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« 第9回 マリインスキー・フェスティバル/ロイヤル・バレエの「ラ・バヤデール」他 | トップページ | ローザンヌでの吉田都さんのインタビュー/東京バレエ団「ジゼル」キャスト »

2009/01/30

世界のプリマバレリーナたち vol.4 オブラスツォーワ&ノーヴィコワのヴァリエーション・レッスン

世界のプリマバレリーナたち vol.1のヴィシニョーワvol.2のロパートキナがとても面白かったので、vol.4のオブラスツォーワ&ノーヴィコワのヴァリエーション・レッスンも買ってみた。なんでvol.3がないかって?いや、テリョーシキナの「グラン・パ・クラシック」は観たいですよ。でも、ソーモワの(以下自粛)。←(冗談です。お財布に余裕があるときに、買います)

ワガノワ・バレエ・アカデミーの同じクラスで学んでいたOlesia Novikovaオレシア・ノーヴィコワとYevgenia Obraztsovaエフゲーニャ・オブラスツォーワ。ノーヴィコワを指導するのは、往年のプリマで、ワガノワの直弟子でもあるオリガ・モイセーエワ。オブラスツォーワの教師は、現役ダンサーでもあるエルヴィラ・タラソワ。ノーヴィコワも、オブラスツォーワも、二人とも若くて(共に入団は2002年)、どちらかといえば小柄なほうでとても可憐な雰囲気を持っているけど、タイプはちょっと異なる。

vol.1とvol.2はマリインスキーどころか世界を代表するトップバレリーナの二人が、自分たちがどのように役を解釈し、どういうテクニックを使ったり注意して踊っているかについて語ってくれている。今回の二人は主役も数多く踊っているファーストソリストとはいえ、若手なので、教師の指導を受けているところを見せてくれるという、いわば「スーパーバレエレッスン」形式。

白い肌に黒髪、大きな瞳のノーヴィコワは、まずは「ジゼル」の1幕のヴァリエーション。彼女を指導するモイセーエワは80歳を過ぎている往年の大プリマなのだけど、とてもかくしゃくとしているし、自分で演技を見せてくれていてとっても元気が良い。ノーヴィコワの踊りを見て、そのように控えめな表現は昔流のやり方なので、今はもっと今らしい表現にしなければ、と注意したりする。最初のパンシェアラベスクでは、もっとアラベスクを高く上げて、と指示したり。ノーヴィコワは叙情的なダンサーで、まず上半身の使い方、腕がとても美しい。マリインスキーのバレリーナだ、と思う。素人目に見れば十分上手く踊れていると思っても、教師から見るとまだまだ物足りないようで、注意を受けては何回も何回も同じところを繰り返す。「(ポワントで片脚で立ち、もう片脚はアティチュードドゥヴァンで進むところで)オペラ座では、この場面でもっと前に進めていたわ」などとモイセーエワは注意をしていた。
もう一つは「ドン・キホーテ」の3幕のキトリのヴァリエーション。扇子を持って、エシャッペではなくパッセを繰り返す方をやっている。小刻みのパ・ド・ブレでキトリが前に進むという動きはとても愛らしいのだけど、実は鋼鉄のように強靭な脚じゃないと踊れないそうだ。短いヴァリエーションの中に、非常に難しいテクニックが詰まっている。モイセーエワによると、ノーヴィコワはとても努力家なのだそうだけど、この映像を観ても、とにかく一生懸命に取り組んでいるのがとてもよくわかった。真面目なあまり、ジゼルの1幕のヴァリエーションでも必死の形相になっているところがあって、だけどうまく踊れるようになってくると、自然と笑みがこぼれる。

