び込んでくるザハロワをしっかりと受け止め、フィッシュダイブもスムーズにサポートし、高々と彼女を片手でリフト。息もぴったりで、こんなに素晴らしく、またビジュアル的にも麗しいこの二人を何回も観られる日本の観客は幸せだと思った。ウヴァーロフの年齢が気になるこの頃ではあるけど、まだ当分大丈夫そう。まずはDVDが楽しみ!

そしてもちろん、マイレンのエスパーダ!!!前日のバジルでは、初主演の寺田さんを立てるためにやや抑え目の演技で、若干先生モードが入っていた彼だけど、今日は踊りも演技も炸裂!色男オーラをバシバシ放ち、マントを翻す姿もイカしている。いつも思うことなんだけど、マイレンはルルベで立ったときのつま先が超美しいし決めポーズもこれ以上はないというくらい、ぴたっと決まっている。音楽に対する反応がすごくいいのもわかる。ボレロでの鋭いソテの空中姿勢も鮮やかで美しい。そして彼独特の、眉毛を片方上げるセクシーな表情にはしびれる。

2幕の酒場のシーンでの、メルセデス&ギターの踊りとの絡みがまた、超いわくありげでドキドキしてしまう。メルセデスと登場するけれども、ギターの踊りの最中、楠元さんの視線はマイレンに釘付け。でも結局楠元さんは引き下がり、マイレンは湯川さんのメルセデスと一緒に上手へと消えていくというキャーな展開。湯川さんの演技も、とても濃厚でドラマティックで、清楚だけどちょっといわくありげな楠元さんと好対照。演じる人によっては退屈なこのシーンも、芝居が巧みな人が揃うと、色っぽくてすごく面白い。DVD収録が貝川さんの薄いエスパーダの日になっちゃって、本当に残念・・・。

キューピッドの高橋有里さんは名人芸。かなりベテランのはずなのに、子供キューピッドの中にあっても可愛らしく、弾むような踊りでお見事。森の女王の厚木さんがちょっと残念な感じ。長身でプロポーションに恵まれているんだけど、あまりにも細すぎて、深刻な表情で、膝が前を向いちゃって・・。あまりにも美しいザハロワと一緒に踊るのは確かに不利なんだけど。ドリアードの中にいた小野絢子さん、やっぱりすごくきれいで目を引く。

あとは、第一ヴァリエーションの寺島まゆみさんが、高い跳躍なのに足音をまったくさせなかったのが凄い。足先がきれいに伸びて、素敵だった。

男性陣では、二人のジプシーに八幡さんと福田さんを投入。前日の古川さんの高い跳躍も良かったけど、今日の小柄な二人もきびきびとした動き。サンチョ・パンサの吉本さんは、ドン・キホーテ役が市川さんに代わったのに合わせて演技を変えてきているところが、さすがだった。

指揮者のバクランさんは、今日もダンサーをすごくよく観て指揮しているのがわかる。ちょっと鼻息が大きくて最前列の時には気になったけど、いいバレエ指揮者だ。東フィルの演奏もよく、全体的にとてもよくまとまった上演だった。ファジェーチェフ版の構成上の難点はあるけど(やっぱり2幕の最初で結婚を許されるのは、展開の面白さがない。ジプシーのシーンに主人公たちが出てこないし)、楽しい公演だった!

2009/10/18

10/9 シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」 北京国家大劇院 Stuttgarter Ballett Der Widerspenstigen Zähmung in Beijing

Der Widerspenstigen Zähmung / The Taming of the Shrew
10/9(北京国家大劇院) Stuttgarter Ballett

P1040537s

Choreography and Staging by John Cranko
Music Kurt-Heinz Stolze after Domenico Scarlatti
Conductor James Tuggle
Orchestra: The National Ballet of China Symphony Orchestra
初演:1969年3月16日

Katharina Sue Jin Kang
Bianca Elizabeth Mason
Petrucchio Filip Barankiewicz
Gremio Alexander Zaitsev
Lucentio Marijn Rademaker
Hortensio Dimitri Magitov
Two Ladies of the Street Oihane Herrero, Renee Wright
Servants Mikhail Soloviev, Arman Zazyan, Brent Parolin, Tomas Danhel
Pas de six Daniela Lanzetti, Magdalena Dzeigielewska, Hyo-Jung Kang, Laurent Guilbaud, Nikolay Godunov, Damiano Petenella

とにかく劇場に到達し、それから自分の席に到着するまでが一苦労で、大変な思いをした。会場に30分前には到着していたものの、チケットの受け取りが窓口で英語が通じなかったり、どんどん割り込まれたり、さらにはクローク、荷物検査などなどで、なんと開演にはぎりぎり間に合わず、1幕は端の席で見る羽目に。救いは、端の席でも比較的見やすかったことだろうか。

初日ということで、大変豪華なキャストを揃えてきた。キャタリーナにスージン・カン、ペトルッチオにフィリップ・バランキエヴィッチ、ルーセンティオにマリイン・ラドメーカー、さらにグレーミオ役にアレクサンダー・ザイツェフを配置するなんて凄い~。プリンシパルが5人も出演しているんだもの。

今年の世界バレエフェスティバルでも大評判だったフィリップのペトルーチオは、全幕で観てもすごく男らしく豪快でカッコいい。ガラ公演で踊ったパ・ド・ドゥでの三回転トゥールザンレールも飛び出し、素晴らしい高さのある跳躍、茶目っ気、この役が彼にとって当たり役であることに大いに納得。男性バレエダンサーで、彼のような男っぽいタイプは少ないから貴重な個性だ。「じゃじゃ馬ならし」って、おてんば娘を、お腹を空かさせたり眠らせなかったり、あの手この手で調教しておしとやかな女性に仕立てるという、女性から見ると相当ひどい???って思う筋書きなのだけど、これくらいのいい男だったらそれもアリかな、と思わせてくれちゃう。

スージン・カンのキャテリーナは、あの華奢でフェミニンな容姿からは想像もできないおてんばぶりを発揮した。ガニ股で足先はフレックス、顔を前に突き出しておよそバレエ的には美しくないポーズを堂々と弾けた演技で魅せてくれた。バンジョーでモロにホルテンシオの頭を殴るところにもまったく躊躇なし。表情の語彙が豊富で、乱暴でガサツな中にもふとしたところに女らしさや可愛らしさが透けて見えるところがポイント。スージンはとにかく身体のラインが美しいし、ジュッテも軽やかでふっと空中に浮かぶ瞬間が見える。1幕最後にジュッテで下手へとはけていくところがあるのだけど、ふわっと浮かんで残像を残しながら視界から消えたので、まるで飛び去ったかのようだった。

ビアンカの3人の求婚者のうちの、二枚目ルーセンティオにマライン・ラドメイカー。彼が舞台にいると、その周りがキラキラ光っているんじゃないかと思うくらいの眩しさ。でも、いきなりキャテリーナに水をかけられたり、足を踏まれてアイタタタ…というちょっと間抜けなシーンもあり。1幕の終盤に、アントルシャを多用したソロ、そして2幕に長くてかなり大変なソロとビアンカとのパ・ド・ドゥ。マラインは上半身が柔らかくて綺麗で気品があり、アントルシャの足先がとても美しい。2幕のソロは、途中までは素晴らしかったけど、終盤で回転が不安定になってしまったところがあった。2月に怪我をしてから、ガラ公演には出ていたものの、全幕は久しぶりということで、無事に復帰できたのが何よりも嬉しい。

P1040508s


求婚者その2のグレーミオ、アレクサンダー・ザイツェフはテクニックが素晴らしいのに、こんな変な白塗りの役も踊るんだわ。彼が文章を読むときに、その声を象徴させるような不協和音が入るのが可笑しい。ザイツェフは表情豊かでコミカルで、本当に芸達者な人だわ。

グレーミオ、ルーセンティオ、そしてホルテンシオの3人がメヌエットに合わせて同じ振付で踊る踊りが、も~ものすごく可愛くて。ちょっと「ロミオとジュリエット」の3馬鹿トリオの踊りを髣髴させるのだけど、ちょこまかした細かい動きがとても合っていた。

アンザンブルもにぎやかで、一人一人が細かい演技をしており、台詞やざわめきが聞こえてきそう。公演そのものは時がたつのを忘れるほど楽しかった。パ・ド・シスや4人の召使の男性ダンサーたちが長身美脚の粒ぞろいで、このバレエ団は男性ダンサーがめっちゃ充実しているわと改めて思った。

パリ・オペラ座「くるみ割り人形」のプレキャスト

ダンソマニに年末(12月11日から1月9日)のバスティーユで上演されるパリ・オペラ座「くるみ割り人形」のプレキャストが載っていました。ゲストとして、ボリショイからニコライ・ツィスカリーゼとナタリア・オシポワが出演し、初日にキャストされています。

Clara : Gilbert ou Hurel ou Ould-Braham ou Ossipova, remp. Froustey, Pagliero

Drosselmeier : Heymann ou Ganio ou Tsiskaridzé, remp. Carbone, Duquenne, Paquette, Thibault, Hoffalt

Luisa : Zusperreguy ou Bance ou Giezendanner ou Wiart, remp. Ranson, Philbert

Fritz : Carbone ou Gaudion ou Ibot, remp. Bertaud, Gaillard, M. Moreau

Casse-noisette : Bodet ou Couvez, remp. Raveau, Vigliotti

Le Roi des Rats : Chavigner ou Vigliotti ou Coste ou Leroux, remp. Raveau, Clavel

Deux Flocons : Grinsztajn ou Romberg ou Hurel ou Ould-Braham ou Zusperreguy, remp. Bellet (?), Froustey, Giezendanner, Pagliero, Renavand

Danse espagnole :
- Bellet (?) + Renavand + Legassy ou Bance + Ranson + Westermann
Remp. Bourdon, Gorse, Arnaud, Boucaud, Vauthier
- Bouché + Charlot + Hoff ou P. Aubin + Gaillard + Lorieux
Remp. J. Cozette, Raveau, Vantaggio

Danse russe :
- Gorse + Lamoureux ou Vauthier + Legassy ou Rivière + Peltzer
Remp. Boucaud, Rivière, Vauthier, Fenwick, De Bellefon
- Cordier ou Chavignier + Dominiak ou Vantaggio + Murez + Saramite Remp. Chavignier, COste, Vantaggio

Danse arabe :
- Grinzstajn ou Romberg ou Bellet, remp. Pagliero, Legassy
- Bridard ou Duquenne ou Paquette, remp. Hoff, Dominiak, Hoffalt

Danse chinoise :
- Hoffalt + Houette + Bertaud ou Dominiak + Ibot + Murez
Remp. Couvez, J. Cozette, Leroux, Murez, Vantaggio

