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« パリ・オペラ座の「ライモンダ」POB's Raymonda映像/キャスト変更追記 | トップページ | ザハロワとウヴァーロフ本日の「ドン・キホーテ」降板 »

2008/12/11

12/10 ボリショイ・バレエ「明るい小川」The Bright Stream まだ途中

今日も楽しかったです~。割引チケットが出ていたようで売れ行きが心配だったのですが、昨日の舞台の評判が良かったためか、当日券等で入った人も多かったみたいで、席はかなり埋まっていたのではないかと思います。私は発売日に予算の都合上3階L列を買ったのです(だってABTと同時発売で、ABTはほぼ全公演買っちゃったんで)。白鳥は上階で観るのが好きなんですけど、こういう小芝居が効いた作品は舞台から近いところで観たほうがいいかも、と思いました。失敗しちゃいました。オペラグラスを使っちゃうと、肝心なところを見逃しちゃうし。

まだ昨日の感想も書き終えていないので、簡単に。後日書き直します。

ジーナがアナスタシア・ゴリャーチェワ、ピョートルがイワン・ワシーリエフ、そしてバレリーナがナターリヤ・オーシポワという若手が中心。そこをフィーリンが怪演ぶりでサポートするって訳で。ワシーリエフはこの日が初役だったようで、1幕のソロなどは例によって人間ヘリコプターぶりを発揮。540を入れた高いクペ・ジュッテ・アン・トゥールナンや、ピルエット・アンドゥオールの途中で空中に浮き上がるように跳躍しながら回転したり。胸のすくような技術はすごかったけど、演技のほうはまだまだ。やっぱりメルクリーエフって演技が上手いんだなあ、って思ってしまった。でも、若くて、憎めないやんちゃな浮気者というキャラクターにはハマっていたけど、若干チンピラっぽいかな。

ゴリャーチェワは「白鳥の湖」でパ・ド・トロワを踊っていた一人。小柄ですごく可愛らしかった。前の日のクリサノワがあまりにも素晴らしかったのでちょっと見劣りしたけど、でも、すごく難易度の難しい振付で、これだけ音が買うにピッタリと合わせて正確に踊れれば十分だと思う。つれない浮気者の夫に耐える健気な若妻という役はあっていたと思う。

ナタリヤ・オーシポワのバレリーナには、もちろんマーシャの超絶男前さはないけど、男装すると男の子みたいで、演技も含めてめちゃめちゃ可愛い。テクニックはもちろんすごくて、コサックたちの踊りの中に飛び出していって、グリッサードなしのすんごい連続グランジュッテを繰り広げるところは仰天するほどだった。マーシャもここはすごかったけど、オーシポワも身体の中に強力なバネがあるみたいで、空中に止まっているかのようだ。「明るい小川」でのレトロなAラインワンピースのような衣装や男装だと、腕の力の入り方も気にならないし、すごい身体能力を感じさせた。

フィーリンのバレエ・ダンサーは今日ももちろん最高だった。後ろ方向へのパドブレ、シソンヌ、アントルラッセ、極めつけはポアントでのランベルセ。どれも一級品なのに、すごく可笑しい。腕の動きもすごくきれいだし、バットマンも柔らかいし、でもデフォルメやカリカチュアを入れておふざけしているのが本当に楽しい。

岩田守弘さんのアコーディオン奏者は、前日のデニス・サーヴィンのやさぐれでちょっときざな色男とはまるで違っていた。もう少し人が良さそうでちょっと可愛いんだけど、やっぱりちょっと胡散臭い。そして踊りの方はというと、サーヴィンもキレキレのすごいテクニックを披露していたけど、岩田さんはもう少し上品。が、それでもノンストップで次から次へと跳躍や回転などの様々なテクニックを万華鏡のように繰り広げていて、すばやい音楽にピッタリあわせていて、本当にこの人38歳なんだろうか、と思うほど若々しい。

若手中心のキャストだったからか、スターそろいで豪華な前日と違って、なんかほんわかとしたムードに包まれていた。でもオーケストラの演奏は今日のほうがノリが良かったかな?ジーナとピョートルのPDDでのチェロのソロの豊潤で美しいこと。思わず聞き惚れてしまった。(実際かなりのショスタコーヴィチファンの方がこられていたようだし、指揮者の井上道義氏も、2日連続で来ていた)ソロでの木琴の爆演も良かったわあ。

フィーナーレは舞台中央に集合写真風に出演者が集まって、みんなで手を振ってくれるというもの。思わず振り返したくなっちゃった。

カーテンコールもなんともいえないあったかい雰囲気。ボリショイでフィーリンが踊るのは最後になるかもしれないのに、特に湿っぽいムードもセレモニーもなかった。その中で、すごいコサックダンス風ウォークを披露してくれた品質検査官のイーゴリ・シマチョフがイカす。彼の品質検査官は、途中で死神になった人かな?あの死神ダンスもすごかった。そして、フィーリンがワシーリエフと手をつなぎ、肩を組んで二人並んでいた時には、フィーリンが、今度は彼がボリショイを引っ張っていくからよろしく、と観客に言っているかのように思えて、ジーンとしてしまった。

