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2009年7月

2009/07/31

マシュー・ボーンの白鳥の湖2010年6月 Matthew Bourne's Swan Lake June 2010

昨日の「ドン・キホーテ」は会場に到着するのがギリギリで、チラシの類はNBS主催のものしか貰えなかったのですが。(ゆうぽうとは家の近くなので、やはりいつもギリギリに到着でNBAの時もチラシを貰わなかった)

東京文化会館で配られたチラシの中に、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」が2010年6月、青山劇場で上演されるとのことで、友達に教えてもらいました。この間のサドラーズ・ウェルズでの「ドリアン・グレイ」を観に行った友達にも、白鳥来るらしいよと聞いていたし。

http://l-tike.com/oc/classic/swan2010/

案内のページがローソンチケットのサイトです。今回は主催はBunkamuraではないのですが、オーチャードより青山劇場の方が見やすいので良いですよね。

公演情報配信には、事前のローチケ会員登録(無料)が必要だそうです。登録時、「MY PICK UP」で必ず「マシュー・ボーン」を登録してくださいとのことです。(個人情報を色々と登録しなくちゃいけないので、かなり面倒です…)

8/1追記:バレエフェスの会場で、仮チラシを入手しました。

主催は、朝日新聞社/ローソンエンターメディア/キョードー東京/テレビ朝日 とあります。


ニューアドベンチャーズのサイトには、まだ日本公演の情報は載っていません。イギリスの予定は以下の通りです。

http://www.new-adventures.net/swan_lake/tour

Thursday 10th December 2009 - Sunday 24th January 2010
Sadlers Wells Theatre http://www.sadlerswells.com/show/Matthew-Bournes-Swan-Lake-09


26th - 30th January 2010
New Victoria, Woking
www.ambassadortickets.com

1st - 6th February 2010
Milton Keynes Theatre
www.ambassadortickets.com

16th - 27th March 2010
Theatre Royal, Newcastle
www.theatreroyal.co.uk

More dates to be announced

この公演、今まで観に行った回数は考えただけで恐ろしいほどですが、やっぱり誰がザ・スワンと王子を踊るかによって、どれくらい観に行くか決まっちゃいますよね。まだ全然発表されていませんが。

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2009/07/30

東京バレエ団「シルヴィア」にマルセロ・ゴメスがゲスト!Polina Semionova and Marcelo Gomes in Tokyo Ballet's Sylvia

バレエフェスの会場で配られていたチラシの中に、東京バレエ団の「シルヴィア」のチラシがありました。

それによると、未定だった「シルヴィア」のポリーナ・セミオノワの相手役は、マルセロ・ゴメス(ABT)ではありませんか!きゃ~。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-2010-1.html

大好きなマルマルが日本で観られるとは、本当に嬉しいです。夢みたいです。しかも、まだ観ていない「シルヴィア」のアミンタ役で。長身のポリーナのパートナーも、マルセロならばっちりですね。来年2月が待ちきれません!

追記:公演ページもできていました。
http://www.nbs.or.jp/stages/1002_sylvia/index.html

東京バレエ団創立45周年記念公演X 「シルヴィア」Sylvia by Frederick Ashton

【公演日】 2010年2月26日(金)6:30p.m. /2月28日(日)3:00p.m. 

【出演】
シルヴィア:ポリーナ・セミオノワ(ベルリン国立バレエ団)Polina Seminonova
アミンタ:マルセロ・ゴメス(アメリカン・バレエ・シアター)Marcelo Gomes

【会場】東京文化会館

【入場料 (税込)】
S=¥13,000 A=¥11,000 B=¥9,000 C=¥7,000 D=¥5,000 E=¥3,000 
エコノミー券=¥2,000(1/22(金)より発売開始。イープラスのみで受付。お一人様2枚まで)

【前売開始日】2009年9月26日 (土) 10:00a.m.~
【NBS WEBチケット 先行抽選予約】
受付期間:9月1日(火)10:00~9月13日(日)18:00

【お問い合わせ】NBSチケットセンター 03-3791-8888

*******

ついでに、東京バレエ団の「ラ・シルフィード」のチラシもあり、サイトもできていました。

http://www.nbs.or.jp/stages/1001_la-sylphide/index.html

東京バレエ団創立45周年記念公演IX 「ラ・シルフィード」 La Sylphide By Pierre Lacotte

【出演】
レオニード・サラダーノフ Leonid Sarafanov、上野水香 Mizuka Ueno

【公演日】
2010年1月17日(日)3:00p.m.
2010年1月19日(火)6:30p.m.

【会場】会場:東京文化会館

【前売開始日】2009年9月26日(土) 10:00a.m.~


これはバレエの祭典演目の中にありますが、上野さんのシングルキャストなので、譲渡に出すことになりそうです。サラファーノフのジェームズは観てみたいんですけどね。

7/29 世界バレエフェスティバル「ドン・キホーテ」 World Ballet Festival Don Quixote Kochetkova & Simkin

世界バレエフェスティバルの最初の演目、全幕プロ「ドン・キホーテ」に行って来ました。

P1040177s

http://www.nbs.or.jp/stages/0908_wbf-special/index.html

ダニール・シムキンはつい先日ABTで「ロミオとジュリエット」のベンヴォーリオを踊るのを4回観たのだけど、やっぱり脇役を踊るのと、主役を踊るのでは全然違う。ベンヴォーリオのときは、確かに踊りはすごく綺麗だしテクニックがあるのも判るけど、それってベンヴォーリオなの?って思うくらいちょっと出しゃばり気味で、音を外していることも多かった。Ballet Talkなどでは、「ジゼル」のペザントや「パリの炎」などで、パートナーリングが弱いって指摘を受けていた。

だけど全幕の主役、それも世界バレエフェスティバルのオープニングで、さらにバレエフェスに出るスターたちが客席にいる舞台では、彼の気合の入り方も違っていたと思う。今日のダニールは、主役に相応しく、必要以上のテクニックの誇示は控え、あくまでもエレガントで、サポートにも相当気を使っていた。彼はすごく身体が柔らかいし、小柄で華奢ということもあるけど、ふわっと軽やかで、超絶技巧を決めてもケレン味がないので、品良く見えるのかもしれない。ヴァリエーションを観ていると、ものすごく浮力があるというか、バロンがあるという感じで、マネージュの中に挟みこんでいるトゥール・ザン・レールで、一段と高く浮かんでいるのがすごい。それから、すごくきちんとアンドゥオールしていて、つま先まで綺麗に伸びていて。ピルエットは、回転数は7~8回くらいは回っているけど、軸がしっかりしていて、緩やかに減速してきっちっと綺麗にフィニッシュしているから、ますますエレガントな感じ。片手リフトも、1幕と3幕で2回ずつやって、けっこう長いことリフトとしていたから、結構やるのね、と思った。

マリア・コチェトコワは、やっぱりロシアンなダンサーだなって思った。ダニールも小さいけど、さらに小柄で、東京バレエ団の女性ダンサーたちよりも小さいくらい。演技はとてもお転婆娘っぽくていたずらっぽい表情がキュート、キトリしているのだけど、踊りは鷹揚で、溶けてしまいそうなくらい柔らかくゆるやかな腕の使い方がきれい。でもボリショイバレエ学校からロイヤル・バレエスクールに移っているから、英国式の控えめなところも持っている。ダニールと同じで、ケレン味がない。好き嫌いの話で言えば、私はロシア・バレエは好きなのだけど、最近のマリインスキーのダンサーに観られるような過剰なまでに脚を上げたり、音に遅れてまでも身体能力を誇示するような踊りにすっかり食傷気味だったので、彼女のアプローチには非常に好感を持った。テクニックはもちろん高くて、カスタネットのソロは、自分でカスタネットを派手に鳴らしていて、後半のピケはダブルで回っていた。グラン・フェッテは、前半は全部ダブルで、後半はダブルとシングルを入れていて、バッチリ決まった。サポートつきピルエットで最初のうちぐらついたところがあったけど、全体的にはとても良かった!それに、何よりマリアはものすごく可愛い!ドルシネアの白いチュチュを着ると、本当にお姫様みたいだった。

若くてフレッシュなこのコンビ、未完成のところはもちろん見受けられたけど、とても爽やかで、気持ちよい踊りと演技を見せてくれた。

東京バレエ団のメンバーは、サンチョ・パンサの高橋竜太さんがすごく良かった。こんなに踊りまくれるサンチョ・パンサも珍しいのでは?キューピッドの高村さんも、安定感があってとてもキュートだったし、お友達二人の佐伯さんと乾さんも音に良く乗っていて歯切れ良かった。ガマーシュの平野さん、せっかくの二枚目がちょっともったいないけど、すごく可笑しかったし。いただけなかったのはエスパーダの後藤さん。グラン・バットマンするときに上げた方の脚の膝が緩んでいたり、マネージュでも脚が伸びていなかったり、ちょっと有り得ないレベル。闘牛士やジプシー役のダンサーを見ても、彼よりずっと踊れそうな人材がいそうなのに、なぜ彼がエスパーダ?本当は木村さんのエスパーダが観たかった。それから、西村さんが街の人とかファンダンゴの群舞のような小さな役を踊っていて、すごくもったいなかった。西村さんに森の女王を踊って欲しいと思った。田中さんも奈良さんも、上半身の動きが硬くて、少なくとも私の好みではない。

ワシーリエフ版の「ドン・キホーテ」、テンポが良くて楽しいのだけど、3幕にキューピッドの群舞は要らないと思うのと、休憩が1回しか入らないので、ちょっと疲れるのが難。(お手洗いもすごく混んでいた)でも、東京バレエ団の個性には合っていて、モブシーンはすごくこなれていていいし、闘牛士やジプシーなどの男性の踊りの平均点も高い。全体的には良い公演だったと思う。ただ、世界中からスターダンサーが集まって観に来ている公演なので、もう少しましなエスパーダを起用するべきだっただろう。

第12回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
「ドン・キホーテ」

キトリ/ドゥルシネア姫:マリア・コチェトコワ
バジル:ダニール・シムキン
ドン・キホーテ:野辺誠治
サンチョ・パンサ:高橋竜太
ガマーシュ:平野玲
メルセデス:奈良春夏
エスパーダ:後藤晴雄
ロレンツォ:横内国弘


【第1幕】

2人のキトリの友人:乾友子‐佐伯知香
闘牛士:松下裕次、長瀬直義、宮本祐宜、梅澤紘貴、安田峻介、柄本弾、柄本武尊、森川茉央
若いジプシーの娘:吉岡美佳
ドリアードの女王:田中結子
3人のドリアード:吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子
4人のドリアード:森志織、福田ゆかり、村上美香、阪井麻美
キューピッド:高村順子


【第2幕】

ヴァリエーション1:佐伯知香
ヴァリエーション2:乾友子

協力:東京バレエ学校

指揮:デヴィッド・ガーフォース
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2009/07/29

映画「パリ・オペラ座のすべて」と「ベジャール、そしてバレエは続く」

今日はシアターコクーンでコクーン歌舞伎「桜姫」を観てきました。

ベンチシートで、クラシックのコンサートだったらいわゆるP席の位置だったため、役者さんの背中ばかり見る羽目になってストレスはたまりました。一応、舞台が円卓になっていて回転するので、少しは後ろ側は向いてくれるんですが。
公演そのものは本当に素晴らしかったです。先月、現代劇版の「桜姫」も観ていたので、2倍楽しめました。なんといっても、桜姫役の中村七之助が妖艶で美しかったです!女形は、女性よりも女性らしい仕草を見せてくれるのがいいですよね。それにしても、「桜姫」って凄まじい内容の物語です。清純な娘がファムファタルとなり、堕ちていく、それに巻き込まれる高僧・清玄がさしずめデ・グリューで、盗賊の権助がレスコーと考えると、けっこう当てはまります。だけど、その中に、清玄が17年前に心中し、一人先に逝ってしまった稚児白菊丸が、桜姫に転生したというプロットが入ることで、より複雑な物語になっていくんですよね。

また詳しい感想は後日書きます。今日は、観客席に、現代版の「桜姫」でマリアを演じた大竹しのぶさんが来ていました。最後のカーテンコールの時に勘三郎が彼女を観客に紹介していました。

******
シアターコクーンにいったついでに、6階のル・シネマで「パリ・オペラ座のすべて」の前売り券を買いました。Bunkamura会員なので、前売りを買わなくても当日前売り料金で買えるのですが、前売り券の付録のポストカード目当てで思わず。

オフィシャルサイトには、予告編映像がアップされています。ナレーションは市川海老蔵さん。
http://www.paris-opera.jp/

チラシの裏には、フィガロ・ジャパンに連載されていた「パリ・オペラ座物語(仮)」10月刊行予定、と書いてありました。阪急コミュニケーションズからで、1680円だそうです。

それからもう一つ。すでにダンソマニ日本語版でも紹介されていますが、BBLの新しいドキュメンタリー映画「ベジャール、そしてバレエは続く」が、来年お正月にル・シネマで公開されるそうで、片面だけのチラシがありました。A4版だったので、バレエフェスでチラシの束の中に入っているかもしれませんね。

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「カメラはベジャールの一周忌におこなわれたベジャール最後の作品「80分世界一周」の公演後、苦悩と葛藤をくり返しながら、美しきバレエを作り出していくダンサー達の日常に肉薄する。そして、ダンサー達の運命の日、ジル・ロマン振付の新作「アリア」のワールド・プレミアが幕を開ける」

スペイン映画で、80分。監督:Arantxa Aguirre
配給:セテラ・インターナショナル/アルバトロス・フィルム です。

IMDBにも情報は載っていました。原題は「Béjart: The Show Must Go On」です。
http://www.imdb.com/title/tt1423589/

制作会社Latido Filmsのオフィシャルサイトでは、予告編も観られます。
http://www.latidofilms.com/proyectos.nuevostitulos.ficha.do?idProyecto=110&opcion_izquierda=5&opcion_superior=3#

明日からいよいよバレエフェスが始まりますね~。まずは「ドン・キホーテ」からです!楽しみ~。

2009/07/28

7/26 NBAバレエ団「ゴールデン・バレエ・コースター ガラ」(その2)Golden Ballet Co-StarGala

昨日の公演があまりにも楽しかったので、あわよくば今日も観たいと思っていたのですが、仕事もあったし、バレエのレッスンもあったのであきらめました。カール&ミュリエルの「ドリーブ組曲」観たかった!


アザーダンス Other Dances
(J・ロビンス振付、音楽:ショパン)
アシュレイ・ボーダー(NYCB) Ashley Bouder
サイモン・ジョシュア・ボール(ヒューストン・バレエ) Simon Joshua Ball
ピアノ演奏:ユーリー・コジェワトフ

幕が開くと、舞台の下手にはグランドピアノとピアニスト。ちゃんと生演奏で、しかも演奏自体もとても良かった。ピアニストのユーリー・コジェワトフは、NBAバレエ団の専属ピアニストらしい。

アシュレイ・ボーダーを意識して観るのは初めてかもしれない。前回のNYCB公演や、本拠地でも観ているはずなんだけど・・。結果的に怪我で降板してしまったんだけど、今年のマリインスキー・フェスティバルにゲスト出演の予定だったくらいで、本国では非常に評判の高いバレリーナ。やや小柄でしっかりとした体型なのだけど、フェミニンな顔立ちが綺麗。彼女は音楽性が豊かで、身体で音楽を奏でている様子が、観ていてとても気持ちが良かった。アシュレイは表現力もあって、プロットレスの作品なのにドラマ性を感じさせてくれて、とても素敵なバレリーナだと思った。

本来この演目は、NYCBの看板スターの一人であるホアキン・デ・ルースがパートナーとして踊る予定だったのだけど、彼の怪我で、代役はアシュレイの指名によりサイモン・ボールに。ヒューストン・バレエではプリンシパルで、ジャクソン・コンクールやルドルフ・ヌレエフコンクールで受領歴あり。急な代役とは感じ取れないくらい、サポートにも問題なく、いい雰囲気を作っていた。多少重たいかな、とは思ったけど、作品全体の流れるようなムードをしっかりと保っていた。この作品、大好きだわ。面白いのは、振付がロビンスで、音楽がショパンなのに、ロシアの民族舞踊的な要素があること。ロマンティックな作品の中でいいアクセントになっている。
(ところで、YTでナタリア・マカロワとバリシニコフの古い「アザーダンス」の映像を見つけてしまったのだけど、これも本当に素晴らしいです)

ジゼル Giselle 
振付:ペロー 音楽:アダン
ミュリエル・ズスペルギー(パリ・オペラ座バレエ) Muriel Zusperreguy
カール・パケット(パリ・オペラ座バレエ) Karl Paquette

前回のゴールデン・バレエ・コースターでも、カール・パケットは「ジゼル」のアルブレヒトを踊っていた。その時のパートナーはデルフィーヌ・ムッサン。さすがにエトワールのデルフィーヌと、ミュリエルを比較しては気の毒だろう。浮遊感はあるし、手脚が長くプロポーションは恵まれていると思うんだけど、いかんせん地味。スーブルソーを入れていなかった。カールは前回よりはずっと良かったと思うし、とてもエレガントだし、超・麗しいのだけど、貴公子とはまた違う雰囲気なのはなぜなんだろう。「ライモンダ」のジャン・ド・ブリエンヌはちゃんと貴公子だったのに。やっぱり人の良さがにじみ出てしまうからだろうか。カールはヴァリエーションで倒れこむところでは、一度ポーズを取ってから倒れていた。金髪の麗しい容姿なので、倒れている姿は本当に絵になって美しい~。9月のオペラ座の「ジゼル」ではアルブレヒト役にキャスティングされているし、来年のオペラ座来日公演の「ジゼル」もきっと出てくれることでしょう!楽しみ。

村のドンファン Don Juann
音楽:レオニード・コーガン 振付:レオニード・ヤコブソン
ヤニーナ・パリエンコ(ボリショイ・バレエ)Yanina Parienko
アレクセイ・コリャーギン(ボリショイ・バレエ) Alexei Koryagin

