ボリショイ岩田守弘さん「プロフェッショナル 仕事の流儀」今日放送
ボリショイ・バレエ唯一の日本人団員でファーストソリストの岩田守弘さんMorihiro Iwata(ボリショイ劇場の表記では、Morikhiro Ivata)を追った「プロフェッショナル 仕事の流儀」はいよいよ今日放送です。
NHK総合テレビ
12月9日(火)
午後10:00〜10:45
再放送
総合 毎翌週火曜 午前1:00〜1:44
(月曜深夜)
BS2 毎翌週水曜 午後5:15〜5:59
私は今日はボリショイの「明るい小川」を観に行くので、リアルタイムでは見られないのですが、録画をして見ます。(でもDVDレコーダーが絶不調というか寿命なので、録画できるかとても心配)
それに関連して、「プロフェッショナル 仕事の流儀」のナビゲーター、脳科学者の茂木健一郎さんの連載記事、茂木健一郎の「超一流の仕事脳」 に岩田さんのことが書いてありました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20081204/179212/?ST=life
「岩田さんの場合は、ロシアのバレエダンサーに比べて小柄であるために、道化などの役になることが多い。
悩んでいたときに、お父さんから「世界一の道化になればいいじゃないか」と言われて、考え方が大きく変わったという。あらゆる職業において、そういうことがある。それを受け入れるのはとても大事なことで、みんながスターになればよいというものではない。
逆に言うと、単にスターなどという考え方がいかに雑駁なものか。ロシアでは「小さな役というものはない。小さな芸術家がいるだけだ」という言葉があると岩田さんはおっしゃっていた。
今回、あらためて再認識させられたことは「芸術は人の心を豊かにする」ということだった。心の豊かさとは何か。岩田さんは、そのいくつかの要素として、助け合うこと、人にやさしくすること、やさしくなるためには強くあることなどを挙げておられた。
自分が苦しい時、人に助けてもらうことで、やさしさの大切さを学ぶ。生活が苦しい時、物質的に貧しいときにこそ人は助け合う。心の豊かさを物質的な豊かさは無関係だとも言われるが、物質的な豊かさがないときに人は心の豊かさでそれぞれを補いあうものだ。 」
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芸術とは何か、心の豊かさとは何か、いろいろと考えさせられる岩田さんの言葉です。先日の「白鳥の湖」の岩田さんの道化を見て、岩田さんは本当にプロフェッショナルの道化として踊っておられるんだな、と思いました。岩田さんはもちろん、素晴らしいテクニックの持ち主で、しかも技術の中に美しさや気品があります。天下のボリショイ・バレエですから、テクニックだけを取ったら、岩田さんよりも上の人はいるかもしれません。でも、道化という脇役を踊るにあたって、これだけ演技を考え抜いて、丁寧に心をこめて踊っている人はいないのではないかと思いました。そのような入魂の姿勢で踊りに取り組む岩田さんは、きっとボリショイの若いダンサーたちのよい手本になっているんだと感じさせられました。番組を見るのと、「明るい小川」でのアコーディオン弾きの役を観るのが楽しみです。
朝日新聞にも岩田さんのインタビューが載っていました。
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200812050218.html
岩田さんの振付作品「魂」をいつか日本で観る機会があればと思います。
NHKの番組オフィシャルで、岩田さんの回がバックナンバーとして追加されました。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/081209/index.html
で、私はというと、DVDレコーダーがやはり故障していて予約がうまくいかず観られませんでした…。再放送があるのでそれでみるべしかな。「明るい小川」が上演された日に放映っていうのはきついです~。帰宅したらもう番組が終わっていました。
でも、プレトークで少し岩田さんのお話が聞けたのが良かったです。明日の「明るい小川」での岩田さんのアコーディオン弾きが楽しみです。デニス・サーヴィンのアコーディオン弾きもとても良かったのですが、きっと岩田さんなら違う個性を見せてくるでしょうね。
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