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2009/08/29

NHK「スーパーバレエレッスン/ロイヤル・バレエの精華 吉田都」 (1)

「“ジゼル”第1幕からバリエーション」
【講師】吉田都
【生徒】茂田絵美子
【出演】ピーター・ライト
【ピアノ】蛭崎あゆみ

第一回ということで、ロイヤル・バレエの紹介から始まった。吉田都さんを見出した、当時サドラーズ・ウェルズ・ロイヤルバレエ(現バーミンガム・ロイヤル)の芸術監督だったピーター・ライトのインタビューがあった。都さんは最初から教師が直す必要がないほど完成されていたので、教師もあまり彼女に声をかけなかったのだけど、彼女としては何も言われないことで帰って不安がっていたとのこと。

そしてロイヤル・オペラハウスの建物の中から、吉田都さんがバレエ団の紹介を。赤いヴェルヴェットの内装やクラシックな階段が重厚で歴史を感じさせる。

今回生徒役で出演するダンサーたちの紹介があった。牧阿佐美バレエ団所属と紹介されていたのは伊藤友季子さんだけだったけど、それ以外のダンサーも実は全員牧のダンサー。(うーん微妙)

「ジゼル」の1幕のジゼルのヴァリエーションを都さんが指導する。指導される生徒さんが、まず踊って見せるのだけど、テクニックはあるし今風でプロポーションもきれいなのだけど、ただ踊っているという感じ。コンクールか発表会を見るようだった。都さんが、後で「演劇で言えば棒読みという感じ」と言っていたけど、まさにそんな感じ。

ということで、技術的なことよりも、ジゼルとしてどう演技するかということに都さんの指導の重点があり、それはとても面白かった。ヴァリエーションの最初に、「まずふーっと深呼吸して」ということを都さんは言う。舞台に踏み出す前にも深呼吸して。そういえば、確かにジゼルのあのヴァリエーションってそういうタイミングだったわ、と再認識する。ジゼルは心臓が悪くて、踊っちゃいけないって言われているのに今日はやっと踊っていいってお母さんから許しを得られたの、それも好きな男性の前で。だからすごく嬉しくてドキドキしているのよ、と強調していた。上半身を大きく使って喜びを表現し、アラベスクするときには、上に伸び上がって。アルブレヒトがこの位置で見ていることを意識して!と。

それから、目線の使い方がとても大事だと都さんは生徒さんに指導した。生徒さんは、緊張しているのか、相当硬い雰囲気で、目もどうしても伏目がちになってしまって暗い印象がある。「視線を手の方向に向けてね」と。アティチュード・ドゥヴァンでポアントでホップする時には、膝をしっかり上げて、きれいなクロスに見えるようにすること。ピケターンのマネージュでは舞台を大きく使って動くこと。アティチュードターンのように難しいテクニックの時も、素にならないでジゼルの喜びを見せること。呼吸をしながら、緩急をつけて音楽に合わせていくこと。

でも、都さんの指導があって、技術的なところなどは良くなったと思ったけど、生徒さん、相変わらずの貼りついたような笑顔と、一つ一つのポーズは綺麗でもそれが切れ切れになっているというか、一つの踊りの流れになっていなくて硬く感じられてしまっていた。コンクール向けのテクニックだけを学んでいると、こうなってしまうんだな、と思った。

ロイヤルのスタジオでの、都さんの模範演技。ピアノの演奏のテンポがちょっと速い。都さん、テクニック的には、全盛時よりは少し落ちてしまっているかな、と思うところもあったけれども、思わず引き込まれてしまう、喜びと幸せ感に満ちたジゼル。生徒とまったく同じヴァリエーションを踊っているとは思えないほど。ジゼルが、はにかみながらも踊る喜びを全身で表現しているのが画面から伝わってくる。アティチュードターンが非常に美しく正確だし、上半身が柔らかく雄弁だ。緩急のつけ方、よどみない動き、短いヴァリエーションひとつなのにとてもドラマティックで、稽古着を着用してピアノだけの演奏なのに、ジゼルの恋する気持ちが伝わってきて思わずニコニコしてしまう。ジゼルの世界へと行かれたような気持ちになった。素晴らしい~。

日本語でレッスンが行われていること、生徒役が、パリ・オペラ座編と違って舞台経験が少なそうな感じということで、より身近な感じになった「スーパーバレエレッスン」。はからずも、日本のバレエ教育の問題点も明らかになったように思えた。でも、これから、「ロミオとジュリエット」「くるみ割り人形」などの演目をどうやって都さんが教えていくのか、とても楽しみだし、バレエを観る時の参考にもなりそうだ。

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バレエのTV番組」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんばんは。
都さんのスーパーバレエレッスンのレポ有難うございます。
番組録画に失敗してしまった私・・・
naomiさんのレポで雰囲気だけでもと待ってました!
何故、一度しか放送されないのでしょう?
NHK様、是非とも再放送をお願いします。と祈るばかりです。

naomiさん、こんばんは。
またまた私が感じたのと同じような感想を書かれていて
びっくりしてしまいました。
バレエを習っているのに、本当の「プロ」の全幕の舞台を
ほとんど見たことがない人が、子供にも大人にも多すぎることに
いつも悔しい思いをしてしまいます。
テクニックはあるのに本当にもったいないですね。
確かにルグリのレッスンと違って、身近に感じられるレッスンでした。

