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« 11/23 スペイン国立ダンスカンパニー「ロミオとジュリエット」(まだ途中) | トップページ | バレリーナへの道Vol.75 »

2008/11/29

11/28シュツットガルト・バレエ「オネーギン」短評/東京バレエ団の2009年ラインアップ

今日から「オネーギン」3連発。やっぱり本家シュツットガルトの「オネーギン」は素晴らしい!オネーギン役のイリ・イェリネクはまるで舞台俳優のように演技を見せる人で、テクニックも申し分なし。3幕手紙のパ・ド・ドゥのアントルラッセの切れ味の鋭さ、サポートの上手さ、ピルエットのスピード感と軸の正確さ、どれも一級品です。ルグリのオネーギンはいかにもスターオーラがあって、すごく高慢で嫌なやつ(ほめています)だったわけですが、イルジのは、その高慢さの中にも秘められた弱さと人の良さが透けて見えるのです。鏡のパ・ド・ドゥの去り際に見せた笑顔の魅力的なこと!だから、3幕での零落ぶりがさらに憐れに見えてしまって、涙、涙でした。華奢なアリシア・アマトリアンは神経質そうで、日の当たらないところで本ばかり読んでいる腺病質の少女という風情。彼女独特の柔軟でしなる肢体は、リフトされている時のポーズがとても美しいのです。3幕の貴婦人に変身した後も、夫にとても愛されているのに本当は満たされていない、必ずしも幸せでないように見えました。だからこそ最後にあれだけ拒絶をして、激し過ぎるほど慟哭するのだと思いました。アリシアのこんな演技が観られるとは思いませんでした。レンスキー役のフリーデマン・フォーゲルの演技も踊りもとても良かったです。レンスキー独特のナルシズムや未熟さを、身体の動きでよく出していました。あと2回「オネーギン」を観られるのがとても幸せです。

早速初日レポートがアップされています。
http://www.nbs.or.jp/blog/0811_stuttgart/2008/11/post-16.html

ジョン・クランコによる3幕のバレエ
アレクサンドル・プーシキンの散文小説原作

振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
世界初演:1965 年 4 月 13 日、シュツットガルト
改訂版初演:1967 年 10 月 27 日、シュツットガルト

-----------------------------
オネーギン: イリ・イェリネク
レンスキー: フリーデマン・フォーゲル
ラーリナ夫人: メリンダ・ウィサム
タチヤーナ: アリシア・アマトリアン
オリガ: カーチャ・ヴュンシュ
乳母: ルドミラ・ボガード
グレーミン公爵: ダミアーノ・ペテネッラ

親類、田舎の人々、
サンクトペテルブルクの貴族たち: シュツットガルト・バレエ団

指揮: ジェームズ・タグル
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

*****

会場で配られていたNBSニュースに、東京バレエ団の2009年~2010年ラインアップが掲載されていました。一部すでに発表されていた分に少々追加があります。

2009年1月 マラーホフ版「眠れる森の美女」
2月 ベジャール・ガラ
3月 「白鳥の湖」
2009年4月 「月に寄せる七つの俳句」(ノイマイヤー振付)「タムタム」「エチュード」
6月「ジゼル」
7~8月 第12回世界バレエフェスティバル 全幕プロ 「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」<オマージュ・ア・ベジャール>(「ルミ」東京バレエ団初演など)
9~10月 マカロワ版「ラ・バヤデール」
11月~12月 ワイノーネン版「くるみ割り人形」
2010年1月 「ラ・シルフィード」
2~3月 「シルヴィア」

ものすごく公演数が多いのですね。ちょっとびっくりしました。公演が多いことはすごく良いことですが。「月に寄せる七つの俳句」を再演するとは。6月の「ジゼル」は小出さんが産休に入っているので、また新しいジゼル役がデビューするのでしょうか?