Pastorale :
- Froustey + Pagliero ou Giezendanner + Granier ou Kudo + Verdusen
Remp. Bourdon, Gestin, Verdusen, Philbert
- Bouché ou Gaudion
Remp. Bodet, Gaillard, Lorieu, Vigliotti


ヌレエフ版の「くるみ割り人形」はドロッセルマイヤーと王子が同一人物という設定です。
年末の公演だからか、はたまた「バレエ・リュス・プロ」が同時上演となるためか、エトワールの出演がとっても少なくて、クララはドロテ・ジルベール、ドロッセルマイヤーはマチアス・エイマンとマチュー・ガニオのみです。なんだかオペラ座は世代交代が上手くいっていない感じを受けてしまいますね。

新国立劇場「ドン・キホーテ」のDVD化

15日に続き、昨日(16日)、今日(17日)と新国立劇場の「ドン・キホーテ」を観に行ってきました。もちろんマイレンのエスパーダ目当て。マイレンのエスパーダは、けれん味たっぷり、色気たっぷりで、鼻血が出そうなくらい。超~カッコよかったです。マイレンは日本のバレエ界の宝ですね。彼の役作り、ぜひ他のダンサーも見習って欲しいです。

ザハロワの圧倒的な美しさ、ウヴァーロフのノリノリさと小芝居の面白さ、昨日も良かったです。本当にこのペアは眼福ですね。何回もこの二人を観られる日本の観客は幸せです。

そしてキトリ・デビューとなった川村さん、素晴らしかったです。お姉さんっぽい、清楚だけどしっかり者のキトリで、そんな彼女だから、狂言自殺シーンの時のお茶目な演技がさらにキュートでした。もちろん、舞台姿の美しい彼女なので、ドルシネアの時のチュチュ姿は姫そのもの、ラインがきれいでした。芳賀さんのバジルは、ピルエットがすごくて、軸がぶれないで8回転くらい軽く回っていました。片手リフトもすごく長くて、見事に決まっていました。(指揮者さん、本当にダンサーを良く観ていて、ぴったりとあわせていましたね)芳賀さん、とても良いのですが欲を言えば、時々踊りが雑になることがあるところは、次回は良くなっていればと思うけど、俺様なキャラクターはバジル向きですよね。

と、シュツットガルトの北京公演を始め舞台感想がとってもたまっているのですが、さすがに北京疲れ&初台通い疲れでぐったりしています。というか正直いって体調が悪いので、もう少しそのへんはお待ちいただければと思います。メールへのお返事、コメントへのレスなども滞っていて申し訳ありません。

*********

さて、新国立劇場では、チラシの中に、モノクロコピーの速報チラシでDVDシリーズの新刊として「ドン・キホーテ」が発売されるというお知らせがありました。

世界文化社から出ている「新国立劇場バレエ団オフィシャルDVD BOOKS vol.3として、2010年1月下旬発売予定で今回の「ドン・キホーテ」がDVD化されるとのことです。劇場に通っていた友達の話では、12日と14日にカメラが入っていたようなので、ザハロワとウヴァーロフ主演の映像になる可能性が高いですね。

また、12月の「くるみ割り人形」も、2010年3月にDVD BOOKSで発売する予定と、このチラシに書いてありました。

このDVD-BOOKSは、付録のブックもとても豪華だし、映像特典もファンには嬉しいものばかりでとても良い企画と思います。ただ、vol.1「白鳥の湖」 vol.2「ライモンダ」とも、記録用映像を転用していて画質があまりよくなかったので、今回はそのあたりが改善されていると良いのですが。(でも、収録日に入っていたカメラは記録用のものだったようなので、そのあたりはあまり期待できないかしら)

とにかく、ウヴァーロフの市販映像はほとんどないですし、ザハロワに関しても「ドン・キホーテ」はなかったので、喜ばしいことです。二人とも、今回の公演ではとても好調だったようですし、発売が待ち遠しいですね。

2009/10/17

ABT北京公演のキャストとMETシーズン発表予定

ABTのカレンダーに、ABTの北京公演のキャストが発表されていました。

http://www.abt.org/performances/calendar_index1.asp

ミックスプロ
November-12
7:30 PM
Beijing, China

Seven Sonatas
(New Ratmansky Work)
H. Seo S. Abrera X. Reyes J. Matthews
H. Cornejo G. Saveliev

One of Three
(New Barton Work)
Company

Other Dances
V. Part M. Gomes

Everything Doesnt Happen at Once
(New Millepied Work)
I. Boylston M. Gomes

November-13
7:30 PM
Beijing, China

Seven Sonatas
(New Ratmansky Work)
C. Shevchenko S. Lane Y. Kajiya
A. Hammoudi J. Phillips C. Lopez

One of Three
(New Barton Work)
Company

Other Dances
G. Murphy D. Hallberg

Everything Doesnt Happen at Once
(New Millepied Work)
S. Abrera C. Stearns

「ドン・キホーテ」
November-14
2:30 PM
Beijing, China
P. Herrera A. Corella

7:30 PM
M. Wiles C. Stearns

November-15
2:30 PM
X. Reyes H. Cornejo

7:30 PM
G. Murphy D. Hallberg


最近はあまりツアーに出演していなかったアンヘル・コレーラが出演、「アザー・ダンシズ」には出演しているマルセロ・ゴメスがバジルには出演していない(エスパーダで出るのかしら?)、そしてコリー・スターンズのバジルデビュー、宣伝ビジュアルに写真が使われているイーサン・スティーフェルが出演しない、などいくつかの注目点があります。

中でもコリー・スターンズのバジルデビューにはびっくり!やはり彼はABTでは一番期待されている若手なのですね。長身でハンサムで若く、次代のスター候補の筆頭ですよね。

北京にアンヘルが出演するのは、コレーラ・バレエの北京ツアーを考えているのかな、とも思うのですが、ダンサーにもとにかく北京は評判悪いようです。英語が通じない、水が悪い、観客が最悪、劇場の床が硬い、交通事情が悪いなどなど・・・。

それからABTの2010年METシーズンは来週の月曜日、10月19日に発表されるようです!

ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」にオブラスツォーワ客演 Evgenia Obraztsova in RB's Sleeping Beauty

Ballet co経由What's on Stageからの情報です。

http://www.whatsonstage.com/news/theatre/Dance/E8831255602228/Royal+Ballet+Announces+Cast+Changes.html

ロイヤル・オペラハウスからプレスリリースが出て、フェデリコ・ボネッリ、ローレン・カスバートソンの怪我により、かなり大幅なキャスト変更があるとのこと。マリインスキー・バレエのエフゲーニャ・オブラスツォーワが10月31日、11月14日、21日の「眠れる森の美女」にゲスト出演するとのことです。

また、「くるみ割り人形」の吉田都さんのパートナーは、ボネッリからスティーヴン・マックレーに変更となりました。さらに、チェ・ユフィさんが「アゴン」デビューとなります。

MAYERLING
Tuesday 3 November & Tuesday 10 November
Mara Galeazzi will be replacing Lauren Cuthbertson in the role of Mary Vetsera to partner Thiago Soares who will be making his debut in the role of Crown Prince Rudolf.


THE SLEEPING BEAUTY
Friday 30 October, Thursday 12 & Monday 16 November
Johan Kobborg will be replacing Federico Bonelli in the role of Prince Florimund to partner Tamara Rojo in the role of Princess Aurora.

Saturday 31 October (Matinee), Saturday 14 (Evening) & Saturday 21 (Evening) November
Evgenia Obraztsova, from the Mariinsky Ballet, will be replacing Lauren Cuthbertson in the role of Princess Aurora to partner David Makhateli in the role of Prince Florimund.

Saturday 31 October (Evening), Friday 6 & Saturday 14 (Matinee) November
Steven McRae will be replacing Viacheslav Samodurov to make his debut in the role of Prince Florimund partnering Roberta Marquez in the role of Princess Aurora.


AGON/SPHINX/LIMEN
Wednesday 4, Friday 13, Wednesday 18 November
Melissa Hamilton will make her debut performance replacing Zenaida Yanowsky and Mara Galeazzi will be replacing Lauren Cuthbertson in Agon to perform alongside Carlos Acosta and Johan Kobborg.

Thursday 5, Monday 9 and Tuesday 17 November
Yuhi Choe will make her debut replacing Lauren Cuthbertson in Agon to perform alongside Eric Underwood, Ivan Putrov and tbc.


THE NUTCRACKER
Thursday 26 November & Wednesday 2 December
Steven McRae will be replacing Federico Bonelli in the role of The Prince to partner Miyako Yoshida in the role of the Sugar Plum Fairy.

Friday 27 November & Saturday 5 December
Marianela Nuñez will be replacing Lauren Cuthbertson in the role of the Sugar Plum Fairy to partner Rupert Pennefather in the role of The Prince.

Friday 11 & Wednesday 30 (Matinee) December
Laura Morera will be replacing Lauren Cuthbertson in the role of the Sugar Plum Fairy to partner Veleri Hristov in the role of The Prince.

