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2009/07/24

7/22 ルジマトフ&レニングラード国立バレエのソリストとサンクト・ペテルブルグのダンサーたち

7月22日(水) ゆうぽうとホール

ここに来られる方に、マールイの熱心なファンの方もたくさんいるので申し訳ないのですが、辛口です。とはいっても、マールイのダンサーの皆様の出来は(約1名、某芸監夫人を除いて)とても良かったと思うので、お許しください。第一部のトップバッターに、その芸監夫人が出ていて、あまりの情緒のない踊りにテンションが急速に低下して、せっかくの公演も前半は十分楽しめませんでした。後半は挽回できましたが。

東京公演の前にご覧になっていた方の感想で、その芸監夫人が2演目も踊ると知って、そこからまずテンションが下がっていたのです。週の真ん中ということもあって、なんだかとても疲れていて、最初の演目を観たら疲れが増幅されてしまって・・・。


《第一部》
「白鳥の湖」よりグラン・アダージョ
 ヴィクトリア・クテポワ
 ミハイル・ヴェンシコフ
 サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

というわけで、クテポワさん、マールイに正式に移籍されたそうですね。マリインスキーではコール・ドだったわけですが、ここでは主役級なんか踊ったりするんでしょうか?ユマ・サーマンにちょっと似た(偽金髪の)スタイルの良いクール・ビューティなのですが、彼女の踊りは本当につまらなくて。いくらプロポーションが良くても、あの上半身の使い方と引き上がっていない身体で、でよくマリインスキーに入れたなって思いました。とにかく腕の動かし方がいちいち雑で、情緒の欠片もないのです。クールすぎて観ている方は心が冷え冷えとしてしまいました。オデットを全幕で踊ったことのない人に、ガラで踊って欲しくないって思いました。

ミハイル・ヴェンシコフはこのバレエ団には珍しく、ビジュアルの良い王子系。パートナーリングはまだまだで、全然気持ちは通じ合っていなかったけど、白鳥の王子はオデットと違って多少でくの坊でもOKなので!

コンセルヴァトワール・バレエのコール・ドつきだけど、コーダも4羽の白鳥もないので、コール・ドの出番は少ない。夏なので、黒く焼けている人もいた。コール・ドはあまり揃ってはいないけど、やっぱりロシア系なのでプロポーション、容姿はみんなきれい。

でも、初っ端から発表会みたいな舞台で、ちょっとテンションが下がっちゃいました。

「くるみ割り人形」よりパ・ド・ドゥ
 オレーシア・ガピエンコ(サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ)
 アンドレイ・ベーソフ(サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ)

オレーシア・ガピエンコは、可愛らしい雰囲気なのだけど、メイクがすごく変でもったいなかった。踊りは元気溌剌で悪くないと思う。アンドレイ・ベーソフはちょっとだけ顔がプハチョフに似ている。彼はサポートは抜群に上手いようで、主役二人の息の合い方は「白鳥~」とは段違い。ただ、彼は着地が毎回ちょっと失敗気味なのと、音に遅れるところが惜しい。でも男性ダンサーはサポートが上手なことが一番大事だから!


「海賊」よりパ・ド・トロワ
 イリーナ・コシェレワ
 西島 千博
 ミハイル・ヴェンシコフ

コシェレワのメドーラを観ると、今まで出てきた人たちとは段違いで、一流のバレリーナなのがよーくわかりました。もう別世界の住民って感じです。柔らかく情緒のある上半身。華やかで綺麗だし、クテポワと違うのは、生身の人間性、温かみが感じられること。オデットは半分人間じゃないけど。ヴェンシコフは、演じるのはこちらの方が楽しそうで良かったのですが、ビラビラした白い衣装が変で、せっかくのハンサムがもったいなかったです。

で、恐れていた西島さんのアリ。アティチュードのキメポーズと、回転は良かったと思います。彼はシェネはすごく高速で軸もぶれていなくて上手く見えました。彼もやはりハンサムだし、背も日本人の割には低くないのですが、踊るとやっぱりロシア人に比べて手脚が短いし、つま先も伸びていないので損です。マネージュも低くはないけど飛距離が全然なくてありゃりゃ。力んでいるんだけど思うように身体が動いてくれない感じです。ただ、すごく気合が入っていて、ピッカピカの笑顔で踊っているので、見ているほうとしてはついうっかり頬が緩んでしまって、憎めない感じでした。能天気そうなアリっていうのは初めて観たなって、ちょっと新鮮?