ボリショイの若手ペアの2演目目は、コミカルな作品。コリャーギンはもともと色白でほっぺたが赤いのに、さらに赤くしていて、ロシアの民族舞踊のような衣装(「ゴパック」の衣装にちょっと似ている?)。パリエンコは、金髪を高い位置で二つに結ってくにゃっと曲げていて、これまた民族衣装っぽいミニスカートに踵のある靴。村のドンファンであるコリャーギンが、パリエンコを追い掛け回したり、ユーモラスな掛け合いがあったりのおバカな感じ。とーっても可愛かったのだけど、2演目やるんだったら、古典っぽいのが一つあっても良かったのかもしれない。この二人が初々しく垢抜けていないのが微笑ましかった。


「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ Black Swan Pas de Deux
クリスティナ・タランティエワ (モルドバ国立バレエ)Cristina Terentieva
アレクセイ・タランティエフ(モルドバ国立バレエ)Alexei Terentiev

ものすごくロシア~ンな黒鳥だった。それもボリショイ系という感じの押し出しの強さで、期待していたらやっぱりヴァリエーションはグリゴローヴィチ版だった。タランティエワはちょっとエキゾチックで華やかな美女、いかにも邪悪で強そうなオディールだ。大きく見得を切ったり、演技がやや大仰な感じだけど、ガラだったらそれもあり。テクニックもあるみたいで、グリゴローヴィチ版の難しいヴァリエーションを簡単そうに踊り、フェッテもダブルをたくさん入れて、腕のポジションも替えてみたり余裕たっぷり。王子のタランティエフとは、名前から判るとおりご夫婦のよう。

そのタランティエフは、ちょっと口がぽかんとしているところがあるんだけど、白鳥の湖の王子というのはバカなのでそれもまたいいんじゃないかと。テクニックはしっかりしており、きっちりとやるべきことをやっている王子って感じだった。

ドン・キホーテ Don Quixote
振付:プティパ 音楽:ミンクス
アディアリス・アルメイダ(コレーラ・バレエ)Adiarys Almeida
ジョゼフ・ガッティ(コレーラ・バレエ)Joseph Gatti

トリに持っていくのに、盛り上がる「ドン・キホーテ」は定番だけど、これだけ盛り上がった「ドン・キホーテ」も、前回の世界バレエフェスティバルのキューバ国立バレエ組(ヴィエングゼイ・ヴァルデスとロメル・フロメタ)以来なのではないだろうか。アディアリス・アルメイダも、キューバ出身ということがすごく納得できる凄いテクニックの持ち主だった。目がパッチリしていて、キュートな顔立ち、キトリにぴったりのラテン系美女。バランス技も見事なのだけど、とにかく最後のグランフェッテが凄かった。私が見間違えていないとしたら、だけど4回転フェッテが2回入っていたと思う。シングル、トリプルという組み合わせで最後まで回っていたものだから、強烈!しかもこれまた余裕たっぷりで、正確無比だから凄い。

ジョセフ・ガッティはアメリカ人で、YAGPの金賞やニューヨーク国際コンクールのグランプリ、2006年ブノワ賞ノミネートなど賞歴は華やか。ABTのスタジオカンパニーに在籍していたのに、ABTに入れなかったのは、身長があまり高くないからかもしれない。ABTは、テクニックがあって小柄な男性ダンサーがたくさんいるので、どうしても個性が被ってしまうのだろう。

そんな彼のテクニックは、これがもうとんでもないものだった!外見的にはやや小柄で華奢、顔はマチアス・エイマンと柳沢慎吾を足して2で割ったちょっとサル顔系統なのだけど、まずピルエットのコントロールの見事さに驚かされる。ピルエットを10回転くらいこれ見よがしに踊るダンサーは結構いるのだけど、彼の場合、いつのまにか、それくらいの回数を軽く回っちゃっているって風で、軸もまっすぐだし、ホセ・カレーニョのように惰性で緩やかにきれいに回ってぴたりと止まる。それから跳躍がものすごくって、正面を向いてパッと180度以上脚を開いたまま空中に一瞬止まったかと思えば、5番にきちんと着地している。コーダのピルエット・ア・ラ・スゴンドも、白鳥の道化のソロのように、最初は脚をアテールで回るのだけど途中からは膝を伸ばして綺麗にくるくるくる~と数え切れないくらい回った。もう会場は大興奮の坩堝。1984年生まれとまだ若い。アンへル・コレーラは、とんでもない逸材を自分のバレエ団に引っ張ってきたものだ。サラファーノフを初めて観たときの感じにちょっと似ているかしら。

(ちなみに、YTにおそらくジョセフ・ガッティ本人のものと思われるチャンネルがある。なぜなら、全部彼とアディアリスの映像であり、またプロフィールも25歳のアメリカ人とあるので)

デフィレ・ドゥ・ラ・ダンス(全員)
振付;安達哲治 音楽:モーツァルト
NBAバレエ団&全員

白と淡いピンクのチュチュに身を包んだNBAバレエ団のバレリーナたちが大勢舞台に登場して群舞を繰り広げる。そして、今日出演したダンサー全員が、白い衣装(女性は白のチュチュ、男性は白タイツに上着)で登場し、男性が女性をリフトする。唯一ソロで出演したジョシュア・オファルトは、NBAの原嶋里会さんをリフトしていた。身長の高さでは、ジョシュアとカールのパリ・オペラ座組が人一倍目を惹く。カールはあんなに麗しいのに、意外とこの純白の衣装が似合わなくて、ジョシュアの方が貴公子っぽくて、ものすごく素敵だった。ラストを華やかな演出で盛り上げるこういう趣向はなかなか素敵。

というわけで、本当に楽しいガラだった!お値段もそれほど高くなかったのに。コレーラ・バレエのペアは世界中のガラ公演で引っ張りだこになるに違いない。来年3月にコレーラ・バレエのNY公演があるけど、その後にはぜひ日本公演をやって欲しいと思う。ジョセフ・ガッティはまだプリンシパルにもなっていないというのだから。

また2年後の「ゴールデン・バレエ・コースター」が楽しみ!

2009/07/27

7/26 NBAバレエ団「ゴールデン・バレエ・コースター ガラ」(その1)Golden Ballet Co-StarGala

いやはや、めちゃめちゃ楽しいガラでした!なぜか私の友人ではこれをパスした人が多かったみたいだけど、見なきゃ損するというくらいのコストパフォーマンスの高さ。先週観た某公演と同じ値段だけど、満足度が全然違う。特に、後半のアシュレー・ボーダーの「アザーダンシズ」、モルドバ国立バレエのクリスティナ・タランティエワの黒鳥、それからトリのコレーラ・バレエのアディアリス・アルメイダとジョゼフ・ガッティのペアによる「ドン・キホーテ」が凄かった!

特にコレーラ・バレエペアのスーパー超絶テクニックには驚愕。ぜひ、コレーラ・バレエの日本公演を実現させて欲しいと思います。

月曜日の公演は、ジョシュア・オファルトが出てこないのがちょっと残念ですが(彼の「レ・ブルジョワ」も面白かった)、気になった方はぜひ行かれることをお勧めします。楽しいガラを観たいと思ったら、きっと満足できると思います。

http://www.nbaballet.org/performance/costargala09.html

ライジング・スターズ
振付:安達哲治 音楽:グノー「ファウスト」より
アクリ瑠嘉、加藤清流、水井駿介、出野佑都、佐野朋太郎、大藤明礼生、井福俊太郎、加藤凌、池内寛人、内堀裕仁、鈴木詠翔、熊谷駿、酒井大、関口啓、三浦丈明、吉田邑那、松野乃知

NBAコンクールのファイナリストの中・高校生の男子ダンサー17人が踊る作品。白タイツに白いシャツ、アクセントに水色のサッシュベルト。年齢も身長も様々で、真ん中を踊っている数人が年長組という雰囲気。アクリ瑠嘉くんは中学生組だと思うし、まだ成長途中で背も大きくないのだけど、やっぱり踊りのアピールポイントを見せるのがうまいなあ、と思う。一昨年の井上バレエ団の「くるみ割り人形」のフリッツが瑠嘉くん、そして去年の「くるみ」のフリッツが加藤清流くんだった。それにしても、最近の若い男の子はプロポーションが良くなってきている、としみじみ思う。

バッハのフーガ
振付:ダビット・ボンバーナ 音楽:バッハ
ヤニーナ・パリエンコ (ボリショイ・バレエ)Yanina Parienko
アレクセイ・コリャーギン (ボリショイ・バレエ)Alexei Koryagin

「カジミールの色」に雰囲気が似た衣装(色は違っていて、女性はフューシャ・ピンクのセパレートのレオタード)で、わりとよくある感じのコンテンポラリーの作品。二人のダンサーは非常に若くて、ともに2008年にボリショイ入団とのこと。アレクセイ・コリャーギンなんて、パンフレットのプロフィールを見たら、1990年生まれとのこと!サラサラの金髪でほっぺたが赤くて、本当に可愛い。ラトマンスキーの「Russian Seasons」の初演キャストに抜擢されている。ヤニーナ・パリエンコもとても可愛らしいダンサー。

サタネラ
振付:プティパ 音楽:プーニ
エフゲーニャ・オブラスツォーワ(マリインスキー・バレエ)Yevgenia Obraztsova
秋元康臣(NBAバレエ団)Yasuomi Akimoto

DVD「オブラスツォーワのヴァリエーション・レッスン」でもお馴染みの演目。それにしても、ジェーニャことオブラスツォーワは砂糖菓子のように可愛い。可愛さで言えば、世界ナンバーワンかもしれない。その上、彼女は可愛いだけじゃなくて、音楽性が素晴らしく、正確なテクニックの持ち主でもある。自分が女性なのに思わずふにゃ~と頬を緩めて可愛いなあ、って見とれてしまう。一方のパートナーの秋元くんも、テクニックは折り紙つきで、小柄だけど基本に忠実でつま先も綺麗だし、ダイナミックな跳躍なども見せてくれてとっても良かったと思う。

眠れる森の美女
振付:プティパ 音楽:チャイコフスキー
オクサーナ・クチュルク(ボルドー・バレエ)Oksana Kuchruk
ロマン・ミハリョフ(ボルドー・バレエ)Roman Mikhalev

先日、ルジマトフ&レニングラード国立バレエ~のガラで、クテポワのオーロラを観た後だと、クチュルクの安定しているオーロラを観るとホッとする。彼女も元はマールイのダンサーだったのよね。初々しさはないのだけど、代わりに風格が出てきて、キラキラしていて位の高いお姫様だった。ミハリョフはちょっと老けたけど、相変わらず素敵で、名前が思い出せないのだけどある二枚目俳優さんに似ている。

レ・ブルジョワ(ブルジョワジー)
振付:コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレルジョシュア・オファルト(パリ・オペラ座バレエ)Joshua Hoffalt
バレエフェスでのフィリップ・バランキエヴィッチや、DVDでのダニール・シムキンでお馴染みの演目。急遽参加のオファルトくんは、オペラ座では「ライモンダ」のベランジェ役や「ラ・フィユ・マル・ガルデ」のコーラスなどで最近活躍が目覚しい若手。白いシャツにネクタイのやさぐれたサラリーマン姿なのだけど、長身で顔が小さいので、実際のところそれほどやさぐれては見えない。タバコを取り出して火をつけようとしてもなかなかつかないところはやっぱり笑える。一度ジャンプしている時に手をついてしまったけど、こういう作品なので、そういう振付なのかも、という気にもなるし。バランキエヴィッチのようにワイルドで大胆不敵、って感じではないけど、オペラ座の人だけあって全体的に踊りが綺麗だし、フィニッシュのポーズも決まった。

スターズ・アンド・ストライプス 
振付:G・バランシン 音楽:ジョン・フィリップ・ソーサ
シャロン・ウェナー(コロラド・バレエ団) Sharon Wehner
久保 紘一 (コロラド・バレエ団)Koichi Kubo

久保さんは小柄でプロポーションは決して良くないのだけど、踊り自体は素晴らしく、基本に忠実ながら音のとり方もバッチリで、年齢的にももう大ベテランだと思うけど、テクニックもピカピカ。ハンディを見事に克服していて、ダイナミックだったりきびきびしていたり。。パートナーのシャロン・ウェナーはこれまたとても可愛らしいダンサーで、久保さんとよく組んでいるとのことで、息もピッタリ。時々ちょっと困ったような顔をするのがまたキュートなのだ。二人とも小さいので、おもちゃの兵隊役には、ぴったり。


(すみません、眠くなってきたので、明日続きを書きます。とにかくコレーラ・バレエの二人が凄かったです!)


アザーダンス(J・ロビンス振付) Ashley Bouder/Simon Joshua Ball
ジゼル  Muriel Zusperreguy/Karl Paquette
村のドンファン Yanina Parienko/Alexei Koryagin
黒鳥(白鳥の湖より) Cristina Terentiev/Alexei Terentiev
ドン・キホーテ Adiarys Almeida/Joseph Gatti
デフィレ・ドゥ・ラ・ダンス(全員)

2009/07/26

NYCBのコール・ド11人解雇と、ピーター・マーティンスの高額報酬

少し前に、NYCBのコール・ドのダンサーが11人レイオフされるという報道がありました。そして、解雇されたダンサーの一人のインタビューが、TimeOutに掲載されました。バレエ一筋に生きてきて9年間在籍していたダンサーが、急に仕事を奪われて混乱している様子が伝わってきて、とても切ないです。

http://newyork.timeout.com/articles/dance/75978/sophie-flack-interview

Blombergの記事によると、
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601088&sid=aJjj8nuW0VKI

NYCBの芸術監督ピーター・マーティンスは、納税記録によれば2008年6月までの1年間の報酬が69万9000ドルだったとのこと(7000万円くらい)。前年より1%減額されたとのことです。またゼネラル・マネージャーのケネス・タバチニクが34万8000ドルで前年から19%増額。マーケティングディレクターが26万4000万ドル、そしてプリンシパルのダミアン・ワーツェルが27万8000ドルでした。ただし、ダミアンの収入には、長年勤めたダンサーに払われる退職金$6万6,000ドルも含まれているとのこと。さらに、音楽監督は30万1000ドル支払われました。

不況により、寄付金が減少したことにより、NYCBの2008年シーズンは700万ドルの赤字となったそうです。そのため、シニアスタッフの多くは10%、その他のスタッフは5%の給与カットとなりました。そして、11人のコール・ドのダンサーが解雇されたのです。


New York Timesでは、解雇された11人のダンサーのうちの数人に取材した記事を掲載しました。
Sudden Finale
http://www.nytimes.com/2009/07/26/arts/dance/26waki.html

契約更新が間近に迫った2月に、彼らはマーティンスから解雇されることを告げられ、数人はすぐにバレエ団を去り、残りはシーズンの終わりまで舞台に立ち続けました。

多くのダンサーはまだ20代前半で、今までの人生をバレエに捧げてきたため、自己否定された気持ちになってしまったようです。バレエを辞めて大学に入る人もいれば、他のカンパニーのオーディションを受ける人もいます。しかし経営が厳しいのはどこのバレエ団も同じで、名門NYCBに在籍していたからといって、新しい仕事を見つけるのは困難なようです。

NYCBの広報は取材を拒否し、11人のダンサーが解雇されたという事実も当初は認めようとしていなかったとのことです。

一方で、見習いダンサーが何人か採用され、さらにピーター・マーティンスの高額報酬が話題となったことで、大きな議論が巻き起こっています。マーティンスは、NYCBの芸術監督としての報酬のほか、SAB(スクールオブアメリカンバレエ)の教師としての収入が別途あるようです。


******
Ballet Talkなどの議論によれば、ABTも大幅な収入源に見舞われたものの、スタッフやダンサーの給与をカットすることで、雇用を守るという方針になったそうです。芸術監督のケヴィン・マッケンジーの報酬28万7千ドルは、ピーター・マーティンスの半分以下です。バレエ団で一番の高給取りであるジュリー・ケントの年収は$174,528だそうで。

また、マーティンスの妻であるダーシー・キースラー、息子のニラス・マーティンスもNYCBのプリンシパルです。キースラーは今年引退しますが、年齢による衰えが大きく、ニラス・マーティンスも精彩を欠いているため、このようなダンサーにも高額の報酬を払っていることへの疑問が起きているようです。


この記事によると、
http://www.artsjournal.com/foot/2009/07/nycb_chief_peter_martins_annua.htmlミハイル・バリシニコフがABTの芸術監督だったときには、彼の報酬はわずか1ドルで、彼は自分が舞台に立つ時のギャラで生計を立ててていたとのことです。60歳を過ぎているマーティンスは、舞台に立つのは無理でしょうが。

2010年アメリカン・バレエ・シアターカレンダー American Ballet Theatre 2010 Wall Calendar

ここ6,7年、恒例のように買っているABTのカレンダー、油断していたら発売になっていたので慌てて買いました。

このカレンダー、時々、別の年のカレンダーに使われていた写真の使いまわしが見受けられたり、変化に乏しいなって思ったこともあったのですが、今回はいつもと趣が違っています。ABTの70周年を記念して、過去のスターも出演しているカレンダーとなっているんです。

表紙は、1980年の、シンシア・ハーヴェイが「ラ・バヤデール」のガムザッティ役を演じている写真。オレンジ色の豪華な衣装が綺麗ですね。ABTはマカロワ版を採用しているので、東京バレエ団の9月の公演も同じようなのが使われるのかしら?

