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2009/10/19

10/16 新国立劇場バレエ団 「ドン・キホーテ」 New National Theatre Ballet Don Quixote

10月16日(金) 19:00~ 新国立劇場 オペラパレス
新国立劇場バレエ 「ドン・キホーテ」

キトリ(ドゥルシネア姫):スヴェトラーナ・ザハロワ Svetlana Zhakharova
バジル:アンドレイ・ウヴァーロフ Andrei Uvarov

ドン・キホーテ:市川 透
サンチョ・パンサ:吉本泰久

ガマーシュ:澤田展生
街の踊り子:西川貴子
エスパーダ: マイレン・トレウバエフ

キトリの友達(ジュアニッタ):寺島まゆみ
キトリの友達(ピッキリア):西山裕子

メルセデス:湯川麻美子
ギターの踊り:楠元郁子

ジプシーの頭目:小口邦明
二人のジプシー:八幡顕光 福田圭吾

森の女王:厚木三杏
キューピッド:高橋有里
3人の妖精 西山裕子、丸尾孝子、小野絢子
4人の妖精 遠藤睦子 さいとう美帆 伊東真央 井倉真未

ボレロ:湯川麻美子 マイレン・トレウバエフ

第1ヴァリエーション:寺島まゆみ
第2ヴァリエーション:さいとう美帆


もうザハロワのキトリは何回も観たし、と思っていたけどマイレンがエスパーダを踊ると聞いてチケットを取った。すでにS席は完売で、端っこドアサイドの席しか買えなかった。すると、公演2週間前にキャンセルが発生し良席が放出されたけど、すでに持っているチケットを売る余裕がなく。座ってみると、自分の前に座っている人が野球のボールくらいの大きさのお団子を頭のてっぺんにつけていて、これが邪魔なこと!観劇の時はそういう髪型はやめて欲しいんだけど。

去年のボリショイ公演「ドン・キホーテ」では当日降板したザハロワ&ウヴァーロフだったので、「ドン・キホーテ」全幕で観るのは前回の新国立劇場公演以来。もともとザハロワって姫役に定評があるので、キトリが似合っているかどうかと言われてきた。だけど、今回の彼女は、圧倒的な美しさはそのままに、コケティッシュで明るく華やか、キトリらしいキトリに進化していた。踊りの方も、やや不調気味だったバレエフェスのときよりずっと調子良さそう。ザハロワには珍しく、長いバランスを見せてくれたりした。あの長く細い柳のような手脚でアティチュードやアラベスクでバランスを見事に決めてくれるのだから、造形美の極致。片手リフトで持ち上げられた時に、片脚をパッセの位置へと動かし、背中をきれいに反らせながらもタンバリンを元気良く鳴らして、とってもノリが良くてお客さんとコミュニケーションを積極的に取っている。彼女はまだまだこれから進化し続けるんだろうな。舞台の上にいることの幸せが、彼女とウヴァーロフからは伝わってきた。姫オーラ全開の夢のシーンでは、見事なイタリアン・フェッテを見せてくれた。ドルシネアのヴァリエーションにイタリアン・フェッテを入れるのは初めて観たかもしれない。12日、14日は3幕ヴァリエーションで扇子を持っていなかったとのことだけど、この日は扇子を持って踊ってくれた。こっちの方が可愛くて好きなのだ。

そしてウヴァーロフ!ひところの不調はどこへやら、今回は絶好調だった。2003年に世界バレエフェスティバルの全幕プロでステパネンコと踊った「ドン・キホーテ」が実に楽しかった。それから年齢を重ね、大怪我で1年以上舞台に立てなかったこともあった彼だけど、なんだか若返ったように元気いっぱい、ノリノリで陽気なバジルを踊ってくれた。それから、狂言自殺のところの細かい演技が実に面白くって、この観づらい安い席からでも、くるくると表情を変えて笑いを目いっぱい取ってくれているのがよくわかった。勢い良く飛び込んでくるザハロワをしっかりと受け止め、フィッシュダイブもスムーズにサポートし、高々と彼女を片手でリフト。息もぴったりで、こんなに素晴らしく、またビジュアル的にも麗しいこの二人を何回も観られる日本の観客は幸せだと思った。ウヴァーロフの年齢が気になるこの頃ではあるけど、まだ当分大丈夫そう。まずはDVDが楽しみ!

