BlogPeople


2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ボリショイ岩田守弘さん「プロフェッショナル 仕事の流儀」今日放送 | トップページ | パリ・オペラ座の「ライモンダ」POB's Raymonda映像/キャスト変更追記 »

2008/12/10

12/9 ボリショイ・バレエ「明るい小川」The Bright Stream(まだ途中)

また遅くなってしまったので、取り急ぎ簡単な感想しか書けないけど、とにかくこんなにバレエを観て大笑いしたことはなかったと断言するほど、最高に楽しい舞台でした!本当に観られて良かった!持って来てくれたボリショイ・バレエとジャパン・アーツ、ありがとう!そしてマーシャとフィーリン、ありがとう!

今日観なかったみなさん、ちょっとでも面白そうと思ったら当日券を買って明日(もう今日だけど)観に行くべし!です。フィーリンのあのシルフィード姿と演技を観ないと後悔します。

1930年代のコルホーズを舞台に繰り広げられるドタバタ恋愛コメディ。農村技師のピョートルの妻ジーナは、かつてはバレリーナだったけど、今は結婚してコルホーズで控えめに暮らしている。コルホーズにバレエ団が慰問にやってきて、ピョートルはバレリーナに一目ぼれをして、妻の目もはばからずにアタック。しかし実はバレリーナは、ジーナとバレエ学校の同級生で旧友という間柄。浮気夫をとっちめるために、バレリーナとバレエ・ダンサーが一肌を脱ぐ。ジーナはバレリーナに扮して夫を魅了、一方バレリーナは男装の麗人に変身、さらにバレリーナの同僚のバレエ・ダンサーは女装してトウシューズを履きヒラヒラ踊る。やはり浮気心を出した初老の別荘住人に女装バレエダンサーが迫り、初老の別荘住人の若作りの妻は男装したバレリーナを誘惑する。その上、アコーディオン奏者と女学生ガーリャの恋の鞘当てなど、いくつものカップルが性別や相手をとっかえたりしえt、誘惑合戦を行う。コルホーズの住民たちが、一連のドタバタなど一部始終を物陰から覗いているという趣向も面白いのです。

ギャグもとてもベタなのだけど、マーシャ、フィーリン、クリサノワ、メルクリエフというメーンキャストに加え、初老の別荘住人のアレクセイ・ロパレーヴィチ、その若作りの妻(大体搾乳婦とか役名が可笑しすぎる)アナスタシア・ヴィノクール、アコーディオン奏者のデニス・サーヴィン(ガマーシュ役に続いて大活躍!本当はハンサムでプロポーションもいいのに、なんでこういう変な役がこんなにうまいの?)、トラクター運転手&着ぐるみの犬のイワン・プラーズニコフ、みんなの芸達者ぶりにはもう大爆笑。演技が面白いだけでなくて、それぞれ踊りも超一流、さらにボリショイ管弦楽団の演奏の方も超ノリノリで最高だったので、ホントに贅沢なエンターテインメントを堪能しました。

最大の爆笑ポイントは、2幕でシルフィードに変身したフィーリンが、まるでジゼルのように、グランジュッテで、あのウィリ独特の腕のまま舞台を何回か超高速で横切るところでしょうか。もうお腹痛~いって感じでした。大体、浮気心を起こした初老の別荘住人&その若作りの妻&ピョートルをみんなでからかおうたしなめよう、と策を練っている時の、フィーリンの嬉しそうでたまらない感じがにじみ出ているシルフィードの手つきからして可笑しすぎる~。

いやはや、本当にこの演目でのフィーリンは凄かった!ポアントを履いてシルフィードのロマンチック・チュチュを着て踊っている姿は、ダイジェスト映像やYouTubeでは観ていたけど、百聞は一見にしかず!フィーリンって、男性のかっこうをしている時にはスリムに見えるのに、ロマンチックチュチュだとものすごくごつく見えてしまう。腕の使い方などもわざとコミカルにやっている部分があるのですが、確かなテクニックに裏打ちされたおふざけなので、ますます楽しいです。回転などはさすがに、基本はドゥミ・ポアントなのですが、ポアントでも美しい回転を見せてくれました。さらにすごいのは、ポアントで後方へのパ・ド・ブレを見せたこと。さすがです!腕だって、太くて逞しいけど、動きは柔らかいのです。

フィーリン演じるバレエダンサーは、浮気心を起こした初老の別荘住人をからかうため、彼を誘惑し、彼とパ・ド・ドゥを踊るのですが、いちいち見せるとぼけた小芝居が面白い。あんなに色っぽく誘惑していたくせに、なぜか初老の別荘住人のウオッカの瓶を奪って、大また開いてがぶ飲みして、それからまた酔っ払って踊るんです。なのに時々思い出したように腕を交差させて、可愛らしくしなを作ったり。面白すぎ~。「ドン・キホーテ」ではタイトルロールを演じたロパレーヴィチ(今産休中のマリア・アラシュの旦那様ですね)の初老の別荘住人も、とぼけた演技が大傑作な上、長細くひょろひょろした身体で、ごついフィーリンをプロムナードさせながらサポートしたり、リフトするものだから、たいしたものです。