金髪でお人形さんのように可愛い小柄なオブラスツォーワは、一つ目は「サタネラ」のヴァリエーション。この曲だけは、レッスンの音楽がピアノではなくテープだった。現役のバレリーナであるタラソワの指導は、かなり厳しくて、踊っている間中、ものすごくたくさんの指摘や注意が入る。しかしタラソワによると、オブラスツゥーワはとても頭の良いバレリーナなので、2,3回、多くても5回くらいやれば正しい踊りができるようになるそうだ。このヴァリエーションは、音楽はゆっくりしているのに、ピルエットがとても多くて、3回転なども入るので、軸がずれないように回るのが大変そう。腕の使い方、背中の使い方、アンドゥオールなど、本当に細かく注意をされていた。音楽性がとてもあるバレリーナなのは、レッスンをしているところを見てもよくわかる。
二つ目は、「アレキナーダ」のコロンビーヌのヴァリエーション。とても速い音楽に合わせて、きびきびと動かなければならない。オブラスツォーワはアレグロはとても得意のようで、特に最後のシェネはとても上手でタラソワにも毎回褒められていた。これだけのすばやい動きのヴァリエーションを何回も何回も踊って練習すると疲れそうだけど、そういうところは全然見せないのがさすが。

二人とも、レッスンの時には途中でうまくいかなくなって、音楽を止められちゃったり、「なかなかうまくできません」と言うこともあって、一流のバレリーナでもそういうことがあるんだなとちょっと親しみを持つことができた。毎日のこのような地道な努力の結果が、美しい舞台につながっていくのだと感じた。注意をされていくうちにみるみる完成度が高くなっていくところを見ると、プロはすごいなって思う。そして、そんな彼女たちを的確に指導できるバレエ教師というのも、さらにすごい存在なんだと改めて思った。

vol.1とvol.2ほどの華やかさはないけれども、面白く見ることができたし、一生懸命なところを見せてくれた二人のバレリーナには、とても好感を持つことができた。きっとこの二人は、今年の年末のマリインスキーの来日公演でも大きな役を踊ることになるから、観られることだろう。

追記:書き忘れていたのだけど、少しだがマリインスキーでのバーレッスンのシーンが観られる。オブラスツォーワ、ノーヴィコワのほか、テリョーシキナ、それからダニーラ・コルスンツェフがちょっと映っているのが個人的に嬉しい。あとファジェエーエフも?

[レッスン内容]
●オレシア・ノーヴィコワ(指導:オリガ・モイセーエワ)

「ジゼル」第1幕より ジゼルのヴァリエーション
「ドン・キホーテ」第3幕より キトリのヴァリエーション

●エフゲーニャ・オブラスツォーワ(指導:エルヴィラ・タラソワ)

「ヴェニスのカーニバル」より サタネラのヴァリーション「アルレキナーダ」より コロンビーヌのヴァリエーション

*それぞれ舞台映像、レッスン、インタビューを収録。

2008年ロシア制作
音声:ドルビーデジタル MONO 映像:4:3 カラー

収録時間:70分 日本語字幕

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コメント

naomiさんこんばんわ(*^-^)
モイセーエワ先生はザハロワの先生でもありましたよね~
ノーヴィコワは前回の来日公演の海賊で観ましたが、エフゲニーニャは未だ生で観たことありません(ノ_-。)
年末の来日公演は絶対観に行きます!
個人的にはエフゲニーニャのマノンがいつか観てみたいですね( ^ω^ )

kumiさん、こんばんは。
先日は、モイセーエワ先生の記念ガラも開催されたようなのですよね。ロシアの先生は本当に偉大ですよね。
エフゲニーニャは、去年だったかな?NBAバレエ団の「ドン・キホーテ」のゲストで来たのを見ましたが、素晴らしかったですよ!キトリを踊るのはまだ2回目だったそうですが、本当に可愛らしくて、観ているとニコニコするほどでした。
今、マリインスキーでは「マノン」の上演権が切れてしまっているので、なかなか上演はできないかもしれませんが、きっと可愛いマノンでしょうね。ジュリエットが当たり役のようだし。

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