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2008年11月

2008/11/30

バレリーナへの道Vol.75

バレリーナへの道 VOL.75 はとても読み応えがあって楽しい一冊でした。

〈特集〉海外で活躍するダンサー2008
島崎麻美(バットシェバ舞踊団)/蔵健太(英国ロイヤルバレエ団)/西野麻衣子(ノルウェー国立バレエ)/市河里恵(ボストンバレエ)/高田麻名(セントルイス・バレエ団)/平田桃子(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)/小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ)/長澤美絵(ウクライナ・ドネツクバレエ団)
〈公演1〉国際交流公演
樋笠バレエ団 2008インターナショナルガラ
 公演レポート/樋笠淳子インタビュー
新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサート
 公演レポート/芸術監督&出演者インタビュー
〈来日公演2〉子供向けバレエ公演
ロシア国立 ワガノワ・バレエ・アカデミー/キエフ・クラシック・バレエ『白雪姫』/サククト・ペテルブルグのソリストたち「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」/日生劇場国際ファミリーフェスティヴァル 牧阿佐美バレヱ団『ロメオとジュリエット』

表紙は、新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサートのガリーナ・ステパネンコとアンドレイ・メルクリエフの「ライモンダ」。長いマントをつけたメルクリエフのお姿が美しいです~。裏表紙も、同ガラの「ドン・キホーテ」で、アンナ・パシコワとエレーナ・コレスニチェンコのロシア美女二人が女の戦いを見せているシーン。この場面はカッコよかったですよね!何気にイリヤ・クズネツォフも写りこんでいます。

このガラの特集は14ページ。クラス・レッスンとリハーサルの様子には、ガリーナ・ステパネンコ、ユリア・マハリナ、アンドレイ・メルクリエフ、イリヤ・クズネツォフらが。舞台写真では、天使ちゃんのような!アントン・コルサコフの「薔薇の精」、とてもスタイリッシュなエレーナ・フィリピエワとセルゲイ・シドルスキーの「カルメン」、「ドン・キホーテ」での豪華な競演、そして「ガウチョ」を踊るゲジミナス・タランダまであって、満足度いっぱいです。出演者ほぼ全員のコメントもあり、仏陀の真似をするタランダさんのオフショットあり、楽しい記事です。

夏のガラといえば、樋笠バレエ団のインターナショナルガラの記事も。樋笠淳子さんは、トルコ・アンタリア国立バレエ団のバレエ・ミストレスを経て現在はポルトガル国立バレエ劇場の芸術監督助手を務められている関係から、実現したガラなのですね。こちらも、会場を沸かせたキューバ国立バレエ団のロメル・フロメタ&ヴィエングゼイ・ヴァルデス、そしてダニール・シムキン、ヨハン・コボーらの舞台写真が載っています。瀬戸秀美さん撮影のヨハン・コボーの「牧神の午後」がものすごくカッコいいです。

ワガノワ・アカデミーの公演では、アスィルムラートワ芸術監督のインタビューも。相変わらずのお美しさです。キエフ・クラシック・バレエの「白雪姫」や、「親子で楽しむ夏休みバレエ祭り」の楽しげな写真もたくさん。

また、小林紀子バレエシアターの「ラ・シルフィード」「ザ・レイクス・プログレス」の写真もたくさん載っているし、佐々木美智子バレエ団の「バフチサライの泉」、愛知芸術文化センターの「神曲」(白河直子振付)と「イエルマ」など、見にいけなかったけど興味を惹かれた作品も紹介されています。

海外で活躍するダンサーたちの手記は毎度面白いですよね。ロイヤル・バレエの蔵健太さん、バットシェバ舞踊団の島崎麻美さん、モンテカルロ・バレエの小池ミモザさん、ウクライナ・ドネツクバレエ団の長澤美絵さんなど、今年の夏観ることができたダンサーたちの言葉は、どれも触発されるものがあります。日本ではそれほど知られていないけど、一流バレエ団で大活躍されている日本人ダンサーはかなりいるんですね。

さまざまなコンクールも紹介されていますが、ヴァルナ国際コンクールのレポートは、貴重ですね。福岡雄大(シニア)、金子扶生(ジュニア)の二人が受賞しています。屋外で行われる様子が伝わってきます。
(ヴァルナについては、チャコットのダンスキューブの記事も詳しいです)
http://www.chacott-jp.com/magazine/topics/68_1.html

巻末の方に、私の通っているスタジオのワークショップが登場していて、習っている先生のコッペリアの写真が載っていたのがちょっと嬉しかったのでした。

バレリーナへの道 75 (75)バレリーナへの道 75 (75)

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2008/11/29

11/28シュツットガルト・バレエ「オネーギン」短評/東京バレエ団の2009年ラインアップ

今日から「オネーギン」3連発。やっぱり本家シュツットガルトの「オネーギン」は素晴らしい!オネーギン役のイリ・イェリネクはまるで舞台俳優のように演技を見せる人で、テクニックも申し分なし。3幕手紙のパ・ド・ドゥのアントルラッセの切れ味の鋭さ、サポートの上手さ、ピルエットのスピード感と軸の正確さ、どれも一級品です。ルグリのオネーギンはいかにもスターオーラがあって、すごく高慢で嫌なやつ(ほめています)だったわけですが、イルジのは、その高慢さの中にも秘められた弱さと人の良さが透けて見えるのです。鏡のパ・ド・ドゥの去り際に見せた笑顔の魅力的なこと!だから、3幕での零落ぶりがさらに憐れに見えてしまって、涙、涙でした。華奢なアリシア・アマトリアンは神経質そうで、日の当たらないところで本ばかり読んでいる腺病質の少女という風情。彼女独特の柔軟でしなる肢体は、リフトされている時のポーズがとても美しいのです。3幕の貴婦人に変身した後も、夫にとても愛されているのに本当は満たされていない、必ずしも幸せでないように見えました。だからこそ最後にあれだけ拒絶をして、激し過ぎるほど慟哭するのだと思いました。アリシアのこんな演技が観られるとは思いませんでした。レンスキー役のフリーデマン・フォーゲルの演技も踊りもとても良かったです。レンスキー独特のナルシズムや未熟さを、身体の動きでよく出していました。あと2回「オネーギン」を観られるのがとても幸せです。

早速初日レポートがアップされています。
http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/11/post-16.html

ジョン・クランコによる3幕のバレエ
アレクサンドル・プーシキンの散文小説原作

振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
世界初演:1965 年 4 月 13 日、シュツットガルト
改訂版初演:1967 年 10 月 27 日、シュツットガルト

-----------------------------
オネーギン: イリ・イェリネク
レンスキー: フリーデマン・フォーゲル
ラーリナ夫人: メリンダ・ウィサム
タチヤーナ: アリシア・アマトリアン
オリガ: カーチャ・ヴュンシュ
乳母: ルドミラ・ボガード
グレーミン公爵: ダミアーノ・ペテネッラ

親類、田舎の人々、
サンクトペテルブルクの貴族たち: シュツットガルト・バレエ団

指揮: ジェームズ・タグル
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

*****

会場で配られていたNBSニュースに、東京バレエ団の2009年~2010年ラインアップが掲載されていました。一部すでに発表されていた分に少々追加があります。

2009年1月 マラーホフ版「眠れる森の美女」
2月 ベジャール・ガラ
3月 「白鳥の湖」
2009年4月 「月に寄せる七つの俳句」(ノイマイヤー振付)「タムタム」「エチュード」
6月「ジゼル」
7~8月 第12回世界バレエフェスティバル 全幕プロ 「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」<オマージュ・ア・ベジャール>(「ルミ」東京バレエ団初演など)
9~10月 マカロワ版「ラ・バヤデール」
11月~12月 ワイノーネン版「くるみ割り人形」
2010年1月 「ラ・シルフィード」
2~3月 「シルヴィア」

ものすごく公演数が多いのですね。ちょっとびっくりしました。公演が多いことはすごく良いことですが。「月に寄せる七つの俳句」を再演するとは。6月の「ジゼル」は小出さんが産休に入っているので、また新しいジゼル役がデビューするのでしょうか?

世界バレエフェスティバルの全幕プロも、 「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」<オマージュ・ア・ベジャール>の4プログラムになりましたね。まだ誰が出演するのかは確定していないようですが。

この間、ディアナ・ヴィシニョーワのオフィシャルサイトのBBSを見たら、彼女は、すべての書き込みに対して返事を自分で英語で書いているのですね。ファンを大切にする姿勢が素晴らしいと思いました。で、日本人の人からの「世界バレエフェスティバルには出演するのですか?」という質問に対して、「はい、出演します」と答えていました。1月と同様、マラーホフと踊るのでしょうか?

*****
このNBSニュースによると、同財団のファンドレイジング事業で3月末までに寄付をした人には、NBSで19年間にわたって佐々木忠次氏が連載していたコラムをまとめた「起承転々」の本をプレゼントしてくれるそうです(すでに寄付会員になっている人にも)。私もちょっとだけですが寄付をしているので、楽しみです~。プレゼントされなくても買ったと思いますが。あと、3月の東京バレエ団の新人3人による「白鳥の湖」も招待してくれます。今日も東京バレエ団の飯田芸術監督に支えられながら歩く佐々木忠次氏を見かけて、元気で長生きしていただきたいと切に思いました。

2008/11/28

11/23 スペイン国立ダンスカンパニー「ロミオとジュリエット」(まだ途中)

プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」は、聴くたびに特別な感情を呼び覚まされる音楽。特にこの曲に何か思い出というものが付随しているわけでもない。それなのに、胸の奥が疼き甘くて苦いビターチョコレートのような感情が胸を満たす。たった数日の間に一生分の恋をして、大人になって、死まで駆け抜けていった運命の恋人たち。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」の何が好きって、その疾走感と高揚感によってもたらされる胸の高鳴りなのだ。そんなに多くの「ロミオとジュリエット」の振付を観たわけではないけれども、美しい3つのパ・ド・ドゥがあり、そして2幕の、街の喧騒と熱気を含んだ空気を運んでくる群舞が魅力的なマクミラン版は一つのスタンダードだと思っていた。

ナチョ・ドゥアトの作品はほとんどがアブストラクト(抽象的)であり、古典のテクニックも使っているけれども、マクミランの(上昇、飛翔→落下)というクラシック・バレエの、重力に反発し引き上げる感覚とは真逆。大地に根を下ろした力強さ、スペイン的な土着性を洗練されたアプローチでの表現が中心となっている。だから、果たして物語バレエとの相性はどうなのか、少しだけ不安を持ちながら会場に足を踏み入れた。

果たして、この「ロミオとジュリエット」はマクミランやクランコ、ラヴロフスキーらの作品とは、物語そのものはほとんど同じでありながら違う印象を与えるものだった。マクミラン版でのジュリエットは、堅苦しい貴族社会の中で暮らしながらも、恋を知るまではそんな世界に生きていることすら気がついていない、幼く無邪気な少女。ロミオを知ったことで、少女期を一気に飛び越えて、キャピュレット家の抑圧に押しつぶされそうになり、悲しみも苦しみも知って、最後の出口として死を選ぶイメージがある。

ところが、ドゥアト版のジュリエットは、もともと自由で束縛されない、奔放な女の子。男の子たちと一緒にやんちゃに遊んでいたり喧嘩だってするいたずらっ子。「嵐が丘」のキャサリンに近い印象すらある。長く垂らした金髪、裸足が似合いそうで、背中から天使の翼が生えているかのようだ。恋においても主導権を握っていて、とても積極的。運命もすべて自分の手で選び取ったように見えるから、この物語が悲劇のように見えなくて、むしろ爽やかなまでの後味を残している。マクミラン版が、終盤、仮死状態でだらんとしたジュリエットとロミオが踊るパ・ド・ドゥがあり、死の匂いに満たされているのに、ドゥアト版は最後まで「生」なのだ。

群舞を構成する両家の人々の踊りも、とても生き生きしていて、ひとりひとりに顔があって感情がある。ハンカチを持ったり、タンバリンを持っての群舞も、どこか庶民的な分、自由で無国籍で、普遍的な印象を与える。

「ロミオとジュリエット」でももっとも有名なバルコニーのシーン。ジュリエットの手が現れて、ロミオを挑発する。ジュリエットはロミオにリフトされながらも、一方的に支えられているのではなく、自分の力でしっかりと跳んだり動いている。とても好きなのが、二人で1枚のマントをヴェールのように、天幕のように持ち上げて走るところ(同じようなこ構図の絵画をメトロポリタン美術館で観たと思うのだけどタイトルが思い出せない)。そして二人並んでのユニゾンでのムーヴメント。二人の気持ちが一つになったことを象徴させていたし、対等な二人の関係を見せている。キスシーンはなくて、二人は扉の向こうへと美しく消えていって、ここでも手だけが見えている。扉の向こうで何が行われているのか、想像力を掻き立てる。そして一人残されるロミオ。

(つづく)

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【振付】ナチョ・ドゥアト
【衣装デザイン】ロルデス・フリアス
【舞台美術】カルレス・ブヨル、パウ・ルエダ(サン・クガット・カルチュラル・センター)
【照明デザイン】ニコラス・フィシュテル(A.A.I)オリジナル・プラン:ミゲル・アンヘル・カマーチョ
【舞台美術製作】サン・クガット・カルチュラル・センター
【衣装製作】スペイン国立ダンスカンパニー
【初演】1998年1月8日 カンタブリア・フェスティバル・パレス(サンタンデル/スペイン)
スペイン国立ダンスカンパニー
【音楽録音】ボヘミアン・シンフォニック・オーケストラ/ペドロ・アルカルデ指揮

【キャスト】ジュリエット:ルイサ・マリア・アリアス
ロミオ:ゲンティアン・ドダ
キュピレット夫人(ジュリエットの母):アナ・テレザ・ゴンザガ
キュピレット(ジュリエットの父):ディモ・キリロフ
マキューシオ:フランシスコ・ロレンツォ
ティボルト:クライド・アーチャー
乳母:ステファニー・ダルファン
パリス:アモリー・ルブラン
ベンヴォーリオ:マテュー・ルヴィエール
キュピレット家:秋山珠子、リウヴァ・オルタ、イネス・ペレイラ、クリステル・オルナ、スジ・ワットマン、ルシア・バルバディリョ、カヨコ・エヴァハート、マイケル・カーター、クリフォード・ウィリアムズ、ホエル・トレド、ステイン・フリュイト
モンタギュー家:アナ・マリア・ロペス、マリナ・ヒメネス、スジ・ワットマン、ルシア・バルバディリョ、アフリカ・グスマン、ヨランダ・マルティン、ランディ・カスティリョ、ホアキン・クレスポ、フランチェスコ・ヴェッキオーネ、ホセ・カルロス・ブランコ

2008/11/27

VOGUE US版12月号のロベルト・ボッレ

先日お知らせした、ロベルト・ボッレが「ロミオとジュリエット」のロミオに扮した写真のスライドショーが、VOGUE US版のサイトStyle.comで一部見ることができます。

撮影はアニー・リーボヴィッツ。ジュリエット役で共演しているココ・ロシャは、カナダ出身の元ダンサー、現在はスーパーモデルで、まだ20歳なのだそうです。
http://www.style.com/vogue/feature/2008_Dec_Romeo_and_Juliet/

VOGUE US版12月号で、全部の写真を見ることができます。リーボヴィッツらしい、繊細に作りこまれた華麗なシチュエーションの中で、絵画のように美しく映画のようにドラマティックな「ロミオとジュリエット」の世界を堪能できます。

なお、このStyle.comに載っている記事によると、
「Roberto Bolle and Friends will make its U.S. debut early next year at the Rose Theater in New York」
とありますので、スヴェトラーナ・ザハロワ、ウリヤーナ・ロパートキナ、アンドレイ・メルクリエフ、マリアネラ・ヌニェス、アリシア・アマトリアン、ジェイソン・レイリー、シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコといった一流ダンサーたちと共演するガラが、来年初めにニューヨークにも上陸するのですね。

日本での公演もぜひ期待したいところです。

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ロイヤル・バレエ「三人姉妹」DVD発売

ダーシー・バッセルとイレク・ムハメドフが主演し、他にもアダム・クーパー、ヴィヴィアナ・デュランテ、アンソニー・ダウエル、ギャリー・エイヴィス、ニコラ・トラナらが出演しているマクミラン振付「三人姉妹」(Winter Dreams、ロイヤル・バレエ)がようやくDVD化されます。

何ヶ月か前にVHSで買っちゃった私はあほですね(笑)
Amazon.co.jpでは1月27日発売予定です。125分。(追記:リージョン1ということなので、気をつけてくださいね)

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Kenneth Macmillan

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VHSの方の特典は、イレク・ムハメドフのドキュメンタリー「イレク・ムハメドフ 力と芸術」(55分)がついて合計97分でした。

このDVDの裏ジャケットを見ると、
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B001KL3H0I/ref=dp_otherviews_1?ie=UTF8&s=dvd&img=1
映像特典は、
Out of Line, "a documentary portrait of the influential British choreographer, Kenneth MacMillan, with extracts from many of his ballets including The Burrow, Romeo and Juliet, Gloria, Manon and The Prince of the Pagodas. Produced and Directed by Derek Bailey.
「ロミオとジュリエット」「グロリア」「マノン」「パゴダの王子」などの抜粋が入っているとのこと。
(追記:Side B-alletのゆうさんのエントリによると、「パゴダの王子」の映像特典と同じもののようです)


本編は42分なので、かなり長いドキュメンタリーなのか、それとも、こちらにもムハメドフのドキュメンタリーがついているのか、どっちなんでしょう。

Kulturの方のサイトはこちらです。
http://estore.websitepros.com/1652646/Detail.bok?no=1390

それにしてもキャストの豪華さに目を見張ります。今ロイヤルに在籍しているのはギャリー・エイヴィスだけですよね。

K-Balletで観た時には、スチュワート・キャシディの演技が素晴らしかったです。あと芳賀望さんも好演していました。

2008/11/26

ボリショイ・バレエ来日公演予定キャスト発表

エスパーダのキャストが発表されず気を揉んでいた方も多いと思います。

ジャパンアーツのボリショイ・バレエブログで発表されました。
http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/110227270.html

「ドン・キホーテ」のエスパーダや「白鳥の湖」の道化師、「明るい小川」のアコーディオン奏者を含むキャストです。

ドン・キホーテ
:[キトリ / バジル / 闘牛士]
◆12月3日(水)18:30
 マリーヤ・アレクサンドロワ / ドミートリー・ベロゴロフツェフ / アンドレイ・メルクーリエフ

◆12月4日(木)18:30
 ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ / アルテム・シュピレフスキー

◆12月11日(木)18:30
 スヴェトラーナ・ザハーロワ / アンドレイ・ウヴァーロフ / アンドレイ・メルクーリエフ


白鳥の湖
:[オデット・オディール / ジークフリート王子 / ロットバルト / 道化]
◆12月5日(金)18:30
 スヴェトラーナ・ザハーロワ / アンドレイ・ウヴァーロフ
 アルテム・シュピレフスキー / 岩田守弘

◆12月6日(土)12:00
 アンナ・アントニーチェワ / ドミートリー・グダーノフ
 ユーリー・バラーノフ / ヴァチェスラフ・ロパーティン

◆12月6日(土)18:00
 マリーヤ・アレクサンドロワ/アルテム・シュピレフスキー
 パーヴェル・ドミトリチェンコ / ヴァチェスラフ・ロパーティン

◆12月7日(日)12:00
 エカテリーナ・クリサノワ / ドミートリー・グダーノフ
 ユーリー・バラーノフ / 岩田守弘

◆12月7日(日)18:00
 スヴェトラーナ・ザハーロワ / アンドレイ・ウヴァーロフ
 ドミートリー・ベロゴロフツェフ / 岩田守弘


明るい小川
:[ジーナ / ピョートル / バレリーナ / パートナー / アコーディオン奏者]
◆12月9日(火) 19:00
 エカテリーナ・クリサノワ / アンドレイ・メルクーリエフ
 マリーヤ・アレクサンドロワ / セルゲイ・フィーリン / デニス・サーヴィン

◆12月10日(水)19:00
 アナスタシーヤ・ゴリャチェーワ/イワン・ワシーリエフ
 ナターリヤ・オーシポワ/セルゲイ・フィーリン / 岩田守弘

メルクリエフ、東京で2回エスパーダを踊ってくれますね♪

東急ジルベスターコンサートは井上道義指揮、上野水香&高岸直樹/ボリショイ「明るい小川」/シュツットガルト・バレエ

指揮者の井上道義さんのオフィシャルサイトを見ていたら、大晦日にテレビ東京で生中継される恒例の東急ジルベスターコンサートを指揮されるのですね。しかも、出演に、小曽根真、古澤巌、森麻季、上野水香とあります。

東急ジルベスターコンサート2008-2009
2008/12/31(水) 22:00
東京: Bunkamuraオーチャードホール
出演 指揮:井上道義
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:小曽根 真
ヴァイオリン:古澤巌
ソプラノ:森麻希
バレエ:上野水香(東京バレエ団)、高岸直樹(東京バレエ団)
司会:西村雅彦、大江麻理子(テレビ東京アナウンサー)
曲目 ガーシュウィン:「ラプソディ・イン・ブルー」(ジルベスター版)
ヘンデル:「オンブラ・マイ・フ」
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」から「ロシアの踊り」
プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピレット家」
サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」
ショスタコーヴィチ:「ジャズ組曲」より「ワルツ第2番」
S¥9,000 A¥7,000 (税込)
Bunkamuraチケットセンター TEL: 03-3477-9999 <10:00~17:30>
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/shosai_08_silvester.html

チケット発売は11月30日です。上野さんは何を踊るのでしょうか?大晦日には日本にいないけど、録画予約をしてみたいと思います。去年は草刈民代さんが「瀕死の白鳥」を踊りましたね。また、大晦日12時ぴったりに曲を終わらせる趣向もあったりして、とても楽しいのですよね。
ショスタコーヴィチの「ジャズ組曲」は、上野さんが初めて「ボレロ」を踊った2005年のお正月に、同時に井上さんの指揮で上演されていたので、そこで聴きました。お正月に相応しい、とても明るく楽しい曲です。

********
井上道義さんといえば、ショスタコーヴィチの日本での第一人者(去年は、日本で初めてショスタコーヴィチの全15の交響曲指揮という偉業を成し遂げられました)というわけで、ボリショイ・バレエの「明るい小川」に寄せて井上さんがブログで文章を書かれています。

http://www.michiyoshi-inoue.com/2008/11/post_6.html

井上さんですら「明るい小川」は観たことがない演目ということで、12月9日に観に行かれるそうです。

********
その「明るい小川」ですが、日本での初演に当たる11月24日のびわ湖公演のレポートが、ボリショイ・バレエ2008ブログにアップされています。

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/110163159.html

ボリショイ・バレエでは、初役をもらうと楽屋でお酒をふるまう伝統があるため、アコーディオン奏者を初めて演じた岩田守弘さんもお酒を振舞ったとのこと。そして、この公演の模様は、岩田さんを追ったNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」(12月9日放映)でも少し流れるようです。楽しみですね~。フィーリンの元気な姿の写真も見られます。

そして、ジャパンアーツ夢倶楽部会員向けには、12月10日の公演の間近割引が出ています。私は10日の分は安い席を買っちゃっていたので、待てばよかったかな、とちょっと思ったりして。

http://www.japanarts.co.jp/html/japia/majika.htm

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割引と言えば、シュツットガルト・バレエの「オネーギン」は12月29日の公演のみ、得チケが出ていますね。
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006002P0050002P002023729P0030006P0006

ジェイソン・レイリー/スー・ジン・カン/マリイン・ラドメイカーのキャストの日です。何気にものすごく良いキャストだと思うので、迷っている方はぜひ。私は「オネーギン」は3日連続で観ます。

NBSのシュツットガルト・バレエブログでは、24日の終演後の写真も載っています。いや~マリイン王子麗しいですね。フィリップ・バランキエヴィッチのカラボス、やっぱりカッコいいです。

http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/11/2-2.html

2008/11/25

デンマーク・ロイヤル・バレエ来日公演

シュツットガルトの「眠り」の会場でもらったチラシから。

デンマーク・ロイヤル・バレエ団 2009年日本公演

オーギュスト・ブルノンヴィル振付『ナポリ』全3幕

5月15日(金)18:30
5月16日(土)15:00
5月17日(日)15:00

ジョン・ノイマイヤー振付『ロミオとジュリエット』全3幕

5月22日(金)18:30
5月23日(土)15:00
5月24日(日)15:00

会場:東京文化会館

<来日予定プリンシパル>
シリア・シャンドルフ、ギッテ・リンストロム、グドゥルン・ボィェセン、エイミー・ワトソン、ヤオ・ウェイ、ジャン・リュシアン・マソ、マス・ブランストルップ、トマス・ルンド

チケットは1月下旬発売の予定だそうです。きっとバレエの祭典会員にはまもなく案内が来るのではないかな、と。

チラシを見て改めて、ニコライ・ヒュッベが芸術監督になったのだと。9年ぶりの来日なんですね。私が観たことがあるのは、7月の井上バレエ団に出ていたトマス・ルンドだけ。グドゥルン・ボィェセンは「Kings of the Dance」公演に出ているダンサーだし、ヤオ・ウゼイは最近プリンシパルに昇進した、ローザンヌコンクールの出場者ですよね。それほどなじみのあるダンサーがいないのが、かえって楽しみです。日程が全部金土日なのは、勤め人には親切ですね。


追記:
新国立劇場の「白鳥の湖」が19日から24日の6日連続上演で日程が見事にかぶっています。「白鳥」チケを取られる方は注意しましょう!

