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« 12/27 パリ・オペラ座「モーリス・ベジャールへのオマージュ」Hommage a Maurice Bejart | トップページ | ダンスマガジン&NBSニュース情報による今年の公演 »

2009/01/04

12/27 パリ・オペラ座「ライモンダ」Raymonda 3幕のみ

バスティーユでのベジャールプロ終了が9時半、ガルニエでの「ライモンダ」終了が10時45分。バスティーユから移動すれば、「ライモンダ」の3幕に間に合うかもしれないジャン、と思いガルニエに向かうことに。というのも、日本にいるお友達に、今日のジャン役はジョゼが出ているというメールを送ってきてもらったから(パリではインターネットを見ていなかったので、日本にいる人のほうが情報が速い)。それにこの日の「ライモンダ」のチケットも持っていたし。

なんとか10時ちょうど、休憩時間の終了を告げるブザーが鳴っている間に駆け込むことができた。席は3階サイドのcote(ボックス)。しかし私の席に別の人が座っていたので、係りに頼んで空けてもらうことに。しかも2列目で、1列目の人が例によって身を乗り出して見ているので、ものすごく邪魔である。キャスト表は入場時にはもらえなくて、終演後やっと入手。キャストを知らないで見るというのもちょっと新鮮で面白いかも。

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RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne→José Martinez
ABDERAM Jérémie Bélingard
HENRIETTE Mélanie Hurel
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Emmanuel Thibault→Julien Meyzindi
BERNARD Fabien Révillion
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Gil Isoart
LE ROI Emmanuel Hoff

GRAND PAS CLASSIQUE
Aurelia Bellet, Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet
Joshua Hoffalt Florian Magnenet, Julien Meyzindi, Gregory Dominiak

Mathilde Froustey, Charline Giezendanner,Lucie Clement, Juliane Mathis
Gil Isoart, Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

VARIATION
HENRIETTE (Mélanie Hurel)

PAS DE QUATRE Gil Isoart Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

TRIO
CLEMENCE (Muriel Zusperreguy) et Mathilde Froustey, Charline Giezendanner

チャルダッシュの中には、藤井美帆さんが一番前の列にいた。昇進試験で昇進はできなかったものの、ダンソマニなどのコメントを見るとかなり評価は高かったようで、自信に満ちた踊り。今年入団したばかりのタケル・コストくんもいた。ハーフだけどかなり日本人寄りの容姿なのですぐにわかる。

ヴァリエーションはアンリエットのメラニー・ユレル。このヴァリエーションはものすごく良くて、ユレルをすっかり見直してしまった。動きがとてもクリアだし、パドシャの高さも申し分なくて、きびきびと音楽によく乗っている。

パ・ド・カトルは、ヌレエフ版に限らずたいていの「ライモンダ」で挿入される振付だけど、ここのトゥール・ザン・レールの着地でそのバレエ団の男性ダンサーの実力が試されると言っていい。たとえば新国立劇場での「ライモンダ」は、トゥール・ザン・レールできちんと5番に降りられるのはマイレン・トレウバエフだけだ(中村誠さんも成功率は高い方だけど)。

で、オペラ座はというと、4人中大体2人が成功、あとの二人もうまくごまかすことに成功していた。この後も毎日サラセン役とグランパ・クラシックを踊って大活躍のマルク・モローの着地が毎回とても綺麗だった。ジル・イゾアールもさすがベテランだけあって、このあたりはきれい。しかも、このあたりの振付はかなり鬼のように跳躍が多くて大変!

クレマンスのほうはソロではなくて、グランパに出演している女性ダンサー二人を引き連れて踊る。マチルド・フルステーは以前の自己アピールがだいぶ減って、自然体で美しいラインを見せていたし、コリフェに昇格したシャルリーヌも強靭さを見せていながら可愛らしく良かった。

さて、ライモンダとジャンのペアが登場。ジョゼをガルニエで観るのは実は初めて。「椿姫」ではデ・グリューを踊る予定でキャスト表にも名前が出ていたのに一回も登板していなくて。そのジョゼのジャンはさすがのエレガンスと優雅さ。改めて脚のラインの美しさ、気品のある佇まい、的確なサポートに惚れ惚れ。これぞエトワール。ドロテはとにかく華やかで、あのキラキラのゴージャス衣装も似合ってとっーても綺麗なんだけど、ただこの華やかさの押し出しがあまりにも強くて、残念ながら私の好みとは違っていた。同じ華やかさのある姫役でも、ガムザッティだったらぴったりなんだろうけど、ライモンダはもうすこしおっとりとしているキャラクターだと思っているので。