1月は「ジゼル」の群舞で、ウィリたちが深い森の中、交差しながらアラベスクをしています。いつのものかは書いていないのですが、ミシェル・ワイルスとおぼしきダンサーがいるので、それほど前のものではないと思います。

2月は、チューダー振付の「火の柱」からモノクロの写真。チューダー自身が、「友人」の役で出ているほか、ノラ・ケイらが登場しています。キャストが1942年の初演キャストと同じなので、多分その頃の写真でしょう。昨年、チューダーの生誕100年を記念して、ABTではシティセンターでチューダー特集を組みました。2003年の再演で、アマンダ・マッケロー/ジリアン・マーフィのダブルキャストで観たのですが、すごくダークな作品でした。

3月は、「令嬢ジュリー」で、エリック・ブルーンとシンシア・グレゴリー。ビルギット・クルベリ振付の作品なので、先日谷桃子バレエ団で上演されたのと同じですね(私は見にいけませんでした)。初演は1958年で、初演キャストはヴィオレット・ヴェルディとエリック・ブルーンでした。

4月は、ニーナ・アナニアシヴィリの「ラ・シルフィード」。ニーナがとても可憐で、花の冠やチュチュに散らした花がとてもよく似合って妖精そのものです。

5月は、マッケンジー版の「白鳥の湖」の群舞。マッケンジー版の初演は2000年だそうです。

6月は、レオニード・マシーン振付の「ゲテ・パリジェンヌ」。この作品がレパートリーにあったとは知りませんでした。ジュリー・ケントが赤い水玉のトップスに黄色いスカート、黒と白の水玉のニータイツという派手な衣装で、華やかに微笑んでいます。

7月は、アマンダ・マッケローの「葉は色あせて」(チューダー振付)。アマンダ・マッケローはチューダー作品に定評のあったバレリーナで、この写真もすごく雰囲気があってドラマティックな感じで素敵です。

8月は表紙と同じ、シンシア・ハーヴェイの「ラ・バヤデール」。

9月は、ミハイル・バリシニコフとエレイン・クドーの「シナトラ組曲」(トワイラ・サープ振り付け) 1983年の初演のものです。モノクロのこの写真、作品のお洒落な雰囲気に合っています。

10月は、パロマ・ヘレーラの「ロミオとジュリエット」ジュリエット。多分彼女がすごく若いときのものだと思います。一瞬、アレッサンドラ・フェリ?と思ってしまう雰囲気で、とても可憐です。マクミラン版の初演は1985年。

11月は、ラー・ルボヴィチ振付の「オテロ」。デズモンド・リチャードソンとサンドラ・ブラウンのABTでの初演キャストです(1997年)。跳躍しているデズモンド・リチャードソンが超カッコいいです。この作品は一昨年再演されて、フェリの「エトワールの花束」ガラで彼女とマルセロ・ゴメスが踊りましたね。

12月は、アンヘル・コレーラがアリに扮した「海賊」。この版は、1998年が初演だったんですね。写真のアンヘルもとても若々しくて、素敵です。

新旧様々なダンサーの写真が見られるという趣向は、目先が変わっているし、昔の素敵なダンサーの姿も見られて本当に良いですね!

Amazonの画像では表紙がニーナの白鳥になっていますが、これは間違いです。正しい表紙画像はこちらで見られます。

American Ballet Theatre 2010 Wall CalendarAmerican Ballet Theatre 2010 Wall Calendar
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ちなみに、一緒に購入した本は、「Pride and Prejudice and Zombies」という洋書です。ジェーン・オースティンの名作「高慢と偏見」にゾンビを登場させるというパロディ小説で、全米で話題になり、ベストセラーとなった作品だそうです(笑)父親が、ゾンビと闘うために5人の娘を中国に送り少林寺拳法と剣術を身につけさせたという設定が笑えます。

もう一冊「薔薇族編集長」というノンフィクションも買いました。暑い夏は、涼しい部屋で本を読むのが楽しいですね。

2009/07/25

ニーナ・アナニアシヴィリとグルジア国立バレエの来日予定 Nina Ananiashvili and National Ballet of Georgia in Japan 2010

ジャパンアーツぴあより送られて来たメールに、来年3月に予定されているニーナ・アナニアシヴィリとグルジア国立バレエの来日予定速報が載っていました。

アナニアシヴィリ&ウヴァーロフ グルジア国立バレエ公演 

2010年はなんと 「アナニアシヴィリ日本デビュー20周年」という節目の年。デビュー時に踊った「ジゼル」、そして13年ぶりになる「ロミオとジュリエット」を上演。パートナーのウヴァーロフほか、豪華ゲスト出演者を予定しています。

 [発売日程]
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員(WEB):9月4日(金) 10:00
ジャパン・アーツ夢倶楽部会員(TEL):9月6日(日) 10:00
ジャパン・アーツぴあネット会員:9月7日(月) 10:00
一般発売:9月13日(日) 10:00

 [公演日程]
2010年3月3日(水) ~ 3月14日(日) 東京文化会館・ゆうぽうとホール

もう2010年のチケットの発売予定だなんて、鬼が笑いそうですが、楽しみですね!ニーナのジュリエットもジゼルも観たことがないのですよ。


ジャパンアーツのサイトにも、チケットの発売予定だけは載っていました。
http://www.japanarts.co.jp/hatsubai.htm

2009/07/24

コレーラ・バレエの2010年3月NY公演/Kings of the Dance

Ballet Talkで、来年2月に行われるコレーラ・バレエのNY公演(於シティ・センター)のリリースが紹介されていました。

CORELLA BALLET CASTILLA Y LEÓN MAKES U.S. DEBUT AT NEW YORK CITY CENTER

Season includes U.S. Premiere by Angel Corella

With Angel Corella, Herman Cornejo, Iain Mackay,
Adiarys Almeida, Carmen Corella, Natalia Tapia,
Kazuko Omori and Joseph Gatti

March 17 – 20, 2010

まだ上演演目は発表されていませんが、アンヘル・コレーラ初の振付作品「String Sextet」(音楽:チャイコフスキー)が上演されることは決定しており、他に3作品が上演されるそうです。

バレエ団のスケジュールを見ても、かなりびっしりとスケジュールは埋まっていて、精力的に活動しているようです。古典のレパートリーは今のところはマカロワ版の「ラ・バヤデール」だけのようですが。

http://www.angelcorella.org/temporada2.html

追記;コレーラバレエのNY公演についての記事です。
http://broadwayworld.com/article/Corella_Ballet_Makes_US_Debut_at_City_Center_3172010_For_Four_Performance_Engagement_20090723


今週の日曜、月曜に東京で開催される「ゴールデン・バレエ・コースター」には、コレーラ・バレエのアディリアス・アルメイダとジョセフ・ガッティが出演します。

http://www.nbaballet.org/performance/costargala09.html

(余談ですが、同ガラに出演するNYCBのアシュリー・ボーダーは、今日東京に到着したとTwitterに書いていました。明日がリハーサルと取材で、日曜日が本番とタイトなスケジュールですね。一緒に出演するホアキン・デ・ルースは怪我で出演不可能となり、ヒューストン・バレエのサイモン・ボールが代役で来日します。世界バレエフェスティバルも来週から始まるし、ダンサーたちが日本へと民族大移動しているって感じですね!)

*****
NYのシティセンターでは、Kings of the Dance公演が来年2月19日から21日に開催されます。
http://www.citycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=4535

以前はアンヘル・コレーラもこの公演に出演していたんですよね。

ところで、このシティセンターのサイトを見ると、出演者予定者として次の名前があります。

David Hallberg (USA), Jose Manuel Carreño (Cuba), Joaquin De Luz (Spain), and Nikolay Tsiskaridze (Russia), as well as new Kings Marcelo Gomes (Brazil), Dennis Matvienko (Ukraine) and Guillaume Cote (Canada).

オリジナル・メンバーはニコライ・ツィスカリーゼだけですが、マルセロ・ゴメスとデニス・マトヴィエンコの名前が追加されていますね~。これは本当に豪華な公演となりそうです。マルセロが出るんだったら観たいな~なんて思います。

吉田都さんのオフィシャルサイト?と「スーパーバレエレッスン」

たまたま吉田都さんで検索していてヒットしたのが、このサイト

http://www.miyakoyoshida.com/

Thank you for visiting, but unfortunately this site is presently under construction とありますので、まだ正式オープンではないようなのですが。

で、以下引用です。

The New and complete site will be ready soon please check back.

吉田 都のスケジュール 2009

<テレビ>
「きょうの料理」~おもいでレストラン~
NHK教育テレビ
平成21年8月26日(水)11時~11時30分 (再)21時~21時30分


「スーパーバレエレッスン」~ロイヤル・バレエの真髄 吉田都~

平成21年8月28日(金)~11月27日(金)

毎週金曜日 午後0時~0時25分 全14回シリーズ

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<バレエセミナー>

札幌芸術の森バレエ・セミナー2009

平成21年7月29日(水)~8月1日(土)
平成21年8月3日(月)~8月6日(木)
ヴァリエーションを担当
会場 札幌芸術の森アートホール


吉田都バレエ・マスターコース2009&公開レッスン

平成21年8月11日(火)~8月13日(木)
(公開レッスン 8月13日(木))
会場 昭和音楽大学

Further information please contact info@miyakoyoshida.com

他に雑誌への登場予定、ロイヤル・バレエへの年末のくるみ割り人形への出演予定も書いてありました。


以前吉田都さんのファンクラブがあったときに、オフィシャルサイトがあったのですが、ファンクラブが解散してしまって以来、サイトがなかったのですよね。また新しいサイトができるということなら、嬉しいですね。


これ以外にも、NHKで以下のイベントがあります。

http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0030841/index.html

スーパーバレエ ~吉田都のドリームレッスン~

ETV50・NHK音楽祭2009関連イベント

教育テレビ50年、「NHK音楽祭2009」の関連イベントとして、8月から放送予定の「スーパーバレエレッスン」で講師を務める吉田都さんをお迎えして、「スーパーバレエ ~吉田都のドリームレッスン~」を実施します。
このイベントでは、吉田都さんがバレエダンサーを目指す子どもを対象に番組でとりあげた作品のレッスンをステージ上で再現しながら、子どもたちにバレエの魅力や楽しさ・厳しさを伝えると共に、夢に向かって努力することの素晴らしさを伝えます。

主催 NHK、NHKプロモーション
日時 平成21年9月5日(土)
開場:午後1時
開演:午後1時30分
終演予定:午後3時
会場 NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
出演 吉田都(バレリーナ/英国ロイヤルバレエ団 ゲストプリンシパル)

申し込み方法などは、上記リンク先をご覧ください。

7/22 ルジマトフ&レニングラード国立バレエのソリストとサンクト・ペテルブルグのダンサーたち

7月22日(水) ゆうぽうとホール

ここに来られる方に、マールイの熱心なファンの方もたくさんいるので申し訳ないのですが、辛口です。とはいっても、マールイのダンサーの皆様の出来は(約1名、某芸監夫人を除いて)とても良かったと思うので、お許しください。第一部のトップバッターに、その芸監夫人が出ていて、あまりの情緒のない踊りにテンションが急速に低下して、せっかくの公演も前半は十分楽しめませんでした。後半は挽回できましたが。

東京公演の前にご覧になっていた方の感想で、その芸監夫人が2演目も踊ると知って、そこからまずテンションが下がっていたのです。週の真ん中ということもあって、なんだかとても疲れていて、最初の演目を観たら疲れが増幅されてしまって・・・。


《第一部》
「白鳥の湖」よりグラン・アダージョ
 ヴィクトリア・クテポワ
 ミハイル・ヴェンシコフ
 サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

というわけで、クテポワさん、マールイに正式に移籍されたそうですね。マリインスキーではコール・ドだったわけですが、ここでは主役級なんか踊ったりするんでしょうか?ユマ・サーマンにちょっと似た(偽金髪の)スタイルの良いクール・ビューティなのですが、彼女の踊りは本当につまらなくて。いくらプロポーションが良くても、あの上半身の使い方と引き上がっていない身体で、でよくマリインスキーに入れたなって思いました。とにかく腕の動かし方がいちいち雑で、情緒の欠片もないのです。クールすぎて観ている方は心が冷え冷えとしてしまいました。オデットを全幕で踊ったことのない人に、ガラで踊って欲しくないって思いました。

ミハイル・ヴェンシコフはこのバレエ団には珍しく、ビジュアルの良い王子系。パートナーリングはまだまだで、全然気持ちは通じ合っていなかったけど、白鳥の王子はオデットと違って多少でくの坊でもOKなので!

コンセルヴァトワール・バレエのコール・ドつきだけど、コーダも4羽の白鳥もないので、コール・ドの出番は少ない。夏なので、黒く焼けている人もいた。コール・ドはあまり揃ってはいないけど、やっぱりロシア系なのでプロポーション、容姿はみんなきれい。

でも、初っ端から発表会みたいな舞台で、ちょっとテンションが下がっちゃいました。

「くるみ割り人形」よりパ・ド・ドゥ
 オレーシア・ガピエンコ(サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ)
 アンドレイ・ベーソフ(サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ)

オレーシア・ガピエンコは、可愛らしい雰囲気なのだけど、メイクがすごく変でもったいなかった。踊りは元気溌剌で悪くないと思う。アンドレイ・ベーソフはちょっとだけ顔がプハチョフに似ている。彼はサポートは抜群に上手いようで、主役二人の息の合い方は「白鳥~」とは段違い。ただ、彼は着地が毎回ちょっと失敗気味なのと、音に遅れるところが惜しい。でも男性ダンサーはサポートが上手なことが一番大事だから!


「海賊」よりパ・ド・トロワ
 イリーナ・コシェレワ
 西島 千博
 ミハイル・ヴェンシコフ

コシェレワのメドーラを観ると、今まで出てきた人たちとは段違いで、一流のバレリーナなのがよーくわかりました。もう別世界の住民って感じです。柔らかく情緒のある上半身。華やかで綺麗だし、クテポワと違うのは、生身の人間性、温かみが感じられること。オデットは半分人間じゃないけど。ヴェンシコフは、演じるのはこちらの方が楽しそうで良かったのですが、ビラビラした白い衣装が変で、せっかくのハンサムがもったいなかったです。

で、恐れていた西島さんのアリ。アティチュードのキメポーズと、回転は良かったと思います。彼はシェネはすごく高速で軸もぶれていなくて上手く見えました。彼もやはりハンサムだし、背も日本人の割には低くないのですが、踊るとやっぱりロシア人に比べて手脚が短いし、つま先も伸びていないので損です。マネージュも低くはないけど飛距離が全然なくてありゃりゃ。力んでいるんだけど思うように身体が動いてくれない感じです。ただ、すごく気合が入っていて、ピッカピカの笑顔で踊っているので、見ているほうとしてはついうっかり頬が緩んでしまって、憎めない感じでした。能天気そうなアリっていうのは初めて観たなって、ちょっと新鮮?

「阿修羅」
 振付:岩田 守弘 音楽:藤舎名生
 ファルフ・ルジマトフ

これは良かったです!前にも一度観たことがあったけど、2回目に観ると、より面白く観ることができました。私は外国人の振付家が日本をイメージして創った何ちゃって勘違い和モノダンスが大嫌いなのですが(それはたとえノイマイヤーであっても嫌)、岩田さんの作品は、踊りの中に魂を感じることができて、しかもルジマトフの禁欲的な雰囲気にもマッチしていて、観ているうちにじーんとしてきます。和太鼓と掛け声の音楽も、違和感なく振付に生かされていました。ルジマトフは前より少し体格が立派になった感じです。が、この人の一つ一つのポーズは本当に美しくて、一つ一つが絶妙な角度で止まって、惚れ惚れします。彼はいつもアラインメントが綺麗なのよね~。

「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
 オクサーナ・シェスタコワ
 ミハイル・シヴァコフ
 ナジデタ・ドヴレチェンスカヤ
 サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

背景がオレンジをベースにした黒いレース地で、綺麗。コール・ドつきで、コール・ドのチュチュがちょっと下がり気味でボリュームがたっぷり。ヴァリエーションはひとつだけだけど、ナジデタ・ドヴレチェンスカヤさん、よかったと思います。

白い衣装のシェスタコワとシヴァコフが出てくると、ここでまた、二人のつま先やポール・ド・ブラの美しさに一安心。シェスタコワは派手さはないし、キトリのチャキチャキした感じはないのだけど、彼女らしい、美しく鷹揚な踊りで輝きがあり、素晴らしい!ヴァリエーションでは扇子を持っていて、この扇子の使い方が上手いのです。フェッテも調子良さそうで、シングルだけど音にピッタリ合って正確、かつ余裕を持って踊っていました。シヴァコフは、ワガノワ育ちだけあって上半身がやっぱり優雅。着地が時々五番に降りられないことがあるけど、全体的には好調そう。バジル特有の、高いルルベに胸を反らしたキメポーズがカッコよく決まっていて、魅力的でした。

《第二部》
「ディアナとアクティオン」
 オレーシア・ガピエンコ
 アンドレイ・ベーソフ

ベーソフは空中でのポーズはすごく決まっているし、跳躍は時折はっとするほど高いのですが、やっぱり着地に乱れがあるんですよね。なんとももったいないです。ガビエンコはやっぱりちゃきちゃきした感じが、ディアナ役に合っていました。しかしこの作品を観るといつも思うんですけど、お仕置き系の衣装ですよね。特に男性のギャートルズみたいな野人系衣装は、なかなか似合う人がいません。(あ、マリインスキーのロブーヒンは似合うかもしれませんが)

「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
 ヴィクトリア・クテポワ
 ドミトリー・シャドルーヒン

シャドルーヒンがすっかりおじさん化していて、ヴァリエーションは少々つらそうでした。が、彼はつま先が美しく、サポートも非常に的確だし、上半身がとても優雅なのでちゃんと王族に見えます。やっぱりこの人は貴重な存在なんだと思いました。サポートするダンサーが上手だと、バレリーナも美しく見えますからね。それでもクテポワは氷姫という感じで、結婚式のシーンなのに全然嬉しそうじゃありません。ポールドブラの雑なこと。音楽性の欠如。オーロラのヴァリエーションは、腕で音楽を奏でるようじゃないと!

