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2009/03/14

3/14 「白鳥の湖(若手公演)<Stars of Tomorrow>」東京バレエ団

東京バレエ団創立45周年記念公演III
若手特別公演<Stars of Tomorrow>
「白鳥の湖」(全4幕)/ゆうぽうとホール

【配役】
オデット:渡辺理恵
オディール:川島麻実子
ジークフリート王子:後藤晴雄
王妃:日比マリア
悪魔ロットバルト:柄本弾
道化:中川リョウ

【第1幕】
家庭教師:横内国弘
パ・ド・トロワ:森志織-福田ゆかり-宮本祐宜
ワルツ(ソリスト):乾友子、高木綾、奈良春夏、田中結子、吉川留衣、矢島まい

【第2幕/第4幕】
四羽の白鳥:佐伯知香、村上美香、吉川留衣、岸本夏未
三羽の白鳥:西村真由美、乾友子、奈良春夏

【第3幕】
司会者:永田雄大
チャルダッシュ
(第1ソリスト):西村真由美-松下裕次
(第2ソリスト):森志織、福田ゆかり、高橋竜太、氷室友
ナポリ(ソリスト): 佐伯知香-中川リョウ
マズルカ(ソリスト):田中結子、山本亜弓、中島周、野辺誠治
花嫁候補たち:高村順子、乾友子、吉川留衣、阪井麻美、大塚玲衣、小川ふみ
スペイン: 高木綾、奈良春夏、木村和夫、横内国弘

指揮:井田勝大
演奏:東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団


直前にジークフリート役の柄本武尊さんが降板してどうなることかと思った若手公演。
しかし蓋を開けてみると、今まで舞台で存在にすら気がつかなかったオデット役の渡辺理恵さんが素晴らしかったのにびっくり。

渡辺さんはプロポーションがとても良い上、ラインが美しい。理想的と言ってもいい、素晴らしい脚を持っているし、腕の使い方も背中の使い方も柔らかく繊細で丁寧、気品に溢れて実に美しかった。深窓のお姫様のような、大人しそうな顔立ちだけどそれだけに、儚く悲劇的な白鳥が似合っていた。二幕終わりの方は慣れないせいか息切れ感、いっぱいいっぱいになってしまったところはあったものの、デビューとしては大成功と言える。いや、この出来なら現在このバレエ団でオデットを踊っているプリンシパル約二名よりずっと良いかも。早くオディール役も覚えて、全幕で主演できる機会を与えて欲しいと思った。

オディールの川島さんは華やかな美人なので、渡辺さんのオデットと同一人物には見えなかった。押しが強く舞台度胸もあるのだけど、腕が細すぎて骨が目立ち、脚は膝が出ているのでアティチュードがあまり美しくないのが難点。キャラクターとしてはオディール向きで、踊りも大きくてよかったけど。グラン・フェッテは途中から苦しそうで32回までは行けなかったけど、フィニッシュをうまく処理していたので様にはなっていた。デビューと考えれば合格点。

問題は後藤晴雄さんで、しばらく古典で見ていなかったけどこんなに下手だったっけ?一言でいえば雑で美しくない。アントルラッセすれば、アンドォールしてないから汚い跳躍になるし、着地も決まらないし。とにかく締まりが無さ過ぎ。サポートだけはうまくいっていたけど、これだったら武尊さんが見たかったよ。

ロットバルトの柄本弾さんは、まだ19歳ということで、長身なのだけどまだ子供体型。しかし踊りのほうはなかなか良かったと思う。3幕では、あご髭をつけて貫禄を出していたし演技も達者だった。胸にはもちろん白鳥のアップリケ(笑)。道化の中川リョウさん、可愛かった!回転技がとても良くて、1幕でのグランピルエットではとてもたくさん、最後までキレイに回っていて大きな拍手をもらっていた。彼は溌剌としていて、とても愛嬌があるのがいい。思わず応援したくなる。

一方ベテラン勢に目を転じると、んもースペインの木村さんの素敵なことといったら!改めて惚れ直した次第。なんて美しい脚なのだろう。踊りのほうはキレキレで鋭くしなやかで、見得の切り方も完璧。王子が騙された時の高笑いも悪~くてで楽しそうで。まじやばいってくらい木村さんが素敵過ぎてどうしようかと思った。あまりにも木村さんに目が吸い寄せられて残り三人のスペインに目がなかなか行かなかったのだけど、高木さん、奈良さんの二人も邪悪さに溢れていてカッコよかった。

ナポリの佐伯さんはやっぱり可愛いし、チャルダッシュの西村さん、マズルカの中島さんは貫禄が違っていて目を惹く。西村さんといえば、大きな白鳥の時の西村さんは際立って美しく、詩情溢れながらも凛としていて素敵だった。西村さんは今まであまりキャラクターを踊るという印象もなかったのだけど、チャルダッシュもアクセントが効いていて、すごく良かった。大きな白鳥を踊る西村さんを観るたび、彼女のオデットが観たいって強く願う。若手に挑戦させるのもいいと思うけど、このクラスのダンサーの主演は絶対にあるべきだと思う。そうでないと、東京バレ団に主役を踊れる人がいなくなってしまうよ。

コール・ドは相変わらず揃ってはいるのだけど、名物とでも言うべき?軍隊のマーチのような大きな足音は何とかして欲しいと思う。また毎回ここの「白鳥の湖」を観るたびに思うのは、2幕のコール・ドの振付に違和感があるので改訂して欲しいということ。主役二人の周りを取り囲むようにいるコール・ドがとても邪魔だし、群舞の組み立てもヘンだし。もはや、この古色蒼然としているゴールスキー版を採用しているのは、歴史的意義以外の何もないのではないだろうか。

新人2人のお披露目としては成功した公演だったのではないだろうか。特に渡辺さんは逸材だと思った。それに加えてあまりにも素敵な木村さん、美しい西村さんが観られたので、観に行ってよかったと思う。これが寄付会員の招待で観られたことにも感謝。

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バレエ公演感想2009」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!
レポートが読めて嬉しいです。ありがとうございます。

珍しい企画でしたよね〜!もしこれをやるなら、私も高村順子さんや西村さんクラスの主役も是非やっていただきたいです。

嗚呼、西村さんのオデットは美しいでしょうね〜!

チコラさん、こんばんは!
最初この企画が発表された時には、出演者の顔と名前が一致しないほどでどうなの、って思いましたが、とりあえずオデットとオディール役の二人は健闘していて良かったと思います。特に渡辺さんは期待よりもずっと良くて、今後が楽しみです。翌日の高木さんと田中さんも良かったらしいですね。

しかし、やっぱりもっと先にオデット/オディールデビューが観たかったのが西村さんなのですよね。なんともいえない女らしい雰囲気とほんのりといた色気、そして柔らかくて美しい動き。ぜひぜひ次回は西村さんの白鳥デビューが観たいです!

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