イーサン・スティーフェルがナショナル・バレエ・オブ・カナダに客演
ABTのイーサン・スティーフェルが、11月5日、ナショナル・バレエ・オブ・カナダのシーズン・オープニング作品、バランシンの「シンフォニー・イン・C」のサード・ムーヴメントに出演しました。11月8日にも、もう一度踊る予定です。
イーサンのインタビューがカナダの新聞に載っていました。
http://www.thestar.com/article/530652
ナショナル・バレエ・オブ・カナダのサイトに掲載されているバイオ
http://www.national.ballet.ca/thecompany/principals/Ethan_Stiefel.php
ABTに移籍する前はNYCBのプリンシパルだったイーサンなので、きっと見ごたえのあるステージだったでしょうね。彼は今年の初めにオーストラリア・バレエの「マノン」にレスコー役で客演の予定でしたが、教師として招かれたノースカロライナ・スクール・オブ・アーツのバレエ学校で教えるために、やむなくキャンセルしました。
イーサンが「シンフォニー・イン・C」を初めて踊ったのは、もう19年前、NYCBに入団した16歳の時でした。そのとき、彼はルドルフ・ヌレエフ、ミハイル・バリシニコフ、フェルナンド・ブフォネスら伝説的なダンサーたちの横で、男子向けの特別なクラスで学んでいました。35歳となった今、イーサンは指導もするようになりました。
先日Oxygenチャンネルで放映され、来年DVD化される映画「センターステージ2 Turn it up」では、イーサンは30秒のヒップホップ作品を踊っているということです(作品の評判は散々なもののようですが)。
未だ踊ることへの情熱は衰えないようで、好きな振付家はと聞かれて、ブレノンヴィル、アシュトン、ロビンス、バランシン…と延々と名前を挙げていったそうです。また、コンテンポラリーの振付家では、イリ・キリアンやオハッド・ナハリンの作品を踊るのが楽しいとのこと。同時にまた、ボブフォッシーの作品を踊った経験から、ブロードウェイミュージカルの作品も踊ってみたいとのこと。
「シンフォニー・イン・C」を踊るにあたっては、まるでオリンピック選手のようなトレーニングを積んだそう。バーレッスンから始まり、2週間前から跳躍、そしてこの作品を踊るのに必要なスタミナを得るためのエアロビクスを行ったとのこと。そして1週間前からは回転の練習を行ってマスターしようとするそうです。しかしながら、誰であっても、いくら準備しても十分に準備できたとは思えないのが、「シンフォニー・イン・C」だそうで。意志の力が何よりも必要な役柄だそうです。
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