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2009/05/31

DANZA第22号

DANZA最新号は5月28日配布開始なので、すでに手にした方も多いかと思いますが、やっとチャコットに行って入手してきました。

21号から、レビューを除く誌面がネット上で閲覧ソフトを使って読むことができるようになりました。いち早く記事を読みたいときにはとても便利ですね。

http://www.mde.co.jp/danza/book/022/

【インタビュー】マニュエル・ルグリ、下村由理恵、イヴァン・プトロフ、上野水香
【特集】谷桃子バレエ団創立60周年記念、第12回世界バレエフェスティバル
【未来のエトワール】浅田良和

今まで表紙が白背景だったのが、今回の表紙はグリーンの背景になりました。カルヴァン・クライン・ジーンズのTシャツを着たマニュエル・ルグリが表紙です。目次のページにある「表紙の人」の欄に、アデュー公演の紹介記事がちょっとだけですが載っていて、紙媒体なのにずいぶん早く載ったものだと思いました。

なぜルグリはこれほど長くダンサー生命を燃やし続けることができるのか?という問いに、「いついかなる時も情熱を持ってレッスンしてきました」と答えているのが印象的でした。「ダンサーを作り上げるのはレッスンで、レッスンすれば怪我はしません」という言葉を読んで、だからルグリは怪我が少ない人なのだと合点が行きました。

下村由理恵さんのインタビューでは、スコティッシュ・バレエに在籍していた時に、演じることの面白さに目覚めたという話が面白かったです。そこでは、踊りながら台詞なども言っていたそうで、これは演技メソッドとして興味深いアプローチだと思いました。

上野水香さんのインタビューによると、世界バレエフェスティバルのパートナーは、マチュー・ガニオとデヴィッド・マッカテリだそうです。「椿姫」を踊りたい、とかノイマイヤーに自分のための作品を作って欲しいとか、ちょっと…な発言もありますね。

イヴァン・プトロフのインタビューでは、ロイヤル・バレエのレパートリーで重要な位置を占めているアシュトンとマクミラン作品について語っているのが面白かったです。牧阿佐美バレエ団の「リーズの結婚(ラ・フィユ・マル・ガルデ)」のゲスト出演のために来日していたのですが、ダンスマガジンには彼のインタビューは載らなかったんですよね。
谷桃子バレエ団の特集では、谷桃子さんのインタビューと、「ロメオとジュリエット」のリハーサル風景が載っています。谷桃子さんは、日本のバレエ史の生き証人であり、興味深いエピソードがたくさん語られています。若い時の谷桃子さんの写真も載っていますが、美しいですね。

公演レビューでは、「ザハーロワのすべて」での、ザハロワの最高にコケティッシュなカルメンの写真が素敵です。小林紀子バレエシアターの「眠れる森の美女」では、ENBから借り受けた衣装の美しさがよくわかる写真なのが良いです。東京バレエ団の「白鳥の湖」若手ダンサー公演の写真は、木村和夫さんの王子なのがポイントが高いです。新国立劇場バレエ団の「バレエ・ザ・シック」はダンスマガジンではモノクロページでしたが、ここではカラーの写真を使っているので、ずっと雰囲気がよくわかります。井口裕之さん振付の「空間の鳥」の写真も載っているし。

海外情報では、香港バレエの「白鳥の湖」が紹介されていたのがユニークです。パリ・オペラ座の「マーラー交響曲第三番」は、エルヴェ・モローの肉体美がよくわかる写真です。

「よくばりバレエ・ガイド」は「マノン」で、上演史が載っているので、資料として役に立ちますね。写真は、ENBのトーマス・エデュアとアニエス・オークスでしょうか。ENBの公演は日本の媒体ではなかなか紹介されないので、嬉しいです。

DANZAは他のバレエ雑誌が取り上げない切り口で、バレエを紹介しているのがとても良いです。無料で、しかもほとんどの誌面がインターネットで読めるので、本当にありがたいことですね。

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バレエの本」カテゴリの記事

コメント

最近はDANZAを置いているところに行ってないので手にすることがないのですが、ネットで読めるようになったんですね。
海外の公演情報のところにコレーラ・バレエの欄があってちょっと驚きました。たしかダンスマガジンのほうには載ってなかったような。。

