10/10 シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」 北京国家大劇院 Stuttgarter Ballett Der Widerspenstigen Zähmung in Beijing
Der Widerspenstigen Zähmung / The Taming of the Shrew
10/10(北京国家大劇院) Stuttgarter Ballett
Choreography and Staging by John Cranko
Music Kurt-Heinz Stolze after Domenico Scarlatti
Conductor James Tuggle
Orchestra: The National Ballet of China Symphony Orchestra
初演:1969年3月16日

(写真は「じゃじゃ馬ならし」ではないけど、ジェイソン・レイリーが出ているということでお許しを)
Katharina Maria Eichwald
Bianca Anna Osadcenko
Petrucchio Jason Reilly
Gremio Tomas Danhel
Lucentio Nikolay Godunov
Hortensio Laurent Guilbaud
Two Ladies of the Street Oihane Herrero, Renee Wright
Servants Mikhail Soloviev, Arman Zazyan, Brent Parolin, Yaosheng Weng
Pas de six Miriam Kacerova, Alessandra Tognoloni, Rachel Buriassi, Alexander Jones, William Moore, Roland Havlica
間がすっかり空いてしまってすみません。
この日の主演は、ジェイソン・レイリーとマリア・アイシュヴァルト。主役が変われば、作品の雰囲気もずいぶんと変わる。
ジェイソンは、ワイルド&セクシーなペトルーチオ。茶目っ気があって、いたずら小僧のようで、色気がある。フィリップ・バランキエヴィッチのペトルーチオは、男っぷりのいい豪快な伊達男で、すごくマスキュリンでカッコいいのだけど若干色っぽさが足りないところがあった。そこがまたフィリップの良さでもあると思うのだけど。ジェイソンはフィリップのように長身で鋭さがない分、憎めないセクシーさがある。クラシック・バレエ的な精緻さも、ジェイソンが一番優れていると思った。つま先は綺麗だし、何よりも身体がものすごく柔軟でしなやかだ。1幕終盤のヴァリエーションでの、グラン・バットマンしながら進むところでは、驚くほど高く上がった脚と、突き刺すようにぴんとしたつま先の美しさに目が吸い寄せられた。着地も柔らかく、まるで猫のよう。
ストーリーだけ考えれば、ペトルーチオってとんでもない男なのだから、ダンサーの魅力がなければ単なるドメスティック・バイオレンスな奴になってしまう。今回の3人のペトルーチオ役は、それぞれ違った魅力を発揮していて、素敵だった!
マリア・アイシュヴァルトのキャタリーナは個人的にはちょっといまいちだった。踊りのテクニックについてはまったく文句はない。「じゃじゃ馬ならし」の2幕の後半では、非常に複雑で難しいリフトが登場する。「マノン」の沼地のパ・ド・ドゥに登場するような、女性を空中で回転させるリフトなどもあり、ずっと男性が空中でサポートをしていなければならない。この回もサポートはとてもスムーズできれいだったけど、サポートされている時の空中姿勢の美しさは、スージン・カンのほうが綺麗だったと思う。キャタリーナというキャラクターは、ガサツで乱暴な中にも、可愛らしさや女らしさがないといけないと思うのだけど、アイシュヴァルトはその表現が足りないように感じられたのだ。それとジェイソンとアイシュヴァルトの組み合わせが、意外としっくりこなかったようにも思えた。
ルーセンティオのニコライ・ゴドノフは、長身で比較的男らしい容姿なので、この役のイメージとは違っていた。テクニック自体は昨日のマリインより安定していて、非常にきっちりと決めていて上手いと思った。ビアンカのアンナ・オサチェンコは脚が非常にきれいなダンサー、キャラクターもぴったり合っていたと思う。二人の街の女は前日と同じキャストだけど、オイハネ・ヘレーロとレネ・ライトはとても芸達者で笑わせてくれた。パ・ド・シスの中に、注目の若手超美形ダンサー、アレクサンダー・ジョーンズがいた。ほっそりとしていて顔が小さく、ちょっとキアヌ・リーヴスに似ていて美しい~。この日のパ・ド・シスの男性三人は実力者をそろえていたけど、アレクサンダーはとびきり綺麗だった。