11/24「眠れる森の美女」シュツットガルト・バレエ団 簡単な感想

なんとか3連休を乗り切りました。軽い風邪は引いたし、体力の限界に挑戦って感じでしたが!でもまだこれからボリショイ祭りなんかもあるんですよね。あははは…。

NBSの公式ブログでは、23日の公演後のダンサーの姿がアップされています。引き続き、そのほかの公演のレポートも期待したいです。
http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/

兎にも角にも、マリイン・ラドメーカーの王子が美しかった~。写真で見るよりもさらに美貌で、サラサラの金髪にブルーアイ、小さな顔。長身の男性が揃っているこのバレエ団の中では、背は高い方ではないと思うけど(もちろん低いわけではない)、プロポーションが素晴らしくバランスがよく、脚のラインは美しいし、首から胸にかけてのラインもきれい。ここまで絵に描いたような王子様というのが実在したのだろうか、と思うほど。3幕のヴァリエションでは、いっぱいいっぱいのところがあったと思うけど、トゥール・ザン・レールでは毎回きれいに5番に入るし、エレガンスがあって立っているだけで気品あふれる王子様だからいいのだ。まだ若いし伸び代もありそう。早速ノイマイヤー先生のお気に入りになって、「ヴェニスに死す」のタッジオ役を踊っているくらいだもの。次はぜひ「椿姫」のアルマンで観たい!今が伸び盛りでまさに花開かんとしている若くて美しいダンサーを見ると、とてもわくわくしてしまうとともに、若さや美の持つ儚さも感じてしまう。

もちろん、バランキエビッチのカラボスは最高。前の日に観ていた友達の話では、ジェイソン・レイリーのカラボスのほうが芸が細かくて妖しかったそうだけど、バランキエビッチらしい豪快な跳躍はすごい迫力と切れ味で。長いマントを翻し、ロングドレスにロングヘア、細い描き眉でドラッグクイーン的なお姿も美しい。大げさなまでの視線の使い方、上体の切り返し方や見得の切り方、濃い演技、一つ一つが魅力たっぷりで妖艶で、素敵。カーテンコールでも、他の出演者が正面を向いたまま下がるのに、ただ一人背中を向けて下がっていくところがカラボスのへそ曲がりなキャラクターを表現していて面白かった。 

ハイデ版では、その異様なまでの存在感で、オーロラではなくてカラボスが主役になっているんだと思う。王子なんか2幕からしか出ないものだから、ほとんど出ずっぱりな上に、あのちょっと歌舞伎っぽいというか、"かぶく"という表現がぴったりのカラボスにどうしても食われてしまう。カラボスがオーロラの誕生祝に現れなかったことがすべての始まりなのだから、たしかに主役となってもおかしくない。踊っていないときも、舞台の中央で行われていることを覗き見たり様子を伺ったりしていて、禍々しい影を常に落としているのだ。舞台の一番最後を締めくくるのも、カラボスの妖艶で、愛憎が同居するような濃密な視線。嫉妬、妄想、憎しみ、執着といった人間のダークサイドを象徴させるようなこのキャラクターが、ハイデ版最大の魅力であることは間違いない。

カラボスが覗き見るのに好都合なのが、この版の回廊のような舞台装置。その2階部分にカラボスが立って、見下ろしているのだ。ハンブルク・バレエの美術でも知られているユルゲン・ローズによる装置や衣装は見事なもので、プロローグの水色、2幕の茶色のグラデーションの美しいこと。回廊の色も時の経過と共に変化し、絡まっていた緑の蔦が2幕では枯れて、3幕では再び花々が咲き乱れている。3幕の御伽噺の登場人物たちや宝石の精の衣装は目にも鮮やかでエキゾチック、2幕の茶色の世界とは対照的。その中で、小花をちりばめたような清楚なパステルカラーの、オーロラと王子が際立つというわけ。カラボスの呪いがかけられたときに、カラボス以外の世界がセピア色に褪せていく照明の使い方はドラマティックで効果的だった。

カラボスの異様で強烈な存在感は素晴らしいと思うのだけど、全体的な振付は今ひとつだったと思った。土曜日にスピーディなシアターアイスショーの「眠り」を観たばかりだと、やっぱり古典バレエの「眠れる森の美女」は長いって思う。このハイデ版もプロローグがとっても長く感じた。5人の妖精たちの踊りの振付が今ひとつで、女性ダンサーたちの技量もそれほどではないから余計に長く感じたのかもしれない。2幕のパノラマのシーンでは、コール・ドがチュチュではなく茶色系の長いドレスを着ていて、シックで美しいのだけど振付が地味に感じられてしまった。王子がカラボスと戦うところも、布のようなものにからめとられていたりするのだが、ちょっと判りにくい。

女性ダンサーの振付がどうもピンと来ない分、男性ダンサーの踊りは増やしていて、4人の王子も踊る踊る。総じてこのカンパニーは、男性ダンサーに関してはとても充実していて、背が高くて男前が多い。4人の王子は1幕でそれぞれソロはあるし、4人揃っての踊りもある。北の王子を踊ったエヴァン・マッケイが一番マネージュがきれいだった。(彼は、岩国公演で「眠り」の王子デビューをするそう。「オネーギン」ではオネーギンとレンスキーのアンダーなので観られない可能性が高い)しかし、金髪のカツラのポニーテールが踊っている最中にほどけてしまって、髪を垂らしている状態で踊る羽目になってしまっていた。4人の王子は、3幕にも登場してきて、宝石の精のお付として踊ったりして、出番が相当多いし、上手い人を揃えてきた。

ちょっと面白かったのが、宝石の精たちと一緒に、アリ・ババというキャラクターが出てくること。このアリ・ババ、衣装も踊りも「海賊」のアリにすごく似ている。アレクサンドル・ザイツェフは背中が柔らかいし、なかなか良かった。ここの男性ダンサーはみんな、トゥールザンレールの着地を5番にちゃんと入れている。(いや、ロシア系のバレエ団なら当たり前のことなんだろうけど…)もう一つキャラクターで面白かったのが、長靴をはいた猫と白猫のところ。二人はまるでけんかをしているかのようで、猫パンチをし合っていて、大体最後には白猫が長靴をはいた猫のおでこをパコって殴っちゃうのだ。これは可笑しかった。それから、白雪姫役のダンサーが、タマラ・ロホにとてもよく似ていて可愛かった。

オーロラのアンナ・オサチェンコはアレグロは得意だけどアダージオは苦手なのかもしれない。1幕の登場のところのヴァリエーションは、とても軽やかできびきびしており、音楽にもとてもよく乗っていてすごく良かった。でも、ローズ・アダージオではとても緊張しているのが伝わってきていて、バランスがいつ崩れてしまうのか冷や冷やした。ミスはなかったけど。せわしない振付の問題もあったと思うけど、音を引っ張らずに短めに取っていて、しなやかさといったものが感じられなかった。若い姫らしい、溌剌としていてフレッシュな魅力はあったし、これからに期待できそう。

なんだかんだいっても、すごく楽しめたのは間違いない。マリイン・ラドメーカーとフィリップ・バランキエビッチ、魅力的なこの二人を堪能できただけでなく、姿かたちのきれいな男性ダンサーたちと豪奢な美術、これだけでももう大満足。

あーまた簡単な感想じゃなくなっちゃった。明日は会社なのに!


オーロラ姫:アンナ・オサチェンコ
デジレ王子:マリイン・ラドメイカー
カラボス:フィリップ・バランキエヴィッチ
リラの精:ミリアム・サイモン

王:ヘルマー・ポーロカット
王妃:メリンダ・ウィサム
カタラビュット:トーマス・ダンヘル
乳母:ブリギット・デハルデ

<プロローグ>
澄んだ泉の精:オイハネ・ヘレーロ
黄金のつる草の精:ヒョー=チャン・カン
森の草地の精:ダニエラ・ランゼッティ
歌鳥の精:カタジナ・コジィルスカ
魔法の庭の精:マグダレーナ・ジギレウスカ
お付きの騎士:
 ローランド・ハヴリカ、ウィリアム・ムーア、
 ペトロ・テルテリャーン、ディミトリー・マギトフ、
 ダミアーノ・ペテネッラ、ローラン・ギルボー

<第1幕>
~オーロラの誕生日~
東の王子:ディミトリー・マギトフ
北の王子:エヴァン・マッキー
南の王子:ダミアーノ・ペテネッラ
西の王子: アレクサンダー・ジョーンズ
オーロラ姫の友人:
 ナタリー・グス、マリア・アラーティ、
 アレッサンドラ・トノローニ、ダニエラ・ランゼッティ、
 クリスティーナ・バーネル、カタジナ・コジィルスカ

<第2幕>
~狩りの場、幻を見るデジレ王子、オーロラの目覚め~
伯爵夫人:オイハネ・ヘレーロ

<第3幕>
~オーロラの結婚式~
グレーテル:ナタリー・グス
ヘンゼル:ウォン・ヤオスン
シンデレラ:アンジェリーナ・ズッカリーニ
王子:オズカン・アイク
青ひげ公:マキシム・キローガ
王女:アレッサンドラ・トノローニ
シェヘラザード:エリザベス・ヴィセンベルク
アラジン:ペトロ・テルテリャーン
コロンビーヌ:アナベル・フォーセット
アルルカン:ルドヴィコ・パーチェ
カエルの王子:チャールズ・ペリー
王女:ビリャナ・ヤンチェヴァ
お姫さまとえんどう豆:へザー・チン
王子:ブレント・パロリン
中国の王女:ジュリア・ムニエ
官吏:デヴィッド・ムーア
白雪姫:レネ・ライト
アリ・ババ:アレクサンダー・ザイツェフ
ルビー: マグダレーナ・ジギレウスカ
サファイア:オイハネ・ヘレーロ
エメラルド:ダニエラ・ランゼッティ
アメジスト: ミリアム・カセロヴァ
長靴を履いた猫:アルマン・ザジャン
白い猫:カタジナ・コジィルスカ
青い鳥:ウィリアム・ムーア
王女:ローラ・オマリー
赤ずきん:クリスティーナ・バーネル
狼:ミハイル・ソロヴィエフ

協力:東京バレエ学校、東京バレエ団
指揮:ウォルフガング・ハインツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2008/11/24

バレリーナへの道「海外で活躍するダンサー」「新潟県中越沖地震チャリティ」特集

バレリーナへの道 VOL.75 は、「海外で活躍するダンサー」「国際交流公演ー樋笠バレエ団 2008インターナショナルガラ、新潟県中越沖地震チャリティ」特集です。

表紙は新潟県中越沖地震チャリティガラの「ライモンダ」のガリーナ・ステパネンコとアンドレイ・メルクリエフ!です。素敵ですね~。

http://www.bunensha.co.jp/balletroad1.html

Balletroad75

〈特集〉海外で活躍するダンサー2008
島崎麻美(バットシェバ舞踊団)/蔵健太(英国ロイヤルバレエ団)/西野麻衣子(ノルウェー国立バレエ)/市河里恵(ボストンバレエ)/高田麻名(セントルイス・バレエ団)/平田桃子(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)/小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ)/長澤美絵(ウクライナ・ドネツクバレエ団)

〈公演1〉国際交流公演
樋笠バレエ団 2008インターナショナルガラ
 公演レポート/樋笠淳子インタビュー
新潟県中越沖地震チャリティー バレエガラコンサート
  公演レポート/芸術監督&出演者インタビュー

〈来日公演2〉子供向けバレエ公演
ロシア国立 ワガノワ・バレエ・アカデミー/キエフ・クラシック・バレエ『白雪姫』/サククト・ペテルブルグのソリストたち「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」/日生劇場国際ファミリーフェスティヴァル 牧阿佐美バレヱ団『ロメオとジュリエット』

バレリーナへの道 75バレリーナへの道 75

文園社 2008-11-28
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11/23 スペイン国立ダンスカンパニー「ロミオとジュリエット」ナチョ・ドゥアト アフタートーク

やはりこの連休のスケジュールはあまりにも無謀だったようで、見事に風邪を引いてしまいました。風邪薬を飲むと眠くなってきてしまうし。その上、やっぱり彩の国さいたま芸術劇場は遠い!

でも、その遠い中を観に行った甲斐がありました、スペイン国立ダンスカンパニー「ロミオとジュリエット」。

http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2008/d1122.html
(作品の動画もちょっと見られます)

プロコフィエフの音楽がもつエモーションを最大に生かした、音符の戯れのようなよどみなく流麗な動き。顔の表情ではなく、身体全体の動きで演技を見せる振付。一人一人のキャラクターの息遣いが伝わってきて、生き生きとしており、"生"を感じさせます。中でもジュリエットが、子供ではなく、自分の意思を持った自由奔放で強い女性として描かれているのが印象的でした。キャピュレット夫人も、ティボルトの死に際して長くエモーショナルなソロを踊ります。シンプルながらもエレガントでスタイリッシュなセットも効果的だったし、衣装のデザインの洗練された美しさもさすがです。ロミオが自ら幕を開いたところ、真っ黒な墓所に黒い旗がはためている、という場面転換にはぞくぞくしました。そして下手に佇むロミオの表情がみるみる青ざめて慟哭する様子の切なさ…。二人の死の表現も、今までにないものでした。ここでの死は悲劇ではなく、愛の成就として描かれているのでは、と思いました。

バルコニーのシーンでは、ロミオとジュリエットは二人で一緒にマントをかぶるかのようにはためかせて疾走します。去り際にジュリエットがロミオに向ける視線。別れを扉の向こうで行って、観客には見せないことによって、想像力を駆使させるテクニック。マクミラン版を中心に「ロミオとジュリエット」は数え切れないくらい観たけど、涙を流させてくれたのは、フェリと、このナチョ版だけ。

多くのダンス/バレエファンが思ったことでしょうが、上演スケジュールがシュツットガルト・バレエの「眠れる森の美女」や新国立劇場の「アラジン」、らさにはシアターアイスショーの「眠れる森の美女」にも重なっている。ついでにジャンルは違うけど個人的には映画祭の東京フィルメックスとも重なっていたりして。
興行元が違うと、スケジュール調整が難しいのでしょうが、公演がないときには何もなくて、ある時には重なりまくり、というのは何とかならないでしょうか。可能だったらもっともっとリピートして観たい作品です。ナチョ・ドゥアト自身は、物語バレエより抽象的な作品を作るのが好きということなので、今後観る機会はなくなってしまうかもしれません。

本当は本編「ロミオとジュリエット」の感想を書きたいところなのですが、風邪のために大事をとって(明日はシュツットガルト・バレエの「眠れる森の美女」だし)、終演後に行われたナチョ・ドゥアトのトークショーについて書いて見たいと思います。
予想に反して、ナチョは英語でトークを行っていました。そして、やっぱりナチョはめちゃめちゃセクシーでカッコいいです。

「ロミオとジュリエット」を振付けたきっかけについて。

物語バレエを作ったのは、これが初めてで、おそらくは最後です。私の他の作品はアブストラクトな作品で、アイディアがあって、それを観客に伝えたいから創ったというものです。「ロミオとジュリエット」は10年前の作品ですが、自分がこの種の物語バレエを作れることを見せたかったのです。観客や批評家たちも、私がこのような作品を作ることができるか知りたがっていたようでしたし。そしてやってみたら、うまくいきました。ストーリーが美しいですし、音楽はゴージャスです。バレエ音楽の中でも「ロミオとジュリエット」は最も美しい作品だと思います。まず音楽があったので、音楽に惹かれ、そして物語にも力があると思いました。この物語は、二人の登場人物についてではなく、普遍的な愛を描いたものです。愛の力で憎しみに打ち勝つというところに惹かれました。

二人が初めて出会うシーンはパ・ド・ドゥで表現しました。二人の恋というよりは、愛とは何かということを表現してみました。若者二人のカップルという描き方をしたくなかったのです。たとえばティボルトは血に飢えており、マキューシオは哲学的なキャラクターです。シェイクスピアは愛だけではなく憎しみも描こうとしていました。愛に対しての憎しみを描き、憎しみに対して愛が勝利するという物語なのです。

通常バレエでは、ジュリエットは幼い少女として描かれており、キャピュレット夫人はずっと年を取っていて、乳母は太っているという設定になっていることが多いのです。しかし私は、ジュリエットは15歳だとしたら彼女の母は30代なのでまだまだ踊れる年齢ですし、ジュリエットの父もまだ動けて踊れるわけです。古典バレエでは、これらのキャラクターはステロタイプとして描かれていますが、たとえば私には実際に乳母がいましたが、若くて魅力的な女性でした。この作品では、誰もがパ・ド・ドゥを踊りますし、グループにも見せ場があります。主人公以外の他のキャラクターもとても興味深いし、素晴らしいダンサーが揃っているのに踊らないのはもったいないと思いました。ジュリエットのキャラクターは、ゼフィレリの映画「ロミオとジュリエット」でオリビア・ハッセーが演じたジュリエットにインスピレーションを得ています。

この作品は、まず音楽があり気でした。すごく好きな音楽ですし、プロコフィエフの書いたスコアを見ると、すべての楽章に指示があるので、忠実に従うようにしました。他の「ロミオとジュリエット」の作品では、音楽をきったり入れ替えたりしていることが多いのですが、それは逆効果だと思います。また、ジュリエットがヘロイン中毒だったり、ティボルトとマキューシオが同性愛者で愛し合っているといった設定で描いているという作品もありますが、私には理解できません。私の作品では、振付はコンテンポラリーですが、シェイクスピアの物語とプロコフィエフの音楽をそのまま忠実に再現をしています。

バルコニーのパ・ド・ドゥはできるだけシンプルなものにしました。小さな窓が一つあるだけのセットにして。このシーンでは、一度も二人はキスをしていません。パ・ド・ドゥを通してキスのときの感情を表現しようとしたのです。ベッドシーンもそうです。そこで起きたことを、ダンス全体として表現しました。キスを表現するのに実際にキスをしてしまったら、ダンスとしての意味がありません。

今まであなたは様々な振付家に学んで来られましたが、彼らから何を得ましたか?

イリ・キリアンは私の芸術の父のような存在です。また、ベジャールやアルヴィン・エイリーらと仕事をしてきて、何らかのものは学んできました。しかし、振付と言うのは非常に個人的なものであり、振付を教えるということはできません。見て学ぶものです。ダンサーを見たり、仕事に集中している様子を見ることによって、振付を学びます。それは個人的なものであって、人に教えるものではありません。

舞台装置について

ロミオとジュリエットの舞台装置については、海外のツアーに持って行くということもあり、予算の関係もあってとてもシンプルにしました。セットを考案してくれた人は、ツアーに連れて行って、アイディアを出し合いました。箱を使ったセットがあるのは、劇中劇のように見せるためです。

日本に来て、どのようなインスピレーションを得ましたか?

私は俳句についてのバレエを5年前に創りました。いつか日本に持って行きたいと思います。日本に来るのは今回が4回目になります。日本の演劇や書道も好きです。日本は、スペイン人にとって魅惑的なカルチャーを持っているのですが、共通なものもあります。日本人が興味をもっているものには、スペイン人も惹かれることが多いのです。ただスペイン人は、感情を表に出すのに対して、日本人は内に秘めているというところが違います。私が作品を作るのは、地球上で起こっていることを伝えたいためです。
(俳句をテーマに新作を作っている)ジンガロのバルダンスとは、一緒に仕事をする計画があります。私も馬が好きなのですから。

一度作った作品を、時代に合わせて変えていくということはありますか

私はできるだけ変えていかないようにしています。作品を作って失敗したと思ったときには、次の作品に生かすようにしています。「ロミオとジュリエット」はとても特異な位置を占めている作品であり、とてもクラシカルな作品です。私の心が今近いのは、より抽象的な作品です。次の作品はエロティズムについての作品です。私のカンパニーには、エロティックなダンサーがたくさんいますから。
しかし、私は世界を見て、周りの人を見て感じることを観客と共有したいと思っています。スペインでもテロがあったときには、テロについての作品を作りましたし、拷問についての作品も作り、ハイチにおける政治状況についての作品も作っています。私のもう一つのカンパニーでは、子供と戦争についての作品を作っています。自分が世界に対して感じていることを表現する、複数のプロジェクトを同時に進めています。しかし、これらの作品すべてにおいて、愛と死についてというテーマが共通しています。

「ロミオとジュリエット」に出演するとしたらどの役が良いですか?

年齢的にはジュリエットの祖父ですが(笑)、私はこの作品で踊るべき役はないと思います。もともとダンサーだったわけですから、踊らないということはつらいことです。しかしながら、カンパニーが私の作品を踊ってくれているところを見て、私も一緒にステップを踏んでいますし、見ているときには、私は全部のキャラクターになっているのです。

2008/11/23

11/22 シアターアイスショー「眠れる森の美女」THE IMPERIAL ICE STARS

めちゃめちゃ面白かったです!こんなに面白くて、華やかでスピーディで、高度なテクニックが盛り込まれているものとは知りませんでした。前回の「白鳥の湖」も見逃しているもので。

フィギュアスケートをテレビで観戦するのは好きなのですが(従って今はDVDレコーダーがフル回転)、ジャンプの種類すらちゃんと見分けられなくて、大魔王にまでバカにされているようなライトファンなのです。したがって、フィギュアを生で観戦するのも初めてで。NFLや大学のアイスホッケーは観に行ったことがあるんですが、こんなにも会場がひんやりとしているとは。

新宿厚生年金の狭い舞台の上で、あれだけの人数のスケーターがトリプルトウループとか平気で決めていたりするのにはびっくりしました。ものすごいスピードでキャメルスピンとかしちゃうんです。さらに、火を使った曲芸のようなアクションあり、宙吊りアクロバットあり、バックフリップあり、竹馬スケートあり(かなり高い竹馬に乗ってスピンするのだからすごい)。ちゃんとセットもありました。

なんといっても素晴らしいのがカタラビュットのイリヤ・クリムキン。トリノ・オリンピックでの演技も記憶に新しい彼です。もちろん、彼の得意技、「マトリックス」のようなクリムキン・イーグルも見せてくれたけど、演技もユーモラスで愛嬌があってすっごく魅力的。トリプルトウループは何回も跳んだし、コンビネーションジャンプも見せてくれました。実質カタラビュットが主役と言ってもいいかもしれないほどの存在感。それにしても背中の柔らかいこと。ずっと出ずっぱりですごい体力ですね。フィギュアの競技は4分間しかないのに、これだけずっと氷の上で演技を続けているのって本当にすごい。

そして、彼と対決するカラボス。これがまた、背が高くてハンサムで、テクニックも素晴らしいミハイル・マゲロフスキー。カッコ良かった!バレエのカラボスって女性だったり、女性的な男性だったりすることが多いから、黒が似合うカッコいいカラボスというのが新鮮。彼も、トリプルトウループをバシバシ入れていました。それも、みんな助走などほとんどなくてきれいに跳んでいるの。

オーロラのエレーナ・ヤヴァノヴィッチは小柄でちょっとぽちゃっとしていたけど、もーめちゃめちゃ可愛い。お姫様ですね。でも、あまり出番がなくて(オーロラと王子はアイスダンスではなくてペアの選手出身みたい)、王子にいたっては、ホントサポート要員って感じで地味です。とにかく、この作品はカタラビュットとカラボスとリラがメーン。そのリラのナタリア・カルピーチは金髪の美人で、腕の表現が柔らかくてバレエ的、存在感があって素敵でした。リラとカタラビュットでカラボス軍団に立ち向かうって訳です。

バレエで言えば3幕のディヴェルティスマンをばっさりカットしていて、カラボス対カタラビュット&リラにフォーカスしているのが判りやすくて良いです。「眠り」ってダラダラ無駄に長いのが苦手、と思っていたから余計にこの編集はいいと思いました。「眠り」の曲だけではなく、「オネーギン」の手紙のPDDで使われているチャイコフスキーの「幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32が使われていたのは、一瞬あれ?と思いましたが。

群舞のスケーターたちも、男性は背が高くてハンサム、みんなバシバシとジャンプしてくれます。バレエで言うところの「鷹揚の精」「優しさの精」といった妖精たちのソロもあってそれぞれ見ごたえがあります。面白かった~。転倒する人も一人しかいなかったし。もう1回観たいな、と思ったのですが、明日(23日)が千秋楽。新国立の「アラジン」やシュツットガルト・バレエなどとかぶっているせいか、バレエファンっぽい観客はほとんどいなかったけど、バレエファンにも観て欲しい楽しい公演でした。ってゆうか、こういう高度な技術に裏付けられた、エンターテインメント性とスピード感のある物語バレエっていうのを、バレエはもっと作っていかないといけないと思いました。(「アラジン」なんかはその系統の作品だと思うんだけど)

終演後はパンフレットを買った人対象のサイン会もありました。イリヤのサインがいただけて嬉しい~。現在、次の作品「シンデレラ」がツアーをやっているようなのですが、これもぜひ持ってきて欲しいし、見逃した「白鳥の湖」も観たい。それに、今回の「眠れる森の美女」もまた観たいな。

オフィシャルブログも面白いです。カラボスのメイクするところなども見られます。

http://visavision.chicappa.jp/sleepingbeauty/

2008/11/22

連休は大変!

今週末から本格的なバレエシーズン突入ですね。

感想を書こうと思って書けていないものが大量にあります。私の粗末な頭では処理能力が追いつかなくて!