オブラスツォーワが11月21日のロイヤル・バレエに出演するということがあって、11月22日の神奈川県民ホールでのマリインスキー・バレエの「白鳥の湖」パ・ド・トロワには出演しないと言うことになるわけですね。(アントン・コルサコフの降板とともに、オブラスツォーワも降板しています) 21日にロンドンで22日に横浜で公演と言う日程はさすがに無理がありますから。

ロイヤル・バレエに客演するほどだというのに、エフゲーニャのマリインスキー・バレエの来日公演の「眠り」はびわ湖での公演しか観られないというのは、残念ですね。きっと可愛いでしょうに。

なお、今回怪我で降板してしまったエカテリーナ・オスモルキナもロイヤル・バレエの「白鳥の湖」に客演して、絶賛を浴びていました。オスモルキナも、マリインスキーでの主演の予定は富山公演だけだったんですよね。

2009/10/16

マリインスキー・バレエ来日公演のキャスト変更

11月からのマリインスキー・バレエ来日公演に、 キャストの変更があるそうです。

以下引用です。

http://www.japanarts.co.jp/html/2009/ballet/mariinsky/abstracts.htm

【出演者変更のお知らせ】

エカテリーナ・オスモールキナとアントン・コールサコフが怪我により来日できなくなりましたため、出演者に変更がございます。

また「ガラ公演」の演目の一部も下記のように変わります。なにとぞご了承をいただきますよう、お願い申し上げます。

[11/22 白鳥の湖] <王子の友人たち> ⇒ ヤナ・セーリナ,ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク,アレクセイ・チモフェーエフ

[11/23 白鳥の湖] <王子の友人たち> ⇒ イリーナ・ゴールプ,マリーヤ・シリンキナ,マキシム・ジュージン

[11/27 白鳥の湖] <王子の友人たち> ⇒ ヤナ・セーリナ,ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク,マキシム・ジュージン

[11/29 白鳥の湖] <王子の友人たち> ⇒ イリーナ・ゴールプ,マリーヤ・シリンキナ,アレクセイ・チモフェーエフ

[12/ 3 眠れる森の美女] <青い鳥> アントン・コールサコフ ⇒ アレクセイ・チモフェーエフ

[12/10 ガラ公演]
「タリスマン」 ⇒ 「ジゼル 2幕のパ・ド・ドゥ」 / エカテリーナ・オスモールキナ → アナスタシア・コレゴワ
「ロミオとジュリエット」 ⇒ 「グラン・パ・クラシック」 / アントン・コールサコフ → マキシム・ジュージン

[12/11 ガラ公演]
「タリスマン」 ⇒ 「ジゼル 2幕のパ・ド・ドゥ」 / エカテリーナ・オスモールキナ → アナスタシア・コレゴワ
「ロミオとジュリエット」 イリーナ・ゴールプ&アントン・コールサコフ ⇒ アリーナ・ソーモワ&エフゲニー・イワンチェンコ
「瀕死の白鳥」 アリーナ・ソーモワ ⇒ ディアナ・ヴィシニョーワ


オスモルキナが怪我で残念ながら来られないかもとは聞いていましたが、アントンが来ないのは本当に残念です。彼の青い鳥やパ・ド・トロワ、観たかったです。

そしてやはり「瀕死の白鳥」はソーモワからヴィシニョーワに変更になりましたね。

ソーモワとイワンチェンコのロミジュリ、色々な意味で凄そうです。こちらは楽しみです!

10/15 新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」

大好きなマイレン・トレウバエフが新国立劇場で初めて「ドン・キホーテ」のバジルを踊るということで待ちに待った公演。そして、本当にマイレンは素晴らしかった!仕事を半休して観に行った甲斐がありました。観ている間、本当に幸せで幸せで、いつまでも終わらないで欲しいと思ったほどでした。

今までマイレンを観てきて、ワガノワ仕込みの踊りの美しさ、正確さはいうまでもないけど、演技の濃さがとても魅力的に感じていたので、きっとバジル役は良いだろうな~って思っていました。でも、その予想を軽く超える、目がまったく離せない名演を魅せてくれて、本当に彼ってすごいなあ、と惚れ惚れ。とにかく演技が細かくて、しかもでしゃばり過ぎることはなく、受けの演技が上手い。明るくてひょうきんで頼れる兄貴、その役作りにもちょっとひねりがあるのが面白いのです。少し斜に構えているところが、すごく大人っぽく色っぽいのです。表情もとっても豊かでくるくると変わり、台詞が聞こえてきそうでした。ちょっとだけ、フリオ・ボッカのバジルを思い出しました。狂言自殺のシーンの演技もすごく面白くて、うまく観客に視線を送り、観客とコミュニケーションを取ることで、臨場感を盛り立てています。

踊りの方も絶好調で、キレキレでした。軸のしっかりとしたピルエットは減速しながらぴたりと止まり、伸びたつま先は本当に美しい。派手なテクニシャンで鳴らしているわけではないのだけど、マネージュでも両脚がきれいに伸びて、空中に浮いているようでした。3幕のヴァリエーションでも、パッと開く空中開脚ジャンプのスピード感と気持ち良い脚の開き方、グランテカール、ソ・ド・バスク、どの技も見事に決まっていて、いつも以上に冴えわたっていました。上半身の美しさも特筆モノです。本当に、マイレンというダンサーを好きで良かったって思いました。

主役デビューの寺田さんは、かなり緊張していた様子で、特に1幕ではいっぱいいっぱいになっている感じでした。でも、少しずつ調子が出てきたみたいで。寺田さんはとても愛らしい、おっとりとした雰囲気があり、腕の運び方や指先もきれい。キトリのチャキチャキした気風のよさはなかったのですが、それは今後に期待するとして。1幕でリフトされるところが重そうだったり、カスタネットのソロもとても慎重に踊っていたようでした。コーダのピケが大変そうで顔がうまくつけられなくなってがんばれ、と思いましたが、以降はどんどん良くなりました。2幕のドルシネアは、彼女のおっとりとしてお姫様っぽい感じが役に合っていました。3幕では、バランス技も見せてくれたし、ヴァリエーションでは扇子なしヴァージョンだったのに、グランフェッテでは扇子を開閉させながらダブルも入れて、落ちそうになりながらも持ちこたえて回りきってブラボーでした。初めての主役の寺田さんをサポートし、時には先生モードになって視線を送って励ましているマイレンの包容力が素敵でますます惚れました。優しくカッコいいお兄さんって感じでした。

キトリの友達二人はとても可愛くて良かったです。寺島まゆみさんの踊りが柔らかくてとてもきれいだし、小野さんもすごくキュート。この二人もぜひキトリ役で観たいところ。ギターの踊りはいつも退屈だと思いますが、こういう大人っぽい踊りは湯川さんのお手の物で、とてもドラマティックで素敵でした。さいとうさんのキューピッド、愛らしかったです。堀口さんの森の女王は、彼女の美しさ、プロポーションの良さが引き立っていました。それから、新国立に入団したばかりの長田さんの第二ヴァリエーション、良かったです。彼女の踊りは人の目をひきつけるというか、魅せ方を心得ている感じがしました。吉本さんのサンチョ・パンサ、もったいない使い方ではありますが、彼の高い身体能力やキャラクターが生きていて、存在感がありました。長瀬さん(東京バレエ団の長瀬さんのお父さんですね)のドン・キホーテは気品があって人生の機微と哀愁を感じさせて、すごく良かったです。

というわけで、一部脇キャストに不満はありましたが、全体的にはすごく良い公演でした。初主役の寺田さんを盛り立てようという団員の気概が感じられ、温かみのある舞台でした。それにしても、本当にマイレンは素晴らしい!彼のバジル、近いうちにまた観たいです。とりあえず、明日、あさってとエスパーダ2連発を楽しみにします。

キトリ: 寺田亜沙子
バジル: マイレン・トレウバエフ
ドン・キホーテ: 長瀬信夫
サンチョ・パンサ: 吉本泰久
ガマーシュ: 澤田展生
街の踊り子: 厚木三杏
エスパーダ: 貝川鐵夫
キトリの友達(ジュアニッタ): 寺島まゆみ
キトリの友達(ピッキリア): 小野絢子
メルセデス: 西川貴子
ギターの踊り: 湯川麻美子
ジプシーの頭目:小口邦明
二人のジプシー: グリゴリー・バリノフ 古川和則 
森の女王: 堀口純
キューピッド: さいとう美帆
ボレロ: 楠元郁子、貝川鐵夫
第1ヴァリエーション: 丸尾孝子
第2ヴァリエーション: 長田佳世

2009/10/15

マライン・ラドメーカー主演チューリッヒ・バレエ「Peer Gynt」DVDがamazon.co.jp掲載

昨日Amazon.ukから、シュツットガルト・バレエのマライン・ラドメーカー主演チューリッヒ・バレエ「Peer Gynt」(ハインツ・シュペルリ振付)のDVDが届きました。今から観ようと思います。リージョンALLのNTSCでした。素敵なブックレットもついています。

Amazon.comでも、予約が開始されていました。Amazon.co.jp掲載も。発売予定は10月27日です。Amazon.co.jpでは輸入盤は発売日より遅れての入荷が多いですが。マリイン、このDVDが日本でも出るのかとっても気にしていたので、良かったです。

Peer Gynt [DVD] [Import]Peer Gynt [DVD] [Import]

Bel Air Classiques 2009-10-27
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
Peer GyntPeer Gynt
Various

Bel Air Classiques 2009-10-27
Sales Rank : 28995

See details at Amazon
by G-Tools

マライン・ラドメーカーはシュツットガルト・バレエの「じゃじゃ馬ならし」の初日のルセンティオ役で出演していました。ものすごいキラキラオーラがあって、美しかったです。ちょっとユーモラスなところもある役なのですが、正統派王子様がやるとこれがまたかわいいのです。アントルシャのつま先がめっちゃ美しかったです。時々踊りの詰めの甘いところがあるのですが、彼のキラキラオーラの前ではどうでも良くなってしまいます。2月以来7ヶ月ぶりの全幕出演だったので、本当に良かった!髪もちゃんと伸びていたし。

チャコットのDance Cubeの針山愛美さんの「バレリーナのベルリン日記」で、マリインが出演したドルトムントのガラの様子が紹介されていて、彼のことを「動く彫刻のよう、動きのセンスも素晴らしく印象に残りました」と褒められています。

http://www.chacott-jp.com/magazine/d_diary/fromberlin/

シュツットガルト・バレエ北京公演の記事・写真など Pics of Stuttgart Ballet in Beijing

ちょっと今時間がなくて感想を書く余裕がなく、またコメントへのお返事も途中なのですが。

シュツットガルト・バレエ斯图加特芭蕾舞团の北京公演の写真が、国家大劇院のサイトにアップされています。

「じゃじゃ馬ならし」《驯悍记》
http://www.chncpa.org/n16/n2279/n2297920/2936714.html

「ガラ」(「カルタ遊び」「レジェンド」「霧」「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」「レ・ブルジョワ」ほか)
http://www.chncpa.org/n16/n2279/n2297920/2957772.html

リハーサル風景
http://www.chncpa.org/n16/n2279/n2297920/2935211.html

プレビュー記事
http://www.chncpa.org/n16/n2279/n2297920/2923936.html

それから公演のレポート(中国語)、舞台写真
http://blog.sina.com.cn/s/blog_4dbd11b70100fb4m.html

上記リハーサルの写真がもっと大きな画像で見られるニュースサイト(ジェイソンの笑顔が素敵!)
http://ent.ifeng.com/live/news/beijing/detail_2009_10/09/130575_0.shtml

食べ物にあたってお腹を壊していたマリイン・ラドメーカーが無事にアリシア・アマトリアンと「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」を踊ったようでちょっと安心しました。