「阿修羅」
 振付:岩田 守弘 音楽:藤舎名生
 ファルフ・ルジマトフ

これは良かったです!前にも一度観たことがあったけど、2回目に観ると、より面白く観ることができました。私は外国人の振付家が日本をイメージして創った何ちゃって勘違い和モノダンスが大嫌いなのですが(それはたとえノイマイヤーであっても嫌)、岩田さんの作品は、踊りの中に魂を感じることができて、しかもルジマトフの禁欲的な雰囲気にもマッチしていて、観ているうちにじーんとしてきます。和太鼓と掛け声の音楽も、違和感なく振付に生かされていました。ルジマトフは前より少し体格が立派になった感じです。が、この人の一つ一つのポーズは本当に美しくて、一つ一つが絶妙な角度で止まって、惚れ惚れします。彼はいつもアラインメントが綺麗なのよね~。

「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
 オクサーナ・シェスタコワ
 ミハイル・シヴァコフ
 ナジデタ・ドヴレチェンスカヤ
 サンクトペテルブルグ・コンセルヴァトワール・バレエ

背景がオレンジをベースにした黒いレース地で、綺麗。コール・ドつきで、コール・ドのチュチュがちょっと下がり気味でボリュームがたっぷり。ヴァリエーションはひとつだけだけど、ナジデタ・ドヴレチェンスカヤさん、よかったと思います。

白い衣装のシェスタコワとシヴァコフが出てくると、ここでまた、二人のつま先やポール・ド・ブラの美しさに一安心。シェスタコワは派手さはないし、キトリのチャキチャキした感じはないのだけど、彼女らしい、美しく鷹揚な踊りで輝きがあり、素晴らしい!ヴァリエーションでは扇子を持っていて、この扇子の使い方が上手いのです。フェッテも調子良さそうで、シングルだけど音にピッタリ合って正確、かつ余裕を持って踊っていました。シヴァコフは、ワガノワ育ちだけあって上半身がやっぱり優雅。着地が時々五番に降りられないことがあるけど、全体的には好調そう。バジル特有の、高いルルベに胸を反らしたキメポーズがカッコよく決まっていて、魅力的でした。

《第二部》
「ディアナとアクティオン」
 オレーシア・ガピエンコ
 アンドレイ・ベーソフ

ベーソフは空中でのポーズはすごく決まっているし、跳躍は時折はっとするほど高いのですが、やっぱり着地に乱れがあるんですよね。なんとももったいないです。ガビエンコはやっぱりちゃきちゃきした感じが、ディアナ役に合っていました。しかしこの作品を観るといつも思うんですけど、お仕置き系の衣装ですよね。特に男性のギャートルズみたいな野人系衣装は、なかなか似合う人がいません。(あ、マリインスキーのロブーヒンは似合うかもしれませんが)

「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
 ヴィクトリア・クテポワ
 ドミトリー・シャドルーヒン

シャドルーヒンがすっかりおじさん化していて、ヴァリエーションは少々つらそうでした。が、彼はつま先が美しく、サポートも非常に的確だし、上半身がとても優雅なのでちゃんと王族に見えます。やっぱりこの人は貴重な存在なんだと思いました。サポートするダンサーが上手だと、バレリーナも美しく見えますからね。それでもクテポワは氷姫という感じで、結婚式のシーンなのに全然嬉しそうじゃありません。ポールドブラの雑なこと。音楽性の欠如。オーロラのヴァリエーションは、腕で音楽を奏でるようじゃないと!

それから、やっぱりガラ公演に出るダンサーって観客に愛されなくちゃダメだって思いました。西島さんは踊りはこのメンバーの中に入ると相当つらいわけですが、踊っていて楽しそうな雰囲気に、つい乗せられてしまいます。マールイのほかのダンサー、たとえばシェスタコワなり、シヴァコフなりも、すごく観客に愛されている感じがします。クテポワさんも、小姑みたいな観客ばかりのところで踊るのは大変かと思いますが、もう少し愛想があってもいいのでは。(はい、私も小姑の一人です)


「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ
 ユリア・ルンキナ
 ミハイル・シヴァコフ

巻き毛のシヴァコフは、タータンチェックのジェームズの衣装が良く似合ってワンコのようで可愛かったです。アントルシャ・シスもとても頑張っていて、打ち付けるつま先がきれいでした。着地は乱れることがありましたが、元気いっぱいで爽やかに踊ってくれたので満足です。ユリア・ルンキナは思ったほど足音はさせていなかったし、悪くなかったのではないでしょうか。


「NEO BALLET ~牧神の午後~」
 振付・出演:西島 千博
白っぽいジャケットにジーンズのようなパンツを穿いた西島さんが、照明を落とした中、ベッドの上に横たわり、立ち上がって高速シェネを見せてくれたり、まどろんでみたり。最後の方で上から白い布が下りてきましたが、ニジンスキー版で有名な自慰を思わせるものはなかったです。ガラで一つくらいはコンテンポラリー系があったほうが変化がついて良かったのではないでしょうか。

