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2009/10/18

10/9 シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」 北京国家大劇院 Stuttgarter Ballett Der Widerspenstigen Zähmung in Beijing

Der Widerspenstigen Zähmung / The Taming of the Shrew
10/9(北京国家大劇院) Stuttgarter Ballett

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Choreography and Staging by John Cranko
Music Kurt-Heinz Stolze after Domenico Scarlatti
Conductor James Tuggle
Orchestra: The National Ballet of China Symphony Orchestra
初演:1969年3月16日

Katharina Sue Jin Kang
Bianca Elizabeth Mason
Petrucchio Filip Barankiewicz
Gremio Alexander Zaitsev
Lucentio Marijn Rademaker
Hortensio Dimitri Magitov
Two Ladies of the Street Oihane Herrero, Renee Wright
Servants Mikhail Soloviev, Arman Zazyan, Brent Parolin, Tomas Danhel
Pas de six Daniela Lanzetti, Magdalena Dzeigielewska, Hyo-Jung Kang, Laurent Guilbaud, Nikolay Godunov, Damiano Petenella

とにかく劇場に到達し、それから自分の席に到着するまでが一苦労で、大変な思いをした。会場に30分前には到着していたものの、チケットの受け取りが窓口で英語が通じなかったり、どんどん割り込まれたり、さらにはクローク、荷物検査などなどで、なんと開演にはぎりぎり間に合わず、1幕は端の席で見る羽目に。救いは、端の席でも比較的見やすかったことだろうか。

初日ということで、大変豪華なキャストを揃えてきた。キャタリーナにスージン・カン、ペトルッチオにフィリップ・バランキエヴィッチ、ルーセンティオにマリイン・ラドメーカー、さらにグレーミオ役にアレクサンダー・ザイツェフを配置するなんて凄い~。プリンシパルが5人も出演しているんだもの。

今年の世界バレエフェスティバルでも大評判だったフィリップのペトルーチオは、全幕で観てもすごく男らしく豪快でカッコいい。ガラ公演で踊ったパ・ド・ドゥでの三回転トゥールザンレールも飛び出し、素晴らしい高さのある跳躍、茶目っ気、この役が彼にとって当たり役であることに大いに納得。男性バレエダンサーで、彼のような男っぽいタイプは少ないから貴重な個性だ。「じゃじゃ馬ならし」って、おてんば娘を、お腹を空かさせたり眠らせなかったり、あの手この手で調教しておしとやかな女性に仕立てるという、女性から見ると相当ひどい???って思う筋書きなのだけど、これくらいのいい男だったらそれもアリかな、と思わせてくれちゃう。

スージン・カンのキャテリーナは、あの華奢でフェミニンな容姿からは想像もできないおてんばぶりを発揮した。ガニ股で足先はフレックス、顔を前に突き出しておよそバレエ的には美しくないポーズを堂々と弾けた演技で魅せてくれた。バンジョーでモロにホルテンシオの頭を殴るところにもまったく躊躇なし。表情の語彙が豊富で、乱暴でガサツな中にもふとしたところに女らしさや可愛らしさが透けて見えるところがポイント。スージンはとにかく身体のラインが美しいし、ジュッテも軽やかでふっと空中に浮かぶ瞬間が見える。1幕最後にジュッテで下手へとはけていくところがあるのだけど、ふわっと浮かんで残像を残しながら視界から消えたので、まるで飛び去ったかのようだった。

ビアンカの3人の求婚者のうちの、二枚目ルーセンティオにマライン・ラドメイカー。彼が舞台にいると、その周りがキラキラ光っているんじゃないかと思うくらいの眩しさ。でも、いきなりキャテリーナに水をかけられたり、足を踏まれてアイタタタ…というちょっと間抜けなシーンもあり。1幕の終盤に、アントルシャを多用したソロ、そして2幕に長くてかなり大変なソロとビアンカとのパ・ド・ドゥ。マラインは上半身が柔らかくて綺麗で気品があり、アントルシャの足先がとても美しい。2幕のソロは、途中までは素晴らしかったけど、終盤で回転が不安定になってしまったところがあった。2月に怪我をしてから、ガラ公演には出ていたものの、全幕は久しぶりということで、無事に復帰できたのが何よりも嬉しい。

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求婚者その2のグレーミオ、アレクサンダー・ザイツェフはテクニックが素晴らしいのに、こんな変な白塗りの役も踊るんだわ。彼が文章を読むときに、その声を象徴させるような不協和音が入るのが可笑しい。ザイツェフは表情豊かでコミカルで、本当に芸達者な人だわ。

グレーミオ、ルーセンティオ、そしてホルテンシオの3人がメヌエットに合わせて同じ振付で踊る踊りが、も~ものすごく可愛くて。ちょっと「ロミオとジュリエット」の3馬鹿トリオの踊りを髣髴させるのだけど、ちょこまかした細かい動きがとても合っていた。

