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« ルグリがウィーン国立バレエの芸術監督に Manuel Legris to lead Vienna State Opera ballet | トップページ | シルヴィア・アッツォーニがロイヤル・バレエ「ラ・バヤデール」に客演 »

2009/01/10

12/28 パリ・オペラ座「ライモンダ」Raymonda 1幕

28 décembre 2008 à 14h30

RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne→Julien Meyzindi(キャスト変更のアナウンスあり)
LE ROI Emmanuel Hoff
LA DAME BLANCHE Sarah Kora Dayanova

GRAND PAS CLASSIQUE
Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet, Fanny Gorse
Joshua Hoffalt Florian Magnenet, Julien Meyzindi, Gregory Dominiak

Mathilde Froustey, Charline Giezendanner,Juliane Mathis, Pauline Verdusen
Gil Isoart, Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

VARIATION
HENRIETTE (Aurélia Bellet)

PAS DE QUATRE Gil Isoart Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

TRIO
CLEMENCE (Eve Grinsztajn) et Sarah Kora Dayanova, Marie-Solene Boulet

今回唯一のマチネ公演。午前中にちょっとオランジュリー美術館に行っただけでのんびりと過ごしたので、身体もすごく楽で、目一杯楽しむことができた。

P1020488s
自分の席から見上げた上手方面のロッジ・ドゥ・コテ(バルコニー)。友達が教えてくれたおかげで、戻り券のオーケストラ良席を入手できた。ありがとう!

1幕
幕が上がると、上手には白い長いドレスをまとったトルソーがあって、そのドレスに刺繍を施すお針子たち。アンリエットとクレマンス、ベランジェとベルナールの4人がふざけあっている。下手の上のほうには、白の貴婦人の人形?が飾ってある。ドリス伯爵夫人にたしなめられる4人だけど、長いドレスの裾の中に隠れたりしていたずらっぽい。黒いレースのヴェールに赤いドレス、ハンガリー風の華やかな衣装をまとったお供の女性たちとドリス伯爵夫人が踊る。女性たちの中には、藤井美帆さんも。キャスト表を見たら、イレールの娘のジュリエットもいるようだ。ドリス伯爵夫人は、毎日ベアトリス・マルテルが踊っていたのだけど、彼女は本当にものすごく美人。その上、この役は3幕のソリストをはじめ、かなり踊るのだ。

セットは舞台の奥行きを生かしていて、カーテンレールが何重にもあり、そこから華麗なテキスタイルのカーテンがドレープしながら何枚もぶら下がっている。舞台奥のほうには重厚で大きな甲冑が置いてあって、さながら歴史絵巻のよう、中世らしさを演出している。

ハンガリー王が登場。アンリエットとクレマンスが花を斜めのラインで床に並べると、ライモンダがジグザグにパドブレをして花の間を通り、それからアティチュードでピルエットをしながら膝をついて花を拾う(ちょっとローズ・アダージオのような感じでアティチュードのポーズを決める。マーシャ=マリーヤ・アレクサンドロワのこのラインがきれい)。マーシャのライモンダは柔らかく、そしてとにかく華やか~!どこから観ても光り輝くお姫様。ハンガリー王は、ライモンダへの巻物のような手紙を取り出し、それから、ジャン・ド・ブリエンヌの姿を描いたタペストリーが広げられる。このタペストリーのジャンの姿は、全然似ていなくてかっこ悪いのがお約束。あのタペストリーの姿から、夢の中にキラキラのジャンを登場させてしまうのだから、ライモンダの想像力(妄想力)ってすごいんだなって思う。

今度は辮髪の男性たち(戦士たち)が登場して、ハンガリー王と、女性たちのパートナーとして重々しく踊る。席がオーケストラの前のほうだったので、辮髪のカツラがちょっと浮いているのが見えて可笑しい。戦士たちの中に、タケル・コスト(今年入団したハーフの男の子)を発見。この戦士たちは、すごく若手のダンサーたちが踊っているようだ。

