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2009/05/03

5/2 パリ・オペラ座バレエ「Emanuel Gat / Nacho Duato / Angelin Preljocaj」

2 mai 2009 a 19h30

3作品とも、とても面白く観られました。オペラ座のダンサーは、コンテンポラリーのときのほうが生き生きしている気がします。

HARK !
CRÉATION MONDIALE(新作)
Musique John Dowland
Chorégraphie, costumes et lumières Emanuel Gat

MLLES Stephanie Romberg, Amelie Lamoureux

Christine Garnier, Laura Hequet, Ludmila Pagliero

Marie-Solene Boulet, Lucie Clement, Marion Barbeau
Valentine Colasante, Leila Dihac, Peggy Dousort,
Ninon Roux, Jennifer Visocchi

Danseurs du Ballet de l'Opera national de Paris

今回唯一の新作は、イスラエルの新鋭振付家エマニュエル・ガットによるもの。揃いの黒のレオタード(ボクサーショーツ型の裾なのでツーピースかも)、上部は黒のシースルーになっていて黒い薄いタイツを着用、髪はぴっちりとしたポニーテールにまとめてキリリとした、ちょっとアンドロイドのような13人の女性ダンサーたち。メーンの二人のみ裸足で、残りはポアント着用。音楽は、バロック音楽をカウンターテノールが歌うというものでなかなか素敵。舞台上の近未来的な雰囲気と良いコントラストを成していた。コンテンポラリー作品ではあるものの、動きはクラシックをベースにしていて、ポアント着用組は揃ってシェネを繰り返したり、鋭角的なアラベスクを何回も連続して見せたり。ポアント組では古典の印象が強いローラ・エケと、コンテンポラリー要員のリュドミラ・パリエロが素敵だった。メーンの素足組は、さすがにポアント組とはかなり違った雰囲気の振付で、うずくまったり、ぶつかり合ったり、自在に動く。長身のステファニー・ロンベールはこの手の役はお手のもので、カッコイイ。アメリー・ラムルーの方はステファニーに比べると小さく、どこか痛々しい。女の子だけのコンテンポラリーバレエというのは珍しく、しかも洗練されていて美しい。だけど、この後に観たのがナチョ・ドゥアトとアンジェラン・プレルジョカージュという名匠の作品だったため、印象はやや弱かった。


WHITE DARKNESS
Musique Karl Jenkins
Chorégraphie Nacho Duato
Décors Jaffar Chalabi
Costumes Lourdes Frias
Lumières Joop Caboort

MLLES Alice Renavand
MM Jeremie Belingard
Caroline Robert
Laurence Laffon
Charlotte Ranson
Eleonore Guerineau
Alessio Carbone
Josua Hoffalt
Daniel Stokes
Alexis Renaud

ナチョ・ドゥアトの作品で今回が初見。主役の1組の男女、そのほかに4組のペアが出演。ソリストの女性は赤紫色の長いドレス、男性はブルーグレイのシャツとズボン。その他の4組は、女性がビスチェとショートパンツ、男性はTシャツとショートパンツという衣装で、他のドゥアト作品同様、とても洗練されている。アリス・ルナヴァンはバランスの取れた肢体の持ち主で、コンテンポラリーが得意なのが良くわかる、研ぎ澄まされた動きが美しい。この作品、ソリスト男性がほぼ女性をサポートするのに徹しているということもあるのだけど、ジェレミー・ベランガールのプロポーションの悪さとエトワールオーラの無さには参った。同じ作品に出演しているジョシュア・オファルトやアレッシオ・カルボーネの方が明らかに踊りもパートナーリングも達者なのだから。

ホワイト・ダークネスという作品のタイトルは、麻薬の恐ろしさを暗喩しているものだ。とにかく印象的なのが、ラスト、滝のように降って来る白い粉を浴びながら佇むヒロインの絶望的なまでに美しい姿。美しくも恐ろしいシーンだ。4組のペアの使い方も巧みであり、そしてドゥアトの、いつもながらの、リフトを多用しながらも地にしっかりと足を着けた、音楽的で流麗な振付。4組がポリフォニックに連続したリフトを繰り返す時の陶酔感。彼らが白い粉と無邪気に戯れるシーンも美しいだけに怖い。エリオノール・ゲリノーなど若いダンサーの才能も観られて良かった。ベランガールだけが×だった。


MC14/22 "Ceci est mon corps"
Création sonore Tedd Zahmal
Chorégraphie Angelin Preljocaj
Costumes Daniel Jasiak
Lumières Patrick Riou

Bruno Bouche, Mallory Gaudion, Aurelien Houtte, Gil Isoart,
Young Geol Kim, Alexis Renaud, Simon Valastro, Pascal Aubin,
Matthieu Botto, Vincent Cordier, Yvon Demol et Sylvian Groud(danseur chanteur)

Danseurs du Ballet de l'Opera national de Paris


※ミニ情報
マチアス・エイマンは来年の来日公演の「ジゼル」でアルブレヒトを踊る予定だそうです。楽しみですね。

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