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2009/06/15

DVD「ドン・キホーテ」マリインスキー・バレエ The Mariinsky Ballet Don Quixote

ミンクス:バレエ『ドン・キホーテ』
マリインスキー劇場バレエ団 The Mariinsky Ballet Don Quixote

オレシア・ノーヴィコワ(キトリ) Olesia Novikova
レオニード・サラファーノフ(バジル)Leonid Sarafanov

ウディーミル・ポノマレフ(ドン・キホーテ)Vladimir Ponomarev
アントン・ルコーフキン(サンチョ)Anton Lukovkin
イゴール・ペトロフ(ロレンツォ)Igor Petrov

ヴラディーミル・レペーエフ(ガマーシュ)Vladimir Lepeev
アンドレイ・メルクーリエフ(エスパーダ)Andrei Merkuriev
エカテリーナ・コンダウローワ(街の踊り子)Yekaterina Kondaurova
ヤナ・セーリナ、ヤナ・セレブリャコーワ(花売り娘)Yana Selina, Yana Serebriakova
ガリーナ・ラフマーノワ(メルセデス)Galina Rakhmanova

アリーナ・ソーモワ(ドリアードの女王)Alina Somova
エフゲーニャ・オブサスツォーワ(キューピッド)Yevgenia Obraztsova

ポリーナ・ラッサーディナ、ニコライ・ズブコフスキー(ジプシー・ダンス)Polina Rassadina, Nikolai Zubkovsky

リュウ・ジ・ヨン(オリエンタル・ダンス)Ti Yon Riu
エレーナ・バジェーノワ、カレン・イワンニシャン(ファンダンゴ)Elena Bazhenova, Karen Ioannisyan
オルガ・エシナ(ヴァリエーション)Olga Esina

マリインスキー劇場管弦楽団
指揮:パヴェル・ブベリニコフ
振付:マリウス・プティパ

収録:2006年、サンクトペテルブルク、マリインスキー劇場
映像監督:ブライアン・ラージ

画面:カラー、16:9
NTSC Region All  Decca

3年前に収録された作品が、ようやくDVD化された。3年前のサラファーノフって、今よりも明らかに若い。可愛い。髪型も、今の短髪ではなくてちょっと長め。テクニックは本当にものすごいのだけど、サポートがあまり上手ではないのと、テクニックに走りすぎてちょっと踊りが荒いところが見受けられた。とはいっても、本当にこの頃の荒削りなサラファーノフの技術はすごい!プレパレーションなしでトゥールザンレールを何回も連続で飛んで見せたり、斜め向きのままきりもみ状態で空中回転したり。3幕のグラン・パ・ド・ドゥのマネージュでは、アチチュードのまま空中で方向転換しているし、本当に一体何者?って感じだ。ただ、今の彼の方がサポートは丁寧になっているし、踊りもずっとエレガントになってきたのではないかと思う。この映像では、片手リフトもあまり高く上がっていないし、とにかくサポートが最大の弱点というのが判ってしまう。

キトリのオレシア・ノーヴィコワは白い肌に黒髪、大きな瞳でとても愛らしい容姿、やや小柄でどちらかといえば姫向けの外見だ。現在彼女は産休中なのだけど、2002年入団ということなので、収録時は本当に若いはず。身体は柔らかいし、ワガノワ仕込みの美しいポール・ド・ブラ、跳躍する時のきれいに開いた脚、身体能力やテクニックは申し分ない。ただ、サポートつきピルエットで軸がずれまくるのと、音楽性があまりないという欠点が見受けられる。特に、夢のシーンでのドルシネア役は、キューピッドのオブラスツォーワの音楽性が非常に優れているだけに、少々音痴なのがわかってしまって。3幕のグラン・パ・ド・ドゥのフェッテは後半もダブルを入れてきて、軸もしっかりとしてとても上手に踊っているし、技術はしっかりとしたものをもっているはずなのだけど。この映像収録後も彼女は大きな役はたくさん踊っているし、「オブラスツォーワとノーヴィコワのヴァリエーションレッスン」のDVDでは、非常に真面目な性格が見受けられるので、きっと今はもう少し完成されているのではないかしら。

若いサラファーノフのスーパーテクニックの次に魅力的なポイントとして、マリインスキー在籍時のメルクーリエフのエスパーダが挙げられると思う。去年の新潟県中越沖地震チャリティ・ガラでの彼のエスパーダも素敵だったけど、もう少し若くて青い感じのエスパーダをここではじっくり堪能できる。ちょっとメイクは濃いけれども、容姿は美しくセクシーだし、鮮やかなマント捌き、柔らかい背中、アッサンブレを跳んでいるときの足先のきれいさ、惚れ惚れするほどカッコいい。眼福。私のベスト3・エスパーダはマルセロ・ゴメスとデヴィッド・ホールバーグ、そしてこのメルクーリエフの3人だ。

街の踊り子役のエカテリーナ・コンダウローワは、長身と華やかな美貌で、迫力いっぱいの姉御を踊ってくれた。1幕だけの出番なのがもったいないくらい。あまりの迫力に、メルクーリエフのエスパーダもちょっと気圧されていた感じ?でも、森の女王を彼女で見たかった気がする。

