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2009/07/21

新国立劇場の「ジ・アトレ」8月号

新国立劇場の「ジ・アトレ」8月号が送られてきました。今回珍しく「特集 バレエ」になっているので開くと、牧阿佐美芸術監督のインタビュー。

このインタビュー読んで、ものすごく脱力しました。

新制作の牧阿佐美版「くるみ割り人形」が、冒頭が現代の東京から始まるという話を聞いて悪い予感がしていたのです。この記事によると、新国立劇場から観た外の世界、都庁のあたりの風景が見え、衣装もジーンズをはいていたり、現代風のものになるとのこと。ここまででも、なんとなく不安になるのですが、ただ不安を感じさせるだけで、それは大したことではありませんでした。決め手は次のところです。

クララ、雪の女王、金平糖の精をそれぞれ別々のダンサーが踊るとのことなのですが、その理由は、

「お客様が一度にバレエ団の主役級ダンサーたちを観ることができるような作品も必要だと考えました。三人の女性の主役、王子、そして様々なキャラクターたちと、ダンサーみんなが活躍できる、新国立劇場ならではの作品になります」

恐るべし志の低さですね!公演を発表会と勘違いしているんじゃないかしら。

また、「主役を分散することで、新国立劇場のダンサーだけでなく、実力のあるダンサーたちがゲスト出演しやすくなると考えました」って、牧阿佐美バレヱ団のダンサーが出演することに対して、観客から文句が出ることに対応して、言い訳を考えたって感じですよね

ホント、悪口は言いたくないんですが、これは本当にひどいです。恥ずかしげもなくこんなことがいえるなって思います。

「白鳥の湖」の評判の悪いルースカヤについても、「ソロで踊るルースカヤはダンサーたちにとっても踊りたい踊りなんです」って。公演はダンサーと芸術監督の自己満足の場所ではないと思うのですが。

人選に多少疑問はあるものの、若手のダンサーに主役を演じさせたり、マカロワ版「ラ・バヤデール」やアシュトンの「シルヴィア」といったチャレンジングな作品に取り組んでいる東京バレエ団のほうがずっと、バレエ団としての志は高いというか、比較できないレベルだって思いました。

これは、ダンサーにとっても、ファンにとっても、そして日本のバレエ界にとっても、不幸なことだと思います。早く次のシーズンが終わって、デヴィッド・ビントレーが新芸術監督として新風を吹き込んでくれないかしらと願うばかりです。このままでは、新国立劇場はジリ貧化を避けられないことでしょう。アトレ会員もやめたくなりました。


そんなところへ、現新国立劇場のオペラ部門芸術監督の若杉弘氏が亡くなられていました。
http://mainichi.jp/select/today/news/20090722k0000m040113000c.html

去年のシーズンエンディングパーティに来られた時も、車椅子に座っておられたので心配でしたが、まさか亡くなってしまうとは。ご冥福をお祈りいたします。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんばんは。
私も「ジ・アトレ」を今日手にしたのですが、ツッコミどころ満載のインタビューでしたね。
なぜクララが現代の東京にいるのか、そうした導入にするのは何のためなのか。美術や衣装、踊りの細かい変更点の話しばかりで、“コンセプト無き改訂”との印象を持ちました。
でも小野絢子さんのクララは楽しみです。彼女に金平糖の精と両方踊らせるのはいいことだなーと思っているのです。

ほみさん、こんばんは。

「ジ・アトレ」のインタビュー、本当に突っ込みどころ満載でしたね。細かいことはいっぱい話しているんだけど、上演前にこんなに細かいことを話してどうするんだろう、そんなことより、何を伝えたいか、コンセプトはなんなのか、全然伝わってこないんですよね。興行である以上、マーケティングは必要だとは思いますが、マーケティングを前面に出して演出家が語ることは、愚かだと思います。

小野さんは金平糖とクララの両方が似合いそうですね。以前のワイノーネン版で、一人のバレリーナが演じ分けるところも観てみたかったですが。でも先立つものがなくて、新国立はもうマイレンが出る日以外は足が向かなさそうです…。

naomiさん、はじめまして。こんばんは。いつも最新の情報をありがとうございます。でもでも、今回は悪し様に語っておられるのに少し悲しくなってしまいました。お美しいnaomiさんに罵詈雑言は似合いませんよ。私は新制作のくるみ、とても楽しみにしています。くるみは、コンセプトなど抜きに楽しめる作品だと思うので、美しさを味わえるひと時を持つことができたらと期待しています。ではおやすみなさい。

naomiさん、はじめまして。
こちらでは最新バレエ情報を沢山得る事が出来るので毎日感謝しつつお邪魔しているファンです。いつも本当にありがとうございます!
新国立バレエ「くるみ割り人形」に関しては今までのワイノーネン版が実は苦手だったので新制作を大変楽しみにしているのでnaomiさんのコメントを読んで何だか悲しくなりました。(ジ・アトレを読んでそこまで悪い印象を当方は持ちませんでした・・)

もうすぐ世界バレエフェスティバルがはじまりますね~。暑さに負けずに東京文化会館に通わないと~。とても楽しみです!

KEIさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。そうですね、ちょっと辛口に書きすぎたとは思っています。ごめんなさい。

おっしゃるとおり、「くるみ割り人形」は理屈ぬきに楽しめる作品だと思います。でも、そうなら「理屈抜きに童心に返って楽しめる作品にしたい」と言えばいい話なのに、自分たちの都合を押し付けている感じで、なんだか芸術監督がファンをばかにしているような感じがして、ちょっとイヤだったんですよね。でも言い過ぎました。

ますみさん、こんにちは。

悲しい思いをさせてしまってごめんなさい!

たしかにワイノーネン版の「くるみ」はピンクピンクした舞台や、派手な衣装にカツラが日本人には似合わない感じはしますよね。

私はマーシャがそのまま金平糖のヴァリエーションを踊るほうが好きなのです。どうも「くるみ割り人形」は発表会の定番演目で、発表会で何十回も見せられているので、年代ごとに違うダンサーが踊ると発表会っぽく思えてしまいます
くるみ割り人形も、ベルリンのパトリス・バール版とか、ヌレエフ版とか、オーストラリア・バレエのマーフィ版のようにちょっとひねったものが好きだったりするんです。マリインスキーのシェーミキン版はさすがにやりすぎだと思いますが。K-Balletのも良いですよね。
理屈ぬきに、観ていて幸せな気分になるような舞台になればいいって思います。ビントレーが新芸術監督になるなら、ピーター・ライト版の「くるみ割り人形」を持ってきてくれるといいですよね。

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