プリマローズさん、こんばんは。

DANZAは最近ネットで読めるようになったので、便利になりましたね~。けっこう早く雑誌の方は売切れてしまう(無料だけど)ので、ネットがあると助かります。
そう、METのロミジュリにアンヘルが出ないのは、コレーラ・バレエの公演があるからなのですね。予定が書いてあるのは嬉しいですよね。

naomiさんこんばんわ(*^-^)
DANZAはチャコットかシルビアでもらってたんですが、ネットで見れるようになって助かりました!
無料とは思えない程内容が充実していて毎回楽しみにしています( ^ω^ )
由理恵さんはなかなか観る機会に恵まれず、未だ1回も生の舞台を拝見したことがないのですが、インタビューも興味深かったです!
確かに水香さんの椿姫とかマノンは???と思いました(゚ー゚;
許可が下りるかどうかは別として、あくまでご本人の希望でしょうから・・・(^-^;
ノイマイヤーから振付てもらう程のバレリーナはそうそういませんからね

kumiさん、こんにちは。

ホント、あれだけの内容を無料で提供してくれるのはありがたいですね!雑誌はどこも厳しい時代だと思いますが…。

下村由理恵さんは、たしかに東京と大阪以外ではあまり踊られていないかもしれません。「ジゼル」「バフチサライの泉」「シェヘラザード」などを見ましたが、踊りもきれいだし、演技が素晴らしいんですよ。

ホント水香ちゃんは身の程知らずですね…バレエフェスのガラで「ドン・キホーテ」を踊るってことは、トリなんですよね。なんだかなあ。

昨日もらってこようと思っていたのに忘れちゃいました!ネットで見られるのは本当に助かりますね。
ENBの「マノン」の写真は間違いなくそのお二人です。レスコーのドミトリー・グルージェフが格好良くって一目惚れしちゃいました。

こんにちは(o^-^o)
そうですよね、由理恵さんは福岡で踊られるというのは聞いたことがないです
チャコットに行ったときに由理恵さんのバリエーションレッスンのDVDが流れていて、ご本人は踊られてないんですが、いつか観たいなといつも思います~
水香さんがトリですか!う~ん他に適役はいらっしゃると思いますが・・・コネでもトリはひどいですね(-ε-)

24601さん、こんにちは。

やはりあの写真はアニエス・オークスとトマス・エデュアでしたか!その「マノン」をご覧になったのですね。この二人は今シーズン限りで引退されるから、ご覧になれて本当に良かったですね。ドミトリー・グルージェフ、名前を覚えておきます。ENBもいつか見る機会があるといいなあ。

kumiさん、こんにちは。

下村由理恵さんのヴァリエーションレッスンのDVD、興味あるんですよね。自分が踊れるとは思いませんが。ホント、もっとあちこちで彼女の舞台を観られる機会があるといいんですけどね。

バレエフェスのガラの場合は、恒例のおまけがあるので、大トリではないですけどね!

naomi様
あのお二人が引退とは知りませんでした!ENBは今年の暮れにくるみ割り人形を新作することにしていたのですが、財政難から諦めるかも知れないと聞きました。今のプロダクションはちょっとモダンでポップすぎるんですよねえ。前のバージョンの方が毎年恒例として家族連れで繰り返し見やすかったのではないかと思います。
明日から出かけてきます。先ほどオペラ座のサイトをチェックしたら、バスチーユの「トスカ」のチケットが出ていたので、取っちゃいました。一番上の階の最前列のようです。売り切れの公演も、こまめにチェックすることが必要なんですね。

24601さん、こんばんは。

明日からパリですか!素敵ですね~。オペラ座で観る「トスカ」もひときわ素晴らしいでしょうね。「トスカ」まだ生で観た(聴いた)ことがないので、今度の新国立のを観に行こうかどうしようか考えているところなんです。ソールドアウトだったルグリの引退公演も、こまめにサイトをチェックしていた友達はみんな無事チケットを入手できたようで、あきらめてはいけないんですね。「プルースト」私もぜひ観てみたいので、羨ましいです。

そうそう、アニエスとトマスは引退なんですよ。最初アニエスが引退を表明していて、その時点ではまだトマスは引退予定ではなかったんですが、エストニア国立バレエの芸術監督になることになったので、ご夫婦で帰国されるんですって。
「くるみ割り人形」って観客動員はできる演目ですが、バレエ団によってはすごくセットが豪華でお金がかかってしまうので、大変みたいですよね。今の不景気はバレエ界にもすごく大きな影響があるみたいで。私もいつまでこんな風にバレエを観に行ったりできるのかなとふと考えたりします。

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