amarenaのロベルト・ボッレインタビュー
以前、ロベルト・ボッレの取材の舞台裏を編集部ブログで紹介していたamarenaですが、本誌が発売されました。
http://amarena.fusosha.co.jp/issue/index.html
「ロベルト・ボッレ独占取材
バレエ 美の引力」
「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」と、ヨハネ・パウロ2世の前で踊った「アヴェ・ヴェルム」の2枚の美しい写真が見開きで載っています。そして撮り下ろしの全身ポートレートは、シンプルなヘンリーネックシャツのボタンを開けていて、いつもとちょっとイメージが違いますがとても素敵です。
ABTにプリンシパルとして参加してのアメリカ進出が一つの到達点としていますが、秋からもスカラ座での「真夏の夜の夢」「ジゼル」に加えて「さすらう若者の歌」を初めて踊ります。12月にはノイマイヤーが彼に振付けた「オルフェウス」初演があり、「僕のキャリアの中でも最も重要な出来事といってもいいかもしれない。このときが来るのをずっと待ち焦がれていたけど本当にその時が訪れるとは思わなかった」とロベルトは語っています。ノイマイヤーがゲスト・ダンサーをバレエ団に招いて新作を振付けるのは、1992年の「シンデレラ物語」のマニュエル・ルグリ以来だそうです。「オルフェウス」という題材もノイマイヤーが選んだとのこと。
ユニセフでの活動や、テレビ出演、デザイナーとのコラボレーション、そして写真集などバレエダンサーの枠を超えた活動については、「劇場という小さな箱の中だけで生きるのではなく、新しい観客を求めて外に出るのが務めだと思っている」とのこと。また、ロベルトにとって「美」とは何か、ということについても語っていますが、それについては、ぜひ本誌の方をご覧になってください。
ロベルト・ボッレと踊るパートナーたちということで、パートナーを務めたABTのパロマ・ヘレーラ、ベルリンのポリーナ・セミオノワ、そしてスカラ座のフランチェスか・ポディーニのミニインタビューも載っています。
それから、バレエ・ダンサーの美の秘訣についてのコラムが興味深かったです。ロベルトはたくさん水を飲むことを挙げています。また、アニエス・ルテステュのインタビューも載っていました。アニエスは、ドロテ・ジルベールのウェディングドレスもデザインしたとのこと!彼女の美の秘訣は、よく寝ること、タバコを吸わないこと、きちんとメイクを落としてから眠ること、そしていつもポジティブな気持ちで生活することだそうです。
一流のバレエダンサーのような肉体を獲得するのは無理にしても、生き方や日常生活の過ごし方については、ヒントになることがたくさんありますね。ロベルトも、アニエスも、観客に舞台を観たことで今までとは違うきっかけがもてるような、目には見えないような種を与えていければという気持ちで踊っているそうで、観客としても、舞台から色々なものを受け取ることができるようになりたいなと思います。
この記事とは別に、毎号バレエ公演の紹介記事があり、今回はマリインスキー・バレエの「白鳥の湖」が紹介されています。
あと、北京のペニンシュラ・ホテルとのタイアップ記事が載っていて、北京の地図やスポット紹介も。ちょうど金曜日から北京に行って来るので、参考にしたいと思います。(ってわけで、多分来週月曜日までブログはお休みです)
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