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« デンマーク・ロイヤル・バレエのセバスチャン・クロボー、ソリストに昇進&インタビュー | トップページ | ヒューストン・バレエの「ラ・バヤデール」では本物の蛇が出演!? »

2009/01/26

ダンスマガジン2009年3月号/ジョン・ノイマイヤーを迎えて

表紙は「ドン・キホーテ」のキトリに扮したナタリア・オーシポワ。助走もなしでこのダイナミックな跳躍を見せたとか。特集もオーシポワが大活躍したボリショイ・バレエの来日公演。インタビューはフィーリン、ザハロワ、アレクサンドロワ、オーシポワ、ワシーリエフ、岩田守弘さん、そしてラトマンスキー。

フィーリンによると、モスクワ音楽劇場は2010年に来日する予定だそうです。今のところは踊る予定はなし。ただ、まったく踊るつもりがないということはないそうなので、ちょっとだけ期待しましょう。「プログラムによっては僕が踊るかもしれません」とのことなので。アレクサンドロワは、今回、アルチョム・シュプレフスキーと踊るのは初めてだとのこと。今までは"お互いを知り尽くしていた"セリョージャ(フィーリン)だったのですよね。ただ今年頭の「白鳥の湖」はアルチョムではなく、ルスラン・スクヴォルツォフがパートナーだそうで。パリ・オペラ座の「ライモンダ」も本来はルスランと出る予定だったのですよね。いろいろなパートナーと踊らなくてはならなくて結構大変そうです。

ナタリア・オーシポワのABT出演は、ニーナ・アナニアシヴィリの推薦だったんですね。今年ABTを去るニーナからのプレゼントだったというわけです。そのほかにも、チューリッヒ・バレエでもゲスト契約、さらには仲がいいというイーゴリ・ゼレンスキー率いるノヴォシビルスク・バレエにも客演しているそうです。そのオーシポワと仲良しのワシーリエフは、オーシポワのABT出演を応援しに行くそうです。ザハロワは、ちょうど来日公演を行っていたゲルギエフ指揮、ワディム・レーピン出演のロンドン交響楽団のプロコフィエフ・プロを聴きにいったんですね。彼女が主演した「白鳥の湖」には、ゲルギエフも来ていましたね。岩田さんは、もっと振付をしたいとのことで、ルジマトフともまた一緒に仕事をしよう、と話をしているとか。岩田さんの「明るい小川」のアコーディオン弾き役の、胡散臭い存在感が出ている写真が楽しいですね。

パリ・オペラ座の「ライモンダ」と「ベジャールへのオマージュ」の記事は、また例によってジェラール・マノニ氏の批評。写真は、ジョゼ&マリ=アニエス、ジョゼ&オーレリ・デュポンを中心に、各キャスト。カール、そしてニコラのアブデラムの写真もあります。ベジャール・プロの「春の祭典」のニコラはすごい跳躍を見せていますが、おっさんになりましたね。ルグリの「これが死か」の写真も。マノニ氏いわく、ヌレエフの想像力を刺激したほどのカリスマ性を持っていたルグリやイレールに匹敵するダンサーを今日期待するのは無理だとのことですが、それは本当に仕方のないことですね。今回アブデラムを演じたカール・パケットはとても褒められていますが、一方ジャン・ド・ブリエンヌを踊ったステファン・ビュリヨンはまだいっぱいいっぱいだったと。ステファンのジャンも(大晦日に)観たかったです。

ルグリといえば、「ルグリ、ペッシュ&世界のスターたちによるノエル」も、瀬戸秀美さんの素敵な写真と共に紹介されています。

ロイヤル・バレエの「くるみ割り人形」は吉田都さんの金平糖の精のほか、期待されているチェ・ユフィ(崔 由姫)さん&セルゲイ・ポルーニン、怪我から復帰したスティーヴン・マックレーの3人の役デビュー、そしてリカルド・セルヴェラのくるみ割り人形の写真が載っていました。ユフィさんの金平糖の精は本当に可憐で、批評でも大絶賛されています。今週、彼女は「ラ・バヤデール」のニキヤを踊るのですよね。それから、リカルド・セルヴェラの演技力も高い評価を受けているのを知って、とても嬉しかったです。

ユフィさんといえば、Fさんに教えていただいたのですが、ロイヤルオペラハウスのサイトで、彼女の一日を追った映像があって、とても面白かったのです。
http://www.roh.org.uk/   から、

DISCOVER→Video Player→A WORLD STAGE→Summer→A day in the life of a ballerina です。

一日にたくさんの作品のリハーサルをやった上で本番に臨むという、バレリーナのハードな生活を紹介しています。パートナーとしてスティーヴン・マックレーも出ています。

吉田都さんの新連載「吉田都のロンドンー東京日記」も始まりました。今年の予定としては、1月にローザンヌ・コンクールの審査員、3月に名古屋での「グラン・ドリーム・バレエ・フェス」(佐々木陽平さんと「パキータ」)、そしてロイヤル・バレエの「オンディーヌ」への出演があるそうです。

あとは、ベルリン国立バレエ、ビゴンゼッテイ振付の「カラヴァッジオ」がカラーで紹介されているのをはじめ、ハンブルク・バレエの「ラ・シルフィード」、ドレスデン・バレエの「ラ・バヤデール」、ロパートキナ・ガラの記事もあって、なかなか読み応えがありました。

編集長対談は、60年代、70年代にジョン・ノイマイヤーのミューズとして「ロミオとジュリエット」などを初演し、現在はハンブルク・バレエ学校の副校長であるマリアンネ・クルーゼが登場しています。ノイマイヤーが振付を始めた頃のこと、そしてハンブルク・バレエがどうやって今の形になって行ったかなどについて面白い話が読めます。

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ノイマイヤーといえば次のような企画があるようです。

ハンブルク・バレエ ジョン・ノイマイヤーを迎えて
     ダンスビデオ上映とディスカッション
日時:2009年2月13日(金)17:30~20:00頃(開場17:00)
会場:ドイツ文化センター(東京)
 (アクセス) http://www.goethe.de/ins/jp/tok/knt/anf/jaindex.htm
   入場無料(定員制、要申し込み)
   日独同時通訳付

上映予定作品:「椿姫」「マタイ受難曲」「ベニスに死す」他

申し込み:info@tokyo.goethe.org

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja4017191v.htm

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