それから、やっぱりガラ公演に出るダンサーって観客に愛されなくちゃダメだって思いました。西島さんは踊りはこのメンバーの中に入ると相当つらいわけですが、踊っていて楽しそうな雰囲気に、つい乗せられてしまいます。マールイのほかのダンサー、たとえばシェスタコワなり、シヴァコフなりも、すごく観客に愛されている感じがします。クテポワさんも、小姑みたいな観客ばかりのところで踊るのは大変かと思いますが、もう少し愛想があってもいいのでは。(はい、私も小姑の一人です)


「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ
 ユリア・ルンキナ
 ミハイル・シヴァコフ

巻き毛のシヴァコフは、タータンチェックのジェームズの衣装が良く似合ってワンコのようで可愛かったです。アントルシャ・シスもとても頑張っていて、打ち付けるつま先がきれいでした。着地は乱れることがありましたが、元気いっぱいで爽やかに踊ってくれたので満足です。ユリア・ルンキナは思ったほど足音はさせていなかったし、悪くなかったのではないでしょうか。


「NEO BALLET ~牧神の午後~」
 振付・出演:西島 千博
白っぽいジャケットにジーンズのようなパンツを穿いた西島さんが、照明を落とした中、ベッドの上に横たわり、立ち上がって高速シェネを見せてくれたり、まどろんでみたり。最後の方で上から白い布が下りてきましたが、ニジンスキー版で有名な自慰を思わせるものはなかったです。ガラで一つくらいはコンテンポラリー系があったほうが変化がついて良かったのではないでしょうか。

「シェヘラザード」よりアダージョ
 ファルフ・ルジマトフ
 イリーナ・コシェレワ

コシェレワのゾベイダはとても綺麗で、衣装もとてもよく似合っていました。でも、女主人って感じは皆無で、ルジマトフと踊るとすごく若い感じです。まるで身分の低い貧しい娘がハーレムに売られてきて、美しいため寵妃となったものの、やっぱり奴隷同然の状態で、一方ルジマトフのアリは高貴な王子が人質となっていつのまにか奴隷にされていたものの、後宮の中ではゾベイダより地位が高いって感じでした。ルジマトフの奴隷は相変わらずとてもセクシーでエロいのですが、コシェレワが清楚で無垢で人が良さそうなので、百戦錬磨のチョイ悪奴隷が若い小間使いを誘惑しているみたいって思いました。コシェレワはとにかく可愛いし、身体も柔らかくて踊れる人なので、今後この役を踊りこんでいけばすごく良くなると期待します。そしてルジマトフは、黄金の奴隷の衣装が世界一似合う人だなって改めて思いました。ゾベイダを見上げるゾクゾクするような視線も必殺光線ですよね。おば様方がきゃーって思うのも当然かと思います。願わくば、もう少し二人の間にケミストリーがあると良いのですが、多分この二人ってあまりパートナーとして一緒に出たことがないから、そこまで要求するのは酷なのかもしれません。


フィナーレでは、ルジマトフ、シヴァコフ、そして西島さんが3人並んでグランドピルエットをしたり、シェスタコワ、コシェレワ、ガピエンコがフェッテ合戦をしたり、なかなか盛り上がりました。西島さんが笑顔全開で、カーテンコールでもジャンプして見せたり、すっごく張り切っていて嬉しそうで、憎めない人だな~と思わせてくれました。

というわけで、終わった頃には、観に来て良かったと思いました。でも、良かったのは、ルジマトフと、シェスタコワ、コシェレワ、シヴァコフとマールイ関係ばかりだったんですよね。去年の夏のガラより、マールイからの出演者が少なくなってしまったのはちょっと寂しかったです。

2009/07/23

VANITY FAIRのダンスフォトのスライドショー

雑誌VANITY FAIRで、過去に同誌に掲載されたダンス関連の写真を特集しています。

http://www.vanityfair.com/culture/features/2009/08/dancers-portfolio200908?slide=1#globalNav

2008年に掲載された、ブルース・ウェーバー撮影によるロベルト・ボッレの水着姿はじめ、ピーター・マーティンスとダーシー・キスラー、ワガノワ・バレエ学校の生徒たち、クリストファー・ウィールダン、2002年にアニー・リーボヴィッツが撮影したABTの4人のスターダンサー(アンヘル・コレーラ、ホセ・カレーニョ、ウラジーミル・マラーホフ、イーサン・スティーフェル)、1996年当時のNYCBのスターダンサーたち(イーサン・スティーフェル、ニラス・マーティンス、ニコライ・ヒュッベ、アルバート・エヴァンス、ジョック・ソト、ダミアン・ワーツェル)、ハーレー・ダビッドソンの上で綺麗に脚を伸ばしたイーサン・スティーフェル、スザンヌ・ファレル、摩天楼をバックにバリシニコフ・アーツ・センターのビルからぶら下がるミハイル・バリシニコフ、ABTの若手ダンサーと共演する2007年のゲルシー・カークランド、リハーサル中のアルヴィン・エイリーのダンサーたちなどなど。

24枚の写真を見ていると、アニー・リーボヴィッツとブルース・ウェーバーの写真が大半を占めていることに気がつきますが、バレエダンサーは踊っている姿じゃなくても美しい人が多いなって思います。

VANITY FAIRのサイトには、もう一つ、Beach, Please! と題して、セレブレティがビーチで水着姿になっている写真を特集したコンテンツがあります。

http://www.vanityfair.com/culture/features/2008/08/sizzlers_portfolio200808

アンジェリーナ・ジョリー、スカーレット・ヨハンソン、ブラッド・ピット、パリス・ヒルトン、そしてジゼル・ブンチェンなどのスーパーモデルたちに混じって、上記ダンサーのスライドショーにも登場していたロベルト・ボッレの写真があります。彼はもはやスーパースター扱いなんですね。

マリア・コチェトコワのキトリ映像 Maria Kochetkova's Kitri

世界バレエフェスティバルの第一弾、マリア・コチェトコワとダニール・シムキンの「ドン・キホーテ」まであと1週間となりました。
http://www.nbs.or.jp/stages/0908_wbf-special/index.html

ダニール・シムキンは一足早く、今日から東京入りしているとTwitterに書いていました。ABTのMETでの「ロミオとジュリエット」では、私が観た5回のうち4回ベンヴォーリオを踊っていたのですが、4回目はカーテンコールには登場しなくて、ベンヴォーリオの出番が終わったらサンフランシスコでマリアとリハーサルを行い、それからLAに行ってABTのロサンゼルス公演に合流したようです。

そしてマリアですが、7月にモスクワで出演した「ドン・キホーテ」の映像を自身のFacebookで紹介していました。基本的にオフィシャル動画以外はYouTube動画は貼らないのですが、出演している本人が紹介しているということなので、例外的に。

これは2幕の居酒屋のシーンで、豪快にビールを飲み干すマリアのキトリが観られます。バジル役は、クレムリン・バレエのミハイル・マルチュニュク(昨年の新潟県中越沖地震チャリティガラで来日)です。バジルの腕に飛び込む前の、彼女のピルエットが素晴らしいですね。同じ公演の別のシーン(歯切れ良い1幕のカスタネットのソロや、グラン・パド・ドゥ)もアップされていますので、来週の予習にどうぞ。

2009/07/22

ジェイソン・レイリーはシュツットガルトに残留!?Jason Reilly will NOT be leaving Stuttgart

Ballet Talkの投稿によれば、昨日の「じゃじゃ馬ならし」公演の前に、芸術監督リード・アンダーソンが、ジェイソン・レイリーは退団せず、あと数年はシュツットガルトに残ると発表したとのことです。


地元紙Stuttgarter Nachrichtenにも、7月21日付の記事で、ジェイソンが残留すると報じています。(ドイツ語記事なので正しく読めているか不安ですが)
http://www.stuttgarter-nachrichten.de/stn/page/2134589_0_9223_-startaenzer-jason-reilly-bleibt-vielfalt-im-stuttgarter-repertoire-gab-ausschlag.html


なお、ナショナル・バレエ・オブ・カナダのサイトには、すでにジェイソンのプロフィールがプリンシパルのところに掲載されています。
http://www.ballet.ca/thecompany/principals/jason_reilly.php

追記
ところで、上記Stuttgarter Nachrichteのサイトの写真をクリックすると、ジェイソンのフォトスライドショーになっていました。どれだけ、ジェイソンが地元に愛されているかが判りますね!貴重な、アレッサンドラ・フェリとの「欲望という名の電車」の写真まであります。

マリインスキー白夜祭でのディアナ・ヴィシニョーワ Diana Vishneva Beauty in Motion

Russia Todayのサイトで、マリインスキー劇場の白夜祭、最終日に行われたディアナ・ヴィシニョーワの「Beauty in Motion」のレビューと動画が載っています。

http://www.russiatoday.com/Art_and_Fun/2009-07-20/_Stars_of_the_White_Nights_.html?fullstory




この動画を観ると、斬新な振付とともに、彼女の吸い付くようなポアント使いの凄さに圧倒されます。

記事では、「ジョージ・バランシンは、『バレエでは複雑な物語を語るのは不可能だ』と語ったとのことだが、ヴィシニョーワはすべての種類の物語を語るたぐいまれな才能を持っている。その物語が複雑だろうが、単純だろうが関係ない」と評価しています。

この日上演された3作品--“Pierrot Lunaire”.“For Love of Women," “Three Point Turn” のうち「Three Point Turn」で彼女と共演したデズモンド・リチャードソンは、このように彼女を絶賛しています。

「ディアナは、一生に一度会うくらいの偉大なバレリーナの一人で、心と人間性で多くを語る人です。彼女はテクニックだけの人ではない」

この作品「Three Point Turn」での彼女とのコラボレーションについては、「ロマンスの世界への抽象的な旅のようだ」とリチャードソンは語っています。

ディアナ自身はこのように語っています。
「私はすごくたくさん踊っています。もちろん、もっと踊りたいと思っていますが、私のスケジュールはいっぱいで、ほとんど休暇もありません。私は、現代作品と同じくらい古典のレパートリーも大事だと思っていて、今でも技術を磨いています」

圧倒的な高評価にも関わらず、今なお技術を磨き、新しいことに果敢に挑んでいる彼女は、本当に凄いですね。

2009/07/21

新国立劇場の「ジ・アトレ」8月号

新国立劇場の「ジ・アトレ」8月号が送られてきました。今回珍しく「特集 バレエ」になっているので開くと、牧阿佐美芸術監督のインタビュー。

このインタビュー読んで、ものすごく脱力しました。

新制作の牧阿佐美版「くるみ割り人形」が、冒頭が現代の東京から始まるという話を聞いて悪い予感がしていたのです。この記事によると、新国立劇場から観た外の世界、都庁のあたりの風景が見え、衣装もジーンズをはいていたり、現代風のものになるとのこと。ここまででも、なんとなく不安になるのですが、ただ不安を感じさせるだけで、それは大したことではありませんでした。決め手は次のところです。

クララ、雪の女王、金平糖の精をそれぞれ別々のダンサーが踊るとのことなのですが、その理由は、

「お客様が一度にバレエ団の主役級ダンサーたちを観ることができるような作品も必要だと考えました。三人の女性の主役、王子、そして様々なキャラクターたちと、ダンサーみんなが活躍できる、新国立劇場ならではの作品になります」

恐るべし志の低さですね!公演を発表会と勘違いしているんじゃないかしら。

また、「主役を分散することで、新国立劇場のダンサーだけでなく、実力のあるダンサーたちがゲスト出演しやすくなると考えました」って、牧阿佐美バレヱ団のダンサーが出演することに対して、観客から文句が出ることに対応して、言い訳を考えたって感じですよね

ホント、悪口は言いたくないんですが、これは本当にひどいです。恥ずかしげもなくこんなことがいえるなって思います。

「白鳥の湖」の評判の悪いルースカヤについても、「ソロで踊るルースカヤはダンサーたちにとっても踊りたい踊りなんです」って。公演はダンサーと芸術監督の自己満足の場所ではないと思うのですが。

人選に多少疑問はあるものの、若手のダンサーに主役を演じさせたり、マカロワ版「ラ・バヤデール」やアシュトンの「シルヴィア」といったチャレンジングな作品に取り組んでいる東京バレエ団のほうがずっと、バレエ団としての志は高いというか、比較できないレベルだって思いました。

これは、ダンサーにとっても、ファンにとっても、そして日本のバレエ界にとっても、不幸なことだと思います。早く次のシーズンが終わって、デヴィッド・ビントレーが新芸術監督として新風を吹き込んでくれないかしらと願うばかりです。このままでは、新国立劇場はジリ貧化を避けられないことでしょう。アトレ会員もやめたくなりました。


そんなところへ、現新国立劇場のオペラ部門芸術監督の若杉弘氏が亡くなられていました。
http://mainichi.jp/select/today/news/20090722k0000m040113000c.html

去年のシーズンエンディングパーティに来られた時も、車椅子に座っておられたので心配でしたが、まさか亡くなってしまうとは。ご冥福をお祈りいたします。

シュツットガルト・バレエの北京公演 Stuttgart Ballet in Beijing

シュツットガルト・バレエの中国ツアーが予定されていることは、以前お知らせしましたが、北京公演の国家大劇院に、公演の情報が載っていました。

「じゃじゃ馬ならし」
2009.10.09、10, 11 19:30~
http://www.chncpa.org/n16/n1062/n8576/2394903.html#link

中国語が読めないので、自動翻訳をかけてみたら、「凶暴なしるしを飼いならします」と出てちょっと可笑しかったです。

で、探してみたら、国家大劇院の公演の英語サイトもありました。
http://www.chncpa.org/n457779/n457834/n516566/2487700.html
演目の詳細な説明と写真が載っています。

「ガラ公演」
2009.10.13
http://www.chncpa.org/n16/n1062/n8576/2435915.html
Programme II - Gala contemporain, le 13 octobre 2009
- Oeuvres de John Cranko:
   Brouillards
   Aus Holbergs Zeit - Pas de Deux
   Legende
   Jeu de Cartes

- Oeuvre de Bridget Breiner:
   Sirs

- Oeuvre de Christian Spuck:
   Le Grand Pas de Deux

- Oeuvre de Ben van Cauwenbergh:
   Les Bourgeois

ガラ公演はまだ英語サイトができていないようです。

どうもチケットを取ろうと思っても、ちんぷんかんぷんで困っています。同僚に中国人の方がいるので、助けを借りようかと思案中です。


国家大劇院は、英語サイトもあります。
http://www.chncpa.org/n457779/index.html
チケットは、国外の人は電話をかけて取るしかなさそうです。

Tickets may be purchased by calling our hotline on +86 10 6655 0000 between 9:30 a.m. and 8 p.m. every day Our English speaking operators are willing to help.

なお蘇州公演もあります。
Science and Cultural Arts Center 苏州科技文化艺术中心(http://theatre.sscac.com.cn/
「じゃじゃ馬ならし」2009年10月16,17日
「ガラ」 2009年10月18日

2009/07/20

エトワール最後の60日~マニュエル・ルグリ~地上波でも放映

DVD情報などでいつも大変お世話になっているSide B-allet様からの嬉しい情報です。ありがとうございます!
http://sideballet.com/info/tv.php

また、Ballet Journal Eugéniaのmizukoさんもありがとうございます。
http://eugeniajournal.blog114.fc2.com/blog-entry-399.html

マニュエル・ルグリのアデュー公演までを追ったドキュメンタリー「エトワール最後の60日 ~マニュエル・ルグリ~」が、ハイビジョンだけでなく、地上波でも放映されるという嬉しい情報がありました。


NHK教育テレビ「芸術劇場」
9月18日 22時30分~
エトワール最後の60日 ~マニュエル・ルグリ~
バレエ「ドン・キホーテ」(ハイライト)

http://www.nhk.or.jp/art/


ハイビジョンの放映情報はこちらです。

http://www.nhk.or.jp/bs/genre/docum_7later.html

8月21日(金) 午後8:00~11:00
ハイビジョン特集 ドキュメンタリー 
ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~
パリ・オペラ座バレエ団公演「ドン・キホーテ」 (120分予定)


※放送時間の変更などがある可能性がありますので、必ず番組ガイドや公式サイトでご確認くださいね。

こちらのエントリもご参照ください。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2009/07/manuel-legris-a.html

ニーナ・アナニアシヴィリのABTフェアウェルのカテコ映像 Nina's Final Curtain Call

ニーナ・アナニアシヴィリのABTフェアウェル関連記事は書きそびれていたのですが、Time Out New Yorkのサイトに、感動的な6月27日のカーテンコール映像がアップされています。

http://www3.timeoutny.com/newyork/tonyblog/2009/07/watch-nina-ballerinas-final-curtain-call/

指揮者から指揮棒を渡されて、オーケストラを指揮するように彼らに感謝を表してみたり、可愛い娘のエレナちゃんがステージにいたり、腕を波打たせながらパドブレをして舞台を横切ったり、最後のパートナーであったアンヘル・コレーラにお姫様だっこされたり、ニーナの愛すべき人柄が伝わってくる、素敵なカーテンコールでしたね。この舞台が見られなくて本当に残念です。

でも、ニーナは、自身が芸術監督を務めるグルジア国立バレエで来年来日してくれるはず。これを楽しみに待ちましょう!