それから、マーシャの男前なこと!もう~マーシャ大好き。男装すると、本当に宝塚のスターみたいで、カッコよくって美しくてしびれます。1幕の、高地の住人たちとクバンの作業員たちの勇壮な踊りに興奮して、男たちの輪の中に飛び込んで、真ん中で連続グランジュッテを踊ってくれるのですが、シャープで高くて、空中に浮いているみたいで、ものすごいエネルギーと輝きを放っていました。1幕のワンピース姿は、これまた1920年代の映画女優みたいなクラシックモダンな感じがすごく美しい。その美しさで、男性顔負けの超絶ジュッテ(グリッサードとかプレパレーションとか入れないで、連続で跳躍していて、脚はもちろん180度、きれいに地面に平行に開いています)を軽々と踊っちゃうのですもの。女性の姿をしている時に惚れ惚れするくらいだから、男装の時の素敵さといったら、もう。ベレー帽、白いシャツがとっても似合います。ラトマンスキーは、このバレリーナ役は初演キャストであるマーシャをイメージして振りつけたそうですが、よーくわかります。

数々の名共演を今まで生み出してきた、フィーリンとマーシャのパートナーシップがまた、泣けるんです。なんともいえない、言葉では表現できない絆というか、敬意が伝わってくるんですよね。コミカルなやり取りの息もバッチリで、特に1幕最後にピョートルをみんなで懲らしめる作戦を話し合っている時の掛け合いや、衣装を取り出したり、受け取ったりするタイミングの絶妙さといったら。大体、バレリーナの旧友であるジーナを助けるために、女装してトウシューズを履いて踊るという発想は、普通の人はしないと思うんですが、フィーリンのあのキャラクターだと、それが変なことのように思えないから不思議なんです。


to be continued

2008年12月9日(火) 19:00~20:50
明 る い 小 川 2 幕 4 場

音楽 : ドミトリー・ショスタコーヴィチ
台本 : アドリアン・ピオトロフスキー
     フョードル・ロプホーフ
振付 アレクセイ・ラトマンスキー
美術 : ボリス・メッセレル
音楽監督 : パーヴェル・ソローキン
照明 : アレクサンドル・ルプツォフ
振付助手 : アレクサンドル・ペトゥホーフ
指揮 : パーヴェル・クリニチェフ
管弦楽 : ボリショイ劇場管弦楽団

ジーナ (ピョートルの妻) : エカテリーナ・クリサノワ
ピョートル (農業技師) : アンドレイ・メルクーリエフ
バレリーナ : マリーヤ・アレクサンドロワ
バレエ・ダンサー (バレリーナのパートナー) : セルゲイ・フィーリン
アコーディオン奏者 : デニス・サーヴィン
初老の別荘住人 : アレクセイ・ロパレーヴィチ
その若作りの妻 : アナスタシア・ヴィノクール
ガヴリールィチ (品質検査官) アレクサンドル・ペトゥホーフ
ガーリャ (女学生) : アナスタシア・スタシケーヴィチ
搾乳婦 : アンナ・アントロポーワ
トラクター運転手 : イワン・プラーズニコフ
高地の住人 : アントン・サーヴィチェフ
クバンの作業員 : バトゥール・アナドゥルジエフ
高地の住人たち :
 アントン・クズネツォーフ
セルゲイ・ゼレンコ
ロマン・シマチェフ
ロマン・ツェリシチェフ
クバンの作業員たち :
 ユーリー・バラーノフ
ワシーリー・ジドコフ
セルゲイ・ミナコフ
アンドレイ・ルィバコフ
ジーナの友人たち :
 アナスタシア・メシコーワ
クセーニヤ・ソローキナ
ヴィクトリア・オーシポワ
アンナ・ニクーリナ
アンナ・オークネワ
チナラ・アリザデ

« ボリショイ岩田守弘さん「プロフェッショナル 仕事の流儀」今日放送 | トップページ | パリ・オペラ座の「ライモンダ」POB's Raymonda映像/キャスト変更追記 »

バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

ほんとにほんとに楽しかったですheart02

アレクサンドロワ姉さんの「ほれぼれ〜lovely」の男装の麗人も見られたし、メルクーリエフもかわいかったし、フィーリンのシルフも美しかった(笑)し、幸せでした

ずずさん、こんにちは。

ホントにホントに楽しかったですね♪アレクサンドロワの男装の麗人ぶりに惚れ惚れです。フィーリンもあの謎のシルフィード姿が最後になろうとは(笑)エンターテイナーでしたね。クリサノワも可愛かったし、メルクリエフはちょっと間抜けなのがまたいい味で。琵琶湖の貸し切り公演でメルクリエフ、シルフィードデビューしたみたいなので、見たかったです。彼もごついのかしら?貸し切りだから感想も見つからないんですよね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ボリショイ岩田守弘さん「プロフェッショナル 仕事の流儀」今日放送 | トップページ | パリ・オペラ座の「ライモンダ」POB's Raymonda映像/キャスト変更追記 »