2009/10/13

シュツットガルト・バレエ北京公演から帰ってきました

昨日北京のシュツットガルト・バレエ公演から帰ってきました。現地のホテルのインターネット代が高くて、ご報告やレスが全然できていなくてすみません。

初めての中国だったのですが、こんなに大変なところだとは思いませんでした。東京から飛行機で3時間半で行けるし、と甘く見てしまったようです。

・英語がまったく通じない(特に、食べ物の注文には困ったため、外食はマックしか行かなかった)
・人がとにかくものすごく多くて気持ち悪くなるくらい、あまりの人の多さに身の危険を感じるほど
・タクシーがつかまらないし、やっとつかまっても乗車拒否されることが多い
・警備が超厳重で10メートルに一人は警官がいる (したがって、治安はとても良さそう)
・国旗を振って歩いている人がいっぱいいてちょっとコワい
・噂には聞いていたけど、劇場内のマナーが仰天するほど悪い
・水が非常に悪いので、歯磨き用の水もミネラルウォーターを使う必要あり。ダンサーでお腹を壊した人が何人かいました。
・ものすごく乾燥している。昼間は暖かいけど夜は10度を切るくらい寒い。
・クレジットカードは使えない。使えるところでも怖くて使えない。

こんなところでしょうか。建国60周年の国慶節を終えたばかりであり、オリンピック効果もあって街はとてもきれいで近代的でした。また、季節的にも黄砂の季節ではなかったため、空気も少し埃っぽいものの、懸念していたほどは空気汚染はなかったです。が、日本人の感覚からするとちょっと信じられないようなところがたくさんありました。箱モノばかり立派でも・・・ってことですよね。もう初日の夜には東京に帰りたくなったほどで。今回、現地でシュツットガルト・バレエを観に来た日本の方に何人かお会いしたのですが、自分ひとりだったら相当意気消沈していたと思います。もちろん、公演そのものは素晴らしく、観に行って良かったとは思うんですが。

これからABTやハンブルク・バレエ(「椿姫」と「ニジンスキー」!)、イリ・イェリネクとフリーデマン・フォーゲルが客演する中国国立バレエ団の「オネーギン」など魅力的な公演はたくさんありますが、いくら良い公演があっても、北京で見ようとは思わないです。絶対本国で観た方が楽しめると思います。日本に帰ってきて、やっぱり日本はいいわ、って思いました。

****
とはいっても、それでも観たい、という方がいらっしゃるかもしれませんので、どんな感じだったかを簡単に書きます。舞台の感想はまた別エントリで。

会場の国家大劇院は、場所は天安門広場のすぐそば。地下鉄の1号線「天安門西駅」が最寄り駅。タクシーで乗り付けたところ、車線の関係で反対側にしか止めてもらえず、大通りをわたらなくてはならないのですが、横断歩道はないし、そもそも赤信号でも平気で車が突っ込んでくるので怖いです。思案した挙句、天安門西駅を地下通路として使えばいいということに気がつきました。ただし、その場合、X線による荷物検査を経なければなりません。(地下鉄に乗る際には、必ずX線荷物検査があります)
劇場は湖の上にUFOが浮かんでいるような超近代的なデザインで、水の下をくぐるように入場します。時間と共に劇場に当てられた照明が変化していて、とても綺麗です。

P1040499s

ボックスオフィスでチケットをピックアップします。まずボックスオフィスは英語が通じているかどうかかなり怪しい。チケットが手元にくるまで凄い時間がかかります。しかも向こうの人は割り込むのが当たり前だと思っているので、それを阻止するのも大変。
入場口でチケットのバーコードをチェックしてもらいます。そのすぐ後に、飛行機の持ち物検査のように荷物にX線を通します。カメラと飲食物(ペットボトル等)は持ち込み禁止です。こっそり持ち込もうとしても、絶対見つかります(さすがに携帯までは取り締まっていませんでしたが)。カメラ等はクロークに預けます。そういうわけで、クロークもすごく並びます。

P1040504s_2

1階席はまっすぐそのまま進みます。オペラ劇場の入り口にたどり着くまでも、長い距離があります。席の番号は右側が偶数、左側が奇数です。1番という席が中央です。2階席以上は、エスカレーターやエレベーターを上って入場します。一応、途中入場は場面の切れ目ということにはなっています。キャスト表もありましたしパンフレットも売っていました。2階ホワイエは上まで吹き抜けになっていて開放感があると共に広々としており、とてもゴージャスです。2階ホワイエにはバーやオリジナルグッズを売っている立派なショップがあります。劇場内は実はそれほど席の数が多くないんじゃないかと思います。端の席でも見切れないし、2階席といってもびわ湖劇場や愛知県立芸術劇場やガルニエのバルコン席のようなイメージで、舞台から近くてとても観やすそうです。劇場そのものは、とても美しくて素晴らしいと思います。最前列でも足先はきちんと見えます。(でも、ダンサーによると、床が硬いため脚に負担がかかるとのこと)こんな劇場が東京にもあったらなあ、とは思いました。

終演後は、天安門広場等に集まっている人たちと同じ駅を使うことになるので、とんでもなく混雑し、駅に行こうにも入場制限をしているような始末。しかも後ろからどんどん人がやってくるので、階段で将棋倒しになるんじゃないかと思うくらいです。ホームドアになっているなど、駅はきれいなのですが、自動改札になっているのに、なぜか自動販売機がなくて窓口でキップを買わないといけなくて、ここでまた押し寄せられたり、割り込まれたり。地下鉄で劇場に行く時も、地下鉄がもう東京のラッシュ時以上に混雑しており、何台も見送ってようやく乗れるって感じです。もちろん、ぎゅうぎゅう詰めです。
車寄せ等はないので、タクシーはつかまりません。また、楽屋口もないので、出待ち等はできません。ホテルまで歩いていける距離でしたが、天安門や故宮前の混雑の中を歩くのも怖いし、って感じです。街灯などが少なくて暗くなるため、怖いし。本当に同行者がいて助かりました。レストラン等も早くに閉まってしまうので、ホテルのバーか、マクドナルドくらいしか終演後は空いていません。(結局ルームサービスを取りました)

それからマナー!今回の公演はメルセデス・ベンツ他がスポンサーだったということもあり、招待客がものすごく多かったです。日本人の駐在員と思しき方々も多かったです。バレエに関心があって観に来たわけではない人たちが多いので、上演中のおしゃべりが凄いです。新しい劇場なので、携帯電話遮断装置がついていたみたいで、上演中に携帯が鳴るということはありませんでした。「じゃじゃ馬ならし」はコメディで、さすがに面白いシーンでは笑いが起こっていましたが、ロマンティックなパ・ド・ドゥは退屈なようで、上演中に堂々と立ち上がってオケピを覗き込んでから立ち去るおじさんとか、静かなシーンでの咳払い多数、ひっきりなしのおしゃべり・・・そしてカーテンコールになってダンサーたちがレベランスをしている最中に、最前列の招待客たちがどんどん帰ってしまうものだから、ダンサーには気の毒でした。(前方は招待客で占められていた模様です。バレエ好きっぽい観客、いたんだろうか???)

しかし、「じゃじゃ馬ならし」の公演は3回ともとても素晴らしく、たっぷりと楽しむことができました。それが救いです。

2009/10/10

北京から

昨日到着して、国家大劇院でシュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」見てきました。

北京は警戒が半端じゃなくて、ちょうど鳩山首相も来ているらしくて地下鉄に乗るのもX線カメラを通さないといけないし、会場も厳重なX線などによるチェックがあり、カメラも持ち込めません。非常に豪華でしかも見やすい劇場なのですが、劇場の中に入るのがとにかく大変でした。

公演そのものは、フィリップ・バランキエヴィッチのペトルーチオが超はまり役で、かっこよくて素晴らしかったです。スージン・カンもイメージとはまったく違うじゃじゃ馬娘を好演していて最高。マリイン・ラドメイカーもやっと復活して麗しかったです。とても楽しい公演でした。ちゃんとジェームズ・タグル氏を指揮につれてきていたんですね。

しかし英語はまったく通じないしタクシーは捕まらないし、個人で旅行するのにはそうとうきつい国です。正直、よほどのことがなければもう中国はいいや、と思いました。

2009/10/08

新国立劇場バレエ団 2009/2010シーズン ダンサー更新

旅行前に最後の更新です(多分)

今日はNYCBの初日を観に行ったのですが、終わって携帯の電源を入れたら、ようやく新国立劇場バレエ団 2009/2010シーズン ダンサーが更新になったと友達からメールが来ていました。

http://www.nntt.jac.go.jp/nntb/artist_se.html

シーズンゲストに、来シーズンの出演予定が今のところはないデニス・マトヴィエンコの名前があるということは、来シーズンも出てくれるということなんでしょうね。

プリンシパル、ファースト・ソリストには変動なし。

新加入としては、すでに「ドン・キホーテ」のキャストとして名前が挙がっていた福岡雄大さんと、元K-Balletの長田佳世さん。それから、やはり元K-Balletの輪島拓也さんが入団されました!男性陣が強化された感じですね。
本当は輪島さん、エスパーダあたりで出てくれないかなと思っていたんですが。

ソリストへの昇格は堀口純さんのみ。芳賀望さんが登録から契約になっています。

コール・ドには研修所4期生3人、そして準コール・ドにはやはり4期生3人。ここで疑問に思うのは、研修所の発表会でもとても華があり、期待されていたはずの山田蘭さんが準コール・ドということ。とても不思議です。

契約ダンサーから登録に移ったのが、真忠久美子さんと冨川祐樹さん。二人とも良いダンサーでファンも多いと思うので、観る機会が減ると思うと残念です。

あと友達に教えられて気がついたのですが、スタッフのところの芸術監督助手に陳 秀介さんの名前がありました。
*******

NYCB公演、楽しかったです。「セレナーデ」のロシアン・ガールのアシュレイ・ボーダーの音楽性が素晴らしく、そして「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のホアキン・デ・ルースの毎回綺麗に鮮やかに入る5番ポジションに目が吸い寄せられました。彼のテクニックは相変わらず素晴らしいですね。「アゴン」のフルバージョンを観るのは初めてだったし、「ウェストサイドストーリー組曲」では、男性のアクロバティックな踊りが満載で、見ごたえがありました。アクション満載で、ミュージカルそのものなのですが、バレエダンサーの高度なテクニックで観られるとやっぱり満足度が違います。

初日なのでワイドショーの取材が来ていて、囲み取材でデビ夫人とK-Balletの宮尾俊太郎さんがテレビカメラを向けられていました。

荷物詰めなくちゃ!