観客のマナーはこの日が一番ましだったと思う。アンサンブルも、二日目ということで慣れて来た感じで、ますます呼吸が合っていて、楽しい舞台になった。
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コメント
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こんにちは。
マリア・アイシュヴァルトに関しては、私も全く同意見です。可愛さや女らしさの表現が足らない~というか、そもそも役を読み間違えてるのではないか・・・とさえ思いました。「オネーギン」のタチアナも彼女のはどこかクールで。。。どちらも私の好みではありません。
!なんて笑顔になってしまいました。セクシーなんですよねえ~キレイな子ってたまにいるけど、セクシーなダンサーってあまりいないので貴重かもしれない。。。無事に成長して、オネーギンやペトルーチオを踊ってほしい(ほとんど母の気分です(笑))
アレクサンダー・ジョーンズはホントキレイですよね?!出たきた時は、~ワッ!出た!出た
投稿: ゆいーちか | 2009/10/29 00:38
また楽しいレポートをありがとうございます。何か、待ちかまえているみたいで、すみません。
pose101(でしたっけ)を教えていただいてから、ジェイソンが気になって仕方がないです。チャーミングですよね。私もフェスでちらっとみただけですが、アイッシュバルトのキャタリーナは、うまいな、とは思ったのですが、ほかの人でみたいと思ったのが正直なところでした。でも、上手は上手で、安心してみていられるのですけれど。
投稿: ショコラ | 2009/10/29 12:58
ゆいーちかさん、こんばんは。
マリア・アイシュヴァルトって、やっぱりロシア系の踊り手だと思うし、どちらかというと姫系というか女王様系が似合うタイプなので、カタリーナはミスキャストだと思うんですよね。タチアナも、私は苦手ではないけど、スージンの方がずっとエモーショナルで繊細で素晴らしいと思います。
って思いました!おひげもとてもよく似合っていたし、確かにセクシーな役がイケるかもしれません。
アレクサンダー・ジョーンズ、「眠り」の青い鳥で注目したのですが、ホント今回も舞台に登場したときに美しい~
投稿: naomi | 2009/10/30 01:18
ショコラさん、こんばんは。
北京公演の感想は、マイペースで書いているので大丈夫です!
ジェイソンの「101」、面白いですよね!一度生で見られたらいいな~って思うんですけど。彼は本当に幅広いダンサーで、色々な役を演じられるから魅力的です。
マリア・アイシュヴァルトは、何気にバレエフェスで観た演目では「ライモンダ」が一番合っていたような気がします。まだ感想はこれからなのですが、アリシア・アマトリアンのキャタリーナはとても可愛くて、良かったと思います!
投稿: naomi | 2009/10/30 01:26
私もアイッシュヴァルトは、ライモンダが一番良かったと思いました!じわじわと盛り上げてくる感じで迫力がありました。
私も101が生でみてみたいです。シュツットガルトに行かないと無理ですよね。。。
アリシアのキャタリーナのお話も、気長にお待ちしております^^
投稿: ショコラ | 2009/10/30 12:44
ショコラさん、こんばんは。
バレエフェスももう気がつけば2ヶ月経ってしまって、ずいぶんと時間が経ってしまったような気がします。アイシュヴァルトの「ライモンダ」は姫オーラがすごかったですよね。彼女はバランスも得意だし。
ジェイソンの「101」は、今年の夏にイタリア各地で行われた「ロベルト・ボッレ&フレンズ」で踊られたんですよ。このボッレ&フレンズは、ふたを開けてみるまで誰が出るのかも不明だったのですが、実際にはジェイソン、アリシア・アマトリアン、イリ&オットー・ブベニチェク、BBLのジュリアン・ファヴロー&カテリーナ・シャルキナ、中村祥子さんとかなり豪華なメンバーだったんですよね。
投稿: naomi | 2009/10/31 01:50