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2009/05/26

パリ・オペラ座バレエ「プルースト」のキャストと、NHKカルチャーラジオ「マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読む」Proust ou les Intermittences du coeur by Roland Petit

パリ・オペラ座では「オネーギン」の公演も終了し、5月27日からはローラン・プティ振付の「プルースト」が始まります。かなりぎりぎりになりましたが日毎のキャストも出ていて、ここでもエルヴェ・モローとイザベル・シアラヴォラが大活躍。そして、アデュー公演を終えたばかりのマニュエル・ルグリもシャルリュス役でゲスト出演しています。

DVDのサン=ルー伯爵役で鮮烈な印象を残したマチュー・ガニオが今回出演していないのが、とても気になります。

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/contenus/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&event_id=88&content_id=715

初日キャストのみ転載しますので、残りの日のキャストはオペラ座のサイトでご確認ください。

27 mai 2009 à 19h30
ALBERTINE Isabelle Ciaravola
PROUST JEUNE Hervé Moreau
MOREL Stéphane Bullion
Mr CHARLUS Manuel Legris
SAINT LOUP Florian Magnenet
Mme VERDURIN Stéphanie Romberg
ODETTE Eve Grinsztajn
SWANN Alexis Renaud
ANDREE Caroline Bance

Dernière mise à jour le 25 mai 2009 à 16h50, distribution susceptible d'être modifiée.

さて、プルーストの「失われた時を求めて」は途中で読むのを挫折した人の割合がすごく高い長編小説として知られています。そういう私も、全部は読んでいないわけで。

ちょうどオペラ座で上演中の今、NHKラジオの「カルチャーラジオ 文学の世界」で、「マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読む」が毎週木曜日20:30~NHK第二ラジオで放送中です。講師は、翻訳を手がけた仏文学者の第一人者・鈴木道彦さん。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/ch04/index.html

この時間に家には帰れないので、ラジオは聴いていないのですが、この番組のテキストが発売されています。そして、このテキスト、格好の「失われた時を求めて」入門として、非常にわかりやすく作品について解説しています。これを読むと、ローラン・プティの「プルースト」についても、全体像を把握しやすいんじゃないかと思います。登場人物の説明や、時系列についてのわかりやすい図も載っています。

鈴木道彦さん曰く、

「プルーストを読んだら、読む前と違う人間になる」 
「世の中には 2種類の人間がいる。読んだ者と 読まない者」 

ということなのだそうですが、なるほど、このテキストを読んだだけでも、「失われた時を求めて」が「文学の発見」という大きなテーマを扱っているすごい作品であるということがよくわかります。そして、ローラン・プティ振付の「プルースト」が、「失われた時を求めて」のエッセンスを非常に巧みにバレエ化しているということも。

特に、土地や人の名前というものが喚起する想像力とか、人間を花や植物にたとえてみせるところ、悪徳、スノビズム、記憶といったモチーフの使い方についての話がとても面白くて、これを読んだあとだと、そういったモチーフについて以前よりも注意を払ってみたり、想像力を働かせるようになります。そういう意味で、この本を読んだら、それまでと違った人間になるというのがわかる気がします。

「失われた時を求めて」もちゃんと読まなくちゃ、と改めて思ったのでした。

第一回 プルーストの生涯と小説史における位置
第二回 「コンブレー」に始まる文学発見の物語
第三回 スワンの恋とスノビズム
第四回「土地の名」または想像と知覚
第五回「花咲く乙女たち」とエルスチール
第六回 「ゲルマントの方」と空しい才気
第七回 祖母の死と「ある親殺しの感情」
第八回 同性愛の文学表現と倒錯者の孤立
第九回 ユダヤ人の肖像
第十回 「囚われの女」と「逃げ去る女」
第十一回 ヴァントゥユの「七重奏曲」と精神の現実(レアリテ)
第十二回 大戦下のシャルリュス男爵とゲルマント大公夫人の午後の 集い(マチネー)
第十三回 文学の素材としての生涯
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鈴木 道彦

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パリ・オペラ座バレエ」カテゴリの記事

コメント

おおお!
素晴らしい情報をありがとうございます。実は来月、ちょっとオペラ座まででかけてきます。DVDが出ていることは知っていたのだけれど、2回見るので原作だけ読んでおこうと思ったら、なにしろあの大作。先日、本屋さんで見たとたんに挫折しました。さっそくテキストを帰りに買って、読み出したところです。
それにしてもオペラ座のキャスト発表って遅いんですね。それとも固定ファンなら、この作品のこの日なら誰が出るだろうと、検討がつくものなのでしょうか? 発表した後にキャストを変更するのも「ずるい!」って思うのですが。何度もチケットを買い増しすることになる人がいますよね。マニュエル・ルグリは見られないのねと思っていたら、見られることになったみたいです。もしかしたらマチュー君が急に出るという可能性も、まだあるのかなあ。
はじめてのパリ、はじめめてのフランスなので、とっても不安なのですが、楽しみです。

24601さん、こんばんは。

来月オペラ座で「プルースト」をご覧になるのですか。いいなあ~。私、この「プルースト」大好きなんです。音楽も良いし。しかもルグリさんまで観ることができるなんて。このテキストはお値段も安いし、予習用にピッタリだと思います。DVDはキャストが魅力的なので、実際の舞台をご覧になって気に入ったら、ぜひお勧めです。

そう、オペラ座ってキャスト発表が遅いんですよね。ダンソマニさんで、オフィシャルの発表のちょっと前にプレキャストが掲載されてはいるものの、チケット発売よりはずっと後で、キャスト発表を待っていると、チケットが売切れたりしますからね。ルグリさんは自分のスケジュールをオフィシャルサイトにこまめにアップしてくださっていますが。そういうわけで、私も「オネーギン」でルグリを観そびれたばかりか、マチアスもミリアムもカールも観られなくて。エルヴェとドロテ、シアラヴォラを観られたのは良かったけど、それ以外のキャストははっきり言って大外れもいいところでした。こればっかりは賭けというか、予測も難しいです。シュツットガルトなども発表が遅いので、発表を待っているとチケットが売り切れる、しかし先に買うと観たいキャストが観られない、ってそういうジレンマがあるんですよね。ABTなどは、早くからキャスト発表をしてくれるのでまだ助かるのですが(でも、やっぱりキャスト変更はかなり発生するけど)

パリは一頃に比べれば治安も良くなっていると思うし、英語も通じるようになったし、あまり不安に思うことはないと思います。ガルニエは日本人観光客だらけですが。やっぱり、あの劇場でバレエを観るというのは本当に贅沢な経験で、いい思い出になると思うので、楽しんでくださいね!

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