パリ・オペラ座バレエ来日キャストと概要発表 Paris Opera Ballet Japan Tour March 2010

パリ・オペラ座バレエ団公式ブログで来日キャストと概要が載っていました。

http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/

出演予定でなかったオーレリ・デュポンとニコラ・ル=リッシュが「ジゼル」のみ出演します!これは嬉しいです。

ただし来日メンバーからステファン・ビュヨンの名前が抜けてしまったのは残念ですね。

そしてやはりチケット代が高い!安席狙いになりそうです。

パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演

「シンデレラ」全3幕 Cinderella

シンデレラ 映画スター
3月12日(金)6:30p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月13日(土)1:30p.m. マリ=アニエス・ジロー カール・パケット
3月13日(土)6:30p.m. デルフィーヌ・ムッサン マチュー・ガニオ
3月14日(日)1:30p.m. マリ=アニエス・ジロー カール・パケット
3月15日(月)6:30p.m. デルフィーヌ・ムッサン マチュー・ガニオ

「ジゼル」全2幕 Giselle

3月18日(木)7:00p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月19日(金)7:00p.m. ドロテ・ジルベール マチアス・エイマン
3月20日(土)1:30p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月20日(土)6:30p.m. イザベル・シアラヴォラ バンジャマン・ペッシュ
3月21日(日・祝)1:30p.m. オレリー・デュポン ニコラ・ル・リッシュ

【会場】東京文化会館

【入場料(税込)】
S=¥25,000 A=¥22,000 B=¥19,000  C=¥15,000 D=¥11,000 E=¥7,000
エコノミー券=¥6,000 ※出演者、配役は2009年10月8日現在の予定です。


追記:家に帰ったら早くもバレエの祭典会員向けの申込書が来ていました。

それによると、10月1日現在のキャストで上記の通りなのですが、来日予定ダンサーの中にはクレールマリ・オスタとステファン・ビュヨンの名前もあります。

<マニュエル・ルグリの新しき世界>概要発表

NBSサイトに<マニュエル・ルグリの新しき世界>情報が掲載されていました
以下コピペです。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-151.html

<マニュエル・ルグリの新しき世界>発売日・概要決定!
元記事 | 1時間前 by NBS TopMenu 更新履歴 最新情報
先日、速報としてお伝えした<マニュエル・ルグリの新しき世界>の発売日、公演概要が決定いたしましたので、お知らせいたします。
より詳細な情報は、10月下旬にホームページにてお知らせいたします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<マニュエル・ルグリの新しき世界>


Aプロ
ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション[新作初演]

【公演日時】
2010年2月3日(水) 7:00p.m.
2010年2月4日(木) 7:00p.m.

【上演作品】
「ザ・ピクチャー・オブ...」 
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ヘンリー・パーセル  
出演:マニュエル・ルグリ

「クリアチュア」
振付:パトリック・ド・バナ 
音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽)、マジード・ハラジ、ダファー・ヨーゼフ
出演:オレリー・デュポン、フリーデマン・フォーゲル、東京バレエ団

「ホワイト・シャドウ」(世界初演)
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:アルマン・アマー  
出演:マニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ、東京バレエ団


Bプロ
ルグリと輝ける世界のスターたち

【公演日】
2010年2月6日(土) 6:00 p.m.
2010年2月7日(日) 1:30 p.m.
2010年2月8日(月) 6:30 p.m.
2010年2月9日(火) 6:30 p.m.

【上演作品】
演目未定。ルグリとギエムによるパ・ド・ドゥほか、小品で構成されたプログラムを上演。

【出演者】
マニュエル・ルグリ

シルヴィ・ギエム
アニエス・ルテステュ(パリ・オペラ座バレエ団エトワール)
オレリー・デュポン(パリ・オペラ座バレエ団エトワール)

パトリック・ド・バナ
フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ団エトワール)

他、プリンシパル・ダンサー数名を予定


【会場】 ゆうぽうとホール

【入場料(税込)】
Aプロ   S=¥14,000 A=¥12,000
Bプロ   S=¥19,000 A=¥16,000

【前売開始日】 11月28日(土)10:00〜


※2つのプログラムとも、演奏は特別録音によるテープを使用します。
※この情報(出演者、演目、開演時間、料金等)は2009年10月8日現在の予定です。
※より詳細な情報は、10月下旬頃、当ホームページにて発表いたします。


****
ところでシュツットガルト・バレエ団エトワールってありますけど、エトワールという称号はもちろんシュツットガルト・バレエにはありません。(ドイツ語を直訳すると、「ファースト・ソリスト」がプリンシパル相当なのです)

amarenaのロベルト・ボッレインタビュー

以前、ロベルト・ボッレの取材の舞台裏を編集部ブログで紹介していたamarenaですが、本誌が発売されました。

http://amarena.fusosha.co.jp/issue/index.html

「ロベルト・ボッレ独占取材
バレエ 美の引力」

「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」と、ヨハネ・パウロ2世の前で踊った「アヴェ・ヴェルム」の2枚の美しい写真が見開きで載っています。そして撮り下ろしの全身ポートレートは、シンプルなヘンリーネックシャツのボタンを開けていて、いつもとちょっとイメージが違いますがとても素敵です。

ABTにプリンシパルとして参加してのアメリカ進出が一つの到達点としていますが、秋からもスカラ座での「真夏の夜の夢」「ジゼル」に加えて「さすらう若者の歌」を初めて踊ります。12月にはノイマイヤーが彼に振付けた「オルフェウス」初演があり、「僕のキャリアの中でも最も重要な出来事といってもいいかもしれない。このときが来るのをずっと待ち焦がれていたけど本当にその時が訪れるとは思わなかった」とロベルトは語っています。ノイマイヤーがゲスト・ダンサーをバレエ団に招いて新作を振付けるのは、1992年の「シンデレラ物語」のマニュエル・ルグリ以来だそうです。「オルフェウス」という題材もノイマイヤーが選んだとのこと。

ユニセフでの活動や、テレビ出演、デザイナーとのコラボレーション、そして写真集などバレエダンサーの枠を超えた活動については、「劇場という小さな箱の中だけで生きるのではなく、新しい観客を求めて外に出るのが務めだと思っている」とのこと。また、ロベルトにとって「美」とは何か、ということについても語っていますが、それについては、ぜひ本誌の方をご覧になってください。

ロベルト・ボッレと踊るパートナーたちということで、パートナーを務めたABTのパロマ・ヘレーラ、ベルリンのポリーナ・セミオノワ、そしてスカラ座のフランチェスか・ポディーニのミニインタビューも載っています。

それから、バレエ・ダンサーの美の秘訣についてのコラムが興味深かったです。ロベルトはたくさん水を飲むことを挙げています。また、アニエス・ルテステュのインタビューも載っていました。アニエスは、ドロテ・ジルベールのウェディングドレスもデザインしたとのこと!彼女の美の秘訣は、よく寝ること、タバコを吸わないこと、きちんとメイクを落としてから眠ること、そしていつもポジティブな気持ちで生活することだそうです。

一流のバレエダンサーのような肉体を獲得するのは無理にしても、生き方や日常生活の過ごし方については、ヒントになることがたくさんありますね。ロベルトも、アニエスも、観客に舞台を観たことで今までとは違うきっかけがもてるような、目には見えないような種を与えていければという気持ちで踊っているそうで、観客としても、舞台から色々なものを受け取ることができるようになりたいなと思います。

この記事とは別に、毎号バレエ公演の紹介記事があり、今回はマリインスキー・バレエの「白鳥の湖」が紹介されています。

あと、北京のペニンシュラ・ホテルとのタイアップ記事が載っていて、北京の地図やスポット紹介も。ちょうど金曜日から北京に行って来るので、参考にしたいと思います。(ってわけで、多分来週月曜日までブログはお休みです)

amarena (アマレーナ) 2009年 11月号 [雑誌]amarena (アマレーナ) 2009年 11月号 [雑誌]

扶桑社 2009-10-07
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2009/10/07

モスクワ音楽劇場(ダンチェンコ)2010年4月来日公演にはフィーリン出演予定!?

国立モスクワ音楽劇場バレエ(スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念)が来年4月に来日公演を行いますが、オフィシャルサイトができていました。まだ、チラシ画像を掲載しているのみです。

スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念
国立モスクワ音楽劇場バレエ

芸術監督=セルゲイ・フィーリン
管弦楽=国立モスクワ音楽劇場管弦楽団

http://mamt2010.jp/

●『オープニング・ガラ』
4月13日(火) 19時
上演時間:約2時間20分予定 (休憩1回含む)

●『エスメラルダ』 ブルメイステル振付
4月14日(水) 19時,4月15日(木) 14時/19時
上演時間:約2時間50分予定(休憩1回含む)

●『白鳥の湖』 ブルメイステル振付
4月17日(土) 12時/17時30分,4月18日(日) 12時
上演時間:約3時間30分予定(休憩2回含む)

Bunkamuraオーチャードホール
料金(税込・全席指定): S席¥12,600 A席¥10,600 B席¥8,600 C席¥5,000
●3演目セットS券: ¥34,200(200セット限定)3600円もお得!「オープニング・ガラ」「エスメラルダ」「白鳥の湖」の組合せ
●2演目セットS券: ¥23,200(200セット限定)2000円もお得!「エスメラルダ」「白鳥の湖」の組合せ

キョードー東京先行発売は10月10日(土)午前10時より
電話 03-3498-6666 (発売情報の詳細は必ずサイトでご確認ください)

そのチラシ画像を見ると、芸術監督セルゲイ・フィーリンが、オープニング・ガラのみ出演するそうです!(10月6日現在の予定)まだ演目等は未定ですが、楽しみですね!もう一度フィーリンの踊りが見られるなんて♪

そして ブルメイステル振付の「白鳥の湖」は前回の来日公演でも上演されましたが、本当にドラマティックで素晴らしかったです!スミレフスキの王子が素敵だったので、また観たいです。「エスメラルダ」も全幕を観たことがないのでぜひ観たいですし。

2009/10/06

新国立劇場「ドン・キホーテ」キャスト

やっとオフィシャルにソリストキャストが載りました。取り急ぎ。

http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000201_2_ballet.html#cast

【キトリ】
 スヴェトラーナ・ザハロワ(12日,14日,16日)
 寺島ひろみ(13日)
 寺田亜沙子(15日)
 川村真樹(17日)
 本島美和(18日)

【バジル】
 アンドレイ・ウヴァーロフ(12日,14日,16日)
 山本隆之(13日)
 マイレン・トレウバエフ(15日)
 芳賀 望(17日)
 福岡雄大(18日)

【ドン・キホーテ】
 長瀬信夫(12日,13日,14日,15日)
 市川 透(16日,17日,18日)

【サンチョ・パンサ】
吉本泰久(全日)

【ガマーシュ】澤田展生

【街の踊り子】
 西川貴子(12日,14日,16日,17日)
 厚木三杏(13日,15日,18日)

【エスパーダ】
 貝川鐵夫(12日,13日,14日,15日)
 マイレン・トレウバエフ(16日,17日,18日)

【キトリの友達(ジュアニッタ)】
 寺島まゆみ(12日,14日,15日,16日,18日)
 遠藤睦子(13日,17日)

【キトリの友達(ピッキリア)】
 西山裕子(12日,13日,14日,16日,17日)
 小野絢子(15日,18日)

【メルセデス】
 湯川麻美子(12日,14日,16日,17日)
 西川貴子(13日,15日,18日)

【ギターの踊り】
 楠元郁子(12日,14日,16日,17日)
 湯川麻美子(13日,15日,18日)

【ジプシーの頭目】小口邦明

【二人のジプシー】
 グリゴリー・バリノフ 八幡顕光
 古川和則 福田圭吾 (交替出演)

【森の女王】
 厚木三杏(12日,14日,16日,17日)
 堀口 純(13日,15日,18日)

【キューピッド】
 高橋有里(12日,14日,16日,17日)
 さいとう美帆(13日,15日,18日)

【ボレロ】
 楠元郁子(12日,13日,14日,15日)
 湯川麻美子(16日,17日,18日)
 貝川鐵夫(12日,13日,14日,15日)
 マイレン・トレウバエフ(16日,17日,18日)

【第1ヴァリエーション】
 寺島まゆみ(12日,14日,16日,17日)
 丸尾孝子(13日,15日,18日)

【第2ヴァリエーション】
 さいとう美帆(12日,14日,16日,17日)
 長田佳世(13日,15日,18日)

感想は後ほど!