先週の金曜日の日本バレエ協会の公演、19日の新国立劇場「アラジン」の公演の感想。湯川麻美子さんのプリンセスはたおやかで素敵でした。それから映画は「レッドクリフ」と「ブーリン家の姉妹」。

ちょっと早めにミラノ・スカラ座の「チャイコフスキー・ガラ」のDVDが手に入って観たし。「チャイコフスキー・ガラ」はリハーサルや、公演中の舞台袖の映像、大晦日のミラノの様子がふんだんに入っている映像特典が素晴らしかったです。実際に自分が観た公演だから、余計楽しめました。arteでの放映映像は観たけど、当たり前ですがDVDだと映像が美しいです。

本は町山智浩さんの「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」と中野京子さんの「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」。この2冊はめちゃめちゃ面白いです。

それから、たくさん検索で来られているのに全然内容を書いていなくて申し訳ないNHKーBSの「クワイアボーイズ」。まだ最終回は観ていないんですが、やっぱりすごく面白かった!イギリス人の子供は可愛いですね。ボーイソプラノもきれいだし、スティングの曲のアレンジも良かった。新国立劇場でデヴィッド・ビントレーさんとそのご家族を見かけたのですが、ビントレーさんの多分息子さんも、超可愛かったです。バレエやっていないのかな、と思ってしまいました。

先週からずっと仕事が忙しくて、用事がない日は遅くまで残業していて、情報系のエントリは電車の中から携帯で書いたりしていたんですが、やっぱりそれではちゃんとした感想などは書けなくて。とにかく睡眠時間が足りません。

それなのに、この3連休も予定がすごく詰まっているので、いつになったら上記が片付けられることでしょう。その前に、家の中も凄いことになっているので、わが家の大魔王さまに頭を下げて、お手伝いしていただかなくてはなりません。

土曜日は、昼は「氷の上の眠れる森の美女」を観て、夜は東京フィルメックスのオープニング「リーニャ・ヂ・パッシ」を観る。その後たぶん宴会。
日曜日は、同じくフィルメックスのジョニー・トー先生の「文雀」を朝一番で観て、それからさいたまでスペイン国立ダンスカンパニーの「ロミオとジュリエット」を観てナチョ・ドゥアトのトークショー。
月曜日は、もちろんシュツットガルト・バレエの「眠れる森の美女」。
連休明けの火曜日は、シャンテシネで友達と映画「DISCO」を観る予定だし。それからまた金土日と「オネーギン」3連続。その間に、また猛烈な勢いで仕事もしないといけないし。

ってわけで、しばらくはまともな感想の記事を期待しないでくださいね!まあ、今までもまともな感想はほとんど書いていませんでしたが…。情報系のエントリばかりになっちゃうかもしれません。

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パリ・オペラ座「ライモンダ」12月28日チケット譲ります(←終了)

ガルニエでの12月28日(日曜日)14時30分~「ライモンダ」(パリ・オペラ座)のチケットが一枚余っています。

←引き取ってくださる方が見つかりました。したがって終了です。

20ユーロの席(Baignoire)、かなり舞台寄りです。1階サイドのボックスの二列目なのでちょっと見づらいかもしれませんが舞台には近くてお得だと思います。

今の所の予定キャスト(変更の可能性アリ)

28日
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Stphane Phavorin
HENRIETTE Aurlia Bellet
CLEMENCE Laura Hecquet
BERANGER Emmanuel Thibault
BERNARD Alessio Carbone
LA COMTESSE Sarah Kora Dayanova
SARRAZINS Charline Giezendanner, Adrien Bodet
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi
LE ROI Emmanuel Hoff

私もこの回を見る予定です。その他受け渡し方法、お支払い方法はご相談に応じます。

良席ではないですが、ユーロ安の今、お値段を考えればちょっとお得かも?です。一応「ライモンダ」は現時点では全日程ソールドアウト(時々戻ってきますが、28日はほとんど戻ってきていません)。
またこの日はバスティーユでの「モーリス・ベジャールへのオマージュ」も休演です。

お問い合わせは、左下の「プロフィール」のページにあるメールアドレスからどうぞ。gmailにアドレスを変更しました。

2008/11/21

ロベルト・ボッレの写真集発売&雑誌掲載

引き続きロベルト・ボッレのネタです。

ロベルトのオフィシャルサイトからの案内メールで、以下のお知らせが来ました。

http://www.robertobolle.com/eng/primapagina.php

11月26日に、Rizzoliからロベルト・ボッレの写真集が発売されます。
「Roberto Bolle alla Scala」というタイトルで、オフィシャルサイトから買えるようになる予定とのことです。(イタリアのDVD関係のサイトを見たら、40ユーロというお値段でした)

ご参考
http://www.libreriauniversitaria.it/io-danzo-bolle-roberto-rizzoli/libro/9788817025508

http://libri.dvd.it/sport-e-spettacolo/io-danzo/dettaglio/id-1417795/sid-1918492805/

また、以下の雑誌にロベルトが載っています。

VANITY FAIRのUS版12月号には、ブルース・ウェーバーが撮影したロベルトが1ページ
VOGUEのUS版12月号には、アニー・リーボヴィッツが撮影した、「ロミオとジュリエット」の物語を表現したロベルト。

ブルース・ウェーバーは以前にも、彼自身が発行した大判雑誌「MANUPILATOR」(なぜかうちにあります)の表紙にロベルトを起用していましたが、
アニー・リーボヴィッツが撮影したとなると、もう完全にロベルトは世界の超セレブレティってことになりますね。活動の幅も世界的になってきたし、ファンにとっては嬉しい悲鳴ですね~。

Vanity Fair [US] December 2008 (単号)Vanity Fair [US] December 2008 (単号)

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ABTのオークションサイトで、ダンサーとのお食事会などが出品中

ABTのオフィシャルサイトに、こんな特別オークションのお知らせが載っていました。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=247

12月1日から15日の期間限定で、ABTの活動資金のためにオークションが開催されます。ダンサーとの2対2の食事会やサイン入りのポアント、舞台袖から公演を観る権利、カーテンコールで花束を渡す権利、舞台写真のプリントなどです。

http://www.cmarket.com/auction/item/Browse.action?auctionId=70269745

中でも凄いなあ、と思ったのがダンサーと食事する権利で、ロベルト・ボッレ、ジュリー・ケント夫妻、デヴィッド・ホールバーグ、マルセロ・ゴメス、ダニール・シムキン、エルマン・コルネホらとディナーができるというものです。ソリストで3000ドルから、プリンシパルだと5000ドルからのスタートです。場所も、NY、ロサンゼルス、ロンドンなどです。プライスレスな経験になること間違いなしですが、5万円のルグリのディナーショーでも無理だと思う庶民には、縁のない話ですね。。。

ドレスリハーサルの時に、プロダクション席(スタッフたちの席)に座って見学できるとか、「海賊」の実際の公演で船のセットに乗れるとか、化け物の方のロットバルトが特殊メークで変身する様子を見られるとか、スタジオ見学とか色々と面白そうなのですが、とにかくお値段が凄いです。金融危機の今、これだけ太っ腹にお金を払えるお金持ちがどれくらいいるのかしらん。

FIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」2008 12/5号 No.377

FIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」も15回目。今回の特集は、例年12月下旬に開催される昇級コンクールです。

普段バレエ雑誌ではなかなか読めない、まだスターではないダンサーのインタビューが読めるのがとても面白いですね。

http://madamefigarojapon.hankyu-com.co.jp/con/index.html

今年はプルミエに空きがないため、スジェがコンクールに参加できないのですよね。しかも、プルミエで引退しそうな人もいないため、誰かがエトワールにならない限り、来年もスジェは受けられないことになります。

コンクールの採点方法なんですが、1階客席に並ぶ審査員は、オペラ座の総監督、芸術監督、バレエマスター、他のカンパニーからのゲスト、そして団員によって選ばれた6年以上経験のある団員が5人という構成。

そして知らなかったのですが、30点満点で、当日の審査員の持ち点が20点で、あと10点は日常の勤勉性・プロ意識についてであるとのこと。

15年近くコンクールを見ているジャーナリストによれば、クラシック作品を踊れる背の高いダンサーが足りないといったバレエ団の必要性という点も勘案されているから、去年のような番狂わせが起きるのだそうです。今オペラ座になりないと彼女が個人的に思うのは、テクニックだけでなく表現という点でも優れているアーティスト、ということだそうですが、これはオペラ座に限った話ではなくて、世界的にそういう傾向になってしまっていますよね。マリインスキーに代表されるロシアでもそうだし。

その、予想外の結果でプルミエール・ダンスーズに昇級したエヴ・グリンシュタインのインタビューが載っています。コンクールを見ていたドロテ・ジルベールが感嘆したほどのパフォーマンスだったそうで。でも、そのコンクール直後の「パキータ」にしても、6月の「椿姫」にしても、同時にコンクールを受けて昇級できなかったローラ・エケ、アリス・ルナヴァン、マチルド・フルステ、サラ・コヤ・ダヤノヴァらのほうがずっと目を惹きつけられたのですよね。どうもエヴとミュリエルは地味で冴えなかったのです。

ジョゼ・マルティネスの新作「天井桟敷の人々」で、エヴはセカンドキャストながらヒロインのガランス役に抜擢されました。そのときの写真も載っています。でも、ファーストキャストのイザベル・シアラヴォラが古典的な美貌と美しい脚で魅惑的だったのに、やっぱりエヴは化粧が濃いだけであまり美しくないのですよね(実際の「天井桟敷~」の舞台は観ていないから、なんともいえない、実はとてもよかったりするのかも知れませんが)。オペラ座の稽古の後、24時まで開いている演劇学校に通っていたそうで、大変な努力家ではあるようです。

一方、17回目の挑戦でコリフェに昇進した35歳のジスレーヌ・レイシェーのインタビューはとても面白かったです。「天井桟敷の人々」では肉襦袢をつけて、準主役級のマダム・エルミーヌを踊り、そのときの写真も載っているのですが、迫力がありますね。毎年落とされてもずっと挑戦し続けたというのは本当に凄いと思います。1年間オペラ座を休んでマドリッドのカンパニーでネオ・クラシックを踊っていたそうで。戻ってからも、コンテンポラリー作品に興味を持ち、フォーサイスがオペラ座のために創った「パスパーツ」の初演キャストに抜擢されたとのことです。長い間チャレンジ精神を持ち続けている彼女は、きっといろいろと新しい道を切り開いていけそうですね。

最後に、今年のカルボー賞に輝いた、日本でもお馴染みのスジェ、オドリック・ベザールのインタビュー。この賞は本来24歳までの若手ダンサーが対象とのことですが、例外的に受賞したとのこと。背が高くて男前の彼は、舞台の上でもよく目立ちますが、192センチもあるのだそうです。しかも、オペラ座の最終学年で25センチも伸びて、身体のバランスの取り方が急に変わったので苦労したようです。背中の筋肉の成長が追いつかなかったそうで。だから、ちょっと猫背に見えることがあったのですね。しかし、「椿姫」などで観た彼は、その欠点もだいぶ解消されてきて、持ち前の華のある雰囲気もあってとても素敵でした。2年前にNYCBのプリンシパルでもあるベンジャミン(バンジャマン)・ミルピエの「アモヴェオ」で抜擢され、今年のミルピエの新作「トライアド」ではマリ=アニエス・ジロの相手役を務めました。また、ルグリが彼を応援し続け、彼の主催するガラへ参加させ、指導したことも(日本での「ルグリと素晴らしき仲間たち」公演もそうですね)、良い経験になったようです。ルグリの1時間の稽古は、一人でする2か月分の稽古に相当するそうで。

カルボー賞の授賞式の写真が載っていますが、ルグリをはじめ、去年の受賞者マチアス・エイマン、オーレリー・デュポン、アリス・ルナヴァンらも写っています。オーレリーは彼のプティット・メールなんですね。その中でも、やっぱりオドリックはひときわ背が高いです。やはり人一倍稽古熱心であることを、ルフェーブルも評価しているようです。


この号のフィガロでは、オペラ座連載の次のページに6ページを割いて載っている、秋からの映画特集が面白いです。すごく興味を惹かれる映画がたくさん公開されるんですね。

madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2008年 12/5号 [雑誌]madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2008年 12/5号 [雑誌]

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2008/11/20

ボリショイ来日公演、カプツォーワ降板

ボリショイ・バレエ2008のブログに、キャスト変更のお知らせが載っていました。

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/109905236.html

以下コピペです。

ニーナ・カプツォーワは怪我のため、来日できなくなりました。 それに伴い、下記のように変更がございますので、お知らせいたします。 なにとぞ、ご了承をいただきますよう、お願い申し上げます。

12月10日(水) 19:00 「明るい小川」 ジーナ
    ニーナ・カプツォーワ → アナスタシーヤ・ゴリャチェーワ


直前の降板で残念ですが、早く怪我が良くなりますように!

ニーナ・カプツォーワはKings of the Danceのツアーに参加していましたがそこで怪我してしまったのかしら?心配ですね。

地方公演が続きスケジュールも厳しそうですが、これ以上怪我人が出ませんように。

Googleの雑誌「LIFE」の写真アーカイブには、バレエの写真がいっぱい

往年の雑誌「LIFE」誌の、バレエを含む貴重な写真アーカイブを無料で沢山観ることができるサービスを、Googleが提供しました。

http://googleblog.blogspot.com/2008/11/life-photo-archive-available-on-google.html

米Googleは18日、画像検索サービス「Google Image Search」において、写真雑誌「LIFE」の写真アーカイブを公開した。LIFEが保有している1750年代以降の写真をGoogleがデジタル化し、検索できるようにした。

 Alfred Eisenstaedt氏やMargaret Bourke-White氏などの著名カメラマンが撮影した写真を検索できる。「People」「Places」「Events」「Sports」「Culture」の5カテゴリから閲覧することも可能だ。額縁に収めた写真を購入するページへのリンクも用意している。

 現時点では、LIFEが保有する写真約1000万点のうち2割が公開されており、この中にはLIFEに未掲載の写真も含まれる。Googleでは今後、2〜3カ月間で残りの写真も追加する予定だという。 (Internet Watchより)

Google.comの画像検索で
http://images.google.com/
source:lifeと入れて検索してみると、たとえば

http://images.google.com/images?hl=en&q=baryshnikov+source:life&btnG=Search+Images
(ミハイル・バリシニコフの写真)
http://images.google.com/images?hl=en&q=suzanne+farrell+source:life&btnG=Search+Images
(スザンヌ・ファレル)
http://images.google.com/images?hl=en&q=rudolf+nureyev+source%3Alife&btnG=Search+Images
(ルドルフ・ヌレエフ)
http://images.google.com/images?hl=en&q=peter+martins+source%3Alife&btnG=Search+Images
(ピーター・マーティンス)
http://images.google.com/images?q=ballet&q=source:life
(バレエ、で検索)
http://images.google.com/images?q=ballerina&q=source:life
(バレリーナ、で検索するとマーゴ・フォンテーン、タマラ・カルサヴィナ、ガリーナ・ウラノワなど沢山出てきます)

昔の写真なのですが、それぞれとても雰囲気があって素敵です。まだこれで全体数の20%ということなので、さらに出てくるでしょうね。楽しみです。

シュツットガルト・バレエの韓国公演/ボリショイ・バレエ来日

土曜日から日本公演が始まるシュツットガルト・バレエですが、11月17日、18日と韓国公演がありました。韓国公演はクランコ版「ロミオとジュリエット」で、二日間とも、韓国が誇るスージン・カンがジュリエットを踊りました。

17日
Juliet Sue Jin Kang
Romeo Filip Barankiewicz
Tybalt Jiri Jelinek
Mercutio Alexander Zaitsev
Benvolio William Moore
Paris Evan Mckie

18日
Juliet Sue Jin Kang
Romeo Marijn Rademaker
Tybalt Damiano Pettenella
Mercutio Alexander Zaitsev
Benvolio William Moore
Paris Evan Mckie

早速新聞記事が載っていましたが、韓国でスージン・カンがジュリエットを踊るのは今回が最後とのことです。
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/art/2008/11/145_34661.html (英語)

彼女はすでに41歳なのですね。「ジュリエットを韓国で踊るのは最後になるけれども、「椿姫」や「オネーギン」を踊りにまた来る」とのことです。国民的なスターである彼女が主演するとあって、大きなセジョン劇場も満席だったとのことです。前回シュツットガルト・バレエの韓国でジュリエットを踊ったのが1993年、プリンシパルに昇格した翌年ということで15年前になります。

こちらは、公演紹介の記事
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/art/2008/10/145_33357.html

また、その前にスージンはテレビのバラエティ番組にも出演したようです。
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=4&ai_id=91684 (日本語)

韓国公演を終えて、バレエ団は日本に向かっているところでしょうか?

**********
一方、ボリショイ・バレエのご一行様は無事に日本に到着しましたね。

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/109899807.html

こちらは、22日の三重公演を皮切りに、24日のびわ湖、26日の名古屋、28日福岡、29日大分、12月1日札幌と回って、12月3日の「ドン・キホーテ」が東京初日ですね。

21日には、表参道のフェアリーでマリーヤ・アレクサンドロワのサイン会もあります。

ボリショイ・バレエのロシア語オフィシャルには、日本公演特設ページができていました。びわ湖ホール、愛知県立芸術劇場、福岡サンパレス、大阪フェスティバルホール、東京文化会館の写真入りです。

http://www.bolshoi.ru/ru/season/press-service/anounce/index.php?id26=1060

こちらでは、日本公演のキャストが出ています。でも、なぜか「ドン・キホーテ」のエスパーダ役は載っていないんですよね。ジャパンアーツでは脇役までキャストを発表してくれるのかしら?

“Don Quixote” ドン・キホーテ

On November 22, 14.30
津(三重)
[Kitri] - Natalia [Osipova]
Basile - Ivan Vasil'yev
Street dancer - Anastasiy [Meskova]
Lady of dryads - Ekaterina [Shipulina]

On November 28, 18.30
福岡
[Kitri] - Ekaterina [Shipulina]
Basile - Dmitriy [Belogolovtsev]
Street dancer - Anastasiy [Meskova]
Lady of dryads - Anna Nikulin

On December 3, 18.30
東京
[Kitri] - Maria Aleksandrov
Basile - Dmitriy [Belogolovtsev]
Street dancer - Anastasiy [Meskova]
Lady of dryads - Anna Nikulin

On December 4, 18.30, 東京
On December 14, 14.00, 大阪
[Kitri] - Natalia [Osipova]
Basile - Ivan Vasil'yev
Street dancer - Anastasiy [Meskova]
Lady of dryads - Ekaterina [Shipulina]

On December 11, 18.30
東京
[Kitri] - Svetlana Zakharov
Basile - Andrey [Uvarov]
Street dancer - Anastasiy [Meskova]
Lady of dryads - Ekaterina [Shipulina]


“Bright stream” 明るい小川

On November 24, 14.00, 大津(びわ湖)
On December 9, 19.00, 東京
[Zina] - Ekaterina [Krysanova]
Peter - Andrey [Merkurev]
Classical dancer - Maria Aleksandrov
Classical dancer - Sergey [Filin]

On November 24, 18.30
大津(びわ湖)
[Zina] - Anastasiy Gorachev
Peter - Denis [Savin]
Classical dancer - Natalia [Osipova]
Classical dancer - Andrey [Merkurev] (debut)

On December 10, 19.00
東京
[Zina] - Anastasiy Gorachev
Peter - Ivan Vasil'yev (debut)
Classical dancer - Natalia [Osipova]
Classical dancer - Sergey [Filin]


“Swan lake” 白鳥の湖
On November 26, 18.30, 名古屋
On December 7, 18.00, 東京
[Odetta]-[Odilliya] - Svetlana Zakharova
Prince Sigfried - Andrey [Uvarov]
Evil genius - Dmitriy [Belogolovtsev]

On November 27, 18.30
名古屋
[Odetta]-[Odilliya] - Anna [Antonicheva]
Prince Sigfried - Dmitriy [Gudanov]
Evil genius - Artem [Shpilevskiy]

On November 29, 14.00
大分
[Odetta]-[Odilliya] - Anna [Antonicheva]
Prince Sigfried - Dmitriy [Gudanov]
Evil genius - Pavel [Dmitrichenko]

On December 1, 18.30,札幌
On December 5, 18.30, 東京
[Odetta]-[Odilliya] - Svetlana Zakharova
Prince Sigfried - Andrey [Uvarov]
Evil genius - Artem [Shpilevskiy]

On December 6, 12.00
東京
[Odetta]-[Odilliya] - Anna [Antonicheva]
Prince Sigfried - Dmitriy [Gudanov]
Evil genius - Yuri Baranov

On December 6, 18.00
東京
[Odetta]-[Odilliya] - Maria Aleksandrov
Prince Sigfried - Artem [Shpilevskiy]
Evil genius - Pavel [Dmitrichenko]

On December 7, 12.00
東京
[Odetta]-[Odilliya] - Ekaterina [Krysanova]
Prince Sigfried - Dmitriy [Gudanov]
Evil genius - Yuri Baranov

On December 13, 17.00
大阪
[Odetta]-[Odilliya] - Maria Aleksandrov
Prince Sigfried - Artem [Shpilevskiy]
Evil genius - Dmitriy [Belogolovtsev]

2008/11/19

新国立劇場「クラブ・ジ・アトレ」Webサイトオープン

新国立劇場の会員組織「クラブ・ジ・アトレ」のWebサイトがオープンしていました。

http://www.atre.jp/

会員特典にどのようなものがあるのか、とか公演のピックアップがあったりするのですが、便利なのは、お知らせがRSSに対応していること。会員向けのチケット発売日などのスケジュールもRSSで知らせてくれるので、申し込み忘れ(いつも私はやります)が少なくなりますね。

(NBSなどは、前からWebサイトに力を入れていて、お知らせもよくアップしてくれているのに、今もRSSに対応していないのがちょっと不便なのです。ブログまでRSSに対応していないし)

それから、「新国立劇場の楽しみ方」の中で、「今月のウェルカムフラワー」というコンテンツがあるのが嬉しいです。新国立劇場メインエントランスで来場者を迎える、華やかなウェルカムフラワーは公演に行く時の楽しみのひとつです。
http://www.atre.jp/enjoy/appreciation.html
アレンジのコンセプト、そして使用した花の種類を教えてくれています。なお、花の種類は1階カウンターでもご案内しているとのことです。

P1020952small

(これはオペラ「アイーダ」の時のもの)


サイトのオープンを記念して、好評の「新国立劇場開場10周年記念誌」を抽選で20名様にプレゼントしているそうなので、まだ入手していない方はこの機会にいかがでしょうか?

FAQなどもあって、「友の会入会に、なぜクレジットカードに入らなければいけないのですか?」といった誰もが持ちそうな疑問にも答えています。

だったら、「キャスト変更時に、なぜチケットの交換に応じてくれないのですか?」という質問も入れれば良かったのに(苦笑)。

2008/11/18

クリスマス・チャリティガラ ルグリからのメッセージ

カメラマンのKYOKOさんからご連絡を頂き、12月のチャリティガラに寄せるマニュエル・ルグリのメッセージを頂きました。


1) bien sur qu'il n'y a rien de mieux que de danser dans un thtre mais j'ai une grande confiance en l'organisation Japonaise et je suis sur que les organisateurs nous rendront la scne le plus agrable possible.
De plus c'est un Gala pour une bonne cause et une relation plus intime avec le public est ici bienvenue.

2) Je dsirais depuis beaucoup de temps un nouveau solo et la rencontre avec Patrick De Bana fut pour moi dcisive.
C'est un jeune chorgraphe plein de talent, intuitif et avec une curiosit pour l'art en gnral qui est tout a son honneur.Son univers est immense et trs imag et je suis sur que cette chorgraphie transportera le public dans une motion intense.

3)Ce spectacle est pour moi aussi trs important, car ds qu'on dit cration, il y a vraiment l'aboutissement d'un travail et d'un rve donc pour moi cela sera aussi un christmas"present"!
Quand a ma ma blessure elle n'tais absolument pas grave et j'ai pu faire tous les spectacles qui taient prvus depuis.
Je souhaite que le public Japonais continue de me faire confiance et mme si les grands classiques s'loignent peu a peu, il me reste encore beaucoup de choses a faire partager.

KYOKOさんによる訳

1/ホテルの宴会場への不安。
勿論、踊るのに劇場に勝る場所はありません。
しかし、私は日本の企画運営に絶大の信頼を抱いています。
主催者が必ず、我々のために可能な限り最良な舞台を用意してくれると信じています。
その上、望ましい事に、このガラは意味のある目的(チャリティ)を持ち、また観客とより緊密な関係を築けられる事が出来るのです。

2/新作“ソロ”について。
かなり以前から私は新しい“ソロ”が欲しかったのです。
そして、パトリックドバナとの出会いが私には決め手となりました。
彼は才能豊かで、直感力に優れた若い振付家です。彼のためにあると言っても過言では無い程に、芸術一般に好奇心があります。彼の世界は雄大で心象的です。
私はこの新作が観客を強い感動に導くと確信しています。

3/日本のファンへのメッセージ。
この公演は私にとっても大変重要です。
何故なら、創作と一言で言いますが、ここには死ぬほどの労力と夢があるのです。
ですから、これは私にとっては、私への、そして私からファンへのクリスマスプレゼントなのです。
私の怪我の件ですが、本当に深刻なものではありませんでした。その後、予定されていた公演は全て踊れましたので。
グランドクラシックが少しずつ遠のいていくにしても、私は日本の皆様が相変わらず、私を信頼してくれる事を望みます。何故なら、一緒に共有する事がまだまだ沢山、私には残っているからです。

*********

真摯で誠実、ファン思いなルグリさんの人柄が伺える素敵なメッセージですね。

また、パトリック・ド・バナの振付作品にも惹かれますね。ベジャールやナチョ・ドゥアトの薫陶を受けており、ルジマトフのすべてで観た時も素敵でした。

チケットは新高輪プリンスホテルまでとのことです。

http://www.princehotels.co.jp/takanawa-area/christmas/dinnershow/gala/

グランドプリンスホテル新高輪 TEL:03-3447-1121(専用直通)

11/21追記:毎日新聞に、このガラを紹介する記事が載っていました。本紙では、ルグリさんの写真も載っています。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20081120dde012040007000c.html

パリオペラ座「ライモンダ」キャストちょっと変更

パリオペラ座の「ライモンダ」キャスト変更がありました。他の日も変わっているけど、とりあえず、

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

29/12

Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Blingard
Henriette : Hurel
Clmence : Daniel
Bernard : Thibault
Branger : Carbone

これがうれしいです。マチアスとオーレリーが見られます。エトワールノミネもあったりして?