12組の男女で繰り広げられるワルツ。このワルツの中にも、ローラ・エケ、シャルリーヌ・ジザンダネ、ジル・イゾアールらが入っている。まーとにかくこの1幕は1時間10分と長い。これでもかというくらい踊りがたくさん詰め込まれている。ライモンダのソロ。マーシャの踊りは風格があって、だけど軽やかでどこまでも伸びやかで柔らかい。前日3幕だけ観たドロテは比較すると硬質だったと思う。マーシャは何よりも腕の運び方が綺麗でうっとりされてくれる。

そしてテーマ曲と共に、マントを翻し、長いターバンを巻いたアブデラムが登場。ステファンはかなり黒めに顔を塗っていて、目の周りもアイラインがびっしりと塗ってあるのだけど、そのエキゾチックなメイクがとてもよく似合っていて、若く美貌のサラセンの騎士。顔の色を濃い目にしてあるので、白目が目立って、目力が非常に強い。にこりともしない怖い顔で、お付の者に持たせた宝石箱から宝石をわしづかみにするようにして黙って差し出し、次に奴隷の子供たちを差し出す。子供たちが可愛い~。ライモンダは突然のことにびっくりするけど、子供たちを迎え入れる。嵐のように去っていくアブデラム一行。若くして王になったアブデラムが、ちょっと背伸びというかわざと強面を装っているのがまたちょっとたまらない。品をたたえながらも軽く拒絶し、友達たちの後ろに引っ込むライモンダ。男性のことを考えるより、友達と遊んでいるほうが楽しいのかしら?とちょっと突っ込みたくなる。

ライモンダは白いヴェールを肩にかけてリュートを手にして爪弾き、クレマンスとアンリエット、そして先ほどの子供たちと一緒に上手に座る。中央にジャンを描いたタペストリー。友達4人の踊りの次に、ヴェールを持ったライモンダのソロ。最後の方だけ、ちょっとヴェールが巻きつきそうになったけれども、ヴェールを綺麗になびかせ、エレガントで優雅、美しいハープのメロディを一緒に奏でるかのような滑らかなマーシャの踊り。次に、ベランジェとベルナールが左右対称のヴァリエーションを見せる。この踊りがブリゼ・ボレなどを織り込みながら細かい脚捌き、さらには左回り、右回りのトゥールザンレールもある恐ろしく難しい振付。さすがはヌレエフ版、と思わせる超絶技巧。フロリアン・マニュネの方が若干背が高いと思うけど、二人ともほぼ同じ高さに跳んでいて、きれいに揃っていた。素晴らしい!共に背が高く、とてもチャーミングな若いダンサーで、将来性を感じさせる。このときの音楽は、通常3幕に使われる曲のような気がする。

友人たちが去り、ライモンダ、そして子供たちがまどろむように眠りにつく、ライモンダの夢の中、白の貴婦人が定位置から降りてくる。長い長いドレスの裾を翻し、金髪で若くとても美しい白の貴婦人がライモンダを導くように駆けて行く。サラ・コラ・ダヤノヴァは夢の中の登場人物に相応しい、天使のごとき愛らしい美しさ。そしてタペストリーの中から、ジャン・ド・ブリエンヌが現れる。

ジャン・ド・ブリエンヌ役はボリショイから客演のアレクサンドル・ヴォルチコフ。本来はルスラン・スヴォルツォフの予定だったのが、変更になった(ルスランは12月28日のラトマンスキー・ガラに出演していたから、怪我ではないと思う)。ヴォルチコフは長身かつ脚が美しく、金髪の美形なのでタペストリーから出てくる姿は実に美しかったのだが…。ヌレエフ版「ライモンダ」のジャン・ド・ブリエンヌ役は、登場した後にライモンダをサポートする。それが、中途半端な腰の高さなのでかえって難しそうなのだ。身長の差があまりないペアだと、ライモンダの足先がついてしまうのでさらに難しい。ただ、このペアはヴォルチコフが長身なのでその点はそれほど問題はなさそうだった。問題は、ジャンの最初のヴァリエーションで、ここでまず、あちゃーと思ってしまった。回転の軸がぶれぶれで不安定なのだ…。うーん。これではまずいだろう。そしてこの二人のパ・ド・ドゥでもサポートが全然ダメだった。ロクロ回しピルエットでも、マーシャとタイミングが合っていなかった。マーシャは日本公演の後数日してすぐにパリに行ったはずなので、合わせる時間がなかったわけではないのだろうけど。