吉本さんが毎日サンチョはちょっともったいないかな。

エスパーダはマイレンと貝川さん。マイレンは予想していましたが貝川さんは微妙…。

今シーズン入団の元K-Balletの長田佳世さんが早速ヴァリエーションに入りますね。楽しみです。堀口さんの森の女王は大抜擢ですね。

そして早くダンサーラインアップもアップして欲しいです~。

ABTの秋シーズン開幕/ラトマンスキーがMETオペラの「アイーダ」振付

ABTの今年の秋公演は、例年公演を行ってきたシティセンターが改装工事で使えなくなったために、10月7日よりリンカーンセンターのエイヴァリー・フィッシャー・ホールで行われます。その前に、10月2日より、ニューヨーク州のバード・カレッジにあるFisher Centerにて4回の公演が行われました。

http://fishercenter.bard.edu/calendar/event.php?eid=107956&year=2009&month=10&day=2

ニューヨーク州といえども、マンハッタンよりはかなり離れた場所にあるため、普段シティセンターでABTを観ている観客や批評家はそこまで足を運んでいないようで、Ballet Talkのフォーラムでも実際に観た人の感想は投稿されていません。おそらくエイヴァリー・フィッシャーホールでの公演の前には、New York Timesに評は載ると思われますが・・。
アズーレ・バートン、ベンジャミン・ピルピエ、そしてアレクセイ・ラトマンスキーの3人の振付家にインタビューし、リハーサルの写真を掲載した記事はNew York Timesに載っています。
http://www.nytimes.com/2009/10/04/arts/dance/04laro.html

普段はニューヨーク・フィルの本拠地として利用されているエイヴァリー・フィッシャーホールを会場として使うため、今回は古典の上演はなく、コンテンポラリーの新作3作品となったようです。このホールには舞台袖もオーケストラピットもなく、また背景も黒い幕ではなく音響を反射するための木製のパネルとなっています。コンサートホールであるため、客席から舞台を見下ろす構造となっていて、大きさの割には親密な空気が漂っています。(私も、リンカーンセンターのバックステージツアーではこのホールに入ったことがあります)踊り慣れている舞台ではないため、ダンサーにとっても一つの挑戦であり、また舞台装置を使えないということでは振付家としても挑戦となります。ミルピエの作品には24人のダンサーが出演するということで、狭い舞台にどうやってこれらのダンサーを配置するかも課題となったようです。

*****
エイヴァリー・フィッシャー・ホールの公演はさておき、そういうわけで、バード・カレッジでの公演のレビューは一つしか上がっていなくて、それも地元紙ということなので批評にどれほどの信憑性があるかはわからないところがあります。

Albany Times Unionのプレミアのレビュー
http://www.timesunion.com/AspStories/story.asp?storyID=849152&category=ARTS

この評では、ミルピエの"Everything Doesn't Happen at Once"は絶賛されています。マルセロ・ゴメスとステラ・アブレラの官能的なパ・ド・ドゥ(オフィシャルのキャスト表では、初日はマルセロ・ゴメスとイザベラ・ボイルストン、二日目がコリー・スターンズとステラ・アブレラとなっています)、そして最後のムーヴメントではダニール・シムキンが場の空気をさらったとのことです。

実のところ、去年ABTに入団したダニール・シムキンに関して今までは、New York Timesの批評やBallet Talkのフォーラムの投稿では、案外冷静な反応が目立っていました。一つには、やはりダニールがソリストとして入団したよそ者という意識がABTのファンや批評家の間では強いという気がします。観客の反応と、批評やフォーラムの投稿との温度差があるのではないかと、今年のMETシーズンの「ロミオとジュリエット」を観ても感じられました。彼にはスター性があるし本当に素晴らしい才能を持っていると思うけど、まだ若いのだし、パートナリングや演技など、乗り越えなくてはならない課題はあるようにも感じられました。でも、ABTの秋シーズンの良いところは、コンテンポラリー作品、それも新作が中心ということです。小品の中で思いがけないダンサーがキラリと光る瞬間が現れ、そこからスターが生まれたりするわけです。そうした中で、ダニール・シムキンが彼にしかない魅力を発揮できている可能性は大きいと思いました。

10月7日水曜日から始まるエイヴァリー・フィッシャー・ホールでのABT公演の批評や感想が楽しみです。

アレクセイ・ラトマンスキーの新作「Seven Sonatas」はスカルラッティの音楽に振付けられた3組のカップルによる作品とのこと。そして女性振付家アズーレ・バートンの「One of Three」はラヴェルのヴァイオリンソナタを使用し、女性ソリストと男性の群舞がかわるがわる登場する作品だそうです。

*******
ABTの常任振付家に今年から就任したラトマンスキーは、10月2日に初日を迎えた、メトロポリタン・オペラの「アイーダ」のバレエシーンの振付も行ったとのことです。
http://thefastertimes.com/dance/2009/10/04/ballet-in-opera-alexei-ratmansky%E2%80%99s-new-dances-for-aida-at-the-met/

この「アイーダ」のプロダクションは、Sonja Frisell演出によるもので、指揮はダニエレ・ガッティ。当初はゼッフレッリのスカラ座のプロダクションを使用するつもりが、あまりにも経費がかかりすぎたために、1988年初演のプロダクションとなったそうです。しかしながら、ガッティは容赦ないブーイングを浴びてしまったそうです。しかし、ラトマンスキーによって新たに振付けられたバレエシーンは大好評だったとのこと。「歌手の演出が踊りと同じくらい生き生きしていたらどんなに良かったことだろう」と評されていました。

http://www.nytimes.com/2009/10/05/arts/music/05opera.html?ref=music

METの支配人ピーター・ゲルプは、近年オペラの中のバレエシーンに力を入れており、「ラ・ジョコンダ」では「時の踊り」の振付にクリストファー・ウィールダンを起用。アンヘル・コレーラとレティシア・ジュリアーニがこのシーンを踊って大注目されました。そして今年の大晦日に初日を迎える「カルメン」の新演出では、再度ウィールダンがバレエシーンの振付を行うそうです。

いずれにしても、ラトマンスキー、ウィールダン、そしてミルピエの3人の振付家からは当分目が離せませんね。

2009/10/05

10/4 パルコ劇場「中国の不思議な役人」

作: 寺山修司
【パルコ劇場「新」スタンダードシリーズ】
中国の不思議な役人 Der Wunderbare Mandarin

演出: 白井晃
音楽: 三宅純
振付: 小野寺修二
照明: 沢田祐二
出演: 平幹二朗(中国の不思議な役人) 秋山菜津子(女将校) 岩松了(西瓜男)
夏未エレナ(花姚) 田島優成(麦)
小野寺修二(一寸法師) 春海四方(両替商) 吉田メタル(怪力)
内田淳子(魔耶) 町田マリー(毒薊) エミ・エレオノーラ(切り抜き)
初音映莉子(赤い鳥) 高山のえみ 吉村華織(梨貞、ソプラノ歌手)
岡田あがさ 佐藤ひでひろ(鏡売り) 河内大和(人間犬)
田村一行(無頼・大駱駝艦) 奥山ばらば(無頼・大駱駝艦)他
■ ミュージシャン
宮本大路(sax) 
スティーヴ エトウ(perc)

http://www.parco-play.com/web/play/fushigi

「中国の不思議な役人」といえば、バレエファンにはモーリス・ベジャール振付のバレエでおなじみ。こちらの作品は、バルトークの音楽は使用せず、ストーリーのモチーフだけを借りて、寺山修司が脚色。1977年以来、32年ぶりにパルコ劇場で上演されたということで、初演は故・伊丹十三が主演、そして山口小夜子が魔耶を演じたそう。今回は白井晃が演出し、音楽はピナ・バウシュ、パトリス・ルコント、フィリップ・ドゥクフレ等、世界中のクリエーターから信頼を得ている作曲家・三宅純が書き下ろしたとのこと。

ベジャール作品の中ではその倒錯した世界とデカタンスが魅惑的でお気に入りの作品、寺山修司の作品だったらどんな感じだったのか興味があり、またキャストも豪華な上、得チケで4500円というお得な値段だったので観に行くことに。このお値段を考えると、も~めっちゃ得した気分で楽しめた!こういう妖しくて退廃的で混沌としている舞台作品、大好き!