アンザンブルもにぎやかで、一人一人が細かい演技をしており、台詞やざわめきが聞こえてきそう。公演そのものは時がたつのを忘れるほど楽しかった。パ・ド・シスや4人の召使の男性ダンサーたちが長身美脚の粒ぞろいで、このバレエ団は男性ダンサーがめっちゃ充実しているわと改めて思った。

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バレエ公演感想2009」カテゴリの記事

コメント

naomiさん。
わ~い!待っていましたよ~>シュツットガルト・バレエレポ本編。私はまだ日本でしか知らないので、フィリップ・バランキエヴィッチ位しかお馴染じゃないのですが、写真で見ても粒揃い感があります。次回の来日(って2011年?)が楽しみです。前回はオネーギン1回だけしか見なかったのですが、次回来日した時は、沢山見ようっと。
naomiさんを北京まで足を運ばせた御贔屓さんがどなたか、とっても気になっているのですが…書き込みから推測するにマリイン・ラドメイカーさんでしょうか。
劇場到着から入場までが大変なんですね。開演間に合わなかったなんて、ショックですよね。心して早めに行くようにします。

こんにちは。
本当に、「じゃじゃ馬ならし」は楽しかったですね。フィリップはこのペトルーチオが最高でしょう!!オネーギンの100倍ステキだと思うほどです。男らしくて豪快で表情豊かで、テクニック面でも満点!
対するスージン・カンは、彼女を見るたびにこれほどの表現力と魅力を持ち、舞台をドミネート出来るアジア人ダンサーがいるなんて~と、国は違えど、アジア人として彼女を誇りに感じるほどです。本当に素晴らしい。アンサンブルがあちこちで細かい演技!も同感です。
場面のどこを切り取っても、キャラクターが立っててストーリーがあるんですよね。どこを見てても楽しい。
本当に、クランコ作品は、シュツットガルトバレエは、まるでそれが約束であるかのように、いつも私を幸せにしてくれます。

 それを3連夜!ロケーション・北京には難儀しましたが、やっぱり
全幕3公演なら、もう一度でも私は行くかも~絶対行かない!宣言は
撤回しないと。。。


YUIOTOさん、はい、写真を見てもいい感じでしょう?ここの男性ダンサーはみんな背が高くて男前ですよん。ドイツのカンパニーですが、ドイツ人は少ないんですけどね(男性プリンシパルでは、フリーデマン・フォーゲルのみ)。マラインはマイ王子で、個人的にも応援中なのです~。美貌に似合わず素朴な性格も超可愛いのですよ。

本当に入場するまでがこの劇場は大変です。もぎりを経てからも、実際に席に着くまでの距離もすごく長いし、英語は通じないし、時間の余裕を持ってお出かけになることをお勧めします。11月ともなれば、寒くなっているのでコートを着用している人も多く、クロークなども大混雑だと思います。しかも、横入りは当たり前ですから。(荷物検査のところで、強制的にコートは預けなさいと指示されるのです)

ゆいーちかさん、

「じゃじゃ馬ならし」楽しかったですね!3日間最高のキャストで観ることができて幸せでした。フィリップはやっぱりこの役が一番彼の持ち味に合っていますね~。(もちろん、現地でもお話したとおり、イリのペトルーチオもとってもチャーミングで魅力的でしたよ
スージン・カンも彼女の持つ引き出しの豊富さに魅せられました。東洋人で、ドイツのトップカンパニーでトッププリマとして輝いている姿はやっぱり嬉しいですよね。表現力も当然素晴らしいし、年齢を感じさせない軽やかさ、ラインの美しさも絶品で、まだまだ踊って欲しいです。次回の来日までは絶対にいて欲しい!
そうそう、どこを切り取っても楽しくて台詞が聞こえてきそうで、幸せな気分になりますよね。
うん、シュツットガルト・バレエの公演だったら、こんな未開の地でも?観に行ってもいいかな、と思います。「オネーギン」はどうなさいますか?(笑)

とても良い公演だったのですね、豪華なメンバーだし。次日本にくるときは、ぜひこの演目を持ってきてもらいたいです。
フェスでみたヴァランキエヴィッチのペトルーチオはとっても素敵で、こんな人に調教されたいと思いましたよ。ライモンダもオネーギンもよかったのですが、ペトルーチオが一番良くて。シュツットガルトの男性は、イリさん、ジェイソンさんと役者が多く、プリンス系もいらして格好いいんですよね。しかもみんなうまくて。北京でオールスターでみられた方々が羨ましい限りです。

ショコラさん、

バレエフェスの3つの演目では、フィリップは断然ペトルーチオが良かったですよね。多分彼も、ペトルーチオ役についてはファーストキャストだという矜持があるのではないかと思います。
イリ・イェリネクやジェイソン・ライリーなど、素晴らしい男性ダンサーが揃っているカンパニーですよね。もちろん、スージンやマリア・アイシュヴァルト、アリシア・アマトリアンと女性も良いんですが。

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