それから、以下がキャスト変更のあった日です。

19/12

Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Stéphane Bullion
Abderam : Yann Bridard
Henriette : Isabelle Ciaravola
Clémence : Eve Grinsztajn
Bernard : Julien Meyzindi
Béranger : Florian Magnenet

20/12

Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Christophe Duquenne
Abderam : Alessio Carbone
Henriette : Myriam Ouldbraham
Clémence : Muriel Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart


23/12

Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Christophe Duquenne
Abderam : Alessio Carbone
Henriette : Myriam Ouldbraham
Clémence : Muriel Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

どうせなら大晦日も変更して欲しいですけどね。←変更ありました。

ベジャールへのオマージュ」もキャストが出ましたがこれは後で紹介します。自分が観る日がオスタ祭(オスタの生贄ってどーなんでしょう)でルグリとペッシュの出演なしなのが残念。

どうせルグリとペッシュは観られるから、とクリスマスチャリティガラをパスしたら、これでは二人とも一度も観られないことになって残念。(その前にお金がないんだけど(笑))
ゴールデンウイークにルグリさんはニューヨークだし、縁がないのかしら?

追記:大晦日のキャストも29日と同じになりました。大晦日、ドロテ・ジルベールはバスティーユでルグリと「ヌアージュ」を踊るようです。アレッシオのアブデラムは見られないのがちょっと残念。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=613

31/12

Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone


まだまだ変更がありそうなので喜ぶのは早いかもしれませんね。

The Wingerの上海バレエガラ写真とKings of the Dance ノボシビスルスク公演

様々なダンサーが参加しているブログThe Wingerに時々投稿しているチリのサンチアゴ・バレエのPatricio Meloさんは、写真家としても素晴らしい舞台写真やリハーサル写真をアップしています。

http://thewinger.com/words/2008/shanghai-ballet-gala

10月に上海で開催された上海バレエガラには、サンチアゴ・バレエからは、芸術監督のマリシア・ハイデと、プリンシパルのMarcela Goicoechea、 Luis Ortigozaが参加しました。マリシア・ハイデは、上海バレエ団に対してマスタークラスを実施し、その写真も観ることができます。

このガラの出演者がとても豪華です。マリシア・ハイデの古巣のシュツットガルト・バレエからは、スージン・カンとマリイン・ラドメイカーが出演。「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」と「椿姫」の黒のパ・ド・ドゥを踊りました。スージン・カンが「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」の黒ブチメガネをかけている姿が可愛いです。そして「椿姫」。マリイン・ラドメイカーのなんて美しいことでしょう!マリシア・ハイデはこの二人に対しても、指導をしていますね。一瞬マリインはマラーホフに見えてしまいました。いよいよ今週末に控えた、シュツットガルト・バレエ来日公演での彼の「眠れる森の美女」の王子はさぞ美しいでしょうね。そういえば、これはマリシア・ハイデが振付けているんですよね。

このほか、モンテカルロ・バレエのベルニス・コピエテルスとクリス・ローラント、ボルドー・バレエのオクサーナ・クチュルクとロマン・ミハリョフ、ミュンヘン・バレエのリサ・マリー・カラムとLukas Slavicky、オランダ国立バレエのIgone de Jongh とモイセス・マーティン(彼はサンフランシスコ・バレエから移籍したんですね)、フィンランド国立バレエのPetia Ilieva と Stanislav Belyaevsky、NYCBのアシュレー・ボールダーとダニエル・ウルブレヒト、デンマーク国立バレエのSilja Schandorff とセバスチャン・クロボーグが出演しています。ヨーロッパ中心ですが、多彩な顔ぶれですね。

このガラは、上海芸術フェスティバルの一環なのだそうで、今年で10年目なのだそうです。上海なんて日本からも近いんですよね。
http://www.china.org.cn/living_in_china/news/2008-10/21/content_16643538.htm

*****

一方、以前お知らせしたようにKings of the Danceのロシアツアーに参加中のデヴィッド・ホールバーグ(ABT)は、最初の公演であるノボシビルスクオペラ劇場の写真を投稿しています。今後もツアー先からのレポートが期待されますね。

http://thewinger.com/words/2008/novosibirsk/

この劇場はもちろん、イーゴリ・ゼレンスキーが芸術監督を務めているノボシビルスク・バレエの本拠地ですね。この劇場は、ロシアでもっとも大きな劇場であり、ボリショイ劇場よりも大きいのだそうです。2005年に改装されてからは、技術的にもロシアで最先端の劇場となったとか。外観もとても美しい劇場です。

http://www.opera-novosibirsk.ru/index.php?locale=en_us

2008/11/17

新国立劇場「こどものためのバレエ劇場」新振付「しらゆき姫」

新国立劇場が、こどものためのバレエ劇場として、新制作「しらゆき姫」を上演するというのはサイトにいつの間にか載っていたのですが、今日サイトを見たらキャストが発表になっていました。

http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000179_ballet.html

チケットも今日から会員向けに発売になっていました。ただし、子供同伴でないと大人はまだ買えません。

「しらゆき姫」

平成21年4月4日(土)2:00
     4月5日(日)2:00

新国立劇場中劇場  料金 全席指定 2100円

第一部
『バレエ・ワンダーランドへようこそ』
美しく華やかなバレエの世界をわかりやすく、楽しく解説いたします。
また、なかなかご覧いただく機会のない新国立劇場バレエ団のリハーサル風景の映像による紹介なども予定しております。

第二部
『しらゆき姫』<新制作/2幕>


【しらゆき姫】 さいとう美帆(4日)/ 小野絢子(5日)
【王子レックス】江本拓(4日)/ 貝川鐵夫(5日)
【魔女(王妃)】厚木三杏
【鏡の精ミラー】小笠原一真

新国立劇場バレエ団ダンサー
新国立劇場バレエ研修所 研修生

※バレエ「しらゆき姫」は2009年2月に新国立劇場バレエ研修所公演にて、一部上演されます。

会員先行販売期間:
2008年11月17日(月)10:00〜11月27日(木)

一般発売日(4歳以上小学校6年生までのこども優先):
2008年11月30日(日)10:00〜

※中学生以上の大人だけでのご来場ご希望の方には、
12月12日(金)より発売。

発売についての書き方が紛らわしいので、ボックスオフィスに電話して聞いてみました。
会員でも四歳から小学校六年生の子供同伴でないと、12月12日までは買えません。

音楽はヨハン・シュトラウス2世(作品抜粋)で、福田一雄さんが音楽構成するそうです。振り付けは、小倉佐和子さん、構成・演出は研修所講師の三輪えり花さん。台詞もあるそうです。


アラジンで可憐この上ないプリンセスを踊った小野絢子さん、白雪姫ははまり役ですね。さいとう美帆さんも小柄で可愛いタイプなので似合いそうです。

それから厚木さんの魔女もきっとかっこよくて美しいでしょうね。

テープ演奏とはいえ、このお値段は安いし魅力的ですね。中劇場なので大人向け発売後も、2階席などでも十分見やすそうだし。

タマラ・ロホ主演の「白雪姫」では七人のこびとを若い男性ダンサーたちが、跳び回って踊りまくってくれましたが、こちらは果たしてどうでしょう。

新国立劇場「アラジン」2日目

遅くなってしまったので、本当に簡単に。(って結局簡単じゃないんですが!)

小野絢子さんと八幡顕光さんの「アラジン」、二人ともとってもハマリ役で良かったです!やっぱりイタズラ小僧のようなアラジンは、山本さんのような王子様より、小柄で身体能力に優れ、やんちゃな八幡さんが似合っています。アラジンがその場にいるようでした。持ち前の華麗なテクニックも発揮できていたし。

そして小野絢子さんのプリンセスは、とにかく可愛くて可愛くて。この作品のプリンセスは、性格描写があまりされていないのですが、小野さんはひたむきで愛らしく健気なお姫様でした。小野さんも小柄な部類に入ると思いますが、ラインがとてもきれいで柔らかく、プロポーションがよく見えます。顔のつけ方も的確で、全体的に繊細で砂糖菓子のよう。しかも初めての主役なのに、ほんわかとした華があって目を惹きます。

特に八幡さんは小柄ゆえ女性をサポートする役の経験が浅いようなので、リフトやサポートで細かいミスがありましたが、気になるほどではありませんでした。パ・ド・ドゥのリフトがかなり難易度の高いものだったので、頑張っていたと思います。

全体的には楽しい作品なのに、昨日観た時に主役二人の印象が薄かったのは、振付に起因するところがあるのではないかと思います。他の役の振付は面白いし、いかにもビントレー、なのですが、主人公二人のパ・ド・ドゥがあまり印象的ではないのです。

しかしながら、この二人が主演した回のほうが、より「アラジン」らしいし、二日目ということもあって周囲の緊張もほぐれてきた感じで、まとまりがよく、楽しめました。

ランプの精ジーンには、中村誠さん。初日の吉本さんとはまったく違った役作りで、見比べると面白かったです。より「ランプの精」的なのは、小柄ながらも、どっしりとしていて、飛んだり跳ねたりが得意でどこかユーモラスな吉本さんだったと思います。中村さんは、すらりとしていて、線が細いのですよね。身長も彼の方が高いし、バレエダンサーとしては彼の方が恵まれているのですが、存在感は吉本さんの方が強い。中村さんは、持ち前のしなやかさ、軽やかさ、そしてセクシーさがあって、ちょっと妖しいランプの精。こういうのもありかと。メイクもちょっと違っていて、中国人的な感じがしました。しかし中村さんも、ハードな振付を見事にこなしていて、中でもピルエットの軸のぶれなさとか、背中の柔らかさ、ジュッテの美しさが素晴らしかったです。彼の個性はなかなか得がたいものがあります。

マグレブ人には冨川祐樹さん。さすがにマイレンほどの強烈さや大きな動きはないのですが、演技はとても濃くて怪しくてすごく悪い人~って感じで、よく嵌っていたと思います。

ディヴェルティスマンでは、まずエメラルドが、移籍してからのほぼ初お目見えである古川和則さんと、高橋有里さん、さいとう美帆さん。初日の中村さん&寺島姉妹は、さすがに双子の姉妹ならではの息の合い方に、中村さんの妖しさが加わって3人の独特のセクシーワールドだったわけです。今日はもう少し健全な感じ。当たり前ですが、やはり古川さんは中村さんとは全然違う印象。身体のポジショニングやアイソレーションが見事で、ベジャールなどコンテンポラリーも踊ってきただけのものがあるな、と。とても素敵でした。

ルビーには、寺島ひろみさんとマイレン。ひろみさんは、昨日の厚木さんのような濃厚さはないけど可愛らしいお色気があって、一方マイレンはすごくセクシーでした。ひろみさんをサポートするところがとても多くて、難しそうなのですが、姫を大切に扱いながらも、色々教えて行っている大人の男って感じで。マイレンファンとしては、また鼻血ものでした~。

群舞で目立っていたのは、長身で、手脚がとても長くてきれいな大湊由美さん。砂漠の嵐でも、ダイアモンドの群舞でも、一番綺麗でした。誰かに似ているな、と思ったら、この間のNHKで放映されたドキュメンタリーの、オクサナ・スコリクでした。

それから冒頭に出てくるアラジンの友達二人が、泊陽平さんと福田圭吾さん。若々しく、はつらつとしていてテクニックも華やか、魅力的でした。こういう有望な若手の男子が活躍できる作品をもっとやって欲しいと思います。

作品としては、やっぱり1幕が長くてたっぷりの内容の割りに2幕、3幕、特に3幕が薄いという感じでしたが、繰り返し見るとより楽しめると思います。2幕は、獅子舞やジーンの手下など、お屋敷での華やかな踊りがあって楽しいです。冒頭の入浴シーンもちょっと色っぽくて可愛いし。3幕はやっぱり改善の余地があるのではと。マグレブ人のハーレムが地味すぎるし。美術は本当に素敵なんだけど、やっぱりエンディングはもっと派手派手にしてほしいです。

今日は2階サイド席から見たので、照明の美しさに息を呑みました。1幕冒頭での、砂漠らしい乱反射する光の表現や、床に地模様を作るテクニック。舞台装置をよりリアルに、アラブっぽく見せるのに貢献していました。やっぱり複数回見るときには、席の位置を変えた方がいいと思いました。

音楽も、改めて聞くと、場面場面に見事にマッチしており、とても効果的で、よくできた音楽であるのがわかりました。ただ、やっぱり印象に残りにくいというか、観ている間は凄くいいなと思うのですが、帰宅するとどんなメロディだったっけ?と忘れちゃうのですよね。オーケストラピットの
中を見たら、ずいぶんと人が多く、楽器の種類も多く、演奏もオーケストレーションも素晴らしかったと思います。

湯川さんと芳賀さんのコンビも見たくなりました~。ちょっと大人なふたりなので、また全然違った感じになりそうです。


とにかく、小野さん、八幡さんの主役デビューは大成功でした!おめでとう!

アラジン:八幡顕光
プリンセス:小野絢子

魔術師マグリブ人:冨川裕樹
ランプの精ジーン:中村誠
アラジンの母:難波美保
サルタン(プリンセスの父):イルギス・ガリムーリン

オニキスとパール:大和雅美、伊東真央、寺田亜沙子、福田圭吾、泊陽平、陳秀介
ゴールドとシルバー:川村真樹、西川貴子、貝川鐵夫、市川透
サファイア:湯川麻美子
ルビー:寺島ひろみ、マイレン・トレウバエフ
エメラルド:高橋有里、さいとう美帆、古川和則
ダイアモンド:西山裕子

2008/11/16

パリ・オペラ座「ライモンダ」キャストちょっと追加

ダンソマニで、オペラ座「ライモンダ」のキャストがちょっと修正があったという書き込みがあり、ちょっと期待して見に行きました。残念ながら?メーンキャストの変更はないようです。

しかし、今まで記述のなかった「貴婦人」「サラセン」「スペイン」「王」のキャストが追加されていました。ちょっと嬉しいのが、スペインにヤン・サイズの名前があること。彼も復活してきたのですね。王役にジュリアン・メザンディの名前があるのが不思議。踊れる若手なのにね。あとグレゴリー・ドミニャクとか。貴婦人にはベアトリス・マルテルとサラ・コヤ・ダヤノヴァ、サラセンにはマルク・モロー、シモン・ヴァラストロ、エイドリアン・ボデ、シャルリーヌ・ジダンザネ、オーレリア・ベレ、スペインにはアレッシオ・カルボーネ、ジョシュア・オファルト、ローラ・エケ、サラ・コヤ・ダヤノヴァ、ジュリアン・メザンディが入っています。なかなか魅力的な脇ですね。

http://operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

ちなみに、大晦日のキャストはこんな感じ。脇はいいから主役を何とかして欲しいです(しつこくてすみません)

http://operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=613

31 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne
ABDERAM Alessio Carbone
HENRIETTE Myriam Ouldbraham
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Simon Valastro
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Anémone Arnaud, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Josua Hoffalt
LE ROI Julien Meyzindi

11/15新国立劇場バレエ団「アラジン」初日

世界初演作品の初日なので、これからご覧になる方も多いと思うし、細かい点は今日は割愛します。

一言で言えば、「楽しく華やかでエンターテインメント性ある反面、尻すぼみの印象が強いのが惜しい」、ということでしょうか。
しかし、新国立劇場バレエ団の持つ人材の豊富さは改めて実感させられたし、エンターテインメントとして盛り上げつつも少し毒を含んでいるビントレーの方向性は支持したいと思います。まだその毒を十分発揮し切れていませんが。

(舞台装置、音楽)

舞台の上の人も多いし、1幕はめまぐるしいところがあって、どこを見ていいのかわからなくなってしまうほどでした。細かいところまで見られていませんし。日曜日にもう一度観るので、もう少しちゃんと見てみます。

1幕の洞窟での舞台装置と衣装、照明のゴージャスぶりには目を見張りました。ものすごく美しくて凝っているし、「美女と野獣」でも見られたビントレー・マジックというべき舞台転換の妙もありました。ただし、1幕に予算を使いすぎて2幕、3幕はちょっとしりすぼみな印象が否めず。魔法の絨毯は飛びますが、その前の人形が空を飛ぶシーンといい、あまりのしょぼさに笑いそうになりました。

洞窟のシーンでの宝石のディベルティスマンの衣装の豪華な美しさたるや、うっとりしてしまいました。宝石らしい上品さの中に少しキッチュさが入っているところが良いです。マグレブ人の衣装の紫の使い方も素晴らしい。懸念されていたランプの精の青塗りも違和感がありませんでした。

もともと、イギリスでは「アラジン」は中国の話ということになっているので、アラブと中国の折衷型になっているのはご愛嬌。音楽も中国っぽいところがあるし、獅子舞(可愛い)や蛇ダンスがあったりして。東洋だったら中国もアラブも一緒!みたいなのも、笑って許せる感じです。

その音楽は、やはり映画音楽的で、ものすごく印象的なメロディがあるわけではないのですが、振付にはとてもよく合っているし、オーケストレーションも見事なもので良かったと思います。指揮者もバーミンガムロイヤルから呼び寄せていますね。

(ダンサー)

1幕が一番長くて、1時間近く。3場の洞窟のシーンでの宝石のディベルティスマンのゴージャスさは見事なもので、新国立劇場の誇るソリストたちの素晴らしい踊りを堪能できました。中でも、持ち前のしなやかさを生かした中村誠さんと寺島ひろみ・まゆみ姉妹によるエメラルドの踊りの妖しさや、確固とした存在感の湯川さんのサファイア、ルビーの厚木さんと陳さんは素敵でしたね。西山さんのダイアモンドやシルバーの川村さん含め、このあたりの主役をもっと観たい気がします、本当に。

それから、とにかく運動量が半端じゃないランプの精ジーン、吉本さん!立派に役割を果たしていました。小柄な彼だけど存在感は十分。青塗りの姿もよく似合っているし、空中浮遊などもサマになっていました。明日はしなやかでセクシーな中村誠さんがジーンなので、また全然違った感じになりそうで楽しみです。

あとはマイレンのマグレブ人!技術的には新国立でトップの彼に踊らせないというのはもったいない気もしますが、あの濃い顔立ちにさらに濃いメイク、濃い演技でいいスパイスになっていました。大げさでありながらもすみずみまで神経の行き届いた美しい動き、演劇性の豊かさ、観ていて飽きないです。彼のマグレブ人を見るためだけにもう一回観てもいいかも、と思うほど。

キャラクテールという意味では、アラジンの母役の難波美保さんが新境地。ユーモラスな演技が堂に入っていて、とてもいい味を出していました。

群舞に関しては、ランプの精の手下など、男性が踊るところが多いのが楽しかったです。こういった作品をたくさんこなすことで、定評のある女性コール・ドと比較して弱いといわれている男性のコール・ドの力がつくのではないかと思います。ビントレーが芸術監督に就任した時のことが楽しみです。だけど、この男性群舞大活躍シーンが1幕だけなのですよね。ホント、1幕が終わった時点では、この作品、すごくいいなと思ったのに。

新国立劇場バレエ団には、色々な才能がいるな、これだけの人材が揃っているのはさすがだと思いました。

やはり主役二人が好みに合わなかったのが残念です。山本さんは頑張っていたと思うけど、やんちゃなアラジンのキャラクターには少々ノーブルすぎるのと、パートナーリングが上手く行っていないところがありました。パートナーリングに関しては、もちろん本島さんの責任の部分もあると思います。本島さんは、そつなく踊っていたと思いますが、プリンセスという役柄がそもそもあまり内面のない役ということもあって、すごく空虚な感じをさせていて、二人の間に通い合うものを何も感じられませんでした。そういう意味では、ビントレーイチ押しの湯川さんのプリンセスを見てみたい気がします。アラジンのキャラクターは、小柄で敏捷な八幡さんが一番合っていそうです。

(ビントレーカラーと新国立劇場カラー)

一度観ただけでは判断しかねるところです。とても楽しくゴージャスでエンターテインメント性ある反面、尻すぼみの印象が強いのがもったいないのです。1幕のにぎやかで猥雑な市場と対比しての、3幕のエンディングのデザインが地味なのです。終幕が、新国立劇場が得意とする抑え目のパステルカラーの色合いで、本来あるべきエキゾチックさが薄められてしまいました。振付が基本的にクラシックバレエということも、その印象を強めています。ビントレーが本来作りたかったものを、従来の新国立=牧芸術監督カラーで薄味にしてしまったのではないかと邪推したくなります。

結論付けるなら、早く牧カラーを払拭して欲しい、という一言に尽きるでしょうか。改訂して、もっとビントレーらしい怪しさ、ブラックなユーモアを入れて行って欲しいというのが私の勝手な希望です。エンターテインメントとしては優れているので、早いうちの再演と改訂を望みます。

【振付】デヴィッド・ビントレー

【作曲】カール・デイヴィス
【指 揮】ポール・マーフィー
【舞台装置】ディック・バード
【衣 装】スー・ブレイン

【アラジン】
山本隆之

【プリンセス】
本島美和

【魔術師マグリブ人】
マイレン・トレウバエフ

【ランプの精ジーン】
吉本泰久

【アラジンの母】
難波美保

【サルタン(プリンセスの父)】
イルギス・ガリムーリン

【オニキスとパール】
高橋有里 さいとう美帆 遠藤睦子
江本 拓 グリゴリー・バリノフ 佐々木淳史

【ゴールドとシルバー】
川村真樹 西川貴子
貝川鐵夫 市川 透

【サファイア】
湯川麻美子

【ルビー】
厚木三杏 陳 秀介

【エメラルド】
寺島ひろみ 寺島まゆみ 中村 誠

【ダイアモンド】
西山裕子

岩田守弘さん出演「プロフェッショナル 仕事の流儀」放映日

ボリショイ・バレエのソリスト、岩田守弘さんが出演されるNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の放映日が決定しました。

プロフェッショナル 仕事の流儀
第104回 NHK総合テレビ 12月9日(火) 22:00 - 22:45
再放送 翌週12月16日(火)午前1時~1:44(月曜深夜) NHK総合テレビ(BSでの再放送もあり)

悔しさを、情熱に
~バレエダンサー・岩田守弘~

http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html

クラシックバレエの最高峰と言われる、ロシア・ボリショイバレエ団。そこで、旧ソ連圏以外で唯一の外国人ソリストをつとめる日本人がいる。岩田守弘(38)だ。19歳で単身、旧ソ連に渡り、外国人と契約する制度すらなかったボリショイに、執念と実力で入団を認めさせた。個性的な表現力と、高いジャンプ、正確な回転はボリショイのなかでもひときわ輝く。岩田は身長166センチ。長い手足でダイナミックなダンスを披露する世界レベルのダンサーの中では、異例の小柄さ。そのため、王子様のような主役は、踊れない。弱みである体型を逆に自分の強みとして練習に励んだ結果、誰よりも高く飛べるようになり、今やボリショイの「名脇役」として名をはせる。 この秋、3年半ぶりに新しい役が突然言い渡され岩田。ダンサーとして体力的に限界と言われる38歳の挑戦を追う。

岩田さんについての本「ボリショイ・バレエ―その伝統と日本人ソリスト岩田守弘」を読んで、ますます素晴らしい彼の人柄や生き方に魅せられ、熱い思いを感じた身としては、ぜひともこの番組は見なくてはならないと思います。ちょうどボリショイの来日期間中ですね。

2008/11/15

新国立劇場2009-2010シーズンラインアップの一部発表

今日の新国立劇場「アラジン」で配布されていたチラシに、2009-2010シーズンラインアップの一部が発表されていました。

いいニュースがひとつと、悪いニュースが二つです。

いいニュースから。

2010年9月から新国立劇場の舞踊芸術監督に就任予定のデヴィッド・ビントレー作品「カルミナ・ブラーナ」が再演されます。

2010年5月1日、2日、3日、4日、5日とゴールデンウィークの上演ですね。これは楽しみです。

悪いニュースその1は、

牧阿佐美版「椿姫」の再演です…。

2010年6月29日、30日、7月1日、2日、3日、4日と5回もやるんですね。例年この時期は私は海外逃亡しているので観ないと思いますが。新たに見直しを加えてバージョンアップするそうです。2009年9月にボリショイ劇場で上演されるそうなので、その前に何とかしないと、ね。

もうひとつは、
「くるみ割り人形」新制作版。もちろん牧阿佐美改訂振付。

退任まで粘りますね。今までのワイノーネン版のピンクピンクの甘い世界は良かったと思うんですけど。新国立での「こうもり」「タンホイザー」の舞台美術を担当したオラフ・ツォンベック氏によるおしゃれなクリスマスなんだそうです。牧改訂版は「ラ・バヤデール」「ライモンダ」「白鳥の湖」に続き4本目ですか。はあ。

2009年12月20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日です。


この顔ぶれを見る限り、来シーズンは多分プルミエのセット券は買わないと思います。マイダンサーセットにしようかと。

《奇才コルプの世界》詳細発表

光藍社さんからDMが来ました。その中にようやく、「奇才コルプの世界」の詳細が載っていました。

http://www.koransha.com/ballet/kolb_gala2009/index.html

キャストは結局コールプ、ユリア・マハリナのほか、オクサーナ・シェスタコワ、ナタリヤ・マツァーク(キエフ・バレエ)、エリサ・カリッロ・カブレラ(ベルリン国立バレエ)、ヴィクトリア・クテポワ(マリインスキー・バレエ)、ヴィクトル・イシュク(キエフ・バレエ)、ミハイル・カニスキン(ベルリン国立バレエ)、オグルシャン・ボロヴァ(シンシナティ・バレエ)、草刈民代、となりました。

ナタリヤ・マツァークはミハイロフスキー・バレエの「海賊」への客演が決まったとはいえ、これだけのメンバーが1日のために集まるのは凄いですね。

コールプ出演作品

『白鳥』
[音楽]C. サン=サーンス [振付]R. パクリタル
イーゴリ・コルプ

『デュエット』
[音楽]A. コレッリ [振付]D. ピモノフ
ヴィクトリア・クテポワ、イーゴリ・コルプ

『レダと白鳥』
[音楽]J. S. バッハ [振付]R. プティ
草刈民代、イーゴリ・コルプ

『ザ・グラン・パ・ド・ドゥ』
[音楽]G. ロッシーニ [振付]C. シュプック
エリサ・カリッロ・カブレラ、イーゴリ・コルプ

『シーソーゲーム 〜ブランコのふたり〜』
[音楽]J. S. バッハ、C. ヴァルガス [振付]R. パクリタル
ユリア・マハリナ、イーゴリ・コルプ

そのほか
『道』 音楽:J.マスネ 振付:D.クリャービン ナタリア・マツァーク

『眠れる森の美女』 ヴィクトリア・クテポワ、ヴィクトル・イシュク

『海賊』 オクサーナ・シェスタコワ、オグルシャン・ボロヴァ

『グラン・パ・クラシック』 ナタリア・マツァーク、ミハイル・カニスキン

なお、草刈民代さんの「エスプリ」は、希望の人のみに送った「エスプリ」専用DMでの受付が好評につき、オーチャードホールでの2公演は残席が少ないそうです。そんなのあったなんて。私は結局Bunkamuraのチケットメイト先行で取りました。

2008/11/14

アリーナ・ソーモワがマリインスキーのプリンシパルに!?

