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« Pure Dance: Photographs of the Stuttegart Ballet | トップページ | アレクセイ・ラトマンスキーの講演会その2 Alexei Ratmansky's lecture »

2008/12/15

『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』Tropic Thunder

Tropic Thunder
http://www.shijosaitei.jp/

落ち目のアクションスター、演技派であるあまり黒人に整形手術した役者バカ、そしてお下劣コメディにばかり出ているコメディアン。この3人を中心にした俳優たちが、ベトナム戦争映画を撮影するために、東南アジアのジャングルへと送り込まれた。ところが、彼らが到着したロケ地では、麻薬をめぐる内戦が起こっており、役者であるはずの彼らが米国の麻薬捜査官と間違えられ、銃弾飛び交う中とんでもない目に遭う…無事に映画は撮影されるのだろうか?

IMDB
http://www.imdb.com/title/tt0942385/

観た人から面白いって聞いていたけど、よもやここまで面白いとは!
まず、最初に流れる4本の偽予告編が傑作。特に、ロバート・ダウニーJrとトビー・マグワイアが禁断の愛に走る修道士を演じた"Satan's Alley"、超観たいです。

そして、カメオ出演にしては存在感の大きすぎる、あの大スター、すごすぎ。これから観る人もいると思うのですが、あれはやっぱり一応彼だと知っておいた方が面白いと思います。メタボでハゲで性格が超最悪の過激な映画プロデューサーを演じた彼は、この映画の狂った演技で、カメオ出演なのにゴールデングローブ賞の助演俳優賞にノミネートされてしまいました。ロバート・ダウニーJrとともに。それから、落ち目アクションスターのベン・スティラーのエージェント役を演じている某二枚目俳優さん(ボンゴ事件で有名なあの方)も素晴らしいコメディ演技振り。この映画のエンディングタイトルが、妙なダンスを延々と腰を振り振り踊るあのトップスターなのが最高です。

しかも単なるおバカ映画ではなく、ハリウッドに対する強烈な風刺になっているのが面白いです。そもそも、フェイク予告編が見事なパロディになっているし。アクションスターとして落ち目になってきたベン・スティラーが、演技派に転向して、知的障がいの少年を演じた「シンプル・ジャック」でアカデミー賞を狙うというのも、もちろん風刺の一つ。だけど、このネタが、風刺だけではなく、後半における大きな伏線になっているのが実にお見事。また、役者魂のあまり黒人に変身してしまったロバート・ダウニーJrが聞かせる演技論には、なかなか深いものがあります。

基本的には「地獄の黙示録」をベースに、「プライベート・ライアン」などの戦争映画のパロディが随所に盛り込まれているわけですが、元ネタを知らなくても笑えると思います。ジャングルの中で夜中に、ベン・スティラーを襲うある動物については、もう死ぬほど笑っちゃいました。それに対してのエージェントのアドバイスも。前半は、少々戦争に絡んだグロ描写があるので、それに引く人はいると思いますが、それさえ我慢できれば大丈夫。個人的には、オジー・オズボーンのようにコウモリに噛み付くジャック・ブラックにも大笑いしました。

それからニック・ノルティとか、ジョン・ボイトとか、いろいろな大物スターがカメオ出演で出てきます。タイラ・バンクス姐さんも。

しかしコメディ映画なのに、絵作りが非常に凝っていて、ジャングルの危ない雰囲気、「闇の奥」的な禍々しさも感じられて完成度が高い撮影だと思ったら、友達に教えてもらったのですが、「シン・レッド・ライン」のジョン・トールが撮影監督なのだそうです。ヘリコプターに乗りながら、ローリングストーンズの「Sympathy for the Devil(悪魔を憐れむ歌)」が流れるシーンにはしびれます。

万人にお勧めできるかどうかは難しいところだけど、私は、映画館であのトムちんの怪演ぶりとクネクネダンスを観ただけでも、おつりがもらえるんじゃないかと思うくらいでした。それは別にしても、すっごく面白かったです。

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