7/19 井上バレエ団「シンデレラ」に行ってきました/ABT感想更新中

ゲストのエマニュエル・ティボー目当てで、井上バレエ団の「シンデレラ」に行って来ました。

王子らしいおっとりとした気品があるティボーくん、とても良かったです。直前まで、パリ・オペラ座の「ラ・フィユ・マル・ガルデ」に出演していて、日本に来たのは直前らしいのですが(うちの教室の関係者が出演していたので聞いた)、そんな疲れは全然見せなくて、甘くて優雅で真摯な王子様でした。彼はコンテンポラリーを苦手にしているらしく、そのため、オペラ座での扱いがいまいち報われてなくて気の毒なのです。が、古典での端正なテクニックは本当に素敵なんですよね。サポートも上手で、シンデレラを本当に壊れ物のように丁寧に扱っているのがわかります。

パートナーの島田衣子さんは、小柄で可憐でシンデレラ役がぴったり。井上バレエ団のバレリーナは鷹揚な感じの人が多いのですが、中でも島田さんは、柔らかくて愛らしくて、正しい心を持った娘が幸せになるというシンデレラ・ストーリーにぴったりの存在感。その上、技術的にもとても優れていて、綺麗なつま先や甲、のびやかなアラベスク、正確なポジショニング。軽やかで妖精のような雰囲気がありました。島田さんのような、可憐なのにテクニックが強く、おっとりとしているバレリーナは、日本には他にはいないかもしれません。

継母の足川欽也さん、姉娘の堀 登さん、妹娘の坂本登喜彦さんの3人は、さすがの芸達者。そういえば堀さんは、新国立劇場の「シンデレラ」でもこの役を演じていましたた。コミカルなんだけど、必要以上にでしゃばらないところがいいのです。一番最後に、カーテンコールで幕が下りた後、箒を持った継母、雑巾がけをするふたりの姉が幕の前に登場していて、すっごく可笑しかったです。 やっぱりこの役は、演技が上手い人が演じてくれないと。

仙女役の小髙絵美子さんはじめ、四季の精もみんな踊りがとても綺麗でした。時の精の西川さんは素晴らしいフェッテを見せてくれたし。ソリストはテクニックも、表現も優れた人が多いけど、ここの課題はコール・ドだと思います。

ピーター・ファーマーによる美術と衣装は素敵でした。特にこの「シンデレラ」用の幕の紫色のグラデーションが綺麗で。舞台装置は最小限に抑えられていたけど、パステルカラーの四季の精たちのシフォンを使った衣装がすごく美しかったです。

演出で言えば、3幕の王子がシンデレラを求めて世界各地を旅して回る演出はちょっと蛇足というか余計だったと思います。振付について言えばオリジナリティに乏しく、やはりアシュトン版の「シンデレラ」の振付は素晴らしかったということを改めて実感する次第でした。

でも、ティボー君、島田さん、四季の精のみなさんがみんなとても良かったし、継母&姉妹もすっごく面白かったので、全体的には満足でした。シンデレラは、プロコフィエフの音楽がまたいいのよね~。

井上バレエ団7月公演
ピーター・ファーマー美術による
『 シンデレラ 全3幕 』
関直人 振付 / プロコフィエフ 曲

シンデレラ 島田 衣子
王子 エマニュエル・ティボー
冬の精 鶴見未穂子
春の精 宮嵜万央里
夏の精 小髙絵美子
時の精 西川知佳子
仙女 小髙絵美子
オレンジの精 田中 りな
継母 足川 欽也
姉娘 堀 登
妹娘 坂本登喜彦

http://www.inoueballet.net/information/

**
話は変わりますが、7月8日のABT「ロミオとジュリエット」の感想、ジュリエット編を書き終わりましたので、興味のある方はどうぞ。まだロミオ編も書かなければなりませんが!

http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2009/07/78abtromeo-and-.html

2009/07/19

映画「パリ・オペラ座のすべて」続報 La Danse - Le Ballet de l'Opéra de Paris

今年の秋に日本公開される予定の映画「パリ・オペラ座のすべて」の内容について、ロサンゼルスタイムズに少し紹介が載っていました。

http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2009/07/frederick-wiseman-returns-to-ballet-world-with-new-documentary.html

監督のフレデリック・ワイズマンは、7週間かけてオペラ座を撮影。衣装の製作工房での過程から、照明デザインなど、一つのプロダクションができ上がるまでを追いかけました。また、何人かのダンサーとともに時間を過ごしました。それぞれ異なったレベルにいるダンサーが、どうやってエトワールを目指していくかということを明らかにするために。

ワイズマンの制作会社によると、この映画は7つのバレエ作品のリハーサルや公演を追っているとのことです。

ウェイン・マクレガーの "Genus" 「ジェヌ」
プレルジョカージュの "Le Songe de Medée"「メディアの夢」
マッツ・エックの"La Maison de Bernarda"「ベルナルダの家」 by Mats Ek,
ラコットの"Paquita"「パキータ」
ヌレエフの"Casse Noisette"「くるみ割り人形」
ピナ・バウシュの "Orphée and Eurydice"「オルフェオとエウリディーチェ」
サシャ・ヴァルツの "Romeo and Juliette" 「ロミオとジュリエット」

楽しみですね!

日本のオフィシャルサイトも少し情報が増えていました。
http://www.paris-opera.jp/

■公開は以下の予定です
北海道 シアターキノ 順次公開
東京都 BUNKAMURAル・シネマ 今秋
愛知県 伏見ミリオン座 今秋
大阪府 テアトル梅田 今秋

前売り特典としては、ポストカード2枚セットがつくとのことです。

7/22追記:Bunkamuraサイトに前売り特典のお知らせが載っていましたが、2枚のうち1枚のポストカードは、マニュエル・ルグリとドロテ・ジルベールの「パキータ」のようです。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/topics_ci_090718s.html

2009/07/18

NBSの2010ラインアップ

NBSのオフィシャルサイトに、2010年のラインアップが出ていました。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/nbs-2010.html

バレエだけを抜粋すると、

3月
パリ・オペラ座バレエ団 Paris Opera Ballet
『ジゼル』(全2幕)、ヌレエフ版『シンデレラ』(全3幕) Giselle, Cindrella

5月
<マラーホフの贈り物>[2演目] A Gift from Malakhov

6月
英国ロイヤル・バレエ団 The Royal Ballet
『ロミオとジュリエット』(全3幕)、『うたかたの恋』(全3幕)、『リーズの結婚』(全2幕) Romeo and Juliet, Mayerling, La Fille Mal Gardee

10月
オーストラリア・バレエ団 The Australian Ballet
マーフィー版『白鳥の湖』(全4幕)/ マーフィー版『眠れる森の美女』(全2幕)←写真や解説から判断すると、『くるみ割り人形』の間違いのようです。
Swan Lake, Nutcracker

11月
モーリス・ベジャール・バレエ団 Bejart Ballet Lausanne
『80分世界一周』 Aroud the World in 80 Minutes

********
というわけで、ロイヤル・バレエの「ロミオとジュリエット」以外には、「うたかたの恋(マイヤリング)」、「リーズの結婚(ラ・フィユ・マル・ガルデ)」が入りました。これはなかなか良いチョイスですね。「リーズの結婚」はロイヤルらしいアシュトン作品だし、「マイヤリング」は日本ではなかなか観る機会のないマクミラン作品。

BBLは「80分世界一周」の1演目。これはDVDも出ているので、予習していくといいかもしれませんね。BBLのみ、来期のバレエの祭典には入っていないので、その次の期の中に含まれることでしょう。

こうやってスケジュールを見ると、7~9月がすっぽり抜けていることに気がつきます。ジャパン・アーツのボリショイ・マリインスキー合同ガラが夏に開催されるようなのですが、それ以外は閑散期になりそうですね。


*****

NBSがらみでは、昨日、バレエの祭典来期会員向けに、シルヴィ・ギエムとアクラム・カーンの「聖なる怪物」の鑑賞日のお伺いが来ていました。また、公演情報ページもできています。

Sacred Monsters by Sylvie Guillem and Akram Khan
http://www.nbs.or.jp/stages/0912_sacredmonsters/index.html

2009年12月18日(金)7:00p.m.
2009年12月19日(土)3:00p.m.
2009年12月20日(日)3:00p.m.

【上演時間75分(休憩なし)】

会場 東京文化会館

入場料(税込) S ¥14,000
A ¥12,000
B ¥9,000
C ¥6,000
D ¥4,000
E ¥3,000
前売開始日 2009年9月5日(土) 10:00a.m.

エコノミー券=¥2,000 
(11/13(金)より発売開始。イープラスのみで受付。お一人様2枚まで)
学生券=¥1,500 
(11/13(金)より発売開始。NBSのみで受付。25歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)◆ペア券(2枚で1000円引き/NBS電話予約のみで受付)


12月のこの時期は、主に国内バレエ団の「くるみ割り人形」公演と重なっているので、注意が必要ですね。19日と20日はレニングラード国立バレエの「くるみ割り人形」、20日は新国立劇場の「くるみ割り人形」と重なっています。他にも、東京シティ・バレエ団、バレエ シャンブルウエスト、NBAバレエ団の「くるみ割り人形」があります。

ギエムのコンテンポラリーの公演を観る層とはあまり被っていないとは思いますが。 個人的には、以前観たアクラム・カーンのドキュメンタリーが面白かったので、この公演も良いだろうな、と思います。

ロベルト・ボッレとイリーナ・ドヴォロヴェンコのロミオとジュリエット@LA Irina Dvorovenko and Roberto Bolle in LA

今日こそはABTのレビューを書かなくちゃ、と思いつつ、主婦なので掃除だの洗濯がまちうけておりまして…でも記憶が新しいうちに書きたいと思います。

その前に、木曜日のLAでの「ロミオとジュリエット」公演の評がアップされてますので、お知らせを。

ロサンゼルスタイムズ
http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2009/07/dance-review-abts-romeo-juliet-at-the-dorothy-chandler-pavilion.html

Orange County Register
http://www.ocregister.com/articles/macmillan-juliet-dvorovenko-2497263-bolle-american

後者の記事は、Gene Schavioneさんによる素晴らしいスライドショーもついています。必見! Geneさんは、NYでロベルトのフォトセッションも撮影しているそうですから、それもいずれ見られることでしょう。

このペアはヌレエフとフォンテーン以来のパートナーシップを思わせる、とまで絶賛されています。ホント、new York Timesに評が載らなかったのが残念ですね。

ロベルト・ボッレの新しい写真集@ブルース・ウェーバー撮影 Portraits of Roberto Bolle by Bruce Weber

木曜日にABTのロサンゼルス公演「ロミオとジュリエット」に主演したばかりの、ロベルト・ボッレの新しい写真集が発売されます(ロベルト・ボッレの日本のファンサイトで教えていただきました)

今回の写真集は、あのブルース・ウェーバーが撮影しています。ブルース・ウェーバーは、ドイツで限定発売された雑誌「manipulator」の表紙にロベルトを起用したり、雑誌VANITY FAIRでも彼の写真を発表していたのですが、いよいよ写真集の登場ですね。これは楽しみです。

10月15日発売予定で、日本とアメリカのアマゾンで予約できます。送料を考えても、米国アマゾンで買ったほうがお安いかと思いますが。


ロベルトがカリフォルニアに初登場するということで、ロサンゼルスタイムズでも、彼のインタビューやNYでの「ロミオとジュリエット」の評が掲載されています。(NYTimesには今回ロベルトの評はほとんど載っていないのですよね。NYTimesは経営危機に陥っているらしく、他の米国の新聞社もそうなのですが、アート関係の記事を減らしているようです)

Roberto Bolle, ABT's latest leading man
http://www.latimes.com/entertainment/news/arts/la-ca-bolle12-2009jul12,0,3299905.story

アレッサンドラ・フェリ、そしてABTの芸術監督ケヴィン・マッケンジーが彼についてのコメントを寄せています。マッケンジーは、ロベルトのことをこのように表現しています。

"Roberto is to Italy what Julio Bocca was to Argentina. They're national figures, stars -- and rightly so."

Roberto Bolle, ballet dancer as international superstar
http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2009/07/roberto-bolle-ballet-dancer-as-international-superstar.html

ロベルトは、このインタビュー記事で、12月にジョン・ノイマイヤーが彼に振付ける新作について語っています。ノイマイヤーに作品を創ってもらうのは夢だったと。より現代的な作品に取り組むというのが彼の希望だそうです。アーティストとして成長するためには、レパートリーを変えていくことが自分にとって重要なことだそうです。

****
さて、ロサンゼルス公演なのですが、女優のローズ・マッゴーワン(タランティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス 」などに出演、マリリン・マンソンの元婚約者)が、Twitterでこのように語っています。
Everyone look up Roberto Bolle. An amaaaaazing dancer. And the prima ballerina is lovely.

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2009/07/17

ロイヤル・バレエのキューバ公演 The Royal Ballet in Cuba

現在英国ロイヤル・バレエが、1959年にカストロが政権を取って以来、西側のバレエ団としては初めてキューバで公演を行っています。5公演が行われる予定です。海外のバレエ団としても、30年近く前にボリショイ・バレエが公演を行って以来のキューバでの公演だそうで、150人という大所帯がキューバを訪れました。

CBSニュースのサイトで、この公演のニュース動画を見ることができます。(カルロス・アコスタの「海賊」アリや、サラ・ラムとフェデリコ・ボネッリの「Chroma」など)
http://www.cbsnews.com/blogs/2009/07/16/world/worldwatch/entry5166905.shtml

キューバ出身で11年間ロイヤル・バレエで活躍しているカルロス・アコスタがいたからこそ、この公演に13社のスポンサーがついて、公演が実現したとのことです。チケット代は米国通貨で91セントという格安で売られ、すべて売り切れました。劇場の外の広場には野外スクリーンが設けられ、チケットを手に入れられなかった大勢の観客が公演に見入ったそうです。

そして、夜8時半から深夜まで公演が続いた後、アコスタはじめダンサーたちが劇場前の広場に集まった人々の前に姿を現して握手をするという感動的なシーンも、この映像で見ることができます。アコスタ曰く、ワールドカップの決勝戦かと思うほどの観客の熱狂振りだったそうで。

カリフォルニアの新聞Sacramento Beeのサイトでは、この公演の美しい写真を大きなサイズで楽しむことができます。

http://www.sacbee.com/static/weblogs/photos/2009/07/britains-royal-ballet-visits-c.html

キューバのハバナ・タイムズにも、素晴らしい写真がたくさん載っています。
http://www.havanatimes.org/?p=11721

7月15日の公演では、ロイヤルのダンサーとキューバ国立バレエのダンサーが共演したガラが開かれました。ティアゴ・ソアレスがヴィエングゼイ・ヴァルデスと、そしてタマラ・ロホとジョエル・カレーニョがパ・ド・ドゥを踊っている写真も載っています。アコスタ、タマラ、ジョエル、そして88歳のアリシア・アロンソが一緒に写っていますね。

それから、引退したはずのジョナサン・コープが15日の「田園の出来事」でルパート・ペネファーザーの代役として踊ったんですね!(ロイヤルオペラハウスのTwitterによる)

キューバでは、ズービン・メータ率いるニューヨークフィルハーモニーも公演を行う予定とのことだそうです。
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jul/13/royal-ballet-new-york-philharmonic-cuba

追記:MSNBCでも、キューバ公演のニュース映像を見ることができます。暑い中、劇場の外に集まってスクリーンで見ていたファンの熱気がすごいですね。
http://www.msnbc.msn.com/id/21134540/vp/31964334#31964334

さらに追記:
上記Sacramento Beeに掲載された写真はAFPのものなので期待していたのですが、日本のAFPのサイトにも写真が載りました。全17点です!素晴らしいですね~。観客の熱気が伝わってきます。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2622071/4364177

さらに追記:
どうでもよい余談ですが、キューバ公演で、マリアネラ・ヌニェス、スティーヴン・マックレーを含む6人のダンサーが新型インフルエンザに感染してしまったそうです。しかし早急にタミフルを処方された結果、6人とも既に回復しているとのこと。

http://www.guardian.co.uk/world/2009/jul/19/china-swine-flu-students-quarantine

またまた追記:
ソリストの蔵健太さんのブログが毎回とても面白いのですが、キューバ滞在記がまた最高です。特に、ホテルでのタオル芸が凄い!
http://kentakura.exblog.jp/10008124/

ロイヤル・バレエの正式昇進情報 The Royal Ballet's Promotions

スティーヴン・マックレーがロイヤル・バレエのプリンシパルに昇進したとオーストラリアの新聞に書いてあったことは以前紹介しましたが、ロイヤル・バレエから正式にリリースが出ました。

昇進
Principal  Steven McRae
First Soloist Helen Crawford, Hikaru Kobayashi and Sergei Polunin
Soloist Kristen McNally
First Artist Leanne Cope, Olivia Cowley, Melissa Hamilton and Nathalie Harrison
Assistant Ballet Mistress and First Soloist Sian Murphy

入団
Leticia Stock, Tristan Dyer and Benjamin Ella (Royal Ballet School)
Hayley Forskitt(Norwegian National Ballet) Jacqueline Clark (Ballet Ireland)
Akane Takada. (Prix de Lausanne Apprentice)
Rina Nemoto joins as a Prix De Lausanne Dancer.

退団
Principal Alexandra Ansanelli,
First Soloist Isabel McMeekan,
Soloist and Assistant Ballet Mistress Vanessa Palmer
First Artist Henry St Clair.

リリースはこちらです(PDF)
http://www.roh.org.uk/uploadedFiles/Press_and_Media/Press_Releases/RoyalBalletPromotions%5B1%5D.pdf

小林ひかるさん、そしてロイヤル・オペラハウスのサイトでいち早く「ファースト・ソリスト」としてフィーチャーされていたセルゲイ・ポルーニンがファースト・ソリストに昇進、高田茜さんが正式入団ですね。

追記:NBSのサイトには、スティーヴン・マックレーのプリンシパル昇進のニュースが載りました。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-124.html

ムハメドフ出演「エフゲニー・オネーギン」、大嶋正樹さん出演noon dance performance他

相変わらず帰国後バタバタしており、全然ABTのロミオとジュリエット感想が書けなくて申し訳ない限りです。土曜日に何も予定がないので、書けたらいいなと思っているのですが。

とても遅筆な私なので、こういう時は、情報提供活動に逃げるとします。

私の通っているバレエ教室の生徒と元先生が出る公演ということで、チラシが教室に置いてあった公演です。

ヴァレンティノ ダンス センター MID SUMMER DANCE FESTIVAL
8月10日(月)18時開演 めぐろパーシモン
全席自由席 ¥ 5.000

「エフゲニー・オネーギン」よりパ・ド・ドゥ 
振付 イレク・ムハメドフ 
出演:イレク・ムハメドフ、針山愛美(ベルリン国立バレエ)

シビウバレエシアター, ルーマニア オリジナル ルーマニア・バレエ

「La Fille Mal Gardée」全幕
リーズ:宮崎たま子 コーラス:アレクサンドル・ブーベル アラン:ヴァレンティン・バルテス シモーヌ:マキシム・グージェレフ
グリゴリー・クルコフスキー(ベラルーシ国立バレエ)、セルゲイ・サボチェンコ、輪島拓也、上山 千奈(東京シティバレエ)、江川マヤ、黒瀬まり子ほか

チケットお問合せ
Mail: staff@valentinodancecenter.com
Tel: 090-6946-3223(やつはし)
090-3104-8635 (バレンティン・バルテス)
03-3812-1125 ヴァレンティノ ダンス センター

チラシの画像を見ることができます(PDF)
http://www.valentinodancecenter.com/pdf/20090810Agosto.pdf

イレク・ムハメドフが踊る姿が久々に日本で観られるということで、貴重な機会ですね。しかもベルリンの針山さんとの共演です。「ラ・フィユ・マル・ガルデ」も元Kバレエのブーベルくんや輪島さんなど、なかなか出演者が魅力的です。

*********

コメント欄で教えていただきましたが、昨年観に行った松崎えりさん主催のnoon dance performanceが、今年も開催されます。
noon dance performance 
http://www.ny.airnet.ne.jp/piccolo/room09.html
出演 松本大樹、大嶋正樹、森本由布子
小出顕太郎、増田真也(5日、6日のみ出演)
松崎えり
8月5日(水)18:45~ 、6日(木)15:15~、18:45~ 、7日(金)15:00~、18:15~
表参道 ギャラリー・ラバン LAPIN ET HALOT
http://www.lapin-et.com/
料金 前売・当日共に 4,000円(1公演につき45席)
立見席 3,000円(立見席は当日のみ販売)
チケット予約・お問い合わせ 
TEL:03-3972-1476 FAX:03-3972-6449
バレエ団ピッコロ