けいちかさんのサイトで教えていただいたのですが、アリーナ・ソーモワがマリインスキーのオフィシャルサイト(英語)の、プリンシパルの欄に名前が書いてあります。また、一度名前が消えて引退したと思われていたジャンナ・アユポワの名前も復活しています。

http://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/

驚きのあまり言葉になりません。

ソーモワの教師チェンチコワ女史は、夫君のワジーエフがミラノ・スカラ座バレエの芸術監督に就任するに当たり、スカラ座のミストレスになるそうです。その前に凄い置き土産をしていきましたね。

きっと各地のバレエフォーラムがこれから数日間、面白いことになるんじゃないかと思います。

と思ったら、早速Ballet.coとBallet Talkでは話題になっていますね。12月にはマリインスキーのロサンゼルス公演もありますし、もっと盛り上がることでしょう。

********
なお、ゆうさんのサイトで教えていただきましたが、クリエイティブ・コアから出ている「世界のプリマバレリーナたち/ヴァリエーション・レッスン」シリーズ、ロパートキナ、ヴィシニョーワに続く第3弾は、

オブラスツォーワ/ノーヴィコワのヴァリエーション・レッスン」「ソーモワ/テリョーシキナのヴァリエーション・レッスン

だそーです。テリョーシキナの踊りはアカデミックなので観てみたいな、と思いますが残りは微妙…(オブラスツォーワはいいバレリーナですし、ノーヴィコワも最近伸び盛りで良いですけどね)
HMVで予約できるようです。2009年1月21日発売予定。

「世界のプリマバレリーナたち/ヴァリエーション・レッスン」は、すでに発売されているロパートキナ編、ヴィシニョーワ編が2枚とも、とても素晴らしい出来で、役作りをどう行っているか、演技についての考え、作品についての考え、そうやってレッスンしていけばいいかについて深い示唆がありました。果たして、これから出る2枚にはそういうものがあるのでしょうかねえ。

世界のプリマバレリーナたちVol.1 ヴィシニョーワのヴァリエーションレッスン世界のプリマバレリーナたちVol.1 ヴィシニョーワのヴァリエーションレッスン
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Kaoruさんが以前コメントされていた、「カイゼル髭のような八の字ジュッテ」という表現が今でもツボにはまっています。軸の定まらないフェッテとか、ひどく音楽性に欠如しているバランシンとか…つっこみどころを上げるときりがありませんが、このへんで。

Kings of the Danceのリハーサル動画

ニコライ・ツィスカリーゼ、ヨハン・コボー、イーサン・スティーフェル、アンヘル・コレーラというトップスターの共演で2006年に話題を呼んだ「Kings of the Dance」ですが、メンバーを入れ替えて、ロシア、ウクライナのツアーを行っています。

オリジナル・メンバーではニコライ・ツィスカリーゼだけが残り、ボリショイのドミトリー・グダーノフ、ABTのホセ・カレーニョとデヴィッド・ホールバーグ、そしてNYCBのホアキン・デ・ラ・ルースが入りました。

スケジュールは以下の通りです。

ノボシビルスク (on November 12,13),エカテリンブルグ (on November 15,16), Chelyabinsk (on November 17), ウファ (on November 18)

“For Four” クリストファー・ウィールダン
デヴィッド・ホールバーグ ホセ・カレーニョ ホアキン・デ・ラ・ルース ニコライ・ツィスカリーゼ

「ザ・レッスン」フレミング
教師- ドミトリー・グダーノフ(12, 15, 17), ホアキン・デ・ラ・ルース (13, 16, 18),
生徒 - ニーナ・カプツォーワ(ボリショイ・バレエ)
ピアニスト -イリーナ・ジブローワ

「シナトラ組曲」- ホセ・カレーニョ
「夢の中の日本」 (アレクセイ・ラトマンスキー)- ドミトリー・グダーノフ
“The dance of blessed shower” (フレデリック・アシュトン) - デヴィッド・ホールバーグ
“Five variations on the theme”David Fernandez - ホアキン・デ・ラ・ルース
「カルメン・ソロ」(ローラン・プティ)ニコライ・ツィスカリーゼ

キエフ (on November 23,24)  オデッサ (on November 25)

“For Four” クリストファー・ウィールダン
デヴィッド・ホールバーグ ホセ・カレーニョ ホアキン・デ・ラ・ルース ニコライ・ツィスカリーゼ

「ザ・レッスン」フレミング
教師- ドミトリー・グダーノフ(12, 15, 17), ホアキン・デ・ラ・ルース (13, 16, 18),
生徒 - Gudrun Boesen(デンマーク・ロイヤル・バレエ)
ピアニスト -イリーナ・ジブローワ

「シナトラ組曲」- ホセ・カレーニョ
「夢の中の日本」 (アレクセイ・ラトマンスキー)- ドミトリー・グダーノフ
“Dance of the Blessed Spirits” (フレデリック・アシュトン) - デヴィッド・ホールバーグ
“Five variations on the theme”David Fernandez - ホアキン・デ・ラ・ルース
「カルメン・ソロ」(ローラン・プティ)ニコライ・ツィスカリーゼ

なお、デヴィッド・ホールバーグは、アシュトンの“Dance of the Blessed Spirits”を踊るにあたって、アンソニー・ダウエルから指導を受けたそうです。

そしてクリストファー・ウィールダンがこの「Kings of the Dance」のために作った作品「For Four」をツィスカリーゼ、デ・ラ・ルース、ホールバーグ、カレーニョがリハーサルする動画がアップされていました。モスクワで開催された、マスコミ向けの公開リハーサルのようで、カメラのシャッター音がしていますが、よく撮れている動画で、とても素敵です。デヴィッドってやっぱり美しいですね。そしてニコライも、まるで女性のようなしなやかさが健在でした。

それから新聞記事もいくつかあります。全部ロシア語ですが…。

http://www.vremya.ru/2008/208/10/216668.html

http://www.kommersant.ru/doc-y.aspx?DocsID=1054852

メンバーが交代しても豪華な面々なので、いつか日本で観ることができればいいなって思うのですが。

ついでに、昨年の「Kings of The Dance」のニュース動画を見つけました。このときは、セルゲイ・フィーリンが「ザ・レッスン」に出演して、生徒を絞め殺してしまう変態教師役を演じたのですよね。生徒はスヴェトラーナ・ルンキナ。この作品は、ロイヤル・バレエのレパートリーで、今シーズンは、生徒役をチェ・ユフィさんも踊ることになっています。

http://news.ntv.ru/119567/

********
フィーリンつながりで、ボリショイ・バレエ2008ブログの「明るい小川」の動画も紹介しておきます。
http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/109616187.html
画質が悪いのが残念ですが、フィーリンの素敵なシルフィード姿を見ることができます。これが彼のボリショイとの最後の来日かと思うと寂しいですね。でも作品そのものは本当に楽しそう!

2008/11/12

ニューアドベンチャーズ「ドリアン・グレイ」の再演/サドラーズ・ウェルズの2009年のラインアップ

ニューアドベンチャーズのサイトで告知されていましたが、今年の8月に初演されたマシュー・ボーンの「ドリアン・グレイ」の再演が早くも決定しました。

http://www.new-adventures.net/news.php?id=34

2009年7月7日から19日まで、サドラーズ・ウェルズ劇場です。初演の時と同様、2週間と期間は短めですね。

初演の時には、初日よりも前にすべての席がソールドアウトとなった公演です。というわけで、早くもチケットが売り出されていますね。

http://www.sadlerswells.com/show/Matthew-Bournes-Dorian-Gray-09

なお、サドラーズ・ウェルズでは、11月3日に、改築10周年を記念したガラが開催され、シルヴィ・ギエム、カルロス・アコスタ、ピナ・バウシュのヴッタパール舞踊団、フォーサイス・カンパニーなど錚々たるメンバーが出演しました。ニューアドベンチャーズからは、リチャード・ウィンザーとアーロン・シルズが「白鳥の湖」のザ・スワンと王子のパ・ド・ドゥを踊ったとのことです。二人とも、それぞれの役を踊るのは初めてでした。

残念ながら、このガラはほとんどが招待客で、2階席のみが一般に売り出されたようです。
リハーサルの写真があります。
http://www.new-adventures.net/news.php?id=33

*******

また、サドラーズ・ウェルズ劇場の2009年のラインアップとしては、主なものとして以下の公演があります。海外からのカンパニーは比較的少ないですが、どの公演も魅力的ですね。

Agnes Oaks & Thomas Edur: Fri 30 Jan
http://www.sadlerswells.com/show/Oaks-Edur-Celebration
イングリッシュ・ナショナル・バレエの看板ダンサー、アグネス・オークスは今シーズン限りで引退するのですよね。1990年にこの二人が結婚して以来のパートナーシップです。他にENBのダンサーが多数出演

Sylvie Guillem, Robert Lepage and Russell Maliphant Eonnagata
26th February to 8th March
http://www.sadlerswells.com/show/Eonnagata
衣装デザインは、アレクサンダー・マックイーンだそうです。

American Ballet Theatre「白鳥の湖」: Wed 25 to Tue 31 Mar
American Ballet Theatre「海賊」: Thu 2 to Sat 4 Apr
Coliseum での公演。
http://www.sadlerswells.com/show/American-Ballet-Theatre-Coliseum

Russel Maliphant: Tue 7 to Sat 11 Apr
two : four : ten
http://www.sadlerswells.com/show/Russell-Maliphant
Adam Cooper, Thomas Edur, Dana Fouras, Agnes Oaks, Daniel Proietto, Ivan Putrov and Russell Maliphant
Coliseum での公演。Dana Fourasは「Push」の初演ダンサーです。アダム・クーパーは何を踊るのでしょうか?

Birmingham Royal Ballet: Tue 14 to Sat 18 Apr
http://www.sadlerswells.com/show/Birmingham-Royal-Ballet-Coliseum
Coliseum での公演。「ペンギン・カフェ」「セレナーデ」「エニグマ・ヴァリエーションズ」のトリプル・ビル(Pomp and Circumstances)とビントレー版「シルヴィア」

Focus on Forsythe: Mon 20 Apr to Sun 3 May
http://www.sadlerswells.com/show/The-Forsythe-Company-You-Made-Me-a-Monster
「You made me a monster」「Decreation」新作二つ

Northan Ballet Theatre 19 to 23 May 2009
http://www.sadlerswells.com/show/Northern-Ballet-Theatre-09
ミックス・ビル、「ロミオとジュリエット」(衣装と装置のデザインは、マシュー・ボーン作品で有名なレズ・ブラザーストーン)

English National Ballet: Tue 16 to Sat 20 Jun
http://www.sadlerswells.com/show/English-National-Ballet
 「Ballet Russes」(「レ・シルフィード」、「シェヘラザード」「薔薇の精」「牧神の午後」「瀕死の白鳥」「アポロ」「春の祭典))
「春の祭典」はニジンスキー版なのでしょうか?気になります。

Carlos Acosta and Guest Artists 22 to 25 Jul 2009
http://www.sadlerswells.com/show/Carlos-Acosta-and-Guest-Artists
Coliseum での公演。他の出演者は今のところ未定。

Adam Cooper's Shall We Dance A Tribute to the Music of Richard Rodgers: Thu 23 Jul to Sun 30 Aug
http://www.sadlerswells.com/show/Adam-Coopers-Shall-We-Dance
Shall We Dance tells the story of one man's extraordinary quest to find true love. His panoramic voyage transports us from the Orient to the Wild West by way of Russian folk dance, New York jazz and the delirious waltzes of a Viennese ballroom.
ということで、アダム・クーパーの「危険な関係」以来の振付作品ですね。

ボリショイのラトマンスキー芸術監督の講演会/イワン・ワシリエフ動画

ボリショイ・バレエ芸術監督アレクセイ・ラトマンスキー氏の講演会が、開催されます。
日本語通訳付き

期日 12月2日(火)18:30-20:30
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス26号館地下・多目的講義室(早稲田大学正門前の大隈記念タワー)
入場無料・予約不要(ただし先着80名)

名称は講演会ですが、鈴木晶氏が聞き手となって、インタビュー形式で行うとのことです。

主催 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE舞踊研究コース
協力 ジャパン・アーツ

お問い合わせ先 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE
169-8050 新宿区西早稲田1-6-1
Tel & Fax 03-5286-0808

おそらくは「明るい小川」の振付などについての話になるのではないかと思います。来シーズンからラトマンスキーはABTに移るので、ボリショイの芸術監督としての話を聞けるのは、これと、プレパフォーマンストークでしょうね。

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ボリショイ・バレエ2008年ブログには、「ドン・キホーテ」で主演するイワン・ワシリエフのコメント動画が上がっています。まだ若い彼、可愛いですね。インタビュー記事も近日中に載るかしら?

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/109449995.html

2008/11/11

シュツットガルト・バレエ団 キャスト変更

NBSのシュツットガルト・バレエ団サイトに、キャスト変更のお知らせが掲載されました。

エレーナ・テンチコワとニコライ・ゴドノフは怪我で降板ということだそうです。早い回復を祈ります。
以前お知らせした、オフィシャル・サイトに載っていた変更が反映されたというわけですね。

23日は、ジェイソン・レイリーがカラボスをマチネ・ソワレとも踊ります。しかも翌24日は王子ということでなかなか大変ですね。
怪我などありませんように!

http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/11/post-13.html

シュツットガルト・バレエ団 キャスト変更のお知らせ

2008年11月11日 11:15
本日(11/11)付けで、シュツットガルト・バレエ団よりキャスト変更の連絡が入りましたので、お知らせいたします。
11月23日(日)6:00p.m.の「眠れる森の美女」でカラボスを演じる予定となっていたニコライ・ゴドノフと11月29日(土)の「オネーギン」でタチヤーナを演じる予定となっていたエレーナ・テンチコワは怪我のため来日できなくなりました。両名に代わって、11/23(6:00p.m.)のカラボスはジェイソン・レイリーが、11/29のタチヤーナはスー・ジン・カンが演じます。何卒ご了承ください。


■「眠れる森の美女」 11月23日(日) 6:00p.m.
オーロラ姫:アリシア・アマトリアン
王子:フィリップ・バランキエヴィッチ
カラボス:ジェイソン・レイリー

■「オネーギン」 11月29日(土) 3:00p.m.
オネーギン:ジェイソン・レイリー
タチヤーナ:スー・ジン・カン
レンスキー:マリイン・ラドメイカー

※上記の配役は2008年11月11日現在の予定です

ダンソマニ日本版に、パリ・オペラ座、ガルニエの座席表

パリ・オペラ座、特にガルニエの座席位置の表示は非常に判りにくくて、チケットが届いても自分の席がどこにあるのか全然わからないのが不便でした。

何回か、実際にガルニエでバレエを観ているというのに、席番号だけではやっぱりどこになるのか、見当もついていませんでした。

そこで、ダンソマニ日本版のモデレーターのmizukoさんが、ガルニエの座席表を作成してくださいました。とても判りやすい力作です。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=3860&sid=87761a782095b41bf3cbb908f33e091b

年末の「ライモンダ」のチケットは今はほぼ売り切れですが、時々戻りチケットも出てきているようなので、この座席表を参考にすると良いと思います。

(で、やっぱりチケット代の高い大晦日のジャン・ド・ブリエンヌがデュケンヌというのはやめてほしい…)

芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング

芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング (単行本)
ジョアン シェフ バーンスタイン (著), 山本章子 (翻訳)

芸術・文化事業を成功に導くマーケティングを明快に語る クラシック音楽、演劇、オペラといった芸術ビジネスの市場は縮小する一方だと言う人がいる。余暇の過ごし方の多様化や競争の激化、若者の芸術離れを嘆く人もいる。だが、本当にそうだろうか? 今日、多くの芸術団体が苦境にさらされている元凶は、作品の問題ではなく、マーケティングの不足ではないだろうか。世界には、効果的なマーケティング戦略によって観客数の劇的増加を実現した団体がいくつもあるのだ。 本書は、基本的・現代的なマーケティング戦略を活用し、芸術ビジネスを成功に導く効果的な方法を提示する。

最近、バレエやクラシック音楽の公演のチケットが売れていないという話を耳にします。もっと深刻なのが米国であって、いうまでもなく、サブプライム危機に端を発した米国の金融危機により、オペラやバレエへの大口寄付を行っていた金融系のスポンサーや、大金持ちの皆様が、そんなところに寄付を行うような余裕がなくなったということもあるでしょう。

これとそれが関係するのかはわかりませんが、2009年シーズンからニューヨーク・シティ・オペラのジェネラル・マネージャーとアーティスティック・ディレクターに就任する予定だった、現パリ・オペラ座総裁のジェラール・モルティエ氏が突如辞退を発表するということもありました。モルティエ曰く、「契約に合っただけの予算がない。現在の予算では固定費だけでなくなってしまう。フランスの地方カンパニー程度の予算でまともなことはやれっこない」ということで、詳しくは以下のニューヨークタイムズの記事を読んでいただければと思います。当初の予算は6,000万ドルだったはずなのに、3,600万ドルに減らされてしまったということのようです。

http://www.nytimes.com/2008/11/08/arts/music/08oper.html?_r=2&ref=music&oref=slogin&oref=slogin

もちろん、予算上の問題だけではないということは聞こえてくるわけですが、せっかく「ブロークバック・マウンテン」のオペラ版など大胆な構想があっただけに残念です。

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おっと、大幅に話がずれました。

この本の趣旨は、どうやったらより多くの観客が劇場に足を運んでくれるのか、お金を落としてくれるかということについて考察するというものです。実際に劇場や芸術団体がマーケティング上の工夫を行うことによって、いかに成功したかという実例(欧米、特に米国が大部分を占めています)がたくさんあげられていて、それらの実例を読んでいるだけでも面白いのです。サンフランシスコ・バレエやジョフリー・バレエなど、バレエ団の実例もあります。

劇場のマーケティング戦略について、色々な角度から考察をしています。まずは現状の分析と可能性。観客の特性。芸術を鑑賞することで、観客にはどのようなメリットがもたらされるのか。プロモーションの方法。チケットの値段のつけ方。そしてインターネットの活用方法。ブランドの確立。観客ロイヤリティの築き方。そして観客に芸術鑑賞の経験をいかに豊かにするのかという顧客サービスの観点。
これらについて、もちろん多くの劇場や団体は考察しているでしょう。しかしながら、実践に移されているところは少ないのではないかと思いました。

すでにあるマーケティングのモデルを頭の中で整理できるし、それを芸術分野にあてはめると実際どうなるのか、という事例の話をうまく結び付けているので、わかりやすいと思います。

面白いな、と思った点を以下に挙げていきます。特に、その公演に関心のない人でも友達に誘われれば足を運ぶことがある、値段を下げたからチケットが売れるとは限らない、チケットが交換できることや、途中で退会できることでかえって定期会員が増えた、といった実例はとても興味深いです。

芸術鑑賞のトレンドについて
・定期会員からシングルチケットへ。特に若い人は、何ヶ月も先のチケットを買うことには躊躇してしまっており、定期会員はどこの劇場でも減っている。
・チケット価格の問題 調査によれば、価格の優先順位というのは実際には低い。関心を持たない公演いついては、半額になっても関心を持たない。最高の経験を味わえるのなら大半の人は喜んでチケット代を払う。
・ITの発達により時間がお金になるようになった。しかしほとんどの芸術は、ある決まった時間に特定の場所で上演されるし、何ヶ月も前からチケットを買わなければならない。 

新しい観客層を開拓するための試み
・出会いを求めている独身者向けの公演。ペア優待がよくあるが、かえって独身者を遠ざけてしまっている。芸術鑑賞には社交の要素が高い。
・高学歴で所得の高い人が多いゲイ&レズビアン、高齢者などをターゲットにする。外出するのが億劫と考えているお年寄り向けに、送迎用のタクシーの割引を用意するイギリス文化振興会の「お出かけプログラム」など。また、幼児と祖父母というのに目を向け、幼児向けのプログラムを開催しているのがニューヨークフィル。

芸術鑑賞のメリット
文化活動に熱心でない人の場合には、誰に招待されたかによって参加するかどうかを決めていることが多い。音楽や舞台そのものより、個人的な関係維持、強化のために利用する人が多い。チケットをWebで購入する時に、招待したい友達のメールアドレスを入力するORBITというシステムが成功している。ボストン交響楽団などが利用している。

会場や作品、コミュニケーションについて
面白い企画としては、ピッツバーグ交響楽団の「大騒ぎ交響楽」というのがある。音楽にユーモアと刺激的な外見をプラスした短いコンサート。社交生活を活発にする機会を与えながら作品を紹介する。
マンチェスター交響楽団の「スーパーマーケット交響楽」では、スーパーの買い物客が「スーパーマーケット交響曲」という曲の演奏で歓待された。鍋のふたや木のスプーン、ショッピングカートやスーパーの商品と楽器の両方を使っての演奏を行った。スーパーだけでなく、病院やパブ、オフィスなどにも突然交響楽団が現れた、

観客を説得するとは
宣伝に使われる形容詞が正確でないために、作品を不満に思う観客が出てきてしまう。コンサートに行こうと思わせるような宣伝は少ない。そのコンサートが他とどう違うか、その音楽を聴けばどんな風に感じるかといったことには触れられていないで、単に素晴らしいと言うばかり。
宣伝文句の好例として、映画「シャーロットのおくりもの」に出てくる、クモのシャーロットが、売られてしまう運命のブタ、ウィルバーに書いたコピーがある。「たいしたブタだ!」の一言。この言葉が大評判となって、ウィルバーは助かる。

顧客ロイヤリティを築く
定期会員制が多くの団体で揺らいでいる。誰もが購入をぎりぎりまで待つようになったし、定期会員の比率は年々低下している。若い人が芸術に関心を持たなくなったためだといわれるが、そんなことはなく、ライフスタイルに合ったものなら熱心に鑑賞する。
定期会員に向けてのメリットを提供することがひとつ。チケット交換にも融通が利くようにしている団体は増えている。同じ公演の別の日に交換するだけでなく、別の作品にも交換できるようにしている。また、一旦定期会員になっても、不満があれば気軽に退会して残りのお金を返してもらうことができるようにしているところも。そのような制度を導入しても実際にキャンセルする人は少なく、定期会員は増えたという実例がある。観客自身の記念日と結び付けることなども効果的。

さらに、シングルチケットの購入者に対しても、都合が悪くなった場合にはチケットを取り替えられるというシステムを取り入れている劇場もある。サンフランシスコの調査では、公演の鑑賞頻度が下がった理由として、回答者の40%が、予定を立てるのが難しいからだと回答している。予定にあわせてチケットを取り替えれれば、もっと買いやすくなる。

芸術鑑賞の経験をより豊かに
劇場のミスによりダブルブッキングが起きてしまい、せっかくの記念日を台無しにされた家族がいた。しかも、長年の定期会員である。不愉快な経験に怒った観客は定期会員の継続をやめるという手紙を送り、地元の新聞にも投稿をした。それに対して劇場は誠意ある対応を行い、別の日のチケットを用意してスタッフが一家を入り口で出迎えた。落胆を喜びに変えることによって、その定期会員は多額の寄付をしたという実例がある。
顧客が、チケット売り場のスタッフや案内係をはじめとする人間と接触し、さらにウェブサイトやeメール、ダイレクトメールといったコミュニケーションと接触するたびに、その人の満足度は影響を受ける。
芝居、交響曲、ダンスあるいはオペラの公演についての顧客の経験は、幕が上がった時に始まるのではなく、最後の拍手と共に終わるのでもない。潜在的な顧客が組織の提供する公演を初めて意識した時に始まるものである。

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その劇場なり、芸術団体(楽団、バレエカンパニー等)の公演を観客が知り、芸術を身近なものだと感じてもらい、そしてその公演に彼らが定期的に足を運ぶようになり、彼らから長い間愛されるためには何をすべきか、ということを考え、実践することがマーケティングなのだと思う。チケットを買いやすくすることは、その中でも大きな要素のひとつ。

芸術に足を運ぶのは、芸術を楽しみ(時には学び)、そしていい気持ちになりたいから。だから、どにようにすることが観客にとって快適なことであり、末永くつきあってもらえるかを、芸術主催者やスタッフは考えなくてはならないというのが大きな感想です。

バレエに関しては、定期会員制を敷いているところは実際には少なくて、NBSのバレエの祭典会員と、新国立劇場のシーズンチケット&クラブ・ジ・アトレくらいでしょう(他にもあるかもしれませんが)。一シーズン分をシーズン開始前に日程まで決めて買わなければならない新国立劇場のシーズンチケットは、割引率は大きいですが、実際にはかなり不便です。チケットの交換は一切できないからです。バレエの祭典会員は、公演数が多いということもあって、金額は張りますが、公演の数ヶ月前に日程の都合を聞いてもらえるので、こちらの方が観客の利便性に配慮した会員制だと思います。

ただ、この本にも書かれている通り、特に社会人は自分の予定を立てづらいということがありますので、定期会員にはなりにくいです。バレエの公演に男性が少ないというのも、バレエは上演時間の関係もあり、平日でも6時半スタートが多くて、会社勤めの人、特に男性は行きづらいということがあるでしょう。シングルチケットの購入者にも今後はある程度便宜を図ることが必要になってくると思われます。

芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング
山本章子

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2008/11/10

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のライブ音源が無料でダウンロードできる!