「明るい小川」は群舞もノリノリで楽しいし、衣装もとても素敵だし(ジーナや女の子たちの花柄ワンピースが超可愛い)、笑えるし、セットもロシアっぽさ全開でいいし、ショスタコーヴィチの音楽もいいし、そしてボリショイの個性を生かした振付と、本当に最高だった!また日本で全幕を観る機会があればいいなあ。願わくばフィーリンがバレエ・ダンサーを踊り、マーシャがジーナを踊ったこの作品の映像も出して欲しいんだけどね。

音楽 : ドミトリー・ショスタコーヴィチ
 台本 : アドリアン・ピオトロフスキー  フョードル・ロプホーフ
 振付 アレクセイ・ラトマンスキー
 美術 : ボリス・メッセレル
 音楽監督 : パーヴェル・ソローキン
 照明 : アレクサンドル・ルプツォフ
 振付助手 : アレクサンドル・ペトゥホーフ
 指揮 : パーヴェル・クリニチェフ
 管弦楽 : ボリショイ劇場管弦楽団


 ジーナ (ピョートルの妻) : アナスタシア・ゴリャーチェワ
 ピョートル (農業技師) : イワン・ワシーリエフ
 バレリーナ : ナターリヤ・オーシポワ
 バレエ・ダンサー (バレリーナのパートナー) : セルゲイ・フィーリン
 アコーディオン奏者 : 岩田守弘
 初老の別荘住人 : アレクセイ・ロパレーヴィチ
 その若作りの妻 : アナスタシア・ヴィノクール
 ガヴリールィチ (品質検査官) イーゴリ・シマチェフ
 ガーリャ (女学生) : クセーニヤ・プチョールキナ
 搾乳婦 : アンナ・アントロポーワ
 トラクター運転手 : イワン・プラーズニコフ
 高地の住人 : アントン・サーヴィチェフ
 クバンの作業員 : バトゥール・アナドゥルジエフ
 高地の住人たち :アントン・クズネツォーフ セルゲイ・ゼレンコ ロマン・シマチェフ ロマン・ツェリシツェフ
 クバンの作業員たち :ユーリー・バラーノフ ワシーリー・ジドコフ セルゲイ・ミナコフ アンドレイ・ルィバコフ
 ジーナの友人たち : アナスタシア・メシコーワ クセーニヤ・ソローキナ ヴィクトリア・オーシポワ アンナ・ニクーリナ アンナ・オークネワ チナラ・アリザデ


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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、3階L列だったんですか~~~。
私も昨日3階L列にいましたよ~。

たしかにこの作品は表情が見えるくらい舞台に近い席のほうがもっと面白いだろうな~と思いました。
私もオペラグラス持って行っても結局いつも使わないたちで、全体が見えなくなるのがイヤなんですよね。

バレリーナ役のオーシポワがとっても良かったです。音のとり方が上手だなと思いました。
フィーリンは本当に最高でしたね!女装姿で舞台を横切りながら登場した瞬間はもう可笑しくて可笑しくて。
私ボリショイを観るのはこれが初めてだったので、ボリショイのデフォルトが「明るい小川」になりそうな・・・

プリマローズさん、こんにちは。
同じ3階L列にいらしたんですね~知っていたらご挨拶したのに。チケット発売当初は、フィーリンは1日目だけの出演だったし、こんなに面白い作品だとは思わなかったので、1日目は前の方の席で演技を堪能したんですが、2日目は予算の関係でケチってしまったら、ちょっと遠すぎました。失敗しました~。白鳥やドン・キホーテなら少々遠くても全然大丈夫なんですけどね。

オーシポワは男装すると可愛い男の子みたいでしたね。こういう役柄はすごく似合っていると思います。ゴムマリのような、ものすごい身体能力ですよね。その上翌日キトリを踊ったというからさらにすごい。
ボリショイをはじめて見たのが「明るい小川」というのもなかなかレアですよね。こういうメジャーではないけど面白い演目を持ってきてくれたジャパンアーツに感謝です!次回も、1つはちょっと変わったものを持ってきてくれるといいですよね。

「明るい小川」はもう一度今度は前のほうの席で観てみたいです~。ほんとによくこんな珍しい作品を持ってきてくれたものだなと思います。コルホーズとか昔地理で習った用語がバレエに出てくるなんて思ってもいませんでした。

あの日はnaomiさん来てるかな~と思ってましたが、まさか同じ3階L列にいらっしゃるとは思ってませんでした!ご連絡しておけばよかったですね。今度何か観に行く時はご連絡しますね!

プリマローズさん、こんばんは。

昨日、今日と私もグランプリファイナルをテレビ観戦しましたよ~。

そうそう、コルホーズって昔歴史の授業で習いましたよね。でも、なんだか難しそうな印象とは裏腹に、とても牧歌的で楽しい作品でしたね~。

また今後もお会いする機会がいっぱいあるかと思います。よろしくお願いいたします♪

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