大きなポイントは、演劇と言うのはバレエと同じで総合芸術なんだな、ということを思わせてくれたこと。赤、ピンク、ブルーといったけばけばしい色を、ダークな舞台の上に映し出した照明(照明の沢田祐二さんは、新国立劇場のバレエの照明でも有名)。1920年代の上海の魔窟=娼館を出現させたような凝った美術。冒頭、真っ暗な中、少女の等身大人形がマッチの明かりで浮かび上がり、ローラン・プティの「コッペリア」のように一瞬でバラバラに壊れるところから、掴みは完璧。この「一瞬でばらばらになる人体」というモチーフは、後にも登場する。舞台上にサックスとパーカッションのミュージシャンがいて演奏してくれる音楽もカッコよく、さらには二期会所属のソプラノ歌手吉村華織さんが娼婦の一人として出演しながら歌も歌う。そして元「水と油」で、「空白に落ちた男」で鮮烈な印象を残した小野寺修二さんがダンスを振付け、また自身も狂言回しのような、宦官のような一寸法師を怪演。白塗りにした大駱駝艦のダンサー二人の舞踏、と踊りもふんだんにある。

平幹二朗の中国の不思議な役人の圧倒的な存在感といったら!以前、今はなきベニサン・ピットでTPTの演劇を観に行った時、偶然隣の席に平幹二朗が座っていたことがあったのだけど、言われなければ気がつかない普通の人のようだった。なんと現在75歳の彼だが、きらびやかな衣装に長髪をなびかせ、「がっははは~」と朗々と、豪快に笑う堂々とした立ち姿の迫力。殺しても殺しても決して死なず、何百年も生き続けている怪物という存在に説得力がある。登場シーンでは必ず仰々しいテーマ音楽が流れ、そして階段のセットがしつらえられ、上手くいかないと登場シーンがやり直されるというのがすっごく可笑しい。つまりは、「中国の不思議な役人」という存在自体、幻想が生み出した怪物であるということなのだろう。役人は、死にたくても死ねないのだ。

13歳の少女娼婦花姚役の夏未エレナは、とても可愛らしく、ややふっくらとしているところが初心な少女っぽくて良い。普段、細すぎるバレリーナばかりを見ているので、これくらいの方が女の子っぽくていいな、と。拉致された少女が無理やり娼婦にさせられ、そんな彼女を見初めた中国の不思議な役人が毎日彼女の元に通ってくる。最初は彼のことを嫌がっていた花姚が、少しずつ心を開いて役人を受け入れるようになってくる、その時の蕾が花開いたようにあでやかな色香を徐々に身に着けてきているのが見ていてわかる。ベッドの上で花姚の脚に触れる役人がとてもエロかった。

川島芳子を思わせるような男装の麗人、きりりとして美しく悪の魅力輝く女将校役には、秋山菜津子さん。歌も踊りも達者で、場内を支配する力がある。

鏡のモチーフが頻繁に使われている。鏡を背負って売って回る鏡売りの男。鏡は、自分が映らない鏡、自分しか映らない鏡、自分の周りの人だけが映る鏡、などいろいろあって、現実と非現実の世界を行ったり来たりするのに使われる。花姚が誘拐される時の仮面を使った踊りー仮面が吸い付いたり離れたりするのが面白い。それから、「切り抜き」と呼ばれる肺病持ちの娼婦が、上海中の本屋にある本から、[私」など特定の文字だけを切り抜いて回ったり、しまいには自分の影を切り抜き始めて、自分自身が紙になってしまって風に飛んでいってしまうなんて設定も斬新で面白い。

音楽、踊り、美術、演劇・・・この作品ではさまざまな芸術が舞台の上で坩堝のように混ざり合い、混沌としていて不条理で摩訶不思議ながらも、独特の忘れがたい毒気と色気のある禁断の果実のようにに仕上がった。面白かった!

パリ・オペラ座「ジュエルズ」のリハーサル&インタビュー映像 Jewels by Paris Opera Ballet

パリ・オペラ座の2009/2010シーズンが開幕し、現在「ジゼル」が上演されています。その間を縫って、「ジュエルズ」Joyauxのモンペリエ(2009年9月25日~28日)とグルノーブル(10月1日~4日)公演が行われました。

その「ジュエルズ」のリハーサル映像(「エメラルド」のマチュー・ガニオとレティシア・プジョル、「ルビー」のマチアス・エイマンとクレ-ルマリ・オスタ)、およびマチューとクレールマリのインタビューを、France3のcultureboxのサイトで観ることができます。



Découvrez Le Ballet de l'Opéra de Paris présente "Joyaux" de Balanchine à Grenoble sur Culturebox !

フランス語なので、何を言っているのかは全然わからないのですが、マチューが元気そうで良かったなって思います。バーレッスンの様子などもちょっと映っています。

2009/10/04

マラーホフ主演 韓国国立バレエ「チャイコフスキー」の写真 Malakhov in Boris Eifman's Tchaikovsky

韓国のReinaさんのサイトで、9月にウラジーミル・マラーホフが韓国国立バレエ「チャイコフスキー」(ボリス・エイフマン振付)に客演した時のゲネプロ写真がアップされています。マラーホフ・ファンの方には必見の写真です。

http://reina.egloos.com/4247875

作品の雰囲気、マラーホフの熱演が良く伝わってくる写真で、この公演は本当に素晴らしかったんだろうなって思わせてくれます。日本でもいつか、マラーホフ主演の「チャイコフスキー」が観られると良いのですが。

さらに多くの写真が
http://www.danceinkorea.com/
でアップされています。Reinaさん自身が撮影されたものです。左側のPhoto Balletのところをクリックしてください。

「ウィーンミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」 日本橋高島屋

観に行ったのは一週間前だったのだけど、ここしばらくの多忙から来る体調不良で、すっかり感想を書くのが遅くなってしまった。良い展覧会だったし、10月12日(月・祝)まで開催中なので。

http://info.yomiuri.co.jp/event/01001/200907099510-1.htm

第1章 装飾美術と風景画
第2章 グスタフ・クリムト
第3章 エゴン・シーレ
第4章 分離派とウィーン工房
第5章自然主義と表現主義

観に行ったのは一週間前だったのだけど、ここしばらくの多忙から来る体調不良で、すっかり感想を書くのが遅くなってしまった。良い展覧会だったし、10月12日(月・祝)まで開催中なので。

「クリムトとシーレ」という副題がついているけど、実際にはこの二人の作品は少なめ。クリムトに関しては、素描以外は6点で、カタログを見ると大阪と福岡のみ展示の作品に良いものがあったりしたのは残念だけ。だけど、彼の代表作の一つである「パラス・アテナ」があるのが素晴らしい。兜をかぶり黄金色の鱗のような甲冑を着た戦いの女神アテナが、色の薄い瞳でこちらをきりっと見据え、右手には腕を広げた裸の女性が配置されている。アテナの強い視線が鮮やかだ。また、初期の「寓話」や、左右に金色の帯を配置して中央には抱擁に陶酔する恋人たち、それを見下ろすさまざまな年齢の人々の不吉な影がいかにもクリムト的な「愛」。また、中央に平面的な聖母子像を丸い枠の中に配置し、両脇には筋肉隆々、彫刻のような美青年二人を置いて立体感を出した「牧歌」も印象的。早世したグスタフ・クリムトの弟エルンスト・クリムトの作品も2点あって、きらびやかな装飾性がグスタフに非常に良く似ている。

エゴン・シーレの作品も、数は多くないものの傑作が揃っていた。多くの自画像を残したシーレだけど、中でも「自画像」(1911)。この作品は、顔を左側に向けていて、その右側には死神のようなもう一つの自画像が寄り添っている。「アルトゥール・レスラー」は、彼の初期の重要な後援者の一人で、こちらは右側に顔を向けていて、スタイリッシュな中にモデルへの敬意が感じられる。シーレの当時16才の妹ゲルトルーデをモデルにした「意地悪女」は、少女が本当に意地の悪い表情をしたときの一瞬の動きを鮮やかに捉えたもので、面白い作品だ。「裸の少女<ゲルトルーデ>」もタイトルの通り、妹をモデルにしたもので、未成年の妹の裸体画を描くとはシーレもやるものだ。シーレの作品ではないが、シーレを描いたアントン・ペシュカの「エゴン・シーレの肖像」は、背景やスーツの柄などの渦巻く感じが不安感をかもし出していて、かなり強烈。

他の画家による作品も面白いものが多くて、フーゴー・シャルルモントの「ハンス・マカルトのアトリエの静物」は、エキゾチックで若干成金趣味の師匠のアトリエをブルーなどを効果的に使っていて印象的。シャルル・ヴィルダの「ランナーとシュトラウス」は舞踏会の躍動感と上流社会のスノッブさ、一段と高い位置で演奏する奏者たちをうまく配置している。ヴァイオリンを弾くヨーゼフ・ランナーの横にいるのは、ヨハン・シュトラウス(父)

メラ・ケーラーやマリア・リカルツの「ウィーン工房のハガキ」シリーズは、当時のモードをお洒落にキュートに伝えていて、モダンな印象。そして同じく「ウィーン工房のハガキ」を描いていたのがかのオットー・ココシュカ。不吉で不穏な印象の作風で知られる彼が、こんなリリカルな作品も残していたとは。そしてシーレの流れを感じさせるオッペンハイマーの作品がそれぞれ強烈。自らの展覧会のポスターに、自傷行為を思わせる血に染まった裸体像を描いてしまうのだから。親友であったエゴン・シーレの、自分の絵が二束三文でしか売れなかったときの失望と鬱屈を感じさせる表情を切り取った「エゴン・シーレ」は、胸に痛い。

風景画や人物画にも美しい作品、強い印象を残す作品などいろいろあって、クリムトやシーレのみならず、19世紀末のウィーン美術はとても充実していたことが伺える。作曲家のシューンベルクが、画家としても評価が高かったと知らなかったし、彼と親しく付き合っていた若い画家リヒアルト・ゲルストルが、シューンベルクの妻に失恋したために25歳で自らの命を絶ったというエピソードが衝撃的。そのゲルストルが描いた「母と娘」は大きく目を見開いた母娘の姿がちょっと異様で怖い。

美しさ(もしくは醜さ)の中に人間の魂を時には赤裸々に描き、また時にはひそやかに匂わせた19世紀末の雰囲気に浸ることができた。

東京での展示終了後、大阪と福岡での開催が予定されている。
【大阪会場】 10月24日(土)~12月23日(水・祝) サントリーミュージアム[天保山]
【福岡会場】2010年1月2日(土)~2月28日(日) 北九州市立美術館

東京では展示されなかった作品も大阪や福岡では展示されるようなので、ちょっと羨ましい。

でも、観終わった後は同じフロアで開催されていた北海道物産展で、ソフトクリームを食べたり椎茸や蕎麦などを買い込んで現実の欲望に打ち負かされたのだった(笑)

2009/10/03

新国立劇場「ドン・キホーテ」のインタビュー動画/兵庫県での新国立劇場バレエ団公演

新国立劇場のジ・アトレのサイトが更新されていたので見に行ったら、「ドン・キホーテ」の出演者のインタビュー動画が追加されていました。

http://www.atre.jp/news/detail112.html

バジル役の4人、山本隆之さん、マイレン・トレウバエフさん、芳賀望さん、そして福岡雄大さんの4人です。取り急ぎ、マイレンのだけ見ました。彼はけっこう日本語が話せるはずなのですが、このインタビュー動画では挨拶と最後のメッセージ以外はロシア語でしたね。ロシア語を話す彼をはじめて見ました。バジルは踊りだけでなく、演技も大事だということを語っていたので、本当に彼の演技が楽しみです!