日経パソコンのPC Onlineの記事で見つけたのですが、なんと太っ腹にも、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が創立120周年を迎えた記念として、ラジオ局Radio4のウェブサイト経由で10曲の交響曲のライブ録音を無料配布しているのです。

http://kco.radio4.nl/?page=home&lang=en

しかも、mp3のファイルをダウンロードさせてくれるというサービスぶり。もちろんiPodなどにも転送できます。CDに焼くユーザーのためにわざわざPDFファイルでCDジャケットまで用意されているというからすごい。

ラインアップは以下の通り。ヤンソンスやアーノンクール、ミョンフンといった名指揮者の演奏を無料でダウンロードできるのは本当に美味しいです。ライブ録音なので少々のノイズはあります。

1. シューベルト:交響曲第8番(第7番)「未完成」  ニコラウス・アーノンクール指揮(1997年)
2. ベートーヴェン:交響曲第2番 マリス・ヤンソンス指揮(2002年)
3. メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」 キリル・コンドラシン指揮(1979年)
4. フランク:交響曲ニ短調 マリス・ヤンソンス指揮(2004年)
5. マーラー:交響曲第1番「巨人」 レナード・バーンスタイン指揮(1987年)
6. ドヴォルザーク:交響曲第8番 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮(1990年)
7. サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン」 チョン・ミョンフン指揮(2005年)
8. シベリウス:交響曲第2番 マリス・ヤンソンス指揮(2005年)
9. ブルックナー:交響曲第8番 マリス・ヤンソンス指揮(2005年)
10.ブラームス:交響曲第2番 マリス・ヤンソンス指揮(2004年)

上記の音源は11月24日までの期間限定で公開なので急ぐべし、です。名前やメールアドレス等を入力する必要がありますが(確認のメールが来ます)、方法はすごく簡単です。ただファイルが圧縮されていないので、ダウンロードには結構時間がかかります。

2008/11/09

ゲルギエフ、グルジアとロシアの紛争について語る

マリインスキー劇場の芸術監督で、指揮者のヴァレリー・ゲルギエフは、マリインスキー管弦楽団の米国ツアーでマイアミ・ビーチにいるところを、ニューヨークタイムズにインタビューされました。

http://www.nytimes.com/2008/11/08/arts/music/08gerg.html?_r=1&hp&oref=slogin

ゲルギエフは、今年8月に南オセチア自治州の州都Tskhinvaliにて演奏会を行い、グルジアの攻撃を激しく非難しました。ロシア語と英語の両方で、彼はグルジアを批判し、ロシアを救世主として讃えました。世界でもっとも有名なオセチア人であるゲルギエフは、ペテルブルグのキーロフオーケストラを率いて、5日間の戦闘における死者たちを弔う追悼コンサートを行いました。このできごとは、クレムリンのプロパガンダであるという強い印象を世界に与え、西側世界ではこの戦闘の悪役とされているロシアを支持するゲルギエフに対して、非難の嵐が巻き起こりました。

3ヶ月が経過した今も、ゲルギエフは、自身の役割に誇りを持っているようです。彼が言うには、グルジアは自衛ではなく、無差別攻撃を行っていたとのことです。どちら側に原因があったかは、今もって論争が続いています。

ゲルギエフは、グルジアと、サカシヴィリ大統領を激しく非難しました。グルジアの攻撃を、予想はされていたものの、実際に起きるとは思っていなかったという意味で真珠湾攻撃になぞらえました。そして、彼を批判する者たちは、安楽椅子で高みからコメントしているのだと。

「ひとつ明らかなのは、グルジアは眠れる街を爆撃したということです。誰もが今はそれを知っています。グルジアの大統領は、力づくで奪い取ろうとしており、市民がどれほど殺されようと彼には関係のないことなのです」
「どのようにして始まったことかが大事なのです。もしパンドラの箱を開けてしまったら、その中に蛇が入っていたとしても叫ぶべきではありません」

グルジア側は、 ロシアは侵略を準備しており、グルジアの村を攻撃していたという証拠があり、自国の攻撃は防衛的なものであると主張しています。

9日から始まる、エイヴァリー・フィッシャーホールで行われるニューヨーク公演でゲルギエフは、有名ではないバレエ音楽集から始まり、月曜日には「ロミオとジュリエット」を指揮します。16日は、「三つのオレンジへの恋」のコンサートヴァージョン、17日には映画音楽プログラムを指揮します。そして来年3月には、ロンドン交響楽団とともにプロコフィエフの交響曲やコンチェルトのプログラムを上演します。来シーズンには、ニューヨークフィルと、3週間のストラヴィンスキープログラムを上演する予定です。ニューヨークの人々に、まだあまり知られていない舞台作品や映画音楽を紹介する機会と考えているとのことです。

今までもゲルギエフは、北オセチアで起こった悲劇や、日本の震災の被害者のためのチャリティコンサートを開いてきました。

しかし、8月21日の南オセチアでのパフォーマンスは、一部のコメンテーターからは厳しい批判が寄せられました。このコンサートの光景自体がシュールなものであったと。暗闇に包まれた街のなかで、コンサートが行われた場所だけは光に包まれていました。すぐ近くのグルジアの村からは、おそらくロシア軍によって火が放たれた家からの煙が昇っていました。このコンサートはロシア中で放映され、ショスタコーヴィチの交響曲7番「レニングラード」が演奏されたことで、第二次世界大戦において、ドイツ軍に占領されたレニングラードでのロシア人の苦難に重ねられ、ナショナリスト的なメッセージを伝えていました。

Forbes.comにおいて記者は、「南オセチア人は罪のない犠牲者でロシア軍は輝く鎧を着けた騎士、グルジアのサーカシヴィリ大統領はヒトラーに似ていなくもない口ひげを生やしている」と書きました。これに対して、ロンドン交響楽団は、ゲルギエフを支持すると表明しました。

「私は自分のしたことが正しいと100%確信しています」とゲルギエフは言いました。西側からの批判に対しては、「それがどうしましたか。私はオセチア人なのですよ」と答えました。

このコンサートがどのように実現したかについては、ロシアの一部である北オセチアの役人に接触し、現地を訪問したいと申し出たとのこと。クレムリンがコンサートの準備についてどのような役割を果たしたかについては、返事をかどわかしました。

ゲルギエフは、チャイコフスキーの交響曲5番、アンダンテという平和的な音楽から始め、チャイコフスキーの交響曲6番「悲愴」の死に支配されたフィナーレで終えたという事実を批評家たちが無視したと言い、プログラムの内容を擁護しました。交響曲「レニングラード」を上演したことに対する批判については、「ショスタコーヴィッチは悪を非難する意味でこの曲を書いたのです。彼は、私たちがこの世界で生きていく権利を護るための作品を考えていたのです」

また、プーチン首相との関係についての質問も出てきました。お互いの子供の名付け親であるという噂までささやかれているからです。「私たちは親しくはしていますが、友人ではありません」プーチンがサンクトペテルブルグの副市長であった1990年代からの知り合いであり、便宜を図ってもらったり、高価な贈り物をもらったこともないと彼は語りました。事実、ゲルギエフは20カ国から勲章を受けています。

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オセチアでの追悼コンサートを報道するニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080822/erp0808220808002-n1.htm

もうひとつ記事
「【音楽の政治学】廃墟のゲルギエフ 情報戦争に加担した巨匠」
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081019/erp0810191327005-n1.htm

政治と音楽は切り離して考えるべきものなのでしょうが、特にロシアでは、バレエも含めて密接にかかわってくる部分があるのでしょうね。

いずれにしても、このような情勢では、グルジア国立バレエの芸術監督であるニーナ・アナニアシヴィリが、再びロシアで踊るということは非常に考えにくいですね。残念なことです。

なお、ショスタコーヴィチの交響曲7番「レニングラード」ですが、
ソ連のプロパガンダを強く感じさせるとされてきましたが、1970年代後半に出された「ショスタコーヴィッチの証言」でこの作を「スターリンによって破壊され、ヒトラーによってとどめを刺された」レニングラードを意味すると書かれたるころ評価が変わり始め、現在では、ショスタコーヴィチはこの作品においてナチス・ドイツのみならずソ連政府の暴力をも告発しているのだ、という説が有力になりつつあるそうです(Wikipediaより)

個人的には、この曲そのものには、ソ連のプロパガンダに見せかけて実はスターリンも批判しているのではないかという解釈に賛成です。ショスタコーヴィチは、そんなに一筋縄で行くような作曲家ではないと思いますので。

でも、南オセチアのコンサートでの演奏における政治性の有無に関しては、当事者ではないので、なんともいえないところです。ただ言えることは、大義名分が何であれ、一般市民に犠牲を強いるような戦争はして欲しくないということ。

ABTの若手ダンサーがベンジャミン・ミルピエの作品を踊る公演

ニューヨークのJoyce Theaterで、「Benjamin Millepied-Danses Concertantes」という公演が、12月9日から14日まで行われます。

http://www.joyce.org/calendar_detail.php?event=197&theater=1

NYCBのプリンシパルで、最近ではパリ・オペラ座にも振付作品を多く提供しているベンジャミン(フランス語読みだとバンジャマン)・ミルピエの作品集なのですが、Joyce Theatreのサイトを見ると、出演者は皆ABTの若手ダンサーです。

Isabella Boylston, Sarah Lane, Maria Ricetto, Celine Cassone, Melissa Thomas, Nicole Graniero, Gemma Bond,
Alexandre Hammoudi, Cory Stearns, Eric Tamm, Luis Ribagorda, Tom Forster, Blain Hoven

このメンバーは、先日終了したシティセンター公演で注目された、有望な若手ダンサーばかりです。ソリストはサラ・レインとマリア・リチェットのみで、残りは全員コール・ドですが、「リラの園」に主演したメリッサ・トーマスやトム・フォースター、来シーズン「ロミオとジュリエット」のロミオ役に抜擢されて目下売り出し中のコリー・スターンズ、ソリスト候補のブレイン・ホーヴェン、Ballo della Reginaで加治屋百合子さんのパートナーに抜擢されたエリック・タム、元ロイヤル・バレエのジェマ・ボンド、そして個人的に注目している長身のアレクサンドル・ハムージ。メンバーが非常に魅力的です。

作品は、ミルピエの「28 Variations on a Theme by Paganini」と、新作。そしてバランシンの「ソナチネ」。Joyce Theaterのサイトにプロモーション用のYouTube動画が掲載されています。

Joyce Theaterはソーホーにあるコンテンポラリー・ダンスが多く踊られる小劇場で、近々のラインアップとしても、インバル・ピント・カンパニー、デズモンド・リチャードソン率いるComplexions Contemporary Ballet、ホセ・リモン・カンパニーなど、なかなか興味深いものがあります。

キューバ国立バレエの現在

BBCのサイトで、キューバ国立バレエの今についての興味深い記事がありました。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/7715781.stm

カストロのキューバ革命50周年でもあると共に、アリシア・アロンソがキューバ国立バレエ(の前身)を設立してからちょうど60年になります。

カリフォルニアからわざわざキューバ国際フェスティバルを観に来たバレエ愛好家のグループの一人、クララ・ユーストは、キューバ国立バレエは世界でも1,2を争うほどのレベルの高さであると語ります。「彼らは完璧なトレーニングを受けており、信じがたいほどの音楽性の高さと長い伝統があります。彼らはとにかく素晴らしくて、観る喜びを感じさせてくれます」

この記事では、プリンシパルで、ABTのホセ・カレーニョの弟であるジョエル・カレーニョのインタビューがあります。ホセに似ていますが、もっと色白で白人っぽい彼は、日本にもゲストで出演したことがありますよね。

「誰もが、タクシーの運転手ですら、クラシック・バレエ、バレエ団、そしてダンサーたちのことをよく知っています」「ステージに上がると、人々の温かさに、素晴らしい気持ちになります。誰もが自分のことを知っていて、自分が踊るのを観たがっていますから」

今では、海外からもキューバにバレエを学びに来るダンサーがいるほどだ。たとえばデンマーク・ロイヤル・バレエのプリンシパル、トーマス・ルンはここでのトレーニングは厳しく、肉体をよく使うものだと表現しました。

「彼らの回転技術は本当に驚くべきもので、空中で大技をやる方法も熟知しています。私はデンマークの伝統を学んでいて、そこではそういった技術はあまり重視されていなかったので、ここで学んだことはとても役に立ちました」

シーズンの初日には、アリシア・アロンソは舞台の上に二人の男性ダンサーによって導かれながら、一番長くて大きなスタンディング・オベーションを受けました。そして、大統領ラウル・カストロの隣の客席に座りました。フィデル・カストロ、ラウル・カストロ、そしてアリシアの三人によって、キューバでバレエが栄えることになったのです。

バレエ団の長年の教師であるロイパ・アラウホによると、「フィデルとアリシアは最初からお互いをよく理解していました。バレエ団が設立された頃、フィデル・カストロはキューバを国として発展させることに力を注ぎ、文化はその中でも大きな役割を果たすと考えていました」

アリシアも革命の熱心な支持者であり、アメリカで名声を得ていたにもかかわらず、バチスタ前政権が追放された時に彼女はキューバに戻ってきました。

ロイパ・アラウホは、革命後に農場や工場でバレエ公演を行い、古典バレエの語彙や技術を説明したことをよく覚えています。だからこそ、キューバの観客はバレエについてよく知っているのだと彼女は考えています。

「最初からフィデルはアリシアに、彼はキューバのバレエを全面的に支援し、とにかくよいカンパニーにして欲しいと伝えていました。それが今に至るまで私たちの目標です」

共産主義国家であるキューバは、旧ソ連と文化的な交流があり、バレエへの興味がそれゆえ強められました。かつてのソヴィエトのシステムのように、権力はダンサーたちの選抜を真剣に考えています。才能のある子供は、特別な学校で無料の教育を受け、バレエシューズにいたるまですべて国費で賄われます。

キューバ国立バレエ学校では、設備は充実はしていません。教師たちは伴奏用の音楽をテープやMP3のプレイヤーで持参します。しかしカルロス・アコスタやカレーニョ兄弟など、優れたダンサーがここから巣立っていきました。

キューバでは、画家や音楽家、そしてバレエダンサーなどの芸術家は自由に西側に行くことができます。ただし、野球選手などのスポーツ選手はこの限りではありません。スポーツ選手は海外でプロ選手となることは禁じられ、アマチュアでいなくてはなりません。

バレエダンサーになることで、名声を得ることができるという事実により、多くの男の子たちがダンスを学びたいと考えるようになって来ました。国立バレエ学校では、300人の生徒の3分の1近くは男子生徒です。「男の子たちは競争心が強いのです。彼らは、回りの空間を独占し、女の子たちの前で強く見せたいと考えています。だから、彼らはバレリーナと踊ると、強くてエレガントに見えたいと思い、美しいカップルとなります。」と教師は言います。

キューバはマッチョな国かもしれませんが、バレエはそれだけ高い地位にあり、他の国のように男子がバレエダンサーになりたいと思うことに対しての抑圧もありません。キューバ国立バレエには才能のあるバレリーナがたくさんいますが、21世紀におけるキューバのバレエの特徴は、男性ダンサーたちにあるといえるでしょう、とこの記事は締めくくっています。

****
ちょうど10月28日から11月6日まで、第21回キューバ国際バレエフェスティバルが開催されていました。
ゲストとしては、カルロス・アコスタ、デンマーク国立バレエのトーマス・ルンほか、ベルリン国立バレエのロナウド・ザフコヴィッチ、ボリショイ・バレエのニーナ・カプツォーワ、そしてスペインのフラメンコのカンパニー(クリスティーナ・オヨス、マリア・パヘスなど)、アルゼンチンのテアトル・コロンのダンサーらが出演していました。

アリシア・アロンソが復刻した「眠れる森の美女」についての記事があります。主演は、あの超絶技巧ペア、ヴィエングゼイ・ヴァルデスとロメル・フロメタ。浅黒い肌に白いカツラはちょっとミスマッチですね。
http://www.granma.cu/ingles/2008/octubre/juev30/ballet.html

ところで、この記事では、舞台を観ていたラウル・カストロが首相となっていますが、フィデルの代わりにラウルが首相と書かれていたのは今回が初めてだそうです。

ダンサーには自由に海外にいける特権があるというものの、それでも亡命するダンサーは後を絶たないということはちょっと考えさせられますね。しかし、先日マイケル・ムーアの映画「シッコ」を観たところ、貧しい国ではあっても医療費は無料で医療そのものも充実しており、無保険者が多くて医療をまともに受けられない人の多いアメリカと比較して天国であるかのように見えました。人の価値観は人それぞれですね、と本題からずれたお話です。

いずれにしても、キューバ国立バレエの「ドン・キホーテ」のDVDを観ると、特に男性ダンサーのレベルの高さには驚愕せずにはいられないでしょう。

追記:ロシアのRussia Today紙にも紹介記事がありました。
http://www.russiatoday.com/entertainment/news/33018

それによると、キューバ国立バレエでは、ここ数年間で40人ものダンサーが、海外ツアー中に亡命したそうです。カルロス・アコスタのギャラは一晩1万ドル(100万円)しますが、キューバ国立バレエのダンサーの月給は100ドル。バレエ団のダンサーにとって、踊ることは仕事ではなくて名誉であるとのこと。毎年、キューバ国立バレエ学校からは500人も卒業生が出るのに、バレエ団の団員数は100人と競争は激しいということだそうです。

「海外からは何回もオファーを受けたけど、キューバでのバレエの伝統こそが自分のものだと思うから、残っているわ。キューバには家族もいるし、私の国だから」とヴィエングゼイ・ヴァルデスは語っています。

2008/11/08

宮廷画家ゴヤは見た GOYA'S GHOSTS

宮廷画家ゴヤは見た GOYA'S GHOSTS
http://goya-mita.com/
監督:ミロス・フォアマン
脚本:ミロス・フォアマン、ジャン=クロード・カリエール
製作:ソウル・ゼインツ
製作総指揮:ポール・ゼインツ

ロレンソ神父:ハビエル・バルデム
イネス・ビルバトゥア/アリシア:ナタリー・ポートマン
フランシスコ・デ・ゴヤ:ステラン・スカルスガルド
国王カルロス4世:ランディ・クエイド

本当は「ブーリン家の姉妹」を観るつもりで友達と日比谷シャンテの前で待ち合わせることになっていたら、先に来ていた友達から、ものすごい混雑だという報告。なんでだろう、と考えたらその日は11月1日で1000円の日なのだった。二人とも前売り券を持っていたので、せっかくなので1000円で観られる作品を、ということで同じナタリー・ポートマン主演の「宮廷画家ゴヤは見た」を観ることに。

冒頭、すでにカルロス4世の宮廷画家として名声を手に入れているゴヤの作品を、聖職者たちが糾弾する。聖職者をまるで悪魔の化身のように描いているのではないかと。ところが、ただ一人ロレンソ神父は、ゴヤの作品を擁護する。そして、異教徒への異端審問を強化すべきだと主張する。弁舌の巧みな彼は、それまでもその口八丁ぶりでのし上がってきたのではないかと思わせる。

その異端審問の犠牲となったのが、ゴヤのモデルを務めたことのある15歳の少女、イネス。教会の天使の絵のモデルにまで使われた美少女の彼女が、兄弟と出かけた居酒屋で豚肉を食べなかったというだけでユダヤ教徒との疑いをかけられ、捕らえられて拷問され、無理やり異教徒の告白をさせられて投獄される。ロレンソの肖像画をちょうど描いていたゴヤと交流があることを知っていた、イネスの裕福な家族は、何とか彼女を救ってほしいとゴヤの元を訪ねるが…。

ゴヤといえば、「黒い絵」シリーズでもよく知られていて、子供のときに家族でマドリッドのプラド美術館で初めてそれらを観た時には、あまりの不気味さに泣き出しそうになった。これらは、フランス軍がスペインに侵入していった後に描かれた作品群で、ゴヤが聴覚を失ってしまった後のものである。フランス革命の余波による半島戦争などのスペイン国内の混乱を描いた。ゴヤの描いた作品の中には、批判精神が息づいており、この映画のエンディングにも使われている「カルロス4世の家族」では、国王一家の知性の欠如が風刺的に描かれている。だけど、ゴヤはあくまでも一人の画家であって、時代を動かす人ではなかった。

そしてこの映画の中でも、ゴヤは激動の時代を語り部のように語っていく狂言回しにすぎない。彼の、傍観者でしかない、少女一人救えなかった悲しみがじわじわと伝わってくるのだ。

なんといっても強烈なのがロレンソ神父を演じたハビエル・バルデム。ゴヤの芸術には理解を示す一方、異端審問を進め、さらに牢に捕らえられたイネスに子を産ませてしまう罰当たりな神父。教会を追放されてからはフランスに逃れ、今度はフランス革命側の高官に就任して、聖職者たちを異端審問の罪で断罪する。時代をたくみに渡り歩き、権力を手にしてきた俗物の彼は、長い囚われの生活から壊れてしまったイネスを精神病院に放り込んでしまうような人でなしの男だった。そんな彼でも、最後の最後には…というオチがあるのがこの映画の凄いところだと思う。そんなロクでもない人物にどこか人間的な魅力を与えてしまうのが、ハビエル・バルデムの演技力だ。

ゴヤもまた、過激な作風で知られながらも宮廷画家として召抱えられ、さらにフランス革命を支持していたが、スペイン人民の独立戦争を支持するという矛盾した立場に立っていた人物。そのような内的な葛藤があったからこそ、傑作を数多く生み出すことができたのではないかと思わせる。後半、フランス革命軍の将校となったロレンソと、ゴヤが「お前が売春婦だ」「いやお前が売春婦だろ」と言い合う。巧みに時代を渡っていこうとした二人は、ある意味似たもの同士だったのかもしれない。そしてスペインを王政から解放するとしつつ、結局は弟をスペイン国王に据えてしまったナポレオン。人間というのは、権力に弱いものなのだ。

笑えるエピソードがある。馬にまたがってモデルになるためのポーズを取った王妃に「綺麗に描いてね」って頼まれて描いた絵で、実際以上に王妃を醜く描いてしまう。得意げに完成させた絵を国王夫妻に見せるゴヤ。不満げに立ち去る夫妻。そして国王フェリペ4世は、ゴヤに下手なヴァイオリンを得々と聴かせる。心にもない「感動しました、素晴らしい」とお世辞を言うゴヤ。ここに彼の本質が現れている。

イネスを救ってやることができなかったゴヤは、革命軍によって解放された後のやつれきって壊れてしまった彼女に、魅入られるように惹きつけられるのだった。正気を失い、まだ若いはずなのに老婆のように成り果ててしまったイネスだが、聖女のようにも見えてくる。ナタリー・ポートマンの熱演は、強烈な女優魂を感じさせる。彼女の腕に抱かれた誰の子かもわからない赤ん坊、荷車に引かれていくロレンソの死体、そしてその後を追うゴヤ。イギリス軍の将校の横に佇み艶然と微笑みながら死刑執行を見守るイネスの娘アリシア。なんとも凄まじい、地獄のようなラストシーンが、大団円のようにも思えてくる。それだけ狂気のみなぎる時代だったのだ。ヘビーな内容の作品だが、映画を観た!という満足感を与えてくれる力作。「アマデウス」のミロシュ・フォアマンらしい作品。台詞はほとんど英語だが、スペインでロケが行われ、セットは一切使わなかったことで、混沌の時代の闇を重厚に感じさせてくれる。

シュツットガルトの来日公演「オネーギン」キャスト変更?