夢のシーンでは、キューピッドがエフゲーニャ・オブラスツォーワ、そして森の女王がアリーナ・ソーモワ。こうやってキャストを並べてみると、まさに今マリインスキーが売り出している若手女性ダンサーが勢ぞろいしている映像だと言える。ジェーニャのキューピッドは、可愛いこと、可愛いこと。しかも、前述のように音楽性がとびきり優れていて、見ていて小気味良い。夢のシーンで一番上手なのがキューピッドというのもどうかという気がしなくもないけれど、キューピッドはハマリ役。でも、以前NBAバレエ団のゲストとして出演したジェーニャのキトリを観て、本当に素晴らしかったので、今後はもう彼女のキューピッドは観られなくなるだろう。

で、問題のソーモワについては、以下省略、と行きたいところだけど…。彼女は、ノーヴィコワに輪をかけて音感がない。長くて甲が出ていて素晴らしいアーチをした美脚をしているのだけど、イタリアン・フェッテで耳の横まで脚を上げてしまうものだから、音からずれまくるのだ。ここまで脚を上げていると、もはやマニエリスムであり、シュールレアリズムだ。本当に、誰か彼女に注意すればいいのに。せっかく美人でプロポーションも抜群なのだから、これではもったいない。

マリインスキーの女性コール・ドは、そもそも衣装の色が派手で、さらに3幕のアントレの衣装の色がバラバラだったりするものだから、揃っているかどうかも判別できない。みんな上半身はきれいだし、グラン・ジュッテするときにみんながみんな、ものすごい角度まで開脚していて高く跳んでいるのは流石だと思うのだけど。3幕ヴァリエーションのオルガ・エシナも、ちょっとソーモワ入っていて、脚をぶんと高くあげ、あごを突き出しているクセが気になってしまう。

と、ここまで若干辛口入ってしまった。でも、この映像は楽しい。その楽しさの源は、芸達者なキャラクター・ダンサーたちが作ってくれている。ドン・キホーテ役は大ベテランのウディーミル・ポノマレフ。多分60歳過ぎているけど、味わい深く可笑しくてちょっと哀しいドン・キホーテを見事に演じている。それから、メルセデスのガリーナ・ラフマーノワ、ジプシー・ダンスのポリーナ・ラッサーディナ、ファンダンゴのエレーナ・バジェーノワという、マリインスキーが誇る美しきキャラクテールの姐さんたちが本当にセクシーでカッコよくて。女に生まれたからには、こう生きたいね!と思わせてくれる。他の「ドン・キホーテ」にはないオリエンタル・ダンスがあって、ここでは、リュ・ジ・ヨンがこれまた妖しく踊ってくれる。これだけ多くの、美しくも芸達者なキャラクターダンサーを揃えているバレエ団は世界中探しても他にはないだろう。

全体的なレベルは言うまでもなく、めちゃめちゃ高い。若手中心とはいえ、これだけ多彩な役者をそろえた「ドン・キホーテ」の映像は貴重だ。若いサラファーノフ、メルクーリエフ、そしてオブラスツォーワの3人を観るだけでも買い、だと思う。

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バレエのDVD・ビデオ」カテゴリの記事

コメント

外出先でこちらを読んだ、ノーヴィコワ好きの嫁の指令でポチッとしました。
私はオブラスツォーワのファンなので、naomiさんの評を読んでニヤリとしてます。
若手中心の楽しげな映像ですが、できれば三年前に観たかったですね!!

Fさん、こんばんは。

この映像のノーヴィコワも、オブラスツォーワも、すごく可愛いですよ!特にオブラスツォーワの可愛さはすごいです。マリインスキーの来日公演、彼女の眠りはびわ湖だけなんですよね…もったいなくてお化けが出そうです。F嫁さんには、メルクーリエフのエスパーダも推薦しておきます!

私も買いました。オブラスツォーワ、コンダウローワが素敵。
メルクーリエフ、サラファーノフも素敵。さすが、マリンスキー。
もともとノーヴィコワとソーモワ苦手なのですが、主役キトリだけはなんとか満足できる人で録画してほしかったなあと少し残念に思います。それで、昔の古いマインスキーのドンキを見てしまうのでした。
軸がぶれないすばらしいキトリ!

buminekoさん、こんにちは。

ご覧になられたんですね!そう、女性ダンサーではその二人がダントツ良かったですよね!サラ坊とメルクーリエフも良いし、この4人で十分元が取れるって感じです。
確かに、マリインスキーの「ドン・キホーテ」となると決定盤のようなものだから、プリンシパル級のバレリーナにキトリを踊って欲しいって言うのはありますよね。最近はヴィシニョーワはキトリはあまり踊っていないのかなあ(1月にワシントンではキトリを踊ったみたいだけど)多分収録時にはノーヴィコワはまだセカンド・ソリストだったんじゃないかしら。
昔のキーロフの「ドン・キホーテ」ってテレホワとルジマトフのかしら?あれは素晴らしいですよね!テレホワって今はソーモワの先生をしているみたいなんですよ。

こんにちわ。
昔のって、テレホワのキトリです!
本当にすばらしいですよね。大好きです。
彼女のミルタも大好きです!
私の場合ジゼルを見て、ミルタに満足しないことが多いというかほとんどそうなんですが、必ずDVDをみて不満を解消しています。

そして大好きなヴィシニョーワのキトリもみたいですが、12月はオーロラを見るのでとても楽しみです。

buminekoさん、こんばんは。

やはりテレホワのでしたか!映像はあまりよくないですが、内容はもう素晴らしい~の一言ですよね!テレホワのキトリ、素敵過ぎます。あ、ミルタの映像も見直さなくては!たしかに、ミルタが満足のいく映像ってあんまりないですよね。いろいろと引っ張り出さないといけない映像があるんです。

ヴィシニョーワのオーロラ、私ももちろん観に行く予定です♪コールプだし!

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