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さて、この後は、Valse Fantastique。この場面の群舞がとにかく美しくて素晴らしい~。照明は逆光でダンサーたちの顔は判別できないほど。ちなみにメーンキャストは以下の通り(顔があまり判別できなかったのでキャスト表によると)
Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet, Charline Giezendanner
Julien Meyzindi, Alistar Madin, Fabien Revillion, Marc Moreau
かなりエース級を投入。他にも、マチルド・フルステー、藤井美帆、オーバーヌ・フィルベール、タケル・コストらが出演していた。中心が4ペアに加えて、女性16人、男性8人の合計32人の群舞。

白と黒の衣装、男性は白い連獅子のミニ版のような頭飾りをつけていて銀色の幻想的な世界が展開する。夢のシーンというとどうしてもパステルカラーになりがちだけど、こんなモノトーンというかいぶし銀のシックな世界観がとても新鮮。言葉で表現するのは難しいのだけど、他のシーンがきらびやかなゆえに、いかにも夢という別世界的なものを感じさせてくれる。
その中で、アンリエットとクレマンスそれぞれのソロもあり。なんだかすごい難しいテクニックが入っていたと思うけど、ヌレエフ特有の難しさゆえ、脚などのテクニックは完璧なんだけどその分上半身が硬くなってしまうのは仕方ないのかな。

次にジャン・ド・ブリエンヌのソロ。これがあまり聞いたことがないフルートかピッコロを使った曲によるもので、アン・デダンのアティチュードで回った後またアン・デダンでルティレでピルエット、それからカブリオールが入ったり、もちろんトゥール・ザン・レールも入っているしマネージュも変則的なもの、という鬼のような、恐ろしく難しいもの。これをヴォルチコフに踊らせるには相当無理があったようで、この振りで果たして合っているのかな?と思わせるところがあった。というかこれを完璧に踊れるダンサーってたぶん今回のキャストでもジョゼ・マルティネスしかいなかったのではないだろうか。やっぱり高度な技術のために美しさを犠牲にしているような振付で、私はあまり好きではないし、とにかくこのシーンでのヴォルチコフの出来は相当気の毒なものになってしまっていた。

そしてライモンダのピチカートのヴァリエーション。マーシャはもーすんばらしかった。踊りがとにかく滑らかでよどみなく、このシーンの音楽の美しさを最大限に生かしていた。

群舞によるコーダの音楽がまた素敵~。群舞もとても溌剌としていて素晴らしい。夢の前半の終わりを告げるシーン。群舞が去り、そしてジャン・ド・ブリエンヌが去ると、手下のサラセン人二人(グレゴリー・ドミニャック、ヤン・シャイヨー)を引き連れたアブデラムがテーマ曲に乗って登場。グレゴリーは素顔は金髪の美青年で3幕のグラン・パ・クラシックにもほぼ毎回登場するのに、無言無表情で迫力のあるスキンヘッド&髭のサラセン人も踊っちゃうからすごい。サラセン人二人がライモンダをリフトしたり翻弄する中、アブデラムが迫る。最初の方に登場したアブデラムはマントとターバンで着飾っていたけど、ここでは上半身はほぼ裸。ステファンは、オペラ座の男性の中では男性的でマッチョなイメージがあったほうだけど、こうやって見ると意外と華奢で、やっぱりこの人は身体が若いなと思わせた。手下であるサラセン人二人が着飾っているのに、首領のアブデラムが上半身裸だから、細く見えるのかもしれない。アブデラム+サラセン人の3人は手をつないででんぐり返ししたりけっこう不思議な振り付け。あんまりカッコよくないんだな、この振り付けは。「ダンサーズ・ドリーム」のDVDで、ヌレエフが言うにはアブデラムの振り付けはマーサ・グラハムなどモダンダンスの影響が強いとのことだけど、たしかにその影響は感じられる。

る。横たわっていたライモンダが駆け寄った友人たちに起こされ、上手の(アブデラムから贈られた)おつきの子供たちも目覚める。長い長い第一幕が終了。

※順番やテクニックの種類等思い違いがあるかもしれません。というか、かなり怪しいです。CDを聴きながら、思い出しては書いています。とにかくヌレエフ版は振り付けが複雑なので、覚える方も、ものすごく大変だと思います。

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