シュツットガルト・バレエの来日公演「オネーギン」ですが、本国オフィシャルを見ると、微妙にキャスト変更がされています。(ebijiさんいつもありがとう!)

http://www.staatstheater.stuttgart.de/ballett/spielplan/

その前に「眠れる森の美女」は4回公演が予定されているので、1回は(前回の来日公演同様)貸切なんでしょうね。やはり前回と同様でダイムラーがスポンサーになっていますし。

これがこの11月25日(火)の「眠り」公演のキャストです。
Dornröschen (Gastspiel Tokyo, Japan)
Prinzessin Aurora Katja Wünsche
Prinz Desiré Jason Reilly
Carabosse Damiano Pettenella


11月28日(金)
Onegin (Gastspiel Tokyo, Japan)
Onegin Jiri Jelinek
Lenski Friedemann Vogel
Tatjana Alicia Amatriain
Olga Katja Wünsche
Gremin Damiano Pettenella

11月29日(土)
Onegin (Gastspiel Tokyo, Japan)
Onegin Jason Reilly
Lenski Marijn Rademaker
Tatjana Sue Jin Kang
Olga Anna Osadcenko
Gremin Damiano Pettenella

11月30日(日)
Onegin (Gastspiel Tokyo, Japan)
Onegin Filip Barankiewicz
Lenski Alexander Zaitsev
Tatjana Maria Eichwald
Olga Elizabeth Mason
Gremin Jason Reilly

ってことで、29日のタチアナ役は、エレーナ・テンチコワからスージン・カンに変更になっていますね。まだ日本のオフィシャルにはアナウンスがないのですが。エレーナ(前回はオルガ役で観ましたが、今回はタチアナの予定だったんですね)が観られないのは残念ですが、スージンのタチアナは楽しみです。

2008/11/07

パリ・オペラ座「ライモンダ」プレキャスト

やっとダンソマニにプレキャストが出ました。(→オフィシャルにも出ました)

私は28日から観るんですが、年末のキャストがいまいちで、泣きそうです。一番期待できるのが、アレクサンドロワがライモンダを踊るボリショイ主役日ですね。ステファンのアブデラムが見られるのが嬉しいです。

なんでチケット代の高い大晦日にデュケンヌなんですか!しかも29日も同じキャストとは…。がっくりです。(去年もバスティーユでデュケンヌの地味なくるみ割り人形の王子を観ました…)これだったら大晦日はバスティーユにすれば良かったです。デュケンヌは「椿姫」のデ・グリューは良かったと思いますが、主役オーラがないのですよね。

「ライモンダ」収録は、初日のキャスト、マリ=アニエス・ジロとジョゼ・マルティネス、ニコラ・ル=リッシュです。12月5日、10日、12日です。

パターンとしては、
マリ=アニエス&ジョゼ
オーレリー&マチアス
アニエス&ステファン
エミリー&カール
マーシャ&ルスラン
ドロテ&デュケンヌ

ですね。あーあ。マチアスやステファンのジャン、観たかったな。やっぱりオペラ座は年末はキャストがしょぼくなることは去年の教訓から学ぶべきでした。

01/12
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

01/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

05/12 (Vidéo)
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

06/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Paquette
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

01/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

09/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Paquette
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

10/12 (Vidéo)
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet


12/12 (Vidéo)

Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

14/12 (matinée "rêve d'enfants)
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

15/12
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

16/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

17/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

19/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

20/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

22/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

23/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

24/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

26/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

27/12
Raymonda : Alexandrova
Jean de Brienne : Skvortsov
Abderam : Bullion
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

28/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

29/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

30/12
Raymonda : Alexandrova
Jean de Brienne : Skvortsov
Abderam : Bullion
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

31/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

AROP賞にシモン・ヴァラストロとアリス・ルナヴァン

ダンソマニ経由の情報です。

今年のAROP賞はシモン・ヴァラストロとアリス・ルナヴァン Simon Valastro et Alice Renavandに決まりました。おめでとうございます!

今年はプルミエの空き枠がなくて、12月の恒例の昇進試験をスジェの皆さんが受けることができないのですが、この二人が受賞したのはそれだけにめでたいです。特に、シモン・ヴァラストロは「椿姫」のN伯爵の演技が非常に印象的だっただけに嬉しいです。

AROP賞は1987年より、その年のパリオペラ座バレエの優秀なコールドのダンサーに与えられる賞で、今までも堂々としたメンバーが受賞しています。

過去の受賞者のリスト

1987 : Karin Averty / Manuel Legris
1989 : Elisabeth Maurin / Marie-Claude Pietragalla / Kader Belarbi
1991 : Delphine Moussin / Lionel Delanoe / Gil Isoart
1992 : Agnes Letestu / Eric Camillo / Jose Martinez
1993 : Ghislaine Fallou / Nicolas Le Riche / Fabien Roques
1994 : Aurelie Dupont / Yann Bridard / Emmanuel Thibault (prix "junior")
1995 : Miteki Kudo / Jean-Guillaume Bart
1996 : Clairemarie Osta / Stephane Phavorin
1997 : Marie-Agnes Gillot / Benjamin Pech
1998 : Nathalie Aubin / Yann Saiz
1999 : Eleonora Abbagnato / Herve Courtain
2000 : Fanny Fiat / Emmanuel Thibault
2001 : Emilie Cozette / Herve Moreau
2002 : Dorothee Gilbert / Christophe Duquenne
2003 : Mathilde Froustey / Stephane Bullion
2004 : Myriam Ould Braham / Florian Magnenet
2005 : Laura Hecquet/ Jean-Philippe Dury
2006 : Sarah Kora Dayanova / Mathias Heymann

2006年に受賞したジャン=フィリップ・デュリは退団して今はスペイン国立ダンスカンパニーにいますが(11月の来日公演で観られるかしら)、あとのメンバーの多くは大活躍している人が多いですね。

受賞したお二人には、改めておめでとうございます!

追記:コメントでmizukoさんに教えていただきましたが、ジャン=フィリップ・デュリスペイン国立からles Grands Ballets Canadiens de Montréal に移籍したようです。demi-solisteです。
http://www.grandsballets.com/fr/a-notre-sujet-danseur-detail.php?danseur=67

東京バレエ団2009年ラインアップ

アッサンブレ会員の友達に教えていただきました。会員あてに案内がきたそうです。

東京バレエ団創立45周年記念公演シリーズ

[2009年]

(1)マラーホフ版「眠れる森の美女」全幕
1月8日〜1月10日 東京文化会館

(2)<ベジャール・ガラ>
2月6日〜2月11日 ゆうぽうとホール

(3)「白鳥の湖」全幕
3月14日〜3月15日 ゆうぽうとホール

(4)<創立45周年記念スペシャル・プロ>
4月

(5)「ジゼル」全幕 6月

(6) 第12回世界バレエフェスティバル
全幕特別プロ、<ベジャールに捧ぐ>
7〜8月

(7)マカロワ版「ラ・バヤデーヤデール」全幕【東京バレエ団初演】
9月〜10月

(8)ワイノーネン版「くるみ割り人形」全幕
11月〜12月

[2010年]

(9)「ラ・シルフィード」全幕
1月

(10)アシュトン振付「シルヴィア」全幕 【東京バレエ団初演】
2月〜3月

それから、「ちょこっと劇場に行ってきます」のmiyaさんに教えていただいていた公演が東京バレエ団オフィシャルサイトにも載りました。

東京バレエ団「白鳥の湖」

◆公演日
2009年3月14日(土)6:00p.m.
2009年3月15日(日)3:00p.m.

◆会場:ゆうぽうとホール

◆入場料(税込)
S¥10,000 A¥8,000 B¥6,000 C¥5,000 D¥4,000
エコノミー券¥2,000 学生券¥1,500
Sペア券¥19,000 Aペア券¥15,000

◆予定される主な配役
オデット:上野水香(3/14)/高木綾(3/15)
オディール:上野水香(3/14)/田中結子(3/15)
ジークフリート王子:高岸直樹(3/14)/木村和夫(3/15)
ロットバルト:後藤晴雄(3/14)/柄本武尊(3/15)
道化:松下裕次(3/14)/小笠原亮(3/15)
パ・ド・トロワ:高村順子、佐伯知香、長瀬直義(3/14)
/乾友子、吉川留衣、松下裕次(3/15)

◆前売開始日:2008年12月20日(土) 10:00a.m.

東京バレエ団「白鳥の湖」<Stars of Tomorrow>(若手特別公演)

◆公演日
2009年3月14日(土)1:00p.m.

◆会場:ゆうぽうとホール

◆入場料(税込)
S¥5,000 A¥4,000 B¥3,000 C¥2,000学生券¥1,000
Sペア券¥9,000 Aペア券¥7,000

◆予定される主な配役

オデット:渡辺理恵
オディール:川島麻実子
ジークフリート王子:柄本武尊
ロットバルト:柄本弾
道化:中川リョウ
パ・ド・トロワ:森志織、福田ゆかり、宮本祐宜

◆前売開始日:2008年12月20日(土) 10:00a.m.


来年は古典中心のようですね。バヤデールとシルヴィアにはびっくりです。東京バレエ団の団員では主演クラスは厳しそうなのでゲスト呼ぶんでしょうね。バヤデールはぜひやってほしいと思ってました。


もっとびっくりなのが白鳥のキャストで、失礼ながら上野水香さんの日以外はチケット売れるのかしらと思いました。

若手公演は、誰一人として顔と名前が一致しないし。
柄本さんは新国立から今年移籍した方ですが、くるみの光の天使、白鳥のロットバルトにも入っていたり、眠りの四人の王子も踊る予定と、期待されているんですね。長身だからかしら。弟の柄本弾さんもロットバルトにキャストされていますね。

田中結子さんも硬くてとてもオディールなんか踊れるタイプとは思えません。オディールとオデットのふた役を踊れる人をなんでキャストしないんでしょう。西村真由美さんなどはぴったりに思えるのに。

男性も、端正な平野さんや今やプリンシパルの中島さんに古典王子を経験させてほしいです。

長年ベテランがずっと主役を踊っていたので、若手を主役にすること自体は良いと思います。が、いくらなんでも若手に飛びすぎですよね。今までチャンスに恵まれなかった中堅ダンサーの立場はどうなるんでしょう。

東京バレエ団は、ずいぶんと中堅の良いダンサーが辞めていってしまったものだと思いました。武田明子さん、大島由賀子さん、長谷川智佳子さん、古川和則さん、大嶋正樹さんなどなど……。

追記:友達に指摘されて気がついたのですが、マカロワ版の「ラ・バヤデール」は、初日は、主役に関してはマカロワ版を踊ったことのあるダンサーが必ず踊らなくてはならないそうです。そのため、アンヘル・コレーラのコレーラ・バレエが「ラ・バヤデール」マカロワ版を初演した時には、わざわざパロマ・ヘレーラ(ニキヤ)とジリアン・マーフィ(ガムザッティ)をゲストとして呼んできました。

マカロワ版「ラ・バヤデール」を上演しているのは、ABTとロイヤル・バレエとミラノ・スカラ座(それとコレーラ・バレエ)なので、これらのカンパニーからゲストが出演するということでしょうね。
そうすると、誰になるんでしょう。NBSの関係から考えると、やはりロイヤルかスカラ座のダンサーになると思います。

「シルヴィア」は多分ロイヤルからのゲストが来るんでしょうね。ABTもアシュトン版「シルヴィア」を上演していますが、上記の理由から。

イーサン・スティーフェルがナショナル・バレエ・オブ・カナダに客演

ABTのイーサン・スティーフェルが、11月5日、ナショナル・バレエ・オブ・カナダのシーズン・オープニング作品、バランシンの「シンフォニー・イン・C」のサード・ムーヴメントに出演しました。11月8日にも、もう一度踊る予定です。

イーサンのインタビューがカナダの新聞に載っていました。
http://www.thestar.com/article/530652

ナショナル・バレエ・オブ・カナダのサイトに掲載されているバイオ
http://www.national.ballet.ca/thecompany/principals/Ethan_Stiefel.php

ABTに移籍する前はNYCBのプリンシパルだったイーサンなので、きっと見ごたえのあるステージだったでしょうね。彼は今年の初めにオーストラリア・バレエの「マノン」にレスコー役で客演の予定でしたが、教師として招かれたノースカロライナ・スクール・オブ・アーツのバレエ学校で教えるために、やむなくキャンセルしました。

イーサンが「シンフォニー・イン・C」を初めて踊ったのは、もう19年前、NYCBに入団した16歳の時でした。そのとき、彼はルドルフ・ヌレエフ、ミハイル・バリシニコフ、フェルナンド・ブフォネスら伝説的なダンサーたちの横で、男子向けの特別なクラスで学んでいました。35歳となった今、イーサンは指導もするようになりました。

先日Oxygenチャンネルで放映され、来年DVD化される映画「センターステージ2 Turn it up」では、イーサンは30秒のヒップホップ作品を踊っているということです(作品の評判は散々なもののようですが)。

未だ踊ることへの情熱は衰えないようで、好きな振付家はと聞かれて、ブレノンヴィル、アシュトン、ロビンス、バランシン…と延々と名前を挙げていったそうです。また、コンテンポラリーの振付家では、イリ・キリアンやオハッド・ナハリンの作品を踊るのが楽しいとのこと。同時にまた、ボブフォッシーの作品を踊った経験から、ブロードウェイミュージカルの作品も踊ってみたいとのこと。

「シンフォニー・イン・C」を踊るにあたっては、まるでオリンピック選手のようなトレーニングを積んだそう。バーレッスンから始まり、2週間前から跳躍、そしてこの作品を踊るのに必要なスタミナを得るためのエアロビクスを行ったとのこと。そして1週間前からは回転の練習を行ってマスターしようとするそうです。しかしながら、誰であっても、いくら準備しても十分に準備できたとは思えないのが、「シンフォニー・イン・C」だそうで。意志の力が何よりも必要な役柄だそうです。

2008/11/06

ローザンヌ国際コンクール2009のDVD審査通過者とコンクールの概要

ローザンヌ国際バレエコンクール2009の候補者(DVD審査通過者)リストが発表になりました。

http://www.prixdelausanne.org/pdf/2009/Selected_Candidates_09.pdf

31カ国から参加。女子は150人中53人が通過し、53人中、18人が日本人ということです。男子は受験者が42名で22名通過、22名のうち日本人は4人といずれも最多。あまりダンサーの卵の名前に詳しくないので、誰が通過した!というのはよくわからないのですが。日本人でも、すでに海外のバレエ学校に留学している人が多いんですね。

この他、ダンザアメリカ(南米)枠の3名、韓国とアメリカのコンクール枠3名(うち2名はソウル国際コンクール、1名はYAGP)が加わります。

ただ、以前にも出場している人が再度挑戦しているんですね。なんといっても驚いたのが、2007年に決勝に出場してスカラシップを受賞(5位)したテルモ・モレイラ(ポルトガル)の名前があること。彼は、ワガノワ・バレエ学校に留学しているんですね。踊るのが楽しくて仕方ないという感じで強い印象を残した、15歳だった彼が、17歳になってどんな風に進歩しているのか、楽しみです。根本里菜さんは、「学校へ行こう」の中村祥子さんが出演した回に出ていた子ですね。去年も出場したようで、今フランスに留学しているようです。

それよりも面白いのが、日本語で書かれているコンクールの概要。
http://www.prixdelausanne.org/pdf/2009/jp/04-Competition-Procedure-09-j.pdf

どのような経過で選考が行われているか、DVD審査にはどのような映像を収録するのか、課題曲は何か(年齢によって違う演目になっています)、どんな服装をすれば良いのか、などが指示されています。

コンテンポラリー・ヴァリエーションは今年もノイマイヤー作品。

女子:
A Cinderella Story (シンデレラ・ストーリー)
Bach Suite II (バッハ組曲 Ⅱ )
Nocturnes (ノクターン)
Pr Préludes CV ludes (プレリュード CV)
Requiem (レクイエム)
Vaslaw (ヴァスラフ 女性バリエーション)

男子:
Le Sacre (祭典)
Nijinsky (ニジンスキー)
Spring and Fall (スプリング・アンド・フォール)
Vaslaw (ヴァスラフ 男性バリエーション)
Wrong Note R Rag ag (ロング・ノート・ラグ)
Yondering (ヨンダリング)

と、去年と少しだけ演目が変わっています。またファイナルのテレビ放映で、「ニジンスキー」が観られるかと思うとこれも楽しみですね。

ボリショイ・バレエの来日公演キャスト変更(何回目?)

ボリショイ・バレエのブログでキャスト変更のお知らせがでていました。

http://bolshoi-ballet.seesaa.net/article/109143042.html

11月6日現在、ボリショイ劇場の都合により以下の通り変更がございますので、お知らせいたします。

12月5日(金) 18:30 「白鳥の湖」 ロットバルト
         ドミートリー・ベロゴロフツェフ → アルテム・シュピレフスキー
12月6日(土) 18:00 「白鳥の湖」 ロットバルト
         ドミートリー・ベロゴロフツェフ → パーヴェル・ドミトリチェンコ


ドミートリー・ベロゴロフツェフは、デニス・マトヴィエンコの代役として出演する「ドン・キホーテ」や、12月7日夜公演の「白鳥の湖」ロットバルト役は降板していないので、多分負担を減らすためにキャスト変更となったのだと思います。12月6日(土)の「白鳥の湖」は観に行く予定なので、ベロゴロツェフが観られないのはちょっと残念ですね。

その分、王子もロットバルトも踊れるアルテム・シュピレフスキーの出番が増えましたね。

そうすると、アルチョムがおそらく踊るのではないかと思われていた「ドン・キホーテ」のエスパーダのキャスト(まだ発表されていません)も、玉突き的に変更が出てくるかもしれません。アンドレイ・メルクリエフのエスパーダの出番が増えたりして。(これは信憑性のまったくない予想です)

ロシア系バレエ団の来日公演のキャスト変更は、やっぱりすごく多いですね~。

なお、パーヴェル・ドミトリチェンコ Pavel Dmitrichenkoはコール・ドのダンサーのようです。前回の来日公演では「ラ・バヤデール」のパ・ダクシオンに出演していました。「黄金時代」のヤシュカや、「ラ・バヤデール」の太鼓の踊りなども踊っていますね。

2008/11/05

マリインスキー劇場の元芸術監督、ヴァジーエフがミラノ・スカラ座に?

ダンソマニ経由、2008年11月04日付イタリアのメディア"Affaritaliani"に書いてあった情報ですが、
http://www.affaritaliani.it/milano/milanodirettorescalaMI041108.html

マリインスキー・バレエの元芸術監督、マハール・ヴァジーエフが2009年1月よりミラノ・スカラ座の芸術監督に就任するとのこと。

ヴァジーエフは、13年間もマリインスキー劇場バレエの芸術監督を務めていましたが、総芸術監督のゲルギエフ氏との軋轢から、7月に退任しました。彼の芸術監督時代に、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、テリョーシキナ、ファジェーエフ、コルプといったスターが花開き、またフォーサイスなどの現代作品も取り上げられるようになりました。

また、彼の妻であるマリインスキー・バレエのバレエ・ミストレス、オリガ・チェンチコワも、アリーナ・ソーモワの教師として知られています。

ミラノ・スカラ座オフィシャルサイトにはまだ公式の発表が出ていません。スカラ座の芸術監督も、エリザベッタ・テラバストに交代してそれほど時間がたっていないと思うのですが。したがって、どこまで正確な情報なのかはわかりませんが。

追記:Balleto.netにも出ていました。
http://www.balletto.net/giornale.php?articolo=2246

エリザベッタ・テラバストは一身上の都合で、退任するとのことです。本来でしたら2009年7月まで任期が残っていたようです。

ロイヤル・バレエのチャリティ・カレンダー/「白鳥の湖」スペシャルコンテンツ

Ballet.coで知ったのですが、ロイヤル・オペラハウスはMacmillan Cancer Support (ガン患者の生活を向上させる活動を行っている財団)への寄付を行うために、チャリティ・カレンダーを制作しました。

ROH CHARITY CALENDAR

http://www.roh.org.uk/merchandise/display.aspx?id=562&showcase=182&category=422

男性ダンサー版と女性ダンサー版の2種類のカレンダーが制作されたようです。(訂正です。カレンダーは一種類なのですが、表と裏があって、男性12人、女性12人が登場するようです)。

ロイヤル・オペラ・ハウスのWebサイトで購入できます。文字通り12人x2の合計24人のダンサーや歌手、演奏家やスタッフたちが文字通り一肌脱いで、ヌードでポーズを取っています。このショップのサイトだけでは、表紙しか写真がないため誰が登場しているのかはわからないのですが、女性版の表紙はファーストソリストのSian Murphy、男性版はエリック・アンダーウッドが飾っています。11月10日より出荷され、値段は10ポンド(送料別)。

11・6 追記
Ballet coの該当スレッドによると、登場しているダンサーの中には、スラヴァ・サモドゥーロフ、エドワード・ワトソン、ヨハネス・ステパネク、そして臨月だったゼナイダ・ヤノウスキーがいるそうです。さらに音楽監督のバリー・ワーズワース氏も12月に登場しているのだとか!ますます興味深いですね。

さらに追記

以下二つのニュースサイトで、写真の一部を見ることができます。
Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/celebritynews/3380904/Royal-Opera-House-stars-strip-naked-for-charity.html
ダンサーは、エドワード・ワトソンとシアン・マーフィ。ロイヤル・バレエのバレエシューズ担当の美しい女性Catherine Laddや、ハープ奏者、肉体美のすごいロイヤル・オペラの俳優などなど

Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-1083173/Opera-buffs-The-classical-performers-stripping-naked-calendar-girls.htmlチュチュをつけたゼナイダ・ヤノウスキーの妊婦ヌード

シアン・マーフィは、ガンに罹ったものの、生き延びた父親に、ダイアモンドのアクセサリーだけをまとったポートレート写真を捧げているそうです。

美しいダンサーたちのカレンダーを入手できて、それがガンのチャリティにも役に立つのなら良いですよね~。ロイヤル・バレエからはカレンダーについての発表がまだないようです。っていうか、ロイヤル・バレエのWebサイトはリニューアルされてから、とても判りにくくなってしまい、未だに所属ダンサーのプロフィールがどこにあるのかも判らない状態にあります。

バレエについては、
http://www.roh.org.uk/whatson/index.aspx?eventType=3
から見るのがいいのかなあ。

*********
ロイヤル・バレエ関係ではもうひとつ。'Swan Lake' : From Planning To Performanceと題して、「白鳥の湖」の上演の裏舞台を見せてくれるコンテンツが掲載されています。

http://www.rohedswanlake.org.uk/index.asp

写真や動画をふんだんに使った演目の解説-物語、歴史、音楽、ポアントで踊るということ、ノーテンション(舞踊譜)についての解説。さらに、若手ダンサーJames Wilkieの公演日の一日というのがとても興味深いです。朝6時半に起きて、公演を終えて自宅に戻るのが夜の11時半と、実にハードなんですね。

さらに、「白鳥の湖」の魅力、音楽や振り付けについて、白と黒の幕の違いについて、この作品を踊ることの難しさについてなどなど、芸術監督のモニカ・メイソン、音楽のバリー・ワーズワース、振付家のデヴィッド・ビントレー、そしてプリンシパル・ダンサーのリアン・ベンジャミンとフェデリコ・ボネッリ、ソリストのヴィクトリア・ヒューイットらが動画でインタビューに答えています。

また、ロイヤル・バレエで働くということ、芸術監督、振付家の仕事について、コール・ド・バレエで踊るということ、プリンシパルであるということ、どうやって新しい才能を見つけるか、バレエ団の運営、などなど本当に色々なことを、関係者のコメントを通じて学ぶことができます。さらに、振付家になるにはどうすればいいのか、ステージマネージャーやプロダクション・マネージャー、セットデザイナー、バレエ指揮者にはどうすればなれるのか、といった質問にも答えています。

ダンスのテクニックについても色々と学べます。ポアントのテクニックについて、パートナーをリフトできるために男性ダンサーはどうやってトレーニングを行うのか(15,6歳くらいから訓練を始めるそうです)、パートナーシップとは、音楽性とは、コール・ド・バレエにとって「白鳥の湖」は肉体的にどんなに大変かということについて。

振付家の仕事についても。振付家の役割、新しい作品を作るということ、新しいバレエのスタイルを作り上げるということについて、デヴィッド・ビントレーが語っています。リハーサルについては、ゲネプロとは何か、バレエの指揮とは何か、コール・ド・バレエのリハーサルについて、ダンサーとオーケストラを合わせることについて、教えてくれます。

さらに舞台に立つ準備、舞台に立つ心境、舞台袖、ドラマティックな役柄を演じることとはどんなことなのか、カーテンコール、ステージ・マネージャーの役割、ダンサーが自分の舞台をどうやって評価するか、という実際の公演にまつわること。セットデザイン、白鳥の湖の衣装、照明、舞台裏などなど…バレエの公演を作り上げることについて、あらゆることを教えてくれるのがこのコンテンツです。

ほとんどがインタビュー動画なので、英語のリスニング能力が必要なのです。が、それさえできれば、このコンテンツをすべて見た上で「白鳥の湖」の舞台を観れば、この作品と古典バレエについて、ほとんどのことがわかるといっても過言ではありません。

せっかくの充実したコンテンツなのに、ロイヤル・オペラハウスのサイトのナビゲーションが非常にわかりづらいのがもったいないところです。

日本のバレエ団、たとえば新国立劇場あたりが、こういったコンテンツを作ってくれれば、現在の、そして将来のバレエファンが、バレエの知識を学ぶことについて大きな助けになると思います。

新国立劇場「アラジン」のソリストのキャスト/寺島姉妹のサイトリニューアル

新国立劇場の「デヴィッド・ビントレーのアラジン」は、11月15日から始まりますが、ソリストのキャストがいつのまにか発表されていました(お友達に教えていただきました)

http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/20000082_2_ballet.html#cast

【アラジン】
山本隆之(15・21日)
八幡顕光(16・20日)
芳賀望 (19・22日)

【プリンセス】
本島美和(15・21日)
小野絢子(16・20日)
湯川麻美子(19・22日)

【魔術師マグリブ人】
マイレン・トレウバエフ(15・19・21・22日)
冨川裕樹(16・20日)

【ランプの精ジーン】
吉本泰久(15・19・21・22日)
中村誠(16・20日)

【アラジンの母】
難波美保

【サルタン(プリンスの父)】
イルギス・ガリムーリン

ガリムーリンさんも出演するんですね~。ちなみに予定上演時間は休憩2回込みで3時間とのことです。

*******
新国立劇場といえば、寺島ひろみ・まゆみ姉妹のオフィシャルサイトがリニューアルされていました。
http://www.t-twins.net/

過去の公演と主な役をシーズンごとにまとめた「公演記録」が追加されています。

メッセージのところの写真も、リロードすると違うものに入れ替わります(3パターンあり)。白鳥と黒鳥に扮しているところが素敵ですね。各コンテンツの写真もとても可愛らしいです。

ステージギャラリーには、マリンスキー劇場、ドレスデン歌劇場時代の写真が追加されています。ひろみさんは、マリインスキー時代にアントン・コルサコフと「ジゼル」のペザント役で共演していたんですね。さらに、ダイアリーでは、ひろみさんがロシア留学時代のことを振り返って書いています。

まだ「アラジン」ではどの日に出演するのか、発表されていないんですね。楽しみに待ちたいと思います。私は初日と二日目に行きます。

2008/11/04

ロベルト・ボッレ、ABTとプリンシパル契約

ロベルト・ボッレのオフィシャル・サイトのニュースによると、

http://www.robertobolle.com/eng/home_rb.php

3/11/2008
ROBERTO BOLLE AS A PRINCIPAL DANCER WITH THE ABT AT THE MET
American Ballet Theatre’s 2009 Spring Season at the Metropolitan Opera House, May 18-July 11, has been announced by Artistic Director Kevin McKenzie.
Principal Dancers for the engagement will include Roberto Bolle.
It’s the first time that a male Italian dancer has joined the Company as a Principal: “It’s a great emotion. I’ve always wished to dance with the ABT, now my dreams come true.”

