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2009/03/28

エッセンからケルンへ(大聖堂とヴァルラフ・リヒャルツ美術館)

さて、ケルン中央駅Köln Hauptbahnhofに到着し、駅前に出るといきなりそそり立っているのが、世界遺産でもあるケルン大聖堂。あまりにも駅が大聖堂に近いので、Wikipediaによれば駅は「ケルン駅前礼拝堂」の異名があるとか。とにかくでかい。高さは157メートルもあるそうだ。

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塔の上まで上がるのには料金が必要だけど、旅の疲れと、スニーカーに履き替えるのを忘れてパンプスだったのでそれはあきらめて、大聖堂の中を見学。まずは、高い高い吹き抜けに圧倒される。そして華麗なステンドガラスの数々!

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細長く高い吹き抜けの空間に柔らかな陽の光が差し込むと、なんともいえない厳かで幻想的な空気が漂う。

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大聖堂の宝物、12世紀後半の東方三博士の聖遺物が納められた黄金の棺。

さて、この大聖堂はあまりにも大きいので、写真を撮るには、ライン川を隔てた対岸からだと良いとガイドブックに書いてあったため、ライン川に架かるホーエンツォレルン橋を渡った。ICEなどの列車がひっきりなしにびゅんびゅん通り抜ける横に、ちゃんと歩行者が歩くための道路が整備されている。面白いのが、線路との間の金網に、無数の南京錠が結び付けられていること。よくみると、それらの南京錠にはそれぞれカップルの名前が刻み付けられている。縁結びのおまじないにここに結び付けて置くようだ。

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この橋はけっこう長いのだけど、お天気も良いので歩いていてとても気持ちが良い。ドイツは寒いと聞いていたけど、日本とあまり変わらない気がする。

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戻って市街地を歩く。大聖堂前広場には普通に高級ブランドのお店とかがあるし、歩行者天国であるホーヘ通りにはZARAとかH&Mなどのお店、その他デパートなどもあって普通のドイツの都市という感じ。金曜日の午後なので人出も非常に多い。

ホーヘ通りから少し外れたところに、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館 Wallraf-Richartz Museum がある。

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このヴァルラフ・リヒャルツ美術館がとにかく素晴らしい!ケルン派と呼ばれる13~16世紀の宗教画、そしてレンブラントの自画像。そしてルーベンスの名画《聖家族およびエリサベツと洗礼者ヨハネ》、クールベ、ゴッホ、ルノワール、ムンク、モネ、ルドン、ドガ、モリゾ、さらにはドイツ絵画も多数で20世紀初頭まで網羅されている。部屋ごとの解説は英語もあってわかりやすい。さらに、東洋人(ビルマ出身とのこと)のスタッフのおじさんがとても親切で、いろいろと教えてくれた。写真もフラッシュを使わなければ撮っていいですよ、と声をかけてくれたのだ。

ルドンの、小さいながらも色彩鮮やかで、とても怪しい世界観を描いた作品群に惹きつけられる。フランツ・フォン・シュトックの大蛇を体に巻きつけ横たわったヌードの絵にはびっくり。サロメを描いたデラロシュの絵も挑発的だ。それから、寒々としたケルンの風景を描いた作品にも魅せられる。ロマン派のフリードリッヒの「雪中の樫の木」など、傑作ぞろい。大きな窓があって、外の光がふんだんに取り入れられているだけでなく、窓から大聖堂を望むこともできて、至福の時であった。

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また、クロード・モネの作品とされながら、最近(2008年)になって贋作であることが判明された収蔵品があり、どのようにして贋作と見破ったかが、その贋作と並べて書いてあったり、古い作品の修復過程なども見せてくれていたりする。

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古い建築にモダンな建築をつなげて作られた美術館の建物自体も非常にスタイリッシュで美しく、いつまでも観ていたかった。それに、ケルンには他にも2つほど大きな美術館がある。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館から現代部門を独立させたルートヴィヒ美術館など。だけど、到着初日で体力を温存する必要もあると思い、人々で賑わうライン川沿いを歩いて駅へ。世界一美しいプラットホームと言われるだけあって、ドーム型の屋根に惚れ惚れする。ケルンは、オーデコロン発祥の地であり、コロン「4711」の宣伝が大きく出ていた。

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エッセンに戻って大型ショッピングセンターで少し買い物をし、早めに寝る。大聖堂とヴァルラフ=リヒャルツ美術館が観られただけでも、もう大満足。機会があればもう一度訪れて、他の美術館なども併せて観たいと思った。

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コメント

ケルンの建築、素晴らしいですね〜。
naomiさんの旅行記を読むと、すぐにその土地に行きたくなります。
美意識の高いnaomiさんのアンテナに触れたものを、実際見てみたくなるんです。
ケルンの美術館、それだけを見に行きたいくらい!

ogawamaさん、こんにちは。

ケルンには半日しかいなかったので、十分味わったとはいえないですが、本当に行って良かったと思います!この美術館の作品展は何年か前に横浜のそごう美術館でやったことがあるようです。
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/03/ayumi/index.html
印象派の作品も多いのですが、中世美術からドイツ美術まであって、私はドイツの作品が面白いなあって思いました。行けなかったルートヴィヒ美術館も、現代作品の有名なものがたくさんあるようです。ドイツは本当にアートに力を入れているみたいで、エッセンにもクルップ財閥の邸宅を美術館にしていて名品があるようだけどこれも行けなかったし、どの都市にも充実した美術館とオペラハウスがあるので、芸術三昧の旅にはうってつけですね!鉄道の便も良いので、移動も割りと楽です♪

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