冬の星座さん、こんばんは。

見逃されてしまったんですね・・。今回はなぜか同じ週での再放送がないので、見逃すと困ってしまいますよね。放送時間が平日昼間なので、リアルタイムで見られないし。NHKに再放送の希望を出そうかなって思います。うちもDVDレコーダーが最近へたってきて、録画の失敗をすることが多いんですよね。ホント、NHK様素晴らしい番組を作られているのですから、再放送をお願いします!(それと、ワンセグでは、同じ時間に違う番組を放送しているんですよね)

きょんさん、こんばんは。

きょんさんも同じように感じられたのですね。日本のバレエ教室やバレエ団ではあまり演技は教えないのでしょうか。ホント、せっかくプロポーションや技術はあるのにもったいない話です。バレエを習っている人って、意外と観に行かないですよね。見る人とやっている人の層が微妙に違っている感じで。
都さんがロイヤルで演技を学んできたということは、日本のバレエ界にとっても素晴らしいことだと思うので、この番組、そして今後のキャリアの中で、そのメソッドが受け継がれていくことになればと思います。

今回楽しみにしていただけに、がっかり!ルグリの時は、夢があって楽しかったのに…。やっぱり、日本はこんなもんか…と。テレビに出演するくらいだから、『それなりに』見られるけど、楽しくない!息苦しい!ぎこちない!ルグリの時のように、『うっとり』したかった。身近でいい…の感想、それでいいのか。世界と日本は近づいて来たと思っていたが、かなり問題がありそうです。日本では、プロのダンサーの地位が確立されていない事や、生活の保証がされていない事も関係があるのでは?『ちょっとバレエをやっていた』という満足感があればいいという考え方が、日本には多いのもあるのかもしれない。

もうひとつ!本の中に、ロシアは脚を上げ過ぎて品がない…とあるが、品格はどこのバレエ団にも負けないくらいあると思う。失礼だ!ロイヤルは、脚をたかだかと上げるシルヴィを招いたではないか。それって、自己否定??ロシアスタイルのバレエを踊る私としては、非常に引っ掛かる一言だ。
私にしてみれば、ロイヤルは暗い!(趣味の問題だが)というか、日本人出演者は『薄い』どうしたいのか?わからない。スタンスやアプローチやどうなりたいのか…が、わからない。バレエを動いているだけ。本当の意味で踊っていなかった。

ジゼルさん、こんばんは。

確かに、ルグリの時は生徒も打てば響くという感じがあって、さすが選ばれたオペラ座団員だけあって、うっとり~というのはありましたよね。今回の生徒さんは、せっかくの都さんの指導があってもあまり変化がなく、また個性や生気に乏しい感じがしたんですよね。このブログは色々な方が見ていて、中には関係者の方もいらっしゃるかと思うので、多少は気を使って書いているんですが、牧阿佐美バレエ団って、私の偏見かもしれませんが、日本のお教室バレエ文化の代表って感じがするんですよね。都さんは松山バレエ学校の出身だし、新国立やスターダンサーズには客演されているけど、牧には出たことがないので、なんで牧の団員を教えるのか疑問に思ったというのもあります。牧阿佐美氏の政治力なのかな、とちょっと思いました。

ロシアバレエのスタイルというのもいろいろあって、確かに一概に脚を高く上げるから品がないということではないと私も思います。ロパートキナやヴィシニョーワ、それにコジョカルは脚を高く上げますが、特にロパートキナは非常に気品がありますよね。ソーモワみたいな、脚を高く上げさえすればいい、キープできなくて上げ下ろしが雑、となると品がなくなるわけで。
ロシア独特の美しいポール・ド・ブラや大きく緩やかな上半身の使い方は私も大好きです。
今やロイヤルの団員の中には、イギリス人が非常に少なくなっていて、プリンシパルも今は3人しかイギリス人がいないはずですし、ロイヤル・バレエスクール出身者ですら割合が減ってきているので、ロイヤルのスタイルというのも時代と共に変化していると思います。現代作品も増えていますし。サモドゥーロフを始め、ポルーニンやコジョカルのように、ロシア系の教育を受けている人もいるわけですし。演劇性の高さが、ロイヤル最大の美点だと、私は思っているのですが。
いずれにしても、今回の生徒さんがただ踊っているだけ、ということは私も同意します。踊っているだけでは、感動も何も伝わらないな、と。ただ踊っているだけ、というのは今年の世界バレエフェスティバルの上野水香さんの踊りを観てもそう思いました。プロポーションがよく、脚は高く上がるけど、踊りというのはポーズの連続ではないんだな、と。

namiさん,こんにちは。

私の周りには、バレエを知らない人がおおすぎます。゜゜(´□`。)°゜
13~15歳(同年代)なら、一度はあこがれるだろう( ^ω^ )と、思ってた私がちょっと恥ずかしいです・・・。

話が替わりますが、将来「吉田都」さんのようなすばらしいダンサーになるためには、どうすればよいでしょうか?秘訣などあるのでしょうか?

kitoriさん、こんにちは。

kitoriさんは若い方なのですね♪

私はバレエの専門家ではないし小学校で一度バレエはやめてしまったので、あまり役立つアドバイスはできないのですが、都さんはじめ表現に定評のあるバレリーナの舞台を見ること(日本人なら他には下村由理恵さんや島添亮子さん、海外だとタマラ・ロホや、引退してしまいましたがDVDは出ているのでアレッサンドラ・フェリ)、それからバレエ以外にも映画や演劇を見たり、文学を読むことでしょうか。
バレエはもちろん、基本が大切なので日々のお稽古をしっかりやることが一番ですが、機会があれば海外のサマーインテンシブなどを受けてみるのもいいと思います。

頑張って下さいね!

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