それにしても、10月12日が初日だというのに、10月2日現在、未だ主役ペア以外のキャストが発表されていないのはどういうことでしょう。主演以外のダンサーのファンもたくさんいるはずなのに。

http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000201_2_ballet.html#cast

いい加減しつこいとは思うのですが、オペラの方はシーズンが始まっているというのに、未だ2009/2010シーズンのダンサーラインアップも発表されていないし、ボリショイでの「椿姫」の公演レポートもありません。

ファンとしては、インタビュー動画も嬉しいのですが、その前にやるべきことがあるんじゃないかと思います。チケットを売るには、動画より、エスパーダや森の女王、街の踊り子といった主要キャストを発表する方が有効かと思うのですが。ホント、新国立劇場のスタッフは税金泥棒といわれても仕方ないし、一生懸命やっているダンサーにも気の毒な話です。

東京バレエ団は、ブログなどでキャストやリハーサル、レポート等、本当にきめ細かい情報提供をしていて、ダンサーにも親しみが持てるようになりますが、そういうことは新国立劇場では考えていないんですね。

*******

それからunoさんの「球面三角」様で教えていただきましたが(いつもありがとうございます)、

来年1月に兵庫県三田市で、新国立劇場バレエ団、牧阿佐美新演出の『くるみ割り人形』を含む、クラシックバレエのハイライト集が上演されるそうです。キャスト等は未定。

新国立劇場バレエ団『クラシックバレエハイライト2010』

2010年1月31日(日)14:00 三田市総合文化センター 大ホール
一般:5,500円 / Sato-Netくらぶ:4,950円
一般発売:10月15日(木)
http://sanda-bunka.jp/event/details/100131.html
電子チケットぴあ TEL:0570-02-9999 [Pコード:398-656] URL:http://t.pia.jp/
ローソンチケット TEL:0570-084-005 [Lコード:55406] URL:http://l-tike.com/

チケットはぴあでも買えるようです。

この公演ももちろん、新国立劇場のサイトには載っていません・・・。

2009/10/01

10/1 黒田育世 「矢印と鎖」/NYCBベンジャミン・ミルピエのインタビュー/NYCBメッセージ動画

今日はダンス・トリエンナーレ東京黒田育世の「矢印と鎖」を観てきました。

黒田育世「矢印と鎖」
出演:大迫英明、烏山茜、菊沢将憲(空間再生事業GAIA)、西田弥生(BATIK)、黒田育世(BATIK)
会場:青山円形劇場

黒田育世初体験。奇天烈な発声の台詞、モノローグ映像、歌、ノイズ的な音楽とさまざまな手法を駆使し、ドキュメンタリー的なところもあり、またピナ・バウシュのタンツシアター的なところもあり、言葉にするのは難しいですがとにかく強烈。体脂肪のほとんどない身体の黒田さんが、黒いチュチュを着て、アームスの美しいクラシックバレエ的な踊りを見せながらも、時々チューニングが狂って壊れたバレリーナのアンドロイドのように舞台の上をぐるぐる旋回していて、かなり怖かったです(←褒めています)。5人のダンサーがゴミ箱から丸めた紙くずを投げ続けて舞台の上を紙屑だらけにしたり、服を脱いで積み上げ、黒い下着姿になって、ついでに顔に黒い袋をかぶせて、一人ずつ床の上を匍匐前進するように這いつくばり蠢いたり、子供時代の思い出話を延々と語ったり。「まだ続くのかー」と思うくらいこれでもか、といろいろ見せ付けられてお腹いっぱい、ものすごく疲れましたが、新しさと古さが入り混じった不思議さが面白かったです。

エル・オンラインで動画がちょっと見られます。
http://www.elle.co.jp/index.php/elletv/(chaine)/405370/(video)/405379

*****

The New York Observerに、NYCBのプリンシパル&振付家のベンジャミン・ミルピエのインタビューが載っていて、これが面白かったです。ミルピエは、パリ・オペラ座に「Amoveoアモヴェオ」を振付けたり、10月のABTの秋公演には新作「Everything Doesn’t Happen at Once」を振付けたりと、振付家としての活躍が目立っています。ABTに作品を振付けるのは今回が二度目です。
http://www.observer.com/2009/theater/everything-happening-millepied

現在全米をツアー中のミハイル・バリシニコフのためにも、ミルピエは新作を振付け、さらにミーシャを題材にした映像も撮っているそうです。映画と言えば、ダーレン・アロノフスキー監督の新作で、バレエ団を舞台にしたスリラー映画「Balck Swan」において、ミルピエは主演のナタリー・ポートマンにバレエ指導をしているとのことです。

現在32歳のミルピエは才能あるダンサーであり振付家であると共に、容姿にも大変恵まれています。ほっそりとしていて長身、大きな青い瞳でとてもハンサム。フランス出身、15歳でNYCBに入団し2001年から振付も行っています。さまざまなアーティストとのコラボレーションを実現し、「アモヴェオ」では彼の友人のマーク・ジェイコブスが衣装のデザインを行っており、音楽はフィリップ・グラスによるものです。

この記事では、元NYCBの同僚で振付家のクリストファー・ウィールダンのコメントも載っています。二人の振付の課題は、バランシンの技術的な正確さと古典性を保ちながらも、ジェローム・ロビンスから得られた、生の感情を伝えることです。

「ぼくとベンジャミンの共通点は、抽象的な作品の中に感情を込めようとしていることだよ」とウィールダン。ミルピエも、ウィールダンも、ジェローム・ロビンスに多大な影響を受けたと語っています。ロビンスは1998年に亡くなる直前までNYCBで振付活動を行い、ウィールダンやミルピエは彼と仕事をした最後の世代です。「他のダンサーと反応し、舞台の上で自分自身であり続け、自然に演じて、自分の個性を役の中に込めること」それがロビンスのバレエだとミルピエは語っています。

「Everything Doesn’t Happen at Once」を踊るABTのコリー・スターンズや他のダンサーたちは、ミルピエは現役のダンサーであるため、何を求めているのか実際に踊って見せてくれるのでやりやすいと言います。また、ミルピエがまだ32歳と若く、世代的にもあまり変わらないので、振付をたとえるのに共通する話題があります。「彼がゲーム「TEKKEN」をやっているかどうかは知らないけど、彼の振付はそれに似ているよ」とスターンズは語りました。

11月7日からはパリ・オペラ座にて「アモヴェオ」の再演も行われます。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2009_2010/Ballets/spectacle.php?lang=fr&selected_season=354663924&event_id=426&CNSACTION=SELECT_EVENT

******
ABTでの「Everything Doesn’t Happen at Once」の初演は10月7日なのですが、ミルピエはNYCBの日本公演に参加するのですよね。イープラスのサイトに、NYCBのプリンシパルたちからのメッセージビデオがアップされているのですが、その中にミルピエのコメントもあります。ミルピエは「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」(11日)と「ウェストサイドストーリー組曲」(10日)に出演します。きっと「Everything Doesn’t Happen at Once」の初演を見届けてから、来日するのでしょうね。
この映像には、他にアシュレイ・ボーダー、マリア・コウロスキー、ジェニファー・リンガー、チャールズ・アスケガード、ダー・シー・キースラーのメッセージがあります。

http://mv-theatrix.eplus2.jp/article/129267985.html

また、Bunkamuraのサイトには、クリストファー・ウィールダンからのメッセージが掲載されています。
http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org49_09_nycb_16s.html

今後の僕の目標は、若い観客をバレエに引きこむこと。そんなことムリだと鼻で笑う人たちは多いですが、僕は恥じらいもなく「呼んでみせる」と言いたい。たとえば3年前に、僕がウェイン・マクレガーと組んで行ったコヴェントガーデンでのトリプル・ビルは、僕がマイケル・ナイマン、彼がホワイトストライプスというミュージシャンと組んで創作にのぞんだこともあり若い世代にも好評でした

ウィールダンやミルピエのような若い振付家の尽力によって、より多くの若い人たちがバレエを観るようになれば素敵ですよね。

イーゴリ・コールプとイリヤ・クズネツォフがロシア功労芸術家に Igor Kolb & Ilya Kuznetsov awarded Honoured Artist of Russia

ballet.coのキーロフ・フォーラムのKevin Ng氏の投稿によると、マリインスキーのイーゴリ・コルプとイリヤ・クズネツォフがロシア功労芸術家(Honoured Artist of Russia)に任命されたそうです。

http://www.ballet.co.uk/dcforum/DCForumID18/243.html

二人とも素敵なダンサーで、素晴らしいアーティストであるので、本当に喜ばしいことです。イーゴリ・コールプは今年11月からのマリインスキー・バレエの日本公演で観ることができますが、イリヤ・クズネツォフは来日メンバーに入っていないんですよね。彼はマリインスキーの前回の来日でも来ていないし、ぜひ彼の舞台を観たいんですが。

イーゴリ・コールプは愛知県立芸術劇場でのマリインスキーの「眠れる森の美女」にも出演することから、インタビューが中京テレビ事業局のサイトに載っていました。彼の真摯で誠実な人柄が伝わってきますね。彼のマリインスキー劇場での主役デビューは、ヴィシニョーワとの「眠れる森の美女」で、終演後にファルフ・ルジマートフが突然楽屋を訪ねてきてくれて「素晴らしかったよ」と言ってくれて嬉しかったと語っています。

http://www.cte.jp/special/mariinsky/index.html

で、上記ballet.coのスレッドでは、オーレシア・ノーヴィコワとレオニード・サラファーノフの間に9月の頭に男の子が誕生したというニュースも載っていました。ノーヴィコワが産休中であるとは聞いていたのですが、相手がサラファーノフだったとは、ちょっとびっくりです。サラファーノフがパパになったんですね。「ドン・キホーテ」のDVDの主役ペアは実生活でもカップルだったんですね~。

ということで、とてもおめでたいニュース3連発でした!皆様、本当におめでとうございます!!

10/4追記:マリインスキーのオフィシャル・サイトにも出ました。
DVDになった「春の祭典」で選ばれし乙女を踊った、アレクサンドラ・イオシフィディ(セカンド・ソリスト)も功労芸術家として任命されたそうです。

http://www.mariinsky.ru/en/news1/news1/nagrady/

Ballet soloist Alexandra Iosifidi, who appears in both classical and contemporary ballets, Mariinsky Theatre principal dancer Igor Kolb, who has danced almost the entire principal dancer repertoire at his home theatre, and ballet soloist Ilya Kuznetsov, who has created memorable characters in the classical repertoire, have been awarded the title Honoured Artist of Russia by Russian Presidential Decrees.

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »