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« ザハロワとウヴァーロフ本日の「ドン・キホーテ」降板 | トップページ | France3のサイトでルドルフ・ヌレエフと「ライモンダ」の特集 »

2008/12/12

12/11「ドン・キホーテ」でボリショイ祭り終了

そういうわけで、先週の火曜日から始まったボリショイ祭りも今日で終了です。数えたら8回も観に行っていました。今週は火・水・木と平日3日間連続だったのでさすがに観る方も疲れました。でも踊っている方は、ずっと大変だったことでしょう。特にザハロワの怪我による降板で急に出演することになったオシポワとワシリエフ、彼らは昨日の「明るい小川」でも踊っているから、すごい。

私もさすがに疲れたので、感想はちゃんとは書けません。さすがにオーシポワ・ワシーリエフのコンビは、先週水曜日ほどアクセル全開ではなかったと思います。まだ彼らは大阪でも「ドン・キホーテ」を踊るんですよね。ワシーリエフはリフトなどでちょっと不安定でした。(でも、例の片手でキトリをリフト→ルルベ→アラベスクはちゃんとやっていました)

グラン・パ・ド・ドゥは、安堵したのか、オーシポワはまた前半ダブル、曲調が変わるところでトリプルを一回入れて後半はシングル2回にダブルを入れていくパターンで回っていました。また、ワシーリエフも、水曜日には息切れしていたように見えたヴァリエーションでの超絶技巧、斜めに身体を傾けての空中回転、後方カブリオールからさらに脚を閉じて開脚するといったすごい技を見せていました。トゥール・ザン・レールから着地すると、そのままつま先をドゥミにして(まるで、かかとをつけないで着地したのではないかと錯覚するほど)そのままピルエットなんて、観たこともないような技まで見せちゃったからびっくり。

急遽のザハロワ降板で、ほとんどの観客はキャスト交代を知らないで会場に着いたと思います。ザハロワのキトリを観たいから(ウヴァーロフを観たいからという方も)という人が多かったと思うので、最初の方は、客席も盛り下がっていて、主演の二人がすごい技を見せても、あまり反応がよくなくてブラーヴォも飛んでいませんでした。でも、だんだん客席が暖まってきて、3幕では最高潮に。良かった、良かった。

オーシポワはやっぱりどうしても肩から指先までのラインがきれいではないので、損をしているんですよね。しかもほとんどのお客さんはザハロワを期待していたわけだし。彼女の情熱的な表情も、人によっては品が良くないと思うかもしれません。ワシーリエフにしても、あのものすごい身体能力を支えるために、太ももが非常に太く、バレエダンサーにあるまじきほどです。そういうわけで、技術はすごいけど、芸術的にはどうなのよ、という疑問はやっぱり出てくると思うんです。だけど、若い二人が、連日このようなハードな舞台で、他のダンサーを楽しみにしてきている満杯の観客を前にして、精一杯お客さんを楽しませようと奮闘している姿は、ちょっと(かなり)感動的でした。

それから、やっぱりボリショイは、キャラクターダンサーやソリストもいいですね~。2幕に出てくる色っぽいお姐さんたち、みんな素敵でした。ジプシーの アンナ・アントロポーワは、「明るい小川」の搾乳女だし、脚がなが~くて、美人なキューピッドのアナスタシア・スタシケーヴィチは、「明るい小川」のキュートな女学生。メルセデスのマリーヤ・イスプラトフスカヤなんか、「白鳥の湖」の美しい女王なんですよね。キトリのママ役アナスタシア・ヴィノクールは「若作りの妻」ですし、ドン・キホーテのアレクセイ・ロパレーヴィチは初老の宿屋の主人。こうやって何公演もみていると、出演者を覚えてきて、親しみを感じてくるので、終わってしまったのが寂しいです。デニス・サーヴィンくんのガマーシュもやっぱり動きが変な人入っていて、笑えましたし、ドン・キホーテとサンチョも、ほーんとに芸達者!

キトリの二人の友人、アナスタシア・メシコーワとヴィクトリア・オーシポワ、二人ともめちゃめちゃ美人だし上手ですね。役に合わせてちょっと肌を濃い目に塗っていたのかしら。アナスタシア・メシコーワはルンキナとニーナを足して2で割ったような超美人。そして3幕のヴァリエーションの二人、「明るい小川」のジーナも可愛くて素晴らしかったエカテリーナ・クリサノワ。アンナ・ニクーリナのヴァリエーションは、足首の柔らかさにほれぼれと見とれてしまいました。それからトレアドールの若手男性たちがやっぱりすごくみんなカッコいいんですよね。ブログでも紹介されていた、「白鳥の湖」のワルツでも目立っていたカリム・アブドゥーリン、改めて脚がすごく長くてきれいなダンサーです。2幕の居酒屋シーンでテーブルに座ってお酒を飲んでいた4人のトレアドールはみんなかっこいいですね。忘れてはいけない、アンドレイ・メルクリエフ。(4階席から観ていたのに)視線の使い方が初日よりもセクシーでした。彼はやっぱり異彩を放つというか、独特の美しい存在感がありますよね。マント捌きも上手いし、つま先もきれい。

連日素晴らしい舞台をありがとう!そして関西公演も怪我人なく乗り切れますように。

ボリショイは再び黄金時代を迎えているのではないかと思いました。ラトマンスキーの功績も大きかったのでしょうね。

キトリ/ドゥルシネア : ナターリヤ・オーシポワ
バジル (床屋) : イワン・ワシーリエフ
ドン・キホーテ (さすらいの騎士) : アレクセイ・ロパレーヴィチ
サンチョ・パンサ (ドン・キホーテの剣持ち) : アレクサンドル・ペトゥホーフ
ガマーシュ (金持ちの貴族) : デニス・サーヴィン
フアニータ (キトリの友人) : ヴィクトリア・オーシポワ
ピッキリア (キトリの友人) : オリガ・ステブレツォーワ
エスパーダ (闘牛士) : アンドレイ・メルクーリエフ
ルチア (街の踊り子) : アナスタシア・メシコーワ
メルセデス (踊り子) : マリーヤ・イスプラトフスカヤ
ロレンソ (キトリの父) : イーゴリ・シマチェフ
ロレンソの妻 (キトリの母) : アナスタシア・ヴィノクール
公爵 : アレクサンドル・ファジェーチェフ
公爵夫人 : エカテリーナ・バリーキナ
居酒屋の主人 : イワン・プラーズニコフ
森の精の女王 : エカテリーナ・シプーリナ
3人の森の精 : ユーリヤ・グレベンシチコワ,ネッリ・コバヒーゼ
          オリガ・マルチェンコワ
4人の森の精 : アレーシャ・ボイコ,スヴェトラーナ・パヴロワ
           チナラ・アリザデ,スヴェトラーナ・グネードワ
キューピッド : アナスタシア・スタシケーヴィチ
スペインの踊り : クリスチーナ・カラショーワ
アンナ・バルコワ,エカテリーナ・バルィキナ
ジプシーの踊り : アンナ・アントロポーワ
ボレロ : アンナ・バルコワ,エフゲニー・ゴローヴィン
グラン・パの第1ヴァリエーション : エカテリーナ・クリサノワ
グラン・パの第2ヴァリエーション : アンナ・ニクーリナ

ひとりごとです。
オーシポワもワシーリエフも私的にはオッケーですし、とても満足した舞台でした。でも、ボリショイの中で踊るザハロワが観たかったです。日曜日の「白鳥の湖」が素晴らしかったので。はっきり言って、今まで何回も新国立劇場でザハロワを観ていますが、そこでの彼女は美しいだけで、特に感銘は残しませんでした。ボリショイでの彼女は、完全に別次元でした。セメニャーカが教師として同伴していたということもあると思います。

で、思ったのは、もう新国立劇場でザハロワを観るのはいいや、と。セット券を買っているので「ライモンダ」と「白鳥の湖」は多分観ますが、売っちゃうかもしれません。というか、最近、すっかり新国立劇場のやり方に嫌気が差しています。「アラジン」は良かったので、ビントレーが来たらまた変わるかもしれないし、彼が芸術監督になったらまた観るかもしれません。が、今の新国立劇場のバレエを、ボリショイやシュツットガルトの素晴らしい公演を観た後では、観たいとは思いません。公演の内容もそうですし、何よりも運営が最近ますますおかしくなっています。来シーズンはもうセット券は買わないし、今もっているチケットだって全部売りたいくらいです。

門 行人さんの「観劇記」の文章をリンクしておきます。ここに書いてあることに、100%同意です。今の東京バレエ団の公演クオリティも決して高くないと思います。でも、(たまに疑問に思うことがなくはないけれど)観客やファンのことを考えてやっていると思います。私設の団体でできることが、なんで国立の劇場、国民の税金を使ってやっている劇場でできないんでしょうかね。しつこいようですが、「コッペリア」のセット券については、本当にあのままでやるつもりなんでしょうかね。本島さんの踊りなんてセット券買ってまで見たくないです、本当に。

http://kado.seesaa.net/article/111066588.html

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、お久しぶりです。
この一年間、いろんな国のバレエを見てきましたが、総合力という意味ではやはりボリショイは別格ですね。私は各演目1公演ずつ見たのですが、どれも大満足でした。ソ連時代のボリショイは、なかなか一番人気のダンサーを国外に出しませんでしたし、ソ連崩壊の前後は国の内情を反映したような酷い公演もありましたが、今はベストと言える布陣で来日してくれるし、いい時代になりましたね~。芸術監督が代わっても、このまま次の黄金時代を築いて欲しいです。そして近いうちに次の来日も。

ところで、私も来シーズンの新国立のセット券は買うのをやめようと思っています。チケットの売り出しから公演までに時間がありすぎて、始まる前に飽きちゃったんですよね(笑)。椿姫とくるみはたぶん見ないし、ザハーロワも今年から来年前半でたっぷり見れるので。

peluさん、こんばんは。
本当にボリショイ公演は楽しかったですね~。私も、「明るい小川」の9日が、今年観たバレエの中でダントツ一番面白かったと思います。コール・ドにいたるまでレベルが高いし、オーケストラも爆演だったし、別格ですよね。たしかに一時期ボリショイは衰退してきているのではと思ったこともあったけれども、今は層が厚くなりましたね。しいて言えば主役を踊るような若手の女性ダンサーがもう少し欲しいかな?マーシャとザハロワはもちろんその年代では世界的に見ても、トップですけど、それに続くくらいの人が欲しいかな、と。「明るい小川」のクリサノワがすごく良かったので、彼女には期待します。クリサノワの「白鳥の湖」は見られなかったけど、次回はきっと彼女の主役も見られることでしょう。1、2年後にはまた来て欲しいですよね。

そうそう、私も椿姫とくるみは観たくないので、そうするとバラで買うのがいいのかな、と思います。結局「カルミナ・ブラーナ」しか観なかったりして。セット券はあんなに早く売り出すのに、交換を認めないのはやっぱり不便です。オペラは、会員じゃないと入手できないような公演もあるから、アトレ会員はしばらく続けようとは思いますが。

naomiさん、はじめまして。
素早いアップと豊富な情報量に、いつも感服しております。
naomiさんの新国立バレエに対するご意見に、ほぼ同意です。
今回、ボリショイはザハロワ狙いで7日・11日と観ましたが、いろいろ深読みが可能な7日、ザハロワさま降板でも層の厚さをみせつけられた11日と、ふだんの新国立バレエの2倍以上楽しめました。「明るい小川」も無理して見にゆけば良かった、と後悔。
ボリショイはオケもいいですね・・・アラジンの東フィル金管のもたつきぶりには失望しました。
私は新国立バレエ中心に、年数本観る程度のバレエ素人ですが、ボリショイを観てしまうと、新国立バレエのメリットって、箱(劇場)そのものの雰囲気と音響のよさ、ビントレー作品、チケット代の絶対額の安さ(コスト・パーフォーマンスで判断すれば?)、ぐらいしかあげられなくなります。
naomiさんがご指摘のとおり、新国立劇場はせめて運営をもう少し改善して「新国立バレエ団を応援してあげよう」という気運を高めるべきなのでしょう。
私個人は、来年は初台通いを減らしてでもマリインスキー来日公演に通うぞ、と思った次第です。

再びこんばんは。
去年キエフのライモンダを見たときも「このオケ日本に置いて行ってくれ~」と思ったのですが、本当にボリショイのオーケストラは素晴らしかったですね。久しぶりに「生のオーケストラを聞いた!」っていう気分になりました。ドンキのときなんて、ついつい足が動きそうになるのを必死に押さえてましたもん(笑)。
そして9日の公演のとき、1階通路の後ろに並んだロシアのお偉いさん方を見て、やはり国の中でのバレエの位置付けが違うのだなあと感じさせられました。
あと「ボリショイかマリンスキーが上演するオネーギンが見てみたい」と思ったのは私だけでしょうか?元々ロシアのお話だし。。。

啓太さん、こんにちは。
ようこそいらっしゃいました!実は私は大変な遅筆なので、公演の感想をなかなか書けないので情報でごまかしています(笑)

やっぱりロシア・バレエの伝統というのは200年もあるものだから、日本のバレエ団がそのレベルに追いつくのはどう考えても無理なんですよね~。新国立はチケット代は確かにリーズナブルだと思うのですけど、どうしても"お稽古バレエ”の延長線上な感じなのと、第二牧阿佐美バレヱ団的なところが。(牧の公演に行くともっとすごいですから、多分牧の公演もよほどのことがない限り行くことはないでしょう)でも、新国立で使っている東フィルは、NBSの引越し公園でも使われているシティフィルよりは演奏のレベルがましという気もします。

》新国立劇場はせめて運営をもう少し改善して「新国立バレエ団を応援してあげよう」
そう思います、本当に。理事も牧カラーが強すぎるし、そもそも遠山理事長自体がオペラもバレエもロクに知らず、エンディングのパーティでも演目の名前を間違えていたり、席の実売率の高さをもって内容の充実としていたり、と???がいっぱいつきます。せっかくソリストがたくさんいても、主役を踊る機会は、本島さん以外は年に1回あるかどうかですしね。それでは実力をつけるのも難しいでしょうね。
私も先のシーズンは各プログラム2~3回は必ず観ていたんですけどね…。もういいやという気になってきました。

マリインスキー劇場の公演も一年先ですが、楽しみです。ただし、全体的な実力や勢いからすると、今はボリショイの方が上なのではないかという気がします。ソーモワがプリンシパルになってしまうくらいですから。あとやっぱり男性はボリショイの方が層が厚いと思います。

peluさん、こんばんは。
私は音楽、特にクラシック音楽に関しては特に詳しいわけではないので、オーケストラに関しても、細かい判断はできないんですが、ボリショイのオーケストラは勢いがあってパワフルでしたね。技術とかそういうレベルではいえない、ロシアの魂のようなものを感じさせました。特に「明るい小川」は、ショスタコーヴィチだけあって気合が入っていたと思います。一説には、普段のバレエ公演のオーケストラは2軍か3軍なのに(マリインスキーの前回の公演は3軍)、今回は「明るい小川」が入っているため1軍を投入したとか。
ロシアの偉い人々か、スターリンによって上演禁止されたバレエ作品を楽しむというのも、なんとも味わい深いものがありますよね。

そう、クランコのオネーギン、ぜひボリショイかマリインスキーで観たいものです。オネーギン役はツィスカリーゼがいいのかな?

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