*********

大嶋正樹さん出演の公演はもう一つあります。

金田・こうのバレエアカデミー
「ロミオとジュリエット」全幕

演出・振付:金田和洋

http://www.kkba.jp/performance/index.html

ジュリエット/金田あゆ子
ロミオ/高岸直樹 (東京バレエ団)
ティボルト/クラスノグラゾフ・A・ビタリー(ベラルーシ国立バレエ)
マキューシオ/大嶋正樹
ベンボーリオ/貝川鐵夫 (新国立劇場バレエ団)
ジュリエットの乳母/井神さゆり
パリス/エリック・クロフォード (新国立劇場バレエ団)

ゆうぽうとホール (東京・五反田)
日時: 2009年8月26日(水)開場:18:00 開演:18:30
全席指定 A=¥4,000、B=¥3,500(各税込み)
お問合わせ FAX:042-394-0682
        mail:kanetakouno@kkba.jp  
        mail:kkba2009@ezweb.ne.jp  
チケットお申し込み 090-1698-1115(高橋)

2009/07/16

7/11 マチネ ABT「ロミオとジュリエット」(まだ途中)Romeo and Juliet

American Ballet Theatre
Romeo and Juliet

July 11th 2009

Romeo David Hallberg
Juliet Gillian Murphy
Mercutio Jared Matthews
Tybalt Patrick Ogle
Benvolio Daniil Simkin
Paris Grant DeLong
Lady Capulet Maria Bystrova
Lord Capulet Victor Barbee
Rosaline Melissa Thomas

さすがに帰ってきてからは仕事も忙しく、また個人的にかなりショックな出来事があってしばらく立ち直れないので、ちゃんとした感想が書けなくて申し訳ありません。帰りの飛行機の中で途中まで書いた、デヴィッド・ホールバーグのロミオの感想だけ、とりあえずアップしておきます。(順番が前後してしまっていますが、エルマン・コルネホとシオマラ・レイエスの「ロミオとジュリエット」もとても良かったです)

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この回は、デヴィッド・ホールバーグの素晴らしさに尽きた!2年前に彼が初めてロミオを踊ったところを観たのだけど、そのころはまだまだ役も振り付けも自分のものにはできていなかったと思う。

生まれ持った容姿の美しさは言うまでもない。金髪にすらりと長い手脚、貴公子的な美貌。それに加えて、この2年間の間にテクニックが恐ろしいほど磨かれていて、プリンシパルの風格が備わってきた。

まず、なんと言っても彼は脚のラインが素晴らしい。甲が良く出ていて、つま先が綺麗に伸びていて、惚れ惚れするような脚の持ち主なのだ。長身の上脚が長いと、細かいテクニックは苦手になりがちなのだが、デヴィッドは去年の小林紀子バレエシアターの「ラ・シルフィード」でも証明したとおり、脚さばきも見事だ。
バルコニーのパ・ド・ドゥのソロでのピルエットの美しさ、疾走感、アラベスクのアンドォールの正確さ。高速シェネも、空気のように舞い上がるトゥール・ザン・レールも、一瞬、今観たのは何?と目を疑ってしまうほどの鮮やかな美しい軌跡をたどっている。そして決して軽くはないだろうジリアン・マーフィを軽々とリフト。2年前のぎこちなさが嘘のようだ。

その上、デヴィッドの演技は良く考えられていて良かった。貴公子的な容姿を生かして、気品があるロミオなのだが、激しいときには、感情を爆発させる。マキューシオの死に際しては憤然とティボルトに立ち向かい追い詰める。一方で彼のロミオは、とても優しい性格の持ち主で、近寄ってくる娼婦たちのあしらい方にも、紳士的な中にも親しみがこもっている。

(つづく)

2009/07/14

ロミオとジュリエット三昧から帰ってきました~ Returned from ABT Romeo and Juliet

4泊6日の短期滞在から帰ってきました~。

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2003年からほぼ毎年のようにABTを観に行っているのですが(去年は来日公演があったため行かず)、「ロミオとジュリエット」のプログラムを観るのは3回目。やっぱりこの演目が大好きなんだなって思います。いろいろな版の「ロミジュリ」を観た後だと、マクミラン版というのは、人間の暗い側面に光を当てている面が強く、死に彩られた作品だなって改めて実感するのですが、その中での生のきらめきをどうやって表現するか、がポイントなのだと思います。

今回5キャストを観て、それぞれに魅力があったのですが、特にマクミラン版の場合には、この役をどれほど深く理解し、踊りこんでいるかということで、より感動的な舞台になるわけで、若い人が若い役を踊る良さというのはあるものの、ベテランが踊ったほうが、心に残る公演になると思いました。

ABTは近年になってやっとスクールができたくらいで、ダンサーたちの受けてきた教育がバラバラだし、プロポーションも様々なので、純クラシックの場合には観ていて厳しいと思うことも多いわけですが、マクミランの作品を踊ると、その雑多さが逆に活気と猥雑さに繋がって、良いのですよね。

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5回観てきた中で、やはり別格に素晴らしい舞台と思ったのはロベルト・ボッレとイリーナ・ドヴォロヴェンコが踊ったシーズン最終公演でした。この二人の組み合わせが不思議にマッチしているのは、演技における志向性が同じ方向を向いているからなのかもしれません。台詞が一つ一つ聞こえてきそうで、歓び、高揚感、嘆き、悲しみ、恐れ、息遣いやため息の一つ一つが伝わってきました。ロベルトというサポートに優れロミオ役を自分のものにしているパートナーに恵まれて、イリーナは、イノセントな中にも奔放さがあり、可愛らしくも強く、火傷しそうなジュリエットを生きていました。モーニング・アフターのパ・ド・ドゥで、いくつものキスを絶望的に浴びせる彼女の姿には思わず涙。ヒー・セオと同様、彼女も、斃れているロミオの姿を見て、生きていると思って嬉しそうな表情を見せ、彼を胸に抱きキスをするのですが、やがて彼にはもう命が宿っていないことに気づき、絶叫します。そして迷うことなく、パリスの死体の傍らに落ちていた短剣を取って胸に刺し、ロミオのもとへと旅立つのです。最後に彼の腕を手に取りながら。

2年前のアレッサンドラ・フェリの引退公演で観たロベルトは、まだゲストダンサー的な感じだったのですが、今回はすっかりカンパニーに溶け込んで、マキューシオ役のクレイグ・サルシュタイン、ベンヴォーリオ役のブレイン・ホーヴェンとの息もぴったり。1幕では明るくお調子者のロミオとなっていて、彼の引き出しの豊富さに驚かされました。そんなロミオが最後の幕では、仮死状態のジュリエットの腕を添えさせながら、毒薬を飲み干してしまうことになるとは・・。

また詳しい感想は落ち着いてから書きます。

1年ぶりに会う友達、今回初めて会った友達、世界のあちこちで会う友達、色々な人に会えて楽しい日々でした!

2009/07/11

7/9 ABT「ロミオとジュリエット」Romeo and Juliet

相変わらずWi-Fiの調子が悪いので、取り急ぎキャストのみ

Romeo Cory Stearns
Juliet Hee Seo
Mercutio Craig Salstein
Benvolio Daniil Simkin
Paris Alexandre Hammoudi
Lady Capulet Kristi Boone
Lord Capulet Roman Zhurbin
Friar Laurence Frederic Franklin

出演者に一人もプリンシパルがいないというフレッシュなキャスト。ロミオのコリー・スターンズ、ジュリエットのヒー・セオは初役。しかも、ヒー・セオはコール・ドからの抜擢。舞台終了後、95歳の誕生日を迎えたフレデリック・フランクリンのお祝いがあり、主役二人から花束が手渡され、風船が天から舞ってきた。それは、バレエ・リュスの伝統を知る最後の世代から、新しい世代へとバトンが手渡された瞬間だった。本当はみんなでハッピーバースデーを歌えたら良かったんだけど、オーケストラが組合の規定で帰ってしまった後だったので、それがちょっと残念。

2幕のローレンス神父登場のシーンでは、いつまでも鳴り止まない万雷の拍手がフランクリンさんに贈られ、フランクリンさんが客席に向けて優雅に一礼するまで長く続いた。ロミオとジュリエットを幼いころから知っていて、惜しみない愛情を向けてきたローレンスの想いが伝わってきた。

月曜日にあったドレスリハーサルで、コリーとヒー・セオを観た友人は、大丈夫なのかすごく不安になったそうだったけど、ふたを開けてみたら、ミスもなく、若い二人の瑞々しさが伝わってくる好演。パ・ド・ドゥではさすがにちょっとぎこちないところもあったけれども、こういうところは経験を積み重ねていけばきっと大丈夫。コリーはとても若々しく、ロミオそのものだった。彼は長身で顔が小さく、脚のラインも非常に美しいし、跳躍も高いし、きれいなアンドゥオールができる人。「ロミオとジュリエット」はジュリエットの成長物語として受け止められることが多いけれども、彼のロミオは、短い時間の間に成長していく様子がよく伺えた。マキューシオの死の後、ためらうことなく剣を取って、激しい勢いでティボルトに襲い掛かるところは、本当に若いというか青い感じだった。マルセロも、エルマンも、剣を取るまでかなりためらって、ベンヴォーリオに「さあ!」と促されてようやく剣を取るのだ。

というわけで、ダニール・シムキンのベンヴォーリオは、ベンヴォーリオなのにやけに血の気が多くて、ティボルトをしきりに挑発していたりで、まるでマキューシオみたいだった。次回はきっと彼にマキューシオ役が回ってくるんじゃないかと思う。ダニールは童顔の上小柄で華奢だけど、顔がとても小さいので全体的なバランスは良い。ロシア的なテクニックの持ち主で股関節がやわらかく、踊りがきれいなのだけど、人によっては、ベンヴォーリオ役なのにでしゃばりすぎ、と思うかもしれない。

個人的に応援しているクレイグ・サルステインがマキューシオ役で、ひょうきんで明るく熱い演技をしていて、踊りもはじけており、ショーストッパーになっていてうれしい限り。もう一人応援しているアレクサンドル・ハムーディがパリス役で、長身で甘いハンサムでノーブルで、なんでこんなに素敵なパリスになびかないの、と思ってしまうほど。マクミラン版のパリス役って実はかなりいやなやつで、3幕で嫌がるジュリエットとむりやり踊ろうとして嫌われて憤然と立ち去るし、墓場のシーンでは、ロミオの姿を見つけるとパッとマントを脱ぎ捨て、「出て行け」と指差し、次に剣で襲い掛かるということで、ロミオは自分のみを守るためにやむなく彼を殺すという設定。だけど、アレックスのパリスは、ジュリエットを失った深い悲しみに沈んでいて、彼女を深く思うがゆえに、という感じが出ていて、良かった。

ジュリエット役のヒー・セオは手脚は長くてラインがとても綺麗なバレリーナ。顔立ちもかわいらしい。難を言えば、東洋人なので、若干顔が大きく感じられてしまうこと。(もちろん、一般人よりはずっと顔が小さい) コリーが人間離れしているくらい顔が小さい上、自分が東洋人だから気になるのかもしれないけど。顔が少し大きいと、表情の演技が実際以上に大仰に見えてしまうきらいがある。ただ、彼女も演技そのものは非常に瑞々しく、かわいらしいジュリエットだった。彼女のジュリエットは、実のところあまり成長しない。最後まで純粋でまっすぐで、疑うことなく情熱のままに突き進んでいく。ほかの人と演技が少し違うな、と思ったのは、息を吹き返したジュリエットが墓場のシーンでロミオの死体を見つけたとき、最初は彼が死んでいるとは思わなくて、見つけられた喜びで少し微笑み、やがて彼の死を知って慟哭するというところ。この解釈は、ジュリエットの嘆きにより悲痛な印象を与えてくれるので新鮮だった。

(つづく)

2009/07/10

7/8 ABT「ロミオとジュリエット」Romeo and Juliet その1(ジュリエット編)

Choreography by Sir Kenneth MacMillan
Music by Sergei Prokofiev

Romeo Marcelo Gomes
Juliet Paloma Herrera
Mercutio Carlos Lopez
Tybalt Issac Stappas
Benvolio Daniil Simkin
Paris Grant DeLong
Lady Capulet Stella Abrera
Lord Capulet Roman Zhurbin

パソコンのWi-Fiの接続が悪いので、取り急ぎキャストのみ。

マルセロの情熱的なロミオ、観られて良かった~。パロマのジュリエットは、ナチュラルな演技が本当にジュリエットそのもの。若くて純粋で向こう見ずなジュリエットで、はまり役。この二人の組み合わせは息もぴったりで、見た目のバランスも良くて。

最初にこんなに素晴らしいロミオとジュリエットを観て、もうメーンディッシュをいただいてしまった気分・・。実際、マルセロのロミオが観たくて行ったわけだけど、観られて幸せなのと、これから当分観ることができないという寂しさの両方を感じてしまっている。


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***

今回、5人のジュリエットを観て、それぞれのダンサーが魅力的なジュリエットであったと思う。しかし、アレッサンドラ・フェリが引退してしまった今、もっともジュリエットらしいジュリエットは、パロマ・ヘレーラなんだと私は思う。

パロマのジュリエットはとても自然体で、実際にジュリエットってこんな女の子なんだろうなって思わせてくれる。パロマ・ヘレーラというバレリーナではなく、ジュリエットそのものが舞台の上で生きているようなのだ。ジュリエットが登場する瞬間、彼女の幼さを強調するように、必要以上に子供ぽく振舞うジュリエットもいるのだけど、パロマはあくまでも等身大の女の子。元気いっぱいで、夢見がちで、生き生きとして血が通っている。ノイマイヤーが振付けた「ロミオとジュリエット」でのジュリエット像に近いかもしれない。外見的にも、黒髪でつぶらな瞳のパロマは、ジュリエットにぴったり。

バルコニーのシーン、初めての恋の歓びを、パロマは初々しく、高揚感に胸を高鳴らせながら舞う。そのフレッシュさを見ていると、自分が初めて恋に落ちたときのどきどきするような気持ちを思い出してしまうほどだ。パロマは今までにも増して軽やかで、純粋に恋する乙女になっていた。バルコニーを駆け上っていくとき、途中で一瞬止まって、ロミオを振り返る。

彼女のジュリエットは、2幕から急に情熱的に変化していく。大急ぎで少女から大人への階段を上っていく様子が手に取るように判る。結婚式では、ローレンス神父によって結ばれた二人が、短い儀式のあとで立ち上がり、ぎゅっと抱き合う。それから一度は彼らはそれぞれの家に帰るべきところなのだけど、ジュリエットは離れがたく、乳母に止められてもロミオの方へと手を伸ばして、もう一度彼の元へと行こうとする。本能で彼を求めている、そんな強い熱情が伝わってくる。演技そのものは、抑え目であるにも関わらず、身体の動きで情念を伝える力は、長いことジュリエットを踊ってきて、当たり役としてきたパロマならではのもの。

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3幕の寝室での、別れの朝のパ・ド・ドゥ。ロミオがジュリエットを抱きしめてショールに包み、二人が大きく背中を反らせる哀切なシーン。そこでも、パロマは、まるでわが身が切り裂かれることに抵抗しているかのようだった。ロミオへの愛、執着、彼は追放されてしまうという事実を突きつけられていても、それを必死に否定しようとジュリエットはもがき、錯乱しているといってもいいほどで痛ましい。しかし最後にロミオが優しいキスをすると、そのままするりと窓から出て行ってしまう。

そのすぐ後に、黒いヴェールを被ってティボルトの喪に服しているキャピュレット夫人と夫、婚約者パリスと乳母が入ってくる。パリスと踊らされるジュリエット。ロミオとの別れを、わが身が引き裂かれるかのように悲しんだ後に、親の決めた婚約者と踊らなければならないとは、なんと残酷なことなのだろう。パリスは決して悪い男ではない。だが、嫌がるジュリエットを組み敷くかのように手を取って踊ろうとするとき、まるでパリスがジュリエットをレイプしているようにすら見えてしまう。このあたりでは、マクミランの振付のダークな部分、人間の暗黒面の表現がかいま見えてきて、背筋が寒くなる。

パリスに対して嫌悪感を明らかにし、父親にも泣きつくも突き飛ばされるジュリエット。最後はベッドに飛び込んでシーツをかぶってしまう。しかし、それはジュリエットの単なるわがままや反抗心で結婚に抵抗しているというのではなく、なんとしてでもロミオと一緒になりたいという強い意志の表れである。

ロミオが去ったベッドの上に一人腰掛けて佇むジュリエット。一体私はこれからどうすればいいのか、途方に暮れている。恋しいロミオは追放されてしまったし、このままでは無理やりパリスと結婚させられてしまう。このシーンは、「ロミオとジュリエット」の中でも、ジュリエット役のバレリーナの演技の見せ所である。一見、ただ座っているだけのように見えても、その中でジュリエットは逡巡している。やがて、ある決意をしたジュリエットは、沈みがちだった表情をほんの少し輝かせ、グリーンのショールを翼のように広げて、ローレンス神父の元へと走っていく。パロマのここでの演技は、とても自然で、大きな表情の変化を見せるわけではないのに、心情の変化がよくわかる。音楽が大音量で鳴っているなかベッドの上に座っている間に、一大決心をして、その決心は正しいものであるというポジティブな確信を持って走っていく。ジュリエットの真摯な思いが疾走していく。

そして最後の場面、仮死状態から目覚めたジュリエットは、墓場をロミオの姿を求めて駆け回り、パリスの死体に続き、斃れているロミオの姿を見つける。ロミオの肩を揺らして、目を覚まして!生き返って!とすがりつくも、すでに彼が事切れていることに気づく。ロミオ、大丈夫?と彼のことを想うパロマのジュリエットは、この場面においても初々しく、少女らしさを残している。そして大きく口を開けて絶叫する。声はしないけれども、ジュリエットの激しい慟哭が聞こえてくるようだった。パリスの傍らに落ちていた剣を拾い迷うことなく自らに突き立て、最後の力を振り絞ってロミオの指先に触れようとベッドの上を這って、ようやく彼に触れたところで、絶命。