ライモンダのヴァリエーション、オペラ座なので、手をバシっと叩く音が大きく響く。やはりロシア系の「ライモンダ」の映像ばかりを観てきたせいか、私はここは音を出さない方が好きだし、手を叩く音をさせたとしても、ここまで大きいのはちょっと、せっかくの素敵な音楽を乱すようで好みに合わない。
ドロテは、テクニック的には文句がつけようがないほどでまったく乱れがない、とにかく脚が強靭だし引き上げも強くて、上手い。ただ、あまりにも強すぎて、お姫様の優雅さに欠けている上に、私は上手いし余裕ありますわよ、と言わんとしているのがくどいというか、そういうのって自分でアピールするんじゃなくて自然と醸し出されなくてはならないと思うの。柔らかさや余裕が加わったら、これだけ華があることだし、本物のスターの輝きを身につけられるのではないかと思った。

そしてコーダ。このコーダの時の音楽がもう大好き。コール・ドの動きも好き。ライモンダが片脚ずつパッセするときの前半の音のゆっくりさ加減と、微動だにしないドロテの上半身に感心。後半に音楽のスピードが上がってもしっかりとついてきている。本当に彼女はテクニックは素晴らしい。そしてジャンがカブリオールで飛び込んでくるラスト。鮮やかな弧を描くバットゥリーのカブリオールで、踊りも最高潮に。ところが、ここで終わらないのがヌレエフ版の大変なところで、この後もしっかりパ・ド・ドゥが続く。3幕を観ただけでも心臓破りのようなダンスの饗宴というのが「ライモンダ」なのだと実感。そしてこの日一番印象に残ったのは、やはりジョゼのエレガンスだった。

***
ところで「ライモンダ」の魅力の一つには、エキゾチズムの香りを盛り込みながらも、真珠のようなきらめき、輝きのある旋律を聴かせるグラズノフによる音楽があります。バレエ音楽の中でも、最高傑作のひとつだと思います。このモスクワ交響楽団盤は、オペラ座で上演されている「ライモンダ」のほとんどの曲が収録されているので、お勧めです。指揮はアレクサンドル・アニシモフで、「ダンサーズ・ドリーム」のライモンダ編にも出演しています。

Glazunov: RaymondaGlazunov: Raymonda
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コメント

naomiさん
あけましておめでとうございます。そしてお疲れ様でした。充実したご感想を楽しく拝見しています。ライモンダのCDのご紹介をありがとうございました。音楽だけで聴いたことがないので、是非この盤で聴こうと思います。本年もよろしくお願いいたします。

Kemiaさん、こんにちは。
今年もよろしくお願いいたします♪
まだライモンダが4回分あるので、ちゃんと書けるかどうか心配ですがcoldsweats01がんばります。
このCDは、2枚組で2時間20分くらいとたっぷりあります。実際に踊るにはちょっとテンポは速いと思うのですが、ほとんどの曲が同じ順番で入っているので、公演を思い出すにはちょうどいい感じです。実際の公演での演奏もすごくよかったです。

あけましておめでとございます。パリのお話楽しく拝見いたしました。ところで、ルグリの2月のガルニエの公演にはいつでるのでしょうか?教えていただけると嬉しいです。宜しくお願いいたします。

リリーさん、こんにちは。

ルグリさんは、こまめに自分のオフィシャルサイトで予定をアップしています。パリオペラ座のオフィシャル発表よりも先に出ます。
2月の予定はこのようになっています。
http://www.manuel-legris.com/actualite.html
Paris Opéra Garnier : Lifar/Petit/Béjart
du 31 Janvier au 14 Février 2009
"L'Arlésienne" de Roland Petit
le 11 et 13 Février avec Éléonora Abbagnato
2月11日と13日、「アルルの女」をエレオノラ・アッバニャ-トと踊ります。

Bonsoir,
j'espère que certain(e)s d'entre vous comprendrons le français. J'ai trouvé votre critique un peu trop poussée au sujet de Dorothée Gilbert. J'approuve le fait que sa danse laisse une impression très forte au spectateur, mais cela fait partie de ses meilleurs qualités. Nous pourrons même dire que cette force qui court à travers nous durant le spectacle est une tradition de la maison, c'est-à-dire de l'Opéra.
Je pense personnellement que ce sont les compagnies japonaises de danse classique qui ne vont pas jusqu'au bout, qui ne transmettent pas assez de puissance, même dans les personnages à caractère pointu, comme par exemple comme vous l'avez parlé ici du personnage de Raymonda, ou encore de Kitri de Don Quichotte. Les ballets japonais n'insistent qu'au niveau de la technique, ce que je trouve très dommage.
Bon je vais m'arrêter là, en terminant, je voulais vous dire que vous avez eu beaucoup de chance d'avoir assisté à cette représentation à la Bastille, car moi habitant au Japon, je ne pouvais pas aller la voir.

Coordialement.

Danseuse-étoile,

Thank you for writing. I am sorry that I am not so good at French so I am afraid I have understood all of your comments. I do understand about the Paris Opera style of movements and Dorothee follows that very well. And I saw her in Onegin as Tatiana in May in Paris, and I thought her Tatiana was wonderful, very good portrayal, touching expression, acting and polished technique. It is only my preference that I like the Russian upper body style. I do think Dorothee is a very very good dancer, the best of young etoiles in POB, and I hope to see her performance very soon.
Anyway, thank you for your comment.

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