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« 英ガーディアン紙による、今年のダンス公演の写真総括 | トップページ | 良いお年を♪ »

2008/12/26

12/23、24 井上バレエ団「くるみ割り人形」

井上バレエ団12月公演『くるみ割人形』(全2幕)

芸術監督・振付:関直人
美術・衣装:ピーター・ファーマー

クララ:鳥海奈月(23日)、鈴木姫菜(24日)
フリッツ:加藤静流
ドロッセルマイヤー:堀 登
雪の女王:小高絵美子(23日)、西川知佳子(24日)
雪の王子:小林洋壱(東京シティ・バレエ団)
花のワルツ:西川知佳子(23日)、田中りな(24日)、中尾充宏(小林紀子バレエシアター)
王子:へスス・パストール
金平糖の精:島田衣子(23日)、宮嵜万央里(24日)

音楽監督・指揮:堤俊作
演奏:ロイヤルメトロポリタン管弦楽団
(2008年12月23・24日 文京シビックホール大ホール)

P1020227s

去年も観た井上バレエ団の「くるみ割り人形」、今年は元ABT(そしてマシュー・ボーンの「白鳥の湖」のザ・スワン/ザ・ストレンジャー)のヘスス・パストールが出演するということでまた観に行くことに。しかし、23日はマチネに新国立劇場の「シンデレラ」を観てから春日への移動のため開演に間に合わず、20分遅れで1幕のアルルカンの踊りから、24日は6時開演なので仕事を終えてからだと間に合わないので2幕からと途中から観ることになってしまって申し訳ない感じ。

井上バレエ団の「くるみ割り人形」は、ピーター・ファーマーの美術が温かみがあって、とても独特なタッチを加えている。花のワルツの衣装をターコイズブルーにするという発想はなかなか他では思いつかないのでは?ドロッセルマイヤーの堀 登さんがものすごい存在感でひきつけられる。堀さんは、27,28日は新国立劇場の「シンデレラ」のアグリーシスターズで出演と大忙しの模様。フリッツ役、去年はマッシモ・アクリの息子さんのアクリ瑠嘉くんが踊っていたけど、今年も、とても美少年で踊りも上手い加藤静流くん。

このバレエ団のダンサーはみんなとてもおっとりとした雰囲気で、群舞はものすごく揃っているわけではないけど、足音をまったくさせないのが素晴らしい。全体的に小柄なダンサーが多いけど、とても品があって、かもし出す雰囲気がとても良い。ゲストダンサーの小林洋壱さんは長身で端正だし、中尾充宏さんは小林紀子バレエシアターでは王子は踊らないのに、ここでは気品があって丁寧な踊りが王子様的だった。それから、葦笛の踊りがすごく美しくて心地良い踊りで、中でも真ん中を踊っていた田中りなさんが素敵だった。

久しぶりに観るへススは、以前よりもちょっとむっちりしてしまっていて、小林洋壱さんの日本人離れしたすらりとしたプロポーションと比較するとちょっと太くて残念な感じ。もともと白タイツ王子系のダンサーではなく、ABTではアブレラクマンやヒラリオン、レスコーなどキャラクテールがメーンだったので、くるみの王子を踊ると聞いてびっくりしたほどだった。踊りの方は、パートナーに対する気遣いが感じられていて、(本来あまり得意ではないはずの)サポートも丁寧だった。彼の魅力であるものすごい柔らかさ、しなやかさは健在。プリエがすごく効いている踊りで、上半身もとても柔らかいしつま先もきれい(でも、最近古典踊っていないでしょう、ってわかっちゃうけど)。とにかく笑顔全開で、楽しそうに踊っているのを観ると幸せな気分が伝わってくる。

23日の金平糖の精を踊った島田衣子さんが、もう~なんと言っていいのかわからないほど素晴らしかった。小柄でほっそりとしているし、顔立ちだって派手な方ではないのに、プリマオーラがすごくて、キラキラしていた。たとえば今の新国立劇場には、こういうタイプのバレリーナが不足しているのだと思う。宮内真理子さんが引退してしまったものだから。バレエ団の持ち味である鷹揚さと気品があるとともに、音楽性も素晴らしい。さらに、コーダのフェッテの正確ですばやい回転(トリプルも入っていたと思う)には驚かされた。24日の宮嵜万央里さんは去年も金平糖の精で観たのだけど、やはりおっとりとして上品なタイプ。ただ、ヴァリエーションでの細かい足捌きが苦手そうなのと、コーダの後半では疲れが見えてしまったのがちょっと残念なところ。でも、伸び代を感じさせるダンサーではある。

そして恒例の嬉しいサービスとして、終演後、オーケストラがクリスマスキャロルのメドレーを奏で、出演ダンサーたちほぼ全員が蝋燭を手に踊ってくれる上、王子がソロを見せてくれるという趣向がある。クリスマスだ、という幸せな気分をもらって帰ることができる心温まる公演だった。

それと、パンフレットの裏表紙に来年の公演の案内が。

2009年7月19日、20日文京シビックホール ピーター・ファーマー美術、関直人振付の「シンデレラ」(プロコフィエフ)
ゲストとして、パリ・オペラ座のエマニュエル・ティボーが出演するとあります。
今年の7月公演でもティボーくんはゲスト出演しているし、昨年ティアゴ・ソアレスの代役で「眠れる森の美女」に出演して以来、すっかり彼は井上バレエ団に気に入られたようですね。

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