パロマのジュリエットは、最初から最後までひたむきで純粋、等身大な少女だったと思う。ジュリエットはごく短い期間の間に、初恋、結婚、そして永遠の別れを経験し、内に秘めた芯の強さが表面に出てきて成長するものの、本質は変わらない。観る者が彼女と一緒に胸をときめかせ、一緒に成長し、引き裂かれる悲しみに胸を詰まらせ、そして重大な決意に共感する。物語の主人公というよりは、今ここに生きている一人の女の子を見ているかのようで、それゆえ、じわりと心に残る感動を与えてくれる。そんなパロマのジュリエットが、大好き。

長くなってしまったので、ロミオ編はまた改めて書きます。

Diaghilev's Theater of Marvels NYPLパフォーミングアーツ館のバレエ・リュス展

リンカーンセンターには、NYPL(ニューヨーク市立図書館)のパフォーミングアーツ部門分館があり、過去の舞台やバレエの映像のアーカーヴがあることで知られている。市販されていない映像もたくさんあるそうなのだけど、今まで一度も行ったことがなかった。

http://www.nypl.org/research/lpa/

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今回、Diaghilev's Theater of Marvels: The Ballets Russes and Its Aftermathと題して、ディアギレフのバレエ・リュス関連の展覧会が開催されている。9月12日までで、入場料はなんと無料。
http://www.nypl.org/research/calendar/exhib/lpa/lpaexhibdesc.cfm?id=509

展示室一室だけの小規模な展覧会ではあるが、大変なお宝ぞろいで、びっくりした。

一番のお宝は、ニジンスキー直筆の手記だろう。大変分厚いもので、びっしりと字が書き込まれていた。ガラスケースに入っているので、見開きのところしか見られないとはいえ、これはすごい。それから、ストラヴィンスキー肉筆の、「結婚」「火の鳥」「ぺトルーシュカ」「アポロ」などの楽譜。ディアギレフのメモ帳やスケジュール帖。ニジンスキーといえば、1点だけ、彼の描いた絵画もあった。

まず会場に入って圧倒されるのは、奇妙奇天烈な、ピカソがデザインした「パラード」の衣装。衣装というよりは、ロボットみたいなもの。ピカソがデザインしたものといえば、「三角帽子」の衣装もあった。衣装については、ほかにマリー・ローランサンがデザインした「牝鹿」の青いベルベットの衣装、「薔薇の精」の薔薇の精と少女の衣装、「春の祭典」の衣装(ジョフリー・バレエ提供)、ブノワがデザインした「ペトルーシュカ」の乳母の衣装などがあった。それから、アンナ・パブロワのポアント。足が小さかったというのがわかる。

当時のプログラムについては本当にたさんあって、1909年のシャトレ座の「Saison Russe」のプログラムが。これが「バレエ・リュス」の始まりだったわけである。1930年に「春の祭典」が初めて米国で上演されたときのものがあった。選ばれし乙女を踊ったのは、マーサ・グラハムだった。

1911年にジャン・コクトーが描いた、ニジンスキーの「薔薇の精」のポスターがあったのだけど、これは本当に素晴らしい。また、「アルミードの館」(1909年)のニジンスキーとパブロワの、薄く彩色したポスターも素敵。ジョルジュ・バルビエによる、有名な「シェヘラザード」の絵もあった(ニジンスキーとイダ・ルビンシュタイン)1913年の「遊び」のニジンスキーとタマラ・カルサヴィナの写真。ロバート・モンテネグロによるニジンスキーの「レ・シルフィード」(1913年)

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ナタリア・ゴンチャロワがデザインした「火の鳥」の衣装デザインなど、ゴンチャロワの舞台美術も多数あった。キリコがデザインした「ラ・ペリ」、バクストがデザインした「眠れる森の美女」のデザイン画も。(この「眠れる森の美女」の制作費がかかりすぎて、バレエ・リュスは経済的に破綻して、それが最後の作品になってしまったとのこと)

会場では、ジョフリー・バレエにルドルフ・ヌレエフが客演した「牧神の午後」「ペトルーシュカ」などの映像が流れており、映像を見ながらヘッドフォンをつかって、それぞれの作品の音を聞くこともできる。この映像は以前ビデオ化されていたのだけど、廃盤となってしまって高値で取引されているのだ。

Tribute to Nijinsky: Petrouchka / Le Spectre de la Rose / L' Apres-midi d'un Faune [VHS]Tribute to Nijinsky: Petrouchka / Le Spectre de la Rose / L' Apres-midi d'un Faune [VHS]
Rudolf Nureyev, The Joffrey Ballet

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こんなに素晴らしいものが無料で見られるから、もう一回くらい行こうかな、って思ってしまった。バレエファン垂涎の貴重なものばかり!


2009/07/08

ハンブルク・バレエのバレット・ターゲ関連ニュース、動画

ハンブルク・バレエのバレット・ターゲ(バレエ週間)が開幕しました。7月12日のニジンスキー・ガラまで連日、日替わりで様々な作品が上演されます。今年のテーマは、バレエ・リュス百周年ということで、6月28日のオープニングはノイマイヤーによる「アルミードの館"Le Pavillon d'Armide"」の初演でした。

チャコットのダンスキューブに、速報が載っています。
http://www.chacott-jp.com/magazine/news/other-news/post-6.html

「アルミードの館」を中心に、「放蕩息子」「春の祭典」などの映像のクリップが、ハンブルク・バレエのサイトで公開されています。
http://www.hamburgballett.de/video/hommage.html

「シルヴィア」の動画も
http://www.hamburgballett.de/video/sylvia.html


なお、12日のニジンスキー・ガラですが、パリ・オペラ座のブリスベン公演「ラ・バヤデール」でエルヴェ・モローが怪我をしてしまったため、彼が出演する予定だった「アポロ」と「ジゼル」のキャストが変更となりました。

http://www.hamburgballett.de/e/gala.htm

APOLLON MUSAGÈTE
Music: Igor Strawinsky
Choreography: George Balanchine

Apollo: Florian Magnenet (originally Herve Moreau)
Calliope: Emilie Cozette
Polyhymnia: Stéphanie Romberg
Terpsichore: Marie-Agnès Gillot
Ballet de l'Opéra de Paris

GISELLE
Music: Adolphe Adam
Choreography after Jean Coralli and Jules Perrot

Isabelle Ciaravola, Stéphane Bullion (originally Herve Moreau)
Ballet de l'Opéra de Paris

「アポロ」はフロリアン・マニュネ(!)が踊り、「ジゼル」にはステファン・ビュリヨンが踊ることになりました。マニュネくんのアポロには正直言ってびっくりです。エルヴェは「オネーギン」での踊りも演技も素晴らしかったので、怪我をしてしまったことは本当に残念ですね。早い回復を祈ります。アポロだったらロベルト・ボッレでしょう、って思ったけどロベルトはABTの「ロミオとジュリエット」に出演中なのですよね。

関連記事
French principal dancer injured in Brisbane stage fall
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25743746-5013570,00.html


話を戻して、先日もご紹介した、ハンブルク・バレエの"Hommage Ballets Russes"の番組の動画なのですが、英語版もできていました。

ロシアのテレビで放映されたという「ニジンスキー」の映像、「人魚姫」のリハーサルシーン、シルヴィア・アッツォーニのインタビュー、ハンブルク・バレエ学校のレッスンなどを見ることができます。ハンブルク・バレエの団員の7割はこのバレエ学校の出身なのだそうです。ハンブルク・バレエのオフィシャルサイトにも紹介されていたので、こちらにも貼っておきます。

2009/07/07

フレデリック・フランクリン、95歳の誕生日 Frederick Franklin's 95th Birthday

バレエ・リュスの生き証人であり、85歳にして初めて「ロミオとジュリエット」のローレンス神父を演じたフレデリック・フランクリンが、今週、95歳の誕生日を迎えます。

生ける神話である彼の今年の誕生日は、メトロポリタン・オペラの舞台の上で迎えられます。木曜日のABT「ロミオとジュリエット」の公演は、その日もローレンス神父役を演じるフランクリンに捧げられたものとなります。

http://www.nypost.com/seven/07062009/entertainment/theater/ballets_ageless_icon_back_onstage_177845.htm

映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」に出演したフレデリック・フランクリンは、1914年にリバプールに生まれ、1938年にはバレエ・リュス・デ・モンテカルロのプリンシパルになりました。バレエ・リュスがアメリカに移った1939年以降、彼もアメリカに住むようになりました。ABTとの関係は、その前身であるバレエ・シアター時代を加えると半世紀近くにもなります。今でもABTのレパートリーにある「コッペリア」は、彼の再振付によるものです。

今週、ローレンス神父を4回演じるフランクリンは、「白鳥の湖」でも家庭教師役で出演しました。ローレンス神父役は決して小さな役ではないと彼は言います。「ローレンスが入場するシーンを演じたら、死んでもいいと思うほどだよ。扉を開けて入ってくると、広い舞台の上には自分ひとりしかいないんだ。たった一人だよ」

小柄でこざっぱりとしたフランクリンは、健啖家でもあります。柔らかいイギリス発音で話すいたずらっぽい逸話の数々を聞けば、彼がどんなに魅力的な人なのかわかるそうです。

公演の前に彼は、屈伸やストレッチなどバレエのウォーミングアップを行いますが、歩くことが健康の秘訣とのこと。タバコは吸わないけど、食事の時にはワインを飲み、時々はウォッカも飲みます。そして木曜日には、舞台の上でシャンパンで乾杯する予定とのこと。

*****
フランクリンさんがローレンス神父を演じるのは、今までも何回か観ましたが、とてもその年齢とは思えないほどかくしゃくとしていて、姿勢も動きも美しく気品があるのですよね。彼が舞台にいることで、上演そのものの品位がぐっと上がって、ドラマティックになる気がします。サインを頂いたこともあるのですが、本当に気さくで優しくて、魅力的な方でした。

映画「バレエ・リュス」や若いときの写真を見ると、甘い美貌の持ち主だったことがわかりますが、90代の今でも、その美しさは保たれています。彼はバレエ・リュスの作品の保存活動も行っており、数年前にABTのシティ・センター公演で「ペトルーシュカ」を上演した時には、振付指導を行いました。

フランクリンさんには、いつまでも元気で長生きしてもらって、慈愛溢れるローレンス神父を演じ続けて欲しいと思います。今週、無事観られて、フランクリンさんのお誕生日を祝うことができるといいのですが。

バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び [DVD]バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び [DVD]
アリシア・マルコワ, アレクサンドラ・ダニロワ, イリナ・バロノワ, フレデリック・フランクリン, ダニエル・ゲラー他

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2009/07/06

レスラー The Wrestler

The Wrestler
http://www.foxsearchlight.com/thewrestler/

http://www.wrestler.jp/

監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ロバート・シーゲル
出演:ランディ(ミッキー・ローク)
    キャシディ(マリサ・トメイ)
    ステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)

私は熱心なプロレスファンではないけれども、中学生の頃、少年サンデーの「プロレススーパースター列伝」を毎週読んでいた。実際のプロレスも2回だけだけど観に行っているし、プロレス界を舞台にしたドキュメンタリー映画「ビヨンド・ザ・マット」もトークショーつきの回を観に行った。WWEの放送も時々観ている。プロレスには、筋書きがあるというけれども、たとえそんなものがあっても、自らを痛めつけ、血だらけ、傷だらけになって闘う男たちの姿には、ぐっと魂を掴むものがある。

その闘い方を観ると、バレエを想像してしまうときがある。生身の肉体が作り上げる、パフォーミングアーツという点で、共通項があるからだ。

今はすっかり落ちぶれてしまっているものの、80年代にはマディソン・スクエア・ガーデンを満杯にするほどの人気を博したプロレスラーのランディ。

冒頭、彼の過去の栄光は、彼が飾った新聞や雑誌の記事で綴られ、バックに流れるのはクワイエット・ライオットの「メタル・ヘルス」。ランディが年増シングルマザーのストリッパー、キャシディと初めてビールを飲むところで流れるのは、ラットの「ラウンド・アンド・ラウンド」(80年代は最高だったのに、ニルヴァーナがすべてをぶち壊した、というキャシディの台詞にはウケた。私はニルヴァーナも好きだけど)。ランディが最後の戦いへと向かうところでは、アクセプトの「Balls to the Wall」。そして彼が入場する時のテーマ曲は、GUNS N' ROSESの「Sweet Child O'Mine」。この80年代ヘヴィ・メタルを中心とした選曲が実にはまっている。

ランディは80年代の栄光を引きずってプロレスラー稼業を続けているものの、小さな会場で細々と試合を行い、トレーラーハウスの家賃も満足に払えず、スーパーでアルバイトをし、ダウンジャケットの穴をガムテープでふさいでいるような始末。それでも、老いつつある肉体にステロイド注射を打ち、日焼けサロンに通い、自慢の長髪を安い美容院で金髪に染めて、戦い続けている。若くないのに、ホッチキスを打たれたり、有刺鉄線で血だらけになったり、椅子で殴られたりと、あまりにも壮絶な生き様。

しかしランディを取り囲むプロレス関係の人々は優しい。「大丈夫か」と優しく声をかけたと思ったら次の瞬間には不意をついて襲い掛かるレスラーも、試合後には控え室でハグし合い、お互いの健闘をたたえる。試合開始前の打ち合わせでは、若いレスラーを励まし、アドバイスを与えるランディ。ファンたちもとても優しくて、往年のファンたちがランディにサインをせがんだり、寂れたサイン会場にやってきては、すっかり衰えたり身体が不自由になった元レスラーたちと一緒に写真を撮ったり、その姿を見ているだけで泣けてくる。

ランディは、ダメな男だ。過去にはあれほどの栄華を誇ったというのに、今の体たらく、それでも過去の栄光にすがりついてレスラーを細々と続けている。実の娘ステファニーを捨ててしまい父親らしいことは何もしなかった。いざ心臓発作を起こしてステファニーを訪ねて行っても、相手にされない。唯一彼女と和解するチャンスがあったというのに、酒とクスリと女に溺れてふいにしてしまう。でも、彼は愛すべき男だし、男気があるし、なんとか真っ当な人間として再生しようと一生懸命だ。そんな彼の魂にそっと寄り添うように、アロノフスキーは、時には容赦ないほどのクールさを保ちながらも、あたたかく彼の戦いを描く。

そんなランディのことが気になっているけれども、どうしても一歩深入りすることができないキャシディ。そろそろストリッパー稼業を続けるのも限界と感じていて、息子のためにも新しい生活を始めなければならない、その時にそばにいるべき男は、ランディではないと感じている。自分の母親と同じくらいの年なのか、と若い客にからかわれている彼女を「こんなに色っぽい女はいない」と助け出してくれた彼の男気には打たれながらも。優しいけど生活力のない男を、きっと彼女はたくさん見てきたのだろう。年齢の割には美しくプロポーションもいいのだけど、生活の疲れが見えてきた彼女は、安穏を求めていて、命を削ってでも戦いをやめないランディとは別のベクトルを向いていたのだ。

心臓発作を起こし、死にかけたことでレスラー生活に終止符を打とうと、ランディはスーパーの惣菜売り場でフルタイムで働くことを決意する。長髪を帽子で覆い、まるで満員のプロレスの試合会場へ入場する時のような演出で、売り場へと歩んでいくランディ。キャシディに息子がいると聞いて、「ちょっと待って、プレゼントしたいものがある」と自分のフィギュアを差し出した時のキャシディの表情。ステファニーに(派手なグリーンの)服をプレゼントして、二人で寂れた海岸を歩き、立ち入り禁止の扉を開けると広がる、ダンスホールの廃墟。美しい瞬間、美しい台詞がこの映画の中にはたくさんある。幕切れの見事さ。一瞬の闇と無音の後、ブルース・スプリングスティーンの胸を締め付けるようなテーマ曲が始まる。

(この映画のためにスプリングスティーンがノーギャラで書いたテーマ曲は、この作品を見事に捉えたものだ。歌詞はここで見ることができる)

負けると判っていても、傷だらけになって闘う男は美しい。

「引退するかどうか、決めるのはお前ら観客だけだ」。その言葉に、観客たちは熱いエールを送る。残酷さと温かさの両方を、ファンたちは持ち合わせている。

プロレスは、スポーツとパフォーミングアーツの過酷な部分を合わせた、芸術なのだと思った。ランディの役を、スタジオの反対にあってもミッキー・ロークが演じることにアロノフスキーはこだわったという。ランディの姿はそのまま、どん底から這い上がってきたロークに重なり、この世界で生き抜いていくことのタフさと、その中で勝利のない戦いを闘う姿の美しさを教えてくれる。

2009/07/05

SWAN MAGAZINE Vol.16 2009年夏号

SWAN MAGAZINE Vol.16 2009年夏号を入手しました。

http://www.heibonsha.co.jp/swanmagazine/

巻頭の連載「エトワールに夢中」は、マニュエル・ルグリというわけで、独占インタビュー&写真が掲載されています。ルグリのインタビューは本当に色々な雑誌に載っているし、同じようなことを聞かれて、同じように答えなくちゃいけないのが大変だろうなって思います。でも、その中でもサービス精神を発揮して、新しい話を盛り込んでくれるルグリさんはさすがです。プティ・ペールは15人もいるのに面倒をちゃんと見せてあげられなくて申し訳ない、とか、実は生魚がだめなのでお寿司は食べられないといった、ちょっと親しみを感じさせてくれる面があるのは嬉しいですよね。楽屋やリハーサル室での、カジュアルでリラックスした雰囲気ので気さくそうなルグリさんが素敵です。来年いっぱいまでは使うという楽屋には、穿きつぶしたバレエシューズ、ヌレエフのポスター、ダンスマガジンのカレンダーとおぼしき舞台写真などがありました。

また、ルグリの若い頃から最近までの舞台写真がふんだんに載っているのが、ファンにとっては嬉しいことですね。古典主役の王子姿の素敵なこと!私はバレエ鑑賞のブランクの期間があったので、それらの舞台を実際にこの目であまり観られなかったのが残念でした。
アデュー公演のカーテンコールでの写真や、レポートも載っています。