というわけで、ABTのオフィシャルサイトのダンサー、プリンシパルの一覧にロベルトの写真は掲載され、また春のMETシーズンに出演することも発表されていましたが、ロベルトのオフィシャルにも掲載されたということで、正式にABTのプリンシパルになったということになるんでしょうね。

「とても感動的なこと。いつもABTで踊りたかった。今、私の夢が現実になった」とのロベルトのコメントもありました。2009年のMETシーズンだけでなく、フェリがそうであったように、ずっと継続的に出演して欲しいものですね。

追記
イタリアの新聞等でもけっこう取り上げられています。
http://unionesarda.ilsole24ore.com/dettaglio_spettacoli_cultura/?contentId=48659
古代遺跡でアポロを踊るロベルトの美しい画像付

また、2009年のロベルトのスケジュールが追加されています。

19/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

20/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

22/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

24/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

25/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

27/02/2009 - Teatro San Carlo - Napoli GISELLE

27/03/2009 - Covent Garden - London SWAN LAKE

04/04/2009 - Covent Garden - London SWAN LAKE

2008/11/03

「ボリショイ・バレエ:その伝統と日本人ソリスト岩田守弘」

ボリショイ・バレエの第一ソリストとして活躍する岩田守弘さんに取材して、彼の今までの足跡をたどると共に、ボリショイ・バレエの伝統についても触れた本。

600円という手ごろなお値段で、ボリュームもそれほどないけれども、ボリショイ・バレエとは何か、その中で活躍してきた日本人サムライ、岩田守弘さんはどのような人なのか、というのがよく伝わってくる。ロシア・バレエの入門書としてのお勧め。

著者の北川裕子・北川剛史夫妻は、ロシア駐在中にボリショイ・バレエに出会い、岩田さんと知り合って、彼のロシア・バレエに対する興味深い話を伝えたいと考えてこの本を著すこととなった。二人は、それまで特にロシアバレエを専門的に研究しているわけではなかったというが、それだけに、誰にでもわかりやすくボリショイ・バレエの伝統について語ってくれている。リュドミラ・セメニャーカ、元ボリショイ劇場芸術監督で、岩田さんの師であるアキーモフら多くのボリショイ・バレエの関係者にインタビューして、生の言葉にふれているということもある。また、岩田さんという優れた伝道師が間に立ったから、ということもあるだろう。

第1部は岩田守弘のバレエ人生。
彼の今までの経験(バレエはもちろん色々なモスクワでの出来事など)や、芸術に対する思い。

岩田さんとほぼ同年代のダンサーには、小嶋直也さんや、久保紘一さんがいたとのこと。岩田さんは、90年からモスクワ・バレエ学校に留学した。彼のバレエ人生の中で、このバレエ学校時代が、最も努力した時代で、最も充実した素晴らしい時期だったそうだ。朝から夜遅くまで、練習、また連習、他の学生たちが帰った後も、一人で残って練習したという。卒業後ロシアバレエ団に入団し、妻であるオリガさんと出会う。しかし、モスクワ国際バレエコンクールに出場し、結果を出すまでは結婚できない、とコンクールに打ち込む。93年に金賞を受賞し結婚。ボリショイ劇場入団を志すも、正式に入団する道が開けず、通行許可証をもらってレッスンに通うだけの雌伏の日々。その頃のボリショイ(グリゴローヴィチ時代)は、外国人を採用するシステムがなかったそうだ。95年に研修生という形で所属し、96年にやっと入団の悲願がかなう。外国人初のボリショイ劇場のソリストとなったのだ。

そのように人知れず努力を重ねてきて、血のにじむような苦労をしてきた岩田さん。入団後も最初はなかなか役がつかなかったり、海外公演に行けなかったりした。しかし今では、同僚ダンサーたちの間でも信望が厚い。彼のプロフェッショナリズムは高く讃えられている。「どんな状況でも常に100%の力を出して仕事に臨んでおり、常に周りの人を尊敬し、自分の芸術に対して、そして仲間たちに対して誠実だ」とは、同僚である第一ソリストのペトゥーホフの話。

岩田さんの危惧は、最近のバレエは、ジャンプの高さ、足がどれだけ上がっているかなど「かたち」だけを評価する方向に向かっているのではないか、ということ。肝心の「心」が失われつつあるのではないか。往年の名ダンサーの方が、若手ダンサーたちより足は上がっていないかもしれないけど、表現力、そして芸術性にかけては絶対にまねのしようがない。バレエは器械体操ではない、人の「心」に訴えかけるべきであると岩田さんは考えている。責任の一端は観客にあるのかもしれない。「つま先が伸びている」「ジャンプが高い」といった表面的なことでしか踊りを評価できなくなってしまった。

そう言われると、私自身も、技術面につい傾いてしまっている、自分のバレエの観かたについて、大いに反省するところである。

そんな岩田さんの人柄と芸術性に惹かれたダンサーたちが集まって、2008年6月16日に、モスクワの格式あるノーヴァヤ・オペラ劇場で「岩田守弘プロデュース・バレエ公演」が行われた。ナデジダ・グラチョーワ、マリーヤ・アレクサンドロワ、ニーナ・カプツォーワら一流のダンサー、それに岩田さんの妻オリガさんなどが出演した。岩田さんの1幕ものの振付作品「魂」や3つの小品などが上演されたとのこと。和太鼓「鼓童」の音楽を使った「魂」の内容も、岩田さんの本物のサムライ魂を感じさせる、日本とロシアの伝統が融合したもののようで、いつか観る機会があれば、と思う。

日本人ダンサーとしてかつてないフロンティアを切り開いてきた岩田さんの、芸術家として、ダンサーとしての魅力、人間的な魅力がすごく伝わってくるし、誇らしい思いすらしてくる。


第2部はボリショイ劇場の伝統がテーマ。

岩田さんが、失われてきているのではないかというボリショイ劇場の伝統とは何かを、グリゴローヴィチ芸術監督時代からさかのぼって歴史を詳しくたどり、考察している。岩田さんが少年時代から繰り返し見て、とりこになったロシアバレエとは、まさに「スパルタクス」に代表されるグリゴローヴィチの作品に流れている世界観なのだ。グリゴローヴィチの長い芸術監督時代と、彼に対する批判、次々と芸術監督が交代した不安定な時代から、若いラトマンスキーの時代へ。ボリショイの新しい黄金時代を切り開いたラトマンスキー。だが今年、ラトマンスキーが去ることを表明し、彼のバレエ学校の同期生であるブルラーカが新芸術監督となることになり、専任振付家としてグリゴローヴィチが復帰した。果たして、ボリショイ劇場はどこへ向かうのか。その激動の中にも、脈々と息づいている伝統とは?

ひとつには、19世紀以降にロシアで振付けられたクラシック・バレエ。2つ目には、ストーリー性があり、ダンサーに高い表現力が求められているということ。そして3つめには、グリゴローヴィチに代表されるような、ダイナミックな踊りが重視されていること。しかし、それだけでは、十分語りつくせないため、詳しいことは、ぜひ本書を手にとって読んでいただきたいと思う。

ボリショイ・バレエ―その伝統と日本人ソリスト岩田守弘 (ユーラシア・ブックレット No. 129)ボリショイ・バレエ―その伝統と日本人ソリスト岩田守弘 (ユーラシア・ブックレット No. 129)
北川 裕子

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ヌレエフの新しいドキュメンタリーがフランス2で放映

ルドルフ・ヌレエフ財団のサイトで、ヌレエフの新しいドキュメンタリー「Rudolf Noureev l'Attraction Celeste」が放映されるとのお知らせがありました。

http://www.noureev.org/rudolf-noureev-actualites/noureev-documentaire-l-attraction-celeste

Sonia Paramoが監督し、Films Free Figuresが制作したとのこと。France2で2009年1月26日に放映されるとのことです。
インタビューや舞台映像の抜粋ということで、それ以上細かいことはわからないのですが、興味を惹かれますね。YouTubeに予告編らしきものがアップされています。彼のロシア時代から、晩年までの映像が使われているので、きっと見ごたえがあることと思います。

ヌレエフに関しては、ミラノ・スカラ座での彼を追ったドキュメンタリーがDVD化されたり(ミラノで買ったのですが、まだ観ていないんです。最近クラシカ・ジャパンで放映されたようですね。うちは家の向きの関係でスカパーのアンテナが立てられなくて)、From Russia With Loveという初期の彼についてのBBCのドキュメンタリーがイギリス、ドイツで放映されたりしていますね。さらに、アメリカのPBSでは"「Nureyev: The Russian Years」,"というドキュメンタリーも放映されています。

なお、「Nureyev: The Russian Years」については、PBSのオフィシャルの抜粋映像がYouTubeにアップされていますので、ご紹介します。

2008/11/02

NHK「BS世界のドキュメンタリー」で「クワイア ボーイズ」

11月17日(月)から20日(木)の4日間にわたりNHK BS1で午後9:10から、「BS世界のドキュメンタリー」にて『クワイア ボーイズ』が放送されます。

「恥ずかしくて歌えないよ!」 
「合唱なんて男子のやることじゃない!」

イギリスのスポーツで有名な男子校にて、合唱に興味のない男の子たちを、気鋭の合唱指揮者ギャレス・マローンが、あの手この手で、合唱の魅力に巻き込んでいくドキュメンタリーなのだそうです。
目標は、権威あるロイヤル・アルバート・ホールで歌うこと!

10月に教育テレビの「地球ドラマチック」で2回シリーズを放送されたようなのですが、完全版を4本シリーズで放送するそうです。

詳しい内容はこちら。
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/144.html

観た方の話では、とっても感動するドキュメンタリーになっているみたいです。「合唱なんて男子のやることじゃない」って、バレエでもよく言われていることですよね。男子ダンサーの多くは、多感な時期にそれで苦労していたようですし。

原題: The Choir -Boys don't sing-
制作: BBC イギリス (2008)

新国立劇場からの言い訳の手紙/「芸術の売り方」

今日は新国立劇場から、キャスト変更についての長い言い訳の手紙が届きました。

ひとつは「シンデレラ」のキャスト変更について2枚。

まず、そもそも、アリーナ・コジョカルの首の状態が悪いという話は、夏のロイヤル・バレエの来日公演「眠れる森の美女」を降板した時から知られていたことでした。それでも、コジョカルを前面に出したチラシを最近まで(別刷りまで作って)配っていました。さらに、9月始めの時点で本拠地での1月までの公演をすべてキャンセルしたという話が伝わってきても、今まで彼女の降板を発表していなかったわけです。代役を決めるのに時間がかかるのは仕方ないまでも、今までコジョカル主演としてチケットを売ってきた行為は、言い訳のできないことだと思います。代役は未定だけどコジョカルは出られません、と断るべきでしょう。

ラリッサ・レジュニナの代役は、その言い訳手紙によれば、アシュトンの著作権者のウェンディ・サムズとの協議で決まったということで、これに関しては、どのバレエ団も12月はかきいれ時でゲストにまわす余裕もないでしょうし、問題はないと思います。

ラリッサ・レジュニナはオランダ国立バレエに移籍してからは日本に来る機会もなかったわけですが、最近、「ハンス・ファン・マーネン・フェスティバル」のDVDが発売されており、私もこれは観たのですが、相変わらず美しく、表現力もあってとても魅力的なダンサーでした。今までマリインスキー・バレエの「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」のDVDに主演していて、とっても愛らしく、当時は日本でもかなり人気があったはずです。ところが、(頂いたコメントにもありましたが)「知る人ぞ知るミステリアスなダンサー」って表現はいかがなものでしょうか?一流のバレエ団で活躍しているレジュニナにも、大変失礼な話だと思います。まるで、全然知名度のないダンサーであるかのような書き方ではないでしょうか。

そして、もう一枚は、「コッペリア」2009年6月26日をご購入いただいた皆様へ、という手紙です。ロイヤル・バレエのスケジュールの都合で6月26日にタマラ・ロホが「シンデレラ」に出演できないことは仕方ないことでしょう。ロイヤルにけが人が続出しているのは、上記コジョカルの出演キャンセルもあることですし。スワルニダ役を演じることを許可された海外のダンサーで、今回出演可能なダンサーはいないというのなら、26日が新国立のダンサーになることは致し方ないと思われます。

最大の問題は、なぜ、振り替え、払い戻しができないのか、という理由が一言も書いていないことです。

今回、プルミエのセット券は、「コッペリア」に関してはゲストが出演することを前提として販売しているので、それを、新国立のダンサーで賄うのは、はっきり言って詐欺です。払い戻すか、ゲスト出演日に振替えるのが筋です。まだ、一般発売どころか、アトレ会員向けのチケットも発売されていないので、振替えるのはそれほど難しいことではありません。そもそも、それほど本島さんのスワニルダ役に自信があるのだったら、振替え扱いにしても実際には振り替える人はいないだろう、と考えるでしょう。振り替えを不可能とする言い訳にはなっていません。

理由として考えられるのは、ひとつは、多くの人が払い戻し若しくは振り替えを希望してしまうということ、もうひとつは、単に振り替え、払い戻し手続きが面倒なこと。観客の気持ちをこれっぽちも考えていないってことです。

場合によっては払い戻しや日時の変更に応じるNBSの方が、会員にとってはずっと融通が利いて親切だと思います。財団長である佐々木忠次氏が、一流のインプレサリオであり、賛否はあるものの一定の信念に基づいて長年活動しておられたのが、NBSには反映されています。

それに、一日は26日、もう一日は本島さんの日、の合計2枚で買っていた人がいたとしたら、その人は2回も同じ主役で観る羽目になってしまいます。どうせ2回観るんだったら、違うダンサーで観たいと思うのは自然なことなのに、それも劇場は阻止しようとしているわけです。

本島さんの代役はプティのご指名だそうです。おまけに3回も踊ります。しかし、前回の「コッペリア」公演に、プティは来ていませんでした。

書面の中に、どうか皆様のご理解とご寛容をお願いもう上げますと共に、今後も新国立劇場バレエ団公演をお楽しみ頂きたく…。 と締めくくられていますが、釈然としません。納得はてきない内容です。というか、とても講演を楽しみにするような気分にはなれません。このように(シーズンセット券を購入するようなロイヤリティの高いはずの)顧客を蔑ろにした劇場のバレエ自体、観に行くことが気分が悪くなります。

少なくとも、このような仕打ちを受けたシーズンセット券購入者は、もう来シーズンはシーズンセット券を買わないと思います。

************

今、私は「芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング」という本を読んでいます。オペラ、バレエ、クラシック音楽や演劇などを中心に、いかにしてチケットを売るか、インターネットの活用など新しい動向も織り込みながら、アメリカやイギリスを中心とした具体例を紹介している本です。読了したら改めてご紹介するつもりです。バレエでは、特にサンフランシスコ・バレエの実例が出てきて面白いです。たとえば、チケットの値段というのは、必ずしも観客にとって最優先事項ではないので、チケットの値段を下げたから売れるというものではないようなのです。

本業がマーケッター/リサーチャーの私にとっては、本業にとってもとても勉強になりました。いかにしてその劇場を観客に愛してもらうか、ということが大事なのです。この本に書かれている例ではないのですが、たとえばアメリカン・バレエ・シアターの場合、サブスクライバー(定期会員)は、自分の予定と合わなくなったなどチケット購入者自身の都合でも、一定回数チケットを別の日時に交換することができます。この本の中でも、手数料ありでいいから指定日時の交換が直前までできることが重要だとしています。ぜひ、劇場関係者の方には読んでいただきたいな、と思います。

芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング
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サンフランシスコ・バレエのハロウィン/「くるみ割り人形」のDVD

昨日10月31日はハロウィンでしたね。私は新宿で友達と飲みに行っていたら、真っ白な二階建てバスを借り切ってパーティをしている人たちがいて、なかなか素敵なことをやるな、と見ていました。新宿駅でも仮装をしている人を何人か見かけたりして。

サンフランシスコ・バレエがしばらく前にオフィシャルのブログを始めていたのですが、31日付けのブログでは、彼らのハロウィンの日のレッスン風景が見られます。野球選手、バレリーナへの女装、スーパーマン、魔法使い、ハチなどなど、すごく可笑しいです。中でも、ロレーナ・フェイホーが副大統領候補のサラ・ペイリン、ベン・スチュワートが大統領候補のジョン・マケイン、そしてアンソニー・スポールディングがバラク・オバマに扮しているのは、タイムリーで笑えました。真面目な顔でバーレッスンしながら仮装しているんですもの。

http://www.sfballetblog.org/2008/10/halloween-at-sf-ballet/

サンフランシスコ・バレエは10月中旬、ABTのシティセンターシーズンの前にNYで公演を行っていました。バランシン、ウィールダン、ユーリ・ポソホフ、マーク・モリスなどの現代作品中心でしたが、大好評だったようです。

また、今年75周年を迎えるにあたり、以前にもお知らせしたとおり「くるみ割り人形」のDVDがリリースされます。

Naxosのサイト経由YouTubeでヤンヤン・タンの雪の女王など、映像の抜粋を観ることができます。
http://www.naxos.com/catalogue/item.asp?item_code=OA1002D

同じ映像ですが、OpusArteのサイトでも。
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=265

Uncle Drosselmeyer – Damian Smith
Clara – Elizabeth Powell
The Nutcracker Prince – Davit Karapetyan
King of the Mice – David Arce
Queen of Snow – Yuan Yuan Tan
King of Snow – Pierre-François Vilanoba
Sugar Plum Fairy – Vanessa Zahorian

San Francisco Ballet
San Francisco Ballet Orchestra
Martin West, conductor

Helgi Tomasson, choreographer

Recorded live at the War Memorial Opera House, San Francisco, California, on 19 and 20 December 2007.

ヴァネッサ・ザホリアンが金平糖の精、ヤンヤン・タンが雪の女王として出演しています。円高なのでamazon.comの方に注文してみたのですが、co.jpとあんまり変わりませんでしたね。

Nutcracker (Ws Sub Dts)Nutcracker (Ws Sub Dts)
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で、初めて気がついたのですが、OpusArteもYouTubeに公式チャンネルを持っていて、かなり貴重な映像を見ることができます。(サンフランシスコ・バレエもYouTubeチャンネルがあります)

2008/11/01

パリ・オペラ座「ライモンダ」、マリーヤ・アレクサンドロワの出演予定

パリ・オペラ座の12月の「ライモンダ」公演、なかなか日ごとのキャスト予定が発表されず、それどころか1名予定されている男性ゲストも発表されなくてやきもきする日々でしたが、ダンソマニ経由、マリーヤ・アレクサンドロワのオフィシャルサイト(ロシア語版のほう)に、年内の彼女のスケジュールがアップされていました。

http://www.mariaalexandrova.ru/schedule/

それによると、12月27-30パリ・オペラ座「ライモンダ」となっています。パートナーは、同じボリショイのルスラン・スクフォルツォフ。27日から30日まで毎日、というのはちょっと考えにくいので、多分、27日と30日だと思います。主役ペアが二人ともゲスト、というのはちょっと珍しいですよね。ルスランは12月のボリショイの来日公演には来ない予定ですが、マリーヤは3回も主演があるので、月末の出演にはなるだろうとは思っていました。

***********

ちなみに、ダンソマニでは、12月30,31日のバスティーユでのヌーヴェル・アン公演の予定キャストが発表されていました。

L'Oiseau de feu 『火の鳥』 (Béjart / Strawinsky)
L'Oiseau de feu 火の鳥 : Benjamin Pech バンジャマン・ペッシュ
L'Oiseau phénix  フェニックス : Karl Paquette カール・パケット, remp. Bruno Bouché, Vincent Chaillet, Yong Geol Kim (代役: ブリューノ・ブシェ、ヴァンサン・シャイエ、キム・ヨンゴル)

Nuages 『ヌアージュ』  (Kylian / Debussy)
Aurélie Dupont - Manuel Legris
オレリー・デュポン - マニュエル・ルグリ

Boléro 『ボレロ』 (Béjart / Ravel)
Nicolas Le Riche  ニコラ・ル=リッシュ
Deux danseurs : Yann Bridard - Karl Paquette ヤン・ブリダール - カール・パケット

(このほかに、演奏のみの演目も入ります)

この公演は大晦日にarteで生中継されるんですね。去年大晦日にArteで中継されたのは、ミラノ・スカラ座のチャイコフスキー・ガラでした。私も観に行ったんですが。で、このチャイコフスキーガラがBel Air ClassiquesからDVD化されたので、今年のバスティーユの大晦日公演もDVD化されるかもしれませんね。

なお、30,31日はガルニエでの「ライモンダ」公演もあります。両方に出演するのは不可能ですから、自動的に「ライモンダ」に出演するのは、上記に名前が出ていない人たちということになりますね。30,31日はオーレリー・デュポン、カール・パケット、ニコラ・ル=リッシュが「ライモンダ」には出ないってことです。

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オペラ座関係で言えば、12月17日(水)と19日(金)に昇進試験があるそうです。

去年はプルミエ男女各2名をはじめ、多くの人が昇進しましたが、今年はスジェ男女各1名、コリフェ(女子)3名、コリフェ(男子)4名と少ないですね。女子のスジェでは、去年プルミエに有力といわれたローラ・エケ、マチルド・フルステ、アリス・ルナヴァン、サラ・コヤ・ダヤノヴァが昇進できず、ミュリエル・ズスペルギーとエヴ・グリンスタジンというとっても地味な二人がプルミエに昇進するという番狂わせがありました。 今年はプルミエの空き自体がないので、エケたちは試験も受けられず、なんだか気の毒という気がします。ミュリエルもエヴも何回か観ていますけど、華はないし、踊り自体も魅力的とは思えなくて、昇進試験の結果は何だったんだろうってちょっと思います。女性のプルミエで引退する人も当分いなさそうだし、エトワール任命もしばらくなさそうなので、上が思いっきりつかえている状態ですね。

で、ちょうどユーロ安ってこともあり、今のところ27日~31日の予定でパリに行きます。また家人つきです。そうゆうわけで、今は緊縮財政ってことなんです。大晦日は、ガルニエの方に行きます。

シュツットガルト・バレエのマライン・ラドメイカーのインタビュー

NBSのシュツットガルト・バレエ団日本公演サイトに、プリンシパル、マライン・ラドメイカーの待望のインタビュー記事が載りました。

http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/10/post-11.html

YouTubeに載っている彼とスージン・カンの素晴らしい「椿姫」黒のパ・ド・ドゥの映像を観てからずっと気になっていて、それから今年のハンブルク・バレエのニジンスキー・ガラでは「ヴェニスに死す」の美少年タッジオ役を演じたと聞いてさらに気になる存在でした。ハンブルク・バレエに客演して「椿姫」も踊っているくらいなので、ノイマイヤーに認められているのですね。この記事でも紹介されていますが、彼のオフィシャルサイトのトップの写真は非常に美しいです。ギャラリーにあるほかの写真も!

http://www.marijnrademaker.de/Marijn_Rademaker_-_Principal_Dancer_-_Stuttgart_Ballet.html

そして、このオフィシャルサイトからも、上記の「椿姫」や、「眠れる森の美女」などのYouTube動画が紹介されています。
http://www.marijnrademaker.de/Marijn_Rademaker_on_youTube.html

来日公演では「眠れる森の美女」のデジレ王子と、「オネーギン」のレンスキーを踊ります。両方とも彼が出演する日を観に行くので楽しみ!オランダ出身で、2000年入団なのでまだ若いですね。インタビューを読むと、とても真面目な性格が伺えます。

気がつけばもう11月なので、きっとあっという間にシュツットガルト・バレエの公演になっているんじゃないかなって気がしますs。

11/1追記
NBSのサイトで、マラインのレンスキーと、アンナ・オサチェンコ(オリガ)の写真がアップされています。こちらも素敵♪
http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/11/4-1.html

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