FIGARO JAPON 2009 3/20号 No.383 アニエス・ルテステュのインタビュー
今日発売されたFIGARO JAPON 2009 3/20号の特集は、「女は年を取るほど美しい」
http://madamefigarojapon.hankyu-com.co.jp/con/
イザベル・ユペール、ジェーン・バーキン、 ジュリエット・ビノシュ、サンドリーヌ・ボネール、 イネス・ドゥ・ラ・フレサンジュといった錚々たる女性たちの中で、アニエス・ルテステュのインタビューも2ページを使って掲載されています。
アニエスは今38歳なのですが、定年が42歳なので、あと4年しかオペラ座で踊ることができないというのにちょっと驚いてしまいました。先日の「ライモンダ」でも、あんなに長くて踊りの多い役柄なのに、強靭なテクニックの中に優雅さを湛えていて、まだまだ踊り盛りという印象が強かったものですから。
「若い時より疲れを感じたと思う?それが逆なのよ。若い頃から踊っているので、身体に踊りが刷り込まれていて、稽古が少なくても簡単にそれを取り出せるの。8年前に「ライモンダ」を初めて踊ったとき、苦痛そのものだった記憶がある作品なのに、今回はずっと簡単に感じられたの。私だけでなく、オーレリー・デュポンも同じことを言っていたわ」
エトワールとしてだけでなく、最近は衣装デザイナーとしても活躍しているアニエス、次は野外オペラ「リゴレット」の衣装を手がけるそうです。最近はガラ公演のオーガナイズもしているということで、そういえばありましたね。42歳の定年後も、ますます美しく生き生きと活動している姿が想像できます。
何かをもたらした出会いは、と聞かれたら「椿姫」でのジョン・ノイマイヤーだそうです。
少女時代から今に至るアニエスの写真が何枚か載っていますが、13歳でオペラ座学校に入学した頃の彼女は本当に可愛らしい美少女ですね。でも今の面影があります。
*****
この号の、上記を含む女性たちのインタビューはどれもとても面白く読むことができました。特に印象的だったのは、最近、自閉症の妹についてのドキュメンタリー映画「彼女の名は、サビーヌ」を初監督した女優のサンドリーヌ・ボネール。「仕立て屋の恋」から「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」「嘘の心」など、毎回すごい演技を見せている彼女に、そのような人生の側面があったとは。それから52歳の今も輝くばかりに美しいイネス・ド・フレサンジュ、来週アクラム・カーンと舞台「in-i(イン・アイ)」で来日するジュリエット・ビノシュ、最近はミャンマーなどの人権問題にも取り組んでいるジェーン・バーキン、表紙も飾っている大女優のイザベル・ユペール。ユペールは一度映画の仕事であったことがあるのですが、大物なのにとても感じがよくて素敵な人だったのを覚えています。
それからとても小さなスペースですが、「舞台」のコーナーで、ベルリン国立バレエの「カラヴァッジオ」の紹介記事が写真一枚と共に掲載されていました。ベルリン国立劇場で、4月16日、19日、25日に上演されるようです。
次号のFIGAROは、また隔号連載の「パリ・オペラ座バレエ物語」が掲載される号ですが、「日常のパリを歩く」ということで一号まるごとパリ特集です。
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