NYCBの記事は、美しい舞台写真の数々が目を惹きます。バランシン最後のミューズ、来年引退予定のダーシー・キスラーのインタビュー、そのほかにも、今度ゴールデン・バレエ・スターにも出演する予定のアシュレー・ボーダー、振付家としても大活躍しているベンジャミン・ピルピエのショートインタビューがあります。スクール・オブ・アメリカン・バレエの取材は、現在NYに滞在中の鈴木晶氏によるもの。また、バレエ団のリハーサルのルポもあります。

「ESPRIT」で来日していたイーゴリ・コルプのインタビューが面白いです。友人のロシア人デザイナーにデザインしてもらった上着を着て、盗み見るような「切り裂きジャック」特有の怪しい、真っ青な瞳も印象的でした。初めてプティに会って、彼の作品を踊る許可を貰う時は不安で緊張したそうですが、すぐに気に入ってもらえたとのこと。ちょっとシャイな性格が伺えます。

有吉京子さんの連載「まいあ」は、まいあが夏休みの東京で、母・聖真澄が出演したガラを観るというエピソード。ちょっとしたクライマックスがあり、ここで第一部が完となります。有吉京子さんのあとがきによると、第二部では、さらに大人っぽくなったまいあを見ることができるそうです。その間に有吉さんは「SWAN」のモスクワ編に取り掛かるそうですが、取材のためにシュツットガルト・バレエ、ハンブルク・バレエに行かれてシュツットガルトのプリンシパルなどダンサーのインタビューをされるそうなので、こちらも楽しみですね。

SWAN MAGAZINE Vol.16(2009夏号)SWAN MAGAZINE Vol.16(2009夏号)

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2009/07/03

新国立劇場「ドン・キホーテ」のプロモーション動画

先日新国立劇場の「コッペリア」を観に行ったときに、ホワイエのモニターで、来シーズンのオープニング、10月に上演される「ドン・キホーテ」のプロモーション映像が流れていました。マイレンが出ているよって友達に教えてもらって、休憩時間に見て楽しみました。

この映像を、クラブ・ジ・アトレのサイトで見ることができます。

http://www.atre.jp/news/detail112.html

主役・キトリを務める4名のダンサーのインタビューとリハーサルもしくは舞台映像です。

寺島ひろみ 公演日:10月13日(火)7:00 共演:山本隆之
寺田亜沙子 公演日:10月15日(木)2:00 共演:マイレン・トレウバエフ
川村真樹 公演日:10月17日(土)2:00 共演:芳賀 望
本島美和 公演日:10月18日(日)2:00 共演:福岡雄大

寺島さんと本島さんは舞台映像、今回キトリ役を初めて新国立劇場で踊る寺田さんと川村さんはリハーサルの様子を見ることができます。川村さんは3幕のヴァリエーションのリハーサルなのですが、寺田さんは、マイレン・トレウバエフと3幕のアダージオの映像で、ほんのちょっとですが、マイレンの美しいサポートを見ることができて、とても嬉しいのです。初役で、コール・ド所属ながら主役に抜擢された初々しい寺田さんを、マイレンが優しく導いていますね。

川村さんも、寺田さんも、見所は1幕と言っているところが面白いですよね。たしかに、ドン・キホーテの活きのよさ、楽しさは、様々な登場人物がドタバタを繰り広げる1幕にありますよね。キトリのカスタネットのヴァリエーションなど、踊りもいっぱいあるし。

寺島さんと本島さんの踊りは両方とも3幕のグラン・フェッテですが、テクニックの違いが良くわかりますね。

今回の公演は、ザハロワはパスして、寺田さんとマイレンの日に行く予定です。平日昼間公演なので、会社を半休しなければならなくて、本当に行けるか不安ですが、頑張ります。

ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ Manuel Legris Adieux Documentary/映画「パリ・オペラ座のすべて」

ダンソマニ日本版経由の情報です。(いつもありがとうございます)

マニュエル・ルグリのアデュー公演の様子を収めたドキュメンタリーが、NHKハイビジョンで放映されます。

http://www.nhk.or.jp/bs/genre/docum_7later.html

ハイビジョン特集 ドキュメンタリー 「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ 8月21日(金) 午後8:00~11:00

ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ (60分予定)
パリ・オペラ座バレエ団公演「ドン・キホーテ」 (120分予定)

世界屈指のバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(最高位のダンサーの称号)マニュエル・ルグリが、今年5月に定年のためパリ・オペラ座を引退した。1963年生まれの45歳、今なお完璧なテクニックと繊細な表現力で圧倒的な存在感を示すルグリは、世界最高峰のダンサーとして、世界中のバレエファンを魅了し続けている。
番組では今年3月から5月15日の引退公演まで、ルグリのオペラ座での最後の日々に密着。過酷なレッスンや若手への指導など、知られざるエトワールの日常を紹介しつつ、全身全霊を込めた引退公演に向けての舞台裏のドラマをつぶさに伝える。さらにルグリ全盛期の映像や、他のトップダンサーたちの証言、ルグリ自身のインタビューを散りばめ、ルグリのバレエ芸術の神髄に迫る。NHKとパリ・オペラ座の共同制作。
またドキュメンタリーに続いてパリ・オペラ座バレエ団公演、マニュエル・ルグリ主演によるバレエ「ドン・キホーテ」をノーカット放送。ルグリ30歳代の輝かしい舞台映像をじっくりとごたんのういただく。

ナレーター 上川隆也


ルグリのアデュー公演にNHKのカメラが入っていたとは聞いていましたが、いよいよ放映されるんですね。おそらく「オネーギン」は権利の関係上、カーテンコールくらいしか出ない気がしますが。NHKとオペラ座の共同制作ということで気合が入っていますね。

しかしハイビジョンの放映なんですね…。うちは一応ハイビジョンは観られるんですが、ハイビジョンが観られない人も多いわけですし、せっかくのNHK共同制作なのだから地上波でも放映してほしいですよね。

7月25日(土)の「Esprit ~エスプリ~ローラン・プティの世界」 (BShi 7月25日(土) 午前9:00~11:30)の放映もあるし、うちのDVDレコーダーもすっかりガタがきているので、そろそろBlu-Ray機を導入しようと思うんですけどね。

*******

パリ・オペラ座関係ではもう一つ、今朝のテレビのワイドショーで試写会の様子が放送されていましたが、フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー「パリ・オペラ座のすべて(原題La Danse - Le Ballet de l'Opéra de Paris )」が今年の秋、公開されますよね。

日本のオフィシャルサイト(まだあまり情報はないですが)もアップされていました。

http://www.paris-opera.jp/

キャスト等、もう少し詳しい情報はこちら
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007713

Bunkamuraル・シネマのラインアップ情報
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007713

「パリ・オペラ座のすべて」

今秋公開予定

監督:フレデリック・ワイズマン
出演:マチュー・ガニオ マリ=アニエス・ジロ ニコラ・ル・リッシュほかエトワール総出演!
配給:ショウゲート
2009年/フランス/158分

創立以来、300年以上にわたりバレエ界のトップに君臨し続けるパリ・オペラ座バレエ団。その内部をパリ・オペラ座全面協力のもと、巨匠ワイズマン監督が密着撮影により赤裸々に描きだす。エトワールらトップダンサー達の練習風景・リハーサル・公演はもちろん、経営陣の会議や広報活動、資金集め、また、あまり知られていないパリ・オペラ座自体の秘密にも迫る、豪華かつ驚きに満ちた158分。バレエの殿堂の謎が今、明かされる―。

フランスでの公開も今年の10月7日予定だそうです。試写を観た方の話では、とても素敵なローラン・イレールの姿が拝めるそうです。

2009/07/02

マライン・ラドメイカー主演チューリッヒ・バレエ「Peer Gynt」DVD化 DVD of "Peer Gynt" Marijn Rademaker

シュツットガルト・バレエのマライン・ラドメイカーが客演して、2009年ドイツダンス賞に輝いた「ペール・ギュントPeer Gynt」(ハインツ・シュペルリ振付)がBel Air ClassiquesからDVD化されるとのことです。Amazon.frでは商品ページができていて、予約可能になっています。9月10日発売だそうです。

Peer Gynt: choregraphie H. Spoerli
http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/B002DMIJQA/

いつもDVDに関して詳しい情報をお知らせしてくださるSide B-alletのゆうさんに詳しい情報を教えていただきました。ありがとうございます!他のキャスト等詳しい情報は、以下Side B-alletさんリンク先でご覧くださいね。
http://sideballet.com/archives/2009/06/29-192421.php

この作品、昨年12月にチューリッヒで上演された時には、スイスのテレビで生中継されました。今年3月、エッセンで行われたドイツ・ダンス賞の授賞式ガラで、マラインが踊る予定だったのですが、怪我のために上演されず、ダイジェスト映像が上映され、観ました。ちょっと癖がありますが、とてもユニークな作品です。

マラインのオフィシャルサイトにもお知らせが載っています。
http://www.marijnrademaker.de/Marijn_Rademaker_-_Principal_Dancer_-_Stuttgart_Ballet/News_and_performance_dates.html

P1030858s

ドイツ・ダンス賞の授賞式で販売されていたプログラム (マライン特集)はダウンロードできます。(会場では15ユーロで売っていたのですよね。ただし、売っていたやつはカラー写真もありますが、PDF版は全部モノクロです)
http://www.ballett-intern.de/downloads/festschrift_zukunft-2009.pdf (PDF)

マラインの写真が満載です。子供時代の写真の写真も何点かあって、想像つくと思うけど超可愛くて天使みたいです。女の子たちの間で一人男の子がバーレッスンしているのって、「リトル・ダンサー」っぽくて本当に可愛いんですよね。

ドイツ・ダンス賞ガラの感想はこちらです。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2009/03/german-dance-pr.html

なお、マラインですが、6月にドイツ・カールスルーエでのガラに「椿姫」でスージン・カンと踊ったものの、その後怪我をしてしまい、チリのサンチアゴ・バレエのガラ出演はキャンセルになってしまいました。今シーズンはもう踊らないそうです。このガラには、マニュエル・ルグリとレティシア・プジョルも出演し、やはり怪我で舞台から遠ざかっていたレティシアがノイマイヤーの「シルヴィア」からのパ・ド・ドゥを踊り、見事に復活したとのこと。

*****
シュツットガルト・バレエ関連でもう一つ。7月8日、9日にシュツットガルトオペラ劇場に隣接した小劇場Schauspielhausにて、「若手振付家の夕べJunge Choreographen 2009」が開催されます。
こちらは、日々これ口実のebijiさんに教えていただきました。

http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/

今回振付を行うのは以下の方々です
Demis Volpi, Evan McKie, Stefan Stewart, Mikhail Soloviev (alle: Stuttgarter Ballett)
Armando Braswell (Gauthier Dance, Stuttgart)
Joseph Morrissey (Bayerisches Staatsballett, München)
Lucas Jervies (Scapino Ballet, Rotterdam)
Raimondo Rebeck (Berlin)

シュツットガルト・バレエのダンサー4人、そして他に4人の振付家の作品が登場します。レイモンド・レベックは、去年夏のProuds and Hope of Japan Galaのプロデューサーをつとめられていましたね。
残念ながら今シーズン限りでシュツットガルト・バレエを退団して、本格的に振付家に転身するステファン・スチュワート、そして新プリンシパルのエヴァン・マッキーの作品も上演されます。エヴァンも今シーズンは出演はないそうです。

2009/07/01

6/28夜 新国立劇場バレエ団 「ローラン・プティのコッペリア」Roland Petit's Coppelia New National Ballet Theatre

新国立劇場バレエ団 《コッペリア》(6月28日)ソワレ

【振 付】ローラン・プティ
【音 楽】レオ・ドリーブ

キャスト
スワニルダ  :タマラ・ロホ(英国ロイヤル・バレエ)Tamara Rojo
フランツ    :ホセ・カレーニョ(ABT) Jose Manuel Carreno
コッペリウス  :ルイジ・ボニーノ Luigi Bonino
コッペリア   :人形 (←ちょっとウケた)
スワニルダの友人:西山裕子/さいとう美帆/伊東真央
         寺田亜沙子/細田千晶/寺島まゆみ
ほか新国立劇場バレエ団

http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000087_ballet.html

初日を観た友達から、ホセ・カレーニョはあまり調子が良さそうではなかったと聞いていて、期待半分、不安半分で臨んだ舞台。セット券で持っていた初日を、主演の女性を回避するために手放してしまった。後になって買ったチケットだったためかなり端の席になってしまい、上手のバルコニーに座っているコッペリア人形が見えなかった。途中で人形は降りてくるので、大きな問題ではなかったけど。

P1030854s


最初の方はホセ、やっぱりちょっと身体が重いかな、と思ってしまったけど、途中から調子を取り戻してきた。このフランツは、スワニルダのことはあまり眼中になくって、コッペリアに夢中。スワニルダが色っぽく迫ってきても、ひょいとかわしてコッペリアに投げキッス。ぷーっとふくれるスワニルダ。

タマラ・ロホもホセ・カレーニョも、とにかく演技が達者で、恋の駆け引きを表現するのがすっごく上手い。タマラは、スワニルダの一般的なイメージと比較すればちょっと色っぽすぎるところもあるし、ホセもフランツ役にはちょっとアダルトなんだけど、いい男にいい女、スペイン語で言えばグアーパ・グアーポな二人のバランスは見事。

特にタマラは、プティの「カルメン」でブノワ賞を受賞しただけあって、プティ独特の小粋でニュアンスのある肩や腰の動かし方、視線の送り方がさまになっている。セクシーなんだけど、すっごく可愛い。細長いスタイルの新国立のダンサーの中では、腰が太いし、プロポーションに恵まれているわけではないのだけど、存在感は鮮烈。

長~いバランスや、1回転と4分の一ずつ回って、少しずつ向きを変えるフェッテ(その中にトリプルなども織り交ぜて)など、抜群のテクニックを見せながらも、それが決してテクニック自慢にならないのが、タマラの素晴らしいところ。

タマラの人形振りも見事なもので、すごくキュートだった。黒いチュチュが良くお似合い。プティ版コッペリアでは大抵スワニルダは前髪を下ろしていて少女っぽいのだけど、タマラはきれいなおでこを出していて、大人っぽい。美脚にこだわりのあるプティが、決してプロポーションが良いとは言えないタマラを気に入っているのはなぜか、観るまでは考えていた。実際に黒いチュチュを着ているタマラを観ると、スタイルの全体的なバランスはいいし、彼女ならではの個性を上手くこの役の中に表現しているのがわかった。イタズラっぽく可愛い中にも、ファム・ファタル的な魅力があって、他のどのダンサーとも違っているスワルニダを作り上げている。彼女はリハーサルのために一旦来日した後、ロイヤル・バレエのワシントン公演の「マノン」に出演し、公演直前に戻ってきたとのことで、それほどリハーサルもできなかっただろうに、これだけ役柄を作りこんできたのが素晴らしいと思った。

ホセ・カレーニョは、フランツ役を踊ってもとってもエレガントで、得意の減速しながら惰性で回ってきれいにフィニッシュするピルエットが健在。2年後のABT引退がもったいないと思えるほど、好調だった。技のキレはたしかに以前ほどではないけれども、何しろこの人の踊りは美しい。マネージュもふわりと浮かび上がるようだし、軸はずれないし、サポートはうまいし。ちょっと大人っぽいけれども、バジル役を得意としていることからも、洒落っ気や茶目っ気は十分あるので、こういうフランツも、プティ版だったらありだな、って思う。それに、タマラ・ロホと踊れてすっごく嬉しい、っていうのが踊りによく出ているのだ!

スワニルダのお友達は、みんな綺麗なんだけど、ちょっと地味かな。すごく可愛いピンクの衣に身を包んだ綺麗な女の子たちが、お尻をふりふりしたり、大げさに騒いでみたり。だけど、頑張ってエスプリを出そうとしていますって感じが見えてきちゃう。こういうのは照れを見せちゃいけないのよね。中では、やっぱり西山さんと寺島まゆみさんが、良かったと思う。まゆみさんは、手のニュアンスのつけ方にエスプリが効いているし、西山さんはとにかく動きが綺麗!

兵隊さんの中では、やっぱりマイレンが最高!特に1幕でン~って投げキッスをしたり、ものすごい表情をしてスワニルダを見つめたり、ブチュっと音を立てて川村さんにチューしたり、スワニルダの動きにいちいち反応したり眉毛を動かしたり、投げキッスを受け止めたり、演技が濃くて笑えて、真ん中から目を離してしまうので困っちゃうほど。後半のジャンプ合戦もマイレンはさすがの軽やかで綺麗なジャンプで、こんな小さな役でもったいないんだけど、サービス精神の旺盛さといったら、もう!たまりません。

やはりサービス精神満点だったのは、群舞の娘たち。湯川さん、西川さん、大和さん、川村さん、千歳さんといったベテラン勢投入で、彼女たちの演技がすごく楽しかった。お化粧も、白塗りにほっぺをおてもやんのようにして、まつげを大げさに描いて、遊んじゃって、もう!その中でも、いちいち受けの演技が巧みな大和さんが最高だった!大和さんを群舞の中で見つけると、安心してしまう。(そして、大和雅美ファンクラブのブログは本当に面白くて最高!これを読めばきっと誰でも"隊長"大和さんのファンになること間違いなし)

さて、この作品の隠れた主役はコッペリウスだ。かつてローラン・プティ自身がコッペリウスを踊ったマルセイユ・バレエ公演の映像を見せてもらったことがある。プティのコッペリウスはダンディで優雅な老紳士で、それだけに人形に恋した男の哀れさが胸に伝わってきて、切ない想いをさせられたのが印象的だった。ルイジ・ボニーノのコッペリウスは、とても芸達者でユーモラスなんだけど、笑いを取る方向に走ってしまって、コッペリアに対する愛が足りない。もう少し人形コッペリアを大事に扱って欲しいな、と思った。

プティ版「コッペリア」は小粋な中に悲哀があってすごくいい作品だし、タマラとホセというスターの魅力も十分味わうことができて良かった。衣装が超キュートでセンスが良い。でも、主役3人以外の出番があまりないし、上演時間は短いし、ちょっと物足りない感じ。何回も繰り返して観るような作品ではないのだ。今度バーミンガム・ロイヤルのデヴィット・ビントレーが芸術監督になるのだから、ピーター・ライト版の「コッペリア」を上演して欲しいなって思った。

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