世界バレエフェスティバルの全幕プロも、 「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」<オマージュ・ア・ベジャール>の4プログラムになりましたね。まだ誰が出演するのかは確定していないようですが。

この間、ディアナ・ヴィシニョーワのオフィシャルサイトのBBSを見たら、彼女は、すべての書き込みに対して返事を自分で英語で書いているのですね。ファンを大切にする姿勢が素晴らしいと思いました。で、日本人の人からの「世界バレエフェスティバルには出演するのですか?」という質問に対して、「はい、出演します」と答えていました。1月と同様、マラーホフと踊るのでしょうか?

*****
このNBSニュースによると、同財団のファンドレイジング事業で3月末までに寄付をした人には、NBSで19年間にわたって佐々木忠次氏が連載していたコラムをまとめた「起承転々」の本をプレゼントしてくれるそうです(すでに寄付会員になっている人にも)。私もちょっとだけですが寄付をしているので、楽しみです~。プレゼントされなくても買ったと思いますが。あと、3月の東京バレエ団の新人3人による「白鳥の湖」も招待してくれます。今日も東京バレエ団の飯田芸術監督に支えられながら歩く佐々木忠次氏を見かけて、元気で長生きしていただきたいと切に思いました。

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コメント

イリのインタビュー、タチヤーナが悪いってあなた天然オネーギンですかと思いましたもん(笑)風貌もピッタリですよね。私は大阪で見る予定なのですごく楽しみです。オネーギンってすごくいい演目ですけど、オネーギンもタチヤーナも難しい役ですね。その分、キャストに恵まれた時はすごく良い舞台になるように思います。

話で聞いていただけの『オネーギン』生で初めて見ました。28、29の二日連続のみだけど、ほんと、あんまりよくてびっくりしました。両日ともよかったけど、ジェイソンさんのけれんみたっぷりのオネーギンが面白く、スー・ジン・カンの大人なタチアナにとくに感動。立ちつくす幕切れに、圧倒されました。オリガもアンナちゃんのがより無邪気でバカっぽくて可愛かった。レンスキーはふわっとノーブルなフォーゲルさんと切れ味鋭いマリインくん、正反対の個性でよかったわあ。ダンサーのレベル高いですねえ。ノイマイヤーはクランコの直系のお弟子さんなんだなあと痛感しました。素晴らしいのに、これもDVDとかないんですね。死ぬほど繰り返し見たいのに。

3日間通って、それぞれが素晴らしかったので未だ呆然としちゃってちゃんとした感想がかけなくて申し訳ありません。しかも、水曜日からボリショイ週間なんですよね。

Sandyさん、こんばんは。

イリのオネーギンって素敵でしたよね。3日間のオネーギン、それぞれがとっても良かったので甲乙つけがたいのですが、造形が全部違っていたのが面白かったです。イリが一番自然なオネーギン像だと思いました。タチアナが愚かだったという解釈、さすがですよね!大阪公演も観られるなんて羨ましいです~。

一応オネーギンは来年のGWでパリオペで観る予定なのですが、オネーギンはともかく、タチアナ役は今のPOBで誰が似合うのか、難しいところです。シアラヴォラが決まっているというのはダンマガに書いてあって、彼女ならありかな、とは思うのですけどね。

asukoさん、こんばんは。
実は今asukoさんの著書を読んでいるのです~。本屋さんで、文庫本のコーナーで店員のおすすめPOP付で積んであったので!
いらしていたのですね~ハンブルク以来お会いしたかったです。

シュツットガルトは主役級のダンサーが非常に充実していますよね。みんな役者です。スージン・カンのタチアナ、本当に素晴らしかったです!彼女とマリインは、ハンブルク・バレエの「椿姫」に客演しているし、マリインはニジンスキーガラの「ヴェニスに死す」でタッジオ役を演じているので、ノイマイヤーのお気に入りなんですね。
ホント、これほどの名作なのにDVD化されていないのが残念です。昔、ナショナル・バレエ・オブ・カナダで上演された時の映像はレーザーディスク&VHS化されたのですが、残念ながら廃盤で…。

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