そしてもちろん、マイレンのエスパーダ!!!前日のバジルでは、初主演の寺田さんを立てるためにやや抑え目の演技で、若干先生モードが入っていた彼だけど、今日は踊りも演技も炸裂!色男オーラをバシバシ放ち、マントを翻す姿もイカしている。いつも思うことなんだけど、マイレンはルルベで立ったときのつま先が超美しいし決めポーズもこれ以上はないというくらい、ぴたっと決まっている。音楽に対する反応がすごくいいのもわかる。ボレロでの鋭いソテの空中姿勢も鮮やかで美しい。そして彼独特の、眉毛を片方上げるセクシーな表情にはしびれる。

2幕の酒場のシーンでの、メルセデス&ギターの踊りとの絡みがまた、超いわくありげでドキドキしてしまう。メルセデスと登場するけれども、ギターの踊りの最中、楠元さんの視線はマイレンに釘付け。でも結局楠元さんは引き下がり、マイレンは湯川さんのメルセデスと一緒に上手へと消えていくというキャーな展開。湯川さんの演技も、とても濃厚でドラマティックで、清楚だけどちょっといわくありげな楠元さんと好対照。演じる人によっては退屈なこのシーンも、芝居が巧みな人が揃うと、色っぽくてすごく面白い。DVD収録が貝川さんの薄いエスパーダの日になっちゃって、本当に残念・・・。

キューピッドの高橋有里さんは名人芸。かなりベテランのはずなのに、子供キューピッドの中にあっても可愛らしく、弾むような踊りでお見事。森の女王の厚木さんがちょっと残念な感じ。長身でプロポーションに恵まれているんだけど、あまりにも細すぎて、深刻な表情で、膝が前を向いちゃって・・。あまりにも美しいザハロワと一緒に踊るのは確かに不利なんだけど。ドリアードの中にいた小野絢子さん、やっぱりすごくきれいで目を引く。

あとは、第一ヴァリエーションの寺島まゆみさんが、高い跳躍なのに足音をまったくさせなかったのが凄い。足先がきれいに伸びて、素敵だった。

男性陣では、二人のジプシーに八幡さんと福田さんを投入。前日の古川さんの高い跳躍も良かったけど、今日の小柄な二人もきびきびとした動き。サンチョ・パンサの吉本さんは、ドン・キホーテ役が市川さんに代わったのに合わせて演技を変えてきているところが、さすがだった。

指揮者のバクランさんは、今日もダンサーをすごくよく観て指揮しているのがわかる。ちょっと鼻息が大きくて最前列の時には気になったけど、いいバレエ指揮者だ。東フィルの演奏もよく、全体的にとてもよくまとまった上演だった。ファジェーチェフ版の構成上の難点はあるけど(やっぱり2幕の最初で結婚を許されるのは、展開の面白さがない。ジプシーのシーンに主人公たちが出てこないし)、楽しい公演だった!

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バレエ公演感想2009」カテゴリの記事

コメント

12日のザワロワさんの3幕のソロでは扇を持っていましたよ。
グランフェッテでは持っていませんでした。
寺田さんは持っていませんでしたが、新国の方はもたないのですかね。

日本のバレエはなんだかもそもそして、苦手っていう方を今回ザハロワ様の日にご案内しました。
ドンキは、コミカルなところと姫なところと正統派バレエってところと盛りだくさんで楽しめるからいいし、新国立なら、もそもそ感はないかなあと思った作戦勝ちでした。
ザハロワはともかく、日本人でもスタイルよくて、衣裳もきれいだし、たのしかったわってとても喜んでいただけました。
今回ザハロワさまもよかったけれど、新国立の一人ひとりにやっと目がいくようになって、ほんとに楽しめました。
マイレンさん、みたかったです。

naomiさん、こんにちわ。私も14日にザハロワとウヴァーロフのドンキを見て、素晴らしい2人に感動でした。2人のドンキは何回か観てますが、今回ほど息が合って、バレエの舞台を楽しんでるのは初めて見ました。8月のバレエフェスの時もザハロワは弾けてましたので、どうもあの舞台が良い刺激になったのでしょうね?ウヴァーロフもずーっーと若々しくなり、相変わらず美しい長い手足で楽しそうに踊って、ますます優雅なお姿でした。3回全て見たかったです。

buminekoさん、

12日のザハロワは、扇の持ちパターンは16日と同じだったんですね。寺田さんはグランフェッテの時だけ持っていて、川村さんはまったく持っていませんでした。というわけで、新国立は持たないのがデフォルトなのかしら?

よしのっちさん、こんばんは。

日本のバレエをそれほど観ていない方でも、新国立のドン・キホーテは洗練されていて楽しめたと思います!お友達連れて行って正解でしたね。ザハロワが美しいのは言うまでもなく、女性ダンサーはみんなスタイルがすごくきれいで、よく揃っているし、衣装も素敵ですからね。来年の白鳥も楽しみですね~。

隣のハミーさん、こんばんは

今回のザハロワ&ウヴァーロフ、今まで観た中でも一番良かった気がします!二人とも調子良さそうだったし、気持ちが乗っているのがよーく伝わってきましたね。心から舞台を楽しんでいるのを見ると、観客の私たちも嬉しくなっちゃいますよね♪ これだけたくさん、この二人を観られる東京の観客は幸せですよね~。

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