「シェヘラザード」よりアダージョ
 ファルフ・ルジマトフ
 イリーナ・コシェレワ

コシェレワのゾベイダはとても綺麗で、衣装もとてもよく似合っていました。でも、女主人って感じは皆無で、ルジマトフと踊るとすごく若い感じです。まるで身分の低い貧しい娘がハーレムに売られてきて、美しいため寵妃となったものの、やっぱり奴隷同然の状態で、一方ルジマトフのアリは高貴な王子が人質となっていつのまにか奴隷にされていたものの、後宮の中ではゾベイダより地位が高いって感じでした。ルジマトフの奴隷は相変わらずとてもセクシーでエロいのですが、コシェレワが清楚で無垢で人が良さそうなので、百戦錬磨のチョイ悪奴隷が若い小間使いを誘惑しているみたいって思いました。コシェレワはとにかく可愛いし、身体も柔らかくて踊れる人なので、今後この役を踊りこんでいけばすごく良くなると期待します。そしてルジマトフは、黄金の奴隷の衣装が世界一似合う人だなって改めて思いました。ゾベイダを見上げるゾクゾクするような視線も必殺光線ですよね。おば様方がきゃーって思うのも当然かと思います。願わくば、もう少し二人の間にケミストリーがあると良いのですが、多分この二人ってあまりパートナーとして一緒に出たことがないから、そこまで要求するのは酷なのかもしれません。


フィナーレでは、ルジマトフ、シヴァコフ、そして西島さんが3人並んでグランドピルエットをしたり、シェスタコワ、コシェレワ、ガピエンコがフェッテ合戦をしたり、なかなか盛り上がりました。西島さんが笑顔全開で、カーテンコールでもジャンプして見せたり、すっごく張り切っていて嬉しそうで、憎めない人だな~と思わせてくれました。

というわけで、終わった頃には、観に来て良かったと思いました。でも、良かったのは、ルジマトフと、シェスタコワ、コシェレワ、シヴァコフとマールイ関係ばかりだったんですよね。去年の夏のガラより、マールイからの出演者が少なくなってしまったのはちょっと寂しかったです。

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コメント

こんにちは!
いいんですよ、本当のことなんだから(笑)
なんというか、クテポワの「眠り」は冬のコルプガラに比べたら、良くはなってきていますが、白鳥はどうにもこうにも、ですね。劇場側やルジマトフはクテポワを育てたいんですかねえ。そしてクテポワはどうしたいんですかねえ。やはり踊り手があるていど心をオープンにしてくれないとね。いつもアウェーで可哀相なんですが(苦笑)
本庄の白鳥はハートが少しありました。「眠り」は昨日の五反田二回目は良かったですが(前よりまし、というあくまでも本人比で)。。。。ヤレヤレです。

こんにちは♪

最初からこういうものだってチケット売るときからいってくれればいいのに。
(そしたら買わなかった?! いやそんなことはない。。。と思う)

冬にどんでん返しがないことを祈ります。


西島さんいいキャラしてますね。

ルジさま健在でうれしいですね〜☆

おロシア人さん、こんばんは。

確かにクテポワさん、コールプガラの時よりは良かったですね。あの時は本当に壊滅的でしたから。あの時のパートナーのイシュク君が、クテポワの相手にしては小柄だったし。そういえば、去年のルジマトフガラでは、マイレンがクテポワのパートナーで、やっぱり彼女が背が高かったので、大変そうでしたね。そうすると、やはりジーマさんのサポートがとても上手だし、身長も合っていたので、いくらかマシに見えたってことなのかなとも思ってしまいます。
そうそう、おロシア人さんの、ハートはロシアに置いてきたという表現がかなりツボでございました!
せめて白鳥かオーロラのどちらか片方はクテポワさんの代わりにスーシャが入っていれば、満足度は10倍くらいになっていたんじゃないかと思います。スーシャ1演目はもったいないお化けが出ちゃいます…。

ずずさん、こんばんは。

そうそう、光藍社さんのサイトには、シェスタコワがシェヘラザードのゾベイダを踊るって書いてあったから、スーシャラブのずずさんは迷うことなくチケットを買っちゃいますよね!私もそれを期待していたところはあったし。

冬のキャストは一応出ているけど、やっぱりスーシャやシヴァコフの出演が少ないですよね。あとは、「バヤデール」のガムザッティを誰が踊るのかを発表してくれたら嬉しいのですが、やっぱり直前にならないと無理かしら。

西島さんは、イケメンなのに笑顔全開だったので、すごくいい人なんだろうなって思いました。もっとクールにしていた方がカッコいいんでしょうけど。

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